災害拠点病院とは、災害時における初期救急医療体制の充実強化を図るための拠点となる医療機関です。
県内や近県で災害が発生し、通常の医療体制では被災者に対する適切な医療を確保することが困難な状況となった場合に、静岡県知事の要請により傷病者の受け入れや医療救護班の派遣等を行います。
当院は、1996(平成8)年11月26日から災害拠点病院に指定されています。
災害拠点病院の要件
災害拠点病院には、さまざまな指定要件が定められています。
- ・24時間緊急対応可能であること
- ・災害派遣医療チーム(DMAT)を保有し、その派遣体制があること
- ・事業継続計画(BCP)の整備 ※Business Continuity Plan
- ・建物が耐震構造であること
- ・通常時の6割程度の発電容量の自家発電機等を有し、3日間程度の燃料の確保していること
- ・重篤救急患者の救命医療を行うために必要な診療部門、設備、備蓄を有すること
- ・敷地内にヘリコプターの離着陸場を有すること
DMAT(災害派遣医療チーム)活動
DMAT(Disaster Medical Assistance Team)とは、災害の急性期(概ね48時間以内)に活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた災害派遣医療チームで、医師、看護師、業務調整員(医師・看護師以外の医療職および事務職員)によって構成されます。
当院には、医師5名、看護師7名、業務調整員7名(うち2名はローカルDMAT)の計19名の隊員が活動しています。
※2020(令和2)年3月1日現在