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外来診療情報

★一般外来における新規の患者さんはお受けしておりません。身体の病気で当院入院中の患者さんの精神面の治療行っています。
★特殊外来として、覚醒機能外来と呼吸法バイオフィードバック外来を行っています。予約制のため事前にご相談のうえ受付となります。

予約専用Emailアドレス kokoro@siz.saiseikai.or.jp
※ご予約の際は連絡先電話番号をご記入下さい
※対象疾患・症状・年齢が限られますので、お受けできないことがあります


★当科は健康管理センターのメンタル健康診断を担当しています。


外来担当医表

 
1診 榛葉 俊一(再診)

呼吸法バイオフィードバック
(第1・3週午後)
覚醒機能検査 榛葉 俊一(再診)

休診情報

土・日曜日、祝日、年末年始は休診です。
※急病等での交代はご容赦ください。

医師紹介

  • 榛葉 俊一 (しんば としかず)

    補職名
    副院長・部長
    専門分野
    精神生理学
    経歴
    名古屋大学(昭和56年卒)
    専門医等認定
    精神保健指定医
    日本精神神経学会 専門医
    日本緩和医療学会 精神腫瘍学指導医
    首都大学東京 システムデザイン学部客員教授
    東京都医学総合研究所 統合失調症・うつ病プロジェクト客員研究員

診療科紹介

体の病気で入院されている患者さんの精神症状(うつ、不安、せん妄など)の治療に当たります

当院には精神科の病床がないため、精神疾患の治療を目的とした入院はお受けできませんが、体の病気で当院に入院される患者さんの中には精神症状が認められる方もおられるため、その治療を行っております。
入院による生活の変化によってうつ状態や不安が出現し、精神科的な治療を必要とされる方もおられます。また、もともと精神科治療を受けておられる患者さんや、ご高齢で認知症に伴う精神症状やせん妄が出現する方もおられます。主治医から依頼を受け、入院患者さんの精神症状の評価、治療を担当します。

精神科リエゾン(連携)チームによるケア

主治医より依頼を受けた後、精神科医師、精神科認定看護師、臨床心理士、精神保健福祉士からなるチームで対応させていただきます。主治医や病棟看護師と連携して、より良い精神科治療を目指します。このようなチーム医療を精神科リエゾン医療といいます。
チームのメンバーそれぞれが、専門的な立場から、薬物治療、精神看護、心理カウンセリング、退院後の生活支援などを行います。 入院中の精神面のケアについて安心していただける医療を目指しています。

主な対象疾患

  • うつ病
  • ・不安障害
  • ・せん妄
  • ・認知症に伴う精神症状

脳波や自律神経計測を用いた覚醒機能検査と治療 

うつや不安などの精神症状は主観的であり、周囲からは分かりづらいことがあります。当科では、脳波や自律神経計測を用いた覚醒機能検査を行い、精神症状の適切な評価と治療につなげています。


覚醒機能とは

覚醒機能とは、脳の活動を状況に合わせて調節する機能です。 人間は、自分を取り巻く様々な情報を受け止め、それらを認識し、適切な行動に結び付けます。 これらの一連の活動を支えているのが覚醒機能です。必要な時はその活動を優先させ、不必要な時は活動を抑制します。 この覚醒機能の障害は「うつ病」や「不安障害」、「せん妄」、「認知症」などの症状の発現に密接に関係します。

覚醒機能検査

脳波や自律神経を測定し覚醒機能を調べます。検査時間は検査項目により20分から1時間ほどです。


  • A脳波検査では、アルファ波などの脳波成分の分析(基礎律動)と、画面の指示に従ってボタン押しをする等の課題遂行時に出現する脳波の分析(事象関連電位)を行います。

  • B自律神経検査では、脈拍およびその変動(心拍変動)と、緊張性の汗(精神性発汗)を記録します。心拍変動の検査では、二種類の自律神経である交感神経と副交感神経の指標の値を求めます。安静時とともに、課題を行っているときの反応も計測し、覚醒機能の状態を分析します(Autonomic Mental Assessment System)。なお、この検査はうつ状態のリスクを評価する目的で、静岡済生会健康管理センターで、「メンタル健康診断」として受けていただくことができます。

自律神経バイオフィードバック呼吸法

バイオフィードバックとは、自分の体の状態を検査により自覚しながら、症状改善を目指す治療です。 主として、心拍変動の交感神経および副交感神経指標を患者さんご自身が把握しながら、リラクゼーションを進めます。
呼吸法バイオフィードバックでは、心拍変動を計測しながらゆっくりとした呼吸をしていただきます。呼吸のリズムと心拍のゆらぎのリズムが同調し、副交感神経の活動が増加することを目指します。機器を貸し出し、自宅で心拍変動を目安とした呼吸法の練習をしていただきます。

経頭蓋的直流電気刺激治療

椅子に座りパソコン画面の課題を行いながら、頭皮上につけた2箇所の電極の間に弱い電気を流し、前頭葉などの脳部位の活動を調節します。弱い電気なので、通電中の違和感はほとんどありませんが、電極の接触抵抗が高い場合は、電極に食塩水を十分に含ませ電極の抵抗を低くすることにより違和感を防ぎます。

電界刺激治療

頭の上と足先の間の「電界」により、循環や神経の調節を試みます。実際には電気はほとんど流れません。医療機器として、頭痛、肩こり、慢性便秘に加え、不眠に対して効果が認められている装置を用います。精神症状の他に体の痛みなどの症状をお持ちの方を対象としております。1回約20分です。心臓ペースメーカーを使用している方は受けることはできません。

アロマ治療

自分に合う香りを選び、リラクゼーションまたは心理的な活性化を試みます。効果を自律神経と脳血流の変化により評価します。主としてバラや橙など、自然の香りを使用します。自律神経や脳血流の変化で効果が確認された香りを、日常でも試用していただきます。

メンタル健康診断

健康管理センターにおいて、自律神経検査(心拍変動測定)を加えたメンタルヘルスチェックを行っています。うつ病などの精神疾患発症のリスクを知り、精神的な健康の維持や、疾患の早期発見を目指します。

詳しくは健康管理センターのホームページをご覧ください。

実績

論文業績

  • 榛葉俊一(2019)うつ状態と疲労:心拍変動測定でみる自律神経疲労.ストレス・疲労のセンシングとその評価技術.技術情報協会、東京、p40-44
  • Shinba T, Kariya N, Matsuda S, Matsuda H, Obara Y. (2018) Increase of frontal cerebral blood volume during transcranial magnetic stimulation in depression is related to treatment effectiveness: A pilot study with near-infrared spectroscopy. Psychiatry Clin Neurosci. 72(8):602-610
  • 瓜田 倫子, 松永 深雪, 安藤 恵, 石山 緑, 榛葉 俊一(2018)自殺未遂者のうつ状態の特徴について:短期間での出現. 静岡済生会総合病院医学雑誌 28巻1号:17-21.
  • Shinba T. (2017) Major depressive disorder and generalized anxiety disorder show different autonomic dysregulations revealed by heart-rate variability analysis in first-onset drug-naïve patients without comorbidity. Psychiatry Clin Neurosci.71(2):135-145
  • 横山 美紀, 安藤 恵, 榛葉 俊一.(2016)当院でのメンタル健康診断結果報告と今後の課題について. 静岡済生会総合病院医学雑誌26巻1号:19-24
  • 安藤 恵, 横山 美紀, 榛葉 俊一.(2015)職場のメンタル健康診断と各部署へのフィードバック 3年間の推移及び管理者とのインタビューから見える現状. 静岡済生会総合病院医学雑 25巻1号:28-33.
  • Shinba T (2014) Altered autonomic activity and reactivity in depression revealed by heart-rate variability measurement during rest and task conditions. Psychiatry Clin Neurosci. 68:225-233.
  • 榛葉俊一、高橋国人、兼高里美、根立隆樹、山根木正人、道解冬樹、堀卓也、原川信二、三木正晴、原浩之、鈴木宏志、原昭邦(2012)慢性疼痛に対する電界治療の有効性: 明確な基礎疾患を有しない症例におけるパイロットスタディ. 日本統合医療学会誌 5:68-72
  • Shinba T, Ozawa N, Yoshii M, Yamamoto K. (2010) Delayed increase of brain noradrenaline after acute footshock stress in rats. Neurochemical Research 35:412-417.
  • Shinba T (2009) 24-h profiles of direct current brain potential fluctuation in rats. Neuroscience Letter 465:104-107
  • 榛葉俊一(2009)統合失調症における乱数生成、反応時間、指運動課題時のNIRS前頭葉血流所見 - 光路長計測の利用. 精神疾患とNIRS - 光トポグラフィー検査による脳機能イメージング(福田正人編)東京:中山書店, 171-176.
  • Shinba T, Kariya N, Matsui Y, Ozawa N, Matsuda Y, Yamamoto K. (2008) Decrease in heart rate variability response to task is related to anxiety and depressiveness in normal subjects. Psychiatry Clin Neurosci.62(5):603-609
  • 榛葉俊一, 仮屋暢聡, 石井朝子, 松井康絵, 大西椋子, 安藤貴紀(2007)ストレスと自律神経:心拍変動解析による不安・抑うつの評価. 精神医学 49:1173-1181
  • 榛葉俊一, 石井朝子, 大西椋子, 松井康絵(2007)外傷後ストレス障害(PTSD)の長時間暴露法における心拍変動指標の利用 - ドメスティックバイオレンス(DV)被害の1症例. 心療内科 11:218-223
  • 榛葉俊一(2005)統合失調症における乱数生成機能と前頭葉血流. 信学技報 [TL2004] 37:7-12.
  • Shinba T, Nagano M, Kariya N, Ogawa K, Shinozaki T, Shimosato S, Hoshi Y (2004) Near-infrared spectroscopy analysis of frontal lobe dysfunction in schizophrenia. Biological Psychiatry 55:154-164.
  • 榛葉俊一(2002)脳の注意・覚醒機能とノルアドレナリン系. 感覚統合障害研究 9, 9-18