Home vol.32:がん治療の現場から
がんと診断される前から知ってほしい。
患者さんのつらさをやわらげる緩和ケアチームの活動
もし、あなたやあなたの家族が突然、がんと診断されたとしたら?
これからの治療や、その先々のことを考えると、途方に暮れてしまう...それが普通です。
そうしたがん患者さんや、支えるご家族のつらさを少しでも軽くするために活動しているのが「緩和ケアチーム」です。
緩和医療科や精神科の医師をはじめ管理栄養士や臨床心理士まで、
専門家がタッグを組み、あらゆる角度で患者さんを包み支えます。
緩和ケアは、がんと診断された時から始まります。がんになったショックも一緒に受け止めます。
そして、患者さんが病気と向き合える心構えや環境を整えるために、チームで力を合わせます。
体の痛みがあれば和らげ、心の痛みや生活の不安を軽くする策も考えます。
緩和ケアを受けて、なんとか前向きに治療に取り組み、自分らしさを取り戻していく患者さんも大勢います。
つらい時は緩和ケアチームみんなで寄り添います。
あなたは患者さんである前に、一人の人間。
病院だからと遠慮せず、不安やつらさ、やりたいことやりたくないこと、
何でも気軽におはなしください。
臨床心理士
お話を伺いながら不安やストレスへの対処方法について一緒に考えます。
薬剤師
患者さんやご家族の立場で考え、ご希望に添えるよう努めます。
退院支援看護師
退院後の生活や療養場所を決めるまでのプロセスを支えます。
リハビリテーション科作業療法士
ご本人が思い描いた形で生活できるようリハビリテーションスタッフが支えます。
緩和ケアチーム専従看護師
患者さんが自分らしく過ごせるにはどうすれば良いか考えます。
緩和医療科医師
がんという火の粉がふりかかったら火消しのようにかけつけたい。そんな思いで集まったチームです。
臨床心理士
患者さんが「大事にされている」ことを感じていただけるよう努めています。
管理栄養士
毎回の食事に満足感を感じていただけるようご希望にお応えします。
このほか、精神科医師もチームメンバーとして活動しています。