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home vol.53:【貧血予防基本編】食事管理の基本

貧血予防に大切な食事管理の基礎知識や、年代別の注意ポイントを紹介します。

私たち管理栄養士は患者さんそれぞれのライフスタイルに合わせた食事を一緒に考えます
管理栄養士 大石真理奈

 

Q. 貧血を防ぐコツは?

A. 一番大切なのは栄養バランスです

貧血の種類にもよりますが、鉄欠乏性貧血や巨赤芽球性貧血といった栄養不足からくる貧血を予防するには、日々の栄養管理がとても大切です。とはいえ、貧血に限らず「これさえ食べれば劇的に調子が良くなる」という食品は数少ないのが現実です。偏った食べ方がかえって別の病気や変調を招くこともあります。食事は健康のための「土台づくり」。建物の基礎と同じで、土台がしっかりしていれば、さまざまな病気のリスクに負けない元気な体をつくることができます。主食、肉や魚、野菜のおかずを組み合わせ、バランスのとれた食事を毎日摂ることが健康への近道になります。

 

Q. 食事管理、毎日続けるのがしんどいです

A. 100点満点でなくてもいいんです

バランスの良い食事は大切ですが、完璧に頑張って3ヵ月でやめてしまっては努力が無駄になってしまいます。当院では患者さんに、100点満点でなくていいから何か一つできそうなことから始めることをおすすめしています。なかなか続かないとお悩みなら、対策を一緒に考えます。ご本人の生活スタイルに合わせた食事提案もできますので、かかりつけ医の先生を通じてご相談ください。

 

Q. 貧血対策でNGな生活習慣って?

A. 世代や生活スタイルによってさまざまな注意点があります

若い方に多いのが、無理なダイエットによる栄養不足です。朝食抜きでは血液をつくる材料も不足してしまいます。また、妊娠中の方はもちろん、妊活中の方も、将来の妊娠に備えてバランスの良い食事で体づくりをしておきましょう。一人暮らしの方や高齢の方は、いろいろなおかずを組み合わせず一品で済ませてしまうことが多いかもしれませんが、毎食いろいろな食材を少しずつ摂ることを意識しましょう。

 

 

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