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Home vol.32:静岡済生会のがんトータルケア 「すい臓がんと向き合う」

自覚症状が出にくく、出た時にはかなり進行していることが少なくない、すい臓がん。
食道や胃、大腸などのがんと違って内視鏡で直接見ることができないため、診断が難しいがんでもあります。
当院では担当医を中心に化学療法センターや緩和ケアチーム、地域医療センターなどと連携し、
患者さん目線でトータルケアに取り組んでいます。

外科 医長 Dr.高橋 大五郎

すい臓がんってどんな病気?

すい臓は目が届きにくい臓器です

すい臓は重要な臓器が密集するお腹の奥、背中側に位置し、異常を発見しにくいばかりでなく、消化器の中でも特に手術が難しい臓器です。すい臓がんは50代以上の方に多い病気ですが、遺伝によるがんの場合は30代でもかかることがあります。またすい臓は血糖をコントロールするインスリンを分泌する臓器ですので、糖尿病とも関わりの深い病気です。糖尿病の方はすい臓がんを発症しやすく、またすい臓がんになるとすい臓の機能が落ちて糖尿病を発症しやすくなります。

すいぞう

手術が有効ですが、難しいケースも

最も有効な治療は手術です。がんの位置によっては胆管やすい管、十二指腸なども切除します。比較的大きな手術になるため、術前検査を十分行い手術適応を慎重に判断します。一方、手術しても再発するリスクが高い場合には、手術ではなく抗がん剤治療もしくは抗がん剤と放射線治療を組み合わせた治療を選ぶケースもあります。最近はより効果の高い抗がん剤が出てきており、治療の選択肢は増えています。

 

納得できる診療を目指します

患者さんの負担が大きい手術になるため、十分に納得して意思決定していただけるようサポートします。不安がある方にはセカンドオピニオンもお勧めしています。また当院では、がんと診断された時から症状の緩和のため緩和医療科が関わるほか、薬やリハビリテーションといったさまざまな分野の専門家が連携して患者さんを包み、支えていきます。

 

外科 医長
Dr.高橋 大五郎
日本肝胆膵外科学会高度技能専門医/日本外科学会専門医/日本消化器外科学会専門医/日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医/日本消化器病学会専門医/日本がん治療認定医機構がん治療認定医/日本乳癌学会認定医/検診マンモグラフィ読影認定医/ICD制度協議会認定インフェクションコントロールドクター

 

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