Home vol.39:病院長ご挨拶
私が病院長に就任して2年目となりました。
昨年度は新型コロナウイルス感染の波が次から次へとおとずれましたが、当院ではすべての職員が力を合わせてコロナ禍での診療体制の維持に努めてきました。まだ感染の収束がみえてこない中、今年度も引き続き市民の皆さんが新型コロナ感染症の治療を受ける機会をのがすことがないよう、またコロナ以外の診療を止めることがないように注力してまいります。
診療機能の充実
~脳卒中の血管内治療開始・呼吸器外科再開・産科病棟改修~
今年度、当院では地域の皆様により良い医療を提供することができるように、診療機能を充実させていきます。
今年から脳卒中の血管内治療を開始し、治療の選択肢が広がりました。
4月からは長年診療を休止していた呼吸器外科を再開することができました。これによって肺がん手術なども可能となり、また5月には放射線治療装置の機器更新を完了して稼働を開始しますので、当院が取り組んでいる「がんトータルケア」にとっても大きな前進となります。この他にも新たな機器の導入や増設など機器整備にも力を入れていきます。
また当院で周産期医療を担う地域周産期母子医療センターでは、当院の強みである安心安全なお産に加えて、快適な出産環境を提供できるよう産科病棟の改修を行います。期間中も産科診療を止めることなく、段階的に改修を進める計画です。今後は機能とアメニティーの両面で妊産婦さんをサポートします。
地域の福祉・医療を支える「済生会ブランド」
さて、静岡の皆さんにとって済生会といえば病院というイメージが強いと思いますが、済生会という組織は社会福祉法人であり、さまざまな福祉施設を運営しています。静岡県済生会には、病院の他に障害者や障害児、高齢者など社会的に弱い方をサポートする施設や、看護学校、保育園など全部で16の施設があります。
今年度は、急性期医療だけでなく地域の福祉・医療を支える「済生会ブランド」を地域の皆さんに知っていただけるようアピールしていきたいと考えています。
私は就任以来、「患者さんにやさしく、患者さんが安心できる病院」を目指してやってきましたが、その姿勢はこれからも変わりません。良質で温かい医療を提供して、地域の皆様に「済生会でよかった」と思っていただけるよう精進してまいります。
静岡済生会総合病院 病院長
岡本 好史
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