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概要

超音波検査を行うことができるのは医師、看護師、臨床検査技師、診療放射線技師です。当科は臨床検査技師5名、診療放射線技師4名により構成され、積極的に学会出席や資格取得に努め、豊富な経験を活かして検査を行っています。

超音波検査とは

超音波検査は、人間の耳では聞き取れない音波を対象物に当て、その反射を映像化する画像検査法です。頭蓋骨に覆われた頭部と空気が入る肺を除き、ほぼ全身を映像で見ることができます。心臓なら大きさや形、動き、心臓内の血液の流れまで検査でき、心筋梗塞や弁膜症などを発見できます。また、腹部や乳腺の腫瘍の有無や、痛みの原因検索、首の動脈を見て動脈硬化や血管狭窄を見つけることもできます。最近は筋肉や腱の損傷や、神経を見る検査にも使われています。

安心安全の超音波検査

超音波検査は、レントゲン撮影やCT撮影と異なり、放射線の被ばくを受けないため何度でも行うことができます。また、診察室や病棟でも検査できるなど、実施場所を選ばないという利点もあります。
映像で体内を調べる超音波検査では、検査術者の手技により見え方が変わってしまうため、熟練の腕が必要とされます。そのため当科では、勉強会の実施などによりベテラン技師の腕を後輩に伝え、より精度の高い検査スキルを持った技師を養成することも目標の一つとしています。

検査中に別の病気が見つかることも

医師の指示のもと超音波検査を行いますが、検査中に他臓器の異常を発見することもあります。検査後はすべての検査レポートを作成しており、そのような患者さんを別の診療科の治療に繋げる中継の役割も担っています。病気の早期発見のため、健康診断における超音波検査もぜひご活用ください。

認定・資格取得者

超音波検査士(体表臓器)
3名
超音波検査士(消化器)
5名
超音波検査士(血管)
1名
超音波検査士(循環器)
2名
血管診療技師 
1名
乳がん検診超音波検査実施技師
2名

(2021年3月現在)

2020年度実績

超音波実施総数 23,465件
心臓 5,723件
血管系 3,188件
腹部 7,943件
体表+乳腺 6,611件