メディア掲載情報
メディカルコラム「こどものダイエットは危険!?」

ジュニアアスリート静岡(2025年6月no.57)のメディカルコラムに村松 真由美医師が寄稿しました。ジュニアアスリートは当院外来パンフレットスタンドや市内各所で配架しています。ぜひお手に取ってご覧ください。
こどものダイエットは危険!?
皆さんは自分の体型をどう考えていますか?痩せている?それとも太っている?SNSやメディアで見るアイドルやモデルさん達は、すらっとしてスタイルが良く見えますよね。もし「自分もそうなりたい、そのためにダイエットしよう!」と考えているお子さんがいれば、それはちょっと待ってください。
成長期にある皆さんが無理な減量をすると、体に大きな負担がかかります。身長を伸ばす大切な時期に体重を減らしてしまうと、身長の伸びはぴたっと止まってしまいます。体重減少が続くと、思春期に分泌され始める性腺ホルモンの分泌が悪くなります。性腺ホルモン不足の状態は、骨をもろくし、将来骨折のリスクも高まります。
体重減少が急激に進むと、からだが危険だと判断して、代謝を落とした冬眠状態のようになります。精神的にも不安定になり、そのまま「摂食障害」に罹患する方もいます。肌はカサカサに乾燥し、手足は冷たくなり、認知機能が落ちます。アスリートの皆さんの場合、パフォーマンスが落ちる可能性もあります。
健康を損なってまでダイエットをすることは、本当に良いことでしょうか。もしお子さんの急激な体重減少が気になっている保護者の方がいれば、一度医療機関にご相談ください。
小児科
村松真由美