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「院外処方箋における疑義照会簡素化プロトコール」の運用について

当院では、令和4年4月1日より、薬物治療管理の一環として、調剤上の形式的な変更に伴う疑義照会を簡素化して、患者さんへの薬学的ケアの充実及び処方医や保険薬局での業務負担軽減を図る目的で「院外処方箋における疑義照会簡素化プロトコール」(以下、プロトコール)の運用を開始することといたしました。

プロトコール利用時のお願い

本プロトコールを適正に運用するにあたり、疑義照会簡素化の趣旨や各項目の内容など、事前に下記プロトコールをご確認いただいた上で、院外処方箋における疑義照会簡素化プロトコール合意書(以下、合意書)を交わすことを必須条件としております。
参加をご希望される場合には、当院薬剤部宛に合意書をご提出ください。
また、プロトコールに基づいて処方変更・調剤した場合には、「疑義照会簡素化プロトコールによる変更報告書」(以下、変更報告書)に必要事項を記載し、当院薬剤部宛にFAXをお願いします。

プロトコール使用までの流れ

  • 1.プロトコール確認後、合意書を2部ダウンロード(保険薬局保管用と当院保管用)し、必要事項(乙の部分)を記載したうえで、返信用封筒とともに当院薬剤部宛に郵送してください。
    • 静岡済生会総合病院 薬剤部
      〒422-8527 静岡市駿河区小鹿1-1-1
  • 2.当院薬剤部にて運用開始日及び登録番号を記入後、1部を保険薬局へ郵送致します。
    ※登録番号は変更報告書を提出する際に必要となります
  • 3.合意書に記載された運用開始日よりプロトコールの使用が可能となります。

注)プロトコール内容の変更、保険薬局代表者の変更に伴う、新たな合意書の締結は行いません


院外処方箋における疑義照会簡素化プロトコールに関する問い合わせ先・問い合わせ時間

問い合わせ先 静岡済生会総合病院 薬剤部
電話番号 054-285-6171(代表)
FAX 054-280-5633
時間 平日8:30~17:15(休日を除く)

外来がん化学療法における連携充実加算について

当院では、保険薬局との連携強化を通じて、外来化学療法における患者さんへより質の高い医療を提供するために、連携充実加算を算定しています。

連携充実加算算定への取り組み

  • 1.治療日の診察前に、患者さんに「化学療法副作用発現チェックシート」(以下、副作用シート)を記入して頂きます。
  • 2.医師が診察時に副作用シートを確認し、必要事項を追記します。
  • 3.患者さんが外来化学療法センターへ移動後、看護師や栄養士、薬剤師が副作用シートにて情報を共有します。
  • 4.薬剤師が「化学療法進捗状況シート」(以下、進捗シート)を作成します。
  • 5.ベッドサイドにて、薬剤師が進捗シートおよび副作用シートを患者さんにお渡しし、面談します。
  • 6.治療終了後、患者さんが保険薬局へ進捗シートおよび副作用シートを持参します。
    文書内容をご確認して頂き、服薬指導等にご活用ください。
  • 【進捗シート】

    治療状況(レジメン名や各抗がん剤投与量、その他医学・薬学的管理上必要な事項など)を薬剤師が記入します。

  • 【副作用シート】

    治療中に発現した副作用の症状や程度について、患者さん自身や医師が記入します。

保険薬局からの情報提供について

服薬状況や副作用等に関する情報などの共有が必要な場合には、当院薬剤部宛に静岡市薬剤師会の服薬状況提供書を用いてFAXをお願いいたします。
※保険薬局において、特定薬剤管理指導加算2の算定が可能です。

当院のがん化学療法レジメンについて

当院化学療法センター委員会にて承認されたがん化学療法レジメン一覧を掲載していますので、ご活用ください。なお、投与量・スケジュールは、患者さんの状態や経過によって、変更となる場合があります。

がん化学療法レジメン一覧

薬薬連携推進研修会

保険薬局薬剤師を対象にして、がん化学療法に関する研修会を年1回開催します。
静岡市薬剤師会を通してご案内いたします。

連携充実加算に関する問い合わせ先・問い合わせ時間

問い合わせ先 静岡済生会総合病院 薬剤部 または外来化学療法センター
電話番号 054-285-6171(代表)
FAX 054-280-5633
時間 平日8:30~17:15(休日を除く)

入院予定患者の服薬情報提供について

当院では、入院に際し患者さんがより安全・適切な医療を受けられるよう、地域の薬局との連携を進めています。そのため、入院が決まった患者さんの薬に関する準備と服薬情報の提供をお願いすることがあります。患者さんが「入院前支援依頼書」を持ちご来局された際は、ご協力をお願いいたします。詳細は下記「入院支援依頼について」をご覧下さい。
患者さんに対応後、「入院前の患者の服薬状況等に係る情報提供書」(またはこれに準ずる文書)で当院薬剤部宛に、FAXにて情報の提供をお願いいたします。

お問い合わせ・FAX送信先 静岡済生会総合病院薬剤部 調剤室
電話番号 054-285-6171(代表)
FAX 054-280-5633(FAXコーナー)

入院支援依頼について

支援の対象となるケース

  • 多種類の服用薬があるなどで、持ち込む薬の整理がご自身では難しい方。
  • 休薬指示があるが、一包化されているなどご自身での対応が難しい方。

依頼について

当院では、入院1週間程前に患者さんが入院支援センターを訪れ入院に関する説明を受けます。その際にスタッフが、薬に関する支援が必要かを判断します。

  • 1.かかりつけ薬局等を患者さんに確認し、スタッフが対象の薬局へ依頼の電話をします。(できるだけ直近に薬局訪問日を設定します。)
  • 2.1の薬局宛に「入院支援依頼書」を発行、患者さんが対象の薬局へ3.の持ち物と共に持参します。
  • 3.患者さんが対象の薬局を訪ねる際の持ち物
    入院支援依頼書、使用中の薬すべて(常用する市販薬、健康食品を含む)、お薬手帳等の薬剤情報、入院のしおり

薬の準備について

  • 1.入院のしおりの表紙にある「入院予定日・時間」「休薬のお願い」「入院当日の飲食について」、2ページ目の持ち込み日数を確認してください。
  • 2.薬は、入院前服用分(入院前分)と入院時の持ち込み分(持込分)に分けて整理して下さい。ここでいう入院前とは入院する時間の前を指します。
    例) 毎食後服用の薬に対して
    4月1日10時入院 → 4月1日朝服用分までが「入院前分」、昼服用分からが「持込分」
    4月1日15時入院 → 4月1日昼服用分までが「入院前分」、夕服用分からが「持込分」
  • 3.持込分は1.の持ち込み日数に足りるようご用意下さい。もしも患者さんお手持ちの分だけで日数に足りなければ、入院後当院で準備いたしますのであるだけで結構です。
  • 4.休薬の指示がある場合、入院前分からそれを取り除き、休薬の指導をお願いいたします。持込分については取り除かずにそのままお持ち下さって結構です。休薬の再開時期は入院後の経過次第となります。
  • 5.持込分を新たに一包化し直すなどの服薬援助は不要です。自己管理が難しければ看護師が管理いたしますので、そのままの形でご準備下さい。PTPシートはできるだけ切り離さず、1回分ずつ仕分けるのではなく、薬剤ごとにまとめて下さい。
  • 6.頓服薬についてはよく使われるもののみで結構です。入院後に現れる各種症状には原則病院の薬剤を使用するとお伝え下さい。目安として、直近1週間に使用していないものは不要です。

注意事項・特にお願いしたいこと

  • 1.診療科では的確な休薬指示が出せるよう服用薬の把握に努めていますが、残念ながら万全ではありません。術前休薬についての疑問は必ずお問い合わせ下さい。特に抗凝固薬、抗血小板薬、糖尿病用薬(入院日絶食の場合)についてはご注意下さい。お問い合わせは疑義照会票に入院前支援依頼書を添付してFAXして頂くか、薬剤部 調剤室までお電話にてお願いいたします。
  • 2.市販薬、健康食品、サプリメントは保険薬との相互作用や治療への影響が不確かです。医師からの指示で飲んでいるもの以外は、原則入院1週間前から中止するようご指導下さい。
  • 3.覚醒剤原料は一律病院への持ち込みを不可にしています。持参分に入れないようご準備の上、入院時に持参しないようご説明下さい。入院中の服用分は入院後に当院で用意いたします。
  • 4.休薬対象を交付している薬局をお尋ねすることを基本としますが、お住まいが遠方であるなど条件によってはそれ以外の薬局を選ぶ可能性があります。予めご了承下さい。

リフィル処方箋の導入について

当院では令和5年1月11日より、リフィル処方箋を導入します。
リフィル処方箋とは、一定の期間内であれば最大3回まで繰り返し利用できる処方箋です。
医師の診察を受けずに複数回薬を受け取れるため、通院の手間が減り患者さんの負担が軽減されます。
また、医療費の節約や、受診患者さんの減少による医師の業務負担軽減も期待できます。

対象者

「症状が安定している」 かつ 「一定期間内に処方箋を反復利用できる」患者さん

留意事項

  • 対象とならない薬剤

    投薬日数に制限のある新薬、麻薬・向精神薬、覚醒剤原料(ビバンセ®のみ)、湿布薬、ホルモン剤を含めた抗悪性腫瘍薬(当院化学療法センター委員会にて決定)

  • 1回あたりの投薬期間と総投薬期間

    「医師が患者の病状等を踏まえ、個別に医学的に適切と判断した期間」としています。

  • 頓服薬や全量入力の薬剤(外用薬など)について

    リフィル処方は可能としています。ただし、これらのみの処方の場合には、処方箋備考欄に「リフィル処方時の外用・頓服薬の○○日分として」の記載を必須としています。
    他に内服薬がある場合には、内服日数分に相当する量でオーダーすることとしています。

  • 相互作用等のチェックについて

    1回目の投与日数以内であれば、当院にてオーダー時に処方チェックがかかりますが、2回目・3回目の際にはかかりませんので、注意をお願いします。

  • 疑義照会簡素化プロトコールについて

    リフィル処方箋は、「院外処方箋における疑義照会簡素化プロトコール」の対象外となります。

  • 当院への情報提供について

    服薬状況などの確認を行ったうえで、リフィル処方箋による調剤を行うことが不適切と判断した場合には調剤は行わず、患者さんに受診勧奨を行うとともに、当院まで情報提供をお願いします。

リフィル処方箋に関する問い合わせ先・問い合わせ時間

問い合わせ先 静岡済生会総合病院 薬剤部
電話番号 054-285-6171(代表)
FAX 054-280-5633
時間 平日8:30~17:15(休日を除く)

2022/12/1 作成