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Home vol.41:脂肪肝は早めに検査しましょう! 〜 当院の検査と治療 〜

健康診断などで「脂肪肝」と診断されたら

まずはかかりつけの先生に相談しましょう。脂肪肝の中でもよりリスクが高いNASHに進行するかどうかを診断するには専門の検査が必要です。検査を希望する方は、かかりつけ医の先生から、当院あての紹介状を作成してもらいましょう。

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【当院肝胆膵内科受診の際の注意事項】

● 完全予約制 

● 初めて受診する場合は、かかりつけ医より地域連携室(054-280-5040)へ前日までに予約をとるようお願いします。

負担なくNASHを見つけ出す「肝線維化診断」の受診を

進行するリスクの高いNASHは、肝臓が線維化して硬くなっているかを見極めることが重要です。以前は肝臓の組織を取って調べる生体検査(生検)でしか診断できませんでしたが、当院では血液検査と、超音波エラストグラフィーという検査機を使って、体に負担の少ない「非侵襲的肝線維化診断」を行っています。この機器では通常のエコーに加え5分程度で検査できる上、健康保険が適用可能です。このことで入院が不要となり、針を刺されることへの患者さんの精神的・肉体的負担を軽減することができました。脂肪肝と診断された方はぜひ一度、検査を受けることをおすすめします。

一定以上の肝線維化が認められた場合は生検で肝臓の状態を詳しく調べ、NASHや肝硬変の診断を行います。

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治療の基本は食事と運動。管理栄養士がアドバイスします

脂肪肝は、すぐに治るような治療法はありません。糖尿病や高脂血症などの薬を使うことはあるものの、基本的には体重を減らし肝臓の脂肪を落とすことが何より大切です。肝硬変まで進行するとなかなか治りにくくなりますが、元の体重から7%以上減量できた人は有意に改善が見られるというデータもあります。また、肝硬変が進むと「サルコペニア」といって全身の筋肉量が低下しやすくなります。適切な栄養を摂りながら筋トレなどで筋肉量を増やし代謝を上げていくことが重要です。当院では管理栄養士が食生活などのアドバイスを行い、患者さんをサポートしています。

一方、NASHや肝硬変の患者さんには定期的に画像検査や採血を行い、進行の度合いを診ながら早期がんの発見に努めます。

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