• 標準

背景色

病院発行コンテンツ NEW

home vol.52:DOCTOR'S VOICE 「目指すのは骨折を防ぐこと」

整形外科
田中 宏昌医師

整形外科 医長 田中宏昌医師
医学博士
日本整形外科学会認定整形外科専門医
日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
日本骨粗鬆症学会認定医
臨床研修指導医


 

再び骨折しないために

大腿骨の骨折に対しては、金属で骨を固定する手術が進歩していますが、高齢の方では手術後に元の生活に戻れなくなるケースも少なくありません。そうならないためには、定期的な骨密度検査を行い、バランスのとれた食事や適度な運動によって骨粗しょう症を予防することが大切です。それでも背骨や大腿骨を骨折してしまった場合には、「ストップ・ザ・ワン」、つまり骨折を一度きりで終わらせることが重要になります。特に背骨は圧迫骨折によって曲がると、他の骨も連鎖的に骨折しやすくなります。このような二次骨折を防ぐためには、骨粗しょう症の薬物治療や栄養指導を継続していくことが不可欠です。
当院では、すべての患者さんが再び骨折しないよう、一人ひとりに寄り添いながら継続的に見守る体制を整え、地域のかかりつけ医の先生方と連携しています。


好きなことができる生活を続けてほしい

私は小さい頃からサッカーやラグビーでケガばかりしていました。4歳で骨折、中学時代に椎間板ヘルニアを経験し、今も突き指した指を患者さんに実例としてお見せしたりします。そんな経験から、患者さんの痛みには共感できます。整形外科は失った機能を作り直す科です。患者さんが体の機能を取り戻し、元気に好きなことができる生活を続けられるよう、最適な治療を考え続けていきたいと思っています。

 

Home vol.30(PDF)ダウンロードはこちら