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home vol.50:126って何の数字?糖尿病の見つけ方

「126」が糖尿病との境目

病名のとおり尿検査で糖が出るのは、病状がかなり進行してから。通常は血液検査で異常が発見されます。ご自身の血液検査の結果を見てみましょう。何も食べていない状態の血糖量を示す「空腹時血糖値」が110 mg/dL以上だと糖尿病予備軍、126mg/dL以上で糖尿病と診断されます。

 

最近1〜2ヵ月の糖の状態も分かります

「HbA1c」も糖尿病を診断する重要な数値。HbA1cは血液中で血糖と結びついているヘモグロビンの濃度のことで、ここ1〜2ヵ月の血糖の状態を診ることができます。健康診断の数日前から頑張って節制すれば血糖値はある程度抑えられますが、HbA1cの数値はなかなか下がりません。HbA1cが6.5%以上になると糖尿病が疑われます。

 

自覚症状があったら要注意

糖尿病が進行するにつれ、尿に出る糖を薄めようとして尿の量が増え、体内の水分量が減っていきます。そのため喉や口の中が乾いたり頻尿になったりといった自覚症状が出てきます。また、太っていた人が1ヵ月に10kgやせるなど、急激に体重が落ちることも。これは、取り込んだ栄養が体内を素通りして出ていってしまうせいです。気づいて治療しないと、さらに食べる量を増やして余計に血糖値を上げることにもなりかねません。
その他、傷の治りが遅い、身体がむくみやすい、目がかすむ、肌が乾燥するなど、放っておきがちな何気ない不調が、糖尿病からきているものかもしれません。自覚症状が出るのは糖尿病が進行しているサイン。早く医師に相談しましょう。

 

身体はずっと前から頑張っています

去年まではどれだけ食べすぎても問題なかったのに、突然血液検査に引っかかったという人がいますが、糖尿病は一朝一夕になるものではありません。もしかしたら長年の生活習慣の乱れを何とかしようと頑張ってきた膵臓が、頑張りすぎてついにバテてしまったのかもしれません。糖尿病や予備軍と診断されたら、今まさに膵臓が悲鳴を上げていると考えて、膵臓を休ませる生活に切り替えていきましょう。

 

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