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メディア掲載情報

メディカルコラム「紫外線と日焼け止めについて」

ジュニアアスリート静岡(2023年12月no.45)のメディカルコラムに小児科の三神 美子 医師が寄稿しました。

 


 

「紫外線と日焼け止めについて」

 

 外でたくさん運動をしたら皮膚が真っ赤になった!こういった経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。これらは紫外線によるものです。
 紫外線の強さは時刻や季節、天候、オゾン量などによって大きく変わりますが、同じ気象条件の場合は一日のうちで正午ごろ、日本の季節では6月から8月に最も紫外線が強くなります。
 紫外線には3種類の種類があることをご存じでしょうか。

UV-AUV-Bほど有害ではないが長時間浴びた場合の健康被害が懸念される。
UV-B:ほとんどは大気層で吸収されるが、一部は地表へ到達し、皮膚や目に有害である。
UV-C:大気層で吸収され、地表には到達しない。

 これらの紫外線から皮膚を守るために日焼け止めを使用する方も多いかと思います。日焼け止めの効果はSPFPAで表示されています。主にUV-Bを防ぐ指標のSPFは日常生活ならばSPF20程度で十分ですが、アウトドアシーンならばSPF50程度のものがおすすめです。一方、PAUV-Aを防ぐ指標です。
 紫外線防止剤は紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2つに分けられます。紫外線吸収剤はまれにかぶれることがあるので、皮膚の弱い人などは「紫外線吸収剤無配合」といった表示のある日焼け止めを選ぶと良いでしょう。また、帽子のつばが7センチあれば約60%の紫外線をカットできると言われています。紫外線を過度に防御する必要はありませんので、適切な防御をしつつ楽しく外遊びを楽しみましょう!

 

小児科
三神 美子