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メディア掲載情報

メディカルコラム 「ゲーム障害(ゲーム依存)とは」

ジュニアアスリート静岡(2023年08月no.42)のメディカルコラムに小児科の浅田 一志 医師が寄稿しました。

 


 

「ゲーム障害(ゲーム依存)とは」

 

「ゲームは平日160分まで」、「22時以降はゲーム禁止」、2020年に全国で初めて香川県でゲーム規制条例が施行されました。条例では、インターネットやコンピュータゲームの過剰な利用は、子どもの学力や体力の低下、ひきこもり、睡眠障害、視力障害などを引き起こすとされています。

実際に2019年5月に世界保健機関(WHO)が、ゲームの長時間プレイで日常生活に明確な問題が生じ、自らの意思でやめることが難しい状態を「ゲーム障害(ゲーム依存)」と認定しています。

ゲーム障害による影響として、学業・金銭面では、遅刻、欠席、不登校、学業成績低下、高額な課金をしてしまうこともあります。精神面では、うつ、不安、イライラ、ひきこもり、暴言、暴力など、身体面では肥満、やせ、運動不足、昼夜逆転がおこることがあります。

予防法として、まず有効なのがゲームを始める年齢を遅くすることです。次に1日のゲームをしてもいい時間やゲームができる時間帯・場所を明確に決めることです。その際、子どもの意向も取り入れることが大切です。また、ゲーム以外の実生活を充実させることでも、ゲーム障害を予防できるといわれています。

 ここまでゲーム・ネットのデメリットを挙げましたが、良い面もあり、例えば創造性や認知能力を高めるといった研究結果があったり、また、子ども同士のコミュニケーションツールとしての役割や子育ての手助けになったりと否定されることばかりではありません。ゲーム・ネットを完全に排除するのではなく、節度をもった使用のためのルール作りが大切です。

小児科
浅田 一志