精密・正確なロボット支援手術で
患者さんの負担を軽減
手術支援ロボットダヴィンチは1990年代に米国で開発され、
1999年から医療機器として販売されています。
ロボット支援手術では、多関節機能や手ぶれ補正機能、
モーションスケール機能※により精密かつ正確な手術が可能となりました。
当院では、2022年10月に内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチXi」を導入しました。
現在は、外科・泌尿器科でロボット支援手術を行っています。
※術者の動きを縮小してインストゥルメント(鉗子)に伝える機能
ダヴィンチ手術の特徴
- 身体への負担が少ない
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約1cmの小さな穴から内視鏡カメラとインストゥルメント(鉗子)を挿入して手術を行います。そのため傷口(手術跡)が小さく、手術中の出血量を抑え、患者さんの身体的な負担を軽減することができます。
- 精密な動き
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多関節機能により、インストゥルメント(鉗子)は人の手首よりも可動域が広く、鉗子が深部まで届きます。また手ぶれ補正機能やモーションスケール機能がついているため、より精密な動きを再現することができます。
- 鮮明な画像
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術者が覗くモニタには、3Dハイビジョンシステムの立体的で高画質な画像が映し出されます。その画像を高倍率に拡大することにより、より正確に解剖を把握しながら手術を行うことができます。
- 傷口が小さい
- 出血量が少ない
- 術後の痛みが軽い
- 回復が早い
- 機能温存の可能性が向上
- 合併症のリスクが低い
適応症例
静岡済生会総合病院でのダヴィンチ手術を希望される方は、
かかりつけ医からご紹介いただくか、当院の該当診療科にご相談ください。
診療科 | 適応症例 |
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外 科 | 大腸がん |
泌尿器科 | 前立腺がん・骨盤臓器脱 |
※当院のがん治療について詳しくはこちら
https://shizuoka-saiseikai.jp/department/center/cancer/
ダヴィンチXiを構成する
3つの機械
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- ペイシェントカート(ロボットアーム部)
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内視鏡カメラとインストゥルメント(鉗子)を体表約1cmの小さな穴から体内に挿入し、手術を行います。
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- サージョンコンソール(操作部)
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インストゥルメント(鉗子)を操作するコントローラーと、術者が術中映像を確認する3Dモニタが設置されています。
コントローラーを使いインストゥルメント(鉗子)を遠隔操作します。
執刀医は3Dモニタを見ながら操作を行います。 -
- ビジョンカート(助手・看護師用モニタ部)
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モニタに内視鏡カメラの映像が映し出され、その映像を見ながら手術機器の出し入れや調整を行います。
手術をご希望の方へ
かかりつけの医師とご相談のうえ、当院の地域連携室を通じてご予約をお願いします。
または当院を受診中の方は主治医にご相談ください。
お問い合わせはこちら
Tel. 054-280-5040
静岡済生会総合病院 地域連携室
| 月~金(祝日を除く)8:30~18:00