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Home vol.42:DOCTOR'S VOICE VOL.62 脳神経外科
脳神経外科
大多和 賢登
脳神経外科医長/日本脳神経外科学会専門医・指導医/日本脳卒中学会専門医/日本脳神経血管内治療学会専門医
静岡県伊東市出身。愛知県内のいくつかの病院で経験を積み、名古屋大学大学院での臨床研究などを経て、2022年より現職。
▶最新設備を導入した血管撮影室。2台の大型カメラで脳を上からも横からも捉えたX線動画が撮影できます。(写真)
手術の選択肢が増えています。
2022年1月、脳血管治療に精通した大多和賢登医師が当院に着任したのを機に、院内の治療設備を拡充し、カテーテルによる脳血管治療を開始しました。
患者さん一人の治療に医師2〜3名と看護師、診療放射線技師がチームで当たり、救命救急センターとも連携して緊急性の高い治療に取り組んでいます。
患者さんに負担の少ない治療を目指します。
1年前に当院に来てまず始めたのは、カテーテル治療の体制を新しく立ち上げることでした。他のドクターやチームスタッフへの情報提供や教育、連携体制づくりまで、最初は1人で苦労しましたが、周囲の皆さんの協力で今は順調に治療に取り組めるようになっています。脳梗塞など緊急性の高い病気と向き合う治療法だけに、全スタッフの迅速な対応が求められます。皆で情報共有してチームワークを発揮しています。
私が研修医の頃ははまだカテーテル治療などなく、脳梗塞を起こせば多くの方が寝たきりになってしまうという時代でした。技術や設備機器が着々と進歩して、今ではカテーテル治療が欠かせない治療法の一つになっています。
患者さんに負担が少ない、低侵襲であることがこの治療法のメリット。脳動脈瘤や頸動脈狭窄症の治療法にはカテーテル治療以外の選択肢もありますので、カテーテル治療を選ぶ以上は、手術による患者さんの負担をより軽減したいと思っています。
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