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Home vol.30:DOCTOR'S VOICE VOL.50 胸部・心臓血管外科

胸部・心臓血管外科
戸塚 裕一
医長/日本外科学会専門医/下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術実施医/腹部大動脈瘤ステントグラフト実施医

胸部・心臓血管外科 戸塚 裕一

DATA.1
当院の胸部・心臓血管外科は、心臓や血管はもちろん、同じ胸部にある肺の外科的診療も一部行っています。戸塚医師が昨年春から加わったことで、常勤医3名体制となりました。

DATA.2
当院で研修医時代を過ごした後、母校の琉球大学医学部附属病院で実績を積み、当院にカムバック。家庭では7人の子育てに奮闘中。「いろいろなことを学ばせたい」とイクメンぶりを発揮。


 

血管の病気は全身病。
心臓から足まで治療します。

 心臓や血管の異常で当院を受診する患者さんが最初にかかる診療科は、多くの場合、循環器内科です。その診療の中で手術という外科的な治療を必要とする患者さんを当科が担当します。例えば、心臓に栄養を送る冠動脈に多くの狭窄または閉塞病変がある方や、心不全を繰り返していてその原因が弁の変性による場合、また動脈硬化が進行し動脈壁がこぶ状に大きくなる動脈瘤を有する患者さん等を担当します。様々な併存疾患を抱えていたり重症の方が多いため、日頃から他の診療科と十分にコミュニケーションを取って連携を図っています。
 血管の病気は全身病。そのため、時には足の末梢血管を手術することもあります。足は血管が細いので、心臓より足の方が手術の難易度は高いかもしれません。一方、心臓の手術の多くは心臓を止めて手術をするため時間制限があります。正確さに加えて迅速さが求められますね。
 また、当科は胸部外科の役割も果たしているため、胸部の外傷や気胸などの肺の病気の手術・治療を行うこともあります。
大きな病院の外科は専門ごとに細分化していますが、当院のように、心臓から末梢血管、肺までを当科で総合的に診ることができるのはある意味で利点だと思います。他科との垣根が低いのも当院の良さですね。


経験があっても意識がなければ
患者さんの安全は保てません。

 外科医としてより重症の患者さんを治したいという思いから、心臓血管外科の道を選びました。研修医として最初に勤務し始めたのが当院なので当時から知っている先生も多く、コミュニケーションが取りやすい環境に恵まれています。
 医師となって一番心がけてきたのはやはり安全面です。特に当科の患者さんはほんの些細なことで病状が変わってしまうので、日々のきめ細かな観察が欠かせません。悪化する前に対処できるよう看護師と連携を取っています。どれだけ経験を積んだ医師でも、日々の意識が足りなければ患者さんの安全は保てませんから。
 医療機器の進歩で外科の技術もどんどん新しくなっています。患者さんに元気になっていただくことを第一に、より負担の少ない手術の導入にも取り組んでいきたいと思います。

 

MINI Voice:ウォーキングで、血管年齢に負けない!

 薬をもらうとそれだけで安心してしまう患者さんもいますが、薬は対症療法の一つに過ぎません。根本的に体を元気にするには運動がとても重要。おすすめはウォーキング。難しい手順を覚える必要もなく、手軽に有酸素運動ができます。自分ができる範囲で毎日続けましょう。

 

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