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安心して、赤ちゃんと暮らせるその日まで。

赤ちゃんが生まれるその瞬間は、待ち遠しい半面、リスクもつきものです。すべてのお母さんが安心して出産できるよう、済生会の周産期母子医療センターが活動しています。

特色

お母さんも赤ちゃんも、安心できる出産環境のために。

お産は、自然が一番です。しかし、母児ともにさまざまなリスクを生じる場合もあります。周産期医療とは、お産の前後に生じるリスクに備え、適切に対応するための医療です。診療体制の整った分娩環境や低出生体重児などに備えた最善の体制を整備し、安心して赤ちゃんを産み、育てられる環境づくりを行っています。

体制

妊娠中から赤ちゃんを見守る、産科・小児科の一貫体制。

近年は高齢妊娠や不妊治療後妊娠などによるハイリスク分娩が増加傾向にあり、お母さんと赤ちゃん双方を見守る体制が重要になっています。当院では産婦人科・小児科の合同カンファレンスを毎週行って情報を共有。母児の状態を見極めた上で、最適な娩出時期・方法を選択している他、小児科医が分娩に立ち会うなど緊急事態への備えも徹底しています。


地域連携

周産期医療の専門機関として、地域の医療機関と連携します。

当院で出産予定のお母さんはもちろん、近隣の産科医院・小児科医院での緊急事態にも最適な医療を提供するため、地域の医療機関との緊密な連携と適切な搬送体制を整えています。人工呼吸器やモニター装置などを搭載した新生児搬送用ドクターカーを備え、早産や異常分娩など突然の異変に際し、迅速な母児搬送に努めています。

早産や異常分娩等による赤ちゃんの呼吸障害など、お産には緊急事態への備えが欠かせません。
当院は、専門医が24時間待機するNICU (新生児特定集中治療室)を備えた総合病院として、地域の先生方や、3次医療を担う県立こども病院と連携しています。当直の専門医をはじめ研修医も多く、充実したスタッフ体制を組み妊娠28週以降の早産児、人工呼吸管理や一酸化窒素(NO)ガス吸入療法などの特殊な治療を要する赤ちゃんへの対応が可能です。
また看護チームがお母さんのさまざまな不安や悩みを受け止め、落ち着いて出産できる心のケアにも取リ組んでいます。すべての赤ちゃんに対して、限りなく健康に育つようにスタッフー丸となって力を尽くします。

静岡済生会総合病院
周産期母子医療センター長
小児科部長

福岡 哲哉

施設紹介

産婦人科外来

お産の日を迎える喜びは、私たちスタッフも一緒です。

生まれてくる赤ちゃんとご家族のために安心してお産に臨んでいただけるよう、妊娠中の様々なサポートを行います。母体合併症妊娠、ハイリスク妊娠の管理はもちろん、他院とも連携し地域の妊婦さんが安全にお産できるような体制を整えています。お母さんの不安を少しでも取り除けるよう、産前産後の精神面のフォローもしています。

両親学級

出産を控えたご夫婦を対象に、分娩や母乳育児に対する心構えなど、助産師が講義と実技指導を行う「妊娠中の教室」を開催しています。また、産後の母乳相談の場として「母乳相談外来」を実施し、乳房マッサージの実施や産後の子育てについてのご相談にも応じています。

外来保健指導

妊婦健診を受ける全ての妊婦さんを対象に、助産師が保健指導を行っています。また、妊娠期から分娩期、産褥期を通じて一貫した看護が行えるよう、入院病棟とも密に連絡を取り合っています。

助産師外来

助産師による妊婦健診、産後健診、母乳育児支援など妊婦さん、褥婦さん一人ひとりに応じた健診、指導を実施しています。ちょっとした疑問や不安などさまざまな相談に対応しています。

分娩室

様々な専門スタッフが 誕生の瞬間を見守っています。

分娩室では、産婦人科医、小児科医、助産師、看護師など様々な専門スタッフが連携し、お母さんと赤ちゃんを見守ります。合併症妊娠や高齢出産などのハイリスク妊産褥婦や、生まれてくる赤ちゃんに24時間体制で医療と看護を提供。お母さんに寄り添い、安全なお産・育児をサポートします。

NICU 新生児特定集中治療室

充実した設備・チーム医療で、 小さな生命を繋ぎます。

赤ちゃんの生命を守り成長発達を促す、優しい医療を目指しています。小児科医が交代で24時間365日の体制をとり、専門的知識に特化した医師・看護師が赤ちゃんのケアに力を注いでいます。急性期を脱した赤ちゃんの回復期病棟(GCU)を備え、安心して家庭へ帰れるよう地域の支援機関と連携し、育児支援にも力を入れています。

カンガルーケア

肌と肌のふれあいが赤ちゃんを落ち着かせ、成長発達を促します。ママやパパにとっても、赤ちゃんとの絆を深める大切な時間です。赤ちゃんは直接抱っこされ、目を合わせたり声をかけられたりすることで、とても満ち足りた様子を見せてくれます。

新生児蘇生講習会

周産期医療に従事する全てのスタッフを対象とし、NCPRインストラクターの資格を持つ医師が、マスクバックによる人工呼吸や心臓マッサージ、気管内挿管、薬物投与など、新生児蘇生講習を実施しています。また受講者の施設に出向き、普段勤務する場所、使っている器具を使用しての「出張講習会」も開催しています。

新生児室

アットホームな環境で、 赤ちゃんを見守ります。

当院では、出生一日目からお母さんの体調に合わせて母子同室を行っています。お母さんにはゆっくり休養していただきながら、赤ちゃんとの絆を育むことができます。赤ちゃんの異変時には24時間体制で小児科医が対応でき、安心安全で心のこもったケアを提供します。おっぱいのこと、育児のことなど、スタッフに何でもご相談ください。