基本理念
私たちは、ノーマライゼーション実現のため、
あたたかい心をもって皆さんを応援いたします。
ノーマライゼーションとは
「障害をもっていても地域で当たり前の暮らしをしよう」という、障害を持つ人も持たない人もそれぞれの地域でともになかよく暮らそうという基本的な考え方です。
外来
障害のある子どもたちには、治療と同時に将来社会で生きていくための学校教育・育成指導が欠かせません。これが「療育」です。多職種の関与が必要であり、医師、看護師、支援員、リハビリテーションスタッフ、児童指導員、保育士、心理士など多くの職員が総合的に関わりを持っています。
療育整形外科と療育リハビリテーション科は一体となって治療に当たっています。両科の実際の治療としてはリハビリテーションが主なものとなりますが、ボトックス治療、補装具作製をなども行っています。また、生きていくために重要な摂食嚥下障害の診療も行っており、必要に応じて嚥下造影検査を実施しています。
療育小児科では、運動面の遅れ(粗大運動発達の遅れ・脳性まひ・筋疾患・脊髄疾患・骨系統疾患など)、知的発達の遅れ(知的遅れ・ダウン症・先天疾患など)、言葉の遅れや発達障害(指示が入らない、落ち着きがない、集中力がない、集団参加困難、友達とうまくかかわれない、こだわりが強い、不注意、不器用、学習が困難など)のお子さんを対象に診療しています。発達障害は、初診の対象年齢を8歳までとしています。
発達障害の治療として、相談・評価・子育て支援のアドバイスを行います。また必要に応じて諸検査を実施しています。子どもの発達支援に対しては作業療法・言語療法・心理セッションを行っています。
入院
医療型障害児入所施設
障害のある児童に対し、リハビリテーションや医療的ケアとともに幼児には保育活動、学齢時および高校生には学校教育を受けるために必要な支援を提供します。
療養介護
18歳以上の重症心身障害者(肢体不自由1・2級の身体障害者手帳及び療育手帳Aを取得している方)であって、医療と常時介護を必要とする方に、機能訓練、療養上の管理、看護、介護及び日常生活支援を行います。また医療法に基づく医療機関であり、医療に係るものを療養介護医療として提供します。
- 療養介護をご利用できる方
- ①お住まいの市区町村から交付される障害福祉サービス受給者証のサービス種別の欄に「療養介護」の記載がある方。また「療養介護医療受給者証」が交付されている方。
- ②在宅等で生活されている方で、現在医療的ケアや家庭内介護などに負担を感じておりお困りの方。また、今後の生活で不安や困難が予想される方。
- ※但し、施設の構造上の問題で「自力移動ができる医療的ケアが必要な方」については、お引き受けしかねます。また「人工呼吸管理が必要な方」は令和6年6月より受け入れを開始する予定です。
リハビリテーション
リハビリテーションには理学療法(PT)、作業療法(OT)、言語聴覚療法(ST)があり、それぞれマンツーマン体制で訓練を行っています。また、グループ訓練も行っています。
対象 |
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理学療法 (PT)
正しい筋肉の使い方と筋肉の組み合わせを誘導し、姿勢を整えながら、座る、這う、立つ、歩く等の運動を促し、日常生活に必要な応用的動作(屋外歩行、電動車椅子等)獲得のために指導しています。加えてボイタ法やボバース法による訓練を受けることも可能です。
作業療法(OT)
手を使って楽しく遊具で遊べるように、絵や字が書けるように、食事や更衣ができるように、料理、買い物を楽しめるようになど、生活の質の向上を図る事を目的に行います。社会性や認知面の向上の為の指導もしています。遊具の工夫やコンピューターの指導も行っています。
言語聴覚療法(ST)
発声、発語、構音、コミュニケーションの拡大、摂食、口腔機能等の指導を行いながら言語発達を総合的に促していきます。コミュニケーションの拡大にマカトンサイン、VOCA、コンピューターを使用しています。
お申し込みについて
外来診療
マイナンバーカードまたは保険証をお持ちのうえ、静岡済生会療育センター令和の外来窓口までお越し下さい。(全科予約制)
診療科 | 曜日 | 時間 |
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療育整形外科 療育リハビリテーション科 |
月・火・木曜日 | 8:30~11:30 |
水・金曜日 | 8:30~16:00 | |
療育小児科 | 月~金曜日 | 8:30~17:15 |
療育歯科 (障害児・障害者対象) |
月~金曜日 | 9:00~16:00 |
・予約専用電話(予約の確認・変更等)
電話番号 054-280-5051(静岡済生会総合病院 予約センター)
受付時間 14:00~16:00(土・日・祝日を除く)
初診申込について:療育小児科
静岡済生会総合病院療育小児科にて初めての診察をご希望の方は、下記をご確認ください。
- ①かかりつけ医に当科の受診が必要かご相談ください。
- ②受診が必要と判断された場合は、かかりつけ医に紹介状(診療情報提供書)の作成をご依頼ください。
- ③紹介状及び診療申込書(添付資料)を当科へご送付ください。紹介状がない場合は受付することができません。
- ④受付させていただいた紹介状の内容を確認し、初診のご案内を郵送させていただきます。
- ※2021年4月1日より初診申込方法が変更となりました。
- ※完全予約制となり、初診申込受付の際には、かかりつけ医の紹介状の事前送付が必要となります。
- ※診療申込書につきましては、添付資料をご確認ください。
- ※紹介状の内容を確認し、順次受付させていただきますが、予約状況等によりお待たせする場合があります。
- ※当科における発達障害での初診の対象年齢は未就学児から小学校低学年までとなります。
- ※発達障害での初診の方の発達テストは診察後の予約制であり、診察当日には実施することができません。
- ※患者様の状態によっては、他機関をご紹介させていただく場合があります。
送付先 | 〒422-8006 静岡市駿河区曲金5-3-30 静岡済生会療育センター令和 外来 宛 |
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問合先 | 電話番号 054-285-0753(代表) |
リハビリテーション
外来でのリハビリテーションを受けるためには診察が必要となります。
リハビリテーション実施計画書を作成し、予約制にて行います。
入院
※まずは療育支援課(054-285-0770)までご相談ください。
- <医療型障害児入所施設>
- 担当医師の診察後、入所検討委員会で入院可となった場合所管の児童相談所を通し、契約入院の手続きが必要となります。
- <療養介護>
- ①お住まいの市区町村の担当窓口へご家族から相談していただきます。
- ②相談後、お住まいの市区町村から療育センター令和宛てに利用希望者の心身の状態が記載された「療養介護利用申込書」が届きます。
- ③「療養介護利用申込書」等の情報提供を基に、療育センター令和の入所検討委員会を開催します。
- ④入所を判断するために必要に応じて外来受診、面談を行います。
- ⑤入所判定後、お住いの市区町村から「障害福祉サービス受給者証(療養介護)」「療養介護医療受給者証」が交付されます。
- ⑥受給者証の交付後、入所日を調整・決定し、ご家族へご案内します。
(相談支援事業所が決まっている方は入所決定の報告を相談支援事業所へお願いします。) - ⑦障害福祉サービス利用契約を締結し、療育センター令和での生活がスタートします。
地域生活支援
ショートステイ(短期入所)
自宅で介護を行うご家族が、様々な理由により家庭で介護をすることができない時や、ご家族の休息等のために短期間のお泊りや日中サービスを提供します。
- ご利用対象者
- お住まいの市区町村から交付される障害福祉サービス受給者証のサービス種別欄に「短期入所」の記載があり、かつ支給量等の欄に
- ・成人の場合、「短期入所療養介護」または「(医療型)療養介護」等の記載がある方
- ・児童の場合、「短期入所重心医ケア児」等の記載がある方
※施設の構造上の問題で「自力移動ができる医療的ケアが必要な方」については、お引き受けしかねます。
お問い合わせは、療育支援課(054-285-0770)までお願いいたします。
静岡市障害者等相談支援事業
静岡済生会療育センター令和「やさしい街に」
地域で生活する障害のある方やご家族、関係機関の皆さんからの相談に応じ、必要な情報の提供や助言を行うことで、自立した日常生活または社会生活を送ることができるよう、総合的・継続的に支援します。相談は無料です。電話や窓口などでお気軽にご相談ください。
- <事業内容>
- ・発達相談、保育・教育・暮らしの相談
- ・福祉サービス・制度の利用援助
- ・社会資源等の情報の提供 など
学校や通園先のこと、仕事のこと、経済的なこと、将来のことなど、生活の中での困りごとの相談に応じます。
- <お問い合わせ先>
- 電話番号:054-285-0789
指定特定相談支援事業所・指定障害児相談支援事業所
静岡済生会療育センター令和「やさしい街に」
- ・障害のある方の相談をお受けします。また、必要に応じて、適切な窓口への紹介を行います。(基本相談)
- ・当事業所と契約された障害のある児童・成人の方に、主に福祉サービス利用のための相談支援及びサービス利用計画の作成を行います。その後の更新、変更、継続などの対応についても行います。(指定特定相談支援事業所・指定障害児相談支援事業所)
- ・2025年2月より「主任相談支援専門員配置加算」対象事業所となりましたので公表いたします。
当事業所では、主任相談支援専門員養成研修を修了した常勤の相談支援専門員を配置しております。
引き続き、関係する研修を受講し、主任相談支援専門員が事業所の従業者に対しその素質の向上のために研修を実施し、支援技術の向上に努めてまいります。
研修:令和6年度静岡県主任相談支援専門員養成研修 1名
- <お問い合わせ先>
- 電話番号:054-285-0789
お問い合わせ先
静岡済生会療育センター令和
〒422-8006 静岡県静岡市駿河区曲金5丁目3−30
TEL:054-285-0753(代表)
FAX:054-287-7982
医師紹介
療育整形外科
-
廣岡 敦子 (ひろおか あつこ)
- 補職名
- 療育整形外科 副部長
- 経歴
- 東京女子医科大学(平成9年卒)
- 専門医等認定
-
日本整形外科学会認定 整形外科専門医
日本整形外科学会認定 運動器リハビリテーション医
療育リハビリテーション科
-
後藤 有香 (ごとう すみか)
- 補職名
- 療育リハビリテーション科 科長
- 経歴
- 浜松医科大学 (平成18年卒)
- 専門医等認定
- 日本リハビリテーション医学会認定 専門医
療育小児科
-
早川 幸代 (はやかわ さちよ)
- 補職名
- 療育小児科 副部長
- 経歴
- 名古屋市立大学(平成9年卒)
- 専門医等認定
- 日本小児科学会認定 小児科専門医
-
前田 卿子 (まえだ けいこ)
- 補職名
- 療育小児科 医師(非常勤)
- 経歴
- 大阪市立大学(昭和50年卒)
- 専門医等認定
-
日本小児科学会認定 小児科専門医
日本小児神経学会認定 小児神経専門医
日本小児精神神経学会認定 小児精神神経学認定医
-
小林 繁一 (こばやし しげいち)
- 補職名
- 療育小児科 医師(非常勤)
- 経歴
- 東京大学(昭和51年卒)
- 専門医等認定
- 日本小児科学会認定 小児科専門医
-
渡邉 誠司(わたなべ せいじ)
- 補職名
- 療育小児科 医師(非常勤)
- 経歴
- 高知医科大学(昭和63年卒)
- 専門医等認定
-
日本小児科学会専門医・指導医
日本小児神経学会専門医
日本臨床栄養代謝学会認定医・指導医
-
西澤 和倫(にしざわ かずみち)
- 補職名
- 療育小児科 医師(非常勤)
- 経歴
- 新潟大学(平成3年卒)
- 専門医等認定
- 日本小児科学会専門医、日本医師会認定産業医
-
原 泉 (はら いずみ)
- 補職名
- 療育小児科 医師(非常勤)
- 経歴
- 愛媛大学(平成12年卒)
- 専門医等認定
- 日本小児科学会認定 小児科専門医
療育歯科
-
横山 恭子 (よこやま きょうこ)
- 補職名
- 療育歯科 副部長
- 経歴
- 朝日大学(平成元年卒)