統計情報
統計情報とは、病院の様々な機能を適切な指標を用いて表したものです。
これを分析し、その改善を促すことにより医療サービスの質の向上を図ります。
病院全体に関する指標(令和元~令和3年度)
-
入院患者数関係①(単位:人)
延入院患者数 1日平均入院患者数 令和元年度 163,614 447.0 令和2年度 149,977 410.9 令和3年度 149,211 408.8 -
入院患者数関係②(単位:人)
新入院 緊急入院 救急車搬送 令和元年度 11,089 3,938 2,085 令和2年度 10,075 3,751 2,137 令和3年度 10,427 3,847 2,129 -
平均在院日数【一般床全体】(単位:日)
平均在院日数 = 在院患者延べ日数÷((入院患者数+退院患者数)÷2)
平均在院日数 令和元年度 15.7 令和2年度 15.1 令和3年度 14.2 -
病床稼働率(単位:%)
病床稼働率 = 入院延べ患者数÷(稼働病床数×歴日数)×100
稼働病床数の推移
- ・令和元年10月1日より療育C(1病棟60床)を統合、稼働床569床に変更 → 当該グラフには含めず。
病床稼働率 令和元年度 87.8 令和2年度 80.7 令和3年度 80.3 -
死亡退院患者率(単位:人)
死亡率 = 死亡数 ÷ 退院数
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退院数 死亡患者数 死亡率 令和元年度 11,111 589 5.3% 令和2年度 10,092 580 5.7% 令和3年度 10,399 557 5.4% -
外来患者数関係①(単位:人)
※初診数は再掲
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延べ数 初診数 1日平均 令和元年度 241,537 21,434 998.1 令和2年度 217,368 17,302 894.5 令和3年度 226,531 18,159 936.1 -
救急患者数関係(単位:人)
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救急患者 救急車搬送 救急応需率 令和元年度 17,939 5,228 93.0% 令和2年度 13,253 4,660 92.9% 令和3年度 13,534 4,778 91.5% -
紹介率・逆紹介率(単位:%)
※地域医療支援病院の届出基準の計算式に基づき算出
- ・紹介率 = (紹介患者+緊急入院)÷(初診患者-救急患者)×100
- ・緊急入院患者数=入院にて初診料を算定した患者数
- ・救急患者(初診料の時間外・休日・深夜加算算定患者数)
- ・逆紹介率 = 逆紹介患者÷(初診患者-救急患者)
- ・逆紹介患者数=診療情報提供料算定患者数
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紹介率 逆紹介率 令和元年度 72.1 93.0 令和2年度 75.2 96.7 令和3年度 75.9 101.6 -
総手術件数(単位:件)
※診療報酬での手術点数算定件数
総手術件数 令和元年度 11,854 令和2年度 11,188 令和3年度 11,638 -
手術室実施件数(再掲)(単位:件)
※診療報酬での手術点数算定件数
手術室実施件数 令和元年度 4,736 令和2年度 4,187 令和3年度 4,379 -
剖検率
令和元年度 令和2年度 令和3年度 死亡数 589 580 557 剖検数 3 6 6 剖検率 0.51% 1.03% 1.08% -
疾病大分類別患者数統計(死亡患者)
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疾病分類 死亡数 剖検数 令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度 感染症及び
寄生虫症34 33 43 0 0 0 新生物 162 147 139 1 2 1 内分泌・栄養及び
代謝疾患並びに
免疫障害2 7 3 0 0 0 血液及び
造血器の疾患5 4 4 0 0 0 精神障害 0 0 0 0 0 0 神経系及び
感覚器の疾患6 9 13 0 1 0 循環系の疾患 114 141 130 1 1 0 呼吸系の疾患 114 94 97 1 1 3 消化系の疾患 21 33 20 0 0 2 泌尿生殖系の
疾患19 17 15 0 0 0 妊娠・分娩及び
産褥の合併症0 1 0 0 0 0 皮膚及び
皮下組織の疾患0 1 0 0 0 0 筋骨格系及び
結合組織の疾患2 2 0 0 0 0 先天異常 1 0 0 0 0 0 周産期に発生した
主要病態0 0 0 0 0 0 症状・微候及び
診断名不明確の
状態87 72 75 0 1 0 損傷及び中毒 22 19 18 0 0 0 計 589 580 557 3 6 6 -
褥瘡発生率
褥瘡発生率 = 院内発生件数÷実入院患者数×100
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発生件数 発生率 令和元年度 117 0.7% 令和2年度 149 1.0% 令和3年度 138 0.9% -
地区別患者割合【入院患者割合】(単位:%)
地区別患者割合 = 地区別延べ患者数 ÷ 延べ患者数
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静岡市駿河区 静岡市葵区 静岡市清水区 静岡市外 県外 令和元年度 51.4 19.2 20.5 7.2 1.6 令和2年度 52.6 18.9 18.9 8.2 1.4 令和3年度 50.9 20.1 18.3 9.5 1.2 -
地区別患者割合【外来患者割合】(単位:%)
地区別患者割合 = 地区別延べ患者数 ÷ 延べ患者数
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静岡市駿河区 静岡市葵区 静岡市清水区 静岡市外 県外 令和元年度 56.6 18.5 17.6 6.6 0.8 令和2年度 55.4 18.8 17.9 7.3 0.6 令和3年度 56.1 18.7 17.7 7.0 0.6 -
年齢別患者数割合 入院
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年齢 令和元年度 令和2年度 令和3年度 延べ数 構成比 延べ数 構成比 延べ数 構成比 0 6,738 4.5% 5,829 3.9% 5,032 3.4% 1~4 2,019 1.3% 1,002 0.7% 1,099 0.7% 5~9 918 0.6% 500 0.3% 497 0.3% 10~19 1,589 1.1% 1,323 0.9% 1,632 1.1% 20~29 4,312 2.9% 4,144 2.8% 4,244 2.8% 30~39 7,832 5.2% 6,770 4.5% 6,745 4.5% 40~49 8,316 5.5% 7,594 5.1% 6,819 4.6% 50~59 13,711 9.1% 11,775 7.9% 12,705 8.5% 60~64 9,542 6.4% 7,933 5.3% 8,855 5.9% 65~69 12,644 8.4% 9,822 6.6% 9,611 6.4% 70~74 17,154 11.4% 17,132 11.5% 19,186 12.9% 75~79 21,252 14.2% 21,556 14.4% 17,787 11.9% 80~ 57,587 38.4% 54,597 36.6% 54,999 36.9% 計 163,614 100% 149,977 100% 149,211 100% -
年齢別患者数割合 外来
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年齢 令和元年度 令和2年度 令和3年度 延べ数 構成比 延べ数 構成比 延べ数 構成比 0 7,867 3.6% 6,416 2.8% 5,921 2.6% 1~4 10,996 5.1% 7,559 3.3% 7,170 3.2% 5~9 6,987 3.2% 5,959 2.6% 6,240 2.8% 10~19 7,839 3.6% 7,104 3.1% 8,555 3.8% 20~29 10,697 4.9% 9,849 4.3% 10,161 4.5% 30~39 17,174 7.9% 15,282 6.7% 15,760 7.0% 40~49 22,225 10.2% 20,333 9.0% 20,299 9.0% 50~59 28,722 13.2% 26,514 11.7% 28,439 12.6% 60~64 15,581 7.2% 14,337 6.3% 15,759 7.0% 65~69 21,862 10.1% 17,723 7.8% 17,243 7.6% 70~74 25,249 11.6% 24,900 11.0% 27,538 12.2% 75~79 27,722 12.8% 24,753 10.9% 23,532 10.4% 80~ 38,616 17.8% 36,639 16.2% 39,914 17.6% 計 241,537 100% 217,368 100% 226,531 100%
診療科別に関する指標(統計)
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診療科別患者数【入院患者数】
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令和元年度 令和2年度 令和3年度 延べ数 1日平均 延べ数 1日平均 延べ数 1日平均 小児外科 0 0.0 0 0.0 0 0.0 外科 13,840 37.8 12,561 34.4 13,787 37.8 脳神経外科 8,965 24.5 7,620 20.9 6,953 19.0 心臓血管外科 4,418 12.1 3,570 9.8 2,789 7.6 呼吸器外科 0 0.0 0 0.0 0 0.0 循環器内科 7,943 21.7 8,010 21.9 7,037 19.3 不整脈科 4,713 12.9 4,748 13.0 4,045 11.1 腎臓内科 13,644 37.3 12,051 33.0 11,835 32.4 内分泌代謝科 974 2.7 940 2.6 1,016 2.8 緩和医療科 152 0.4 159 0.4 230 0.6 総合診療科 182 0.5 67 0.2 60 0.2 消化器内科 10,029 27.4 14,129 38.7 18,558 50.8 神経内科 9,011 24.6 8,021 22.0 7,294 20.0 呼吸器内科 14,927 40.8 11,600 31.8 11,338 31.1 血液内科 8,129 22.2 4,834 13.2 6,043 16.6 整形外科 28,629 78.2 28,157 77.1 26,218 71.8 耳鼻咽喉科 6,469 17.7 4,723 12.9 5,216 14.3 眼科 2,688 7.3 2,456 6.7 2,488 6.8 小児科 9,839 26.9 7,385 20.2 6,767 18.5 産婦人科 8,271 22.6 7,845 21.5 7,745 21.2 皮膚科 1,371 3.7 1,945 5.3 1,341 3.7 形成外科 1,472 4.0 1,132 3.1 1,850 5.1 泌尿器科 6,683 18.3 7,114 19.5 5,640 15.5 麻酔科 0 0.0 0 0.0 0 0.0 精神科 0 0.0 0 0.0 0 0.0 放射線科 0 0.0 0 0.0 0 0.0 歯科 1,265 3.5 910 2.5 961 2.6 計 163,614 447.0 149,977 410.9 149,211 408.8 実日数 366 365 365 -
診療科別患者数【外来患者数】
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令和元年度 令和2年度 令和3年度 延べ数 1日平均 延べ数 1日平均 延べ数 1日平均 小児外科 0 0.0 0 0.0 0 0.0 外科 13,214 54.6 12,615 51.9 13,004 53.7 脳神経外科 10,248 42.3 9,167 37.7 9,355 38.7 心臓血管外科 4,757 19.7 4,706 19.4 4,630 19.1 呼吸器外科 0 0.0 0 0.0 0 0.0 循環器内科 5,780 23.9 5,654 23.3 5,626 23.2 不整脈科 2,738 11.3 2,901 11.9 3,285 13.6 腎臓内科 14,800 61.2 14,339 59.0 14,409 59.5 内分泌代謝科 5,848 24.2 5,401 22.2 5,234 21.6 緩和医療科 665 2.7 483 2.0 498 2.1 総合診療科 6,895 28.5 4,851 20.0 8,772 36.2 消化器内科 7,689 31.8 9,425 38.8 10,899 45.0 神経内科 7,558 31.2 6,813 28.0 6,793 28.1 呼吸器内科 7,321 30.3 7,600 31.3 8,085 33.4 血液内科 6,986 28.9 5,223 21.5 5,720 23.6 整形外科 29,901 123.6 25,855 106.4 26,936 111.3 耳鼻咽喉科 15,854 65.5 13,155 54.1 13,084 54.1 眼科 10,831 44.8 10,293 42.4 10,782 44.6 小児科 27,639 114.2 22,209 91.4 22,143 91.5 産婦人科 15,707 64.9 14,146 58.2 13,805 57.0 皮膚科 11,861 49.0 10,301 42.4 10,417 43.0 形成外科 5,420 22.4 4,720 19.4 4,445 18.4 泌尿器科 13,684 56.5 12,416 51.1 12,667 52.3 麻酔科 24 0.1 25 0.1 45 0.2 精神科 2,348 9.7 2,210 9.1 2,209 9.1 放射線科 2,216 9.2 2,283 9.4 2,222 9.2 歯科 11,553 47.7 10,577 43.5 11,466 47.4 計 241,537 998.1 217,368 894.5 226,531 936.1 実日数 242 243 243 -
診療科別手術件数
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令和元年度 令和2年度 令和3年度 総数 手術室 総数 手術室 総数 手術室 小児外科 0 0 0 0 0 0 外科 865 576 834 519 891 594 脳神経外科 519 155 446 120 505 184 心臓血管外科 367 197 359 176 342 171 呼吸器外科 0 0 0 0 0 0 循環器内科 310 0 332 0 244 1 不整脈科 194 0 175 0 188 0 腎臓内科 298 84 323 105 309 102 内分泌代謝科 0 0 1 0 1 0 緩和医療科 0 0 0 0 0 0 総合診療科 3 0 6 0 5 0 消化器内科 535 0 787 0 923 0 神経内科 3 0 5 0 5 0 呼吸器内科 9 0 16 0 10 0 血液内科 1 0 0 0 2 0 整形外科 2,429 1,464 2,299 1,371 2,156 1,343 耳鼻咽喉科 464 211 397 201 513 253 眼科 868 623 712 481 736 525 小児科 313 0 309 0 258 0 産婦人科 889 368 899 342 883 355 皮膚科 154 78 197 109 195 110 形成外科 979 396 673 274 813 171 泌尿器科 940 408 762 326 835 390 麻酔科 0 0 0 0 0 0 精神科 0 0 1 0 0 0 放射線科 0 0 0 0 0 0 歯科 1,713 189 1,655 162 1,812 180 計 11,854 4,736 11,188 4,186 11,626 4,379
DPCデータに基づく病院情報
当院はDPCデータから、全国統一の定義と形式に基づいた病院指標を自ら作成し、情報公開を進めています。この指標の公開は、医療の質向上および当院の特徴、急性期医療の現状を理解していただく事を目的としています。
【DPC/PDPS(診断群分類別包括支払制度)とは】
入院患者さんの病名や症状をもとに、手術や処置などの診療行為の有無に応じて厚生労働省が定めた1日当たりの定額点数から入院医療費を計算する制度です。 この制度に基づくデータが、DPCデータと言われるもので、定期的に厚生労働省に提出しています。
DPCの制度では、疾患を一定の定義に従って18種類に分類(主要診断群分類)し、さらに診療内容などにより14桁のDPCコードへ細分化します。 そのため、各指標で表記されているDPCコードおよび名称と診療科の名称が合致しない場合があります。
令和5年度 静岡済生会総合病院 病院指標
【対象データ】
令和5年度(令和5年4月1日~令和6年3月31日)中に当院を退院した患者さんのデータを集計対象としています。
ただし、健康保険(公費、生活保護を含む)を使用した患者さんを対象とし、自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さんは含まれません。
- 1.年齢階級別退院患者数
- 2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 4.成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 5.脳梗塞のICD10別患者数等
- 6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
【医療の質指標】
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 853 | 226 | 398 | 586 | 652 | 930 | 1,450 | 2,437 | 2,112 | 691 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
10007xxxxxx1xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)インスリン製剤(注射薬に限る) | 24 | 10.13 | 13.99 | 0.00 | 68.13 | |
100040xxxxx00x | 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 | - | - | - | - | - | |
10007xxxxxx0xx | 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) | - | - | - | - | - | |
10006xxxxxx0xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) | - | - | - | - | - | |
10008xxxxxx1xx | その他の糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) インスリン製剤(注射薬に限る) | - | - | - | - | - |
糖尿病は動脈硬化と関係し、脳梗塞や心筋梗塞の危険性も増えることがわかっています。糖尿病治療の原則は3大治療法(食事療法、運動療法、薬物療法)です。糖尿病治療をこれから始める方、糖尿病コントロールの悪い方、進行した糖尿病合併症のある方に必要な糖尿病教育入院を多数扱っています。
当院には糖尿病認定看護師や糖尿病療養指導士など糖尿病専門スタッフが複数在籍しており、日常生活の指導、自己血糖測定指導、インスリン自己注射指導、服薬指導などを行っております。
※-(ハイフン)は患者数10未満
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040090xxxxxxxx | 急性気管支炎、下気道感染症 | 74 | 4.81 | 5.96 | 0.00 | 1.14 | |
080270xxxx1xxx | 食物アレルギーの検査 | 58 | 1.03 | 2.12 | 0.00 | 3.17 | 食物負荷試験 |
140010x199x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関する障害(2500g以上) | 56 | 9.30 | 6.07 | 0.00 | 0.00 | |
040070xxxxx0xx | インフルエンザ、ウイルス性肺炎 | 48 | 3.71 | 5.86 | 0.00 | 5.08 | |
030270xxxxxxxx | 上気道炎 | 46 | 3.91 | 4.72 | 0.00 | 3.22 |
地域周産期母子医療センターに指定されており、超低出生体重児から成熟児まで幅広く新生児を受け入れています。また、ドクターカーによる近隣の産科施設から状態の悪い新生児搬送受入も行っています。
入院に際しては、遊びを支援道具として病児を支援する専門職種であるHospital Play Specialist(通称HPS)を導入し、入院中のお子さんの生活支援に力を入れています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 | 90 | 4.08 | 4.55 | 0.00 | 69.20 |
鼠径ヘルニア手術2泊3日
鼠径ヘルニア手術3泊4日 |
090010xx010xxx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術 | 63 | 10.30 | 9.88 | 0.00 | 59.13 | 乳腺切除術8泊9日 |
060210xx99000x | ヘルニアを伴わない腸閉塞 手術なし | 44 | 7.39 | 8.95 | 4.55 | 70.14 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術3泊4日 |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術等 | 32 | 5.16 | 5.29 | 0.00 | 34.16 | 虫垂炎手術 |
060035xx010x0x | 結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除 | 31 | 14.16 | 15.12 | 0.00 | 71.94 | 大腸切除術 |
当院では「がんトータルケア」のコンセプトのもとに、「治す医療」と「支える医療」の両面からがん診療に力を入れております。化学療法センターを中心とした支持療法とともに、栄養やリハビリに関するサポート、治療費や就労に関する相談、在宅療養につなぐ支援など、患者さんに安心してがん診療を受けていただける体制をつくっています。
また、内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチXi」によるロボット支援下手術を導入しており、よりからだの負担が少ない外科治療を目指しています。
がん以外では、鼠径部ヘルニアの手術症例が多く、また、救急医療に力を注いでいることもあり、腸閉塞、胆嚢炎、虫垂炎などの腹部救急疾患の入院症例が上位を占めています。腸閉塞は点滴や経鼻チューブなどで保存的に治療することも多い疾患ですが、手術が必要となった場合には可能な限り腹腔鏡下手術を行い、良好な成績を得ています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 191 | 24.20 | 24.20 | 67.54 | 82.03 |
骨接合術
人工骨頭挿入術 |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折手術 | 99 | 2.93 | 2.93 | 0.00 | 56.56 |
前腕の骨折1泊2日
前腕の骨折2泊3日 |
070343xx99x1xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。)手術なし 脳脊髄腔造影剤検査あり | 52 | 2.21 | 2.21 | 0.00 | 68.13 | ミエログラフィー |
160780xx97xx0x | 手関節周辺の骨折・脱臼 手術 | 47 | 2.91 | 2.91 | 0.00 | 28.62 |
手外科手術(リハビリあり)2泊3日
手外科手術(リハビリなし)2泊3日 |
160850xx01xxxx | 足関節・足部の骨折・脱臼 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足) | 43 | 20.00 | 20.00 | 9.30 | 51.07 |
手外科・マイクロサージャリーセンターでは上肢の外科、特に指先から肘関節までの病気と外傷(けが)を専門としています。骨折、腱断裂、神経断裂、靱帯断裂、切断、挫滅損傷などの外傷や腱鞘炎、神経疾患(しびれや麻痺)、変形性関節症などの病気の治療を行っています。“手“は非常に緻密で繊細な構造で、拘縮(関節が固くなること)が起きやすいため、担当する医師の技量により結果に差が付きやすい領域と言われています。日本手外科学会認定手外科専門医・手外科指導医のもと、高い技術による専門的な治療を提供します。
手の外傷や疾患の機能回復には、適切なリハビリテーションが不可欠です。医師とセラピストが連携を取りながら専門的なリハビリテーションを実施しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020230xx97x0xx | 眼瞼下垂 手術あり | 19 | 2.63 | 2.82 | 0.00 | 75.00 | 眼瞼下垂手術2泊3日 |
160200xx02000x | 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 | 15 | 3.13 | 4.63 | 0.00 | 31.07 |
鼻骨骨折手術2泊3日 眼窩底骨折手術4泊5日 頬骨骨折手術4泊5日p |
100100xx97x1xx | 糖尿病足病変 手術あり | 11 | 39.45 | 47.07 | 27.27 | 65.36 | |
070010xx970xxx | 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり | - | - | - | - | - | 皮膚軟部腫瘍摘出術 |
090010xx05xxxx | 乳房の悪性腫瘍 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) | - | - | - | - | - | 乳房再建術 |
加齢等によりまぶたを開ける筋肉(眼瞼挙筋)の作用が弱くなることで、まぶたが下がり、眼の瞳孔(ひとみ)にかぶさる状態となる眼瞼下垂に対する手術が最も多い症例です。クリニカルパスを導入し1泊2日の早期退院がほとんどです。
また、悪性腫瘍切除後の再建を行っております。特に乳がんに関しては、乳腺外科専門医・形成外科専門医が常勤で対応できる静岡市で数少ない病院で、ここ1年で症例が増加傾向にあります。乳房再建に関しては学会の認定施設になっており保険診療での人工物(シリコンインプラント)と自家組織(皮弁移植術)による再建が可能です。
※-(ハイフン)は患者数10未満
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術あり | 66 | 12.70 | 9.88 | 9.09 | 78.17 | 慢性硬膜下血腫 |
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫 手術なし(JCS10未満) | 36 | 24.97 | 19.09 | 69.44 | 70.81 | 脳出血(JCS10未満) |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし | 30 | 13.03 | 8.38 | 13.33 | 73.23 | |
010200xx01x00x | 水頭症 水頭症手術シャント手術 | 24 | 22.71 | 18.96 | 20.83 | 77.92 | |
010040x199x0xx | 非外傷性頭蓋内血腫 手術なし(JCS10以上) | 23 | 21.96 | 22.61 | 60.87 | 73.91 | 脳出血(JCS10以上) |
正常圧水頭症の専門外来を設けていることから、その手術を目的とした入院件数も徐々に増加しています。水頭症の中でも、くも膜下出血や脳出血、頭部外傷、髄膜炎などの頭蓋内疾患に引き続いて起こってしまうもの(二次性水頭症)とは区別し、原因が明らかでないものを「特発性正常圧水頭症(iNPH)」と呼んでいます。脳室の拡大により歩行障害・認知症・尿失禁といった症状が進行し、iNPHの有病者数は、高齢者の1.1%、認知症高齢者の5~10%と言われています。
この特発性正常圧水頭症は脳神経外科手術(髄液シャント術)によって症状の改善を得ることができます。手術による3大症状の改善率は、個人差はあるものの、歩行障害は9割、認知症や尿失禁は7割程度の方が改善し、介護が軽減するケースも多く見られます。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040040xx97x00x | 肺の悪性腫瘍 その他の手術あり 定義副傷病なし | 45 | 9.42 | 9.89 | 0.00 | 70.73 | |
040200xx01x00x | 気胸 肺切除術等 | 12 | 10.58 | 9.54 | 0.00 | 39.42 | |
040040xx97x01x | 肺の悪性腫瘍 その他の手術あり 定義副傷病あり | - | - | - | - | - | |
040040xx99040x | 肺の悪性腫瘍 手術なし | - | - | - | - | - | |
040020xx97xxxx | 縦隔の良性腫瘍 手術あり | - | - | - | - | - |
肺がん手術の多くは胸腔鏡による低侵襲な手術を実施しており、良好な成績を治めています。
※-(ハイフン)は患者数10未満
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050163xx03x0xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 処置2なし | 30 | 10.90 | 10.42 | 0.00 | 75.10 | |
050161xx9900xx | 大動脈解離 手術なし(保存療法) | 14 | 14.93 | 16.49 | 0.00 | 72.21 | |
050080xx0101xx | 弁膜症(連合弁膜症を含む。) 手術あり | 12 | 24.42 | 21.53 | 0.00 | 73.00 | |
050170xx02000x | 閉塞性動脈疾患 動脈形成術、吻合術 指(手、足)の動脈等 | 11 | 11.45 | 15.27 | 0.00 | 74.18 | |
050163xx03x1xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 処置等21あり | - | - | - | - | - |
最も多いのは、非破裂性大動脈瘤に対しステントグラフト内挿術を行った症例で、開放手術に比べ患者さんの負担が軽減され、在院日数も短縮できます。
弁膜症は、大動脈弁、僧帽弁、三尖弁のそれぞれについて、硬く狭くなる狭窄症、逆流が生じる閉鎖不全症があります。手術は弁を人工のもの(機械弁・生体弁)に取り換える弁置換術、僧帽弁閉鎖不全症に関しては壊れた程度によっては自己弁を温存し修復する弁形成術を施行しています。
※-(ハイフン)は患者数10未満
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 帝王切開術等 | 109 | 8.59 | 9.34 | 0.00 | 34.58 |
帝王切開術 緊急帝王切開術 |
120260x001xxxx | 分娩の異常 帝王切開術等(分娩時出血量2000ml未満) | 40 | 8.82 | 9.31 | 0.00 | 33.53 |
帝王切開術 緊急帝王切開術 |
120260x002xxxx | 分娩の異常 骨盤位娩出術等(分娩時出血量2000ml未満) | 39 | 6.79 | 6.73 | 0.00 | 31.56 |
帝王切開術 緊急帝王切開術 |
120070xx02xxxx | 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術等 | 34 | 5.21 | 6.00 | 0.00 | 41.74 | 腹腔鏡下手術(卵巣・卵管) |
12002xxx02x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部切除術等 | 29 | 10.72 | 2.96 | 0.00 | 43.17 | 子宮頸部切除術 |
既往子宮手術後妊娠、胎盤位置異常、妊娠高血圧症候群などのリスク妊娠は、母児の状態も評価した上で 娩出時期、娩出方法を選択しています。早産、胎児発育遅延などの場合、NICU(新生児特定集中治療室)に入院となった胎児は小児科に引き継ぎ健康管理を行います。
子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌などの悪性疾患に対しては、手術加療を中心とし、化学療法、放射線治療を組み合わせた集学的な治療を行っております。また、早期に発見された場合には、妊よう性の温存にも配慮した治療法を考慮しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり 重症度等片眼 | 131 | 2.24 | 2.54 | 1.53 | 75.24 |
白内障手術(片眼)1泊2日 白内障手術(片眼)2泊3日 |
020110xx97xxx1 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり 重症度等両眼 | 121 | 5.07 | 4.46 | 1.65 | 75.3 | 白内障手術(両眼)3泊4日 |
020160xx97xxx0 | 網膜剥離 手術あり 重症度等片眼 | 30 | 9.00 | 7.81 | 0.00 | 55.30 | |
020200xx9710xx | 黄斑、後極変性 手術あり | 17 | 5.35 | 5.67 | 0.00 | 69.18 | |
020240xx97xxx0 | 硝子体疾患 手術あり 重症度等片眼 | 17 | 4.59 | 4.88 | 0.00 | 78.71 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030428xxxxxxxx | 突発性難聴 | 91 | 9.13 | 8.55 | 0.00 | 56.43 | 突発性難聴8泊9日 |
030250xx991xxx | 睡眠時無呼吸 手術なし 終夜睡眠ポリグラフィー | 67 | 2.00 | 2.03 | 0.00 | 55.45 | PSG検査 |
030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 | 56 | 8.41 | 7.53 | 0.00 | 19.11 | 口蓋扁桃摘出術 |
030350xxxxxxxx | 慢性副鼻腔炎 | 48 | 4.45 | 6.02 | 0.00 | 51.50 | 慢性副鼻腔炎手術 |
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし | 47 | 4.45 | 5.51 | 0.00 | 36.13 |
当科では中耳手術・耳管センターを有しており、中耳を主な治療の対象としています。中耳というのは鼓膜、鼓室(鼓膜のさらに奥の空間で、耳小骨という振動を伝える骨が存在します)、耳管(鼓室と咽頭をつなぐ管)といった構造を含んでいます。具体的には慢性中耳炎、耳小骨形態異常や耳硬化症による難聴、癒着性中耳炎、真珠腫性中耳炎などの病気に対して患者さんとご相談しながら治療を進めていきます。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010060x2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし 定義副傷病なし | 69 | 15.01 | 15.70 | 26.09 | 70.36 | |
010060x2990411 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 定義副傷病1あり | 22 | 15.59 | 17.39 | 40.91 | 79.05 | |
010080xx99x0x1 | 脳脊髄の感染を伴う炎症 手術なし | 10 | 25.80 | 16.56 | 37.50 | 70.88 | |
010060x0990401 | 脳梗塞(脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満) 手術なし | - | - | - | - | - | |
010230xx99x00x | てんかん 手術なし | - | - | - | - | - |
※-(ハイフン)は患者数10未満
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080010xxxx0xxx | 膿皮症 手術なし | 52 | 12.50 | 12.88 | 3.85 | 61.38 | |
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 24 | 9.00 | 9.29 | 4.17 | 64.33 | 帯状疱疹 |
161060xx99x0xx | 糖尿病足病変 手術なし | - | - | - | - | - | |
080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 | - | - | - | - | - | |
080110xxxxx0xx | 水疱症 手術なし | - | - | - | - | - |
最も多い急性膿皮症は細菌感染で起こる蜂巣炎や丹毒です。外来治療では十分な治療を行えない重症患者さんの入院治療を行っております。
次いで多い症例の帯状疱疹は痛みを伴う紅斑や免疫力低下により水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスの増殖がおこり生じる感染症です。抗ウイルス薬による治療を行います。早期に効果的な治療を行うことが、後遺症としての神経痛を残すリスクを軽減できると考えます。
※-(ハイフン)は患者数10未満
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
11012xxx03xxxx | 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 | 85 | 1.53 | 2.43 | 0.00 | 60.56 |
ESWL日帰り ESWL1泊2日 |
110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 針生検法 | 78 | 2.06 | 2.44 | 0.00 | 71.69 | 前立腺生検1泊2日 |
110070xx03x0xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術等 | 76 | 5.29 | 6.85 | 0.00 | 74.28 | 膀胱腫瘍切除術 |
120090xx97xxxx | 生殖器脱出症 手術あり | 63 | 6.10 | 7.89 | 0.00 | 72.87 | 仙骨膣固定術 |
11012xxx02xx0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 | 57 | 4.25 | 5.22 | 0.00 | 62.19 | TUL |
また、腹腔鏡手術、内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチXi」によるロボット支援下手術を積極的に取り入れており、より低侵襲な治療を推進しています。
女性泌尿器科を専門で設けており、骨盤内の臓器である子宮、膀胱、直腸などが膣から体の外に出てくる骨盤臓器脱の患者さんを多く診療しています。治療の基本は手術療法で、軽症の場合や手術が受けられない際には保存的治療(ペッサリー治療、フェミクッション・骨盤底サポーターなど特殊下着を使用する治療、骨盤底筋体操指導)を行います。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040110xxxxx0xx | 間質性肺炎 | 91 | 14.91 | 18.65 | 3.30 | 71.62 | |
040040xx99200x | 肺の悪性腫瘍 手術なし 経気管肺生検法(仮想気管支鏡を用いた場合)等 | 56 | 3.13 | 2.98 | 0.00 | 71.34 |
気管支鏡検査1泊2日 気管支鏡検査2泊3日 |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 | 39 | 28.97 | 20.60 | 51.28 | 80.03 | 誤嚥性肺炎 |
040040xx99100x | 肺の悪性腫瘍 手術なし 気管支鏡検査等 | 25 | 3.04 | 3.01 | 0.00 | 71.60 | 気管支鏡検査1泊2日 気管支鏡検査2泊3日 |
050130xx9900x0 | 心不全 手術なし | 19 | 16.47 | 17.38 | 15.79 | 85.79 |
間質性肺炎の主な症例として、特発性間質性肺炎、膠原病肺、過敏性肺臓炎、薬剤性肺障害、サルコイドーシスなどが挙げられます。肺の悪性腫瘍に関しては、健康診断でレントゲンに異常陰影が見つかった場合や、血痰などの自覚症状がある患者さんに対して、まず気管支鏡検査で診断を行います。手術が適応される場合は、呼吸器外科と密に連携し、迅速かつ適切な治療を提供いたします。また、手術が適応されない年齢や病期の場合でも、放射線療法や化学療法、免疫療法など最新のガイドラインに基づいた治療を、患者さん一人ひとりの状態に合わせて行います。さらに、必要に応じて緩和ケアチームのサポートを受けることも可能です。
高齢化が進む中で、高齢者における肺炎の罹患率も上昇しており、その多くは誤嚥性肺炎です。当院では、抗生剤による治療だけでなく、必要に応じて嚥下機能の評価やリハビリテーションも実施しています。また、入退院支援室が関与し、個々の患者さんに最適な退院後の生活環境を整えるためのサポートを行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050050xx9910x0 | 狭心症、慢性虚血性心疾患 カテーテル検査 | 161 | 2.63 | 3.05 | 0.00 | 69.56 |
CAG1泊2日 CAG2泊3日 |
050050xx0200xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 カテーテル治療 | 110 | 4.71 | 4.26 | 0.00 | 72.10 | PCI3泊4日 |
050130xx9900x0 | 心不全 手術なし | 68 | 14.32 | 17.38 | 8.82 | 79.93 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 | 60 | 22.22 | 20.60 | 48.33 | 83.52 | 誤嚥性肺炎 |
050030xx97000x | 急性心筋梗塞 カテーテル治療 | 44 | 11.39 | 11.54 | 0.00 | 68.48 |
緊急治療を必要とする疾患も多く、 重症例はIABP(大動脈バルーンパンピング)や経皮的人工心肺補助装置を用いた集中治療を実施します。また、外科的手術が必要な場合には心臓血管外科との連携体制により最適な治療を提供しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050070xx01x0xx | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 処置等2なし | 126 | 4.02 | 4.57 | 0.00 | 64.83 |
AF3泊4日 VPC・VT3泊4日 PSVT3泊4日 |
050210xx97000x | 徐脈性不整脈 ペースメーカ移植術等 | 52 | 6.56 | 9.77 | 3.85 | 74.83 |
PM挿入術8泊9日 PM挿入術9泊10日 |
050070xx01x10x | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 処置等21あり | 29 | 4.03 | 6.06 | 0.00 | 64.38 |
AF3泊4日 VPC・VT3泊4日 PSVT3泊4日 |
050130xx9900x0 | 心不全 手術なし | 24 | 11.21 | 17.38 | 4.17 | 80.00 | |
050070xx99000x | 頻脈性不整脈 手術なし | 21 | 2.24 | 5.98 | 0.00 | 67.62 |
また、心室性不整脈を有する方では突然死のリスクがあるため、必要に応じて植え込み型除細動器(ICD)の移植を行っております。
ペースメーカを移植された患者さんはインターネット回線を通じて、自宅にいる患者さんの情報を見ることができるホームモニタリングシステムも順次導入しており、異常を早期に発見することができ、将来的には患者さんの通院負担軽減に役立つと期待されています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 | 45 | 23.73 | 20.60 | 37.78 | 83.27 | 誤嚥性肺炎 |
110280xx02x00x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 | 38 | 10.47 | 7.57 | 2.63 | 69.71 | シャント造設術 |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 | 31 | 16.06 | 13.52 | 9.68 | 75.48 | |
110280xx9900xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 処置等2なし | 21 | 13.67 | 11.49 | 9.52 | 55.90 | |
110280xx9901xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 処置等2 - 1あり | 19 | 13.16 | 13.81 | 5.26 | 67.47 |
CKDの原因疾患の診断、治療を行い、できるだけCKDの進行を遅らせると同時に、合併症の早期発見、治療に努めています。CKDが進行し、腎臓の働きを肩代わりする治療(腎代替療法)が必要となった場合も腎移植、腹膜透析、血液透析、在宅血液透析など患者さんの希望にあわせた治療に対応しています。
血液透析に必要なバスキュラーアクセス(シャント)関連の手術(血液透析導入時の内シャント造設、維持透析患者のシャント血管拡張術、シャント血栓除去術、シャント再建術)は他院からの手術依頼も含め、増加傾向にあります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
130010xx97x9xx | 急性白血病 手術あり ビダーザ+ベネクレクスタあり | 12 | 49.08 | 34.93 | 8.33 | 71.33 | |
130030xx99x4xx | 非ホジキンリンパ腫 手術なし リツキサン | 11 | 16.00 | 9.62 | 0.00 | 73.27 | |
130010xx97x2xx | 急性白血病 手術あり 化学療法 | 10 | 30.80 | 36.19 | 0.00 | 51.50 | |
130010xx99x9xx | 急性白血病 手術なし ビダーザ+ベネクレクスタあり | 10 | 8.70 | 13.10 | 0.00 | 74.60 | |
130030xx99x9xx | 非ホジキンリンパ腫 手術なし ムンデシン等 | - | - | - | - | - |
悪性リンパ腫は種類が多く、治療方法もその種類により複数存在します。種類に応じた化学療法を施行しており、また再発に対しても状況に応じて治療します。白血病、骨髄異形成症候群、再生不良性貧血、悪性リンパ腫等化学療法にて白血球数が著しく低下する疾患については、全6室の完全/準無菌室にて治療を行っています。
高齢者社会に伴い、高齢者に対する治療強度の問題も多数出てきます。個人の体力と希望に添った治療方法を本人・家族と相談し、できるかぎりご希望に添った治療をすすめていきます。
※-(ハイフン)は患者数10未満
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 内視鏡的治療 | 101 | 8.15 | 8.75 | 3.96 | 75.88 | |
060102xx99xxxx | 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 | 48 | 7.85 | 7.58 | 0.00 | 65.33 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 | 44 | 20.45 | 20.60 | 27.27 | 82.34 | 誤嚥性肺炎 |
060020xx04xxxx | 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 | 37 | 8.57 | 7.61 | 2.70 | 74.78 | 胃ESD |
060130xx9900xx | 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし | 33 | 8.36 | 7.63 | 3.03 | 70.42 |
また、早期のがんには内視鏡的治療を積極的に行っています。外科的手術を要する場合にも外科との連携を密にして患者さんが出来るだけ早くご自宅へ戻れるように入院期間の短縮を心掛けています。また、手術不能のがんに関しては、入院期間を短くし通院による化学療法に主眼を置いています。
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 31 | - | - | 15 | 17 | 14 | 1 | 8 |
大腸癌 | 23 | 26 | 39 | 61 | 29 | 24 | 1 | 8 |
乳癌 | 32 | 54 | - | - | - | 18 | 1 | 8 |
肺癌 | 30 | 19 | 20 | 31 | 31 | 31 | 1 | 8 |
肝癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 8 |
UICC(国際対がん連合)が定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発巣の大きさと浸潤度)、N(所属リンパ節への転移状況)、M(遠隔転移の有無)を評価し、これらの要素によってがんをⅠ~Ⅳの病期(がん種によって0期もあり)に分類します。
外科では、胃癌、大腸癌、乳癌の患者さんが多く、肝癌は消化器内科で多くの方を診療しております。肺癌は呼吸器内科にて診療をしており、2022年度より呼吸器外科医が赴任しましたので院内で手術が実施できるようになりました。
当院は、健康管理センターを併設しており、早期発見・早期治療を目指しております。癌が見つかった場合、「がんトータルケア」のコンセプトのもとに、手術や化学療法、放射線療法といった「治す医療」に加え、緩和医療や生活支援など「支える医療」にも力を入れており、個々の患者さんに合わせた切れ目のない診療を目指しております。
※-(ハイフン)は患者数10未満
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 24 | 10.08 | 62.33 |
中等症 | 131 | 16.89 | 79.58 |
重症 | 46 | 25.26 | 84.98 |
超重症 | 13 | 26.15 | 86.92 |
不明 | - | - | - |
※-(ハイフン)は患者数10未満
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|---|---|
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 183 | 20.93 | 75.00 | 38.25 |
その他 | 20 | 23.45 | 71.25 | 45.00 |
急性期を脱し症状が落ち着くと3~4割程度の患者さんがリハビリ専門病院などへ転院しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K9131 | 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) | 138 | 0.00 | 23.55 | 0.00 | 0.00 | |
K9132 | 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) | 10 | 0.00 | 29.90 | 10.00 | 0.00 | |
K7151 | 腸重積症整復術(非観血的) | - | - | - | - | - | |
K300 | 鼓膜切開術 | - | - | - | - | - | |
※-(ハイフン)は患者数10未満
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 59 | 2.15 | 4.69 | 1.69 | 61.88 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 54 | 1.11 | 2.28 | 0.00 | 62.09 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術3泊4日 |
K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) | 44 | 1.00 | 8.57 | 0.00 | 59.41 | 乳腺切除術8泊9日 |
K6335 | ヘルニア手術 鼠径ヘルニア | 39 | 0.54 | 2.18 | 0.00 | 77.87 | 鼠径ヘルニア手術2泊3日 |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの | 32 | 0.59 | 3.53 | 0.00 | 34.31 | 虫垂炎手術 |
鼠径ヘルニア手術は患者さんの年齢・全身状態・ご希望などを考慮し、鼠径部切開による従来法、または腹腔鏡下手術を施行しています。
がん手術では、乳がん手術が増えており、ご希望をうかがいながら、患者さん一人一人に適した医療を選択しております。大腸がん(結腸がん・直腸がん)の手術も多く、腹腔鏡下手術のほか、手術支援ロボット「ダヴィンチXi」によるロボット手術にも取り組んでおり、より低侵襲な治療を推進しています。
この他に胃がんなど症例の多いがんもガイドラインに沿って手術を行っております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) | 150 | 1.18 | 19.48 | 53.33 | 80.46 | 骨接合術 |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕) | 123 | 1.54 | 4.68 | 3.25 | 59.88 |
前腕の骨折1泊2日 前腕の骨折2泊3日 |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 80 | 2.46 | 23.53 | 76.25 | 80.96 | 人工骨頭挿入術 |
K0483 | 骨内異物(挿入物を含む。)除去術 | 69 | 0.94 | 1.10 | 0.00 | 51.71 | 骨内異物除去術 |
K0821 | 人工関節置換術(膝) | 43 | 1.84 | 25.84 | 9.30 | 72.67 | TKA |
高齢者の骨折が増加している現在、手術適応であれば可能な限り早く手術を行い、クリニカルパスを有効活用し多職種で患者さんをサポートしながら早期退院を目指しています。
地域の連携医療機関と治療計画を共有することで、術後、リハビリ病院等へ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2191 | 眼瞼下垂症手術 眼瞼挙筋前転法 | 13 | 0.08 | 1.54 | 0.00 | 74.69 | 眼瞼下垂手術2泊3日 |
K227 | 眼窩骨折観血的手術(眼窩ブローアウト骨折手術を含む。) | - | - | - | - | - | 眼窩底骨折手術4泊5日 |
K427 | 頬骨骨折観血的整復術 | - | - | - | - | - | 頬骨骨折手術4泊5日p |
K476-4 | ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) | - | - | - | - | - | 乳房再建術 |
K2193 | 眼瞼下垂症手術 その他のもの | - | - | - | - | - | 眼瞼下垂手術2泊3日 |
乳がんに関しては、乳房切除後の再建を行っております。乳腺外科専門医・形成外科専門医が常勤で対応できる静岡市で数少ない病院で、日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会の再建実施認定施設として保険診療による再建も可能です。主に人工物(シリコンインプラント)と自家組織(皮弁移植術)による再建です。ここ数年で症例が増加傾向にあります。
※-(ハイフン)は患者数10未満
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 64 | 1.47 | 13.27 | 15.63 | 79.86 | 慢性硬膜下血腫 |
K1742 | 水頭症手術 シャント手術 | 24 | 8.25 | 17.00 | 20.83 | 78.54 | |
K178-4 | 経皮的脳血栓回収術 | 10 | 0.10 | 28.20 | 60.00 | 81.60 | |
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの | - | - | - | - | - | |
K609-2 | 経皮的頸動脈ステント留置術 | - | - | - | - | - | 頸動脈ステント留置術(CAS) |
早期より神経内視鏡手術を導入し、特発性正常圧水頭症(iNPH)に対しLPシャント(腰椎-腹腔短絡術)を積極的に選択しています。症例によっては「脳室-腹腔シャント術(V-Pシャント)」「脳室-心房シャント術(V-Aシャント)」の方法を選択する場合があります。約1時間の手術で、入院期間は10日程度です。手術による3大症状の改善率は、個人差はあるものの、歩行障害は9割、認知症や尿失禁は7割程度の方が改善し、介護が軽減するケースも多く見られます。
※-(ハイフン)は患者数10未満
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K514-23 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの) | 28 | 1.21 | 8.18 | 0.00 | 69.71 | |
K514-21 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除 | 13 | 1.00 | 6.00 | 0.00 | 72.92 | |
K5131 | 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの) | 13 | 6.23 | 3.15 | 0.00 | 39.69 | |
K514-22 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) | - | - | - | - | - | |
K5143 | 肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの | - | - | - | - | - |
肺がん以外では、気胸(肺の一部が破れ、呼吸が苦しくなる病気)に対する胸腔鏡による手術などを行っています。
※-(ハイフン)は患者数10未満
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5612ロ | ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) | 30 | 1.97 | 7.97 | 0.00 | 75.90 | |
K6147 | 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈 | 14 | 5.64 | 10.50 | 7.14 | 72.57 | |
K5612イ | ステントグラフト内挿術(胸部大動脈) | 10 | 1.90 | 9.20 | 0.00 | 69.60 | |
K5522 | 冠動脈、大動脈バイパス移植術 2吻合以上のもの | - | - | - | - | - | |
K5551 | 弁置換術 1弁のもの | - | - | - | - | - |
血管移植術の1つである冠動脈バイパス移植術(CABG)は、狭心症や心筋梗塞で狭くなった冠動脈の先に新しい血管(バイパス)をつなぎ、血流を回復させる手術です。
※-(ハイフン)は患者数10未満
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8981 | 帝王切開術(緊急帝王切開) | 118 | 3.14 | 6.34 | 0.00 | 33.31 | 緊急帝王切開術 |
K8982 | 帝王切開術(選択帝王切開) | 101 | 4.89 | 6.14 | 0.00 | 34.81 | 帝王切開術 |
K8882 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) | 38 | 1.00 | 3.18 | 0.00 | 41.05 | 子宮附属器腫瘍摘出術 |
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | 26 | 0.96 | 1.00 | 0.00 | 44.27 | 子宮頸部切除術 |
K861 | 子宮内膜掻爬術 | 21 | 1.57 | 1.00 | 4.76 | 48.90 |
婦人科診療も悪性腫瘍手術、腹腔鏡下手術を積極的に行っています。ごく初期の子宮頸がんには、子宮頸部の一部を切り取る手術のように、妊よう性の温存にも配慮した治療法を考慮しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821ロ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) | 252 | 0.04 | 2.60 | 1.59 | 75.19 |
白内障手術(片眼)1泊2日 白内障手術(片眼)2泊3日 白内障手術(両眼)3泊4日 |
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの | 56 | 0.02 | 6.11 | 0.00 | 66.29 | |
K2686 | 緑内障手術(水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術) | 30 | 0.10 | 3.13 | 3.33 | 73.83 | |
K2802 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 その他のもの | 18 | 0.06 | 4.22 | 0.00 | 76.17 | |
K275 | 網膜復位術 | - | - | - | - | - |
※-(ハイフン)は患者数10未満
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K3772 | 口蓋扁桃摘出術 | 66 | 1.20 | 6.65 | 0.00 | 23.17 | 口蓋扁桃摘出術 |
K340-6 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅳ型(汎副鼻腔手術) | 27 | 1.00 | 3.15 | 0.00 | 50.78 | 慢性副鼻腔炎手術 |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 24 | 1.00 | 3.00 | 0.00 | 54.64 | 慢性副鼻腔炎手術 |
K3192 | 鼓室形成手術(耳小骨再建術) | 16 | 1.13 | 5.06 | 0.00 | 58.69 | 鼓室形成術 |
K4611 | 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術 片葉のみの場合 | 15 | 1.20 | 4.13 | 0.00 | 55.47 |
慢性副鼻腔炎とは、主に細菌やウイルス感染が原因で起こる副鼻腔の炎症を起こす急性副鼻腔炎が、長引いたり繰り返されたりして、その症状が3カ月以上続く副鼻腔炎のことを指します。原則的にまずは薬物治療を2~3ヶ月行い、効果が得られない場合は鼻内内視鏡を用いた手術により治療します。通常5日間程度の入院です。
鼓室形成手術は慢性・真珠腫性中耳炎に対する手術です。クリニカルパスを活用し、早期退院を心がけています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K768 | 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) | 85 | 0.00 | 0.53 | 0.00 | 60.56 |
ESWL日帰り ESWL1泊2日 |
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) | 78 | 1.60 | 3.24 | 0.00 | 74.33 | 膀胱腫瘍切除術 |
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの | 63 | 0.89 | 2.35 | 0.00 | 61.90 | TUL |
K865-2 | 腹腔鏡下仙骨腟固定術 | 38 | 1.71 | 3.39 | 0.00 | 69.61 | 仙骨膣固定術 |
K8411 | 経尿道的前立腺手術 電解質溶液利用のもの | 29 | 1.00 | 4.10 | 0.00 | 73.55 | 経尿道的前立腺手術 |
前立腺がん、膀胱がんなどの悪性腫瘍は、内視鏡手術が上位となっています。前立腺がんは手術支援ロボット「ダヴィンチXi」を用いた、ロボット支援手術を導入しており、痛み・出血量の低減、尿禁制の早期回復が期待できます。
女性泌尿器科では子宮脱、及び骨盤臓器脱に対する手術が増加しております。腹腔鏡下手術のほかロボット支援手術も積極的に行っています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの | 86 | 2.94 | 2.94 | 1.16 | 72.53 | PCI3泊4日 |
K5492 | 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの | 33 | 0.39 | 8.97 | 3.03 | 73.52 | |
K5491 | 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの | 30 | 0.07 | 13.30 | 3.33 | 69.37 | |
K5481 | 経皮的冠動脈形成術(特殊カテーテルによるもの) 高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテルによるもの | 22 | 5.55 | 3.77 | 4.55 | 79.95 | |
K5463 | 経皮的冠動脈形成術 その他のもの | 16 | 4.25 | 3.31 | 0.00 | 73.75 |
当科では安定した状態であれば心臓核医学検査(心筋シンチ)、心臓エコー検査、心臓CT、心臓MRIなどを応用し確実な診断を行います。緊急時に24時間体制で患者さんを受け入れ、適応があればカテーテル等で緊急治療を行います。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5951 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの | 124 | 1.40 | 2.31 | 0.00 | 66.15 |
AF3泊4日 VPC・VT3泊4日 PSVT3泊4日 |
K5952 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術 その他のもの | 41 | 1.59 | 2.07 | 0.00 | 61.71 | |
K5972 | ペースメーカ移植術 経静脈電極の場合 | 30 | 1.97 | 8.43 | 3.33 | 83.57 |
PM挿入術8泊9日 PM挿入術9泊10日 |
K597-2 | ペースメーカ交換術 | 11 | 2.09 | 2.64 | 18.18 | 83.18 | PM交換術 |
K5973 | ペースメーカ移植術(リードレスペースメーカー) | - | - | - | - | - | リードレスPM挿入術 |
徐脈性不整脈には洞結節の機能が低下する洞不全症候群と、房室伝導が障害される房室ブロックがあります。 必要に応じて永久ペースメーカ移植を行っています。ペースメーカを移植された患者さんはインターネット回線を通じて、自宅にいる患者さんの情報を見ることができるホームモニタリングシステムも順次導入しております。異常を早期に発見する事ができ、将来的には患者さんの通院負担軽減に役立つと期待されています。
※-(ハイフン)は患者数10未満
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6121イ | 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) | 48 | 7.58 | 13.71 | 4.17 | 72.85 | シャント造設術 |
K6147 | 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈 | 12 | 6.25 | 15.33 | 8.33 | 71.00 | |
K616-41 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) | - | - | - | - | - | |
K616-42 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施) | - | - | - | - | - | |
末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)は、血液透析に必要な透析用の血管を手術で作成します。自己血管だけでなく、人工血管を用いたバスキュラーアクセス(シャント)作成も行っています。バスキュラーアクセス(シャント)関連の手術件数は増加傾向にあります。
※-(ハイフン)は患者数10未満
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 89 | 1.75 | 13.58 | 6.74 | 77.39 | |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 | 43 | 2.40 | 3.79 | 4.65 | 73.09 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 39 | 1.95 | 9.03 | 5.13 | 74.36 | |
K6872 | 内視鏡的乳頭切開術 胆道砕石術を伴うもの | 33 | 0.73 | 11.00 | 6.06 | 79.76 | |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術 | 27 | 1.22 | 6.96 | 3.70 | 74.67 | 胃ESD |
胃や大腸の早期がん(粘膜内がん)に対しては、粘膜下層剥離術(ESD)と呼ばれる治療を積極的に行っております。内視鏡による治療であり、身体への負担が少ないのも特徴です。他にも、胃や十二指腸、大腸などの消化管の出血に対しては、止血クリップや高周波電流によって止血を行います。
高齢者の患者さんが増加しており、より低侵襲の検査・治療、入院期間の短縮を心がけております。
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | 11 | 0.14 | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 44 | 0.43 |
異なる | 60 | 0.58 | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 23 | 0.33 |
異なる | - | - |
感染症重篤状態で受診され敗血症が契機となり入院される症例が多く見られます。播性血管内凝固症候群(DIC)は重篤な合併症ですが、当院は救命救急センターを有しており重篤な患者さんを受け入れているために、一定の発生率になると思われます。
手術や処置を施行する際は合併症を起こさないよう細心の注意を払い診療・治療を行っております。
※-(ハイフン)は症例数10未満
医療の質指標
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数(分母) | 分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数(分子) | リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率 |
---|---|---|
1,392 | 1,335 | 95.91% |
リスクレベルが「中」以上の手術は、「肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断、治療、予防に関するガイドライン(2017 年改訂版)」(日本循環器学会等)に準じて抽出しております。
肺血栓塞栓症の原因は、太ももやふくらはぎの筋肉内の静脈に血栓ができ(深部静脈血栓症)、それが静脈血流に乗って肺動脈に運ばれて詰まることです。肺動脈は心臓から肺に血液を送り込みます。血液は肺から酸素を受け取り、心臓に戻ってきます。そして、心臓は血液を全身へと押し出し、組織に酸素を供給します。塞栓が大きいと閉塞した範囲が広くなるため、開いている肺動脈を介して心臓から十分な血液を送り出せず、血圧が下がります。突然の呼吸困難や胸痛、失神発作、時には心停止をきたす危険な病気です。
肺血栓塞栓症の予防には、その原因となる深部静脈血栓症を予防することです。血栓ができる主な原因は足の血流が悪くなることですが、手術時や手術後など、ある程度ベッド上の安静が必要な場合、患者さんの状態に応じて予防に努めています。
主な予防策は、弾性ストッキングの着用やフットポンプ(足部や下腿を間欠的に圧迫することで下肢の静脈血の還流を助ける医療機器)などです。ベッド上の安静が解除されれば、必要に応じてリハビリテーションを開始します。
血液培養オーダー日数(分母) | 血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数(分子) | 血液培養2セット実施率 |
---|---|---|
3,344 | 2,598 | 77.69% |
採血時の消毒を含め定められた手順で、同時に採血された2セットから同じ菌種が同定されれば原因菌である可能性が高くなります。どちらか一方であれば汚染菌の可能性を疑います。2セット採取が推奨されるのはこのような理由です。
多くの病原体へ効果のある抗菌薬(広域スペクトル抗菌薬)を漫然と使用し続けると、次に抗菌薬を投与しても効かない状態となる場合があります(耐性菌の出現)。感染症を起こしている病原体を2セット以上の血液培養検査にて特定し、培養された病原菌に特に効果的な抗菌薬を選択して治療すると、より効率のよい完全な治療となり、結果的に耐性菌が生じにくくなります。
当院では、抗菌薬適正使用支援チーム(AST:Antimicrobial Stewardship Team)が抗菌薬など感染症の治療薬の適正使用を推進するために活動しています。抗菌薬の適正使用は、薬剤耐性菌の出現や増加を防止するうえでとても重要な項目の一つです。抗菌薬の種類、量、期間などを確認し、患者さんに適正に使用されるよう治療支援を行っています。
広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数(分母) | 分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数(分子) | 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率 |
---|---|---|
827 | 673 | 81.38% |
抗菌薬は特定の細菌に対して使用しますが、幅広い種類の細菌に効く=広域スペクトラムを有する抗菌薬も存在しており、これを「広域スペクトル抗菌薬」といいます。 広域スペクトル抗菌薬は便利な薬ですが、過剰な使用は患者さんの体内の薬剤耐性のない細菌をやっつけてしまい、薬剤耐性菌のみが生き残る環境をつくりだしてしまいます。そのため、次に抗菌薬を投与しても効かない状態となる場合があります。広域スペクトル抗菌薬を使用する場合は、抗菌薬投与前の適切な検体採取と培養検査が重要です。
令和4年度 静岡済生会総合病院 病院指標
【対象データ】
令和4年度(令和4年4月1日~令和5年3月31日)中に当院を退院した患者さんのデータを集計対象としています。
ただし、健康保険(公費、生活保護を含む)を使用した患者さんを対象とし、自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さんは含まれません。
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 789 | 197 | 360 | 591 | 634 | 883 | 1,247 | 2,230 | 1,918 | 657 |
当院は、静岡市駿河区にある唯一の公的医療機関であり、地域医療支援病院として幅広い年齢層の患者さんを診察しております。
特に小児の患者さんは、静岡医療圏において小児専門病院に次ぐ患者数となっております。
また、60歳以上の患者さんが病院全体の6割を超えており、症状が比較的重症になりやすい高齢者の入院が多くなる傾向にあります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
10007xxxxxx1xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり | 17 | 10.71 | 14.28 | 0.00% | 70.35 | |
100040xxxxx00x | 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 10 | 15.10 | 13.43 | 0.00% | 61.90 | |
10007xxxxxx0xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2なし | - | - | 10.80 | - | - | |
10006xxxxxx0xx | 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2なし | - | - | 8.86 | - | - | |
10006xxxxxx1xx | 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり | - | - | 13.16 | - | - |
糖尿病治療をこれから始める方、糖尿病コントロールの悪い方、進行した糖尿病合併症のある方に必要な糖尿病教育入院の患者さんが多くいらっしゃいます。当院には糖尿病認定看護師や糖尿病療養指導士など糖尿病専門スタッフが複数在籍しており、日常生活の指導、自己血糖測定指導、インスリン自己注射指導、服薬指導などを行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
140010x199x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) なし 手術・処置等2なし | 69 | 9.16 | 6.13 | 4.35% | 0.01 | |
080270xxxx1xxx | 食物アレルギー 手術・処置等1あり | 64 | 1.11 | 2.09 | 0.00% | 3.16 | 食物アレルギー |
040090xxxxxxxx | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) | 53 | 4.19 | 5.89 | 0.00% | 0.92 | 急性気管支炎 |
040100xxxxx00x | 喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 52 | 4.87 | 6.05 | 1.92% | 3.10 | |
060380xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし | 46 | 3.54 | 5.70 | 0.00% | 4.61 | ウイルス性腸炎 |
当院は、地域周産期母子医療センターに指定されているため、DPCでは診療内容によって細分化され件数が分散していますが、新生児に関する症例を数多く受け入れております。2番目に多い症例は食物アレルギー検査のための入院で、基本は日帰り入院で検査を実施しています。また、特に多い症例は急性の呼吸器感染症です。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 99 | 4.09 | 4.59 | 2.02% | 70.40 | 鼠径ヘルニア |
090010xx010xxx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし | 70 | 10.90 | 9.99 | 0.00% | 62.39 | |
060335xx02000x | 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 41 | 6.29 | 6.93 | 0.00% | 64.00 | 胆嚢炎等 |
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 36 | 7.53 | 9.00 | 2.78% | 70.92 | |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 | 34 | 5.24 | 5.32 | 0.00% | 37.09 | 虫垂炎 |
当院では「がんトータルケア」のコンセプトのもとに、「治す医療」と「支える医療」の両面からがん診療に力を入れております。
乳がん、大腸がんを罹患する患者さんが増加しており、当院で治療を受ける方も増えています。
2022年10月には、内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチXi」を導入しました。ロボット支援手術では、傷口(手術跡)が小さくすみ術後の痛みが軽減できるなど、身体への負担が少なく早期回復も期待されています。まずは、結腸がんの手術から導入を行っています。
がん以外では、鼠径部ヘルニアの手術症例が多く、また、救急医療に力を注いでいることもあり、腸閉塞、胆嚢炎、虫垂炎などの腹部救急疾患の入院症例が上位を占めています。腸閉塞は点滴や経鼻チューブなどで保存的に治療することも多い疾患ですが、手術が必要となった場合には可能な限り腹腔鏡下手術を行い、良好な成績を得ています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 204 | 24.76 | 26.42 | 63.24% | 81.97 | 骨折観血的手術(大腿) |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折 あり 定義副傷病なし | 65 | 3.51 | 4.86 | 0.00% | 51.34 | 前腕の骨折 |
160850xx01xxxx | 足関節・足部の骨折・脱臼 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他等 | 42 | 25.17 | 18.34 | 16.67% | 54.10 | |
070343xx99x1xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等2 1あり | 36 | 3.83 | 2.62 | 0.00% | 69.47 | 脊柱管狭窄 |
160780xx97xx0x | 手関節周辺の骨折・脱臼 手術あり 定義副傷病なし | 34 | 2.76 | 4.10 | 0.00% | 28.03 | 手関節周辺の骨折 |
最も多い症例は大腿骨骨折で、骨折手術や人工骨頭挿入手術などを行っています。大腿骨骨折では、地域の連携医療機関と治療計画を共有(地域連携パス)することで、リハビリ病院などへ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。また、外傷患者や救急患者の受け入れが多くなっています。上肢の外科を専門とする手外科・マイクロサージャリーセンターを有していることから、それらの症例も数多く対応しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020230xx97x0xx | 眼瞼下垂 あり 手術・処置等2なし | 16 | 2.06 | 2.90 | 0.00% | 75.06 | 眼瞼下垂 |
160200xx0200xx | 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 15 | 3.07 | 4.72 | 0.00% | 25.27 | |
070395xx970xxx | 壊死性筋膜炎 手術あり 手術・処置等1なし | - | - | 35.86 | - | - | |
080250xx9701xx | 褥瘡潰瘍 手術あり 手術・処置等1なし 手術・処置等2あり | - | - | 45.92 | - | - | |
080007xx010xxx | 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし | - | - | 3.94 | - | - |
加齢等によりまぶたを開ける筋肉(眼瞼挙筋)の作用が弱くなることで、まぶたが下がり、眼の瞳孔(ひとみ)にかぶさる状態となる眼瞼下垂に対する手術が最も多い症例です。これは、基本的に1泊2日の早期に退院されます。2番目に多い症例は鼻骨骨折の整復手術でした。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 38 | 24.00 | 19.58 | 65.79% | 68.87 | |
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし | 32 | 9.91 | 10.14 | 6.25% | 79.78 | |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷等2なし 定義副傷病なし | 29 | 10.62 | 8.54 | 0.00% | 63.28 | |
010200xx01x00x | 水頭症 水頭症手術 脳室穿破術(神経内視鏡手術によるもの)等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 23 | 13.43 | 19.18 | 8.70% | 75.61 | |
010200xx99x00x | 水頭症 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 23 | 2.09 | 6.57 | 0.00% | 82.43 |
脳振盪や外傷性くも膜下出血、急性硬膜下血腫、外傷性慢性硬膜下血腫の症例が多数を占め、早期退院を心がけ患者さんの負担のないよう努めています。
次いで多い症例は、非外傷性の脳出血です。脳の視床や被殻といったところからの出血が多くみられ、出血量が多い場合には手術(脳内血栓除去術)を選択することもあります。また、急性期を脱し状態が落ち着くとリハビリ目的に転院する割合が高くなっています。正常圧水頭症の専門外来を設けていることから、その手術を目的とした入院件数も徐々に増加しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050163xx03x0xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし | 15 | 12.27 | 10.62 | 0.00% | 74.27 | ステントグラフト |
050163xx03x1xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2 1あり | 13 | 12.46 | 15.26 | 0.00% | 77.69 | |
110280xx02x00x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 12 | 5.25 | 7.59 | 8.33% | 68.83 | |
050161xx9900xx | 解離性大動脈瘤 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 10 | 25.10 | 16.55 | 10.00% | 71.60 | |
050080xx0101xx | 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり | 10 | 26.30 | 21.78 | 0.00% | 74.20 |
最も多いのは、非破裂性大動脈瘤に対しステントグラフト内挿術を行った症例で、開放手術に比べ患者さんの負担が軽減され、在院日数も短縮できます。
次に多い症例は、閉塞性動脈疾患です。閉塞した血管を拡張する手術や詰まった血管を人工血管に替える手術等を実施しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 | 98 | 8.97 | 9.38 | 0.00% | 34.12 | 帝王切開術(選択的) |
120060xx02xxxx | 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 | 39 | 5.74 | 5.98 | 0.00% | 46.46 | 腹腔鏡下膣式子宮全摘術 |
120160xx01xxxx | 妊娠高血圧症候群関連疾患 子宮破裂手術等 | 39 | 10.33 | 12.84 | 0.00% | 34.62 | |
120180xx99xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 手術なし | 37 | 7.97 | 6.62 | 0.00% | 33.27 | |
120260x001xxxx | 分娩の異常(分娩時出血量2000ml未満) 子宮破裂手術等 | 34 | 10.44 | 9.37 | 0.00% | 33.24 | 帝王切開術(選択的) |
当院は地域周産期母子医療センターに指定されており、周産期に関する患者を多く受け入れています。
既往術後妊娠や骨盤位などによる帝王切開が最も多い症例で、パスを使用しているため7泊8日で退院される患者さんが多いです。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030428xxxxxxxx | 突発性難聴 | 84 | 10.36 | 8.56 | 0.00% | 57.90 | 突発性難聴 |
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし | 35 | 5.57 | 5.69 | 0.00% | 36.89 | |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 手術なし | 35 | 4.60 | 4.79 | 2.86% | 63.00 | |
030440xx01xxxx | 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術 | 30 | 5.70 | 6.83 | 0.00% | 52.93 | 慢性化膿性中耳炎 |
100020xx010xxx | 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの)等 手術・処置等1なし | 29 | 6.03 | 8.06 | 0.00% | 56.76 |
最も多い症例の突発性難聴は、副腎皮質ホルモンの投与を中心に血管拡張剤などの点滴と、高気圧酸素療法などを組み合わせて治療を行います。次いで多いのは、めまいの症例となります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010060x2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 53 | 19.09 | 15.97 | 35.85% | 75.02 | |
010060x2990411 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 4あり 定義副傷病1あり 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 22 | 18.41 | 17.76 | 36.36% | 80.36 | |
010060x2990201 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 – 2あり 定義副傷病なし 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 14 | 16.64 | 16.01 | 35.71% | 76.21 | |
010230xx99x00x | てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 13 | 11.31 | 7.33 | 7.69% | 59.85 | |
010060x2990421 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 – 4あり 定義副傷病2あり 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 | - | - | 31.04 | - | - |
多数を占める症例は脳梗塞です。エダラボン(脳保護剤)投与による治療の症例が多数となります。前提条件はありますが、血栓溶解療法(t-PA治療)を行う症例も数多く見られます。急性期を脱した後、後遺障害のリハビリ目的のために転院する割合が高くなっております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080010xxxx0xxx | 膿皮症 手術・処置等1なし | 42 | 13.17 | 13.50 | 2.38% | 67.48 | |
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 26 | 7.81 | 9.25 | 3.85% | 63.85 | 帯状疱疹 |
080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし | - | - | 7.29 | - | - | |
080100xxxx0x0x | 薬疹、中毒疹 手術・処置等1なし 定義副傷病なし | - | - | 10.74 | - | - | |
080190xxxxxxxx | 脱毛症 | - | - | 3.34 | - | - |
最も多い急性膿皮症は細菌感染で起こる蜂巣炎や丹毒です。外来治療では十分な治療を行えない重症患者さんの入院治療を行っております。
次いで多い症例の帯状疱疹は痛みを伴う紅斑や水疱を症状とする疾患で、抗ウイルス薬による治療を行います。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1あり | 90 | 2.04 | 2.45 | 0.00% | 72.17 | 前立腺の悪性腫瘍 |
120090xx97xxxx | 生殖器脱出症 手術あり | 73 | 5.23 | 8.07 | 0.00% | 74.55 | 生殖器脱出症 |
11012xxx03xxxx | 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) | 72 | 1.35 | 2.49 | 0.00% | 58.72 | 上部尿路疾患_体外衝撃波腎・尿路結石破砕術 |
11012xxx02xx0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし | 70 | 4.80 | 5.29 | 0.00% | 64.93 | 上部尿路疾患_経尿道的尿路結石除去術. |
110070xx03x0xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし | 66 | 5.58 | 6.85 | 1.52% | 76.20 | 膀胱腫瘍・膀胱悪性腫瘍手術 |
最も多い症例は前立腺癌が疑われる方への針生検で、1泊2日の入院となります。
2番目に多い症例は子宮脱や膀胱脱といった骨盤臓器脱で、主に腹腔鏡下腟仙骨固定術を行っており、女性泌尿器科を専門で設けています。腎結石、尿管結石に対する経尿道的結石破砕術(TUL)や体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行った症例が3番目に多くあります。
2022年10月には内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチXi」を導入しました。傷口(手術跡)が小さくすみ、術後の痛みが軽減できるなど、身体への負担が少なく、早期回復も期待されています。現在前立腺がん・骨盤臓器脱の手術でロボット支援手術を行っています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040110xxxxx0xx | 間質性肺炎 手術・処置等2なし | 87 | 22.24 | 18.57 | 5.75% | 75.82 | |
040040xx99200x | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 - 2あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 43 | 3.65 | 3.05 | 0.00% | 70.37 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし | 23 | 26.61 | 21.11 | 17.39% | 83.00 | |
040040xx9900xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 19 | 14.16 | 13.49 | 0.00% | 76.42 | |
040040xx99041x | 肺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病あり | 19 | 12.42 | 14.42 | 0.00% | 61.53 |
最も多い症例は間質性肺炎で、特発性間質性肺炎、膠原病肺、過敏性肺臓炎、薬剤性肺障害などの診療を行っております。
2、4、5番目に多い症例は肺の悪性腫瘍です。健康診断などのレントゲン撮影検査で異常陰影を指摘された際に気管支鏡検査を行い診断をつけます。手術適応がある場合には、呼吸器外科と連携して治療を行います。年齢や病期によって手術適応がない場合には、化学療法・放射線療法・免疫療法などを患者さんに合わせ実施しております。緩和ケアチームにサポートをしていただくこともあります。
3番目は高齢者に多い肺炎です。必要に応じて嚥下機能評価やリハビリテーション、抗生剤による肺炎治療だけでなく、地域連携室の介入によって患者さんに合わせた退院までのサポートを行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050050xx9910xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし | 150 | 2.47 | 3.04 | 0.00% | 69.82 | CAG |
050050xx0200xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1/2あり 手術・処置等2なし | 109 | 4.90 | 4.26 | 0.92% | 67.80 | PCI |
050130xx9900xx | 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 65 | 16.08 | 16.67 | 16.92 | 84.06 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし | 42 | 20.79 | 21.11 | 33.33% | 82.52 | |
050030xx97000x | 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 36 | 11.33 | 11.59 | 0.00% | 67.72 |
最も多い症例は、狭心症などに対する心臓カテーテル検査のための入院で、全症例の3割以上を占めます。この検査の結果、心臓カテーテル治療が必要となった症例が2番目に多い症例に該当します。
虚血性心疾患が多くなっており、緊急手術にも対応しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050070xx01x0xx | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし | 139 | 4.94 | 4.65 | 0.72% | 63.49 | 頻脈性不整脈 |
050210xx97000x | 徐脈性不整脈 あり 手術・処置等1なし、1/3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 39 | 11.59 | 9.89 | 0.00% | 77.00 | 徐脈性不整脈(PM挿入術) |
050130xx9900x0 | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 重症度等他の病院・診療所の病棟からの転院以外 | 33 | 18.64 | 17.54 | 15.15% | 79.58 | |
050070xx99000x | 頻脈性不整脈 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 19 | 3.63 | 6.24 | 0.00% | 68.42 | |
050130xx97000x | 心不全 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 14 | 21.50 | 22.51 | 7.14% | 77.57 |
最も多いのは、心室期外収縮や心房細動などの頻脈性不整脈に対して経皮的カテーテル心筋焼灼術(アブレーション)を行った症例です。また、心室性不整脈を有する方では突然死のリスクがあるため、必要に応じて植え込み型除細動器(ICD)の移植も行っております。
2番目に多い徐脈性不整脈は、房室ブロックや洞不全症候群などに対しペースメーカー移植術などを行ったものです。インターネット回線を通じて、自宅にいる患者さんの情報を見ることができるホームモニタリングシステムも順次導入しており、異常を早期に発見することができ、将来的には患者さんの通院負担軽減に役立つと期待されています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110280xx02x00x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 46 | 12.91 | 7.59 | 6.52% | 69.83 | |
110280xx9900xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 41 | 15.32 | 11.77 | 19.51% | 63.20 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 なし | 28 | 16.36 | 13.61 | 0.00% | 75.86 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし | 26 | 29.42 | 21.11 | 26.92% | 84.77 | |
110280xx02x1xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2 1あり | 23 | 41.39 | 33.82 | 13.04% | 69.57 |
検尿異常、腎機能低下のため健診やかかりつけ医から紹介され、腎生検により診断を確定、治療を行う患者さんが徐々に増加しています。バスキュラーアクセス関連の手術(血液透析導入時の内シャント増設、維持透析患者のシャント血管拡張術、シャント血栓除去術、シャント再建術)が他院からの手術依頼も含め、増加傾向にあります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 116 | 8.79 | 8.94 | 5.17% | 76.67 | |
060102xx99xxxx | 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 なし | 43 | 6.70 | 7.63 | 2.33% | 70.07 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし | 42 | 20.07 | 21.11 | 30.95% | 82.76 | |
060190xx99x0xx | 虚血性腸炎 手術なし 手術・処置等2なし | 42 | 7.10 | 8.76 | 0.00% | 69.83 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 37 | 13.86 | 13.61 | 5.41% | 77.51 |
最も多い症例は、総胆管結石性胆管炎や急性胆管炎などで内視鏡による治療を行ったもので、緊急入院も数多く受け入れています。
消化管の緊急症例、及び緊急の内視鏡検査も数多く対応しております。
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 22 | - | 10 | 16 | 15 | 16 | 1 | 8 |
大腸癌 | 14 | 28 | 16 | 20 | 45 | 27 | 1 | 8 |
乳癌 | 51 | 29 | - | - | - | 27 | 1 | 8 |
肺癌 | 20 | - | 13 | 44 | 54 | 51 | 1 | 8 |
肝癌 | - | - | - | - | - | 15 | 1 | 8 |
5大癌とは、日本で発症症例が多いとされる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌のことです。UICC(国際対がん連合)が定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発巣の大きさと浸潤度)、N(所属リンパ節への転移状況)、M(遠隔転移の有無)を評価し、これらの要素によってがんをⅠ~Ⅳの病期(がん種によって0期もあり)に分類します。
外科では、胃癌、大腸癌、乳癌の患者さんが多く、肝癌は消化器内科で多くの方を診療しております。肺癌は呼吸器内科にて診療をしており、2022年度より呼吸器外科医が赴任したことで院内で手術が実施できるようになりました。
当院は、健康管理センターを併設しており、早期発見・早期治療を目指しております。癌が見つかった場合、「がんトータルケア」のコンセプトのもとに、手術や化学療法、放射線療法といった「治す医療」に加え、緩和医療や生活支援など「支える医療」にも力を入れており、個々の患者さんに合わせた切れ目のない診療を目指しております。
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 15 | 12.47 | 61.40 |
中等症 | 98 | 21.99 | 80.77 |
重症 | 37 | 26.73 | 84.14 |
超重症 | 11 | 38.82 | 84.18 |
不明 | - | - | - |
当院の成人市中肺炎の患者さんは、中等症から重症にかけて割合が高い傾向です。平均年齢も高く、A-DROPスコアの年齢の評価項目に該当しているためと考えられます。また、重症度に比例して平均在院日数も長くなっています。なお、新型コロナ感染症は含まれません。
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|---|---|
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 197 | 24.85 | 78.73 | 37.56% |
その他 | 18 | 23.50 | 72.72 | 27.78% |
脳梗塞の中でも、特に発症日から3日以内の急性期脳梗塞が集計全体の9割以上を占めています。平均年齢が75歳と後期高齢者の方が多くなっています。
急性期を脱し症状が落ち着くと3割程度の患者さんがリハビリ専門病院などへ転院しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K9131 | 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) | 120 | 0.00 | 22.80 | 0.83% | 0.00 | |
K9132 | 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) | - | - | - | - | - | |
K7151 | 腸重積症整復術(非観血的) | - | - | - | - | - | |
K386 | 気管切開術 | - | - | - | - | - | |
K653-3 | 内視鏡的食道及び胃内異物摘出術 | - | - | - | - | - |
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けております。NICUでの新生児医療分野では、極小未熟児から成熟児を中心とした新生児急性疾患を多数受け入れているため、新生児に関する手術が多くなっております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 59 | 2.53 | 5.22 | 3.39% | 63.68 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 |
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 56 | 0.46 | 2.29 | 1.79% | 74.20 | 鼠径ヘルニア手術 |
K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) | 52 | 1.13 | 8.31 | 0.00% | 63.27 | 乳腺悪性腫瘍手術 |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 45 | 1.20 | 2.31 | 2.22% | 65.16 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) | 36 | 0.44 | 3.78 | 0.00% | 39.33 | 虫垂炎 |
鼠径ヘルニア手術は患者さんの年齢・全身状態・ご希望などを考慮し、鼠径部切開による従来法か、腹腔鏡下手術かを選択しております。虫垂切除術はほぼ全例、胆嚢摘出術は一部の腫瘍を疑う症例を除いて、腹腔鏡下手術を行っております。
がん手術では、乳がん手術が増えており、ご希望もうかがいながら、それぞれの患者さんに適した医療を選択しております。
大腸がん(結腸がん・直腸がん)の手術例も多く、安全性・根治性を考慮し、積極的にロボット支援手術・腹腔鏡下手術を行っております。ロボット支援手術は、2022年10月に内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチXi」を導入し、まずは結腸がんの手術を行っています。
この他に、胃がんなど症例の多いがんもガイドラインに沿って、可能な限り腹腔鏡下に手術を行っております。
腹腔鏡下手術は患者さんの体への負担に配慮した低侵襲手術であり、当科では安全性に十分配慮した上で施行しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) | 168 | 1.22 | 19.71 | 51.79% | 79.86 | 骨折観血的手術(大腿) |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕) | 80 | 1.23 | 4.05 | 2.50% | 62.85 | 骨折観血的手術(前腕) |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 67 | 3.09 | 23.12 | 67.16% | 81.37 | 人工骨頭挿入術(股) |
K0463 | 骨折観血的手術 | 49 | 1.33 | 7.94 | 6.12% | 54.45 | |
K0483 | 骨内異物(挿入物を含む。)除去術 | 49 | 0.98 | 1.39 | 0.00% | 50.39 | 骨内異物除去術 |
1、3番目に対する症例の多くは大腿骨骨折です。高齢者の骨折が増加している現在、手術が必要と考えられたら、全身状態がよければ可能な限り早く手術を行い、早期リハビリ、早期社会復帰を目指しています。
当科では地域の連携医療機関と治療計画を共有することで、術後、リハビリ病院等へ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2193 | 眼瞼下垂症手術 その他のもの | 10 | 0.00 | 1.00 | 0.00% | 73.90 | 眼瞼下垂 |
K2191 | 眼瞼下垂症手術 眼瞼挙筋前転法 | - | - | - | - | - | |
K333 | 鼻骨骨折整復固定術 | - | - | - | - | - | |
K227 | 眼窩骨折観血的手術(眼窩ブローアウト骨折手術を含む) | - | - | - | - | - | |
K084 | 四肢切断術 | - | - | - | - | - |
1番目に多い術式は眼瞼下垂改善の手術です。2番目に多い術式は乳癌に対する乳房切除後の再建です。日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会の再建実施認定施設として保険診療による再建も可能です。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 36 | 0.94 | 9.11 | 2.78% | 80.69 | 慢性硬膜下血腫 |
K1742 | 水頭症手術(シャント手術) | 29 | 2.17 | 14.34 | 13.79% | 75.66 | |
K178-4 | 経皮的脳血栓回収術 | 14 | 0.00 | 22.36 | 64.29% | 79.00 | |
K1781 | 脳血管内手術 1箇所 | 13 | 12.69 | 30.23 | 53.85% | 67.62 | |
K609-2 | 経皮的頸動脈ステント留置術 | 11 | 6.73 | 25.00 | 45.45% | 78.91 |
救命救急センターを併設しておりますので、救急疾患の割合が多く、頭部外傷と脳血管障害で入院される患者さんが多くを占めています。そのため、それら疾患に対する手術数が多くなっています。
当科では早期より神経内視鏡手術を導入し、特発性正常圧水頭症に対しLPシャント(腰椎-腹腔短絡術)を積極的に選択しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5612ロ | ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) | 22 | 1.64 | 8.50 | 0.00% | 75.95 | ステントグラフト |
K6147 | 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) | 20 | 1.45 | 6.35 | 5.00% | 69.45 | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | - | - | - | - | - | |
K5552 | 弁置換術(2弁) | - | - | - | - | - | |
K6144 | 血管移植術、バイパス移植術 頭、頸部動脈 | - | - | - | - | - |
腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術を多く実施しています。開放手術よりも患者さんの負担が軽減され、入院期間も短縮できます。動脈硬化や血栓などによる血管のつまりに対する人工血管を用いた手術も多く実施しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8981 | 帝王切開術(緊急帝王切開) | 100 | 2.98 | 7.56 | 0.00% | 33.09 | 帝王切開術(緊急) |
K8982 | 帝王切開術(選択帝王切開) | 91 | 3.26 | 6.89 | 0.00% | 34.52 | 帝王切開術(選択的) |
K877-2 | 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 | 44 | 1.00 | 4.23 | 0.00% | 47.09 | 腹腔鏡下膣式子宮全摘術 |
K8882 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) | 38 | 0.92 | 3.13 | 2.63% | 43.03 | 子宮附属器腫瘍摘出術 |
K9091イ | 流産手術(妊娠11週まで)(手動真空吸引法) | 24 | 0.04 | 1.00 | 0.00% | 35.17 | 流産手術 |
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けています。ハイリスク妊娠・分娩の管理入院、緊急母体搬送など可能な限り対応していますので、予定・緊急共に帝王切開術の術数が多くなっています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K3772 | 口蓋扁桃手術(摘出) | 38 | 1.18 | 6.47 | 0.00% | 32.97 | 口蓋扁桃手術 |
K3192 | 鼓室形成手術(耳小骨再建術) | 26 | 1.00 | 3.77 | 0.00% | 55.31 | 慢性化膿性中耳炎 |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 24 | 1.00 | 3.38 | 0.00% | 54.42 | |
K4611 | 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術 片葉のみの場合 | 17 | 1.00 | 4.00 | 0.00% | 61.47 | |
K3191 | 鼓室形成手術(耳小骨温存術) | 14 | 1.00 | 2.93 | 0.00% | 45.00 | 慢性化膿性中耳炎 |
1番目は扁桃炎を繰り返す方、もしくは手術にて睡眠時無呼吸の大幅な改善が見込める方に行う手術です。
3番目は慢性副鼻腔炎に対する手術です。原則的にまずは薬物治療を2~3ヶ月行い、効果が得られない場合は入院していただき鼻内内視鏡を用いて手術を行います。
2、5番目は慢性・真珠腫性中耳炎に対する手術です。早期退院を心がけています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K768 | 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) | 71 | 0.00 | 0.35 | 0.00% | 58.62 | 上部尿路疾患_体外衝撃波腎・尿路結石破砕術 |
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの | 69 | 1.04 | 3.33 | 0.00% | 65.35 | 上部尿路疾患_経尿道的尿路結石除去術 |
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) | 63 | 1.30 | 3.02 | 1.59% | 76.22 | 膀胱腫瘍・膀胱悪性腫瘍手術 |
K865-2 | 腹腔鏡下仙骨腟固定術 | 49 | 1.00 | 3.22 | 0.00% | 73.10 | 腹腔鏡下仙骨膣固定術 |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 34 | 1.97 | 6.74 | 2.94% | 72.32 |
1、2番目は尿路結石症に対する手術です。早期に退院可能で負担も少なくなるよう努めております。
3番目は膀胱がんに対する手術となっております。病期・状態に応じて手術、放射線、化学療法を選択します。
また、当院は女性泌尿器科を有しておりますので、子宮脱、及び骨盤臓器脱に対する手術が増加しております。
2022年10月に内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチXi」を導入し、現在は前立腺がん・骨盤臓器脱の手術でロボット支援手術を行っています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) | 83 | 4.41 | 4.31 | 3.61% | 68.42 | PCI |
K5491 | 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの | 37 | 0.16 | 14.81 | 2.70% | 69.89 | PCI |
K5492 | 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの | 32 | 0.09 | 9.50 | 3.13% | 68.91 | PCI |
K5463 | 経皮的冠動脈形成術 その他のもの | 17 | 0.71 | 2.71 | 0.00% | 66.88 | |
K5481 | 経皮的冠動脈形成術(特殊カテーテルによるもの) 高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテルによるもの | - | - | - | - | - |
虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療の手術が上位を占めました。
一刻を争う緊急治療も数多く対応しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5951 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) | 109 | 1.20 | 2.59 | 0.00% | 64.62 | 頻脈性不整脈 |
K5952 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) | 41 | 2.83 | 2.93 | 2.44% | 60.78 | |
K5972 | ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 | 31 | 2.61 | 13.81 | 9.68% | 79.29 | 徐脈性不整脈(PM挿入術) |
K597-2 | ペースメーカー交換術 | 11 | 0.18 | 11.36 | 0.00% | 81.55 | ペースメーカー交換術 |
K599-42 | 両室ペーシング機能付き植込型除細動器交換術(経静脈電極) | - | - | - | - | - |
1、2番目は頻脈性不整脈に対する手術です。カテーテルアブレーションと呼ばれます。この手術のような最新の侵襲的治療と薬物療法を中心とした非侵襲的治療をうまく組み合わせながら患者さんにとってよりよい方向に進むような治療を行っていきます。
3、4番目は徐脈性不整脈に対する手術です。ペースメーカーを移植された患者さんの情報をインターネット回線を通じてみることができるホームモニタリングシステムも順次導入しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6121イ | 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) | 55 | 5.53 | 9.87 | 3.64% | 69.24 | 内シャント造設術 |
K6147 | 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈 | 13 | 12.15 | 29.69 | 23.08% | 70.62 | |
K616-41 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) | 12 | 2.83 | 8.00 | 0.00% | 70.92 | |
K607-3 | 上腕動脈表在化法 | - | - | - | - | - | |
K616-42 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施) | - | - | - | - | - |
バスキュラーアクセス関連の手術件数は増加傾向にあります。自己血管だけでなく、人工血管を用いたバスキュラーアクセス作成も行っています。腹膜透析のためのカテーテル挿入術も当科で実施しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 102 | 1.53 | 14.28 | 2.94% | 77.10 | |
K722 | 小腸結腸内視鏡的止血術 | 33 | 1.12 | 5.52 | 3.03% | 75.55 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 30 | 3.03 | 10.33 | 6.67% | 73.20 | |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) | 24 | 1.71 | 7.88 | 4.17% | 76.17 | |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 | 24 | 1.71 | 2.13 | 0.00% | 68.83 |
当科は内視鏡的治療を積極的に実施しております。
高齢者の患者さんが増加しており、より低侵襲の検査・治療、入院期間の短縮を心がけております。
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | 2 | 0.13% |
異なる | 10 | 0.18% | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 36 | 0.41% |
異なる | 42 | 0.52% | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | 1 | 0.11% |
異なる | 4 | 0.13% | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 31 | 0.33% |
異なる | 2 | 0.12% |
感染症重篤状態で受診され敗血症が契機となり入院される症例が多く見られます。播性血管内凝固症候群(DIC)は重篤な合併症ですが、当院は救命救急センターを有しており重篤な患者さんを受け入れているために、一定の発生率になると思われます。
手術や処置などは、合併症を起こさないよう細心の注意を払って診療・治療を行っております。臨床上ゼロにするのは難しいことですが、より確率が低くなるよう最善を尽くしております。
令和3年度 静岡済生会総合病院 病院指標
【対象データ】
令和:3年度(令和3年4月1日~令和4年3月31日)中に当院を退院した患者さんのデータを集計対象としています。
ただし、健康保険(公費、生活保護を含む)を使用した患者さんを対象とし、自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さんは含まれません。
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 635 | 199 | 350 | 519 | 616 | 885 | 1,103 | 2,063 | 1,792 | 635 |
当院は、静岡市駿河区唯一の公的医療機関であり、地域医療支援病院として幅広い年齢層の患者さんを診察しております。
特に小児の患者さんは、静岡医療圏において小児専門病院に次ぐ患者数となっております。
また、60歳以上の患者さんが病院全体の6割を超えており、症状が比較的重症になりやすい高齢者の入院が多くなる傾向にあります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
10007xxxxxx1xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり | 33 | 11.48 | 14.41 | 0.00% | 70 | |
100040xxxxx00x | 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 16 | 12.25 | 13.25 | 0.00% | 65.31 | |
10006xxxxxx1xx | 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり | - | - | 13.42 | - | - | |
10007xxxxxx0xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2なし | - | - | 11.15 | - | - | |
050130xx9900xx | 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | - | - | 17.35 | - | - |
糖尿病治療をこれから始める方、糖尿病コントロールの悪い方、進行した糖尿病合併症のある方に必要な糖尿病教育入院の患者さんが多くいらっしゃいます。当院には糖尿病専門スタッフ(糖尿病認定看護師、糖尿病療養指導士、看護師、薬剤師、管理栄養士)が複数在籍しており、日常生活の指導、自己血糖測定指導、インスリン自己注射指導、服薬指導などを行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病なし | 68 | 5.47 | 5.83 | 0.00% | 0.76 | |
080270xxxx1xxx | 食物アレルギー 手術・処置等1あり | 50 | 1 | 2.13 | 0.00% | 2.4 | |
140010x199x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) なし 手術・処置等2なし | 44 | 9.91 | 6.13 | 2.27% | 0 | |
140010x197x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) あり 手術・処置等2なし | 35 | 13.23 | 7.78 | 5.71% | 0 | |
030270xxxxxxxx | 上気道炎 | 32 | 3.75 | 4.78 | 0.00% | 2.03 |
当科で特に多い症例は1番目と5番目の急性の呼吸器感染症です。2番目に多い症例は食物アレルギー検査のための入院です。基本は日帰り入院で検査を実施していきます。当院は、地域周産期母子医療センターに指定されており、新生児の受け入れが多くなっております。DPCでは診療内容によって細分化され件数が分散していますが、 2番目から3番目は新生児に関する症例であり数多く受け入れております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 75 | 4.27 | 4.74 | 0.00% | 71.15 | |
090010xx010xxx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし | 65 | 10.2 | 10.15 | 0.00% | 60.63 | |
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 55 | 8.24 | 9.0 | 0.00% | 65.84 | |
060335xx02000x | 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 39 | 7.36 | 7.11 | 0.00% | 57.77 | |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 | 31 | 5.55 | 5.4 | 0.00% | 33.9 |
当院では「がんトータルケア」のコンセプトのもとに、「治す医療」と「支える医療」の両面からがん診療に力を入れております。
乳がん、大腸がん、を罹患する患者さんが増加しており、当院で治療を受ける方も増えています。
がん以外では、鼠径部ヘルニアの手術症例が多く、また、救急医療に力を注いでいることもあり、当科では腸閉塞、胆嚢炎、虫垂炎などの腹部救急疾患の入院症例が上位を占めています。腸閉塞は点滴や経鼻チューブなどで保存的に治療することも多い疾患ですが、手術が必要となった場合は可能な限り腹腔鏡下手術を行い、良好な成績を得ています。虫垂炎はDPC分類の影響で症例が分散しておりますが、トータルではイレウスを超える症例数です。虫垂炎、胆嚢炎については手術適応があれば、ほぼ全例腹腔鏡下手術を行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 226 | 26.75 | 25.32 | 62.39% | 82.23 | |
070343xx99x1xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 なし 手術・処置等21あり | 52 | 3.5 | 2.68 | 0.00% | 70.87 | |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折 あり 定義副傷病なし | 42 | 4.05 | 4.99 | 4.76% | 49.93 | |
070230xx01xxxx | 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | 40 | 32.73 | 23.02 | 7.50% | 75.2 | |
160850xx01xxxx | 足関節・足部の骨折・脱臼 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他等 | 36 | 30.69 | 18.36 | 11.11% | 52.53 |
最も多い症例は、大腿骨骨折で骨折手術や人工骨頭挿入手術などを行っている症例です。高齢化に伴い骨粗鬆症などで転倒により生じやすい病気です。地域の連携医療機関と治療計画を共有(地域連携パス)することで、リハビリ病院などへ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。外傷患者、救急患者の受け入れが多くなっています。当院では、上肢の外科を専門とする手外科・マイクロサージャリーセンターを有しており、その症例も数多く対応しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020230xx97x0xx | 眼瞼下垂 あり 手術・処置等2なし | 18 | 2.17 | 2.94 | 0.00% | 71.61 | |
160200xx0200xx | 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 11 | 3.55 | 5.16 | 0.00% | 41.55 | |
070010xx970xxx | 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし | - | - | 4.66 | - | - | |
090010xx04xxxx | 乳房の悪性腫瘍 組織拡張器による再建手術(一連につき) 乳房(再建手術)の場合等 | - | - | 8.1 | - | - | |
070010xx010xxx | 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1なし | - | - | 5.49 | - | - |
当科で最も多い症例は、加齢等によりまぶたを開ける筋肉(眼瞼挙筋)の作用が弱く、まぶたが下がり、眼の瞳孔(ひとみ)にかぶさる状態である眼瞼下垂に対する手術入院です。基本1泊2日の早期退院です。2番目に多い症例は鼻骨骨折の整復手術でした。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 52 | 11.67 | 9.78 | 13.46% | 73.87 | |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 45 | 9.18 | 8.3 | 8.89% | 64.96 | |
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 35 | 21.8 | 18.9 | 65.71% | 73.57 | |
010200xx01x00x | 水頭症 水頭症手術 脳室穿破術(神経内視鏡手術によるもの)等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 26 | 20.5 | 20.18 | 3.85% | 76.5 | |
010200xx99x00x | 水頭症 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 20 | 2.3 | 6.71 | 5.00% | 78.15 |
当科で多数を占める症例は、脳振盪や外傷性くも膜下出血、急性硬膜下血腫、外傷性慢性硬膜下血腫です。手術の有無で分かれます。早期退院を心がけ、患者さんの負担のないよう、努めています。
次いで多い症例は、非外傷性の脳出血で脳の視床や被殻といったところからの出血が多くみられます。出血量が多い場合には手術(脳内血栓除去術)を選択することもあります。急性期を脱し状態が落ち着くと、リハビリ目的に転院する割合が高くなっています。当科では正常圧水頭症の専門外来を設けており、その手術を目的とした入院件数が徐々に増加しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050163xx03x0xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし | 16 | 15.75 | 11.06 | 6.25% | 71.81 | |
050170xx02000x | 閉塞性動脈疾患 動脈形成術、吻合術 指(手、足)の動脈等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | - | - | 15.85 | - | - | |
040200xx01x00x | 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | - | - | 9.86 | - | - | |
050161xx9900xx | 解離性大動脈瘤 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | - | - | 16.85 | - | - | |
050080xx0101xx | 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり | - | - | 21.93 | - | - |
最も多い症例は、非破裂性大動脈瘤に対しステントグラフト内挿術を行った症例が該当します。開放手術に比べ患者さんの負担が軽減され、在院日数も短縮できます。
次に多い症例は、閉塞性動脈疾患です。閉塞した血管を拡張する手術や詰まった血管を人工血管に替える手術等を実施しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 | 78 | 9.19 | 9.39 | 0.00% | 33.69 | |
120170x199xxxx | 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) なし | 36 | 25.03 | 21.53 | 0.00% | 31.75 | |
120180xx99xx0x | 胎児及び胎児付属物の異常 なし 定義副傷病なし | 36 | 7.42 | 6.01 | 2.78% | 32.17 | |
12002xxx02x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2なし | 32 | 3.22 | 3.05 | 0.00% | 42.44 | |
12002xxx99x40x | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし | 31 | 2.68 | 4.34 | 0.00% | 69.81 |
最も多い症例は、既往術後妊娠や骨盤位などにより帝王切開が必要となった症例が該当します。当院ではパスを使用しており8泊9日で退院される患者さんが多いです。
当院は地域周産期母子医療センターに指定されており、周産期に関する患者を多く受け入れています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030428xxxxxxxx | 突発性難聴 | 100 | 9.73 | 8.75 | 1.00% | 56.46 | |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 なし | 48 | 5.23 | 4.92 | 0.00% | 66.44 | |
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 なし | 44 | 5.14 | 5.71 | 0.00% | 42.23 | |
030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 | 36 | 8.47 | 7.84 | 0.00% | 19.61 | |
030350xxxxxxxx | 慢性副鼻腔炎 | 28 | 6.43 | 6.47 | 0.00% | 49.61 |
最も多い症例の突発性難聴は、副腎皮質ホルモンの投与を中心に血管拡張剤などの点滴と、高気圧酸素療法などを組み合わせて治療を行います。平均在院日数が全国よりも若干長いのは、当院は高気圧酸素治療室を有しており、高気圧酸素療法を10日間施行しているためと思われます。
2番目に多い症例は、めまいの症例が該当します。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010060x2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 76 | 16.21 | 15.63 | 34.21% | 70.09 | |
010230xx99x00x | てんかん なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 21 | 9.67 | 7.22 | 9.52% | 68.57 | |
010060x2990411 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病1あり 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 20 | 23.3 | 17.48 | 40.00% | 81.3 | |
010060x2990421 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病2あり 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 16 | 29.75 | 29.68 | 31.25% | 80.25 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし | 11 | 24.18 | 20.57 | 27.27% | 78.18 |
当科で多数を占める症例は脳梗塞です。エダラボン(脳保護剤)投与による治療の症例が多数となります。前提条件はありますが、血栓溶解療法(t-PA治療)を行う症例も数多く見られます。急性期を脱した後、後遺障害のリハビリ目的のために転院する割合が高くなっております。
5番目に多い誤嚥性肺炎は、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などを併存し嚥下機能障害がみられる患者さんに発生しやすい病気です。平均年齢も高く、症状が安定した後も転院し治療継続される患者さんが多いのも特徴です。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080010xxxx0xxx | 膿皮症 手術・処置等1なし | 31 | 11.39 | 13.07 | 0.00% | 64.19 | |
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 26 | 7.85 | 9.22 | 0.00% | 62 | |
080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし | - | - | 7.68 | - | - | |
080110xxxxx0xx | 水疱症 手術・処置等2なし | - | - | 29.17 | - | - | |
070560xx99x00x | 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | - | - | 14.75 | - | - |
最も多い急性膿皮症は細菌感染で起こる蜂巣炎や丹毒です。外来治療では十分な治療を行えない重症患者さんの入院治療を行っております。
次いで多い症例の帯状疱疹は痛みを伴う紅斑や水疱を症状とする疾患で、抗ウイルス薬による治療を行います。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1あり | 83 | 2.54 | 2.5 | 0.00% | 70.06 | |
11012xxx020x0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1なし 定義副傷病なし | 70 | 4.83 | 5.56 | 1.43% | 60.73 | |
120090xx97xxxx | 生殖器脱出症 あり | 70 | 5.84 | 8.31 | 0.00% | 71.81 | |
110070xx03x0xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし | 66 | 5.33 | 7.02 | 0.00% | 74.39 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 なし | 47 | 13.38 | 13.14 | 4.26% | 77.47 |
最も多い症例は前立腺癌が疑われる方への針生検です。1泊2日の入院となります。
2番目に多い症例は腎結石、尿管結石に対する経尿道的結石破砕術(TUL)や体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行った症例です。
3番目に多い症例は子宮脱や膀胱脱といった骨盤臓器脱の症例です。主に腹腔鏡下腟仙骨固定術を行っております。当科は女性泌尿器科を専門で設けています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040110xxxxx0xx | 間質性肺炎 手術・処置等2なし | 69 | 24.45 | 18.42 | 2.90% | 73.58 | |
040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 52 | 3.67 | 3.3 | 0.00% | 67.52 | |
040040xx9900xx | 肺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 17 | 14.06 | 13.12 | 00.00% | 77.76 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし | 17 | 35.59 | 20.57 | 23.53% | 85.12 | |
040040xx99041x | 肺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病あり | 16 | 20.63 | 14.96 | 0.00% | 74.31 |
最も多い症例は間質性肺炎で、特発性間質性肺炎、膠原病肺、過敏性肺臓炎、薬剤性肺障害などの診療を行っております。
2、3、5番目症例は肺の悪性腫瘍です。健康診断などのレントゲンなどで異常陰影を指摘された際に気管支鏡検査を行い、診断をつけます。手術適応がある場合には、4月から呼吸器外科医師が赴任されましたので、連携して治療を行います。年齢や病期によって手術適応がない場合には、化学療法・放射線療法・免疫療法などを当院で実施しております。緩和ケアチームにサポートをしていただくこともあります。
4番目は高齢者に多い肺炎です。必要に応じて嚥下機能評価やリハビリテーション、地域連携室に介入してもらい、抗生剤による肺炎治療だけでなく、患者様に合わせた退院までのサポートを行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050050xx9910xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし | 146 | 2.81 | 3.06 | 0.00% | 67.81 | |
050050xx0200xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1/2あり 手術・処置等2なし | 104 | 6.13 | 4.36 | 1.92% | 68.54 | |
050130xx9900xx | 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 60 | 20.82 | 17.35 | 26.67% | 81.62 | |
050030xx97000x | 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 33 | 15.03 | 11.87 | 0.00% | 64.18 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし | 25 | 16.68 | 20.57 | 20.00% | 87.2 |
最も多い症例は、狭心症などに対する心臓カテーテル検査のための入院で、当科全症例の3割以上を占めます。この検査の結果、心臓カテーテル治療が必要となった症例が2番目に多い症例に該当します。
虚血性心疾患の症例が多くなっており、緊急手術にも対応しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050070xx01x0xx | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし | 84 | 4.7 | 4.79 | 0.00% | 62.35 | |
050130xx9900xx | 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 41 | 20.37 | 17.35 | 7.32% | 81.71 | |
050210xx97000x | 徐脈性不整脈 あり 手術・処置等1なし、1/3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 40 | 8.35 | 10.24 | 2.50% | 76.6 | |
050070xx01x10x | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等21あり 定義副傷病なし | 19 | 5.68 | 6.84 | 0.00% | 62.11 | |
050130xx97000x | 心不全 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 11 | 17.73 | 22.07 | 0.00% | 77 |
最も多い症例は、心室期外収縮や心房細動などの頻脈性不整脈に対して経皮的カテーテル心筋焼灼術(アブレーション)を行った症例です。また、心室性不整脈を有する方では突然死のリスクがあるため、必要に応じて植え込み型除細動器(ICD)の移植も行っております。3番目に多い徐脈性不整脈は、房室ブロックや洞不全症候群などに対しペースメーカー移植術などを行った症例です。インターネット回線を通じて、自宅にいる患者さんの情報を見ることができるホームモニタリングシステムも順次導入しており、異常を早期に発見することができ、将来的には患者さんの通院負担軽減に役立つと期待されています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110280xx02x00x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 51 | 7.33 | 7.87 | 0.00% | 69.47 | |
110280xx9900xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 41 | 9.44 | 10.39 | 4.88% | 54.61 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし | 30 | 31.7 | 20.57 | 30.00% | 82.67 | |
050130xx9900xx | 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 22 | 18.23 | 17.35 | 4.55% | 82.95 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 なし | 22 | 18.55 | 13.14 | 13.64% | 80.18 |
検尿異常、腎機能低下のため健診やかかりつけ医から紹介され、腎生検により診断を確定し、治療する患者さんが徐々に増加しています。バスキュラーアクセス関連の手術(血液透析導入時の内シャント増設、維持透析患者のシャント血管拡張術、シャント血栓除去術、シャント再建術)が増加傾向にあり、他院からの手術依頼も増加傾向にあります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
130060xx97x40x | 骨髄異形成症候群 あり 手術・処置等24あり 定義副傷病なし | 10 | 14.2 | 18.76 | 0.00% | 69.5 | |
130030xx99x8xx | 非ホジキンリンパ腫 なし 手術・処置等28あり | - | - | 14.52 | - | - | |
130110x0xxx0xx | 出血性疾患(その他)(16歳以上) 手術・処置等2なし | - | - | 16.28 | - | - | |
130030xx99x9xx | 非ホジキンリンパ腫 なし 手術・処置等29あり | - | - | 12.99 | - | - | |
130060xx97x00x | 骨髄異形成症候群 あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | - | - | 14.55 | - | - |
疾患別症例数では、非ホジキンリンパ腫(44例)、骨髄異形成症候群(20例)、多発性骨髄腫(17例)の順に多いのですが、同じ疾患でも治療が異なるためDPCコードが異なり、患者数が分散したため、このような順位となっております。
特殊な薬剤を使用しなければならない症例などは、DPC対象外となってしまい、上記表には含まれませんが、当科では様々な血液疾患を診療しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 76 | 10.91 | 9.21 | 2.63% | 78.42 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 なし | 50 | 17.08 | 13.14 | 10.00% | 80.66 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし | 45 | 29.8 | 20.57 | 26.67% | 82.6 | |
060102xx99xxxx | 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 なし | 42 | 6.74 | 7.7 | 0.00% | 72.55 | |
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 | 37 | 4.62 | 2.65 | 0.00% | 71.62 |
最も多い症例は、総胆管結石性胆管炎や急性胆管炎などで内視鏡による治療を行ったものとなります。緊急入院も数多く受け入れています。
消化管の緊急症例、及び緊急の内視鏡検査も数多く対応しております。
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 23 | 7 | 15 | 10 | 17 | 16 | 1 | 8 |
大腸癌 | 15 | 33 | 28 | 22 | 45 | 29 | 1 | 8 |
乳癌 | 53 | 27 | 13 | 2 | 4 | 11 | 1 | 8 |
肺癌 | 2 | 1 | 10 | 43 | 66 | 20 | 1 | 8 |
肝癌 | 8 | 5 | 1 | 6 | 7 | 18 | 1 | 8 |
5大癌とは、日本で発症症例が多いとされる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌のことです。
UICC(国際対がん連合)が定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発巣の大きさと浸潤度)、N(所属リンパ節への転移状況)、M(遠隔転移の有無)を評価し、これらの要素によってがんをⅠ~Ⅳの病期(がん種によって0期もあり)に分類します。
外科では、胃癌、大腸癌、乳癌の患者さんが多く、肝癌は消化器内科で多くの方を診療しております。肺癌は呼吸器内科にて診療をしており手術適用な場合は他院と連携を行っています。2022年度より呼吸器外科医が赴任しましたので院内で手術が実施できるようになりました。
当院は、健康管理センターを併設しており、早期発見・早期治療を目指しております。癌が見つかった場合、「がんトータルケア」のコンセプトのもとに、手術や化学療法、放射線療法といった「治す医療」に加え、緩和医療や生活支援など「支える医療」にも力を入れており、個々の患者さんに合わせた切れ目のない診療を目指しております。
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 12 | 9.75 | 56.25 |
中等症 | 133 | 19.98 | 81.38 |
重症 | 37 | 27.00 | 84.57 |
超重症 | 10 | 27.10 | 83.80 |
不明 | - | - | - |
当院の成人市中肺炎の患者さんは、中等症から重症にかけて割合が高い傾向です。平均年齢も高く、A-DROPスコアの年齢の評価項目に該当しているためと考えられます。また、重症度に比例して平均在院日数も長くなっています。新型コロナ感染症は含まれません。
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|---|---|
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 194 | 22.08 | 75.71 | 36.08% |
その他 | 9 | 44.00 | 77.22 | 55.56% |
脳梗塞の中でも、特に発症日から3日以内の急性期脳梗塞が集計全体の9割以上を占めています。平均年齢が75歳と後期高齢者の方が多くなっています。
急性期を脱し症状が落ち着くと3割程度の患者さんがリハビリ専門病院などへ転院します。また、5割程度の患者さんは、地域包括ケア病棟へ転棟しリハビリを実施したのち自宅へ退院されています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K9131 | 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) | 116 | 0.00 | 24.28 | 2.59% | 0.00 | |
K9132 | 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) | - | - | - | - | - | |
K3772 | 口蓋扁桃手術(摘出) | - | - | - | - | - | |
K7151 | 腸重積症整復術(非観血的) | - | - | - | - | - | |
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けております。NICUでの新生児医療分野では、極小未熟児から成熟児を中心とした新生児急性疾患を多数受け入れているため、新生児に関する手術が多くなっております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 63 | 3.02 | 4.59 | 0.00% | 59.98 | |
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 50 | 0.94 | 2.36 | 0.00% | 76.04 | |
K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) | 43 | 1 | 7.53 | 0.00% | 60.07 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 39 | 5.26 | 13.05 | 5.13% | 72.41 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) | 31 | 0.29 | 4.26 | 0.00% | 33.9 |
鼠径ヘルニア手術は患者さんの年齢・全身状態・ご希望などを考慮し、鼠径部切開による従来法か、腹腔鏡下手術かを選択しております。虫垂切除術はほぼ全例、胆嚢摘出術は一部の腫瘍を疑う症例を除いて、腹腔鏡下手術を行っております。
がん手術では、乳がん手術が増えており、ご希望もうかがいながら、それぞれの患者さんに適した医療を選択しております。
大腸がん(結腸がん・直腸がん)の手術例も多く、安全性・根治性を考慮し、積極的に腹腔鏡下手術を行っております。
この他に、胃がんなど症例の多いがんもガイドラインに沿って、可能な限り腹腔鏡下に手術を行っております。
腹腔鏡下手術は患者さんの体への負担に配慮した低侵襲手術であり、当科では安全性に十分配慮した上で施行しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) | 160 | 1.71 | 21.25 | 48.13% | 80.2 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 68 | 3.76 | 20.37 | 70.59% | 83.07 | |
K0821 | 人工関節置換術(膝) | 56 | 4.02 | 28.45 | 12.50% | 74.61 | |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕) | 52 | 2.62 | 15.46 | 7.69% | 57.79 | |
K0731 | 関節内骨折観血的手術(肘) | 49 | 1.65 | 23.18 | 46.94% | 72.49 |
1、2位の術式に対する症例の多くは大腿骨骨折です。高齢者の骨折が増加している現在、手術が必要と考えられたら、全身状態がよければ可能な限り早く手術を行い、早期リハビリ、早期社会復帰を目指しています。
当科では地域の連携医療機関と治療計画を共有することで、術後、リハビリ病院等へ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2191 | 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) | 14 | 0.07 | 1.14 | 0.00% | 71 | |
K476-4 | ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) | - | - | - | - | - | |
K333 | 鼻骨骨折整復固定術 | - | - | - | - | - | |
K227 | 眼窩骨折観血的手術(眼窩ブローアウト骨折手術を含む) | - | - | - | - | - | |
K0064 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径12cm以上) | - | - | - | - | - |
1番目に多い術式は眼瞼下垂改善の手術です。2番目に多い術式は乳癌に対する乳房切除後の再建です。日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会の再建実施認定施設として保険診療による再建も可能です。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 49 | 0.31 | 8.86 | 8.16% | 76.45 | |
K1742 | 水頭症手術(シャント手術) | 29 | 5.93 | 17.76 | 13.79% | 76.45 | |
K1771 | 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) | 24 | 0.58 | 36.83 | 41.67% | 69.04 | |
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) | 11 | 1.73 | 14 | 18.18 | 55.73 | |
K1643 | 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) | - | - | - | - | - |
救命救急センターを併設しておりますので、救急疾患の割合が多く、頭部外傷と脳血管障害で入院される患者さんが多くを占めています。そのため、それら疾患に対する手術数が多くなっています。
当科では早期より神経内視鏡手術を導入し、特発性正常圧水頭症に対しLPシャント(腰椎-腹腔短絡術)を積極的に選択しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5612ロ | ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) | 18 | 5.78 | 11.28 | 5.56% | 74.72 | |
K6147 | 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) | 15 | 2.33 | 13.93 | 0.00% | 71.6 | |
K5612イ | ステントグラフト内挿術(胸部大動脈) | 11 | 9.36 | 9.09 | 9.09% | 69.45 | |
K5131 | 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) | - | - | - | - | - | |
K5552 | 弁置換術(2弁) | - | - | - | - | - |
腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術を多く実施しています。開放手術よりも患者さんの負担が軽減され、入院期間も短縮できます。動脈硬化や血栓などによる血管のつまりに対する人工血管を用いた手術も多く実施しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8982 | 帝王切開術(選択帝王切開) | 87 | 4.53 | 6.92 | 0.00% | 34 | |
K8981 | 帝王切開術(緊急帝王切開) | 59 | 2.05 | 6.98 | 0.00% | 32.86 | |
K8962 | 会陰(腟壁)裂創縫合術(分娩時)(肛門に及ぶ) | 29 | 3.28 | 5.45 | 0.00% | 33.24 | |
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | 28 | 1.04 | 1.14 | 0.00% | 42.71 | |
K877-2 | 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 | 28 | 1 | 5.18 | 0.00% | 48.61 |
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けています。ハイリスク妊娠・分娩の管理入院、緊急母体搬送など可能な限り対応していますので、予定・緊急共に帝王切開術の術数が多くなっています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K3772 | 口蓋扁桃手術(摘出) | 37 | 1.51 | 6.16 | 0.00% | 20.95 | |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 27 | 1 | 4.56 | 0.00% | 50.41 | |
K3192 | 鼓室形成手術(耳小骨再建術) | 16 | 1 | 3.63 | 0.00% | 53.44 | |
K3191 | 鼓室形成手術(耳小骨温存術) | 14 | 1 | 3.29 | 0.00% | 45.5 | |
K347 | 鼻中隔矯正術 | 12 | 1 | 4.17 | 0.00% | 38.25 |
1位は扁桃炎を繰り返す方、もしくは手術にて睡眠時無呼吸の大幅な改善が見込める方に行う手術です。
次いで慢性副鼻腔炎に対する手術です。原則的にまずは薬物治療を2~3ヶ月行い、効果が得られない場合は入院していただき鼻内内視鏡を用いて手術を行います。
3.、4位は慢性中耳炎に対する手術です。早期退院を心がけています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) | 68 | 1.35 | 3.01 | 1.47% | 61.82 | |
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) | 63 | 1.05 | 3.05 | 0.00% | 74.65 | |
K865-2 | 腹腔鏡下仙骨腟固定術 | 51 | 1.18 | 3.61 | 0.00% | 68.27 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 36 | 1.94 | 17.86 | 2.78% | 76.11 | |
K8231 | 尿失禁手術(恥骨固定式膀胱頸部吊上術を行うもの) | 22 | 1.14 | 3 | 0.00% | 70.18 |
1位は尿路結石症に対する手術です。内視鏡での結石破砕を行います。早期に退院可能で負担も少なくなるよう努めております。
2位は膀胱がんに対する手術となっております。病期・状態に応じて手術、放射線、化学療法を選択します。
また、当院は女性泌尿器科を有しておりますので、子宮脱、及び骨盤臓器脱に対する手術が増加しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) | 81 | 3.86 | 3.67 | 1.23% | 68.8 | |
K5492 | 経皮的冠動脈ステント留置術 (不安定狭心症) | 28 | 0.18 | 12.39 | 3.57% | 68.93 | |
K5491 | 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) | 22 | 0 | 15.09 | 0.00% | 65.73 | |
K5481 | 経皮的冠動脈形成術(高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテル) | 14 | 3.07 | 4.29 | 0.00% | 76 | |
K5463 | 経皮的冠動脈形成術(その他) | 10 | 3.8 | 2.7 | 0.00% | 63.9 |
虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療の手術が上位を占めました。
一刻を争う緊急治療も数多く対応しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5951 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) | 75 | 1.68 | 3.12 | 0.00% | 64.2 | |
K5952 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) | 33 | 1.12 | 2.48 | 0.00% | 59.21 | |
K5972 | ペースメーカー移植術(経静脈電極) | 30 | 3.47 | 10.87 | 3.33% | 80.47 | |
K597-2 | ペースメーカー交換術 | - | - | - | - | - | |
K599-22 | 植込型除細動器交換術(その他) | - | - | - | - | - |
1、2位は頻脈性不整脈に対する手術です。カテーテルアブレーションと呼ばれます。この手術のような最新の侵襲的治療と薬物療法を中心とした非侵襲的治療をうまく組み合わせながら患者さんにとってよりよい方向に進むような治療を行っていきます。
3位は徐脈性不整脈に対する手術です。ペースメーカーを移植された患者さんの情報をインターネット回線を通じてみることができるホームモニタリングシステムも順次導入しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6121イ | 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) | 64 | 10.97 | 12.00 | 3.13% | 67.86 | |
K6147 | 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) | 15 | 6.47 | 18.40 | 13.33% | 77.07 | |
K616-41 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) | 14 | 1.86 | 16.29 | 21.43% | 71.86 | |
K616-42 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施) | - | - | - | - | - | |
K607-3 | 上腕動脈表在化法 | - | - | - | - | - |
バスキュラーアクセス関連の手術件数は増加傾向にあります。自己血管だけでなく、人工血管を用いたバスキュラーアクセス作成も行っています。腹膜透析のためのカテーテル挿入術も当科で実施しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 91 | 1.26 | 17.45 | 3.30% | 77.24 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 40 | 1.08 | 14.55 | 10.00% | 75.03 | |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) | 36 | 1.75 | 3.47 | 0.00% | 73.36 | |
K7212 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) | 29 | 1.28 | 3.72 | 0.00% | 68.21 | |
K722 | 小腸結腸内視鏡的止血術 | 25 | 0.72 | 11.84 | 4.00% | 75.28 |
当科は内視鏡的治療を積極的に実施しております。
高齢者の患者さんが増加しており、より低侵襲の検査・治療、入院期間の短縮を心がけております。
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | 6 | 0.21% | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 34 | 0.39% |
異なる | 18 | 0.24% | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | 1 | 0.14% | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 22 | 0.30% |
異なる | 3 | 0.20% |
感染症重篤状態で受診され敗血症を契機となり入院される症例が多く見られます。播性血管内凝固症候群(DIC)は重篤な合併症ですが、当院は救命センターを有しており重篤な患者さんを受け入れているため一定の発生率になると思われます。
手術や処置などは、合併症を起こさないよう細心の注意を払って診療・治療を行っております。臨床上ゼロにするのは難しいことですが、より確率が低くなるよう最善を尽くしてまいります。
令和2年度 静岡済生会総合病院 病院指標
【対象データ】
令和:2年度(令和2年4月1日~令和3年3月31日)中に当院を退院した患者さんのデータを集計対象としています。
ただし、健康保険(公費、生活保護を含む)を使用した患者さんを対象とし、自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さんは含まれません。
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 608 | 171 | 305 | 478 | 576 | 740 | 1,142 | 2,055 | 1,766 | 576 |
当院は、静岡市駿河区唯一の公的医療機関であり、地域医療支援病院として幅広い年齢層の患者さんを診察しております。
特に小児の患者さんは、静岡医療圏において小児専門病院に次ぐ患者数となっております。
また、60歳以上の患者さんが病院全体の6割を超えており、症状が比較的重症になりやすい高齢者の入院が多くなる傾向にあります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
10007xxxxxx1xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり | 26 | 12.38 | 14.60 | 0.00% | 63.15 | |
100040xxxxx00x | 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 16 | 13.94 | 13.33 | 0.00% | 61.31 | |
10007xxxxxx0xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2なし | - | - | - | - | - | |
100040xxxxx01x | 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病あり | - | - | - | - | - | |
100250xx99x20x | 下垂体機能低下症 なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし | - | - | - | - | - |
糖尿病治療をこれから始める方、糖尿病コントロールの悪い方、進行した糖尿病合併症のある方に必要な糖尿病教育入院の患者さんが多くいらっしゃいます。当院には糖尿病専門スタッフ(糖尿病認定看護師、糖尿病療養指導士、看護師、薬剤師、栄養士)が複数在籍しており、日常生活の指導、自己血糖測定指導、インスリン自己注射指導、服薬指導などを行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080270xxxx1xxx | 食物アレルギー 手術・処置等1あり | 69 | 1.20 | 2.12 | 0.00% | 2.59 | |
140010x199x00x | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) なし 手術・処置等2なし | 52 | 10.81 | 6.13 | 1.92% | 0.00 | |
140010x297x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) あり 手術・処置等2なし | 39 | 20.03 | 15.15 | 2.56% | 0.00 | |
140010x197x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) あり 手術・処置等2なし | 32 | 12.53 | 8.37 | 0.00% | 0.00 | |
060380xxxxx00x | ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 29 | 4.59 | 5.86 | 0.00% | 4.28 |
当科で1番目に多い症例は、食物アレルギー検査のための入院です。基本は日帰り入院で検査を実施していきます。当院は、地域周産期母子医療センターに指定されており、新生児の受け入れが多くなっております。DPCでは診療内容によって細分化され件数が分散していますが、 2番目から4番目は新生児に関する症例であり数多く受け入れております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
090010xx010xxx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし | 77 | 10.64 | 10.30 | 0.00% | 60.39 | |
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 70 | 4.49 | 4.86 | 0.00% | 67.59 | |
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 49 | 8.51 | 9.08 | 0.00% | 69.80 | |
060335xx02000x | 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 36 | 6.75 | 7.23 | 2.78% | 59.92 | |
060150xx02xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの等 | 24 | 10.25 | 9.76 | 4.17% | 43.71 |
当院では「がんトータルケア」のコンセプトのもとに、「治す医療」と「支える医療」の両面からがん診療に力を入れております。
乳がん、大腸がん、を罹患する患者さんが増加しており、当院で治療を受ける方も増えています。
がん以外では、鼠径部ヘルニアの手術症例が多く、また、救急医療に力を注いでいることもあり、当科では腸閉塞、胆嚢炎、虫垂炎などの腹部救急疾患の入院症例が上位を占めています。腸閉塞は点滴や経鼻チューブなどで保存的に治療することも多い疾患ですが、手術が必要となった場合は可能な限り腹腔鏡下手術を行い、良好な成績を得ています。虫垂炎はDPC分類の影響で症例が分散しておりますが、トータルではイレウスを超える症例数です。虫垂炎、胆嚢炎については手術適応があれば、ほぼ全例腹腔鏡下手術を行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 202 | 27.42 | 25.09 | 58.42% | 81.66 | |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折 あり 定義副傷病なし | 59 | 5.51 | 5.18 | 0.00% | 52.15 | |
070343xx99x1xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 なし 手術・処置等21あり | 36 | 3.86 | 2.68 | 2.78% | 70.81 | |
160780xx97xx0x | 手関節周辺の骨折・脱臼 あり 定義副傷病なし | 36 | 2.5 | 4.35 | 0.00% | 35.03 | |
070230xx01xxxx | 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | 35 | 36.37 | 23.36 | 0.00% | 74.94 |
最も多い症例は、大腿骨骨折で骨折手術や人工骨頭挿入手術などを行っている症例です。高齢化に伴い骨粗鬆症などで転倒により生じやすい病気です。地域連携病院と治療計画を共有(地域連携パス)することで、リハビリ病院などへ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。外傷患者、救急患者の受け入れが多くなっています。当院では、上肢の外科を専門とする手外科・マイクロサージャリーセンターを有しており、その症例も数多く対応しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 48 | 8.54 | 8.18 | 10.42% | 54.52 | |
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 47 | 23.32 | 18.86 | 48.94% | 69.98 | |
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 38 | 11.13 | 9.68 | 2.63% | 76.05 | |
010040x199x0xx | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) なし 手術・処置等2なし | 15 | 20.07 | 22.35 | 40.0% | 80.80 | |
010200xx01x00x | 水頭症 水頭症手術 脳室穿破術(神経内視鏡手術によるもの)等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 15 | 30.00 | 21.03 | 6.67% | 74.20 |
当科で多数を占める症例は、脳振盪や外傷性くも膜下出血、急性硬膜下血腫、外傷性慢性硬膜下血腫です。手術の有無で分かれます。早期退院を心がけ、患者さんの負担のないよう、努めています。
次いで多い症例は、非外傷性の脳出血で脳の視床や被殻といったところからの出血が多くみられます。出血量が多い場合には手術(脳内血栓除去術)を選択することもあります。急性期を脱し状態が落ち着くと、リハビリ目的に転院する割合が高くなっています。当科では正常圧水頭症の専門外来を設けており、その手術を目的とした入院件数が徐々に増加しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050163xx03x0xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし | 14 | 13.21 | 11.56 | 0.00% | 80.00 | |
050130xx9900xx | 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 11 | 24.91 | 17.23 | 0.00% | 72.45 | |
050170xx02000x | 閉塞性動脈疾患 動脈形成術、吻合術 指(手、足)の動脈等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 11 | 12.73 | 16.13 | 0.00% | 76.64 | |
050200xx97xxxx | 循環器疾患(その他) あり | - | - | - | - | - | |
050161xx9900xx | 解離性大動脈瘤 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | - | - | - | - | - |
最も多い症例は、非破裂性大動脈瘤に対しステントグラフト内挿術を行った症例が該当します。開放手術に比べ患者さんの負担が軽減され、在院日数も短縮できます。
次に多い症例は、閉塞性動脈疾患です。閉塞した血管を拡張する手術や詰まった血管を人工血管に替える手術等を実施しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 | 103 | 9.72 | 9.45 | 0.00% | 33.39 | |
120170x199xxxx | 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) なし | 29 | 24.24 | 21.68 | 0.00% | 32.17 | |
120180xx99xx0x | 胎児及び胎児付属物の異常 なし 定義副傷病なし | 27 | 6.93 | 6.13 | 0.00% | 32.11 | |
120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 | 25 | 9.24 | 9.57 | 0.00% | 45.48 | |
120180xx02xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 骨盤位娩出術等 | 24 | 7.38 | 7.97 | 0.00% | 32.33 |
最も多い症例は、既往術後妊娠や骨盤位などにより帝王切開が必要となった症例が該当します。当院ではパスを使用しており8泊9日で退院される患者さんが多いです。
当院は地域周産期母子医療センターに指定されており、周産期に関する患者を多く受け入れています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030428xxxxxxxx | 突発性難聴 | 86 | 10.34 | 8.81 | 1.16% | 59.57 | |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 なし | 43 | 4.28 | 4.94 | 2.33% | 66.37 | |
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 なし | 39 | 5.87 | 5.63 | 0.00% | 42.13 | |
030440xx01xxxx | 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術 | 29 | 6.28 | 7.52 | 0.00% | 48.24 | |
030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 | 27 | 8.63 | 7.94 | 0.00% | 24.93 |
最も多い症例の突発性難聴は、副腎皮質ホルモンの投与を中心に血管拡張剤などの点滴と、高気圧酸素療法などを組み合わせて治療を行います。平均在院日数が全国よりも若干長いのは、当院は高気圧酸素治療室を有しており、高気圧酸素療法を10日間施行しているためと思われます。
2番目に多い症例は、めまいの症例が該当します。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010060x2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 65 | 16.74 | 15.64 | 26.15% | 71.92 | |
010060x2990411 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病1あり 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 35 | 19.66 | 17.35 | 28.57% | 77.23 | |
010230xx99x00x | てんかん なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 19 | 6.79 | 7.48 | 5.26% | 67.74 | |
010060x2990421 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病2あり 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 13 | 67.77 | 28.59 | 38.46% | 82.62 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし | 11 | 38.09 | 20.51 | 36.36% | 80.00 |
当科で多数を占める症例は脳梗塞です。エダラボン(脳保護剤)投与による治療の症例が多数となります。前提条件はありますが、血栓溶解療法(t-PA治療)を行う症例も数多く見られます。急性期を脱した後、後遺障害のリハビリ目的のために転院する割合が高くなっております。
5番目に多い誤嚥性肺炎は、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などを併存し嚥下機能障害がみられる患者さんに発生しやすい病気です。平均年齢も高く、症状が安定した後も転院し治療継続される患者さんが多いのも特徴です。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080010xxxx0xxx | 膿皮症 手術・処置等1なし | 49 | 17.35 | 12.87 | 4.08% | 69.98 | |
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 30 | 7.90 | 9.12 | 0.00% | 73.77 | |
080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし | 13 | 9.46 | 7.71 | 7.69% | 80.31 | |
161060xx99x0xx | 詳細不明の損傷等 なし 手術・処置等2なし | - | - | - | - | - | |
070010xx970xxx | 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし | - | - | - | - | - |
最も多い急性膿皮症は細菌感染で起こる蜂巣炎や丹毒です。外来治療では十分な治療を行えない重症患者さんの入院治療を行っております。
次いで多い症例の帯状疱疹は痛みを伴う紅斑や水疱を症状とする疾患で、抗ウイルス薬による治療を行います。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1あり | 82 | 2.77 | 2.54 | 0.00% | 72.01 | |
110070xx03x0xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし | 54 | 6.06 | 7.13 | 1.85% | 74.22 | |
120090xx97xxxx | 生殖器脱出症 あり | 51 | 5.16 | 8.43 | 0.00% | 72.98 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 なし | 48 | 12.35 | 13.00 | 2.08% | 75.10 | |
11012xxx020x0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1なし 定義副傷病なし | 43 | 5.19 | 5.67 | 0.00% | 64.09 |
最も多い症例は前立腺癌が疑われる方への針生検です。1泊2日の入院となります。
2番目に多い症例は膀胱癌に対して手術を行った症例です。経尿道的腫瘍切除術が大半ですが、浸潤癌の場合は膀胱全摘出術を行った例も含まれています。
3番目に多い症例は子宮脱や膀胱脱といった骨盤臓器脱の症例です。主に腹腔鏡下腟仙骨固定術を行っております。当科は女性泌尿器科を専門で設けています。
5番目に多い症例は腎結石、尿管結石に対する経尿道的結石破砕術(TUL)や体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行った症例です。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040110xxxxx0xx | 間質性肺炎 手術・処置等2なし | 66 | 21.56 | 18.61 | 4.55% | 71.85 | |
040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 42 | 4.33 | 3.39 | 0.00% | 71.05 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし | 27 | 31.52 | 20.51 | 40.74% | 80.37 | |
040040xx9900xx | 肺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 18 | 16.44 | 13.30 | 0.00% | 76.83 | |
040190xx99xxxx | 胸水、胸膜の疾患(その他) なし | 17 | 19.12 | 16.43 | 5.88% | 77.29 |
最も多い症例は間質性肺炎で、特発性間質性肺炎、膠原病肺、過敏性肺臓炎などの診療を行っております。
2番目と4番目の症例は肺の悪性腫瘍です。手術適応がある場合には他院と連携して治療を行います。化学療法・放射線療法・免疫療法は当院で実施しております。
3番目は高齢者に多い肺炎です。必要に応じて嚥下機能評価やリハビリテーション、地域連携室に介入してもらい、抗生剤による肺炎治療だけでなく、患者様に合わせた退院までのサポートを行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050050xx9910xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし | 162 | 2.72 | 3.07 | 0.00% | 70.28 | |
050050xx0200xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1/2あり 手術・処置等2なし | 148 | 6.17 | 4.44 | 0.00% | 68.86 | |
050130xx9900xx | 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 69 | 16.54 | 17.23 | 20.29% | 78.04 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし | 34 | 24.38 | 20.51 | 47.06% | 84.53 | |
050030xx97000x | 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 30 | 16.17 | 12.09 | 3.33% | 68.27 |
最も多い症例は、狭心症などに対する心臓カテーテル検査のための入院で、当科全症例の3割以上を占めます。この検査の結果、心臓カテーテル治療が必要となった症例が2番目に多い症例に該当します。
虚血性心疾患の症例が多くなっており、緊急手術にも対応しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050070xx01x0xx | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし | 83 | 5.43 | 4.95 | 0.00% | 60.00 | |
050130xx9900xx | 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 47 | 17.62 | 17.23 | 6.38% | 82.68 | |
050210xx97000x | 徐脈性不整脈 あり 手術・処置等1なし、1/3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 39 | 8.74 | 10.56 | 0.00% | 76.54 | |
050070xx01x10x | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等21あり 定義副傷病なし | 14 | 4.93 | 7.14 | 0.00% | 62.07 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし | 10 | 34.60 | 20.51 | 70.00% | 81.10 |
最も多い症例は、心室期外収縮や心房細動などの頻脈性不整脈に対して経皮的カテーテル心筋焼灼術(アブレーション)を行った症例です。また、心室性不整脈を有する方では突然死のリスクがあるため、必要に応じて植え込み型除細動器(ICD)の移植も行っております。
3番目に多い徐脈性不整脈は、房室ブロックや洞不全症候群などに対しペースメーカー移植術などを行った症例です。インターネット回線を通じて、自宅にいる患者さんの情報を見ることができるホームモニタリングシステムも順次導入しており、異常を早期に発見することができ、将来的には患者さんの通院負担軽減に役立つと期待されています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110280xx02x00x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 52 | 7.44 | 8.15 | 1.92% | 71.77 | |
110280xx9900xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 44 | 11.11 | 11.04 | 4.55% | 65.34 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 なし | 40 | 21.85 | 13.00 | 10.00% | 78.70 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし | 27 | 27.63 | 20.51 | 29.63% | 82.56 | |
110280xx9901xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり | 27 | 14.52 | 14.01 | 3.70% | 68.67 |
検尿異常、腎機能低下のため検診やかかりつけ医から紹介され、精査のため腎生検を行い、治療する患者さんが徐々に増加しています。バスキュラーアクセス関連の手術(血液透析導入時の内シャント増設、維持透析患者のシャント血管拡張術、シャント血栓除去術)が増加傾向にあり、他院からの手術依頼も増加傾向にあります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
130030xx97x50x | 非ホジキンリンパ腫 あり 手術・処置等25あり 定義副傷病なし | 11 | 65.36 | 31.90 | 0.00% | 80.27 | |
130060xx97x40x | 骨髄異形成症候群 あり 手術・処置等24あり 定義副傷病なし | - | - | - | - | - | |
130030xx99x4xx | 非ホジキンリンパ腫 なし 手術・処置等24あり | - | - | - | - | - | |
130010xx97x2xx | 急性白血病 あり 手術・処置等22あり | - | - | - | - | - | |
130030xx99x6xx | 非ホジキンリンパ腫 なし 手術・処置等26あり | - | - | - | - | - |
疾患別症例数では、非ホジキンリンパ腫(44例)、骨髄異形成症候群(15例)、骨髄異形成症候群(6例)の順に多いのですが、同じ疾患でも治療が異なるためDPCコードが異なり、患者数が分散したため、このような順位となっております。
特殊な薬剤を使用しなければならない症例などは、DPC対象外となってしまい、上記表には含まれませんが、当科では様々な血液疾患を診療しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 107 | 9.91 | 9.53 | 0.93% | 75.79 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし | 37 | 28.57 | 20.51 | 27.03% | 80.54 | |
060140xx97x0xx | 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし | 34 | 10.18 | 10.83 | 2.94% | 75.82 | |
060190xx99x0xx | 虚血性腸炎 なし 手術・処置等2なし | 34 | 6.88 | 8.83 | 2.94% | 71.85 | |
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 | 27 | 5.63 | 2.66 | 0.00% | 68.85 |
最も多い症例は、総胆管結石性胆管炎や急性胆管炎などで内視鏡による治療を行ったものとなります。緊急入院も数多く受け入れています。
消化管の緊急症例、及び緊急の内視鏡検査も数多く対応しております。
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 22 | 3 | 10 | 6 | 16 | 16 | 1 | 8 |
大腸癌 | 12 | 16 | 33 | 28 | 20 | 30 | 1 | 8 |
乳癌 | 55 | 45 | 14 | 5 | 6 | 11 | 1 | 8 |
肺癌 | - | 2 | 15 | 33 | 47 | 30 | 1 | 8 |
肝癌 | 2 | 4 | 3 | 9 | 12 | 20 | 1 | 8 |
5大癌とは、日本で発症症例が多いとされる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌のことです。
UICC(国際対がん連合)が定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発巣の大きさと浸潤度)、N(所属リンパ節への転移状況)、M(遠隔転移の有無)を評価し、これらの要素によってがんをⅠ~Ⅳの病期(がん種によって0期もあり)に分類します。
外科では、胃癌、大腸癌、乳癌の患者さんが多く、肝癌は消化器内科で多くの方を診療しております。肺癌は呼吸器内科にて診療をしており手術適用な場合は他院と連携を行っています。
当院は、健康管理センターを併設しており、早期発見・早期治療を目指しております。癌が見つかった場合、「がんトータルケア」のコンセプトのもとに、手術や化学療法、放射線療法といった「治す医療」に加え、緩和医療や生活支援など「支える医療」にも力を入れており、個々の患者さんに合わせた切れ目のない診療を目指しております。
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 11 | 12.91 | 62.09 |
中等症 | 117 | 21.97 | 82.31 |
重症 | 38 | 27.92 | 84.74 |
超重症 | 14 | 28.29 | 83.50 |
不明 | - | - | - |
当院の成人市中肺炎の患者さんは、中等症から重症にかけて割合が高い傾向です。平均年齢も高く、A-DROPスコアの年齢の評価項目に該当しているためと考えられます。また、重症度に比例して平均在院日数も長くなっています。
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|---|---|
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 205 | 28.64 | 76.78 | 35.12% |
その他 | 11 | 23.73 | 78.45 | 63.64% |
脳梗塞の中でも、特に発症日から3日以内の急性期脳梗塞が集計全体の9割以上を占めています。平均年齢が75歳と後期高齢者の方が多くなっています。
急性期を脱し症状が落ち着くと3割程度の患者さんがリハビリ専門病院などへ転院します。また、5割程度の患者さんは、地域包括ケア病棟へ転棟しリハビリを実施したのち自宅へ退院されています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K9131 | 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) | 164 | 0.00 | 23.09 | 1.22% | 0.00 | |
K7151 | 腸重積症整復術(非観血的) | - | - | - | - | - | |
K9132 | 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) | - | - | - | - | - | |
K718-22 | 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの) | - | - | - | - | - | |
K6252 | リンパ管腫摘出術(長径5cm以上) | - | - | - | - | - |
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けております。NICUでの新生児医療分野では、極小未熟児から成熟児を中心とした新生児急性疾患を多数受け入れているため、新生児に関する手術が多くなっております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 69 | 4.10 | 5.64 | 1.45% | 60.06 | |
K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) | 56 | 1.43 | 8.04 | 0.00% | 62.25 | |
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 53 | 1.42 | 2.34 | 0.00% | 70.38 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 26 | 3.46 | 12.65 | 7.69% | 75.38 | |
K718-22 | 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの) | 22 | 1.09 | 8.18 | 4.55% | 44.68 |
鼠径ヘルニア手術は患者さんの年齢・全身状態・ご希望などを考慮し、鼠径部切開による従来法か、腹腔鏡下手術かを選択しております。虫垂切除術はほぼ全例、胆嚢摘出術は一部の腫瘍を疑う症例を除いて、腹腔鏡下手術を行っております。
がん手術では、乳がん手術が増えており、ご希望もうかがいながら、それぞれの患者さんに適した医療を選択しております。
大腸がん(結腸がん・直腸がん)の手術例も多く、安全性・根治性を考慮し、積極的に腹腔鏡下手術を行っております。
この他に、胃がんなど症例の多いがんもガイドラインに沿って、可能な限り腹腔鏡下に手術を行っております。
腹腔鏡下手術は患者さんの体への負担に配慮した低侵襲手術であり、当科では安全性に十分配慮した上で施行しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) | 156 | 1.83 | 18.24 | 44.23% | 77.44 | |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕) | 75 | 1.44 | 6.59 | 4.00% | 59.75 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 73 | 3.75 | 20.97 | 63.01% | 81.30 | |
K0821 | 人工関節置換術(膝) | 49 | 3.18 | 17.04 | 4.08% | 72.69 | |
K0731 | 関節内骨折観血的手術(肘) | 41 | 0.88 | 13.22 | 19.51% | 71.56 |
1、3位の術式に対する症例の多くは大腿骨骨折です。高齢者の骨折が増加している現在、手術が必要と考えられたら、全身状態がよければ可能な限り早く手術を行い、早期リハビリ、早期社会復帰を目指しています。
当科では地域連携病院と治療計画を共有することで、術後、リハビリ病院等へ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K476-4 | ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) | 13 | 1.00 | 9.85 | 0.00% | 50.69 | |
K0151 | 皮弁作成術、移動術、切断術、遷延皮弁術(25cm2未満) | - | - | - | - | - | |
K333 | 鼻骨骨折整復固定術 | - | - | - | - | - | |
K013-21 | 全層植皮術(25cm2未満) | - | - | - | - | - | |
K013-22 | 全層植皮術(25cm2以上100cm2未満) | - | - | - | - | - |
1位の術式は乳癌に対する乳房切除後の再建です。日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会の再建実施認定施設として保険診療による再建も可能です。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 35 | 0.49 | 11.11 | 11.43% | 77.54 | |
K1742 | 水頭症手術(シャント手術) | 17 | 8.76 | 24.06 | 11.76% | 75.29 | |
K1771 | 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) | 10 | 1.20 | 21.60 | 20.00% | 62.90 | |
K1642 | 頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜下) | - | - | - | - | - | |
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) | - | - | - | - | - |
救命救急センターを併設しておりますので、救急疾患の割合が多く、頭部外傷と脳血管障害で入院される患者さんが多くを占めています。そのため、それら疾患に対する手術数が多くなっています。
当科では早期より神経内視鏡手術を導入し、特発性正常圧水頭症に対しLPシャント(腰椎-腹腔短絡術)を積極的に選択しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 14 | 1.64 | 9.00 | 0.00% | 76.43 | |
K5552 | 弁置換術(2弁) | 13 | 13.00 | 21.08 | 0.00% | 68.92 | |
K5612ロ | ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) | 13 | 3.46 | 9.15 | 0.00% | 79.77 | |
K6147 | 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) | - | - | - | - | - | |
K6153 | 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) | - | - | - | - | - |
腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術を多く実施しています。開放手術よりも患者さんの負担が軽減され、入院期間も短縮できます。動脈硬化や血栓などによる血管のつまりに対する人工血管を用いた手術も多く実施しています。
2位は弁膜症に対する手術です。術前から術後まで慎重に管理させていただいています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8982 | 帝王切開術 選択帝王切開 | 115 | 5.03 | 6.96 | 0.00% | 33.59 | |
K8981 | 帝王切開術 緊急帝王切開 | 59 | 3.44 | 7.24 | 0.00% | 33.44 | |
K877 | 子宮全摘術 | 21 | 1.00 | 8.48 | 0.00% | 50.52 | |
K8882 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) | 21 | 1.24 | 3.52 | 0.00% | 41.67 | |
K861 | 子宮内膜掻爬術 | 19 | 0.00 | 1.21 | 0.00% | 54.32 |
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けています。ハイリスク妊娠・分娩の管理入院、緊急母体搬送など可能な限り対応していますので、予定・緊急共に帝王切開術の術数が多くなっています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821ロ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) | 10 | 0.00 | 1.40 | 0.00% | 67.30 | |
K225-2 | 結膜腫瘍摘出術 | - | - | - | - | - | |
K224 | 翼状片手術(弁の移植を要する) | - | - | - | - | - | |
K269 | 虹彩整復・瞳孔形成術 | - | - | - | - | - | |
K278 | 硝子体注入・吸引術 | - | - | - | - | - |
1位は白内障に対する術式です。ほとんどの該当症例は地域包括ケア病棟に入院していただいておりますので、この計算上計上されていませんが該当手術は数多く実施しています。眼科は白内障に限らずほとんどの症例がDPC対象外病棟に入院のため症例数に計上されていません。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K3772 | 口蓋扁桃手術 摘出 | 25 | 1.48 | 6.40 | 0.00% | 27.08 | |
K3191 | 鼓室形成手術(耳小骨温存術) | 20 | 1.75 | 3.45 | 0.00% | 42.05 | |
K3932 | 喉頭腫瘍摘出術(直達鏡) | 18 | 1.44 | 1.00 | 0.00% | 59.78 | |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 17 | 1.41 | 5.29 | 0.00% | 61.00 | |
K3192 | 鼓室形成手術(耳小骨再建術) | - | - | - | - | - |
1位は扁桃炎を繰り返す方、もしくは手術にて睡眠時無呼吸の大幅な改善が見込める方に行う手術です。
次いで慢性中耳炎に対する手術です。短期の退院を心がけています。
3位は声帯ポリープ・喉頭腫瘍等を直達喉頭鏡を用いて切除する手術となっております。
4位は慢性副鼻腔炎に対する手術です。原則的にまずは薬物治療を2~3ヶ月行い、効果が得られない場合は入院していただき鼻内内視鏡を用いて手術を行います。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0072 | 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) | 15 | 0.87 | 6.93 | 6.67% | 80.20 | |
K0053 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上) | - | - | - | - | - | |
K0052 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) | - | - | - | - | - | |
K013-21 | 全層植皮術(25cm2未満) | - | - | - | - | - | |
K0063 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) | - | - | - | - | - |
皮膚悪性腫瘍切除術は扁平上皮癌や基底細胞癌などの悪性腫瘍の手術です。高齢者の患者さんが増加しており、より低侵襲の検査・治療、入院期間の短縮を心がけております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8036 イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) | 55 | 1.60 | 4.58 | 1.82% | 74.25 | |
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) | 54 | 1.02 | 2.48 | 0.00% | 62.56 | |
K865-2 | 腹腔鏡下仙骨腟固定術 | 43 | 1.02 | 3.35 | 0.00% | 72.44 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 40 | 2.48 | 9.10 | 7.50% | 72.90 | |
K843-2 | 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術 | 18 | 2.00 | 14.61 | 5.56% | 70.50 |
1位は膀胱がんに対する手術となっております。病期・状態に応じて手術、放射線、化学療法を選択します。
2位は尿路結石症に対する手術です。内視鏡での結石破砕を行います。早期に退院可能で負担も少なくなるよう努めております。
また、当院は女性泌尿器科を有しておりますので、子宮脱、及び骨盤臓器脱に対する手術が増加しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) | 126 | 3.56 | 4.19 | 0.00% | 70.13 | |
K5492 | 経皮的冠動脈ステント留置術 (不安定狭心症) | 32 | 0.38 | 8.91 | 3.13% | 65.03 | |
K5491 | 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) | 25 | 0.04 | 15.04 | 4.00% | 67.80 | |
K5463 | 経皮的冠動脈形成術(その他) | 17 | 3.76 | 3.35 | 0.00% | 65.59 | |
K5481 | 経皮的冠動脈形成術(高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテル) | - | - | - | - | - |
虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療の手術が上位を占めました。
一刻を争う緊急治療も数多く対応しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5951 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) | 67 | 2.06 | 3.24 | 0.00% | 61.90 | |
K5952 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) | 34 | 1.94 | 4.29 | 0.00% | 57.74 | |
K5972 | ペースメーカー移植術(経静脈電極) | 24 | 2.92 | 10.50 | 0.00% | 81.58 | |
K597-2 | ペースメーカー交換術 | 10 | 1.30 | 2.80 | 0.00% | 79.60 | |
K5993 | 植込型除細動器移植術(皮下植込型リード) | - | - | - | - | - |
1、2位は頻脈性不整脈に対する手術です。カテーテルアブレーションと呼ばれます。この手術のような最新の侵襲的治療と薬物療法を中心とした非侵襲的治療をうまく組み合わせながら患者さんにとってよりよい方向に進むような治療を行っていきます。
3位は徐脈性不整脈に対する手術です。ペースメーカーを移植された患者さんの情報をインターネット回線を通じてみることができるホームモニタリングシステムも順次導入しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6121イ | 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) | 60 | 5.53 | 9.10 | 5.00% | 71.20 | |
K616-41 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) | 24 | 5.42 | 8.33 | 20.83% | 69.38 | |
K6147 | 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) | 13 | 3.69 | 13.31 | 0.00% | 71.00 | |
K616-42 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施) | - | - | - | - | - | |
K607-3 | 上腕動脈表在化法 | - | - | - | - | - |
バスキュラーアクセス関連の手術件数は増加傾向にあります。自己血管だけでなく、人工血管を用いたバスキュラーアクセス作成も行っています。腹膜透析のためのカテーテル挿入術も当科で実施しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 79 | 2.75 | 15.11 | 5.06% | 77.77 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 42 | 0.98 | 9.26 | 4.76% | 75.50 | |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの | 29 | 1.55 | 7.48 | 3.45% | 74.52 | |
K722 | 小腸結腸内視鏡的止血術 | 28 | 1.75 | 7.71 | 0.00% | 73.54 | |
K6872 | 内視鏡的乳頭切開術 胆道砕石術を伴うもの | 23 | 1.74 | 8.39 | 8.70% | 79.83 |
当科は内視鏡的治療を積極的に実施しております。
高齢者の患者さんが増加しており、より低侵襲の検査・治療、入院期間の短縮を心がけております。
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | 1 | 0.14% |
異なる | 2 | 0.15% | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 29 | 0.38% |
異なる | 17 | 0.31% | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | 2 | 0.15% |
異なる | 2 | 0.14% | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 37 | 0.52% |
異なる | - | - |
感染症重篤状態で受診され敗血症を契機となり入院される症例が多く見られます。播種性血管内凝固症候群(DIC)は重篤な合併症ですが、当院は救命センターを有しており重篤な患者さんを受け入れているため一定の発生率になると思われます。
手術や処置などは、合併症を起こさないよう細心の注意を払って診療・治療を行っております。臨床上ゼロにするのは難しいことですが、より確率が低くなるよう最善を尽くしてまいります。
令和元年度 静岡済生会総合病院 病院指標
【対象データ】
令和:元年度(令和元年4月1日~令和2年3月31日)中に当院を退院した患者さんのデータを集計対象としています。
ただし、健康保険(公費、生活保護を含む)を使用した患者さんを対象とし、自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さんは含まれません。
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 1,033 | 213 | 304 | 539 | 649 | 829 | 1,327 | 2,072 | 1,666 | 561 |
当院は、静岡市駿河区唯一の公的医療機関であり、地域医療支援病院として幅広い年齢層の患者さんを診察しております。
特に小児の患者さんは、静岡医療圏において小児専門病院に次ぐ患者数となっております。
また、60歳以上の患者さんが病院全体の6割を超えており、症状が比較的重症になりやすい高齢者の入院が多くなる傾向にあります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
100040xxxxx00x | 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 12 | 13.33 | 13.41 | 8.33% | 59.17 | |
100070xx99x100 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 | 12 | 21.25 | 13.72 | 8.33% | 61.25 | 糖尿病教育入院 |
100071xx99x110 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) なし 手術・処置等21あり 定義副傷病あり 重症度等85歳未満 | - | - | - | - | - | |
100070xx99x010 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) なし 手術・処置等2なし 定義副傷病あり 重症度等85歳未満 | - | - | - | - | - | |
100070xx99x110 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) なし 手術・処置等21あり 定義副傷病あり 重症度等85歳未満 | - | - | - | - | - |
糖尿病治療をこれから始める方、糖尿病コントロールの悪い方、進行した糖尿病合併症のある方に必要な糖尿病教育入院の患者さんが多くいらっしゃいます。当院には糖尿病専門スタッフ(糖尿病認定看護師、糖尿病療養指導士、看護師、薬剤師、栄養士)が複数おり、日常生活の指導、自己血糖測定指導、インスリン自己注射指導、服薬指導などを行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし | 115 | 5.25 | 6.19 | 4.35% | 1.59 | 小児肺炎・急性気管支炎 |
080270xxxx1xxx | 食物アレルギー 手術・処置等1あり | 108 | 1.16 | 2.15 | 0.00% | 2.30 | 食物負荷試験 |
060380xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし | 59 | 4.10 | 5.39 | 0.00% | 4.78 | |
140010x199x00x | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 59 | 8.07 | 6.17 | 1.69% | 0.02 | |
040100xxxxx00x | 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし | 52 | 5.88 | 6.64 | 0.00% | 2.92 | 小児喘息様気管支炎 |
当科では、気管支炎や肺炎といった小児呼吸器疾患の症例が多くなっております。 2番目に多い症例は、食物アレルギー検査のための入院です。基本は日帰り入院で検査を実施していきます。当院は、地域周産期母子医療センターに指定されており、新生児の受け入れが多くなっております。DPCでは診療内容によって細分化され件数が分散していますが、 新生児に関する症例は多く占めています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
090010xx01x0xx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2なし | 75 | 9.77 | 10.34 | 0.00% | 63.03 | 乳腺切除術 |
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上)ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 69 | 4.59 | 4.85 | 0.00% | 68.58 | 鼠径ヘルニア手術 |
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 52 | 7.33 | 8.89 | 0.00% | 69.83 | |
060035xx01000x | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 28 | 16.32 | 15.02 | 3.57% | 70.64 | 結腸切除術 |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 | 28 | 5.50 | 54.45 | 0.00% | 29.50 | 虫垂切除術 |
当院では「がんトータルケア」のコンセプトのもとに、「治す医療」と「支える医療」の両面からがん診療に力を入れております。
乳がん、大腸がん、を罹患する患者さんが増加しており、当院で治療を受ける方も増えています。
がん以外では、鼠径部ヘルニアの手術症例が多く、また、救急医療に力を注いでいることもあり、当科では腸閉塞、胆嚢炎、虫垂炎などの腹部救急疾患の入院症例が上位を占めています。腸閉塞は点滴や経鼻チューブなどで保存的に治療することも多い疾患ですが、手術が必要となった場合は可能な限り腹腔鏡下手術を行い、良好な成績を得ています。虫垂炎はDPC分類の影響で症例が分散しておりますが、トータルではイレウスを超える症例数です。虫垂炎、胆嚢炎については手術適応があれば、ほぼ全例腹腔鏡下手術を行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 227 | 30.69 | 25.94 | 61.23% | 81.99 | 大腿骨頸部骨折手術 |
160760xx97xxxx | 前腕の骨折 手術あり | 81 | 3.56 | 5.54 | 0.00% | 61.21 | |
160690xx99xx0x | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 定義副傷病なし | 46 | 34.80 | 19.40 | 41.30% | 81.54 | |
160780xx97xx0x | 手関節周辺骨折脱臼 手術あり 定義副傷病なし | 45 | 4.24 | 4.11 | 0.00% | 41.82 | |
070343xx99x1xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 なし 手術・処置等21あり | 36 | 3.36 | 2.73 | 0.00% | 71.36 | 脊髄造影検査 |
最も多い症例は、大腿骨骨折で骨折手術や人工骨頭挿入手術などを行っている症例です。高齢化に伴い骨粗鬆症などで転倒により生じやすい病気です。地域連携病院と治療計画を共有(地域連携パス)することで、リハビリ病院などへ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。外傷患者、救急患者の受け入れが多くなっています。当院では、上肢の外科を専門とする手外科・マイクロサージャリーセンターを有しており、その症例も数多く対応しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020230xx97x0xx | 眼瞼下垂 あり 手術・処置等2なし | 12 | 2.33 | 3.10 | 0.00% | 71.08 | |
070010xx970xxx | 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし | 11 | 7.00 | 4.67 | 0.00% | 54.36 | |
080010xxxx0xxx | 膿皮症 手術・処置等1なし | - | - | - | - | - | |
100100xx97x1xx | 糖尿病足病変 あり 手術・処置等2あり | - | - | - | - | - | |
080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし | - | - | - | - | - |
当科で最も多い症例は、加齢等によりまぶたを開ける筋肉(眼瞼挙筋)の作用が弱く、まぶたが下がり、眼の瞳孔(ひとみ)にかぶさる状態である眼瞼下垂に対する手術入院です。基本1泊2日の早期退院です。2番目に多い症例は良性腫瘍の摘出手術です。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 33 | 21.76 | 18.81 | 69.70% | 68.42 | |
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 32 | 12.25 | 9.67 | 6.25% | 76.63 | |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 31 | 10.55 | 7.34 | 3.23% | 66.97 | |
160100xx99x01x | 頭蓋・頭蓋内損傷 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病あり | 14 | 38.07 | 21.73 | 28.57 | 77.71 | |
010040x199x00x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 13 | 25.38 | 20.96 | 53.85% | 70.62 |
当科で多数を占める症例は、脳振盪や外傷性くも膜下出血、急性硬膜下血腫、外傷性慢性硬膜下血腫です。手術の有無で分かれます。早期退院を心がけ、患者さんの負担のないよう、努めています。
次いで多い症例は、非外傷性の脳出血で脳の視床や被殻といったところからの出血が多くみられます。出血量が多い場合には手術(脳内血栓除去術)を選択することもあります。急性期を脱し状態が落ち着くと、リハビリ目的に転院する割合が高くなっています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050163xx03x0xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし | 16 | 9.81 | 11.75 | 0.00% | 77.00 | 大動脈ステント留置術 |
050161xx99000x | 解離性大動脈瘤 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 11 | 19.73 | 17.34 | 0.00% | 80.73 | |
050170xx02000x | 閉塞性動脈疾患 動脈形成術、吻合術 指(手、足)の動脈等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 11 | 15.00 | 16.61 | 0.00% | 75.36 | |
050130xx99000x | 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 10 | 21.80 | 17.71 | 0.00% | 72.60 | |
050080xx01010x | 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 定義副傷病なし | - | - | - | - | - |
最も多い症例は、非破裂性大動脈瘤に対しステントグラフト内挿術を行った症例が該当します。開放手術に比べ患者さんの負担が軽減され、在院日数も短縮できます。
次に多い症例は、解離性大動脈瘤です。該当年度は手術を実施せず保存治療の症例件数が多かった傾向ですが、必要に応じて手術も検討していきます。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 | 90 | 9.88 | 9.66 | 0.00% | 33.69 | 帝王切開術 |
120170xx99x0xx | 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし | 41 | 24.32 | 19.06 | 9.76% | 30.88 | |
12002xxx02x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2なし | 38 | 4.13 | 3.13 | 0.00% | 41.97 | 円錐切除術 |
120180xx99xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常なし | 37 | 9.00 | 6.69 | 0.00% | 33.27 | |
120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 | 32 | 10.13 | 9.71 | 0.00% | 44.41 | 腹式単純子宮全摘術 |
最も多い症例は、既往術後妊娠や骨盤位などにより帝王切開が必要となった症例が該当します。当院ではパスを使用しており8泊9日で退院される患者さんが多いです。
当院は地域周産期母子医療センターに指定されており、周産期に関する患者を多く受け入れています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030428xxxxxxxx | 突発性難聴 | 111 | 10.23 | 8.93 | 0.00% | 63.58 | 突発性難聴 |
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし | 82 | 5.37 | 5.45 | 0.00% | 42.78 | |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 なし | 60 | 4.87 | 5.01 | 0.00% | 66.40 | |
030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 | 52 | 8.25 | 7.80 | 0.00% | 23.17 | 扁桃摘出術 |
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 29 | 9.90 | 9.00 | 0.00% | 52.97 | ハント症候群 |
最も多い症例の突発性難聴は、副腎皮質ホルモンの投与を中心に血管拡張剤などの点滴と、高気圧酸素療法などを組み合わせて治療を行っています。点滴自体は10日間なので全国平均と変わりありませんが、当院の平均在院日数が全国よりも長いのは、当院は高気圧酸素治療室を有しており、遠方からの紹介患者さんが多く、毎日の通院が困難にて入院のまま継続していただいているのが要因と考えられます。駿河区・葵区の患者さんはほぼ10日間の入院です。
2番目に多い症例は、扁桃周囲膿瘍や急性化膿性扁桃炎などで抗生剤などの点滴による治療を行った症例が該当します。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010060x2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 74 | 16.45 | 16.13 | 25.68% | 72.12 | |
010060x2990411 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病1あり 発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 32 | 17.13 | 18.24 | 21.88% | 77.16 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 21 | 21.24 | 20.84 | 23.81% | 83.95 | |
010060x2990201 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 17 | 27.82 | 16.16 | 52.94% | 69.65 | |
010061xxxxx0xx | 一過性脳虚血発作 手術・処置など2なし | 15 | 6.13 | 6.22 | 0.00% | 69.47 |
当科で多数を占める症例は脳梗塞です。エダラボン(脳保護剤)投与による治療の症例が多数となります。前提条件はありますが、血栓溶解療法(t-PA治療)を行う症例も数多く見られます。急性期を脱した後、後遺障害のリハビリ目的のために転院する割合が高くなっております。
3番目に多い誤嚥性肺炎は、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などを併存し嚥下機能障害がみられる患者さんに発生しやすい病気です。平均年齢も高く、症状が安定した後も転院し治療継続される患者さんが多いのも特徴です。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080010xxxx0xxx | 膿皮症 手術・処置等1なし | 46 | 14.35 | 12.55 | 0.00% | 63.00 | |
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 35 | 8.00 | 9.00 | 2.86% | 68.40 | 帯状疱疹 |
080100xxxx0xxx | 薬疹、中毒疹 手術・処置等1なし | - | - | - | - | - | |
080030xxxxxxxx | 疱疹(帯状疱疹を除く。)、その類症 | - | - | - | - | - | |
080080xxxxxxxx | 痒疹、蕁麻疹 | - | - | - | - | - | |
080270xxxx0xxx | 食物アレルギー 手術・処置等1なし | - | - | - | - | - |
最も多い急性膿皮症は細菌感染で起こる蜂巣炎や丹毒です。外来治療では十分な治療を行えない重症患者さんの入院治療を行っております。
次いで多い症例の帯状疱疹は痛みを伴う紅斑や水疱を症状とする疾患で、抗ウイルス薬による治療を行います。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110080xx991x0x | 前立腺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1あり 定義副傷病なし | 97 | 2.02 | 2.49 | 0.00% | 70.91 | 前立腺生検検査 |
110070xx0200xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 88 | 5.42 | 7.07 | 1.14% | 73.41 | 経尿道的膀胱腫瘍切除術 |
11012xxx020x0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし | 62 | 4.87 | 5.61 | 0.00% | 57.76 | 経尿道的尿管結石砕石術 |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 なし 定義副傷病なし | 56 | 12.80 | 12.58 | 1.79% | 71.66 | |
120090xx97xxxx | 生殖器脱出症 あり | 50 | 5.32 | 8.65 | 0.00% | 72.02 | 膣仙骨固定術 |
最も多い症例は前立腺癌が疑われる方への針生検です。1泊2日の入院となります。
2番目に多い症例は膀胱癌に対して手術を行った症例です。経尿道的腫瘍切除術が大半ですが、浸潤癌の場合は膀胱全摘出術を行った例も含まれています。
3番目に多い症例は腎結石、尿管結石に対する経尿道的結石破砕術(TUL)や体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行った症例です。
5番目に多い症例は子宮脱や膀胱脱といった骨盤臓器脱の症例です。主に腹腔鏡下腟仙骨固定術を行っております。当科は女性泌尿器科を専門で設けています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 57 | 4.44 | 3.34 | 1.75% | 70.68 | 気管支鏡検査 |
040110xxxxx0xx | 間質性肺炎 手術・処置等2なし | 53 | 22.36 | 18.84 | 3.77% | 70.77 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 46 | 32.28 | 20.84 | 26.09% | 80.26 | |
050130xx99000x | 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 22 | 24.95 | 17.71 | 13.64% | 83.73 | |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 なし 定義副傷病なし | 21 | 29.71 | 12.58 | 9.52% | 77.29 |
最も多い症例は肺の悪性腫瘍です。手術適応がある場合には他院と連携して治療を行います。化学療法・放射線療法・免疫療法は当院で実施しております。
2番目に多い症例は間質性肺炎で、特発性間質性肺炎、膠原病肺、過敏性肺臓炎などの診療を行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050050xx99100x | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 173 | 2.65 | 3.01 | 0.00% | 69.27 | 冠動脈造影検査(CAG)橈骨 |
050050xx02000x | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 112 | 5.86 | 4.40 | 0.00% | 69.43 | 冠動脈治療(PCI)橈骨 |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 45 | 17.02 | 17.71 | 8.89% | 78.04 | |
050030xx97000x | 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 42 | 15.76 | 12.37 | 2.38% | 68.95 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 40 | 24.90 | 20.84 | 42.50% | 85.68 |
最も多い症例は、狭心症などに対する心臓カテーテル検査のための入院で、当科全症例の3割以上を占めます。この検査の結果、心臓カテーテル治療が必要となった症例が2番目に多い症例に該当します。
虚血性心疾患の症例が多くなっており、緊急手術にも対応しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050070xx01x0xx | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし | 78 | 4.87 | 5.02 | 0.00% | 58.63 | 経皮的心筋焼灼術(アブレーション) |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 45 | 17.64 | 17.71 | 4.44% | 80.84 | |
050210xx97000x | 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 39 | 10.08 | 10.80 | 2.56% | 78.38 | ペースメーカー・ICD新規植え込み手術 |
050070xx01x10x | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2あり 副傷病なし | 20 | 5.05 | 7.20 | 0.00% | 60.50 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 12 | 38.83 | 20.84 | 16.67% | 87.58 |
最も多い症例は、心室期外収縮や心房細動などの頻脈性不整脈に対して経皮的カテーテル心筋焼灼術(アブレーション)を行った症例です。また、心室性不整脈を有する方では突然死のリスクがあるため、必要に応じて植え込み型除細動器(ICD)の移植も行っております。
3番目に多い徐脈性不整脈は、房室ブロックや洞不全症候群などに対しペースメーカー移植術などを行った症例です。インターネット回線を通じて、自宅にいる患者さんの情報を見ることができるホームモニタリングシステムも順次導入しており、異常を早期に発見することができ、将来的には患者さんの通院負担軽減に役立つと期待されています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110280xx99000x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 49 | 13.18 | 11.67 | 20.41% | 70.29 | |
110280xx02x00x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 副傷病なし | 38 | 5.74 | 8.48 | 2.63% | 64.95 | シャント増設手術 |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 37 | 35.38 | 20.84 | 32.43% | 81.62 | |
050130xx99000x | 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 25 | 21.56 | 17.71 | 8.00% | 73.92 | |
110280xx991x0x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病なし | 22 | 6.18 | 7.00 | 0.00% | 48.95 | 腎生検 |
検尿異常、腎機能低下のため検診やかかりつけ医から紹介され、精査のため腎生検を行い、治療する患者さんが徐々に増加しています。バスキュラーアクセス関連の手術(血液透析導入時の内シャント増設、維持透析患者のシャント血管拡張術、シャント血栓除去術)が増加傾向にあり、他院からの手術依頼も増加傾向にあります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
130030xx97x40x | 非ホジキンリンパ腫 あり 手術・処置等24あり 定義副傷病なし | 20 | 101.25 | 31.30 | 0.00% | 75.40 | |
130060xx97x40x | 骨髄異形成症候群 あり 手術・処置等24あり 定義副傷病なし | 15 | 63.47 | 20.30 | 0.00% | 81.27 | |
130110x0xxx00x | 出血性疾患(その他) (16歳以上) 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | - | - | - | - | - | |
130040xx99x5xx | 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 なし 手術・処置等2 5あり | - | - | - | - | - | |
130030xx99x40x | 非ホジキンリンパ腫 なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし | - | - | - | - | - |
疾患別症例数では、非ホジキンリンパ腫(42例)、骨髄異形成症候群(22例)、多発性骨髄腫(55例)、の順に多いのですが、同じ疾患でも治療が異なるためDPCコードが異なり、患者数が分散したため、このような順位となっております。特殊な薬剤を使用しなければならない症例などは、DPC対象外となってしまい、上記表には含まれませんが、当科では様々な血液疾患を診療しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし | 74 | 9.16 | 9.79 | 0.00% | 75.65 | |
060280xxxxxxxx | アルコール性肝障害 | 26 | 14.19 | 14.62 | 0.00% | 55.62 | |
060140xx97x00x | 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 18 | 13.06 | 10.49 | 0.00% | 72.83 | |
060102xx99xxxx | 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 なし | 17 | 6.82 | 7.65 | 0.00% | 71.88 | |
060340xx99x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 17 | 15.47 | 9.68 | 0.00% | 79.24 |
最も多い症例は、総胆管結石性胆管炎や急性胆管炎などで内視鏡による治療を行ったものとなります。
消化管の緊急症例、及び緊急の内視鏡検査も数多く対応しております。
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 12 | - | - | - | 17 | 11 | 1 | 8 |
大腸癌 | 15 | 32 | 29 | 28 | 22 | 19 | 1 | 8 |
乳癌 | 71 | 24 | - | - | - | 21 | 1 | 8 |
肺癌 | - | - | 15 | 49 | 46 | 24 | 1 | 8 |
肝癌 | - | - | - | - | - | 12 | 1 | 8 |
5大癌とは、日本で発症症例が多いとされる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌のことです。
UICC(国際対がん連合)が定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発巣の大きさと浸潤度)、N(所属リンパ節への転移状況)、M(遠隔転移の有無)を評価し、これらの要素によってがんをⅠ~Ⅳの病期(がん種によって0期もあり)に分類します。
外科では、胃癌、大腸癌、乳癌の患者さんが多く、肝癌は消化器内科で多くの方を診療しております。
肺癌に関しては、平成28年度より呼吸器内科の常勤医師が着任いたしましたので、年々症例数が増加しております。
当院は、健康管理センターを併設しており、早期発見・早期治療を目指しております。癌が見つかった場合、「がんトータルケア」のコンセプトのもとに、手術や化学療法、放射線療法といった「治す医療」に加え、緩和医療や生活支援など「支える医療」にも力を入れており、個々の患者さんに合わせた切れ目のない診療を目指しております。
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 36 | 13.47 | 51.56 |
中等症 | 163 | 22.63 | 78.12 |
重症 | 49 | 22.80 | 82.45 |
超重症 | 16 | 25.94 | 87.06 |
不明 | - | - | - |
当院の成人市中肺炎の患者さんは、中等症から重症にかけて割合が高い傾向です。平均年齢も高く、A-DROPスコアの年齢の評価項目に該当しているためと考えられます。また、重症度に比例して平均在院日数も長くなっています。
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|---|---|
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 236 | 23.28 | 75.63 | 33.47% |
その他 | 11 | 18.27 | 71.82 | 9.09% |
脳梗塞の中でも、特に発症日から3日以内の急性期脳梗塞が集計全体の8割以上を占めています。平均年齢が75歳と後期高齢者の方が多くなっています。
急性期を脱し症状が落ち着くと3割程度の患者さんがリハビリ専門病院などへ転院します。また、5割程度の患者さんは、そのまま自宅へ退院されています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K9131 | 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの | 137 | 0.00 | 21.26 | 1.46% | 0.00 | |
K9132 | 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの | 13 | 0.00 | 66.62 | 15.38% | 0.00 | |
K7151 | 腸重積症整復術(非観血的) | - | - | - | - | - | |
K331 | 鼻腔粘膜焼灼術 | - | - | - | - | - | |
K626-2 | リンパ節膿瘍切開術 | - | - | - | - | - |
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けております。NICUでの新生児医療分野では、極小未熟児から成熟児を中心とした新生児急性疾患を多数受け入れているため、新生児に関する手術が多くなっております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 61 | 2.41 | 4.67 | 0.00% | 61.07 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 |
K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) | 51 | 1.00 | 7.31 | 0.00% | 62.27 | 乳腺切除術 |
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 42 | 0.86 | 2.10 | 0.00% | 71.55 | 鼠径ヘルニア手術 |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 41 | 6.00 | 15.39 | 4.88% | 71.29 | 腹腔鏡下結腸切除術 |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周辺膿瘍を伴わないもの) | 27 | 0.26 | 4.19 | 0.00% | 29.67 | 虫垂切除術 |
鼠径ヘルニア手術は患者さんの年齢・全身状態・ご希望などを考慮し、鼠径部切開による従来法か、腹腔鏡下手術かを選択しております。虫垂切除術はほぼ全例、胆嚢摘出術は一部の腫瘍を疑う症例を除いて、腹腔鏡下手術を行っております。
がん手術では、乳がん手術が増えており、ご希望もうかがいながら、それぞれの患者さんに適した医療を選択しております。
大腸がん(結腸がん・直腸がん)の手術例も多く、安全性・根治性を考慮し、積極的に腹腔鏡下手術を行っております。
この他に、胃がんなど症例の多いがんもガイドラインに沿って、可能な限り腹腔鏡下に手術を行っております。
腹腔鏡下手術は患者さんの体への負担に配慮した低侵襲手術であり、当科では安全性に十分配慮した上で施行しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) | 182 | 1.79 | 24.25 | 48.35% | 78.10 | 大腿骨頸部骨折手術 |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕) | 85 | 1.21 | 9.58 | 2.35% | 62.86 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 72 | 3.97 | 25.76 | 66.67% | 81.15 | |
K0463 | 骨折観血的手術(鎖骨) | 43 | 1.35 | 7.05 | 4.65% | 51.35 | |
K0731 | 関節内骨折観血的手術(肘) | 41 | 2.61 | 23.37 | 24.39% | 63.61 |
1、3位の術式に対する症例の多くは大腿骨骨折です。高齢者の骨折が増加している現在、手術が必要と考えられたら、全身状態がよければ可能な限り早く手術を行い、早期リハビリ、早期社会復帰を目指しています。
当科では地域連携病院と治療計画を共有することで、術後、リハビリ病院等へ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 33 | 1.33 | 14.24 | 15.15% | 80.67 | |
K1742 | 水頭症手術(シャント手術) | 14 | 22.36 | 36.93 | 28.57% | 72.50 | |
K1771 | 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) | 13 | 1.77 | 28.77 | 38.46% | 68.00 | |
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの | 11 | 5.00 | 43.55 | 0.00% | 65.55 | |
K1643 | 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) | - | - | - | - | - |
救命救急センターを併設しておりますので、救急疾患の割合が多く、頭部外傷と脳血管障害で入院される患者さんが多くを占めています。そのため、それら疾患に対する手術数が多くなっています。
当科では早期より神経内視鏡手術を導入し、特発性正常圧水頭症に対しLPシャント(腰椎-腹腔短絡術)を積極的に選択しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5612ロ | ステントグラフト内挿術 腹部大動脈 | 18 | 2.11 | 10.17 | 0.00% | 74.28 | 大動脈ステント留置術 |
K6147 | 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) | 18 | 8.72 | 17.78 | 0.00% | 75.39 | |
K5522 | 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) | 11 | 8.55 | 18.18 | 0.00% | 63.18 | |
K5552 | 弁置換術(2弁) | 11 | 8.00 | 21.27 | 0.00% | 71.91 | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | - | - | - | - | - |
腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術を多く実施しています。開放手術よりも患者さんの負担が軽減され、入院期間も短縮できます。動脈硬化や血栓などによる血管のつまりに対する人工血管を用いた手術も多く実施しています。
3位は虚血性心疾患に対する手術、4位は弁膜症に対する手術です。術前から術後まで慎重に管理させていただいています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8982 | 帝王切開術 選択帝王切開 | 103 | 4.65 | 6.97 | 0.00% | 34.06 | 帝王切開術 |
K8981 | 帝王切開術 緊急帝王切開 | 55 | 2.84 | 7.24 | 0.00% | 32.78 | 緊急帝王切開術 |
K867 | 子宮頸部(膣部)切除術 | 35 | 0.97 | 2.17 | 0.00% | 42.43 | 円錐切除術 |
K8882 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) | 35 | 1.09 | 3.29 | 0.00% | 37.86 | 子宮附属器腫瘍摘出術 |
K877 | 子宮全摘術 | 28 | 0.96 | 9.14 | 0.00% | 50.64 | 腹腔鏡下子宮全摘術 |
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けています。ハイリスク妊娠・分娩の管理入院、緊急母体搬送など可能な限り対応していますので、予定・緊急共に帝王切開術の術数が多くなっています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K3772 | 口蓋扁桃手術 摘出 | 52 | 0.98 | 6.42 | 0.00% | 23.90 | 扁桃摘出術 |
K3932 | 喉頭腫瘍摘出術 直達鏡によるもの | 23 | 1.26 | 1.83 | 0.00% | 61.09 | 喉頭顕微鏡下手術(2泊3日)、喉頭顕微鏡下手術(6泊7日) |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 22 | 1.27 | 5.45 | 0.00% | 58.59 | 慢性副鼻腔炎手術 |
K4611 | 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術(片葉のみ) | 13 | 1.00 | 5.08 | 0.00% | 59.69 | 甲状腺全摘術 |
K368 | 扁桃周囲膿瘍切開術 | - | - | - | - | - |
1位は扁桃炎を繰り返す方、もしくは手術にて睡眠時無呼吸の大幅な改善が見込める方に行う手術です。
次いで声帯ポリープ・喉頭腫瘍等を直達喉頭鏡を用いて切除する手術となっております。
3位は慢性副鼻腔炎に対する手術です。原則的にまずは薬物治療を2~3ヶ月行い、効果が得られない場合は入院していただき鼻内内視鏡を用いて手術を行います。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8036 イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) | 84 | 1.27 | 3.38 | 1.19% | 73.23 | 経尿道的膀胱腫瘍切除術 |
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) | 72 | 1.13 | 2.47 | 0.00% | 58.08 | 経尿道的尿管結石砕石術 |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 45 | 1.91 | 11.80 | 2.22% | 69.09 | |
K865-2 | 腹腔鏡下仙骨腟固定術 | 44 | 1.16 | 3.23 | 0.00% | 71.18 | 膣仙骨固定術 |
K8411 | 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) | 23 | 1.09 | 5.70 | 0.00% | 72.91 | 経尿道的前立腺切除術 |
1位は膀胱がんに対する手術となっております。病期・状態に応じて手術、放射線、化学療法を選択します。
2位は尿路結石症に対する手術です。内視鏡での結石破砕を行います。早期に退院可能で負担も少なくなるよう努めております。
また、当院は女性泌尿器科を有しておりますので、子宮脱、及び骨盤臓器脱に対する手術が増加しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの | 98 | 3.23 | 3.28 | 0.00% | 69.52 | 冠動脈治療(PCI)橈骨 |
K5492 | 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの | 29 | 0.14 | 17.38 | 6.90% | 72.10 | |
K5491 | 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの | 24 | 0.04 | 15.79 | 4.17% | 67.79 | |
K5481 | 経皮的冠動脈形成術(高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテル) | 15 | 3.00 | 6.60 | 0.00% | 73.73 | |
K5463 | 経皮的冠動脈形成術 その他のもの | 13 | 4.62 | 3.31 | 0.00% | 65.77 |
虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療の手術が上位を占めました。
一刻を争う緊急治療も数多く対応しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5951 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの | 81 | 1.27 | 3.32 | 0.00% | 60.07 | 経皮的心筋焼灼術 |
K5952 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術 その他のもの | 25 | 2.12 | 2.56 | 0.00% | 57.28 | |
K5972 | ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 | 24 | 3.38 | 10.21 | 4.17% | 79.96 | ペースメーカー・ICD植え込み術 |
K597-2 | ペースメーカー交換術 | 13 | 2.00 | 4.23 | 0.00% | 81.46 | ペースメーカー・ICD交換術 |
K5973 | 植込型心電図記録計移植術 | - | - | - | - | - |
1、2位は頻脈性不整脈に対する手術です。カテーテルアブレーションと呼ばれます。この手術のような最新の侵襲的治療と薬物療法を中心とした非侵襲的治療をうまく組み合わせながら患者さんにとってよりよい方向に進むような治療を行っていきます。
3位は徐脈性不整脈に対する手術です。ペースメーカーを移植された患者さんの情報をインターネット回線を通じてみることができるホームモニタリングシステムも順次導入しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K616-4 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 | 69 | 3.65 | 4.83 | 33.33% | 69.83 | |
K610-3 | 内シャント設置術 | 52 | 7.90 | 18.62 | 7.69% | 64.60 | シャント造設術1泊、シャント造設術2泊 |
K6147 | 血管移植術,バイパス移植術 その他の動脈 | - | - | - | - | - | |
K607-3 | 上腕動脈表在化法 | - | - | - | - | - | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | - | - | - | - | - |
バスキュラーアクセス関連の手術件数は増加傾向にあります。自己血管だけでなく、人工血管を用いたバスキュラーアクセス作成も行っています。腹膜透析のためのカテーテル挿入術も当科で実施しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 48 | 1.19 | 15.77 | 4.17% | 79.08 | |
K6872 | 内視鏡的乳頭切開術 胆道砕石術を伴うもの | 25 | 0.80 | 7.08 | 0.00% | 74.40 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 24 | 0.38 | 17.21 | 12.50% | 70.71 | |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの | 17 | 2.41 | 11.82 | 0.00% | 71.12 | |
K635 | 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 | 14 | 6.71 | 5.57 | 0.00% | 60.93 |
当科は内視鏡的治療を積極的に施行しております。
高齢者の患者さんが増加しており、より低侵襲の検査・治療、入院期間の短縮を心がけております。
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | 11 | 0.20% | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 45 | 0.49% |
異なる | 27 | 0.29% | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 19 | 0.31% |
異なる | - | - |
感染症重篤状態で受診され敗血症を契機となり入院される症例が多く見られます。播種性血管内凝固症候群(DIC)は重篤な合併症ですが、当院は救命センターを有しており重篤な患者さんを受け入れているため一定の発生率になると思われます。
手術や処置などは、合併症を起こさないよう細心の注意を払って診療・治療を行っております。臨床上ゼロにするのは難しいことですが、より確率が低くなるよう最善を尽くしてまいります。
平成30年度 静岡済生会総合病院 病院指標
【対象データ】
平成30年度(平成30年4月1日~平成31年3月31日)中に当院を退院した患者さんのデータを集計対象としています。
ただし、健康保険(公費、生活保護を含む)を使用した患者さんを対象とし、自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さんは含まれません。
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 1,062 | 213 | 333 | 621 | 640 | 848 | 1,423 | 2,100 | 1,885 | 617 |
当院は、静岡市駿河区唯一の公的医療機関であり、地域医療支援病院として幅広い年齢層の患者さんを診察しております。
特に小児の患者さんは、静岡医療圏において小児専門病院に次ぐ患者数となっております。
また、60歳以上の患者さんが病院全体の6割を超えており、症状が比較的重症になりやすい高齢者の入院が多くなる傾向にあります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
100070xx99x100 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2あり 副傷病なし 85歳未満 | 11 | 11.09 | 13.90 | 0.00% | 57.27 | 糖尿病教育入院 |
100070xx99x110 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2あり 副傷病あり85歳未満 | - | - | - | - | - | |
100071xx99x110 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2あり 副傷病あり 85歳未満 | - | - | - | - | - | |
100040xxxxx00x | 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 副傷病なし | - | - | - | - | - | |
100070xx99x000 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 85歳未満 | - | - | - | - | - |
糖尿病治療をこれから始める方、糖尿病コントロールの悪い方、進行した糖尿病合併症のある方に必要な糖尿病教育入院の患者さんが多くいらっしゃいます。当院には糖尿病専門スタッフ(糖尿病認定看護師、糖尿病療養指導士、看護師、薬剤師、栄養士)が複数おり、日常生活の指導、自己血糖測定指導、インスリン自己注射指導、服薬指導などを行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし | 96 | 6.05 | 6.19 | 0.00% | 1.06 | 小児肺炎・急性気管支炎 |
140010x199x00x | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 90 | 8.21 | 6.17 | 2.22% | 0.00 | |
080270xxxx1xxx | 食物アレルギー 手術・処置等1あり | 86 | 1.06 | 2.14 | 0.00% | 2.30 | 食物負荷試験 |
060380xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし | 64 | 4.56 | 5.42 | 0.00% | 3.63 | |
040100xxxxx00x | 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし | 63 | 5.79 | 6.62 | 1.59% | 2.79 | 小児喘息様気管支炎 |
当科では、気管支炎や肺炎といった小児呼吸器疾患の症例が多くなっております。2番目に多い症例は、羊水大量吸引症候群や新生児黄疸などの新生児疾患ですが、DPCコードは出生体重によって細分化されているため患者数が分散されております。出生体重による細分化を除外すると、当科で最も多い疾患となります。当院は、地域周産期母子医療センターに指定されており、新生児の受け入れが多くなっております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 100 | 4.59 | 4.96 | 0.00% | 66.35 | 鼠径ヘルニア手術 |
090010xx01x0xx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2なし | 61 | 10.98 | 10.59 | 0.00% | 60.59 | 乳腺切除術 |
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 56 | 8.04 | 8.95 | 3.57% | 65.50 | |
060335xx02000x | 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 28 | 6.46 | 7.30 | 0.00% | 60.46 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 | 26 | 5.54 | 5.49 | 0.00% | 40.08 | 虫垂切除術 |
当院では「がんトータルケア」のコンセプトのもとに、「治す医療」と「支える医療」の両面からがん診療に力を入れております。 乳がん、大腸がん、を罹患する患者さんが増加しており、当院で治療を受ける方も増えています。
がん以外では、鼠径部ヘルニアの手術症例が多く、また、救急医療に力を注いでいることもあり、当科では腸閉塞、胆嚢炎、虫垂炎などの腹部救急疾患の入院症例が上位を占めています。腸閉塞は点滴や経鼻チューブなどで保存的に治療することも多い疾患ですが、手術が必要となった場合は可能な限り腹腔鏡下手術を行い、良好な成績を得ています。虫垂炎はDPC分類の影響で症例が分散しておりますが、トータルではイレウスを超える症例数です。虫垂炎、胆嚢炎については手術適応があれば、ほぼ全例腹腔鏡下手術を行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 249 | 26.53 | 26.30 | 60.64% | 82.26 | 大腿骨頸部骨折手術 |
160760xx97xxxx | 前腕の骨折 手術あり | 73 | 4.88 | 5.68 | 0.00% | 61.75 | |
160690xx99xx0x | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし | 52 | 30.35 | 19.61 | 38.46% | 77.37 | |
160780xx97xx0x | 手関節周辺骨折脱臼 手術あり 副傷病なし | 43 | 5.21 | 4.13 | 0.00% | 37.07 | |
160740xx01xx0x | 肘関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 副傷病なし | 42 | 5.98 | 5.55 | 0.00% | 23.62 |
最も多い症例は、大腿骨骨折で骨折手術や人工骨頭挿入手術などを行っている症例です。高齢化に伴い骨粗鬆症などで転倒により生じやすい病気です。地域連携病院と治療計画を共有(地域連携パス)することで、リハビリ病院などへ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。外傷患者、救急患者の受け入れが多くなっています。当院では、上肢の外科を専門とする手外科・マイクロサージャリーセンターを有しており、その症例も数多く対応しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080010xxxx0xxx | 膿皮症 手術・処置等1なし | 15 | 19.93 | 12.51 | 13.33% | 69.07 | |
160200xx0200xx | 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 12 | 6.67 | 5.37 | 0.00% | 33.08 | 鼻骨骨折手術 |
070010xx970xxx | 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし | 10 | 4.60 | 4.86 | 0.00% | 45.90 | |
020230xx97x0xx | 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし | - | - | - | - | - | |
080250xx9701xx | 褥瘡潰瘍 手術あり 手術・処置等1なし 手術・処置等2あり | - | - | - | - | - |
当科で最も多い症例は、細菌感染で起こる蜂窩織炎です。抗生剤の適切な使用等で早期退院を心がけています。2番目に多い症例は、顔面損傷で鼻骨や頬骨・下顎骨など顔面の骨折が該当します。治療は手術による観血的整復術と、傷を作らない徒手整復術があり、平均在院日数も短く早期に退院している患者さんが多くなっております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 53 | 13.98 | 9.69 | 11.32% | 78.92 | |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 39 | 5.87 | 7.35 | 0.00% | 64.67 | |
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 26 | 26.19 | 18.72 | 42.31% | 73.42 | |
010040x199x00x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 17 | 25.18 | 21.23 | 52.94% | 70.18 | |
010200xx99x00x | 水頭症 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 16 | 2.50 | 7.07 | 0.00% | 77.31 |
当科で多数を占める症例は、脳振盪や外傷性くも膜下出血、急性硬膜下血腫、外傷性慢性硬膜下血腫です。手術の有無で分かれます。早期退院を心がけ、患者さんの負担のないよう、努めています。
次いで多い症例は、非外傷性の脳出血で脳の視床や被殻といったところからの出血が多くみられます。出血量が多い場合には手術(脳内血栓除去術)を選択することもあります。急性期を脱し状態が落ち着くと、リハビリ目的に転院する割合が高くなっています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050080xx01010x | 弁膜症(連合弁膜症を含む。)ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等2あり 副傷病なし | 17 | 23.71 | 24.00 | 0.00% | 71.59 | |
050163xx03x0xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし | 13 | 11.46 | 12.01 | 7.69% | 77.00 | 大動脈ステント留置術 |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 12 | 12.33 | 17.66 | 0.00% | 80.42 | |
050161xx99000x | 解離性大動脈瘤 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | - | - | - | - | - | |
050180xx02xxxx | 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 | - | - | - | - | - |
最も多い症例は、大動脈弁や僧帽弁の狭窄症・閉鎖不全症に対し弁置換術などを行った症例が該当します。人工心肺を使用する大がかりな手術のため、平均在院日数も比較的長い疾患になります。次に多い症例は、非破裂性大動脈瘤に対しステントグラフト内挿術を行った症例が該当します。開放手術に比べ患者さんの負担が軽減され、在院日数も短縮できます。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 | 113 | 9.55 | 9.70 | 0.00% | 33.41 | 帝王切開術 |
120170xx99x0xx | 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし | 39 | 22.51 | 19.69 | 5.13% | 31.56 | |
120180xx99xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 手術なし | 38 | 7.00 | 6.52 | 0.00% | 31.89 | |
120260xx01xxxx | 分娩の異常 子宮破裂手術等 | 37 | 9.43 | 9.63 | 0.00% | 34.08 | |
120160xx01xxxx | 妊娠高血圧症候群関連疾患 子宮破裂手術等 | 27 | 13.00 | 13.66 | 0.00% | 34.37 |
最も多い症例は、既往術後妊娠や骨盤位などにより帝王切開が必要となった症例が該当します。当院ではパスを使用しており8泊9日で退院される患者さんが多いです。
当院は地域周産期母子医療センターに指定されており、周産期に関する患者を多く受け入れています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 | 24 | 2.83 | 2.84 | 4.17% | 74.29 | 白内障 |
020160xx97xxx0 | 網膜剥離 手術あり 片眼 | ‐ | - | - | - | - | |
020210xx99x0xx | 網膜血管閉塞症 手術なし 手術・処置等2なし | - | - | - | - | - | |
020130xxxxxxxx | 原田病 | - | - | - | - | - | |
020280xx99xxxx | 角膜の障害 手術なし | - | - | - | - | - |
白内障をはじめとして、網膜剥離、糖尿病性網膜症に対する硝子体手術など、眼科疾患全般に幅広く対応していますが、当科の入院はDPC対象病棟ではない地域包括ケア病棟に入院することが多いため、ほとんどの疾患は上記の表には含まれません。地域包括ケア病棟が満床の場合などに他の病棟に入院となった症例のみ、上記表に記載されます。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030428xxxxxxxx | 突発性難聴 | 97 | 10.14 | 9.02 | 0.00% | 58.74 | 突発性難聴 |
030250xx991xxx | 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり | 92 | 2.00 | 2.04 | 0.00% | 55.36 | PSG検査 |
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし | 62 | 6.21 | 5.43 | 0.00% | 43.87 | |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 手術なし | 55 | 5.53 | 5.10 | 0.00% | 66.71 | |
030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 | 36 | 8.14 | 7.89 | 0.00% | 25.22 | 扁桃摘出手術 |
最も多い症例の突発性難聴は、副腎皮質ホルモンの投与を中心に血管拡張剤などの点滴と、高気圧酸素療法などを組み合わせて治療を行います。点滴自体は10日間なので全国平均と変わりありませんが、当院の平均在院日数が全国よりも長いのは、当院は高気圧酸素治療室を有しており、遠方からの紹介患者さんが多く、毎日の通院が困難にて入院のまま継続していただいているのが要因と考えられます。駿河区・葵区の患者さんはほぼ10日間の入院です。
2番目に多い症例は、睡眠時無呼吸症候群の検査入院です。
3番目に多い症例は、扁桃周囲膿瘍や急性化膿性扁桃炎などで抗生剤などの点滴による治療を行った症例が該当します。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010060x2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 84 | 20.90 | 16.18 | 32.14% | 70.31 | |
010060x2990411 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病1あり 発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 26 | 17.35 | 18.22 | 30.77 | 78.58 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 26 | 35.96 | 20.92 | 19.23 | 84.08 | |
010230xx99x00x | てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 24 | 13.79 | 7.28 | 4.17 | 70.63 | |
010060x2990400 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 発症前Rankin Scale3、4又は5 | - | - | - | - | - |
当科で多数を占める症例は脳梗塞です。エダラボン(脳保護剤)投与による治療の症例が多数となります。前提条件はありますが、血栓溶解療法(t-PA治療)を行う症例も数多く見られます。急性期を脱した後、後遺障害のリハビリ目的のために転院する割合が高くなっております。
2番目に多い誤嚥性肺炎は、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などを併存し嚥下機能障害がみられる患者さんに発生しやすい病気です。平均年齢も高く、症状が安定した後も転院し治療継続される患者さんが多いのも特徴です。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080010xxxx0xxx | 膿皮症 手術・処置等1なし | 41 | 12.02 | 12.51 | 0.00% | 63.63 | |
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 26 | 8.38 | 8.98 | 0.00% | 71.04 | 帯状疱疹 |
080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし | - | - | - | - | - | |
080100xxxx0xxx | 薬疹、中毒疹 手術・処置等1なし | - | - | - | - | - | |
080190xxxxxxxx | 脱毛症 | - | - | - | - | - |
最も多い急性膿皮症は細菌感染で起こる蜂巣炎や丹毒です。外来治療では十分な治療を行えない重症患者さんの入院治療を行っております。
次いで多い症例の帯状疱疹は痛みを伴う紅斑や水疱を症状とする疾患で、抗ウイルス薬による治療を行います。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし | 75 | 15.77 | 12.58 | 9.33% | 72.88 | |
110080xx991x0x | 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病なし | 62 | 2.00 | 2.53 | 0.00% | 72.48 | 前立腺生検検査 |
11012xxx020x0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし | 61 | 4.66 | 5.62 | 0.00% | 62.46 | 経尿道的尿管結石砕石術 |
110070xx0200xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 57 | 6.89 | 7.20 | 1.75% | 71.26 | 経尿道的膀胱腫瘍切除術 |
120090xx97xxxx | 生殖器脱出症 手術あり | 52 | 6.10 | 8.86 | 0.00% | 72.37 |
最も多い症例は尿路の感染症です。主な疾患は急性腎盂腎炎や急性前立腺炎などです。
2番目に多い症例は前立腺癌が疑われる方への針生検であり、1泊2日でおこなっております。
3番目に多い症例は腎結石、尿管結石に対する経尿道的結石破砕術(TUL)や体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行った症例です。
4番目に多い症例は膀胱癌に対して手術を行った症例です。経尿道的腫瘍切除術が大半ですが、浸潤癌の場合は膀胱全摘出術を行った例も含まれています。
5番目に多い症例は子宮脱や膀胱脱といった骨盤臓器脱の症例です。主に腹腔鏡下腟仙骨固定術を行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 83 | 24.67 | 20.92 | 15.66% | 84.49 | |
040110xxxxx0xx | 間質性肺炎 手術・処置等2なし | 44 | 22.84 | 19.06 | 4.55% | 70.02 | |
040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 33 | 4.03 | 3.43 | 0.00% | 72.27 | 気管支鏡検査 |
040040xx99040x | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし | 30 | 7.87 | 10.00 | 0.00% | 68.90 | |
0400801499x002 | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし A-DROPスコア2 | 28 | 18.86 | 15.17 | 7.14% | 83.36 |
最も多い症例は肺炎、特に高齢の患者さんにみられる誤嚥性肺炎です。様々な基礎疾患を有する患者さんが多いです。2番目に多い症例は間質性肺炎で、特発性間質性肺炎、膠原病肺、過敏性肺臓炎などの診療を行っております。3、4番目に多い多い症例は肺の悪性腫瘍です。手術適応がある場合には他院と連携して治療を行います。化学療法・放射線療法・免疫療法は当院で実施しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050050xx99100x | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 249 | 2.62 | 3.01 | 0.40% | 69.23 | 冠動脈造影検査(CAG)橈骨 |
050050xx02000x | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 140 | 6.28 | 4.47 | 0.00% | 71.94 | 冠動脈治療(PCI)橈骨 |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 63 | 20.48 | 17.66 | 12.70% | 82.00 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 43 | 20.74 | 20.92 | 27.91% | 84.35 | |
050030xx97000x | 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 37 | 15.84 | 12.52 | 0.00% | 70.95 |
最も多い症例は、狭心症などに対する心臓カテーテル検査のための入院で、当科全症例の3割以上を占めます。この検査の結果、心臓カテーテル治療が必要となった症例が2番目に多い症例に該当します。
虚血性心疾患の症例が多くなっており、緊急手術にも対応しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050070xx01x0xx | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし | 83 | 4.83 | 5.15 | 0.00% | 61.39 | 経皮的心筋焼灼術(アブレーション) |
050210xx97000x | 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 44 | 8.57 | 11.01 | 0.00% | 73.39 | ペースメーカー・ICD新規植え込み手術 |
050070xx01x10x | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2あり 副傷病なし | 32 | 6.75 | 8.25 | 0.00% | 63.00 | |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 28 | 14.64 | 17.66 | 10.71% | 80.25 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | - | - | - | - | - |
最も多い症例は、心室期外収縮や心房細動などの頻脈性不整脈に対して経皮的カテーテル心筋焼灼術(アブレーション)を行った症例です。また、心室性不整脈を有する方では突然死のリスクがあるため、必要に応じて植え込み型除細動器(ICD)の移植も行っております。
次いで多い徐脈性不整脈は、房室ブロックや洞不全症候群などに対しペースメーカー移植術などを行った症例です。インターネット回線を通じて、自宅にいる患者さんの情報を見ることができるホームモニタリングシステムも順次導入しており、異常を早期に発見することができ、将来的には患者さんの通院負担軽減に役立つと期待されています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110280xx99000x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 66 | 13.53 | 12.05 | 12.12% | 66.47 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 57 | 25.35 | 20.92 | 15.79% | 81.75 | |
110280xx02x00x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 副傷病なし | 46 | 8.70 | 8.75 | 4.35% | 68.15 | シャント増設手術 |
110280xx991x0x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病なし | 37 | 7.05 | 7.18 | 0.00% | 52.30 | 腎生検 |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 31 | 22.74 | 17.66 | 9.68% | 82.06 |
検尿異常、腎機能低下のため健診やかかりつけ医から紹介され、精査のため腎生検を行い、治療する患者さんが徐々に増加しています。バスキュラーアクセス関連の手術(血液透析導入時の内シャント増設、維持透析患者のシャント血管拡張術、シャント血栓除去術)が増加傾向にあり、他院からの手術依頼も増加傾向にあります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
130060xx97x40x | 骨髄異形成症候群 手術あり 手術・処置等24あり 副傷病なし | 28 | 30.07 | 21.33 | 7.14% | 79.04 | |
130060xx99x4xx | 骨髄異形成症候群 手術なし 手術・処置等24あり | 16 | 9.44 | 10.62 | 0.00% | 86.63 | |
130030xx97x40x | 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等24あり 副傷病なし | 10 | 43.90 | 32.36 | 0.00% | 72.50 | |
130010xx97x2xx | 急性白血病 手術あり 手術・処置等22あり | - | - | - | - | - | |
130030xx99x40x | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし | - | - | - | - | - |
疾患別症例数では、非ホジキンリンパ腫(42例)、多発性骨髄腫(22例)、骨髄異形成症候群(55例)の順に多いのですが、同じ疾患でも治療が異なるためDPCコードが異なり、患者数が分散したため、このような順位となっております。
特殊な薬剤を使用しなければならない症例などは、DPC対象外となってしまい、上記表には含まれませんが、当科では様々な血液疾患を診療しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし | 75 | 9.03 | 10.08 | 1.33% | 75.53 | |
060140xx97x00x | 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 37 | 9.22 | 10.58 | 2.70% | 70.89 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 27 | 23.93 | 20.92 | 7.41% | 85.85 | |
060102xx99xxxx | 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし | 25 | 7.08 | 7.75 | 0.00% | 69.88 | |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし | 20 | 20.20 | 12.58 | 5.00% | 79.95 |
最も多い症例は、総胆管結石性胆管炎や急性胆管炎などで内視鏡による治療を行ったものとなります。
消化管の緊急症例、及び緊急の内視鏡検査も数多く対応しております。
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 20 | - | - | - | 12 | 15 | 1 | 7 |
大腸癌 | 11 | 20 | 18 | 12 | 13 | 34 | 1 | 7 |
乳癌 | 40 | 21 | - | - | 11 | 24 | 1 | 7 |
肺癌 | - | - | 17 | 34 | 23 | 57 | 1 | 7 |
肝癌 | - | - | - | - | - | 18 | 1 | 7 |
5大癌とは、日本で発症症例が多いとされる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌のことです。
UICC(国際対がん連合)が定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発巣の大きさと浸潤度)、N(所属リンパ節への転移状況)、M(遠隔転移の有無)を評価し、これらの要素によってがんをⅠ~Ⅳの病期(がん種によって0期もあり)に分類します。
外科では、胃癌、大腸癌、乳癌の患者さんが多く、肝癌は消化器内科で多くの方を診療しております。
肺癌に関しては、平成28年度より呼吸器内科の常勤医師が着任いたしましたので、年々症例数が増加しております。
肝癌の症例数が多いのは、肝動脈塞栓術などを目的とする患者さんが繰り返し入院されることが要因と考えられます。
当院は、健康管理センターを併設しており、早期発見・早期治療を目指しております。癌が見つかった場合、「がんトータルケア」のコンセプトのもとに、手術や化学療法、放射線療法といった「治す医療」に加え、緩和医療や生活支援など「支える医療」にも力を入れており、個々の患者さんに合わせた切れ目のない診療を目指しております。
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 31 | 10.74 | 57.29 |
中等症 | 173 | 19.52 | 78.23 |
重症 | 67 | 22.04 | 84.21 |
超重症 | 17 | 25.24 | 84.47 |
不明 | - | - | - |
当院の成人市中肺炎の患者さんは、中等症から重症にかけて割合が高い傾向です。平均年齢も高く、A-DROPスコアの年齢の評価項目に該当しているためと考えられます。また、重症度に比例して平均在院日数も長くなっています。
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|---|---|
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 215 | 25.94 | 75.21 | 38.14% |
その他 | - | - | - | - |
脳梗塞の中でも、特に発症日から3日以内の急性期脳梗塞が集計全体の8割以上を占めています。平均年齢が75歳と後期高齢者の方が多くなっています。
急性期を脱し症状が落ち着くと4割程度の患者さんがリハビリ専門病院などへ転院します。また、5割程度の患者さんは、そのまま自宅へ退院されています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K9131 | 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの | 157 | 0.00 | 20.54 | 1.27% | 0.00 | |
K9132 | 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの | 18 | 0.00 | 37.83 | 5.56% | 0.00 | |
K7151 | 腸重積症整復術(非観血的) | - | - | - | - | - | |
K2762 | 網膜光凝固術(その他特殊) | - | - | - | - | - | |
K367 | 咽後膿瘍切開術 | - | - | - | - | - |
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けております。NICUでの新生児医療分野では、極小未熟児から成熟児を中心とした新生児急性疾患を多数受け入れているため、新生児に関する手術が多くなっております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 57 | 1.18 | 2.12 | 0.00% | 71.12 | 鼠径ヘルニア手術 |
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 51 | 2.08 | 4.51 | 0.00% | 58.20 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 44 | 1.00 | 2.95 | 0.00% | 59.41 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術 |
K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) | 39 | 1.00 | 7.85 | 0.00% | 59.38 | 乳腺切除術 |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 28 | 5.68 | 13.04 | 0.00% | 73.25 | 腹腔鏡下結腸切除術 |
鼠径ヘルニア手術は患者さんの年齢・全身状態・ご希望などを考慮し、鼠径部切開による従来法か、腹腔鏡下手術かを選択しております。虫垂切除術は全例、胆嚢摘出術は一部の腫瘍を疑う症例を除いて全例、腹腔鏡下手術を行っております。
がん手術では、乳がん手術が増えており、ご希望もうかがいながら、それぞれの患者さんに適した医療を選択しております。大腸がん(結腸がん・直腸がん)の手術例も多く、安全性・根治性を考慮し、積極的に腹腔鏡下手術を行っております。
この他に、胃がんなど症例の多いがんもガイドラインに沿って手術を行っております。
腹腔鏡下手術は患者さんの体への負担に配慮した低侵襲手術であり、当科では安全性に十分配慮した上で施行しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 | 186 | 1.56 | 21.98 | 48.39% | 78.76 | 大腿骨頸部骨折手術 |
K0811 | 人工骨頭挿入術 股 | 93 | 3.37 | 22.61 | 61.29% | 82.97 | 大腿骨頸部骨折手術 |
K0462 | 骨折観血的手術 前腕、腿、手舟状骨 | 80 | 1.61 | 9.23 | 3.75% | 59.56 | 橈骨遠位端骨折手術 |
K0463 | 骨折観血的手術(鎖骨) | 46 | 1.43 | 12.46 | 2.17% | 49.37 | |
K0821 | 人工関節置換術 膝 | 43 | 2.56 | 27.63 | 6.98% | 73.60 |
1、2位の術式に対する症例の多くは大腿骨骨折です。高齢者の骨折が増加している現在、手術が必要と考えられたら、全身状態がよければ可能な限り早く手術を行い、早期リハビリ、早期社会復帰を目指しています。
当科では地域連携病院と治療計画を共有することで、術後、リハビリ病院等へ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 49 | 1.49 | 17.57 | 18.37% | 80.12 | |
K1742 | 水頭症手術(シャント手術) | 19 | 12.16 | 22.05 | 21.05% | 78.58 | |
K1771 | 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) | 17 | 1.35 | 44.12 | 58.82% | 62.65 | |
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの | 11 | 7.36 | 34.55 | 18.18% | 64.36 | |
K1643 | 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) | - | - | - | - | - |
救命救急センターを併設しておりますので、救急疾患の割合が多く、頭部外傷と脳血管障害で入院される患者さんが多くを占めています。そのため、それら疾患に対する手術数が多くなっています。
当科では早期より神経内視鏡手術を導入し、特発性正常圧水頭症に対しLPシャント(腰椎-腹腔短絡術)を積極的に選択しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5612 ロ | ステントグラフト内挿術 腹部大動脈 | 14 | 1.36 | 11.07 | 14.29% | 77.29 | 大動脈ステント留置術 |
K5552 | 弁置換術(2弁) | 12 | 19.08 | 19.83 | 0.00% | 70.58 | |
K617-4 | 下肢静脈瘤血管内焼灼術 | - | - | - | - | - | |
K5551 | 弁置換術(1弁) | - | - | - | - | - | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | - | - | - | - | - |
当科では「下肢静脈瘤・血管治療センター」を開設し、下肢静脈瘤および末梢動脈を含めた血管疾患全般の診療を積極的に行っています。手術数もそれら該当疾患に対するものが上位となっております。
2位の下肢静脈瘤の手術に関しまして、新しいレーザー治療装置と高周波治療装置を使用し、合併症が少なく、疼痛や皮下出血といった症状も格段に少なくなりました。95%以上の患者さんが外来での日帰り手術となり、この統計には表れてきません。入院の場合でも、入院期間は一泊二日です。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8982 | 帝王切開術 選択帝王切開 | 139 | 4.22 | 7.08 | 0.00% | 33.60 | 帝王切開術 |
K8981 | 帝王切開術 緊急帝王切開 | 62 | 2.02 | 7.39 | 0.00% | 33.85 | 緊急帝王切開術 |
K877 | 子宮全摘術 | 38 | 1.18 | 8.03 | 0.00% | 51.82 | 腹腔鏡下子宮全摘術 |
K8962 | 会陰(腟壁)裂創縫合術(分娩時)(肛門に及ぶ) | 24 | 1.67 | 6.17 | 0.00% | 33.04 | |
K9091 ロ | 流産手術(妊娠11週まで) | 23 | 0.00 | 1.00 | 0.00% | 34.70 | 流産手術② |
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けています。ハイリスク妊娠・分娩の管理入院、緊急母体搬送など可能な限り対応していますので、予定・緊急共に帝王切開術の術数が多くなっています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821 ロ | 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの | 24 | 0.00 | 1.83 | 4.17% | 74.29 | 白内障 |
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの | - | - | - | - | - | |
K226 | 眼窩膿瘍切開術 | - | - | - | - | - | |
K246 | 角膜・強膜縫合術 | - | - | - | - | - | |
K275 | 網膜復位術 | - | - | - | - | - |
白内障をはじめとして、網膜剥離、糖尿病性網膜症に対する硝子体手術など数多く行っておりますが、当科の入院はDPC対象病棟ではない地域包括ケア病棟に入院することが多いため、ほとんどの疾患は上記表には含まれません。地域包括ケア病棟が満床の場合などに他の病棟に入院となった症例のみ、上記表に記載されます。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K3772 | 口蓋扁桃手術 摘出 | 39 | 0.97 | 6.85 | 0.00% | 24.92 | 扁桃摘出術 |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 30 | 0.97 | 5.23 | 0.00% | 59.70 | 慢性副鼻腔炎手術 |
K3932 | 喉頭腫瘍摘出術 直達鏡によるもの | 16 | 1.00 | 3.19 | 0.00% | 69.44 | 喉頭顕微鏡下手術(2泊3日)、喉頭顕微鏡下手術(6泊7日) |
K4611 | 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術(片葉のみ) | 14 | 1.07 | 5.50 | 0.00% | 53.36 | 甲状腺全摘術 |
K6261 | リンパ節摘出術(長径3cm未満) | 11 | 0.18 | 1.27 | 0.00% | 64.73 |
1位は扁桃炎を繰り返す方、もしくは手術にて睡眠時無呼吸の大幅な改善が見込める方に行う手術です。
次いで慢性副鼻腔炎に対する手術です。原則的にまずは薬物治療を2~3ヶ月行い、効果が得られない場合は入院していただき鼻内内視鏡を用いて手術を行います。
3位は声帯ポリープ・喉頭腫瘍等を直達喉頭鏡を用いて切除する手術となっております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの | 76 | 0.83 | 2.97 | 1.32% | 62.43 | 経尿道的尿管結石砕石術 |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 46 | 0.85 | 8.80 | 6.52% | 71.22 | |
K8036 イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) | 46 | 1.61 | 4.43 | 2.17% | 70.43 | 経尿道的膀胱腫瘍切除術 |
K865-2 | 腹腔鏡下仙骨腟固定術 | 38 | 1.00 | 3.26 | 0.00% | 70.50 | 膣仙骨固定術 |
K8411 | 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) | 21 | 1.38 | 6.14 | 0.00% | 73.71 | 経尿道的前立腺切除術 |
1位は尿路結石症に対する手術です。内視鏡での結石破砕を行います。早期に退院可能で負担も少なくなるよう努めております。
3位は膀胱がんに対する手術となっております。病期・状態に応じて手術、放射線、化学療法を選択します。
また、当院は女性泌尿器科を有しておりますので、子宮脱、及び骨盤臓器脱に対する手術が増加しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの | 122 | 4.41 | 4.44 | 0.82% | 72.73 | 冠動脈治療(PCI)橈骨 |
K5492 | 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの | 29 | 0.10 | 11.52 | 0.00% | 73.03 | |
K5491 | 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの | 23 | 0.00 | 19.52 | 8.70% | 69.57 | |
K5463 | 経皮的冠動脈形成術 その他のもの | 18 | 1.78 | 2.94 | 0.00% | 70.67 | |
K5481 | 経皮的冠動脈形成術(高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテル) | - | - | - | - | - |
虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療の手術が上位を占めました。
一刻を争う緊急治療も数多く対応しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5951 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの | 84 | 1.69 | 3.11 | 0.00% | 62.73 | 経皮的心筋焼灼術 |
K5952 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術 その他のもの | 33 | 1.15 | 2.42 | 0.00% | 60.39 | |
K5972 | ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 | 21 | 2.43 | 10.90 | 4.76% | 78.71 | ペースメーカー・ICD植え込み術 |
K5973 | 植込型心電図記録計移植術 | 12 | 4.67 | 7.75 | 8.33% | 80.42 | |
K597-2 | ペースメーカー交換術 | - | - | - | - | - | ペースメーカー・ICD交換術 |
1、2位は頻脈性不整脈に対する手術です。カテーテルアブレーションと呼ばれます。この手術のような最新の侵襲的治療と薬物療法を中心とした非侵襲的治療をうまく組み合わせながら患者さんにとってよりよい方向に進むような治療を行っていきます。
3位は徐脈性不整脈に対する手術です。ペースメーカーを移植された患者さんの情報をインターネット回線を通じてみることができるホームモニタリングシステムも順次導入しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K616-4 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 | 103 | 0.80 | 4.81 | 21.36% | 71.60 | |
K610-3 | 内シャント設置術 | 66 | 5.26 | 15.12 | 4.55% | 70.58 | シャント造設術1泊、シャント造設術2泊 |
K6147 | 血管移植術,バイパス移植術 その他の動脈 | 16 | 18.31 | 55.13 | 18.75% | 72.75 | |
K607-3 | 上腕動脈表在化法 | - | - | - | - | - | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | - | - | - | - | - |
バスキュラーアクセス関連の手術件数は増加傾向にあります。自己血管だけでなく、人工血管を用いたバスキュラーアクセス作成も行っています。腹膜透析のためのカテーテル挿入術も今年度から当科で行うようになりました。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 44 | 0.82 | 13.98 | 0.00% | 76.39 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 40 | 1.15 | 11.50 | 5.00% | 72.93 | |
K6872 | 内視鏡的乳頭切開術 胆道砕石術を伴うもの | 27 | 0.48 | 11.59 | 3.70% | 75.63 | |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの | 22 | 1.55 | 7.50 | 0.00% | 74.09 | |
K722 | 小腸結腸内視鏡的止血術 | 20 | 1.25 | 5.80 | 5.00% | 70.90 |
当科は内視鏡的治療を積極的に施行しております。
高齢者の患者さんが増加しており、より低侵襲の検査・治療、入院期間の短縮を心がけております。
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 48 | 0.49% |
異なる | 30 | 0.31% | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 24 | 0.33% |
異なる | - | - |
播種性血管内凝固症候群(DIC)や敗血症はDPCにて高額な点数が設定されており、臨床的に根拠のある診断でなければアップコーディング(不適切な高額点数の請求)を疑われかねない病名とされ、DPC/PDPS傷病名コーディングテキスト(厚生労働省保険局医療課発行)でも明記されております。
厚生労働省による平成27年度DPC対象病院データ集計では、全症例に対する各疾患の割合は、播種性血管内凝固症候群0.17%、敗血症0.58%、その他真菌症0.04%、手術・処置などの合併症0.72%と公開されております。
全国値と比べ当院は、敗血症は同等、播種性血管内凝固症候群とその他真菌症は低く、手術・処置等の合併症は高い結果となりました。
手術・処置等の合併症は、入院契機と「異なる」場合の症例は少ないので、当初の目的のための手術や処置を行ったあと発生した合併症は少ないと考えられます。
手術や処置などは、合併症を起こさないよう細心の注意を払って診療・治療を行っております。臨床上ゼロにするのは難しいことですが、より確率が低くなるよう最善を尽くしてまいります。
平成29年度 静岡済生会総合病院 病院指標
【対象データ】
平成29年度(平成29年4月1日~平成30年3月31日)中に当院を退院した患者さんのデータを集計対象としています。
ただし、健康保険(公費、生活保護を含む)を使用した患者さんを対象とし、自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さんは含まれません。
年齢 区分 |
0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 1,056 | 249 | 420 | 656 | 772 | 976 | 1,791 | 2,265 | 2,024 | 641 |
当院は、静岡市駿河区唯一の公的医療機関であり、地域医療支援病院として幅広い年齢層の患者さんを診察しております。
特に小児の患者さんは、静岡医療圏において小児専門病院に次ぐ患者数となっております。
また、60歳以上の患者さんが病院全体の6割を超えており、症状が比較的重症になりやすい高齢者の入院が多くなる傾向にあります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
100070xx99x100 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 | 23 | 11.09 | 14.27 | 0.00% | 62.83 | 糖尿病教育入院 |
100040xxxxx00x | 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 副傷病なし | 10 | 13.3 | 13.57 | 0.00% | 51.5 | |
100070xx99x110 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病あり85歳未満 | ‐ | ‐ | 15.87 | ‐ | ‐ | |
100071xx99x110 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2あり 副傷病あり85歳未満 | ‐ | ‐ | 15.63 | ‐ | ‐ | |
100071xx99x100 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 | ‐ | ‐ | 14.63 | ‐ | ‐ |
糖尿病治療をこれから始める方、糖尿病コントロールの悪い方、進行した糖尿病合併症のある方に必要な糖尿病教育入院の患者さんが多くいらっしゃいます。当院には糖尿病専門スタッフ(糖尿病認定看護師、糖尿病療養指導士、看護師、薬剤師、栄養士)が複数おり、日常生活の指導、自己血糖測定指導、インスリン自己注射指導、服薬指導などを行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし | 110 | 5.83 | 5.94 | 0.00% | 1.54 | 小児肺炎・急性気管支炎 |
140010x199x00x | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 88 | 8.17 | 6.18 | 0.00% | 0.00 | |
150010xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし | 75 | 4.4 | 5.50 | 0.00% | 3.37 | |
140010x197x0xx |
妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術あり 手術・処置等2なし | 51 | 9.84 | 8.41 | 1.96% | 0.00 | |
040100xxxxx00x | 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし | 50 | 6.04 | 6.32 | 0.00% | 3.42 |
当科では、気管支炎や肺炎といった小児呼吸器疾患の症例が多くなっております。2番目に多い症例は、羊水大量吸引症候群や新生児黄疸などの新生児疾患ですが、DPCコードは出生体重によって細分化されているため患者数が分散されております。出生体重による細分化を除外すると、当科で最も多い疾患となります。当院は、地域周産期母子医療センターに指定されており、新生児の受け入れが多くなっております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 64 | 6.73 | 8.98 | 3.13% | 68.83 | |
060335xx02000x | 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 43 | 6.67 | 7.4 | 0.00% | 61.72 | |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 | 35 | 4.86 | 5.56 | 0.00% | 40.23 | |
060150xx02xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの等 | 31 | 8.42 | 9.88 | 0.00% | 53.32 | |
060150xx02xxxx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術)等 手術・処置等2なし | 30 | 10.5 | 10.15 | 3.33% | 58.83 |
当院では救急医療に力を注いでいることもあり、当科ではイレウス(腸閉塞)、大腸憩室炎、虫垂炎、胆嚢炎などの腹部救急疾患の入院症例が上位を占めています。イレウスは点滴や経鼻チューブなどで保存的に治癒することも多い疾患ですが、手術が必要となった場合は可能な限り腹腔鏡下手術を行い良好な成績を得ています。憩室炎は、ほとんどが抗生剤投与などの保存的治療で治癒します。虫垂炎はDPC分類の影響で症例が分散していますが、トータルではイレウスを超える症例数です。虫垂炎、胆嚢炎については手術適応があれば、ほぼ全例腹腔鏡下手術を行っています。この他に虫垂炎同様DPC分類の影響で上位に入ってきませんが、大腸癌、乳癌の症例も多数入院加療しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 225 | 24.21 | 27.09 | 68.44% | 81.2 | 大腿骨頸部骨折手術 |
160690xx99xx0x | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし | 64 | 27.09 | 19.94 | 39.06% | 76.47 | |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし | 57 | 4.63 | 5.21 | 0.00% | 49.72 | 橈骨遠位端骨折手術 |
070343xx99x1xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等21あり | 53 | 3.23 | 2.93 | 0.00% | 70.49 | ミエログラフィー |
160780xx97xx0x | 手関節周辺骨折脱臼 手術あり 副傷病なし | 50 | 2.54 | 4.17 | 0.00% | 38.36 |
最も多い症例は、大腿骨骨折で骨折手術や人工骨頭挿入手術などを行っている症例です。高齢化に伴い骨粗鬆症などで転倒により生じやすい病気です。地域連携病院と治療計画を共有(地域連携パス)することで、リハビリ病院などへ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。外傷患者、救急患者の受け入れが多くなっています。当院では、上肢の外科を専門とする手外科・マイクロサージャリーセンターを有しており、その症例も数多く対応しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160200xx0200xx | 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 14 | 6.79 | 5.6 | 0.00% | 39 | 鼻骨骨折手術 |
180040xx97x0xx | 手術・処置等の合併症 その他の手術あり 手術・処置等2なし | 13 | 6.69 | 15.25 | 0.00% | 47.38 | |
080011xx99xxxx | 急性膿皮症 手術なし | 10 | 19 | 11.73 | 0.00% | 72.6 | |
070010xx970xxx | 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし | ‐ | ‐ | 4.86 | ‐ | ‐ | |
020230xx97x0xx | 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし | ‐ | ‐ | 3.29 | ‐ | ‐ |
当科で最も多い症例は、顔面損傷で鼻骨や頬骨・下顎骨など顔面の骨折が該当します。
治療は手術による観血的整復術と、傷を作らない徒手整復術があり、平均在院日数も短く早期に退院している患者さんが多くなっております。2番目に多い症例は、乳がん術後の乳房再建目的の入院です。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 56 | 6.71 | 7.34 | 3.57% | 54.89 | |
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 43 | 9.4 | 9.68 | 6.98% | 70.79 | |
010040x099x00x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 35 | 25.8 | 19.1 | 51.43% | 71.57 | |
010040x199x01x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病あり | 17 | 54.53 | 34.28 | 70.59% | 76.59 | |
160100xx97x01x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病あり | 17 | 32.18 | 23.94 | 17.65% | 73.41 |
当科で多数を占める症例は、脳振盪や外傷性くも膜下出血、急性硬膜下血腫、外傷性慢性硬膜下血腫です。手術の有無で分かれます。早期退院を心がけ、患者さんの負担のないよう、努めています。
次いで多い症例は、非外傷性の脳出血で脳の視床や被殻といったところからの出血が多くみられます。出血量が多い場合には手術(脳内血栓除去術)を選択することもあります。急性期を脱し状態が落ち着くと、リハビリ目的に転院する割合が高くなっています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050180xx97xxxx | 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり | 18 | 2.83 | 3.2 | 0.00% | 69.28 | 下肢静脈瘤抜去術(局麻)、下肢静脈瘤抜去術(腰麻) |
050163xx03x0xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし | 17 | 11.12 | 12.51 | 0.00% | 76.06 | |
050080xx01010x | 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 副傷病なし | 13 | 23.69 | 23.93 | 0.00% | 72.15 | |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 13 | 19.69 | 17.71 | 0.00% | 75 | |
050161xx9900xx | 解離性大動脈瘤 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 13 | 17.92 | 17.95 | 7.69% | 63.92 |
最も多い症例は、下肢静脈瘤に対し血管内焼灼術(レーザーや高周波焼灼術)や静脈抜去術を行った症例が該当します。患者さんの症状や状態に合わせ、ほとんどは外来での日帰り手術で行っており、年間約350例ありますので、入院の症例数としては減少しています。(入院ではありませんので、上記統計には表れません。)
次に多い症例は、非破裂性大動脈瘤に対しステントグラフト内挿術を行った症例が該当します。開放手術に比べ患者さんの負担が軽減され、在院日数も短縮できます。
4番目に多い症例は、大動脈弁や僧帽弁の狭窄症・閉鎖不全症に対し弁置換術などを行った症例が該当します。人工心肺を使用する大がかりな手術のため、平均在院日数も比較的長い疾患になります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 | 123 | 9.15 | 9.75 | 0.00% | 33.41 | 帝王切開術 |
120140xxxxxxxx | 流産 | 50 | 2.16 | 2.43 | 0.00% | 33.36 | |
120170xx99x0xx | 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし | 42 | 21.57 | 20.41 | 2.38% | 32.38 | |
120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 | 32 | 9.66 | 9.91 | 0.00% | 44.19 | |
120180xx99xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 手術なし | 30 | 8.73 | 6.7 | 3.33% | 30.3 |
最も多い症例は、既往術後妊娠や骨盤位などにより帝王切開が必要となった症例が該当します。当院ではパスを使用しており8泊9日で退院される患者さんが多いです。
当院は地域周産期母子医療センターに指定されており、周産期に関する患者を多く受け入れています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020160xx97xxx0 | 網膜剥離 手術あり片眼 | 39 | 14.56 | 10.21 | 0.00% | 51.38 | |
020180xx97x0x0 | 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2なし片眼 | 29 | 10.93 | 7.96 | 0.00% | 54.97 | |
020220xx97xxx0 | 緑内障 手術あり 重症度等片眼 | 26 | 14.54 | 8.51 | 0.00% | 64.12 | |
020320xx99xxxx | 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術なし | 17 | 6.65 | 8.46 | 0.00% | 58.18 | |
020200xx9710xx | 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 15 | 10.6 | 7.31 | 0.00% | 67.73 |
白内障をはじめとして、網膜剥離、糖尿病性網膜症に対する硝子体手術など、眼科疾患全般に幅広く対応しています。当科で最も多い症例は、白内障ですがDPC対象症例ではない(短期滞在手術等基本料3に該当)ため、上記の表には含まれません。また、救命救急センターを併設しているため外傷などの救急疾患も多く受け入れております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030428xxxxxxxx | 突発性難聴 | 109 | 10.71 | 9.18 | 0.00% | 55.17 | 突発性難聴 |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 手術なし | 69 | 4.64 | 5.15 | 0.00% | 64.13 | |
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし | 65 | 6.17 | 5.48 | 0.00% | 43.54 | |
030350xxxxxxxx | 慢性副鼻腔炎 | 30 | 8.17 | 7.23 | 0.00% | 55.87 | |
030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 | 29 | 7.79 | 8.01 | 0.00% | 20.41 |
最も多い症例の突発性難聴は、副腎皮質ホルモンの投与を中心に血管拡張剤などの点滴と、高気圧酸素療法などを組み合わせて治療を行います。点滴自体は10日間なので全国平均と変わりありませんが、当院の平均在院日数が全国よりも長いのは、当院は高気圧酸素治療室を有しており、遠方からの紹介患者さんが多く、毎日の通院が困難にて入院のまま継続していただいているのが要因と考えられます。駿河区・葵区の患者さんはほぼ10日間の入院です。
2番目に多い症例は、耳性めまいやメニエール病が含まれます。
3番目に多い症例は、扁桃周囲膿瘍や急性化膿性扁桃炎などで抗生剤などの点滴による治療を行った症例が該当します。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010060x2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 75 | 20.75 | 16.38 | 36.00% | 69.99 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 32 | 25.88 | 20.83 | 18.75% | 82.72 | |
010060x2990501 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等25あり 副傷病なし 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 20 | 23.9 | 18.76 | 40.00% | 70.8 | |
010060x2990411 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病1あり 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 18 | 18 | 18.34 | 27.78% | 75.67 | |
180010x0xxx0xx | 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2なし | 17 | 22.59 | 19.01 | 17.65% | 79.35 |
当科で多数を占める症例は脳梗塞です。エダラボン(脳保護剤)投与による治療の症例が多数となります。前提条件はありますが、血栓溶解療法(t-PA治療)を行う症例も数多く見られます。急性期を脱した後、後遺障害のリハビリ目的のために転院する割合が高くなっております。
2番目に多い誤嚥性肺炎は、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などを併存し嚥下機能障害がみられる患者さんに発生しやすい病気です。平均年齢も高く、症状が安定した後も転院し治療継続される患者さんが多いのも特徴です。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080011xx99xxxx | 急性膿皮症 手術なし | 39 | 13.59 | 11.73 | 2.56% | 65.97 | |
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 35 | 7.37 | 8.95 | 0.00% | 67.14 | 帯状疱疹 |
080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし | 10 | 10.1 | 8.5 | 0.00% | 75.9 | |
080190xxxxxxxx | 脱毛症 | 10 | 3.1 | 3.6 | 0.00% | 39.8 | |
161060xx99x0xx | 詳細不明の損傷等 手術なし 手術・処置等2なし | - | - | 4.01 | - | - |
最も多い急性膿皮症は細菌感染で起こる蜂巣炎や丹毒です。外来治療では十分な治療を行えない重症患者さんの入院治療を行っております。
次いで多い症例の帯状疱疹は痛みを伴う紅斑や水疱を症状とする疾患で、抗ウイルス薬による治療を行います。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110070xx0200xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 81 | 6.26 | 7.31 | 1.23% | 73.33 | 経尿道的膀胱腫瘍切除術 |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし | 68 | 11.88 | 12.34 | 2.94% | 68.47 | |
11012xxx020x0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし | 58 | 4.67 | 5.75 | 0.00% | 60.21 | 経尿道的尿管結石砕石術 |
11012xxx040x0x | 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 手術・処置等1なし 副傷病なし | 51 | 1 | 2.73 | 0.00% | 55.43 | ESWL日帰り、ESWL1泊 |
110310xx01xx0x | 腎臓または尿路の感染症 経皮的腎(腎盂)瘻造設術等 副傷病なし | 36 | 12.78 | 14.59 | 2.78% | 67.56 |
最も多い症例は、膀胱癌に対し経尿道的膀胱腫瘍切除を行った症例です。このほか、膀胱全摘手術や全摘後の尿路変向法など、年齢やがんの状態を考慮し選択しております。
3、4番目に多い症例は、尿管結石や腎結石となっており、内視鏡での結石破砕(TUL)、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行う症例です。結石の再発予防のための食事療法指導や運動指導も行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 76 | 27.49 | 20.83 | 34.21% | 84.24 | |
040110xxxxx0xx | 間質性肺炎 手術・処置等2なし | 43 | 26.47 | 19.65 | 6.98% | 77.47 | |
040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 41 | 4.07 | 3.59 | 0.00% | 70.88 | |
040040xx99040x | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし | 38 | 11.05 | 11.99 | 2.63% | 70.74 | |
040150xx99x0xx | 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術なし 手術・処置等2なし | 18 | 30.61 | 23.68 | 38.89% | 73.11 |
最も多い症例は肺炎、特に高齢の患者さんにみられる誤嚥性肺炎です。様々な基礎疾患を有する患者さんが多いです。2番目に多い症例は間質性肺炎で、特発性間質性肺炎、膠原病肺、過敏性肺臓炎などの診療を行っております。3、4番目に多いのは肺の悪性腫瘍です。手術適応がある場合には他院と連携して治療を行います。化学療法・放射線療法・免疫療法については、当院で実施しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050050xx99100x | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 180 | 2.58 | 3.03 | 0.00% | 69.44 | 冠動脈造影検査(CAG)橈骨 |
050050xx02000x | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 134 | 6.72 | 4.62 | 0.00% | 71.24 | 冠動脈治療(PCI)橈骨 |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 65 | 21.11 | 17.71 | 6.15% | 81.26 | |
050030xx97000x | 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 39 | 17.36 | 12.72 | 2.56% | 65.23 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 34 | 18.91 | 20.83 | 20.59% | 83.44 |
最も多い症例は、狭心症などに対する心臓カテーテル検査のための入院で、当科全症例の3割以上を占めます。この検査の結果、心臓カテーテル治療が必要となった症例が2番目に多い症例に該当します。
虚血性心疾患の症例が多くなっており、緊急手術にも対応しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050070xx01x0xx | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし | 75 | 4.63 | 5.3 | 0.00% | 56.89 | 経皮的心筋焼灼術(アブレーション) |
050210xx97000x | 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 44 | 8.61 | 11.21 | 0.00% | 72.07 | ペースメーカー・ICD新規植え込み手術 |
050070xx01x10x | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2あり 副傷病なし | 29 | 5.03 | 8.4 | 0.00% | 61.93 | |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 21 | 14.86 | 17.71 | 4.76% | 75.24 | |
050130xx9901xx | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり | 11 | 20.64 | 19.53 | 9.09% | 81.91 |
最も多い症例は、心室期外収縮や心房細動などの頻脈性不整脈に対して経皮的カテーテル心筋焼灼術(アブレーション)を行った症例です。また、心室性不整脈を有する方では突然死のリスクがあるため、必要に応じて植え込み型除細動器(ICD)の移植も行っております。
次いで多い徐脈性不整脈は、房室ブロックや洞不全症候群などに対しペースメーカー移植術などを行った症例です。インターネット回線を通じて、自宅にいる患者さんの情報を見ることができるホームモニタリングシステムも順次導入しており、異常を早期に発見することができ、将来的には患者さんの通院負担軽減に役立つと期待されています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 48 | 33.06 | 20.83 | 31.25% | 84.25 | |
110280xx99000x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 38 | 15.66 | 12.23 | 5.26% | 63.03 | |
110280xx02x00x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 副傷病なし | 32 | 4.31 | 8.5 | 0.00% | 71.84 | |
110280xx991x0x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病なし | 29 | 5.79 | 7.35 | 0.00% | 48.34 | |
110280xx99010x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 副傷病なし | 28 | 14.5 | 14.55 | 0.00% | 73.43 |
検尿異常、腎機能低下のため健診やかかりつけ医から紹介され、精査のため腎生検を行い、治療をする患者さんが徐々に増加しています。バスキュラーアクセス関連の手術(血液透析導入時の内シャント増設、維持透析患者のシャント血管拡張術、シャント血栓除去術)が増加傾向にあり、他院からの手術依頼も増加傾向にあります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
130060xx99x4xx | 骨髄異形成症候群 手術なし 手術・処置等24あり | 15 | 33.73 | 10.6 | 0.00% | 71.4 | |
130030xx99x40x | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし | 10 | 31.6 | 16.48 | 0.00% | 68.3 | |
130060xx99x0xx | 骨髄異形成症候群 手術なし 手術・処置等2なし | ‐ | ‐ | 12.26 | ‐ | ‐ | |
0400801499x001 | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 重症度等A-DROP スコア1 | ‐ | ‐ | 13.51 | ‐ | ‐ | |
130110x0xxx00x | 出血性疾患(その他)(16歳以上) 手術・処置等2なし 副傷病なし | ‐ | ‐ | 17.05 | ‐ | ‐ |
疾患別症例数では、非ホジキンリンパ腫(32例)、多発性骨髄腫(25例)、骨髄異形成症候群(25例)の順に多いのですが、同じ疾患でも治療が異なるためDPCコードが異なり、患者数が分散したため、このような順位となっております。
特殊な薬剤を使用しなければならない症例などは、DPC対象外となってしまい、上記表には含まれませんが、当科では様々な血液疾患を診療しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし | 70 | 10.1 | 10.61 | 0.00% | 74.21 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 57 | 25.07 | 20.83 | 17.54% | 84.79 | |
060102xx99xxxx | 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし | 39 | 7.97 | 7.87 | 5.13% | 73.05 | |
060130xx99000x | 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 31 | 11.03 | 7.39 | 6.45% | 69.32 | |
060140xx97x00x | 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 29 | 9.45 | 10.71 | 0.00% | 73.24 |
最も多い症例は、総胆管結石性胆管炎や急性胆管炎などで内視鏡による治療を行ったものとなります。
消化管の緊急症例、及び緊急の内視鏡検査も数多く対応しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040040xx99000x | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | ‐ | ‐ | 14.6 | ‐ | ‐ | |
060010xx99x0xx | 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等2なし | ‐ | ‐ | 11.71 | ‐ | ‐ | |
090010xx99x01x | 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病あり | ‐ | ‐ | 14.62 | ‐ | ‐ | |
12002xxx99x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし | ‐ | ‐ | 9.46 | ‐ | ‐ | |
090010xx99x00x | 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | ‐ | ‐ | 9.58 | ‐ | ‐ |
ガンと向き合う患者さんの苦痛を和らげ、その人らしく暮らしていけるようサポートする医療を提供しております。悪性腫瘍に対する緩和目的の診療を行っております。
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 14 | - | - | 21 | 17 | - | 1 | 7 |
大腸癌 | 11 | 29 | 21 | 25 | 13 | 22 | 1 | 7 |
乳癌 | 32 | 22 | - | - | - | 24 | 1 | 7 |
肺癌 | - | - | 24 | 57 | 16 | 42 | 1 | 7 |
肝癌 | - | - | - | 13 | - | 25 | 1 | 7 |
5大癌とは、日本で発症症例が多いとされる5つの癌(胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌)の事をいいます。UICC(国際対がん連合)が定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発巣の大きさと浸潤度)、N(所属リンパ節への転移状況)、M(遠隔転移の有無)を評価し、これらの要素によってがんを病期Stage0~StageⅣに分類しています。
外科では胃癌、大腸癌、乳癌の患者さんが多く、消化器内科では肝癌の患者さんを多く診療しています。
肺癌に関しては、平成28年度より呼吸器内科の常勤医師が着任いたしましたので前年度よりかなり症例数が増加しました。
肝癌の再発症例が多いのは、肝動脈塞栓術などを目的とする患者さんが繰り返し入院されることが要因と考えられます。
当院は、健康管理センターを併設しており早期発見・早期治療を目指しております。
癌が見つかってからも、手術や化学療法、放射線療法、緩和治療など、個々の患者さんに合わせた治療を目指しております。
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 38 | 12.03 | 57.5 |
中等症 | 165 | 18.42 | 79.27 |
重症 | 44 | 22.55 | 83.25 |
超重症 | 14 | 21.86 | 83.71 |
不明 | ‐ | ‐ | ‐ |
当院の成人市中肺炎の患者さんは、中等症から重症にかけて割合が高い傾向です。平均年齢も高く、A-DROPスコアの年齢の評価項目に該当しているためと考えられます。また、重症度に比例して平均在院日数も長くなっています。
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|---|---|
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 219 | 27.32 | 74.24 | 38.36% |
その他 | - | - | - | - |
脳梗塞の中でも、特に発症日から3日以内の急性期脳梗塞が集計全体の8割以上を占めています。平均年齢が75歳と後期高齢者の方が多くなっています。
急性期を脱し症状が落ち着くと4割程度の患者さんがリハビリ専門病院などへ転院します。また、5割程度の患者さんは、そのまま自宅へ退院されています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K913 1 | 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの | 176 | 0.26 | 19.7 | 2.84% | 0.00 | |
K715 1 | 腸重積症整復術 非観血的なもの | - | - | - | - | - | |
K913 2 | 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの | - | - | - | - | - | |
K300 | 鼓膜切開術 | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - |
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けております。NICUでの新生児医療分野では、極小未熟児から成熟児を中心とした新生児急性疾患を多数受け入れているため、新生児に関する手術が多くなっております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 65 | 1.83 | 4.53 | 0.00% | 61.37 | 腹腔鏡下胆のう摘出術 |
K633 5 | ヘルニア手術 鼠径ヘルニア | 53 | 0.74 | 2.53 | 0.00% | 69.3 | 鼠径ヘルニア2泊、鼠径ヘルニア3泊 |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 51 | 1.27 | 3.1 | 0.00% | 64.88 | |
K718-2 1 | 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの | 34 | 0.47 | 3.44 | 0.00% | 38.76 | |
K718-2 2 | 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの | 30 | 0.33 | 6.73 | 0.00% | 53 |
鼠径ヘルニア手術は患者さんの年齢・全身状態・ご希望などを考慮し、鼠径部切開による従来法か腹腔鏡下手術かを選択しています。虫垂切除術は全例、胆嚢摘出術は一部の腫瘍を疑う症例を除いて全例を腹腔鏡下に施行しています。大腸癌(結腸癌・直腸癌)の手術例も多く、安全性・根治性を考慮して積極的に腹腔鏡下手術を行っています。この他に乳癌、胃癌といった症例の多い癌もガイドラインに沿って手術を行っています。
腹腔鏡下手術は患者さんの体への負担に配慮した低侵襲手術であり、当科では安全性に十分配慮したうえで施行しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K046 1 | 骨折観血的手術 肩甲骨,上腕,大腿 | 162 | 1.7 | 19.56 | 58.02% | 76.95 | 大腿骨頸部骨折手術 |
K081 1 | 人工骨頭挿入術 股 | 91 | 2.85 | 20.19 | 73.63% | 80.75 | 大腿骨頸部骨折手術 |
K046 2 | 骨折観血的手術 前腕,下腿,手舟状骨 | 88 | 1.18 | 14.4 | 9.09% | 56.99 | 橈骨遠位端骨折手術 |
K048 3 | 骨内異物(挿入物を含む)除去術 前腕,下腿 | 59 | 1.22 | 1.92 | 0.00% | 52.1 | |
K082 1 | 人工関節置換術 膝 | 44 | 2.52 | 24.52 | 6.82% | 69.61 |
1、2位の術式に対する症例の多くは大腿骨骨折です。高齢者の骨折が増加している現在、手術が必要と考えられたら、全身状態がよければ可能な限り早く手術を行い、早期リハビリ、早期社会復帰を目指しています。
当科では地域連携病院と治療計画を共有することで、術後、リハビリ病院等へ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K476-4 | ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) | - | - | - | - | - | |
K427 | 頬骨骨折観血的整復術 | - | - | - | - | - | |
K084 1 | 四肢切断術 大腿 | - | - | - | - | - | |
K219 1 | 眼瞼下垂症手術 眼瞼挙筋前転法 | - | - | - | - | - | |
K030 1 | 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 下腿 | - | - | - | - | - | 皮膚軟部腫瘍摘出術 |
1位は乳がん術後の乳房再建術です。がん患者さんのトータルケアに注力しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 44 | 1.61 | 17.18 | 6.82% | 74.48 | |
K177 1 | 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所 | 19 | 1.68 | 32.42 | 42.11% | 62.16 | |
K174 2 | 水頭症手術 シャント手術 | 16 | 8.19 | 31.5 | 43.75% | 70.63 | |
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの | 11 | 6.73 | 43.18 | 0.00% | 59.64 | |
K609 2 | 動脈血栓内膜摘出術 内頸動脈 | 10 | 9.4 | 9.8 | 0.00% | 72.3 |
救命救急センターを併設しておりますので、救急疾患の割合が多く、頭部外傷と脳血管障害で入院される患者さんが多くを占めています。そのため、それら疾患に対する手術数が多くなっています。
当科では早期より神経内視鏡手術を導入し、特発性正常圧水頭症に対しLPシャント(腰椎-腹腔短絡術)を積極的に選択しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K561 2 | ステントグラフト内挿術 腹部大動脈 | 20 | 3.7 | 8.05 | 0.00% | 76.7 | |
K614 7 | 血管移植術,バイパス移植術 その他の動脈 | 18 | 6.06 | 9.78 | 5.56% | 74.39 | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 16 | 2.0 | 3.25 | 0.00% | 74.69 | |
K552 2 | 冠動脈、大動脈バイパス移植術 2吻合以上のもの | 11 | 14.55 | 21.45 | 9.09% | 69 | |
K617-4 | 下肢静脈瘤血管内焼灼術 | - | - | - | - | - |
当科では「下肢静脈瘤・血管治療センター」を開設し、下肢静脈瘤および末梢動脈を含めた血管疾患全般の診療を積極的に行っています。手術数もそれら該当疾患に対するものが上位となっております。
2位の下肢静脈瘤の手術に関しまして、新しいレーザー治療装置と高周波治療装置を使用し、合併症が少なく、疼痛や皮下出血といった症状も格段に少なくなりました。95%以上の患者さんが外来での日帰り手術となり、この統計には表れてきません。入院の場合でも、入院期間は一泊二日です
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K898 2 | 帝王切開術 選択帝王切開 | 125 | 6.82 | 7.07 | 0.00% | 34.09 | 帝王切開術 |
K898 1 | 帝王切開術 緊急帝王切開 | 82 | 2.29 | 7.2 | 1.22% | 32.38 | 帝王切開術 |
K909 1 | 流産手術 | 40 | 0.00 | 1.0 | 0.00% | 33.92 | |
K877 | 子宮全摘術 | 38 | 1.34 | 8.29 | 0.00% | 49.42 | 腹式単純子宮全摘術 |
K888 1 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 開腹によるもの | 30 | 1.73 | 9.77 | 0.00% | 51.63 |
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けています。ハイリスク妊娠・分娩の管理入院、緊急母体搬送など可能な限り対応していますので、予定・緊急共に帝王切開術の術数が多くなっています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K282 1 ロ | 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの | 489 | 0.03 | 1.92 | 0.20% | 73.76 | 白内障 |
K280 1 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの | 69 | 0.93 | 11.16 | 0.00% | 58.54 | |
K280 2 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 その他のもの | 28 | 1.11 | 8.25 | 3.57% | 62.96 | |
K282 1 イ | 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 縫着レンズを挿入するもの | 12 | 0.17 | 3.75 | 0.00% | 71.58 | |
K268 4 | 緑内障手術 緑内障治療用インプラント挿入術(プレートのないもの) | 11 | 0.64 | 13.45 | 0.00% | 69.27 |
1位は白内障に対する手術です。短期滞在手術等基本料3に該当する手術であり、入院期間を短くすることによって、患者さんの入院の負担を軽減できるよう努めております。
次いで網膜剥離、糖尿病性網膜症などに対して施行される手術となっております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K377 2 | 口蓋扁桃手術 摘出 | 36 | 1.0 | 5.97 | 0.00% | 23.5 | 扁桃摘出術 |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 19 | 1.0 | 6.0 | 0.00% | 54.84 | 慢性副鼻腔炎手術(火曜手術)、慢性副鼻腔炎手術(木曜手術) |
K393 2 | 喉頭腫瘍摘出術 直達鏡によるもの | 17 | 1.0 | 1.47 | 0.00% | 64.53 | 喉頭顕微鏡下手術(2泊)、喉頭顕微鏡下手術(6泊) |
K333 | 鼻骨骨折整復固定術 | 13 | 1.15 | 1.54 | 0.00% | 24.92 | |
K461 1 | 甲状腺部分切除術,甲状腺腫摘出術 片葉のみの場合 | 12 | 1.0 | 5.5 | 0.00% | 46.92 |
1位は扁桃炎を繰り返す方、もしくは手術にて睡眠時無呼吸の大幅な改善が見込める方に行う手術です。
次いで慢性副鼻腔炎に対する手術です。原則的にまずは薬物治療を2~3ヶ月行い、効果が得られない場合は入院していただき鼻内内視鏡を用いて手術を行います。
3位は声帯ポリープ・喉頭腫瘍等を直達喉頭鏡を用いて切除する手術となっております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K768 | 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) | 103 | 0.0 | 0.5 | 0.00% | 54.94 | ESWL日帰り、ESWL1泊 |
K781 1 | 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの | 73 | 0.79 | 4.33 | 1.37% | 60.77 | 経尿道的尿管結石砕石術 |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 63 | 1.27 | 9.76 | 1.59% | 67.17 | |
K803 6 ロ | 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 その他のもの | 58 | 1.52 | 5.14 | 3.45% | 70.53 | 経尿道的膀胱腫瘍切除術 |
K865-2 | 腹腔鏡下仙骨腟固定術 | 27 | 1.0 | 3.89 | 0.00% | 64.0 |
1位は尿路結石症に対する手術です。体への負担が少なく、日帰り入院可能な手術となり患者さんの負担が軽減されます。体外衝撃波結石破砕術で結石が破砕困難であれば、2位の術式である内視鏡での破砕を行います。
次いで膀胱がんに対する手術となっております。病期・状態に応じて手術、放射線、化学療法を選択します。
また、当院は女性泌尿器科を有しておりますので、子宮脱、及び骨盤臓器脱に対する手術が増加しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K549 3 | 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの | 117 | 4.38 | 4.02 | 0.85% | 71.79 | 冠動脈治療(PCI)橈骨 |
K549 2 | 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの | 31 | 0.16 | 13.65 | 3.23% | 63.55 | |
K549 1 | 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの | 28 | 0.07 | 19.71 | 3.57% | 71.07 | |
K546 3 | 経皮的冠動脈形成術 その他のもの | 22 | 2.73 | 2.91 | 0.00% | 70.95 | |
K597 2 | ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 | - | - | - | - | - |
虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療の手術が上位を占めました。
一刻を争う緊急治療も数多く対応しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K595 1 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの | 79 | 1.0 | 2.82 | 0.00% | 59.48 | 経皮的心筋焼灼術(アブレーション)AF |
K597 2 | ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 | 35 | 2.83 | 10.63 | 0.00% | 76.66 | ペースメーカー・ICD新規植え込み術 |
K595 2 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術 その他のもの | 27 | 2.11 | 2.52 | 0.00% | 55.04 | 経皮的心筋焼灼術(アブレーション)PSVT |
K597-2 | ペースメーカー交換術 | 13 | 1.15 | 2.08 | 0.00% | 73.08 | |
K599 1 | 植込型除細動器移植術 経静脈リードを用いるもの | - | - | - | - | - |
1、3位は頻脈性不整脈に対する手術です。カテーテルアブレーションと呼ばれます。この手術のような最新の侵襲的治療と薬物療法を中心とした非侵襲的治療をうまく組み合わせながら患者さんにとってよりよい方向に進むような治療を行っていきます。
2、4位は徐脈性不整脈に対する手術です。ペースメーカーを移植された患者さんの情報をインターネット回線を通じてみることができるホームモニタリングシステムも順次導入しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K616-4 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 | 115 | 0.83 | 2.29 | 20.87% | 70.72 | |
K610-3 | 内シャント設置術 | 61 | 8.48 | 15.95 | 8.20% | 71.23 | シャント造設術1泊、シャント造設術2泊 |
K614 7 | 血管移植術,バイパス移植術 その他の動脈 | - | - | - | - | - | |
K607-3 | 上腕動脈表在化法 | - | - | - | - | - | |
K721 1 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 | - | - | - | - | - |
バスキュラーアクセス関連の手術件数は増加傾向にあります。自己血管だけでなく、人工血管を用いたバスキュラーアクセス作成も行っています。腹膜透析のためのカテーテル挿入術も今年度から当科で行うようになりました。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 43 | 1.6 | 10.49 | 4.65% | 73.49 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 37 | 3.49 | 24.32 | 5.41% | 75.16 | |
K687 2 | 内視鏡的乳頭切開術 胆道砕石術を伴うもの | 31 | 0.81 | 12.97 | 3.23% | 75.10 | |
K687 1 | 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの | 29 | 1.55 | 7.59 | 0.00% | 74.07 | |
K722 | 小腸結腸内視鏡的止血術 | 27 | 3.33 | 6.0 | 0.00% | 72.22 |
当科は内視鏡的治療を積極的に施行しております。
高齢者の患者さんが増加しており、より低侵襲の検査・治療、入院期間の短縮を心がけております。
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 55 | 0.51% |
異なる | 48 | 0.44% | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 170 | 1.57% |
異なる | - | - |
播種性血管内凝固症候群(DIC)や敗血症はDPCにて高額な点数が設定されており、臨床的に根拠のある診断でなければアップコーディング(不適切な高額点数の請求)を疑われかねない病名とされ、DPC/PDPS傷病名コーディングテキスト(厚生労働省保険局医療課発行)でも明記されております。
厚生労働省による平成27年度DPC対象病院データ集計では、全症例に対する各疾患の割合は、播種性血管内凝固症候群0.17%、敗血症0.58%、その他真菌症0.04%、手術・処置などの合併症0.72%と公開されております。
全国値と比べ当院は、敗血症は同等、播種性血管内凝固症候群とその他真菌症は低く、手術・処置等の合併症は高い結果となりました。この手術・処置等の合併症に該当した症例の6割が、透析シャント狭窄や閉塞の患者さんです。透析センターを有し血液透析に必要なバスキュラーアクセス(シャント)関連の診療も多く行っている当院ではどうしても多くなってしまう症例です。入院契機と「異なる」場合の症例は少ないので、当初の目的のための手術や処置を行ったあと発生した合併症は少ないと考えられます。
手術や処置などは、合併症を起こさないよう細心の注意を払って診療・治療を行っております。臨床上ゼロにするのは難しいことですが、より確率が低くなるよう最善を尽くしてまいります。
平成28年度 静岡済生会総合病院 病院指標
【対象データ】
平成28年度(平成28年4月1日~平成29年3月31日)中に当院を退院した患者さんのデータを集計対象としています。
ただし、健康保険(公費、生活保護を含む)を使用した患者さんを対象とし、自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さんは含まれません。
年齢 区分 |
0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 902 | 239 | 374 | 614 | 787 | 949 | 1749 | 2138 | 2038 | 590 |
当院は、静岡市駿河区唯一の公的医療機関であり、地域医療支援病院として幅広い年齢層の患者さんを診察しております。
特に小児の患者さんは、静岡医療圏において小児専門病院に次ぐ患者数となっております。
また、60歳以上の患者さんが病院全体の6割を超えており、症状が比較的重症になりやすい高齢者の入院が多くなる傾向にあります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
100070xx99x100 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 | 40 | 11.28 | 14.61 | 0.00% | 65.43 | 糖尿病教育入院 |
100040xxxxx00x | 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 副傷病なし | 11 | 16.09 | 13.78 | 0.00% | 59.18 | |
100071xx99x100 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 | 10 | 14.30 | 14.91 | 0.00% | 68.10 | |
100070xx99x000 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし85歳未満 | ‐ | ‐ | 11.48 | ‐ | ‐ | |
100070xx99x110 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病あり85歳未満 | ‐ | ‐ | 16.31 | ‐ | ‐ |
糖尿病治療をこれから始める方、糖尿病コントロールの悪い方、進行した糖尿病合併症のある方に必要な糖尿病教育入院の患者さんが多くいらっしゃいます。当院には糖尿病専門スタッフ(糖尿病認定看護師、糖尿病療養指導士、看護師、薬剤師、栄養士)が複数おり、日常生活の指導、自己血糖測定指導、インスリン自己注射指導、服薬指導などを行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし | 78 | 5.38 | 6.02 | 0.00% | 1.17 | 小児肺炎・急性気管支炎 |
140010x199x00x | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 73 | 6.44 | 6.18 | 0.00% | 0.00 | |
150010xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし | 53 | 3.91 | 5.50 | 0.00% | 4.70 | |
0400801199x00x | 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 52 | 5.56 | 5.79 | 0.00% | 3.48 | |
140010x197x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術あり 手術・処置等2なし | 51 | 10.47 | 8.28 | 1.96% | 0.00 |
当科では、気管支炎や肺炎といった小児呼吸器疾患の症例が多くなっております。 2番目に多い症例は、羊水大量吸引症候群や新生児黄疸などの新生児疾患ですが、DPCコードは出生体重によって細分化されているため患者数が分散されております。出生体重による細分化を除外すると、当科で最も多い疾患となります。当院は、地域周産期母子医療センターに指定されており、新生児の受け入れが多くなっております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 63 | 7.21 | 9.08 | 1.59% | 69.62 | |
060102xx99xxxx | 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし | 37 | 7.84 | 7.89 | 0.00% | 47.49 | |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 | 29 | 4.76 | 5.6 | 0.00% | 35.69 | |
060335xx02000x | 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 27 | 7.00 | 7.61 | 0.00% | 63.37 | |
060150xx02xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの等 | 24 | 10.71 | 9.91 | 0.00% | 53.25 |
当院では救急医療に力を注いでいることもあり、当科ではイレウス(腸閉塞)、大腸憩室炎、虫垂炎、胆嚢炎などの腹部救急疾患の入院症例が上位を占めています。イレウスは点滴や経鼻チューブなどで保存的に治癒することも多い疾患ですが、手術が必要となった場合は可能な限り腹腔鏡下手術を行い良好な成績を得ています。憩室炎はほとんどが抗生剤投与などの保存的治療で治癒します。虫垂炎はDPC分類の影響で症例が分散していますが、トータルではイレウスに次ぐ症例数です。虫垂炎、胆嚢炎については手術適応があれば、ほぼ全例腹腔鏡下手術を行っています。この他に虫垂炎同様DPC分類の影響で上位に入ってきませんが、大腸癌、乳癌の症例も多数入院加療しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 190 | 20.29 | 27.63 | 66.84% | 83.37 | 大腿骨頸部骨折手術 |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし |
79 | 3.58 | 5.49 | 0.00% | 53.99 | 橈骨遠位端骨折手術 |
160690xx99xx0x | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし | 60 | 22.80 | 20.57 | 48.33% | 76.93 | |
070343xx99x1xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等21あり | 57 | 4.28 | 3.07 | 1.75% | 70.75 | ミエログラフィー |
160780xx97xx0x | 手関節周辺骨折脱臼 手術あり 副傷病なし | 51 | 3.84 | 4.37 | 0.00% | 70.75 |
最も多い症例は、大腿骨骨折で骨折手術や人工骨頭挿入手術などを行っている症例です。高齢化に伴い骨粗鬆症などで転倒により生じやすい病気です。地域連携病院と治療計画を共有(地域連携パス)することで、リハビリ病院などへ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。外傷患者、救急患者の受け入れが多くなっています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160200xx0200xx | 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 15 | 4.33 | 5.80 | 0.00% | 26.87 | 鼻骨骨折手術 |
080011xx99xxxx | 急性膿皮症 手術なし | 13 | 11.15 | 11.97 | 15.38 | 81.92 | |
080011xx970xxx | 急性膿皮症 手術あり 手術・処置等1なし | 10 | 17.10 | 18.22 | 0.00 | 60.90 | |
080250xx971xxx | 褥瘡潰瘍 手術あり 手術・処置等1あり | ‐ | ‐ | 61.48 | ‐ | ‐ | |
070010xx010x0x | 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1なし 副傷病なし | ‐ | ‐ | 5.94 | ‐ | ‐ |
当科で最も多い症例は、顔面損傷で鼻骨や頬骨・下顎骨など顔面の骨折が該当します。
治療は手術による観血的整復術と、傷を作らない徒手整復術があり、平均在院日数も短く早期に退院している患者さんが多くなっております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 53 | 9.53 | 7.52 | 1.89% | 56.40 | |
010040x099x00x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 47 | 24.55 | 19.35 | 40.43% | 66.77 | |
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 42 | 11.93 | 9.87 | 7.14% | 67.69 | |
160100xx99x01x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病あり | 18 | 23.94 | 22.08 | 5.56% | 80.17 | |
010040x199x01x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病あり | 13 | 70.00 | 33.91 | 69.23% | 75.31 |
1番目に多い症例は、脳振盪や外傷性くも膜下出血や急性硬膜下血腫でも手術に至らなかった症例が該当します。次いで多い症例は、非外傷性の脳出血で脳の視床や被殻といったところからの出血が多くみられます。出血量が多い場合には手術(脳内血栓除去術)を選択することもあります。急性期を脱し状態が落ち着くと、リハビリ目的に転院する割合が高くなっています。次いで、外傷性慢性硬膜下血腫や外傷性脳内血腫、外傷性くも膜下出血などとなっています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050180xx97xxxx | 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり | 23 | 2.70 | 3.34 | 0.00% | 62.52 | 下肢静脈瘤抜去術 |
050170xx02000x | 閉塞性動脈疾患 動脈形成術、吻合術 指(手、足)の動脈等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 14 | 13.50 | 17.39 | 0.00% | 68.21 | |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 11 | 12.27 | 17.95 | 0.00% | 80.64 | |
050080xx01010x | 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 副傷病なし | ‐ | ‐ | 24.7 | ‐ | ‐ | |
040200xx01x00x | 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 副傷病なし | ‐ | ‐ | 10.09 | ‐ | ‐ |
最も多い症例は、下肢静脈瘤に対し血管内焼灼術(レーザーや高周波焼灼術)や静脈抜去術を行った症例が該当します。患者さんの症状や状態に合わせ、ほとんどは外来での日帰り手術で行っており、年間約350例あります。(入院ではありませんので、上記統計には表れません。)
次に多い症例は、下肢閉塞性動脈硬化症に対し血栓除去や血管移植、バイパス移植を行った症例が該当します。動脈硬化症・下肢の虚血については、軽症から重症まで、外来通院から入院まで、内服・運動治療からカテーテル治療・手術・点滴治療まで、と全般にわたっての診断・治療を進めております。
4番目に多い症例は、大動脈弁や僧帽弁の狭窄症・閉鎖不全症に対し弁置換術などを行った症例が該当します。人工心肺を使用する大がかりな手術のため、平均在院日数も比較的長い疾患になります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 | 126 | 9.21 | 9.88 | 0.00% | 33.87 | 帝王切開術 |
120260xx01xxxx | 分娩の異常 子宮破裂手術等 | 42 | 8.93 | 9.77 | 0.00% | 33.45 | |
120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 | 36 | 10.72 | 10.05 | 0.00% | 45.03 | |
120170xx01x0xx | 早産、切迫早産 子宮破裂手術等 手術・処置等2なし | 32 | 31.25 | 32.16 | 0.00% | 33.50 | |
120140xxxxxxxx | 流産 | 29 | 2.55 | 2.43 | 0.00% | 33.79 |
最も多い症例は、既往術後妊娠や骨盤位などにより帝王切開が必要となった症例が該当します。当院ではパスを使用しており8泊9日で退院される患者さんが多いです。
当院は地域周産期母子医療センターに指定されており、周産期に関する患者を多く受け入れています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020160xx97xxx0 | 網膜剥離 手術あり片眼 | 26 | 15.12 | 10.53 | 0.00% | 55.58 | |
020180xx97x0x0 | 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2なし片眼 | 21 | 14.24 | 8.27 | 0.00% | 57.48 | |
020370xx99xxxx | 視神経の疾患 手術なし | 17 | 3.76 | 11.09 | 0.00% | 58.71 | |
020220xx97xxx0 | 緑内障 手術あり片眼 | 16 | 15.69 | 9.15 | 0.00% | 72.13 | |
020240xx97xxx0 | 硝子体疾患 手術あり片眼 | 16 | 13.31 | 7.01 | 0.00% | 67.44 |
白内障をはじめとして、網膜剥離、糖尿病性網膜症に対する硝子体手術など、眼科疾患全般に幅広く対応しています。当科で最も多い症例は、白内障ですがDPC対象症例ではない(短期滞在手術等基本料3に該当)ため、上記の表には含まれません。また、救命救急センターを併設しているため外傷などの救急疾患も多く受け入れております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030428xxxxxxxx | 突発性難聴 | 98 | 12.59 | 9.37 | 0.00% | 58.19 | 突発性難聴 |
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし | 78 | 6.12 | 5.50 | 0.00% | 39.63 | |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 手術なし | 65 | 5.65 | 5.24 | 0.00% | 64.28 | |
030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 | 41 | 9.12 | 8.12 | 0.00% | 20.32 | |
030350xxxxxxxx | 慢性副鼻腔炎 | 29 | 8.34 | 7.47 | 0.00% | 54.38 |
最も多い症例の突発性難聴は、副腎皮質ホルモンの投与を中心に血管拡張剤などの点滴と、高気圧酸素療法などを組み合わせて治療を行います。点滴自体は10日間なので全国平均と変わりありませんが、当院の平均在院日数が全国よりも長いのは、当院は高気圧酸素治療室を有しており、遠方からの紹介患者さんが多く、毎日の通院が困難にて入院のまま継続していただいているのが要因と考えられます。駿河区・葵区の患者さんはほぼ10日間の入院です。
2番目に多い症例は、扁桃周囲膿瘍や急性化膿性扁桃炎などで抗生剤などの点滴による治療を行った症例が該当します。3番目に多い症例は、耳性めまいやメニエール病が含まれます。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010060x2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 80 | 19.91 | 16.54 | 21.25% | 69.03 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 31 | 22.84 | 21.25 | 19.35% | 85.00 | |
010060x2990411 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病1あり発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 19 | 17.68 | 18.76 | 10.53% | 74.21 | |
010061xxxxx0xx | 一過性脳虚血発作 手術・処置等2なし | 15 | 8.13 | 6.38 | 0.00% | 74.60 | |
010230xx99x00x | てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 14 | 12.79 | 7.12 | 7.14% | 58.79 |
1番目と3番目の症例は脳梗塞です。エダラボン(脳保護剤)投与による治療の症例が多数となります。副傷病の有無で分かれています。急性期を脱した後、後遺障害のリハビリ目的のために転院する割合が高くなっております。
2番目に多い誤嚥性肺炎は、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などを併存し嚥下機能障害がみられる患者さんに発生しやすい病気です。平均年齢も高く、症状が安定した後も転院し治療継続される患者さんが多いのも特徴です。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 54 | 8.20 | 8.96 | 0.00% | 66.00 | 帯状疱疹 |
080011xx99xxxx | 急性膿皮症 手術なし | 47 | 12.19 | 11.97 | 2.13% | 62.81 | |
080080xxxxxxxx | 痒疹、蕁麻疹 | - | - | 6.58 | - | - | |
080100xxxx0xxx | 薬疹、中毒疹 手術・処置等1なし | - | - | 11.28 | - | - | |
050170xx99001x | 閉塞性動脈疾患 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病あり | - | - | 18.12 | - | - |
最も多い症例の帯状疱疹は痛みを伴う紅斑や水疱を症状とする疾患で、抗ウイルス薬による治療を行います。
次いで多い急性膿皮症は細菌感染で起こる蜂巣炎や丹毒です。外来治療では十分な治療を行えない重症患者さんの入院治療を行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110070xx0200xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 81 | 7.16 | 7.44 | 0.00% | 74.79 | 経皮的膀胱腫瘍切除術 |
11012xxx020x0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし | 64 | 5.70 | 5.83 | 3.13% | 61.69 | 経尿道的尿管結石採石術 |
11012xxx040x0x | 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 手術・処置等1なし 副傷病なし | 61 | 1.02 | 2.82 | 0.00% | 54.79 | ESWL日帰り、ESWL1泊 |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし | 45 | 9.56 | 12.43 | 2.22% | 76.64 | |
11012xxx97xx0x | 上部尿路疾患 その他の手術あり 副傷病なし | 28 | 10.96 | 7.08 | 7.14% | 74.18 |
最も多い症例は、膀胱癌に対し経尿道的膀胱腫瘍切除を行った症例です。このほか、膀胱全摘手術や全摘後の尿路変向法など、年齢やがんの状態を考慮し選択しております。
次いで尿管結石や腎結石となっており、内視鏡での結石破砕(TUL)、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行う症例です。結石の再発予防のための食事療法指導や運動指導も行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 37 | 18.89 | 21.25 | 24.32% | 85.41 | |
040110xxxxx0xx | 間質性肺炎 手術・処置等2なし | 26 | 26.50 | 19.92 | 7.69% | 72.35 | |
040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 24 | 4.33 | 3.68 | 0.00% | 68.29 | |
040120xx99000x | 慢性閉塞性肺疾患 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 19 | 18.37 | 13.85 | 5.26% | 79.68 | |
040150xx99x0xx | 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術なし 手術・処置等2なし | 15 | 23.13 | 23.87 | 13.33% | 67.40 |
最も多い症例は肺炎、特に高齢の患者さんにみられる誤嚥性肺炎です。様々な基礎疾患を有する患者さんが多くいです。2番目に多い症例は間質性肺炎で,特発性間質性肺炎,膠原病肺,過敏性肺臓炎などの診療を行っております。3番目に多いのは肺の悪性腫瘍です。手術適応がある場合には他院と連携して治療を行います。化学療法・放射線療法・免疫療法については,当院で実施しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050050xx99100x | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 210 | 2.63 | 3.06 | 0.00% | 68.11 | 冠動脈造影検査(CAG)橈骨 |
050050xx02000x | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 96 | 5.42 | 4.71 | 1.04% | 72.91 | 冠動脈治療(PCI)橈骨 |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 77 | 20.36 | 17.95 | 6.49% | 80.51 | |
050030xx97000x | 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 46 | 16.91 | 13.02 | 0.00% | 69.02 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 43 | 20.33 | 21.25 | 16.28% | 85.40 |
も多い症例は、狭心症などに対する心臓カテーテル検査のための入院で、当科全症例の3割以上を占めます。この検査の結果、心臓カテーテル治療が必要となった症例が2番目に多い症例に該当します。
虚血性心疾患の症例が多くなっており、緊急手術にも対応しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050070xx01x0xx | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし | 106 | 5.17 | 5.51 | 0.00% | 59.31 | 経皮的心筋焼灼術(アブレーション) |
050210xx97000x | 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 50 | 9.36 | 11.38 | 2.00% | 72.72 | ペースメーカー・ICD新規植え込み手術 |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 21 | 17.71 | 17.95 | 4.76% | 75.86 | |
050070xx99000x | 頻脈性不整脈 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 11 | 4.64 | 7.92 | 0.00% | 70.36 | |
050130xx97000x | 心不全 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | ‐ | ‐ | 24.62 | ‐ | ‐ |
最も多い症例は、心室期外収縮や心房細動などの頻脈性不整脈に対して経皮的カテーテル心筋焼灼術(アブレーション)を行った症例です。また、心室性不整脈を有する方では突然死のリスクがあるため、必要に応じて植え込み型除細動器(ICD)の移植も行っております。
次いで多い徐脈性不整脈は、房室ブロックや洞不全症候群などに対しペースメーカー移植術などを行った症例です。インターネット回線を通じて、自宅にいる患者さんの情報を見ることができるホームモニタリングシステムも順次導入しており、異常を早期に発見することができ、将来的には患者さんの通院負担軽減に役立つと期待されています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 44 | 27.55 | 21.25 | 43.18% | 87.73 | |
110280xx02x1xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等21あり | 33 | 37.70 | 37.06 | 3.03% | 65.55 | |
110280xx99000x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 29 | 18.69 | 12.84 | 0.00% | 66.07 | |
110280xx02x00x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 副傷病なし | 28 | 6.68 | 8.87 | 0.00% | 68.61 | |
110280xx991x0x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病なし | 26 | 7.35 | 7.58 | 0.00% | 58.81 |
慢性腎不全で透析を行っている患者さんで、透析シャントが狭窄・閉塞し、シャント拡張術・血栓除去を行った症例が多くなっております
当院では、透析センターを有していることから、血液透析に必要なバスキュラーアクセス(シャント)関連の診療も多く行っております。
慢性腎不全などの腎臓疾患は、ほかの病気との関連が多いことも特徴であるため、様々な診療科と連携して治療を行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
130010xx97x2xx | 急性白血病 手術あり 手術・処置等22あり | ‐ | ‐ | 41.96 | ‐ | ‐ | |
130030xx99x40x | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし | ‐ | ‐ | 16.83 | ‐ | ‐ | |
130030xx97x3xx | 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等23あり | ‐ | ‐ | 36.08 | ‐ | ‐ | |
130060xx97x40x | 骨髄異形成症候群 手術あり 手術・処置等24あり 副傷病なし | ‐ | ‐ | 21.92 | ‐ | ‐ | |
130040xx97x5xx | 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 手術あり 手術・処置等25あり | ‐ | ‐ | 43.48 | ‐ | ‐ |
疾患別症例数では、非ホジキンリンパ腫(18例)、急性白血病(15例)、骨髄異形成症候群(10例)の順に多いのですが、同じ疾患でも治療が異なるためDPCコードが異なり、患者数が分散したため、このような順位となっております。
特殊な薬剤を使用しなければならない症例などは、DPC対象外となってしまい、上記表には含まれませんが、当科では様々な血液疾患を診療しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし | 83 | 11.41 | 11.06 | 1.20% | 71.99 | |
060130xx99000x | 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 47 | 10.55 | 7.44 | 0.00% | 68.57 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 40 | 22.58 | 21.25 | 12.50% | 84.68 | |
060140xx97x00x | 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 36 | 9.03 | 10.93 | 0.00% | 73.22 | |
060102xx99xxxx | 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし | 35 | 6.29 | 7.89 | 2.86% | 69.40 |
最も多い症例は、総胆管結石性胆管炎や急性胆管炎などで内視鏡による治療を行ったものとなります。
消化管の緊急症例に多く対応しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 14 | 26.64 | 21.25 | 14.29% | 84.93 | |
110070xx99x0xx | 膀胱腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし | ‐ | ‐ | 10.42 | ‐ | ‐ | |
040040xx99000x | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | ‐ | ‐ | 14.93 | ‐ | ‐ | |
100380xxxxxxxx | 体液量減少症 | ‐ | ‐ | 9.33 | ‐ | ‐ | |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし | ‐ | ‐ | 12.43 | ‐ | ‐ |
ガンと向き合う患者さんの苦痛を和らげ、その人らしく暮らしていけるようサポートする医療を提供しております。悪性腫瘍に対する緩和目的の診療を行っております。
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 19 | - | - | 20 | - | - | 1 | 7 |
大腸癌 | 14 | - | - | 20 | 51 | 32 | 1 | 7 |
乳癌 | 33 | - | - | - | - | 10 | 1 | 7 |
肺癌 | - | - | - | 33 | 17 | - | 1 | 7 |
肝癌 | - | 13 | - | - | - | 24 | 1 | 7 |
5大癌とは、日本で発症症例が多いとされる5つの癌(胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌)の事をいいます。UICC(国際対がん連合)が定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発巣の大きさと浸潤度)、N(所属リンパ節への転移状況)、M(遠隔転移の有無)を評価し、これらの要素によってがんを病期Stage0~StageⅣに分類しています。
外科では胃癌、大腸癌、乳癌の患者さんが多く、消化器内科では肝癌の患者さんを多く診療しています。
肺癌に関しては、平成28年度より呼吸器内科の常勤医師が着任いたしましたので前年度よりかなり症例数が増加しました。
肝癌の再発症例が多いのは、肝動脈塞栓術などを目的とする患者さんが繰り返し入院されることが要因と考えられます。
当院は、健康管理センターを併設しており早期発見・早期治療を目指しております。
癌が見つかってからも、手術や化学療法、放射線療法、緩和治療など、個々の患者さんに合わせた治療を目指しております。
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 25 | 9.96 | 50.60 |
中等症 | 136 | 17.78 | 80.07 |
重症 | 61 | 34.36 | 84.97 |
超重症 | 28 | 33.14 | 83.75 |
不明 | ‐ | ‐ | ‐ |
当院の成人市中肺炎の患者さんは、中等症から重症にかけて割合が高い傾向です。平均年齢も高く、A-DROPスコアの年齢の評価項目に該当しているためと考えられます。また、重症度に比例して平均在院日数も長くなっています。
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|---|---|
G45$ | 一過性脳虚血発作及び関連症候群 | 3日以内 | 17 | 8.00 | 74.71 | 0.00% |
その他 | - | - | - | - | ||
G46$ | 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - | ||
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 201 | 25.46 | 74.41 | 29.72% |
その他 | 11 | 36.45 | 76.09 | 0.47% | ||
I65$ | 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - | ||
I66$ | 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - | ||
I675 | もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - | ||
I679 | 脳血管疾患,詳細不明 | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - |
中でもI63$(脳梗塞)に分類される症例の割合が高く、特に発症日から3日以内の急性期脳梗塞が集計全体の8割以上を占めています。平均年齢が75歳と後期高齢者の方が多くなっています。
急性期を脱し症状が落ち着くと3割程度の患者さんがリハビリ専門病院などへ転院します。また、5割程度の患者さんは、そのまま自宅へ退院されています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K9131 | 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの | 135 | 0.00 | 16.76 | 4.44% | 0.00 | |
K9132 | 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの | 44 | 0.00 | 23.55 | 4.55% | 0.00 | |
K7151 | 腸重積症整復術 非観血的なもの | - | - | - | - | - | |
K2762 | 網膜光凝固術 その他特殊なもの(一連につき) | - | - | - | - | - | |
K653-2 | 食道・胃内異物除去摘出術(マグネットカテーテルによるもの) | - | - | - | - | - |
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けております。NICUでの新生児医療分野では、極小未熟児から成熟児を中心とした新生児急性疾患を多数受け入れているため、新生児に関する手術が多くなっております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 59 | 0.92 | 2.22 | 0.00% | 71.78 | 鼠径ヘルニア2泊、鼠径ヘルニア3泊 |
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 55 | 1.42 | 4.53 | 0.00% | 61.67 | 冠動脈造影検査(CAG)橈骨 |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 30 | 1.07 | 3.40 | 0.00% | 58.60 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの | 30 | 0.33 | 3.43 | 0.00% | 35.97 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 29 | 5.21 | 18.55 | 0.00% | 70.03 | 結腸切除術 |
鼠径ヘルニア手術は患者さんの年齢・全身状態・ご希望などを考慮し、鼠径部切開による従来法か腹腔鏡下手術かを選択しています。虫垂切除術は全例、胆嚢摘出術は一部の腫瘍を疑う症例を除いて全例を腹腔鏡下に施行しています。大腸癌(結腸癌・直腸癌)の手術例も多く、安全性・根治性を考慮して積極的に腹腔鏡下手術を行っています。この他に乳癌、胃癌といった症例の多い癌もガイドラインに沿って手術を行っています。
腹腔鏡下手術は患者さんの体への負担に配慮した低侵襲手術であり、当科では安全性に十分配慮したうえで施行しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術 肩甲骨,上腕,大腿 | 145 | 1.48 | 19.48 | 59.31% | 82.01 | 大腿骨頸部骨折手術 |
K0462 | 骨折観血的手 (前腕,下腿,手舟状骨 | 94 | 1.63 | 13.32 | 5.32% | 54.60 | 橈骨遠位端骨折手術 |
K0483 | 骨内異物(挿入物を含む)除去術 前腕,下腿 | 67 | 0.97 | 1.24 | 0.00% | 48.39 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術 股 | 67 | 3.00 | 17.34 | 68.66% | 81.61 | 大腿骨頸部骨折手術 |
K0731 | 関節内骨折観血的手術 肩,股,膝,肘 | 53 | 1.68 | 14.79 | 30.19% | 60.58 |
1、2位の術式に対する症例の多くは大腿骨骨折です。高齢者の骨折が増加している現在、手術が必要と考えられたら、全身状態がよければ可能な限り早く手術を行い、早期リハビリ、早期社会復帰を目指しています。
当科では地域連携病院と治療計画を共有することで、術後、リハビリ病院等へ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0301 | 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 下腿 | 11 | 1.00 | 3.55 | 0.00% | 62.36 | 皮膚軟部腫瘍摘出術 |
K427 | 頬骨骨折観血的整復術 | - | - | - | - | - | |
K016 | 動脈(皮)弁術,筋(皮)弁術 | - | - | - | - | - | |
K0021 | デブリードマン 100cm2未満 | - | - | - | - | - | |
K0064 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径12cm以上) | - | - | - | - | - |
1位は良性腫瘍に対する摘出術です。入院期間を短くし、患者さんの入院の負担軽減に努めております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 32 | 3.13 | 13.47 | 3.13% | 79.03 | |
K1742 | 水頭症手術 シャント手術 | 18 | 10.78 | 26.11 | 27.78% | 78.00 | |
K1771 | 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所 | 12 | 0.67 | 46.08 | 58.33% | 64.33 | |
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの | - | - | - | - | - | |
K164-5 | 内視鏡下脳内血腫除去術 | - | - | - | - | - |
救命救急センターを併設しておりますので、救急疾患の割合が多く、頭部外傷と脳血管障害で入院される患者さんが多くを占めています。そのため、それら疾患に対する手術数が多くなっています。
当科では早期より神経内視鏡手術を導入し、特発性正常圧水頭症に対しLPシャント(腰椎-腹腔短絡術)を積極的に選択しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6147 | 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈 | 19 | 4.68 | 10.63 | 0.00% | 71.89 | |
K617-4 | 下肢静脈瘤血管内焼灼術 | 16 | 0.44 | 1.19 | 0.00% | 62.38 | |
K5612 | ステントグラフト内挿術 腹部大動脈 | 10 | 1.90 | 8.30 | 0.00% | 73.10 | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 10 | 2.60 | 2.00 | 0.00% | 67.90 | |
K5522 | 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) | - | - | - | - | - |
当科では「下肢静脈瘤・血管治療センター」を開設し、下肢静脈瘤および末梢動脈を含めた血管疾患全般の診療を積極的に行っています。手術数もそれら該当疾患に対するものが上位となっております。
2位の下肢静脈瘤の手術に関しまして、新しいレーザー治療装置と高周波治療装置を使用し、合併症が少なく、疼痛や皮下出血といった症状も格段に少なくなりました。95%以上の患者さんが外来での日帰り手術となり、この統計には表れてきません。 入院の場合でも、入院期間は一泊二日です
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8982 | 帝王切開術 選択帝王切開 | 155 | 4.99 | 6.94 | 0.00% | 34.05 | 帝王切開術 |
K8981 | 帝王切開術 緊急帝王切開 | 79 | 2.61 | 7.32 | 0.00% | 33.35 | 帝王切開術 |
K877 | 子宮全摘術 | 37 | 1.00 | 8.41 | 0.00% | 47.78 | 腹式単純子宮全摘術 |
K8881 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 開腹によるもの | 31 | 1.68 | 8.61 | 0.00% | 49.13 | |
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | 27 | 0.89 | 1.93 | 0.00% | 42.00 |
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けています。ハイリスク妊娠・分娩の管理入院、緊急母体搬送など可能な限り対応していますので、予定・緊急共に帝王切開術の術数が多くなっています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821ロ | 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの | 439 | 0.04 | 1.92 | 0.00% | 74.36 | 白内障 |
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの | 63 | 0.90 | 13.81 | 0.00% | 59.65 | |
K2802 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 その他のもの | 42 | 0.76 | 11.29 | 0.00% | 65.17 | |
K281 | 増殖性硝子体網膜症手術 | 11 | 1.45 | 14.00 | 0.00% | 47.00 | |
K224 | 翼状片手術 弁の移植を要するもの | - | - | - | - | - |
1位は白内障に対する手術です。短期滞在手術等基本料3に該当する手術であり、入院期間を短くすることによって、患者さんの入院の負担を軽減できるよう努めております。
次いで網膜剥離、糖尿病性網膜症などに対して施行される手術となっております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K3772 | 口蓋扁桃手術 摘出 | 42 | 1.00 | 7.10 | 0.00% | 21.38 | 扁桃摘出術 |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 20 | 1.00 | 6.20 | 0.00% | 53.65 | 慢性副鼻腔炎手術 |
K3932 | 喉頭腫瘍摘出術 直達鏡によるもの | 14 | 1.29 | 1.86 | 0.00% | 61.21 | 喉頭顕微鏡下手術 |
K4611 | 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術 片葉のみの場合 | 13 | 1.08 | 6.15 | 0.00% | 55.85 | |
K368 | 扁桃周囲膿瘍切開術 | 11 | 0.55 | 5.36 | 0.00% | 46.64 |
1位は扁桃炎を繰り返す方、もしくは手術にて睡眠時無呼吸の大幅な改善が見込める方に行う手術です。
次いで慢性副鼻腔炎に対する手術です。原則的にまずは薬物治療を2~3ヶ月行い、効果が得られない場合は入院していただき鼻内内視鏡を用いて手術を行います。
3位は声帯ポリープ・喉頭腫瘍等を直達喉頭鏡を用いて切除する手術となっております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K768 | 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) | 113 | 0.00 | 0.39 | 0.00% | 53.80 | ESWL日帰り、ESWL1泊 |
K8036ロ | 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 その他のもの | 84 | 2.39 | 3.99 | 0.00% | 74.88 | 経皮的膀胱腫瘍切除術 |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 49 | 1.84 | 13.55 | 12.24% | 73.61 | |
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの | 41 | 1.22 | 3.56 | 4.88% | 60.46 | 経尿道的尿管結石採石術 |
K7812 | 経尿道的尿路結石除去術 その他のもの | 24 | 2.17 | 2.67 | 0.00% | 64.17 |
1位は尿路結石症に対する手術です。体への負担が少なく、日帰り入院可能な手術となり患者さんの負担が軽減されます。体外衝撃波結石破砕術で結石が破砕困難であれば、4位の術式である内視鏡での破砕を行います。
次いで膀胱がんに対する手術となっております。病期・状態に応じて手術、放射線、化学療法を選択します。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) | 77 | 4.39 | 4.19 | 2.60% | 73.56 | 冠動脈治療(PCI)橈骨 |
K5492 | 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの | 45 | 0.13 | 15.42 | 0.00% | 71.64 | |
K5491 | 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの | 26 | 0.08 | 20.08 | 3.85% | 71.81 | |
K5463 | 経皮的冠動脈形成術 その他のもの | 14 | 9.57 | 4.00 | 0.00% | 71.36 | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | - | - | - | - | - |
虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療の手術が上位を占めました。
一刻を争う緊急治療も数多く対応しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5951 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺、心外膜アプローチを伴うもの | 67 | 2.03 | 3.15 | 0.00% | 60.09 | 経皮的心筋焼灼術(アブレーション)AF |
K5952 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術 その他のもの | 49 | 2.59 | 3.04 | 0.00% | 60.16 | 経皮的心筋焼灼術(アブレーション)PSVT |
K5972 | ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 | 36 | 2.64 | 10.39 | 5.56% | 76.83 | ペースメーカー・ICD新規植え込み術 |
K597-2 | ペースメーカー交換術 | 11 | 1.00 | 2.55 | 9.09% | 70.73 | |
K5991 | 植込型除細動器移植術 経静脈リードを用いるもの | - | - | - | - | - |
1、2位は頻脈性不整脈に対する手術です。カテーテルアブレーションと呼ばれます。この手術のような最新の侵襲的治療と薬物療法を中心とした非侵襲的治療をうまく組み合わせながら患者さんにとってよりよい方向に進むような治療を行っていきます。
3位は徐脈性不整脈に対する手術です。ペースメーカーを移植された患者さんの情報をインターネット回線を通じてみることができるホームモニタリングシステムも順次導入しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K616-4 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 | 86 | 0.80 | 4.13 | 10.47% | 70.72 | |
K610-3 | 内シャント設置術 | 85 | 9.94 | 20.20 | 7.06% | 68.72 | シャント造設術1泊、シャント造設術2泊 |
K721 1 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 2cm未満 | - | - | - | - | - | |
K607-3 | 上腕動脈表在化法 | - | - | - | - | - | |
K635-3 | 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 | - | - | - | - | - |
当院では透析センターを有しており、血液透析に必要なバスキュラー・アクセス(シャント)関連の診療が多く見られます。また、他医療機関で透析治療を行っている患者さんのシャントトラブルの紹介も多く見られます。
手術に関してはやはりこの疾患に対するものが上位を占めています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 51 | 0.78 | 8.76 | 1.96% | 72.86 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 46 | 1.96 | 18.17 | 4.35% | 73.93 | |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの | 40 | 2.30 | 7.23 | 0.00% | 69.90 | |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 | 33 | 3.45 | 4.70 | 0.00% | 73.15 | |
K6152 | 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等) 選択的動脈化学塞栓術 | 23 | 4.65 | 8.04 | 0.00% | 75.74 |
当科は内視鏡的治療を積極的に施行しております。
高齢者の患者さんが増加しており、より低侵襲の検査・治療、入院期間の短縮を心がけております。
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 44 | 0.42% |
異なる | 26 | 0.25% | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 147 | 1.42% |
異なる | - | - |
播種性血管内凝固症候群(DIC)や敗血症はDPCにて高額な点数が設定されており、臨床的に根拠のある診断でなければアップコーディング(不適切な高額点数の請求)を疑われかねない病名とされ、DPC/PDPS傷病名コーディングテキスト(厚生労働省保険局医療課発行)でも明記されております。
厚生労働省による平成27年度DPC対象病院データ集計では、全症例に対する各疾患の割合は、播種性血管内凝固症候群0.17%、敗血症0.58%、その他真菌症0.04%、手術・処置などの合併症0.72%と公開されております。
全国値と比べ当院は、敗血症は同等、播種性血管内凝固症候群とその他真菌症は低く、手術・処置等の合併症は高い結果となりました。この手術・処置等の合併症に該当した症例の6割が、透析シャント狭窄や閉塞の患者さんです。透析センターを有し血液透析に必要なバスキュラーアクセス(シャント)関連の診療も多く行っている当院ではどうしても多くなってしまう症例です。入院契機と「異なる」場合の症例は少ないので、当初の目的のための手術や処置を行ったあと発生した合併症は少ないと考えられます。
手術や処置などは、合併症を起こさないよう細心の注意を払って診療・治療を行っております。臨床上ゼロにするのは難しいことですが、より確率が低くなるよう最善を尽くしてまいります。
平成27年度 静岡済生会総合病院 病院指標
【対象データ】
平成27年度(平成27年4月1日~平成28年3月31日)中に当院を退院した患者さんのデータを集計対象としています。
ただし、健康保険(公費、生活保護を含む)を使用した患者さんを対象とし、自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さんは含まれません。
定義・用語説明
年齢階級別退院患者数
定義
- ・集計期間内に退院された患者さんの人数を、10歳刻みの年齢階級別に集計しています。
- ・年齢は入院日の満年齢となります。
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 902 | 239 | 374 | 614 | 787 | 949 | 1749 | 2138 | 2038 | 590 |
当院は、静岡市駿河区唯一の公的医療機関であり、地域医療支援病院として幅広い年齢層の患者さんを診察しております。
特に小児の患者さんは、静岡医療圏において小児専門病院に次ぐ患者数となっております。
また、60歳以上の患者さんが病院全体の6割を超えており、症状が比較的重症になりやすい高齢者の入院が多くなる傾向にあります。
定義・用語説明
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
各診療科別に患者数の多いDPC14桁分類について、「DPCコード」「DPC名称」「患者数」「平均在院日数(自院)」「平均在院日数(全国)」「転院率」「平均年齢」「患者用パス」を示したものです。
※診断群分類の名称およびDPCコードと診療科の名称が合致しない場合があります。
定義
- ・最終的な自院の退院を持って1カウントとします。
- ・転院は、最終的な退院先が「転院」の患者さんとします。
- ・患者数が10未満の症例については、各数値を(-)で表記します。
用語説明
- 【DPCコード】
- 診断群分類を表すコードです。病気と治療の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療が異なればDPCコードも異なります。
- 【DPC名称】
- DPCコードが、どのような病気と治療で分類されているかを表します。
- 【平均在院日数(自院)】
- 入院日数(在院日数)を症例ごとに集計し、その値を症例数で割った平均値です。
- 【平均在院日数(全国)】
- 厚生労働省より公表されている、平成27年度における全国DPC対象病院での平均在院日数です。
- 【転院率】
- 該当する症例のうち、当院から他病院に移動して入院継続(転院)することとなった患者さんの割合です。
- 【平均年齢】
- 該当する症例での平均年齢となります。
- 【患者用パス】
- 入院時に患者さんにお渡しするスケジュール表です。診療の効率化を図り、安全な医療を提供するため、治療や看護の手順を標準化し、検査・治療・手術・看護ケアなどの内容を時間軸に沿ってまとめたものです。
※呼吸器内科、総合診療科につきましては、上位3位までのすべての患者数が10未満の為、表示しておりません。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
100070xxxxxxxx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) | 69 | 10.16 | 15.35 | 0.00% | 62.62 | 糖尿病教育入院 |
100040xxxxx00x | 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 副傷病なし | 11 | 8.91 | 14.20 | 0.00% | 49.27 | |
100060xxxxxxxx | 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) | - | - | 14.30 | - | - |
糖尿病治療をこれから始める方、糖尿病コントロールの悪い方、進行した糖尿病合併症のある方に必要な糖尿病教育入院の患者さんが多くいらっしゃいます。当院には糖尿病専門スタッフ(糖尿病認定看護師、糖尿病療養指導士、看護師、薬剤師、栄養士)が複数おり、日常生活の指導、自己血糖測定指導、インスリン自己注射指導、服薬指導などを行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040080x1xxx0xx | 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳未満)手術・処置等2なし | 119 | 5.82 | 5.72 | 0.00% | 1.71 | 小児肺炎・急性気管支炎 |
140010x199x00x | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上)手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 67 | 6.19 | 6.17 | 7.46% | 0.00 | |
040100xxxxx00x | 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし | 58 | 6.29 | 6.31 | 0.00% | 4.45 | 小児喘息様気管支炎 |
当科では、肺炎や喘息といった小児呼吸器疾患の症例が多くなっています。2番目に多い症例は、羊水大量吸引症候群や新生児黄疸などの新生児疾患ですが、DPCコードは出生体重によって細分化されているため患者数が分散されています。出生体重による細分化を除外すると、当科で最も多い疾患となります。当院は、地域周産期母子医療センターに指定されており、新生児の受け入れはとても多くなっています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 56 | 7.09 | 9.17 | 1.79% | 71.55 | |
060035xx0100xx | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 30 | 16.57 | 17.41 | 0.00% | 73.87 | 結腸切除術 |
060335xx0200xx | 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし |
29 | 6.86 | 7.84 | 0.00% | 56.14 | 腹腔鏡下胆のう摘出術 |
当科で最も多い入院症例は、手術を行わずに治療した腸閉塞(イレウス)です。点滴や経鼻チューブなどで保存的に治療しています。すべての症例が予定外・緊急入院ですが、平均在院日数も短く早期に退院しています。手術が必要となった場合は可能な限り腹腔鏡下手術を行い良好な成績を得ています。
次いで多い症例は結腸の悪性腫瘍です。全国癌統計において、結腸癌は男性4位、女性2位の死亡数の多い病気です。症例を選んで腹腔鏡下手術を積極的に取り入れ低侵襲手術を施行しています。進行癌に対しては、転移巣も含めた切除と化学療法を併用し治癒率の向上を目指しています。
3番目に多い症例には、急性胆嚢炎・胆石性胆嚢炎などが該当します。診療ガイドラインに沿って安全性に十分配慮した上で腹腔鏡下手術を行っています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 184 | 25.17 | 28.70 | 70.65% | 82.83 | 大腿骨頸部骨折手術 |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし |
89 | 4.35 | 5.70 | 0.00% | 53.93 | 橈骨遠位端骨折手術 |
070343xx99x1xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等21あり | 73 | 3.16 | 3.11 | 0.00% | 69.41 | ミエログラフィー |
最も多い症例は、大腿骨骨折で骨折手術や人工骨頭挿入手術などを行っている症例です。高齢化に伴い骨粗鬆症などで転倒により生じやすい病気です。地域連携病院と治療計画を共有(地域連携パス)することで、リハビリ病院などへ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。
2番目に多い症例は、前腕の骨折ですが橈骨遠位端骨折が多くを占め、骨折手術や術後しばらくしてから固定に使用したボルトを抜く手術をした症例が含まれます。
3番目に多い症例は、腰部脊柱管狭窄症に対し脊髄造影検査を行った症例です。この検査により、手術の必要性や治療法を検討します。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160200xx0200xx | 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 11 | 4.82 | 5.86 | 0.00% | 28.09 | 鼻骨骨折手術 |
020230xx97x0xx | 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし | ‐ | ‐ | 3.54 | ‐ | ‐ | |
070010xx010x0x | 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1なし 副傷病なし | ‐ | ‐ | 6.14 | ‐ | ‐ |
当科で最も多い症例は、顔面損傷で鼻骨や頬骨・下顎骨など顔面の骨折が該当します。
治療は手術による観血的整復術と、傷を作らない徒手整復術があり、平均在院日数も短く早期に退院している患者さんが多いです。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 47 | 12.02 | 10.02 | 2.13% | 74.57 | |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 46 | 12.76 | 7.52 | 6.52% | 50.52 | |
010040x099x00x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 39 | 26.28 | 19.32 | 38.46% | 63.85 |
1番目に多い症例は、外傷性慢性硬膜下血腫や外傷性脳内血腫、外傷性くも膜下出血などが該当します。
2番目に多い症例は、脳振盪や外傷性くも膜下出血や急性硬膜下血腫でも手術に至らなかった症例が該当します。
3番目に多い症例は、非外傷性の脳出血で脳の視床や被殻といったところからの出血が多くみられます。出血量が多い場合には手術(脳内血栓除去術)を選択することもあります。急性期を脱し状態が落ち着くと、リハビリ目的に転院する割合が高くなっています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050180xx97xx0x | 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり 副傷病なし | 30 | 2.90 | 3.46 | 0.00% | 69.53 | 下肢静脈瘤抜去術 |
050170xx02000x | 閉塞性動脈疾患 動脈形成術、吻合術 指(手、足)の動脈等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 16 | 13.25 | 17.43 | 6.25% | 75.00 | |
050080xx01010x | 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 副傷病なし | 15 | 34.87 | 25.69 | 0.00% | 70.00 |
最も多い症例は、下肢静脈瘤に対し血管内焼灼術(レーザーや高周波焼灼術)や静脈抜去術を行った症例が該当します。患者さんの症状や状態に合わせ、ほとんどは外来での日帰り手術で行っており、年間約350例あります。
次に多い症例は、下肢閉塞性動脈硬化症に対し血栓除去や血管移植、バイパス移植を行った症例が該当します。動脈硬化症・下肢の虚血については、軽症から重症まで、外来通院から入院まで、内服・運動治療からカテーテル治療・手術・点滴治療まで、と全般にわたっての診断・治療を進めています。
3番目に多い症例は、大動脈弁や僧帽弁の狭窄症・閉鎖不全症に対し弁置換術などを行った症例が該当します。人工心肺を使用する大がかりな手術のため、平均在院日数も比較的長い疾患になります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 | 122 | 9.48 | 9.94 | 0.00% | 33.35 | 帝王切開術 |
120170xx99x0xx | 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし | 44 | 21.52 | 20.87 | 2.27% | 30.07 | 出産後 |
120170xx01x0xx | 早産、切迫早産 子宮破裂手術等 手術・処置等2なし | 42 | 20.31 | 31.78 | 0.00% | 32.12 | 帝王切開術 |
1番目に多い症例は、既往術後妊娠や骨盤位などにより帝王切開が必要となった症例が該当します。当院ではパスを使用しており8泊9日で退院される患者さんが多いです。
2番目に多い症例は、切迫早産などで安静目的の入院、3番目に多い症例は、切迫早産で帝王切開によって出産となった症例が該当します。安静目的の入院のため、平均在院日数が長くなる傾向にあります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020160xx97xxx0 | 網膜剥離 手術あり片眼 | 30 | 15.63 | 11.08 | 0.00% | 58.03 | |
020180xx97x0x0 | 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2なし片眼 | 25 | 13.16 | 8.62 | 0.00% | 54.84 | |
020200xx9710xx | 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 17 | 14.94 | 7.99 | 0.00% | 67.88 |
白内障をはじめとして、網膜剥離、糖尿病性網膜症に対する硝子体手術など、眼科疾患全般に幅広く対応しています。当科で最も多い症例は、白内障ですがDPC対象症例ではない(短期滞在手術等基本料3に該当)ため、上記の表には含まれません。
また、救命救急センターを併設しているため外傷などの救急疾患も多く受け入れています。
加齢黄斑変性症に対する抗VEGF療法(ルセンティス、アイリーア硝子体注射)にも対応しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030428xxxxxxxx | 突発性難聴 | 94 | 14.11 | 9.60 | 0.00% | 59.26 | 突発性難聴 |
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし | 83 | 5.81 | 5.53 | 0.00% | 37.96 | |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 手術なし | 74 | 4.70 | 5.31 | 0.00% | 64.32 |
最も多い症例の突発性難聴は、副腎皮質ホルモンの投与を中心に血管拡張剤などの点滴と、高気圧酸素療法などを組み合わせて治療を行います。点滴自体は10日間なので全国平均と変わりありませんが、当院の平均在院日数が全国よりも長いのは、当院は高気圧酸素治療室を有しており、遠方からの紹介患者さんが多く、毎日の通院が困難にて入院のまま継続していただいているのが要因と考えられます。駿河区・葵区の患者さんはほぼ10日間の入院です。
2番目に多い症例は、扁桃周囲膿瘍や急性化膿性扁桃炎などで抗生剤などの点滴による治療を行った症例が該当します。
3番目に多い症例は、耳性めまいやメニエール病が含まれます。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010060x099030x | 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり 副傷病なし | 118 | 21.89 | 18.08 | 25.42% | 73.66 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 25 | 23.64 | 21.69 | 20.00% | 82.12 | |
010060x099040x | 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし | 20 | 27.40 | 20.87 | 40.00% | 72.15 |
1番目と3番目の症例は脳梗塞ですが、行った治療がエダラボン(脳保護剤)投与によるものと、t-PA治療(血栓溶解療法)かによって分けられています。急性期を脱した後、後遺障害のリハビリ目的のために転院する割合が高くなっております。
2番目に多い誤嚥性肺炎は、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などを併存し嚥下機能障害がみられる患者さんに発生しやすい病気です。平均年齢も高く、症状が安定した後も転院し治療継続される患者さんが多いのも特徴です。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 46 | 8.41 | 8.97 | 0.00% | 67.70 | 帯状疱疹 |
080011xx99xxxx | 急性膿皮症 手術なし | 36 | 13.22 | 11.97 | 2.78% | 62.81 | |
161060xx99x0xx | 詳細不明の損傷等 手術なし 手術・処置等2なし | - | - | 3.71 | - | - |
最も多い症例の帯状疱疹は痛みを伴う紅斑や水疱を症状とする疾患で、抗ウイルス薬による治療を行います。
次いで多い急性膿皮症は細菌感染で起こる蜂巣炎や丹毒です。外来治療では十分な治療を行えない重症患者さんの入院治療を行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
11012xxx040x0x | 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 手術・処置等1なし 副傷病なし | 141 | 1.63 | 2.89 | 0.00% | 53.84 | ESWL日帰り、ESWL1泊 |
110070xx0200xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 68 | 7.16 | 7.59 | 0.00% | 73.04 | 経皮的膀胱腫瘍切除術 |
11012xxx020x0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし | 63 | 5.40 | 5.91 | 0.00% | 62.03 | 経尿道的尿管結石採石術 |
最も多い症例は、尿管結石や腎結石に体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行った症例です。破砕困難な場合は、内視鏡での結石破砕(TUL)を行います。これは3番目の症例に該当します。また、結石の再発予防のための食事療法指導や運動指導も行っております。
2番目に多い症例は、膀胱癌に対し経尿道的膀胱腫瘍切除を行った症例です。このほか、膀胱全摘手術や全摘後の尿路変向法など、年齢やがんの状態を考慮し選択しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050050xx99100x | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 191 | 2.76 | 3.07 | 0.00% | 68.88 | 冠動脈造影検査(CAG)橈骨 |
050050xx0200xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし | 91 | 5.82 | 4.87 | 1.10% | 70.49 | 冠動脈治療(PCI)橈骨 |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 58 | 22.66 | 18.30 | 3.45% | 80.78 |
最も多い症例は、狭心症などに対する心臓カテーテル検査のための入院で、当科全症例の3割以上を占めます。この検査の結果、心臓カテーテル治療が必要となった症例が2番目に多い症例に該当します。
3番目に多い症例は心不全です。平均年齢も高いため、急性期を脱してもケアが必要な患者さんも多く、転院して治療継続されています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050070xx01x0xx | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし | 118 | 5.36 | 5.68 | 0.00% | 61.79 | 経皮的心筋焼灼術(アブレーション) |
050210xx97000x | 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 49 | 9.69 | 11.76 | 0.00% | 71.08 | ペースメーカー・ICD新規植え込み手術 |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 21 | 14.14 | 18.30 | 0.00% | 77.10 |
最も多い症例は、心室期外収縮や心房細動などの頻脈性不整脈に対して経皮的カテーテル心筋焼灼術(アブレーション)を行った症例です。また、心室性不整脈を有する方は突然死のリスクがあるため、必要に応じて植え込み型除細動器(ICD)の移植も行っております。
次いで多い徐脈性不整脈は、房室ブロックや洞不全症候群などに対しペースメーカ移植術などを行った症例です。インターネット回線を通じて、自宅にいる患者さんのペースメーカ情報を見ることができるホームモニタリングシステムも順次導入しており、異常を早期に発見することができ、将来的には患者さんの通院負担軽減に役立つと期待されています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
180040xx02x0xx | 手術・処置等の合併症 内シャント血栓除去術等 手術・処置等2なし | 87 | 4.86 | 3.40 | 19.54% | 71.78 | シャント造設術1泊、シャント造設術2泊 |
040080x099x0xx | 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし | 60 | 20.03 | 14.34 | 8.33% | 80.90 | |
110280xx99000x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 33 | 23.12 | 13.64 | 3.03% | 65.36 |
最も多い症例は、慢性腎不全で透析を行っている患者さんで、透析シャントが狭窄・閉塞し、シャント拡張術・血栓除去を行った症例が該当します。当院では、透析センターを有していることから、血液透析に必要なバスキュラーアクセス(シャント)関連の診療も多く行っています。
慢性腎不全などの腎臓疾患は、ほかの病気との関連が多いことも特徴であるため、様々な診療科と連携して治療を行っています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040080x099x0xx | 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし | 11 | 9.91 | 14.34 | 0.00% | 70.64 | |
130010xx97x2xx | 急性白血病 手術あり 手術・処置等22あり | 10 | 66.30 | 43.59 | 0.00% | 68.90 | |
130060xx97x40x | 骨髄異形成症候群 手術あり 手術・処置等24あり 副傷病なし | ‐ | ‐ | 23.04 | ‐ | ‐ |
最も多い症例は肺炎ですが、当科での診療はベースに血液疾患を持つ患者さんが多いのが特徴です。
疾患別症例数では、非ホジキンリンパ腫(18例)、急性白血病(15例)、骨髄異形成症候群(10例)の順に多いのですが、同じ疾患でも治療が異なるためDPCコードが異なり、患者数が分散したため、このような順位となっています。
特殊な薬剤を使用しなければならない症例などは、DPC対象外となってしまい、上記表には含まれませんが、当科では様々な血液疾患を診療しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし | 59 | 11.61 | 10.93 | 3.39% | 77.32 | |
040080x099x0xx | 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし | 56 | 22.48 | 14.34 | 10.71% | 80.13 | |
060140xx97x00x | 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 50 | 11.28 | 11.00 | 0.00% | 71.94 |
最も多い症例は、総胆管結石性胆管炎や急性胆管炎などで内視鏡による治療を行ったものとなります。
3番目に多い症例は、出血性胃潰瘍や十二指腸潰瘍など消化管からの出血にて内視鏡による止血を行った症例です。
2番目に多い症例の肺炎は、当科特有の疾患ではありませんが、呼吸器内科が不在の期間(2016年4月より再開)、内科系診療科で協力して治療を行っていました。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040080x099x0xx | 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし | 22 | 19.95 | 14.34 | 27.27% | 82.27 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 22 | 23.73 | 21.69 | 13.64% | 86.05 | |
060060xx99x0xx | 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし | 18 | 7.06 | 12.94 | 0.00% | 80.28 |
ガンと向き合う患者さんの苦痛を和らげ、その人らしく暮らしていけるようサポートする医療を提供する緩和医療科ですが、呼吸器内科が不在の期間(2016年4月より再開)肺炎・誤嚥性肺炎などの呼吸器疾患を多く診療しました。
3番目に多い症例は、胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍(胆管癌、胆嚢癌など)に対し、手術や化学療法は行っていない緩和医療による症例となります。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
定義
- ・患者数は延患者数で集計しています。(延患者数:1人の患者さんが集計期間に繰り返し入院した場合、その都度1とカウントした数です。)
- ・医療資源を最も投入した傷病名に対するICD10コードが、胃癌の場合はC16$、大腸癌の場合はC18$・C19・C20、乳癌の場合はC50$、肺癌の場合はC34$、肝癌の場合はC22$における各患者数を集計しています。
- ・初発例はUICCが定めたTNMから示される病期分類による患者数を集計しています。
- ・再発例は集計期間内の患者数のみを集計しています。
- ・患者数が10未満の症例については、各数値を(-)で表記します。
用語説明
- 【ICD-10】
- 世界保健機関(WHO)が作成した傷病に対する分類で、世界共通コードにて分類します。最新版が第10版のためICD-10と呼ばれます。
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 17 | - | - | 25 | 10 | 13 | 1 | 7 |
大腸癌 | - | - | - | 23 | 43 | 38 | 1 | 6,7 |
乳癌 | 21 | 19 | 11 | - | - | 11 | 1 | 6,7 |
肺癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 7 |
肝癌 | 10 | 13 | - | 10 | - | 30 | 1 | 7 |
5大癌とは、日本で発症症例が多いとされる5つの癌(胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌)の事をいいます。UICC(国際対がん連合)が定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発巣の大きさと浸潤度)、N(所属リンパ節への転移状況)、M(遠隔転移の有無)を評価し、これらの要素によってがんを病期Stage0~StageⅣに分類しています。
外科では胃癌、大腸癌、乳癌の患者さんが多く、消化器内科では肝癌の患者さんを多く診療しています。肺癌に関しては、平成27年度は呼吸器内科の常勤医師が不在のため患者さんが少なくなっています。肝癌の再発症例が多いのは、肝動脈塞栓術などを目的とする患者さんが繰り返し入院されることが要因と考えられます。
当院は、健康管理センターを併設しており早期発見・早期治療を目指しております。癌が見つかってからも、手術や化学療法、放射線療法、緩和治療など、個々の患者さんに合わせた治療を目指しております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
成人の市中肺炎について、重症度別に「患者数」「平均在院日数」「平均年齢」を集計しています。
定義
- ・入院のきっかけとなった傷病名および最も医療資源を投入した傷病名が、肺炎(ICD-10コード:J13~J18$)であるものに限定します。
- ・重症度はA-DROPスコアを用いて分類しています。各因子に一つでも不明があった場合は「不明」と分類します。
- ・患者数が10未満の症例については、各数値を(-)で表記します。
用語説明
- 【市中肺炎】
- 日常生活の中で罹患した肺炎をいいます。
- 【A-DROPスコア】
-
市中肺炎の重症度分類で、下記項目の該当数で重症度を分類します。
A(Age=年齢):男性70歳以上、女性75歳以上
D(Dehydration=脱水):BUN(尿素窒素)21mg/dL以上または脱水あり
R(Respiration=呼吸):SpO2(酸素飽和度)90%以下(PaO2[動脈血酸素分圧]60Torr以下)
O(Orientation=意識障害):意識障害あり
P(Pressure=血圧):収縮期血圧90mmHg以下
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
重症度 0 | 15 | 11.93 | 53.87 |
重症度 1 | 41 | 18.05 | 79.56 |
重症度 2 | 45 | 17.20 | 83.20 |
重症度 3 | 39 | 16.87 | 83.00 |
重症度 4 | 14 | 29.64 | 84.07 |
重症度 5 | - | - | - |
不明 | 12 | 19.17 | 79.83 |
当院の成人市中肺炎の患者さんは、中等症から重症にかけて割合が高い傾向です。平均年齢も高く、A-DROPスコアの年齢の評価項目に該当しているためと考えられます。また、重症度に比例して平均在院日数も長くなっています。
平成27年度は呼吸器内科の常勤医師が不在のため、肺炎の患者さんのほとんどは施設からの紹介などで緊急搬送された方です。よって高齢の患者さんも多く、重症度もおのずと高い患者さんが多かったと考えられます。
脳梗塞のICD10別患者数等
脳梗塞の病型別の「患者数」「平均在院日数」「平均年齢」「転院率」を集計しています。
定義
- ・最も医療資源を投入した傷病名が、脳梗塞のものをICD-10コード別に集計しています。
- ・転院は、様式1の退院先が「4.他の病院・診療所への転院」とし、「転院患者数/全退院数」を転院率とします。
- ・患者数が10未満の症例については、各数値を(-)で表記します。
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|---|---|
G45$ | 一過性脳虚血発作及び関連症候群 | - | 14 | 5.93 | 70.71 | 0.00% |
G46$ | 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 | - | - | - | - | - |
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 199 | 27.84 | 75.08 | 29.91% |
その他 | 15 | 24.93 | 70.80 | 2.34% | ||
I65$ | 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | - | - | - | - | - |
I66$ | 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | - | - | - | - | - |
I675 | もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> | - | - | - | - | - |
I679 | 脳血管疾患,詳細不明 | - | - | - | - | - |
中でもI63$(脳梗塞)に分類される症例の割合が高く、特に発症日から3日以内の急性期脳梗塞が集計全体の8割以上を占めています。平均年齢が75歳と後期高齢者の方が多くなっています。
急性期を脱し症状が落ち着くと3割程度の患者さんがリハビリ専門病院などへ転院します。また、5割程度の患者さんは、そのまま自宅へ退院されています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
各診療科別に手術件数の多い上位3術式について、「患者数」「術前日数」「術後日数」「平均年齢」「患者用パス」を示したものです。
定義
- ・手術術式のKコードによる集計です。
- ・一連の入院において複数回の手術を実施した場合は、主たる手術のみ集計しています。
- ・輸血関連および創傷処理等の軽微な手術は除外しています。
- ・術前日数は入院日から手術日(手術日当日は含まない)までの日数、術後日数は手術日(手術日当日は含まない)から最終的な退院日までとしています。
- ・転院は、退院先が「4.他の病院・診療所への転院」とし、転院患者数/全退院数を転院率とします。
- ・患者数が10未満の症例については、各数値を(-)で表記します。
用語説明
- 【Kコード】
- 医科点数表で定められた手術に対する点数表コードです。接頭がKで始まります。
※内分泌代謝科、神経内科、皮膚科、呼吸器内科、血液内科、総合診療科、緩和医療科につきましては、上位3位までのすべての患者数が10未満の為、表示しておりません。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K9131 | 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの | 102 | 0.00 | 13.76 | 0.98% | 0.00 | |
K9132 | 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの | 67 | 0.00 | 26.97 | 4.48% | 0.00 | |
K7151 | 小児腸重積整復術 | - | - | - | - | - |
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けています。NICUでの新生児医療分野では、極小未熟児から成熟児を中心とした新生児急性疾患を多数受け入れているため、新生児に関する手術が多くなっています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 57 | 2.04 | 4.30 | 0.00% | 57.79 | 腹腔鏡下胆のう摘出術 |
K6335 | ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) | 45 | 1.27 | 2.29 | 0.00% | 69.87 | 鼠径ヘルニア2泊、鼠径ヘルニア3泊 |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 29 | 4.86 | 12.72 | 0.00% | 74.28 | 結腸切除術 |
1位・3位の腹腔鏡下手術は患者さんの体への負担に配慮した低侵襲手術であり、当科では安全性に十分配慮した上で施行しています。
2位のヘルニア手術は短期滞在手術等基本料3に該当する手術であり、在院日数を短くし、患者さんの負担が少なくなるよう努めています。別のKコードとなるためここには掲載していませんが、腹腔鏡下ヘルニア手術も積極的に行っています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 | 129 | 1.36 | 19.75 | 58.14% | 79.16 | 大腿骨頸部骨折手術 |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 73 | 3.67 | 22.71 | 75.34% | 82.48 | 大腿骨頸部骨折手術 |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨) | 67 | 1.42 | 14.45 | 11.94% | 52.81 | 橈骨遠位端骨折手術 |
1、2位の術式に対する症例の多くは大腿骨骨折です。高齢者の骨折が増加している現在、手術が必要と考えられたら、全身状態がよければ可能な限り早く手術を行い、早期リハビリ、早期社会復帰を目指しています。
当科では地域連携病院と治療計画を共有することで、術後、リハビリ病院等へ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0301 | 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(下腿) | 16 | 0.88 | 7.75 | 0.00% | 52.44 | 皮膚軟部腫瘍摘出術 |
K2191 | 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) | - | - | - | - | - | |
K016 | 動脈(皮)弁術,筋(皮)弁術 | - | - | - | - | - |
1位は良性腫瘍に対する摘出術です。入院期間を短くし、患者さんの入院の負担軽減に努めています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 42 | 0.55 | 11.90 | 4.76% | 77.17 | |
K1742 | 水頭症手術 シャント手術 | 18 | 8.28 | 21.00 | 0.00% | 78.39 | |
K1642 | 頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜下) | 12 | 2.17 | 59.42 | 50.00% | 76.17 |
救命救急センターを併設しておりますので、救急疾患の割合が多く、頭部外傷と脳血管障害で入院される患者さんが多くを占めています。そのため、それら疾患に対する手術数が多くなっています。
当科では早期より神経内視鏡手術を導入し、特発性正常圧水頭症に対しLPシャント(腰椎-腹腔短絡術)を積極的に選択しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6146 | 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈 | 23 | 6.83 | 18.65 | 8.70% | 72.91 | |
K617-4 | 下肢静脈瘤血管内焼灼術 | 21 | 0.00 | 1.10 | 0.00% | 68.48 | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 13 | 2.00 | 3.23 | 0.00% | 74.69 |
当科では「下肢静脈瘤・血管治療センター」を開設し、下肢静脈瘤および末梢動脈を含めた血管疾患全般の診療を積極的に行っています。手術数もそれら該当疾患に対するものが上位となっております。
2位の下肢静脈瘤の手術に関しまして、新しいレーザー治療装置と高周波治療装置を保険適用になったの機にいち早く導入しております。合併症が少なく、疼痛や皮下出血といった症状も格段に少なくなり、ほとんどの患者さんは外来での日帰り手術となっています。入院症例でも、入院期間は短縮して、患者さんにより負担の少ない治療を施行できます。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8982 | 帝王切開術 選択帝王切開 | 132 | 4.52 | 7.02 | 0.00% | 34.39 | 帝王切開術 |
K8981 | 帝王切開術 緊急帝王切開 | 83 | 3.39 | 7.57 | 0.00% | 30.52 | 帝王切開術 |
K877 | 子宮全摘術 | 41 | 1.78 | 9.20 | 0.00% | 52.02 | 腹式単純子宮全摘術 |
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けています。ハイリスク妊娠・分娩の管理入院、緊急母体搬送など可能な限り対応していますので、予定・緊急共に帝王切開術の術数が多くなっています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821ロ | 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの | 472 | 0.14 | 1.94 | 0.00% | 74.33 | 白内障 |
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの | 70 | 1.21 | 13.49 | 0.00% | 60.81 | |
K2802 | 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他のもの) | 43 | 0.58 | 11.51 | 0.00% | 61.81 |
1位は白内障に対する手術です。短期滞在手術等基本料3に該当する手術であり、入院期間を短くすることによって、患者さんの入院の負担を軽減できるよう努めています。
2、3位は網膜剥離、糖尿病性網膜症等に対して施行される手術です。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K3772 | 口蓋扁桃手術 摘出 | 31 | 0.97 | 6.16 | 0.00% | 25.90 | 扁桃摘出術 |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的副鼻腔手術) | 16 | 0.94 | 5.63 | 0.00% | 52.81 | 慢性副鼻腔炎手術 |
K3932 | 喉頭腫瘍摘出術(直達鏡によるもの) | 12 | 2.75 | 7.50 | 0.00% | 60.83 | 喉頭顕微鏡下手術 |
1位は扁桃炎を繰り返す方、もしくは手術にて睡眠時無呼吸の大幅な改善が見込める方に行う手術です。
2位は慢性副鼻腔炎に対する手術です。原則的にまずは薬物治療を2~3ヶ月行い、効果が得られない場合は入院していただき鼻内内視鏡を用いて手術を行います。
3位は声帯ポリープ・喉頭腫瘍等を直達喉頭鏡を用いて切除する手術です。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K768 | 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 | 141 | 0.10 | 0.53 | 0.00% | 53.84 | ESWL日帰り、ESWL1泊 |
K8036ロ | 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 その他のもの | 77 | 2.52 | 6.25 | 0.00% | 73.35 | 経皮的膀胱腫瘍切除術 |
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) | 39 | 1.97 | 2.95 | 0.00% | 61.59 | 経尿道的尿管結石採石術 |
1位は尿路結石症に対する手術です。体への負担が少なく、日帰り入院可能な手術となり患者さんの負担が軽減されます。体外衝撃波結石破砕術で結石が破砕困難であれば、3位の術式である内視鏡での破砕を行います。
2位は膀胱がんに対する手術です。病期・状態に応じて手術、放射線、化学療法を選択します。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) | 63 | 2.48 | 3.46 | 0.00% | 69.68 | 冠動脈治療(PCI)橈骨 |
K5491 | 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの | 23 | 0.00 | 22.78 | 0.00% | 72.35 | |
K5492 | 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) | 20 | 0.15 | 14.45 | 0.00% | 60.75 |
虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療の手術が1~3位を占めました。
一刻を争う緊急治療も数多く対応しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5951 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) | 68 | 1.38 | 3.28 | 0.00% | 60.74 | 経皮的心筋焼灼術(アブレーション)AF |
K5952 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) | 52 | 1.87 | 2.29 | 0.00% | 63.65 | 経皮的心筋焼灼術(アブレーション)PSVT |
K5972 | ペースメーカー移植術(経静脈電極) | 28 | 3.57 | 9.79 | 0.00% | 79.21 | ペースメーカー・ICD新規植え込み術 |
1、2位は頻脈性不整脈に対する手術です。カテーテルアブレーションと呼ばれます。この手術のような侵襲的治療と、薬物療法を中心とした非侵襲的治療をうまく組み合わせながら、患者さんにとってよりよい方向に進むような治療を行っていきます。
3位は徐脈性不整脈に対する手術です。ペースメーカを移植された患者さんの情報をインターネット回線を通じてみることができる、ホームモニタリングシステムも順次導入しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K616-4 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 | 93 | 1.74 | 3.33 | 20.43% | 71.09 | |
K610-3 | 内シャント設置術 | 46 | 7.04 | 14.54 | 2.17% | 69.11 | シャント造設術1泊、シャント造設術2泊 |
K6146 | 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈 | 11 | 39.27 | 28.36 | 9.09% | 70.27 |
当院では透析センターを有しており、血液透析に必要なバスキュラー・アクセス(シャント)関連の診療が多く見られます。また、他医療機関で透析治療を行っている患者さんのシャントトラブルの紹介も多く見られます。
手術に関してはやはりこの疾患に対するものが上位を占めています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 51 | 0.18 | 12.10 | 0.00% | 73.24 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 37 | 2.14 | 16.00 | 5.41% | 78.22 | |
K721-21 | 内視鏡的大腸ポリープ切除術(2cm未満) | 28 | 4.54 | 3.07 | 0.00% | 72.68 |
当科は内視鏡的治療を積極的に施行しています。
高齢者の患者さんが増加しており、より低侵襲の検査・治療、入院期間の短縮を心がけています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
定義
- ・最も医療資源を投入した傷病名がDIC:播種性血管内凝固症候群(DPC:130100)、敗血症(DPC:180010)、その他の真菌症(DPC:180035)、 手術・術後の合併症(DPC:180040)について、入院契機となった病名との同一性の有無を区別して症例数と発生率を集計しています。
- ・患者数が10未満の症例については、各数値を(-)で表記します。
用語説明
- 【播種性血管内凝固症候群(DIC)】
- 感染症などが原因で、全身の至るところの血管内で血液を固める機能が強くなってしまう状態です。また、血液凝固に必要な血小板や血漿などを消耗してしまい、止血機能が失われるため様々な臓器で出血しやすくなる非常に重篤な病態です。
- 【敗血症】
- 感染を起こしている箇所から血液中に病原体が入り込み、重篤な全身症状を引き起こす病態です。
- 【真菌症】
- 真菌(カビなど)による感染症です。
- 【手術・術後の合併症】
- 手術や術後などに一定割合で発生してしまう病態です。創部感染や術後出血などがあげられます。 合併症はどのような術式でもどのような患者さんでも一定の確率で起こりうるもので、医療ミスとは異なります。
- 【入院契機】
- DPCコードにて分類され対象となる病気(最も医療資源を投入した傷病名)とは別に、入院のきっかけとなった病名(入院契機病名)が それぞれの患者さんにつけられています。最も医療資源を投入した傷病名と入院契機病名が「同一」か「異なる」かに分けて集計しています。
「同一」は、ある病気の診療目的で入院し、その病気の治療を行ったということを表します。
「異なる」は、ある病気の診療目的で入院したが、別の病気をもともと持っていた、もしくは入院中に違う病気が発症したことにより、その治療が主となってしまった場合を表します。 - 【発生率】
- 全退院患者さんのうち、該当するDPC(最も医療資源を投入した傷病名)症例数の割合です。
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | 13 | 0.13% | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 35 | 0.36% |
異なる | 19 | 0.20% | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 164 | 1.70% |
異なる | - | - |
播種性血管内凝固症候群(DIC)や敗血症はDPCにて高額な点数が設定されており、臨床的に根拠のある診断でなければアップコーディング(不適切な高額点数の請求)を疑われかねない病名とされ、DPC/PDPS傷病名コーディングテキスト(厚生労働省保険局医療課発行)でも明記されております。
厚生労働省による平成26年度DPC対象病院データ集計では、全症例に対する各疾患の割合は、播種性血管内凝固症候群0.17%、敗血症0.56%、その他真菌症0.04%、手術・処置などの合併症0.70%と公開されております。
全国値と比べ当院は、敗血症は同等、播種性血管内凝固症候群とその他真菌症は低く、手術・処置等の合併症は高い結果となりました。
この手術・処置等の合併症に該当した症例の6割が、透析シャント狭窄や閉塞の患者さんです。透析センターを有し血液透析に必要なバスキュラーアクセス(シャント)関連の診療も多く行っている当院ではどうしても多くなってしまう症例です。入院契機と「異なる」場合の症例は少ないので、当初の目的のための手術や処置を行ったあと発生した合併症は少ないと考えられます。
手術や処置などは、合併症を起こさないよう細心の注意を払って診療・治療を行っております。臨床上ゼロにするのは難しいことですが、より確率が低くなるよう最善を尽くしてまいります。
- 2024/9/30
- 令和5年度DPCデータに基づく病院情報を公開しました
- 2023/9/29
- 令和4年度DPCデータに基づく病院情報を公開しました
- 2022/9/30
- 令和3年度DPCデータに基づく病院情報を公開しました
- 2021/9/27
- 令和2年度DPCデータに基づく病院情報を公開しました
- 2020/9/28
- 令和元年度DPCデータに基づく病院情報を公開しました
- 2019/9/27
- 平成30年度DPCデータに基づく病院情報を公開しました
- 2018/9/28
- 平成29年度DPCデータに基づく病院情報を公開しました
- 2017/10/19
- 誤植を修正しました
- 2017/9/29
- 平成28年度DPCデータに基づく病院情報を公開しました
- 2016/9/30
- 誤植を修正しました
- 2016/9/28
- 平成27年度DPCデータに基づく病院情報を公開しました
特に小児の患者さんは、静岡医療圏において小児専門病院に次ぐ患者数となっております。
また、60歳以上の患者さんが病院全体の6割を超えており、症状が比較的重症になりやすい高齢者の入院が多くなる傾向にあります。