私たちは地域の皆様の幸せを願い、健診を通じて健康づくりに貢献します。

脳ドック

脳卒中は、がん・心臓病とともに3大病疾患の一つに入っています。脳ドックは、まだ症状のない方を対象に、無症候(病気はあるが症状がまだ出ていない)あるいは未発症(まだ発症していない)の脳および脳血管疾患、その危険因子を発見し、それらの発症や進行防止を目的としています。当院では日本脳ドック学会発行のガイドラインに基づき、より質の高い脳ドックを目指しています。
検診で病気が疑われる場合や軽度の所見が発見された方は、経過を追うことが重要です。また、検診は絶対的なものではありませんので、危険因子をお持ちの方は日常生活の改善や基礎疾患の治療が平行して必要となります。

実施日
月~金曜(祝日を除く)
検査時間
9:00~14:00(終了時間は状況により異なります)

※結果は、後日あらためて来院していただき脳神経外科医あるいは神経内科医より説明させていただきます。

検査項目(料金税込) 脳ドック
¥60,500
診察等 診察・問診
身体測定等 身長・体重・
肥満度・BMI
体脂肪率
腹囲
血圧
呼吸器 胸部X線撮影
(直接)検査
尿検査 尿糖(US)
尿蛋白
尿潜血
ウロビリノーゲン
PH
尿比重
尿沈渣






赤血球(RBC)
血色素(Hb)
ヘマトクリット(Ht)
血小板数(PLT/PL)
赤血球色素量(MCH)
赤血球色素濃度(MCHC)
赤血球容積(MCV)
白血球(WBC)
白血球分類

総コレステロール(T-Cho)
中性脂肪(TG)
HDL-cho
LDL-cho


GOT(AST)
GPT(ALT)
γ-GTP(GGT)
ALP
LDH
総ビリルビン
総蛋白
アルブミン
A/G比
コリンエステラーゼ

空腹時血糖(BS)
グリコヘモグロビンA1c(HbA1c)


尿酸(UA)
尿素窒素(BUN)
血清クレアチニン(CRE)
eGFR
電解質(Na・K・Cl・Ca・P)



CRP
循環器 安静時心電図検査・心拍数
眼科 眼底検査
超音波検査 頚動脈超音波検査
脳検査 MRI・MRA
高次脳機能検査

お申し込み方法

お申し込みは予約制になります。
電話もしくは直接窓口でご予約ください。

静岡済生会総合病院 健康管理センター

〒422-8527 静岡市駿河区小鹿1-1-1

054-280-5031

(受付時間 平日8:30〜17:00)

お気軽にご相談ください

健康保険組合(国民健康保険を含む)、事業所などから料金の補助を受けられる方は、予約時にお申し出ください。
受診当日に必要な書類を、受診日の約10日前までにお送りいたします。ご記入いただき受診当日持参してください。

オプションメニューoption menu

検査項目 料金(税込) 詳細
認知・うつ ¥2,750 認知機能の低下を調べるための検査です。自記式のチェック項目や面談(簡単な質問等)を通じて、日常生活の中で使う頭の働きやうつ状態をチェックします。現在の状態を把握し、悪化を防いだり、ご自身の対処法を考えるきっかけとなります。

どんな病気がわかるの?What diseases can be judged

血液、尿検査

糖尿病や肝臓・腎機能などの内臓状態や脳血管障害に関連する内科疾患がないか調べます。

眼底検査

眼底の血管は脳の血管の一部で、この血管を調べることにより、いろいろな情報が得られます。

頸動脈超音波検査

頸動脈超音波では、動脈硬化性変化の評価を行います。動脈には膜があり、内膜・中膜・外膜の3層により構成されますが、超音波では内膜と中膜は区別できず1層に見えます。これを内膜中膜複合体と呼び、その厚さが内膜中膜複合体厚(IMT)です。
IMTは年齢とともに厚くなりますが、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの動脈硬化の危険因子があるとさらに厚くなります。IMTが部分的に厚くなり、1.1mm以上ある場合をプラークと呼びます。プラークが形成される過程で血管内の細胞には様々な障害が起こりますので、プラーク表面には血栓が作られやすくなります。また、プラーク自体が不安定な場合にはプラークそのものが破れてしまい、やはりそこには血栓が形成されてしまいます。これらの血栓は血流に乗り脳へと運ばれ、脳血管を詰まらせ、脳梗塞を起こしてしまいます。極端な場合には巨大なプラークによって内頸動脈が完全に塞がってしまい、内頸動脈を経由して脳血管へと流れる血流が途絶え、非常に広範囲な脳梗塞の原因になることがあります。プラークは徐々に大きくなる恐れがありますので、定期的に再検査を受け、経過を追うことが重要です。禁煙、節酒といった生活習慣の改善、高血圧や糖尿病、脂質異常症などを治療することにより、プラークが小さくなったり、肥厚の進行を抑制できる可能性があります。
また、頸動脈のIMTは全身の動脈硬化の状態をよく反映しますので、動脈硬化の評価や治療の判定に利用することができます。

頭部MRI

無症候性脳病変(脳出血や脳梗塞、脳腫瘍など)の有無、大脳白質病変、アルツハイマー型認知症のなりやすさについて評価します。
脳に病変が生じると、通常は麻痺や呂律障害など何らかの神経症状が生じますが、ごくわずかな病変では全く症状が生じない場合があります。これらの 無症候性脳出血や無症候性脳梗塞がある方では、脳卒中や認知症になる危険性が増すとされています。

  • ◇無症候性脳出血や無症候性脳梗塞、大脳白質病変は徐々に数が増加する恐れがありますので、定期的に再検査を受け、経過を追うことが重要です。高血圧、糖尿病、脂質異常症などが危険因子といわれており、禁煙やこれらの危険因子を管理することにより、脳卒中などを予防できる可能性があります。
  • ◇大脳白質病変は血流の減少と関係があると考えられており、年齢とともに数が増加します。さらに、高血圧や糖尿病などの危険因子があると加齢変化の範囲以上に増加し、脳卒中や認知症を発症する危険性が増すとされています。
  • ◇アルツハイマー型認知症のなりやすさについては、『早期アルツハイマー型認知症診断支援システム(VSRAD)』というソフトで解析を行っています。アルツハイマー型認知症の患者さんでは、早期から大脳の海馬傍回という部位が萎縮する傾向があります。このソフトは海馬傍回での萎縮の程度を計算するものです。あくまで診断の補助に用いるデータであり、この結果をもって認知症の診断にはならないことはご了承ください。結果については、担当医から口頭で説明いたします。

頭部MRA

頭部MRAでは、未破裂脳動脈瘤ならびに頭部の主幹動脈の閉塞、狭窄病変の検出を行います。
サイズの大きさや部位により、未破裂脳動脈瘤は破裂してくも膜下出血の原因になる可能性があります。未破裂脳動脈瘤および、頭部の主幹動脈の閉塞、中等度以上の狭窄の存在が強く疑われる場合は、専門科への受診をお勧めしています。