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home vol.49:地域の医療福祉従事者の皆さまへ iNPH早期発見のために

●iNPHは紛らわしい病気です

iNPH患者数はパーキンソン病より多いといわれますが、治療を受けている患者さんはまだまだ少数です。その一因として、iNPHが様々な病気に似て紛らわしいことが挙げられます。歩行障害に悩む患者さんは整形外科へ、排尿障害なら泌尿器科へと、脳神経外科以外の診療科を受診するケースも少なくありません。iNPHは画像診断でも別の病気に似た所見となるため、疑わしい症例があれば当院の専門医にご相談いただければと思います。
通院せず介護を受けている方の中にも、隠れiNPH患者さんが多くいると考えられます。担当ケアマネージャーさんや介護スタッフの方の気づきがきっかけになって受診する患者さんもいます。社会の様々な場面で患者さんを見つけ早期治療につなげられるよう、地域のクリニックや介護施設の皆さまにもぜひ意識しておいていただきたい病気です。当院でも定期的に公開講座を行うなど、今後も積極的に周知に努めてまいります。

 

●画像診断のポイント

脳脊髄液の増加は脳萎縮などでも見られますが、水頭症は脳室が頭の上部に持ち上がっているように見えるのが特徴です。またシルビウス裂の広がりも認められます。

 

●迷ったらご相談ください

iNPHが疑われる患者さんがおられましたら当院にご相談ください。当院ではiNPH専門外来を開設して毎週月曜日に専門医が診療を行っています。

特発性正常圧水頭症(iNPH)専門外来
◆診療日      毎週月曜日午後(祝日除く・完全予約制)
◆お問い合わせ窓口 地域医療センター 地域連携室
TEL.054-280-5040
受付時間:月曜日〜金曜日8:30〜18:00(祝日除く)

 

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