Home vol.34:急性期リハビリテーション
入院早期から患者さんを支える
急性期リハビリテーション
突然のケガや病気で入院したら...
体調が優れず思うように動けなくなり、日常生活に支障を来すこともあります。
また、長時間ベッドの上で過ごすことで、心や体の機能が衰えてしまう恐れがあるのです。
それを防ぎ、一日も早く日常に戻るために、早期からリハビリテーションを開始し、
スムーズな回復や退院を目指しています。
医師、看護師、退院支援専門スタッフなどと連携を図り、
急性期から患者さんやご家族をしっかり支えていきます。
病態が日々変わる急性期。的確な判断を心がけています。
入院患者さんは、ベッド上で体を動かさないことから発症する廃用症候群という状態になる恐れがあります。それを防ぐため、早くから担当医の判断のもと、動かせる範囲で関節の曲げ伸ばしなどを行います。急性期の患者さんは病態が刻々と変わるので、血液やレントゲンなどのデータを見極めながら慎重に進めます。突然の入院に戸惑いがちな患者さんの声に耳を傾け、自己紹介の段階から信頼していただけるよう努めています。
理学療法士(PT)
山﨑年弘
入院直後からのリハビリで、退院後の自立度が変わります。
突然の病気やケガで体が不自由になってしまった患者さんは、その後の生活を大きく変えなければならなくなります。作業療法士は、トイレ動作・整容動作など、その患者さんに必要な日常生活が実現できるよう、早くから生活動作に着目してリハビリを実行します。入院中から患者さんの退院後の生活をイメージして“できる”ことを活かしながらよりよい生活を送れるようにサポートします。
作業療法士(OT)
山下絵理乃
コミュニケーションの改善と、嚥下(えんげ)の問題を防ぎます。
言語聴覚士は脳卒中などによりコミュニケーションが取りづらくなった患者さんのリハビリや、食べ物を飲み込む、嚥下(えんげ)の問題を抱えている患者さんのリハビリを行っています。脳の病気ばかりではなく、加齢による嚥下障害で誤嚥性肺炎が重症化してしまう患者さんも少なくありません。入院直後からコミュニケーションの取り方を検討したり、食事の問題を見極め、安全に食べることをサポートします。また、口の中の衛生管理も看護師と連携して行っています。
言語聴覚士(ST)
芝口萌子
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