鼠径ヘルニア外来が目指すもの
鼠経ヘルニアはありふれた病気でありながら、「痛みが少ない」「恥ずかしい」などの理由で受診をためらわれる方も少なくありません。当外来では、そうした不安や疑問に丁寧にお答えし、早期発見・早期治療につなげることを大切にしています。一人ひとりの症状や生活背景に合わせて、適切な治療方法をご提案し、安心して治療を受けていただける外来を目指しています。
鼠経ヘルニアの治療
鼠径ヘルニア(脱腸)とは
難しそうな病名ですが、俗に言う「脱腸」のことです。本来はお腹にあるはずの腸や脂肪が、脚の付け根(鼠径部)の筋肉の隙間から皮膚の下に飛び出してくる病気です。腸が肛門から突出する「脱肛」とは別物で、脚の付け根がやわらかいできもののようにぽこっと膨らんできて気づきます。初期段階では指で押すと戻りますが、次第に突出する部分が大きくなっていくことも少なくありません。
実は大変よくある病気で、成人男性の約3人に1人が一生のうちに経験すると言われています。原因は、加齢による筋力の低下や、重いものを持つなどの動作で日常的に腹圧をかけていることなどが挙げられます。痛くないからと放置していても自然に良くなることはありませんので、気づいたら早めの受診をおすすめします。飛び出した腸が狭い隙間にはさまって戻らなくなると、腸の血流が滞り、重篤な状態になることもあります

【セルフチェック】こんな症状はありませんか
- ・脚の付け根(下腹部)にぽっこりとこぶのような膨らみがある
- ・膨らみがあるが、横になると引っ込む
- ・脚の付け根に痛みや違和感を感じる
- ・以前からある膨らみが大きくなった、押しても戻らない、硬くなった→すぐに受診を!
鼠径ヘルニアの治療
飲み薬や運動療法で腸が元通りに収まることはありませんので、腸の突出口になっている筋肉の隙間を塞ぐ手術が唯一の治療法となります。人工の網(メッシュ)を使って腸の飛び出しを防ぐ方法がよく使われており、腹腔鏡手術も可能です。術後の再発率は一般的に1%程度と報告されています。当院では40代までの比較的若い方や突出部が小さい場合などに、自己組織による修復術も行っています。

かかりつけ医(医療機関)の方へ
脚の付け根の膨らみや違和感など、鼠径ヘルニアが疑われる患者さんがいらっしゃいましたら、どうぞお気軽にご紹介ください。初期のご相談段階でも対応しております。外来は月曜日から金曜日の午前中に行っております。受診のご相談は地域医療センター地域連携室までご連絡ください。
地域医療センター 地域連携室
TEL:054-280-5040(平日 8:30~18:00)
FAX:054-280-5050
