医療の質の指標
医療の質の指標とは、病院の様々な機能を適切な指標を用いて表したものです。
これを分析し、その改善を促すことにより医療サービスの質の向上を図ります。
統計情報
病院全体に関する指標(令和元~令和3年度)
-
入院患者数関係①(単位:人)
延入院患者数 1日平均入院患者数 令和元年度 163,614 447.0 令和2年度 149,977 410.9 令和3年度 149,211 408.8 -
入院患者数関係②(単位:人)
新入院 緊急入院 救急車搬送 令和元年度 11,089 3,938 2,085 令和2年度 10,075 3,751 2,137 令和3年度 10,427 3,847 2,129 -
平均在院日数【一般床全体】(単位:日)
平均在院日数 = 在院患者延べ日数÷((入院患者数+退院患者数)÷2)
平均在院日数 令和元年度 15.7 令和2年度 15.1 令和3年度 14.2 -
病床稼働率(単位:%)
病床稼働率 = 入院延べ患者数÷(稼働病床数×歴日数)×100
稼働病床数の推移
- ・令和元年10月1日より療育C(1病棟60床)を統合、稼働床569床に変更 → 当該グラフには含めず。
病床稼働率 令和元年度 87.8 令和2年度 80.7 令和3年度 80.3 -
死亡退院患者率(単位:人)
死亡率 = 死亡数 ÷ 退院数
※表は左右スクロールできます
退院数 死亡患者数 死亡率 令和元年度 11,111 589 5.3% 令和2年度 10,092 580 5.7% 令和3年度 10,399 557 5.4% -
外来患者数関係①(単位:人)
※初診数は再掲
※表は左右スクロールできます
延べ数 初診数 1日平均 令和元年度 241,537 21,434 998.1 令和2年度 217,368 17,302 894.5 令和3年度 226,531 18,159 936.1 -
救急患者数関係(単位:人)
※表は左右スクロールできます
救急患者 救急車搬送 救急応需率 令和元年度 17,939 5,228 93.0% 令和2年度 13,253 4,660 92.9% 令和3年度 13,534 4,778 91.5% -
紹介率・逆紹介率(単位:%)
※地域医療支援病院の届出基準の計算式に基づき算出
- ・紹介率 = (紹介患者+緊急入院)÷(初診患者-救急患者)×100
- ・緊急入院患者数=入院にて初診料を算定した患者数
- ・救急患者(初診料の時間外・休日・深夜加算算定患者数)
- ・逆紹介率 = 逆紹介患者÷(初診患者-救急患者)
- ・逆紹介患者数=診療情報提供料算定患者数
※表は左右スクロールできます
紹介率 逆紹介率 令和元年度 72.1 93.0 令和2年度 75.2 96.7 令和3年度 75.9 101.6 -
総手術件数(単位:件)
※診療報酬での手術点数算定件数
総手術件数 令和元年度 11,854 令和2年度 11,188 令和3年度 11,638 -
手術室実施件数(再掲)(単位:件)
※診療報酬での手術点数算定件数
手術室実施件数 令和元年度 4,736 令和2年度 4,187 令和3年度 4,379 -
剖検率
令和元年度 令和2年度 令和3年度 死亡数 589 580 557 剖検数 3 6 6 剖検率 0.51% 1.03% 1.08% -
疾病大分類別患者数統計(死亡患者)
※表は左右スクロールできます
疾病分類 死亡数 剖検数 令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度 感染症及び
寄生虫症34 33 43 0 0 0 新生物 162 147 139 1 2 1 内分泌・栄養及び
代謝疾患並びに
免疫障害2 7 3 0 0 0 血液及び
造血器の疾患5 4 4 0 0 0 精神障害 0 0 0 0 0 0 神経系及び
感覚器の疾患6 9 13 0 1 0 循環系の疾患 114 141 130 1 1 0 呼吸系の疾患 114 94 97 1 1 3 消化系の疾患 21 33 20 0 0 2 泌尿生殖系の
疾患19 17 15 0 0 0 妊娠・分娩及び
産褥の合併症0 1 0 0 0 0 皮膚及び
皮下組織の疾患0 1 0 0 0 0 筋骨格系及び
結合組織の疾患2 2 0 0 0 0 先天異常 1 0 0 0 0 0 周産期に発生した
主要病態0 0 0 0 0 0 症状・微候及び
診断名不明確の
状態87 72 75 0 1 0 損傷及び中毒 22 19 18 0 0 0 計 589 580 557 3 6 6 -
褥瘡発生率
褥瘡発生率 = 院内発生件数÷実入院患者数×100
※表は左右スクロールできます
発生件数 発生率 令和元年度 117 0.7% 令和2年度 149 1.0% 令和3年度 138 0.9% -
地区別患者割合【入院患者割合】(単位:%)
地区別患者割合 = 地区別延べ患者数 ÷ 延べ患者数
※表は左右スクロールできます
静岡市駿河区 静岡市葵区 静岡市清水区 静岡市外 県外 令和元年度 51.4 19.2 20.5 7.2 1.6 令和2年度 52.6 18.9 18.9 8.2 1.4 令和3年度 50.9 20.1 18.3 9.5 1.2 -
地区別患者割合【外来患者割合】(単位:%)
地区別患者割合 = 地区別延べ患者数 ÷ 延べ患者数
※表は左右スクロールできます
静岡市駿河区 静岡市葵区 静岡市清水区 静岡市外 県外 令和元年度 56.6 18.5 17.6 6.6 0.8 令和2年度 55.4 18.8 17.9 7.3 0.6 令和3年度 56.1 18.7 17.7 7.0 0.6 -
年齢別患者数割合 入院
※表は左右スクロールできます
年齢 令和元年度 令和2年度 令和3年度 延べ数 構成比 延べ数 構成比 延べ数 構成比 0 6,738 4.5% 5,829 3.9% 5,032 3.4% 1~4 2,019 1.3% 1,002 0.7% 1,099 0.7% 5~9 918 0.6% 500 0.3% 497 0.3% 10~19 1,589 1.1% 1,323 0.9% 1,632 1.1% 20~29 4,312 2.9% 4,144 2.8% 4,244 2.8% 30~39 7,832 5.2% 6,770 4.5% 6,745 4.5% 40~49 8,316 5.5% 7,594 5.1% 6,819 4.6% 50~59 13,711 9.1% 11,775 7.9% 12,705 8.5% 60~64 9,542 6.4% 7,933 5.3% 8,855 5.9% 65~69 12,644 8.4% 9,822 6.6% 9,611 6.4% 70~74 17,154 11.4% 17,132 11.5% 19,186 12.9% 75~79 21,252 14.2% 21,556 14.4% 17,787 11.9% 80~ 57,587 38.4% 54,597 36.6% 54,999 36.9% 計 163,614 100% 149,977 100% 149,211 100% -
年齢別患者数割合 外来
※表は左右スクロールできます
年齢 令和元年度 令和2年度 令和3年度 延べ数 構成比 延べ数 構成比 延べ数 構成比 0 7,867 3.6% 6,416 2.8% 5,921 2.6% 1~4 10,996 5.1% 7,559 3.3% 7,170 3.2% 5~9 6,987 3.2% 5,959 2.6% 6,240 2.8% 10~19 7,839 3.6% 7,104 3.1% 8,555 3.8% 20~29 10,697 4.9% 9,849 4.3% 10,161 4.5% 30~39 17,174 7.9% 15,282 6.7% 15,760 7.0% 40~49 22,225 10.2% 20,333 9.0% 20,299 9.0% 50~59 28,722 13.2% 26,514 11.7% 28,439 12.6% 60~64 15,581 7.2% 14,337 6.3% 15,759 7.0% 65~69 21,862 10.1% 17,723 7.8% 17,243 7.6% 70~74 25,249 11.6% 24,900 11.0% 27,538 12.2% 75~79 27,722 12.8% 24,753 10.9% 23,532 10.4% 80~ 38,616 17.8% 36,639 16.2% 39,914 17.6% 計 241,537 100% 217,368 100% 226,531 100%
診療科別に関する指標(統計)
-
診療科別患者数【入院患者数】
※表は左右スクロールできます
令和元年度 令和2年度 令和3年度 延べ数 1日平均 延べ数 1日平均 延べ数 1日平均 小児外科 0 0.0 0 0.0 0 0.0 外科 13,840 37.8 12,561 34.4 13,787 37.8 脳神経外科 8,965 24.5 7,620 20.9 6,953 19.0 心臓血管外科 4,418 12.1 3,570 9.8 2,789 7.6 呼吸器外科 0 0.0 0 0.0 0 0.0 循環器内科 7,943 21.7 8,010 21.9 7,037 19.3 不整脈科 4,713 12.9 4,748 13.0 4,045 11.1 腎臓内科 13,644 37.3 12,051 33.0 11,835 32.4 内分泌代謝科 974 2.7 940 2.6 1,016 2.8 緩和医療科 152 0.4 159 0.4 230 0.6 総合診療科 182 0.5 67 0.2 60 0.2 消化器内科 10,029 27.4 14,129 38.7 18,558 50.8 神経内科 9,011 24.6 8,021 22.0 7,294 20.0 呼吸器内科 14,927 40.8 11,600 31.8 11,338 31.1 血液内科 8,129 22.2 4,834 13.2 6,043 16.6 整形外科 28,629 78.2 28,157 77.1 26,218 71.8 耳鼻咽喉科 6,469 17.7 4,723 12.9 5,216 14.3 眼科 2,688 7.3 2,456 6.7 2,488 6.8 小児科 9,839 26.9 7,385 20.2 6,767 18.5 産婦人科 8,271 22.6 7,845 21.5 7,745 21.2 皮膚科 1,371 3.7 1,945 5.3 1,341 3.7 形成外科 1,472 4.0 1,132 3.1 1,850 5.1 泌尿器科 6,683 18.3 7,114 19.5 5,640 15.5 麻酔科 0 0.0 0 0.0 0 0.0 精神科 0 0.0 0 0.0 0 0.0 放射線科 0 0.0 0 0.0 0 0.0 歯科 1,265 3.5 910 2.5 961 2.6 計 163,614 447.0 149,977 410.9 149,211 408.8 実日数 366 365 365 -
診療科別患者数【外来患者数】
※表は左右スクロールできます
令和元年度 令和2年度 令和3年度 延べ数 1日平均 延べ数 1日平均 延べ数 1日平均 小児外科 0 0.0 0 0.0 0 0.0 外科 13,214 54.6 12,615 51.9 13,004 53.7 脳神経外科 10,248 42.3 9,167 37.7 9,355 38.7 心臓血管外科 4,757 19.7 4,706 19.4 4,630 19.1 呼吸器外科 0 0.0 0 0.0 0 0.0 循環器内科 5,780 23.9 5,654 23.3 5,626 23.2 不整脈科 2,738 11.3 2,901 11.9 3,285 13.6 腎臓内科 14,800 61.2 14,339 59.0 14,409 59.5 内分泌代謝科 5,848 24.2 5,401 22.2 5,234 21.6 緩和医療科 665 2.7 483 2.0 498 2.1 総合診療科 6,895 28.5 4,851 20.0 8,772 36.2 消化器内科 7,689 31.8 9,425 38.8 10,899 45.0 神経内科 7,558 31.2 6,813 28.0 6,793 28.1 呼吸器内科 7,321 30.3 7,600 31.3 8,085 33.4 血液内科 6,986 28.9 5,223 21.5 5,720 23.6 整形外科 29,901 123.6 25,855 106.4 26,936 111.3 耳鼻咽喉科 15,854 65.5 13,155 54.1 13,084 54.1 眼科 10,831 44.8 10,293 42.4 10,782 44.6 小児科 27,639 114.2 22,209 91.4 22,143 91.5 産婦人科 15,707 64.9 14,146 58.2 13,805 57.0 皮膚科 11,861 49.0 10,301 42.4 10,417 43.0 形成外科 5,420 22.4 4,720 19.4 4,445 18.4 泌尿器科 13,684 56.5 12,416 51.1 12,667 52.3 麻酔科 24 0.1 25 0.1 45 0.2 精神科 2,348 9.7 2,210 9.1 2,209 9.1 放射線科 2,216 9.2 2,283 9.4 2,222 9.2 歯科 11,553 47.7 10,577 43.5 11,466 47.4 計 241,537 998.1 217,368 894.5 226,531 936.1 実日数 242 243 243 -
診療科別手術件数
※表は左右スクロールできます
令和元年度 令和2年度 令和3年度 総数 手術室 総数 手術室 総数 手術室 小児外科 0 0 0 0 0 0 外科 865 576 834 519 891 594 脳神経外科 519 155 446 120 505 184 心臓血管外科 367 197 359 176 342 171 呼吸器外科 0 0 0 0 0 0 循環器内科 310 0 332 0 244 1 不整脈科 194 0 175 0 188 0 腎臓内科 298 84 323 105 309 102 内分泌代謝科 0 0 1 0 1 0 緩和医療科 0 0 0 0 0 0 総合診療科 3 0 6 0 5 0 消化器内科 535 0 787 0 923 0 神経内科 3 0 5 0 5 0 呼吸器内科 9 0 16 0 10 0 血液内科 1 0 0 0 2 0 整形外科 2,429 1,464 2,299 1,371 2,156 1,343 耳鼻咽喉科 464 211 397 201 513 253 眼科 868 623 712 481 736 525 小児科 313 0 309 0 258 0 産婦人科 889 368 899 342 883 355 皮膚科 154 78 197 109 195 110 形成外科 979 396 673 274 813 171 泌尿器科 940 408 762 326 835 390 麻酔科 0 0 0 0 0 0 精神科 0 0 1 0 0 0 放射線科 0 0 0 0 0 0 歯科 1,713 189 1,655 162 1,812 180 計 11,854 4,736 11,188 4,186 11,626 4,379
DPCデータに基づく病院情報
当院はDPCデータから、全国統一の定義と形式に基づいた病院指標を自ら作成し、情報公開を進めています。この指標の公開は、医療の質向上および当院の特徴、急性期医療の現状を理解していただく事を目的としています。
【DPC/PDPS(診断群分類別包括支払制度)とは】
入院患者さんの病名や症状をもとに、手術や処置などの診療行為の有無に応じて厚生労働省が定めた1日当たりの定額点数から入院医療費を計算する制度です。 この制度に基づくデータが、DPCデータと言われるもので、定期的に厚生労働省に提出しています。
DPCの制度では、疾患を一定の定義に従って18種類に分類(主要診断群分類)し、さらに診療内容などにより14桁のDPCコードへ細分化します。 そのため、各指標で表記されているDPCコードおよび名称と診療科の名称が合致しない場合があります。
令和3年度 静岡済生会総合病院 病院指標
【対象データ】
令和:3年度(令和3年4月1日~令和4年3月31日)中に当院を退院した患者さんのデータを集計対象としています。
ただし、健康保険(公費、生活保護を含む)を使用した患者さんを対象とし、自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さんは含まれません。
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 635 | 199 | 350 | 519 | 616 | 885 | 1,103 | 2,063 | 1,792 | 635 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
10007xxxxxx1xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり | 33 | 11.48 | 14.41 | 0.00% | 70 | |
100040xxxxx00x | 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 16 | 12.25 | 13.25 | 0.00% | 65.31 | |
10006xxxxxx1xx | 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり | - | - | 13.42 | - | - | |
10007xxxxxx0xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2なし | - | - | 11.15 | - | - | |
050130xx9900xx | 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | - | - | 17.35 | - | - |
糖尿病治療をこれから始める方、糖尿病コントロールの悪い方、進行した糖尿病合併症のある方に必要な糖尿病教育入院の患者さんが多くいらっしゃいます。当院には糖尿病専門スタッフ(糖尿病認定看護師、糖尿病療養指導士、看護師、薬剤師、管理栄養士)が複数在籍しており、日常生活の指導、自己血糖測定指導、インスリン自己注射指導、服薬指導などを行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病なし | 68 | 5.47 | 5.83 | 0.00% | 0.76 | |
080270xxxx1xxx | 食物アレルギー 手術・処置等1あり | 50 | 1 | 2.13 | 0.00% | 2.4 | |
140010x199x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) なし 手術・処置等2なし | 44 | 9.91 | 6.13 | 2.27% | 0 | |
140010x197x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) あり 手術・処置等2なし | 35 | 13.23 | 7.78 | 5.71% | 0 | |
030270xxxxxxxx | 上気道炎 | 32 | 3.75 | 4.78 | 0.00% | 2.03 |
当科で特に多い症例は1番目と5番目の急性の呼吸器感染症です。2番目に多い症例は食物アレルギー検査のための入院です。基本は日帰り入院で検査を実施していきます。当院は、地域周産期母子医療センターに指定されており、新生児の受け入れが多くなっております。DPCでは診療内容によって細分化され件数が分散していますが、 2番目から3番目は新生児に関する症例であり数多く受け入れております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 75 | 4.27 | 4.74 | 0.00% | 71.15 | |
090010xx010xxx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし | 65 | 10.2 | 10.15 | 0.00% | 60.63 | |
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 55 | 8.24 | 9.0 | 0.00% | 65.84 | |
060335xx02000x | 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 39 | 7.36 | 7.11 | 0.00% | 57.77 | |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 | 31 | 5.55 | 5.4 | 0.00% | 33.9 |
当院では「がんトータルケア」のコンセプトのもとに、「治す医療」と「支える医療」の両面からがん診療に力を入れております。
乳がん、大腸がん、を罹患する患者さんが増加しており、当院で治療を受ける方も増えています。
がん以外では、鼠径部ヘルニアの手術症例が多く、また、救急医療に力を注いでいることもあり、当科では腸閉塞、胆嚢炎、虫垂炎などの腹部救急疾患の入院症例が上位を占めています。腸閉塞は点滴や経鼻チューブなどで保存的に治療することも多い疾患ですが、手術が必要となった場合は可能な限り腹腔鏡下手術を行い、良好な成績を得ています。虫垂炎はDPC分類の影響で症例が分散しておりますが、トータルではイレウスを超える症例数です。虫垂炎、胆嚢炎については手術適応があれば、ほぼ全例腹腔鏡下手術を行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 226 | 26.75 | 25.32 | 62.39% | 82.23 | |
070343xx99x1xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 なし 手術・処置等21あり | 52 | 3.5 | 2.68 | 0.00% | 70.87 | |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折 あり 定義副傷病なし | 42 | 4.05 | 4.99 | 4.76% | 49.93 | |
070230xx01xxxx | 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | 40 | 32.73 | 23.02 | 7.50% | 75.2 | |
160850xx01xxxx | 足関節・足部の骨折・脱臼 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他等 | 36 | 30.69 | 18.36 | 11.11% | 52.53 |
最も多い症例は、大腿骨骨折で骨折手術や人工骨頭挿入手術などを行っている症例です。高齢化に伴い骨粗鬆症などで転倒により生じやすい病気です。地域の連携医療機関と治療計画を共有(地域連携パス)することで、リハビリ病院などへ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。外傷患者、救急患者の受け入れが多くなっています。当院では、上肢の外科を専門とする手外科・マイクロサージャリーセンターを有しており、その症例も数多く対応しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020230xx97x0xx | 眼瞼下垂 あり 手術・処置等2なし | 18 | 2.17 | 2.94 | 0.00% | 71.61 | |
160200xx0200xx | 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 11 | 3.55 | 5.16 | 0.00% | 41.55 | |
070010xx970xxx | 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし | - | - | 4.66 | - | - | |
090010xx04xxxx | 乳房の悪性腫瘍 組織拡張器による再建手術(一連につき) 乳房(再建手術)の場合等 | - | - | 8.1 | - | - | |
070010xx010xxx | 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1なし | - | - | 5.49 | - | - |
当科で最も多い症例は、加齢等によりまぶたを開ける筋肉(眼瞼挙筋)の作用が弱く、まぶたが下がり、眼の瞳孔(ひとみ)にかぶさる状態である眼瞼下垂に対する手術入院です。基本1泊2日の早期退院です。2番目に多い症例は鼻骨骨折の整復手術でした。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 52 | 11.67 | 9.78 | 13.46% | 73.87 | |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 45 | 9.18 | 8.3 | 8.89% | 64.96 | |
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 35 | 21.8 | 18.9 | 65.71% | 73.57 | |
010200xx01x00x | 水頭症 水頭症手術 脳室穿破術(神経内視鏡手術によるもの)等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 26 | 20.5 | 20.18 | 3.85% | 76.5 | |
010200xx99x00x | 水頭症 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 20 | 2.3 | 6.71 | 5.00% | 78.15 |
当科で多数を占める症例は、脳振盪や外傷性くも膜下出血、急性硬膜下血腫、外傷性慢性硬膜下血腫です。手術の有無で分かれます。早期退院を心がけ、患者さんの負担のないよう、努めています。
次いで多い症例は、非外傷性の脳出血で脳の視床や被殻といったところからの出血が多くみられます。出血量が多い場合には手術(脳内血栓除去術)を選択することもあります。急性期を脱し状態が落ち着くと、リハビリ目的に転院する割合が高くなっています。当科では正常圧水頭症の専門外来を設けており、その手術を目的とした入院件数が徐々に増加しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050163xx03x0xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし | 16 | 15.75 | 11.06 | 6.25% | 71.81 | |
050170xx02000x | 閉塞性動脈疾患 動脈形成術、吻合術 指(手、足)の動脈等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | - | - | 15.85 | - | - | |
040200xx01x00x | 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | - | - | 9.86 | - | - | |
050161xx9900xx | 解離性大動脈瘤 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | - | - | 16.85 | - | - | |
050080xx0101xx | 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり | - | - | 21.93 | - | - |
最も多い症例は、非破裂性大動脈瘤に対しステントグラフト内挿術を行った症例が該当します。開放手術に比べ患者さんの負担が軽減され、在院日数も短縮できます。
次に多い症例は、閉塞性動脈疾患です。閉塞した血管を拡張する手術や詰まった血管を人工血管に替える手術等を実施しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 | 78 | 9.19 | 9.39 | 0.00% | 33.69 | |
120170x199xxxx | 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) なし | 36 | 25.03 | 21.53 | 0.00% | 31.75 | |
120180xx99xx0x | 胎児及び胎児付属物の異常 なし 定義副傷病なし | 36 | 7.42 | 6.01 | 2.78% | 32.17 | |
12002xxx02x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2なし | 32 | 3.22 | 3.05 | 0.00% | 42.44 | |
12002xxx99x40x | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし | 31 | 2.68 | 4.34 | 0.00% | 69.81 |
最も多い症例は、既往術後妊娠や骨盤位などにより帝王切開が必要となった症例が該当します。当院ではパスを使用しており8泊9日で退院される患者さんが多いです。
当院は地域周産期母子医療センターに指定されており、周産期に関する患者を多く受け入れています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030428xxxxxxxx | 突発性難聴 | 100 | 9.73 | 8.75 | 1.00% | 56.46 | |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 なし | 48 | 5.23 | 4.92 | 0.00% | 66.44 | |
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 なし | 44 | 5.14 | 5.71 | 0.00% | 42.23 | |
030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 | 36 | 8.47 | 7.84 | 0.00% | 19.61 | |
030350xxxxxxxx | 慢性副鼻腔炎 | 28 | 6.43 | 6.47 | 0.00% | 49.61 |
最も多い症例の突発性難聴は、副腎皮質ホルモンの投与を中心に血管拡張剤などの点滴と、高気圧酸素療法などを組み合わせて治療を行います。平均在院日数が全国よりも若干長いのは、当院は高気圧酸素治療室を有しており、高気圧酸素療法を10日間施行しているためと思われます。
2番目に多い症例は、めまいの症例が該当します。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010060x2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 76 | 16.21 | 15.63 | 34.21% | 70.09 | |
010230xx99x00x | てんかん なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 21 | 9.67 | 7.22 | 9.52% | 68.57 | |
010060x2990411 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病1あり 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 20 | 23.3 | 17.48 | 40.00% | 81.3 | |
010060x2990421 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病2あり 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 16 | 29.75 | 29.68 | 31.25% | 80.25 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし | 11 | 24.18 | 20.57 | 27.27% | 78.18 |
当科で多数を占める症例は脳梗塞です。エダラボン(脳保護剤)投与による治療の症例が多数となります。前提条件はありますが、血栓溶解療法(t-PA治療)を行う症例も数多く見られます。急性期を脱した後、後遺障害のリハビリ目的のために転院する割合が高くなっております。
5番目に多い誤嚥性肺炎は、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などを併存し嚥下機能障害がみられる患者さんに発生しやすい病気です。平均年齢も高く、症状が安定した後も転院し治療継続される患者さんが多いのも特徴です。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080010xxxx0xxx | 膿皮症 手術・処置等1なし | 31 | 11.39 | 13.07 | 0.00% | 64.19 | |
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 26 | 7.85 | 9.22 | 0.00% | 62 | |
080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし | - | - | 7.68 | - | - | |
080110xxxxx0xx | 水疱症 手術・処置等2なし | - | - | 29.17 | - | - | |
070560xx99x00x | 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | - | - | 14.75 | - | - |
最も多い急性膿皮症は細菌感染で起こる蜂巣炎や丹毒です。外来治療では十分な治療を行えない重症患者さんの入院治療を行っております。
次いで多い症例の帯状疱疹は痛みを伴う紅斑や水疱を症状とする疾患で、抗ウイルス薬による治療を行います。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1あり | 83 | 2.54 | 2.5 | 0.00% | 70.06 | |
11012xxx020x0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1なし 定義副傷病なし | 70 | 4.83 | 5.56 | 1.43% | 60.73 | |
120090xx97xxxx | 生殖器脱出症 あり | 70 | 5.84 | 8.31 | 0.00% | 71.81 | |
110070xx03x0xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし | 66 | 5.33 | 7.02 | 0.00% | 74.39 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 なし | 47 | 13.38 | 13.14 | 4.26% | 77.47 |
最も多い症例は前立腺癌が疑われる方への針生検です。1泊2日の入院となります。
2番目に多い症例は腎結石、尿管結石に対する経尿道的結石破砕術(TUL)や体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行った症例です。
3番目に多い症例は子宮脱や膀胱脱といった骨盤臓器脱の症例です。主に腹腔鏡下腟仙骨固定術を行っております。当科は女性泌尿器科を専門で設けています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040110xxxxx0xx | 間質性肺炎 手術・処置等2なし | 69 | 24.45 | 18.42 | 2.90% | 73.58 | |
040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 52 | 3.67 | 3.3 | 0.00% | 67.52 | |
040040xx9900xx | 肺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 17 | 14.06 | 13.12 | 00.00% | 77.76 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし | 17 | 35.59 | 20.57 | 23.53% | 85.12 | |
040040xx99041x | 肺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病あり | 16 | 20.63 | 14.96 | 0.00% | 74.31 |
最も多い症例は間質性肺炎で、特発性間質性肺炎、膠原病肺、過敏性肺臓炎、薬剤性肺障害などの診療を行っております。
2、3、5番目症例は肺の悪性腫瘍です。健康診断などのレントゲンなどで異常陰影を指摘された際に気管支鏡検査を行い、診断をつけます。手術適応がある場合には、4月から呼吸器外科医師が赴任されましたので、連携して治療を行います。年齢や病期によって手術適応がない場合には、化学療法・放射線療法・免疫療法などを当院で実施しております。緩和ケアチームにサポートをしていただくこともあります。
4番目は高齢者に多い肺炎です。必要に応じて嚥下機能評価やリハビリテーション、地域連携室に介入してもらい、抗生剤による肺炎治療だけでなく、患者様に合わせた退院までのサポートを行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050050xx9910xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし | 146 | 2.81 | 3.06 | 0.00% | 67.81 | |
050050xx0200xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1/2あり 手術・処置等2なし | 104 | 6.13 | 4.36 | 1.92% | 68.54 | |
050130xx9900xx | 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 60 | 20.82 | 17.35 | 26.67% | 81.62 | |
050030xx97000x | 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 33 | 15.03 | 11.87 | 0.00% | 64.18 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし | 25 | 16.68 | 20.57 | 20.00% | 87.2 |
最も多い症例は、狭心症などに対する心臓カテーテル検査のための入院で、当科全症例の3割以上を占めます。この検査の結果、心臓カテーテル治療が必要となった症例が2番目に多い症例に該当します。
虚血性心疾患の症例が多くなっており、緊急手術にも対応しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050070xx01x0xx | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし | 84 | 4.7 | 4.79 | 0.00% | 62.35 | |
050130xx9900xx | 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 41 | 20.37 | 17.35 | 7.32% | 81.71 | |
050210xx97000x | 徐脈性不整脈 あり 手術・処置等1なし、1/3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 40 | 8.35 | 10.24 | 2.50% | 76.6 | |
050070xx01x10x | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等21あり 定義副傷病なし | 19 | 5.68 | 6.84 | 0.00% | 62.11 | |
050130xx97000x | 心不全 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 11 | 17.73 | 22.07 | 0.00% | 77 |
最も多い症例は、心室期外収縮や心房細動などの頻脈性不整脈に対して経皮的カテーテル心筋焼灼術(アブレーション)を行った症例です。また、心室性不整脈を有する方では突然死のリスクがあるため、必要に応じて植え込み型除細動器(ICD)の移植も行っております。3番目に多い徐脈性不整脈は、房室ブロックや洞不全症候群などに対しペースメーカー移植術などを行った症例です。インターネット回線を通じて、自宅にいる患者さんの情報を見ることができるホームモニタリングシステムも順次導入しており、異常を早期に発見することができ、将来的には患者さんの通院負担軽減に役立つと期待されています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110280xx02x00x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 51 | 7.33 | 7.87 | 0.00% | 69.47 | |
110280xx9900xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 41 | 9.44 | 10.39 | 4.88% | 54.61 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし | 30 | 31.7 | 20.57 | 30.00% | 82.67 | |
050130xx9900xx | 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 22 | 18.23 | 17.35 | 4.55% | 82.95 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 なし | 22 | 18.55 | 13.14 | 13.64% | 80.18 |
検尿異常、腎機能低下のため健診やかかりつけ医から紹介され、腎生検により診断を確定し、治療する患者さんが徐々に増加しています。バスキュラーアクセス関連の手術(血液透析導入時の内シャント増設、維持透析患者のシャント血管拡張術、シャント血栓除去術、シャント再建術)が増加傾向にあり、他院からの手術依頼も増加傾向にあります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
130060xx97x40x | 骨髄異形成症候群 あり 手術・処置等24あり 定義副傷病なし | 10 | 14.2 | 18.76 | 0.00% | 69.5 | |
130030xx99x8xx | 非ホジキンリンパ腫 なし 手術・処置等28あり | - | - | 14.52 | - | - | |
130110x0xxx0xx | 出血性疾患(その他)(16歳以上) 手術・処置等2なし | - | - | 16.28 | - | - | |
130030xx99x9xx | 非ホジキンリンパ腫 なし 手術・処置等29あり | - | - | 12.99 | - | - | |
130060xx97x00x | 骨髄異形成症候群 あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | - | - | 14.55 | - | - |
疾患別症例数では、非ホジキンリンパ腫(44例)、骨髄異形成症候群(20例)、多発性骨髄腫(17例)の順に多いのですが、同じ疾患でも治療が異なるためDPCコードが異なり、患者数が分散したため、このような順位となっております。
特殊な薬剤を使用しなければならない症例などは、DPC対象外となってしまい、上記表には含まれませんが、当科では様々な血液疾患を診療しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 76 | 10.91 | 9.21 | 2.63% | 78.42 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 なし | 50 | 17.08 | 13.14 | 10.00% | 80.66 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし | 45 | 29.8 | 20.57 | 26.67% | 82.6 | |
060102xx99xxxx | 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 なし | 42 | 6.74 | 7.7 | 0.00% | 72.55 | |
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 | 37 | 4.62 | 2.65 | 0.00% | 71.62 |
最も多い症例は、総胆管結石性胆管炎や急性胆管炎などで内視鏡による治療を行ったものとなります。緊急入院も数多く受け入れています。
消化管の緊急症例、及び緊急の内視鏡検査も数多く対応しております。
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 23 | 7 | 15 | 10 | 17 | 16 | 1 | 8 |
大腸癌 | 15 | 33 | 28 | 22 | 45 | 29 | 1 | 8 |
乳癌 | 53 | 27 | 13 | 2 | 4 | 11 | 1 | 8 |
肺癌 | 2 | 1 | 10 | 43 | 66 | 20 | 1 | 8 |
肝癌 | 8 | 5 | 1 | 6 | 7 | 18 | 1 | 8 |
5大癌とは、日本で発症症例が多いとされる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌のことです。
UICC(国際対がん連合)が定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発巣の大きさと浸潤度)、N(所属リンパ節への転移状況)、M(遠隔転移の有無)を評価し、これらの要素によってがんをⅠ~Ⅳの病期(がん種によって0期もあり)に分類します。
外科では、胃癌、大腸癌、乳癌の患者さんが多く、肝癌は消化器内科で多くの方を診療しております。肺癌は呼吸器内科にて診療をしており手術適用な場合は他院と連携を行っています。2022年度より呼吸器外科医が赴任しましたので院内で手術が実施できるようになりました。
当院は、健康管理センターを併設しており、早期発見・早期治療を目指しております。癌が見つかった場合、「がんトータルケア」のコンセプトのもとに、手術や化学療法、放射線療法といった「治す医療」に加え、緩和医療や生活支援など「支える医療」にも力を入れており、個々の患者さんに合わせた切れ目のない診療を目指しております。
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 12 | 9.75 | 56.25 |
中等症 | 133 | 19.98 | 81.38 |
重症 | 37 | 27.00 | 84.57 |
超重症 | 10 | 27.10 | 83.80 |
不明 | - | - | - |
当院の成人市中肺炎の患者さんは、中等症から重症にかけて割合が高い傾向です。平均年齢も高く、A-DROPスコアの年齢の評価項目に該当しているためと考えられます。また、重症度に比例して平均在院日数も長くなっています。新型コロナ感染症は含まれません。
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|---|---|
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 194 | 22.08 | 75.71 | 36.08% |
その他 | 9 | 44.00 | 77.22 | 55.56% |
脳梗塞の中でも、特に発症日から3日以内の急性期脳梗塞が集計全体の9割以上を占めています。平均年齢が75歳と後期高齢者の方が多くなっています。
急性期を脱し症状が落ち着くと3割程度の患者さんがリハビリ専門病院などへ転院します。また、5割程度の患者さんは、地域包括ケア病棟へ転棟しリハビリを実施したのち自宅へ退院されています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K9131 | 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) | 116 | 0.00 | 24.28 | 2.59% | 0.00 | |
K9132 | 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) | - | - | - | - | - | |
K3772 | 口蓋扁桃手術(摘出) | - | - | - | - | - | |
K7151 | 腸重積症整復術(非観血的) | - | - | - | - | - | |
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けております。NICUでの新生児医療分野では、極小未熟児から成熟児を中心とした新生児急性疾患を多数受け入れているため、新生児に関する手術が多くなっております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 63 | 3.02 | 4.59 | 0.00% | 59.98 | |
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 50 | 0.94 | 2.36 | 0.00% | 76.04 | |
K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) | 43 | 1 | 7.53 | 0.00% | 60.07 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 39 | 5.26 | 13.05 | 5.13% | 72.41 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) | 31 | 0.29 | 4.26 | 0.00% | 33.9 |
鼠径ヘルニア手術は患者さんの年齢・全身状態・ご希望などを考慮し、鼠径部切開による従来法か、腹腔鏡下手術かを選択しております。虫垂切除術はほぼ全例、胆嚢摘出術は一部の腫瘍を疑う症例を除いて、腹腔鏡下手術を行っております。
がん手術では、乳がん手術が増えており、ご希望もうかがいながら、それぞれの患者さんに適した医療を選択しております。
大腸がん(結腸がん・直腸がん)の手術例も多く、安全性・根治性を考慮し、積極的に腹腔鏡下手術を行っております。
この他に、胃がんなど症例の多いがんもガイドラインに沿って、可能な限り腹腔鏡下に手術を行っております。
腹腔鏡下手術は患者さんの体への負担に配慮した低侵襲手術であり、当科では安全性に十分配慮した上で施行しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) | 160 | 1.71 | 21.25 | 48.13% | 80.2 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 68 | 3.76 | 20.37 | 70.59% | 83.07 | |
K0821 | 人工関節置換術(膝) | 56 | 4.02 | 28.45 | 12.50% | 74.61 | |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕) | 52 | 2.62 | 15.46 | 7.69% | 57.79 | |
K0731 | 関節内骨折観血的手術(肘) | 49 | 1.65 | 23.18 | 46.94% | 72.49 |
1、2位の術式に対する症例の多くは大腿骨骨折です。高齢者の骨折が増加している現在、手術が必要と考えられたら、全身状態がよければ可能な限り早く手術を行い、早期リハビリ、早期社会復帰を目指しています。
当科では地域の連携医療機関と治療計画を共有することで、術後、リハビリ病院等へ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2191 | 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) | 14 | 0.07 | 1.14 | 0.00% | 71 | |
K476-4 | ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) | - | - | - | - | - | |
K333 | 鼻骨骨折整復固定術 | - | - | - | - | - | |
K227 | 眼窩骨折観血的手術(眼窩ブローアウト骨折手術を含む) | - | - | - | - | - | |
K0064 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径12cm以上) | - | - | - | - | - |
1番目に多い術式は眼瞼下垂改善の手術です。2番目に多い術式は乳癌に対する乳房切除後の再建です。日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会の再建実施認定施設として保険診療による再建も可能です。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 49 | 0.31 | 8.86 | 8.16% | 76.45 | |
K1742 | 水頭症手術(シャント手術) | 29 | 5.93 | 17.76 | 13.79% | 76.45 | |
K1771 | 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) | 24 | 0.58 | 36.83 | 41.67% | 69.04 | |
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) | 11 | 1.73 | 14 | 18.18 | 55.73 | |
K1643 | 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) | - | - | - | - | - |
救命救急センターを併設しておりますので、救急疾患の割合が多く、頭部外傷と脳血管障害で入院される患者さんが多くを占めています。そのため、それら疾患に対する手術数が多くなっています。
当科では早期より神経内視鏡手術を導入し、特発性正常圧水頭症に対しLPシャント(腰椎-腹腔短絡術)を積極的に選択しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5612ロ | ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) | 18 | 5.78 | 11.28 | 5.56% | 74.72 | |
K6147 | 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) | 15 | 2.33 | 13.93 | 0.00% | 71.6 | |
K5612イ | ステントグラフト内挿術(胸部大動脈) | 11 | 9.36 | 9.09 | 9.09% | 69.45 | |
K5131 | 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) | - | - | - | - | - | |
K5552 | 弁置換術(2弁) | - | - | - | - | - |
腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術を多く実施しています。開放手術よりも患者さんの負担が軽減され、入院期間も短縮できます。動脈硬化や血栓などによる血管のつまりに対する人工血管を用いた手術も多く実施しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8982 | 帝王切開術(選択帝王切開) | 87 | 4.53 | 6.92 | 0.00% | 34 | |
K8981 | 帝王切開術(緊急帝王切開) | 59 | 2.05 | 6.98 | 0.00% | 32.86 | |
K8962 | 会陰(腟壁)裂創縫合術(分娩時)(肛門に及ぶ) | 29 | 3.28 | 5.45 | 0.00% | 33.24 | |
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | 28 | 1.04 | 1.14 | 0.00% | 42.71 | |
K877-2 | 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 | 28 | 1 | 5.18 | 0.00% | 48.61 |
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けています。ハイリスク妊娠・分娩の管理入院、緊急母体搬送など可能な限り対応していますので、予定・緊急共に帝王切開術の術数が多くなっています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K3772 | 口蓋扁桃手術(摘出) | 37 | 1.51 | 6.16 | 0.00% | 20.95 | |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 27 | 1 | 4.56 | 0.00% | 50.41 | |
K3192 | 鼓室形成手術(耳小骨再建術) | 16 | 1 | 3.63 | 0.00% | 53.44 | |
K3191 | 鼓室形成手術(耳小骨温存術) | 14 | 1 | 3.29 | 0.00% | 45.5 | |
K347 | 鼻中隔矯正術 | 12 | 1 | 4.17 | 0.00% | 38.25 |
1位は扁桃炎を繰り返す方、もしくは手術にて睡眠時無呼吸の大幅な改善が見込める方に行う手術です。
次いで慢性副鼻腔炎に対する手術です。原則的にまずは薬物治療を2~3ヶ月行い、効果が得られない場合は入院していただき鼻内内視鏡を用いて手術を行います。
3.、4位は慢性中耳炎に対する手術です。早期退院を心がけています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) | 68 | 1.35 | 3.01 | 1.47% | 61.82 | |
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) | 63 | 1.05 | 3.05 | 0.00% | 74.65 | |
K865-2 | 腹腔鏡下仙骨腟固定術 | 51 | 1.18 | 3.61 | 0.00% | 68.27 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 36 | 1.94 | 17.86 | 2.78% | 76.11 | |
K8231 | 尿失禁手術(恥骨固定式膀胱頸部吊上術を行うもの) | 22 | 1.14 | 3 | 0.00% | 70.18 |
1位は尿路結石症に対する手術です。内視鏡での結石破砕を行います。早期に退院可能で負担も少なくなるよう努めております。
2位は膀胱がんに対する手術となっております。病期・状態に応じて手術、放射線、化学療法を選択します。
また、当院は女性泌尿器科を有しておりますので、子宮脱、及び骨盤臓器脱に対する手術が増加しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) | 81 | 3.86 | 3.67 | 1.23% | 68.8 | |
K5492 | 経皮的冠動脈ステント留置術 (不安定狭心症) | 28 | 0.18 | 12.39 | 3.57% | 68.93 | |
K5491 | 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) | 22 | 0 | 15.09 | 0.00% | 65.73 | |
K5481 | 経皮的冠動脈形成術(高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテル) | 14 | 3.07 | 4.29 | 0.00% | 76 | |
K5463 | 経皮的冠動脈形成術(その他) | 10 | 3.8 | 2.7 | 0.00% | 63.9 |
虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療の手術が上位を占めました。
一刻を争う緊急治療も数多く対応しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5951 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) | 75 | 1.68 | 3.12 | 0.00% | 64.2 | |
K5952 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) | 33 | 1.12 | 2.48 | 0.00% | 59.21 | |
K5972 | ペースメーカー移植術(経静脈電極) | 30 | 3.47 | 10.87 | 3.33% | 80.47 | |
K597-2 | ペースメーカー交換術 | - | - | - | - | - | |
K599-22 | 植込型除細動器交換術(その他) | - | - | - | - | - |
1、2位は頻脈性不整脈に対する手術です。カテーテルアブレーションと呼ばれます。この手術のような最新の侵襲的治療と薬物療法を中心とした非侵襲的治療をうまく組み合わせながら患者さんにとってよりよい方向に進むような治療を行っていきます。
3位は徐脈性不整脈に対する手術です。ペースメーカーを移植された患者さんの情報をインターネット回線を通じてみることができるホームモニタリングシステムも順次導入しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6121イ | 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) | 64 | 10.97 | 12.00 | 3.13% | 67.86 | |
K6147 | 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) | 15 | 6.47 | 18.40 | 13.33% | 77.07 | |
K616-41 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) | 14 | 1.86 | 16.29 | 21.43% | 71.86 | |
K616-42 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施) | - | - | - | - | - | |
K607-3 | 上腕動脈表在化法 | - | - | - | - | - |
バスキュラーアクセス関連の手術件数は増加傾向にあります。自己血管だけでなく、人工血管を用いたバスキュラーアクセス作成も行っています。腹膜透析のためのカテーテル挿入術も当科で実施しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 91 | 1.26 | 17.45 | 3.30% | 77.24 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 40 | 1.08 | 14.55 | 10.00% | 75.03 | |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) | 36 | 1.75 | 3.47 | 0.00% | 73.36 | |
K7212 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) | 29 | 1.28 | 3.72 | 0.00% | 68.21 | |
K722 | 小腸結腸内視鏡的止血術 | 25 | 0.72 | 11.84 | 4.00% | 75.28 |
当科は内視鏡的治療を積極的に実施しております。
高齢者の患者さんが増加しており、より低侵襲の検査・治療、入院期間の短縮を心がけております。
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | 6 | 0.21% | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 34 | 0.39% |
異なる | 18 | 0.24% | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | 1 | 0.14% | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 22 | 0.30% |
異なる | 3 | 0.20% |
感染症重篤状態で受診され敗血症を契機となり入院される症例が多く見られます。播性血管内凝固症候群(DIC)は重篤な合併症ですが、当院は救命センターを有しており重篤な患者さんを受け入れているため一定の発生率になると思われます。
手術や処置などは、合併症を起こさないよう細心の注意を払って診療・治療を行っております。臨床上ゼロにするのは難しいことですが、より確率が低くなるよう最善を尽くしてまいります。
令和2年度 静岡済生会総合病院 病院指標
【対象データ】
令和:2年度(令和2年4月1日~令和3年3月31日)中に当院を退院した患者さんのデータを集計対象としています。
ただし、健康保険(公費、生活保護を含む)を使用した患者さんを対象とし、自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さんは含まれません。
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 608 | 171 | 305 | 478 | 576 | 740 | 1,142 | 2,055 | 1,766 | 576 |
当院は、静岡市駿河区唯一の公的医療機関であり、地域医療支援病院として幅広い年齢層の患者さんを診察しております。
特に小児の患者さんは、静岡医療圏において小児専門病院に次ぐ患者数となっております。
また、60歳以上の患者さんが病院全体の6割を超えており、症状が比較的重症になりやすい高齢者の入院が多くなる傾向にあります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
10007xxxxxx1xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり | 26 | 12.38 | 14.60 | 0.00% | 63.15 | |
100040xxxxx00x | 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 16 | 13.94 | 13.33 | 0.00% | 61.31 | |
10007xxxxxx0xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2なし | - | - | - | - | - | |
100040xxxxx01x | 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病あり | - | - | - | - | - | |
100250xx99x20x | 下垂体機能低下症 なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし | - | - | - | - | - |
糖尿病治療をこれから始める方、糖尿病コントロールの悪い方、進行した糖尿病合併症のある方に必要な糖尿病教育入院の患者さんが多くいらっしゃいます。当院には糖尿病専門スタッフ(糖尿病認定看護師、糖尿病療養指導士、看護師、薬剤師、栄養士)が複数在籍しており、日常生活の指導、自己血糖測定指導、インスリン自己注射指導、服薬指導などを行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080270xxxx1xxx | 食物アレルギー 手術・処置等1あり | 69 | 1.20 | 2.12 | 0.00% | 2.59 | |
140010x199x00x | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) なし 手術・処置等2なし | 52 | 10.81 | 6.13 | 1.92% | 0.00 | |
140010x297x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) あり 手術・処置等2なし | 39 | 20.03 | 15.15 | 2.56% | 0.00 | |
140010x197x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) あり 手術・処置等2なし | 32 | 12.53 | 8.37 | 0.00% | 0.00 | |
060380xxxxx00x | ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 29 | 4.59 | 5.86 | 0.00% | 4.28 |
当科で1番目に多い症例は、食物アレルギー検査のための入院です。基本は日帰り入院で検査を実施していきます。当院は、地域周産期母子医療センターに指定されており、新生児の受け入れが多くなっております。DPCでは診療内容によって細分化され件数が分散していますが、 2番目から4番目は新生児に関する症例であり数多く受け入れております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
090010xx010xxx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし | 77 | 10.64 | 10.30 | 0.00% | 60.39 | |
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 70 | 4.49 | 4.86 | 0.00% | 67.59 | |
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 49 | 8.51 | 9.08 | 0.00% | 69.80 | |
060335xx02000x | 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 36 | 6.75 | 7.23 | 2.78% | 59.92 | |
060150xx02xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの等 | 24 | 10.25 | 9.76 | 4.17% | 43.71 |
当院では「がんトータルケア」のコンセプトのもとに、「治す医療」と「支える医療」の両面からがん診療に力を入れております。
乳がん、大腸がん、を罹患する患者さんが増加しており、当院で治療を受ける方も増えています。
がん以外では、鼠径部ヘルニアの手術症例が多く、また、救急医療に力を注いでいることもあり、当科では腸閉塞、胆嚢炎、虫垂炎などの腹部救急疾患の入院症例が上位を占めています。腸閉塞は点滴や経鼻チューブなどで保存的に治療することも多い疾患ですが、手術が必要となった場合は可能な限り腹腔鏡下手術を行い、良好な成績を得ています。虫垂炎はDPC分類の影響で症例が分散しておりますが、トータルではイレウスを超える症例数です。虫垂炎、胆嚢炎については手術適応があれば、ほぼ全例腹腔鏡下手術を行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 202 | 27.42 | 25.09 | 58.42% | 81.66 | |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折 あり 定義副傷病なし | 59 | 5.51 | 5.18 | 0.00% | 52.15 | |
070343xx99x1xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 なし 手術・処置等21あり | 36 | 3.86 | 2.68 | 2.78% | 70.81 | |
160780xx97xx0x | 手関節周辺の骨折・脱臼 あり 定義副傷病なし | 36 | 2.5 | 4.35 | 0.00% | 35.03 | |
070230xx01xxxx | 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | 35 | 36.37 | 23.36 | 0.00% | 74.94 |
最も多い症例は、大腿骨骨折で骨折手術や人工骨頭挿入手術などを行っている症例です。高齢化に伴い骨粗鬆症などで転倒により生じやすい病気です。地域連携病院と治療計画を共有(地域連携パス)することで、リハビリ病院などへ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。外傷患者、救急患者の受け入れが多くなっています。当院では、上肢の外科を専門とする手外科・マイクロサージャリーセンターを有しており、その症例も数多く対応しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 48 | 8.54 | 8.18 | 10.42% | 54.52 | |
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 47 | 23.32 | 18.86 | 48.94% | 69.98 | |
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 38 | 11.13 | 9.68 | 2.63% | 76.05 | |
010040x199x0xx | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) なし 手術・処置等2なし | 15 | 20.07 | 22.35 | 40.0% | 80.80 | |
010200xx01x00x | 水頭症 水頭症手術 脳室穿破術(神経内視鏡手術によるもの)等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 15 | 30.00 | 21.03 | 6.67% | 74.20 |
当科で多数を占める症例は、脳振盪や外傷性くも膜下出血、急性硬膜下血腫、外傷性慢性硬膜下血腫です。手術の有無で分かれます。早期退院を心がけ、患者さんの負担のないよう、努めています。
次いで多い症例は、非外傷性の脳出血で脳の視床や被殻といったところからの出血が多くみられます。出血量が多い場合には手術(脳内血栓除去術)を選択することもあります。急性期を脱し状態が落ち着くと、リハビリ目的に転院する割合が高くなっています。当科では正常圧水頭症の専門外来を設けており、その手術を目的とした入院件数が徐々に増加しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050163xx03x0xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし | 14 | 13.21 | 11.56 | 0.00% | 80.00 | |
050130xx9900xx | 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 11 | 24.91 | 17.23 | 0.00% | 72.45 | |
050170xx02000x | 閉塞性動脈疾患 動脈形成術、吻合術 指(手、足)の動脈等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 11 | 12.73 | 16.13 | 0.00% | 76.64 | |
050200xx97xxxx | 循環器疾患(その他) あり | - | - | - | - | - | |
050161xx9900xx | 解離性大動脈瘤 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | - | - | - | - | - |
最も多い症例は、非破裂性大動脈瘤に対しステントグラフト内挿術を行った症例が該当します。開放手術に比べ患者さんの負担が軽減され、在院日数も短縮できます。
次に多い症例は、閉塞性動脈疾患です。閉塞した血管を拡張する手術や詰まった血管を人工血管に替える手術等を実施しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 | 103 | 9.72 | 9.45 | 0.00% | 33.39 | |
120170x199xxxx | 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) なし | 29 | 24.24 | 21.68 | 0.00% | 32.17 | |
120180xx99xx0x | 胎児及び胎児付属物の異常 なし 定義副傷病なし | 27 | 6.93 | 6.13 | 0.00% | 32.11 | |
120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 | 25 | 9.24 | 9.57 | 0.00% | 45.48 | |
120180xx02xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 骨盤位娩出術等 | 24 | 7.38 | 7.97 | 0.00% | 32.33 |
最も多い症例は、既往術後妊娠や骨盤位などにより帝王切開が必要となった症例が該当します。当院ではパスを使用しており8泊9日で退院される患者さんが多いです。
当院は地域周産期母子医療センターに指定されており、周産期に関する患者を多く受け入れています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030428xxxxxxxx | 突発性難聴 | 86 | 10.34 | 8.81 | 1.16% | 59.57 | |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 なし | 43 | 4.28 | 4.94 | 2.33% | 66.37 | |
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 なし | 39 | 5.87 | 5.63 | 0.00% | 42.13 | |
030440xx01xxxx | 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術 | 29 | 6.28 | 7.52 | 0.00% | 48.24 | |
030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 | 27 | 8.63 | 7.94 | 0.00% | 24.93 |
最も多い症例の突発性難聴は、副腎皮質ホルモンの投与を中心に血管拡張剤などの点滴と、高気圧酸素療法などを組み合わせて治療を行います。平均在院日数が全国よりも若干長いのは、当院は高気圧酸素治療室を有しており、高気圧酸素療法を10日間施行しているためと思われます。
2番目に多い症例は、めまいの症例が該当します。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010060x2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 65 | 16.74 | 15.64 | 26.15% | 71.92 | |
010060x2990411 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病1あり 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 35 | 19.66 | 17.35 | 28.57% | 77.23 | |
010230xx99x00x | てんかん なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 19 | 6.79 | 7.48 | 5.26% | 67.74 | |
010060x2990421 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病2あり 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 13 | 67.77 | 28.59 | 38.46% | 82.62 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし | 11 | 38.09 | 20.51 | 36.36% | 80.00 |
当科で多数を占める症例は脳梗塞です。エダラボン(脳保護剤)投与による治療の症例が多数となります。前提条件はありますが、血栓溶解療法(t-PA治療)を行う症例も数多く見られます。急性期を脱した後、後遺障害のリハビリ目的のために転院する割合が高くなっております。
5番目に多い誤嚥性肺炎は、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などを併存し嚥下機能障害がみられる患者さんに発生しやすい病気です。平均年齢も高く、症状が安定した後も転院し治療継続される患者さんが多いのも特徴です。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080010xxxx0xxx | 膿皮症 手術・処置等1なし | 49 | 17.35 | 12.87 | 4.08% | 69.98 | |
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 30 | 7.90 | 9.12 | 0.00% | 73.77 | |
080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし | 13 | 9.46 | 7.71 | 7.69% | 80.31 | |
161060xx99x0xx | 詳細不明の損傷等 なし 手術・処置等2なし | - | - | - | - | - | |
070010xx970xxx | 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし | - | - | - | - | - |
最も多い急性膿皮症は細菌感染で起こる蜂巣炎や丹毒です。外来治療では十分な治療を行えない重症患者さんの入院治療を行っております。
次いで多い症例の帯状疱疹は痛みを伴う紅斑や水疱を症状とする疾患で、抗ウイルス薬による治療を行います。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1あり | 82 | 2.77 | 2.54 | 0.00% | 72.01 | |
110070xx03x0xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし | 54 | 6.06 | 7.13 | 1.85% | 74.22 | |
120090xx97xxxx | 生殖器脱出症 あり | 51 | 5.16 | 8.43 | 0.00% | 72.98 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 なし | 48 | 12.35 | 13.00 | 2.08% | 75.10 | |
11012xxx020x0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1なし 定義副傷病なし | 43 | 5.19 | 5.67 | 0.00% | 64.09 |
最も多い症例は前立腺癌が疑われる方への針生検です。1泊2日の入院となります。
2番目に多い症例は膀胱癌に対して手術を行った症例です。経尿道的腫瘍切除術が大半ですが、浸潤癌の場合は膀胱全摘出術を行った例も含まれています。
3番目に多い症例は子宮脱や膀胱脱といった骨盤臓器脱の症例です。主に腹腔鏡下腟仙骨固定術を行っております。当科は女性泌尿器科を専門で設けています。
5番目に多い症例は腎結石、尿管結石に対する経尿道的結石破砕術(TUL)や体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行った症例です。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040110xxxxx0xx | 間質性肺炎 手術・処置等2なし | 66 | 21.56 | 18.61 | 4.55% | 71.85 | |
040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 42 | 4.33 | 3.39 | 0.00% | 71.05 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし | 27 | 31.52 | 20.51 | 40.74% | 80.37 | |
040040xx9900xx | 肺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 18 | 16.44 | 13.30 | 0.00% | 76.83 | |
040190xx99xxxx | 胸水、胸膜の疾患(その他) なし | 17 | 19.12 | 16.43 | 5.88% | 77.29 |
最も多い症例は間質性肺炎で、特発性間質性肺炎、膠原病肺、過敏性肺臓炎などの診療を行っております。
2番目と4番目の症例は肺の悪性腫瘍です。手術適応がある場合には他院と連携して治療を行います。化学療法・放射線療法・免疫療法は当院で実施しております。
3番目は高齢者に多い肺炎です。必要に応じて嚥下機能評価やリハビリテーション、地域連携室に介入してもらい、抗生剤による肺炎治療だけでなく、患者様に合わせた退院までのサポートを行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050050xx9910xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし | 162 | 2.72 | 3.07 | 0.00% | 70.28 | |
050050xx0200xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1/2あり 手術・処置等2なし | 148 | 6.17 | 4.44 | 0.00% | 68.86 | |
050130xx9900xx | 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 69 | 16.54 | 17.23 | 20.29% | 78.04 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし | 34 | 24.38 | 20.51 | 47.06% | 84.53 | |
050030xx97000x | 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 30 | 16.17 | 12.09 | 3.33% | 68.27 |
最も多い症例は、狭心症などに対する心臓カテーテル検査のための入院で、当科全症例の3割以上を占めます。この検査の結果、心臓カテーテル治療が必要となった症例が2番目に多い症例に該当します。
虚血性心疾患の症例が多くなっており、緊急手術にも対応しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050070xx01x0xx | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし | 83 | 5.43 | 4.95 | 0.00% | 60.00 | |
050130xx9900xx | 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 47 | 17.62 | 17.23 | 6.38% | 82.68 | |
050210xx97000x | 徐脈性不整脈 あり 手術・処置等1なし、1/3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 39 | 8.74 | 10.56 | 0.00% | 76.54 | |
050070xx01x10x | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等21あり 定義副傷病なし | 14 | 4.93 | 7.14 | 0.00% | 62.07 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし | 10 | 34.60 | 20.51 | 70.00% | 81.10 |
最も多い症例は、心室期外収縮や心房細動などの頻脈性不整脈に対して経皮的カテーテル心筋焼灼術(アブレーション)を行った症例です。また、心室性不整脈を有する方では突然死のリスクがあるため、必要に応じて植え込み型除細動器(ICD)の移植も行っております。
3番目に多い徐脈性不整脈は、房室ブロックや洞不全症候群などに対しペースメーカー移植術などを行った症例です。インターネット回線を通じて、自宅にいる患者さんの情報を見ることができるホームモニタリングシステムも順次導入しており、異常を早期に発見することができ、将来的には患者さんの通院負担軽減に役立つと期待されています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110280xx02x00x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 52 | 7.44 | 8.15 | 1.92% | 71.77 | |
110280xx9900xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 44 | 11.11 | 11.04 | 4.55% | 65.34 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 なし | 40 | 21.85 | 13.00 | 10.00% | 78.70 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし | 27 | 27.63 | 20.51 | 29.63% | 82.56 | |
110280xx9901xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり | 27 | 14.52 | 14.01 | 3.70% | 68.67 |
検尿異常、腎機能低下のため検診やかかりつけ医から紹介され、精査のため腎生検を行い、治療する患者さんが徐々に増加しています。バスキュラーアクセス関連の手術(血液透析導入時の内シャント増設、維持透析患者のシャント血管拡張術、シャント血栓除去術)が増加傾向にあり、他院からの手術依頼も増加傾向にあります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
130030xx97x50x | 非ホジキンリンパ腫 あり 手術・処置等25あり 定義副傷病なし | 11 | 65.36 | 31.90 | 0.00% | 80.27 | |
130060xx97x40x | 骨髄異形成症候群 あり 手術・処置等24あり 定義副傷病なし | - | - | - | - | - | |
130030xx99x4xx | 非ホジキンリンパ腫 なし 手術・処置等24あり | - | - | - | - | - | |
130010xx97x2xx | 急性白血病 あり 手術・処置等22あり | - | - | - | - | - | |
130030xx99x6xx | 非ホジキンリンパ腫 なし 手術・処置等26あり | - | - | - | - | - |
疾患別症例数では、非ホジキンリンパ腫(44例)、骨髄異形成症候群(15例)、骨髄異形成症候群(6例)の順に多いのですが、同じ疾患でも治療が異なるためDPCコードが異なり、患者数が分散したため、このような順位となっております。
特殊な薬剤を使用しなければならない症例などは、DPC対象外となってしまい、上記表には含まれませんが、当科では様々な血液疾患を診療しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 107 | 9.91 | 9.53 | 0.93% | 75.79 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし | 37 | 28.57 | 20.51 | 27.03% | 80.54 | |
060140xx97x0xx | 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし | 34 | 10.18 | 10.83 | 2.94% | 75.82 | |
060190xx99x0xx | 虚血性腸炎 なし 手術・処置等2なし | 34 | 6.88 | 8.83 | 2.94% | 71.85 | |
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 | 27 | 5.63 | 2.66 | 0.00% | 68.85 |
最も多い症例は、総胆管結石性胆管炎や急性胆管炎などで内視鏡による治療を行ったものとなります。緊急入院も数多く受け入れています。
消化管の緊急症例、及び緊急の内視鏡検査も数多く対応しております。
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 22 | 3 | 10 | 6 | 16 | 16 | 1 | 8 |
大腸癌 | 12 | 16 | 33 | 28 | 20 | 30 | 1 | 8 |
乳癌 | 55 | 45 | 14 | 5 | 6 | 11 | 1 | 8 |
肺癌 | - | 2 | 15 | 33 | 47 | 30 | 1 | 8 |
肝癌 | 2 | 4 | 3 | 9 | 12 | 20 | 1 | 8 |
5大癌とは、日本で発症症例が多いとされる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌のことです。
UICC(国際対がん連合)が定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発巣の大きさと浸潤度)、N(所属リンパ節への転移状況)、M(遠隔転移の有無)を評価し、これらの要素によってがんをⅠ~Ⅳの病期(がん種によって0期もあり)に分類します。
外科では、胃癌、大腸癌、乳癌の患者さんが多く、肝癌は消化器内科で多くの方を診療しております。肺癌は呼吸器内科にて診療をしており手術適用な場合は他院と連携を行っています。
当院は、健康管理センターを併設しており、早期発見・早期治療を目指しております。癌が見つかった場合、「がんトータルケア」のコンセプトのもとに、手術や化学療法、放射線療法といった「治す医療」に加え、緩和医療や生活支援など「支える医療」にも力を入れており、個々の患者さんに合わせた切れ目のない診療を目指しております。
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 11 | 12.91 | 62.09 |
中等症 | 117 | 21.97 | 82.31 |
重症 | 38 | 27.92 | 84.74 |
超重症 | 14 | 28.29 | 83.50 |
不明 | - | - | - |
当院の成人市中肺炎の患者さんは、中等症から重症にかけて割合が高い傾向です。平均年齢も高く、A-DROPスコアの年齢の評価項目に該当しているためと考えられます。また、重症度に比例して平均在院日数も長くなっています。
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|---|---|
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 205 | 28.64 | 76.78 | 35.12% |
その他 | 11 | 23.73 | 78.45 | 63.64% |
脳梗塞の中でも、特に発症日から3日以内の急性期脳梗塞が集計全体の9割以上を占めています。平均年齢が75歳と後期高齢者の方が多くなっています。
急性期を脱し症状が落ち着くと3割程度の患者さんがリハビリ専門病院などへ転院します。また、5割程度の患者さんは、地域包括ケア病棟へ転棟しリハビリを実施したのち自宅へ退院されています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K9131 | 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) | 164 | 0.00 | 23.09 | 1.22% | 0.00 | |
K7151 | 腸重積症整復術(非観血的) | - | - | - | - | - | |
K9132 | 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) | - | - | - | - | - | |
K718-22 | 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの) | - | - | - | - | - | |
K6252 | リンパ管腫摘出術(長径5cm以上) | - | - | - | - | - |
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けております。NICUでの新生児医療分野では、極小未熟児から成熟児を中心とした新生児急性疾患を多数受け入れているため、新生児に関する手術が多くなっております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 69 | 4.10 | 5.64 | 1.45% | 60.06 | |
K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) | 56 | 1.43 | 8.04 | 0.00% | 62.25 | |
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 53 | 1.42 | 2.34 | 0.00% | 70.38 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 26 | 3.46 | 12.65 | 7.69% | 75.38 | |
K718-22 | 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの) | 22 | 1.09 | 8.18 | 4.55% | 44.68 |
鼠径ヘルニア手術は患者さんの年齢・全身状態・ご希望などを考慮し、鼠径部切開による従来法か、腹腔鏡下手術かを選択しております。虫垂切除術はほぼ全例、胆嚢摘出術は一部の腫瘍を疑う症例を除いて、腹腔鏡下手術を行っております。
がん手術では、乳がん手術が増えており、ご希望もうかがいながら、それぞれの患者さんに適した医療を選択しております。
大腸がん(結腸がん・直腸がん)の手術例も多く、安全性・根治性を考慮し、積極的に腹腔鏡下手術を行っております。
この他に、胃がんなど症例の多いがんもガイドラインに沿って、可能な限り腹腔鏡下に手術を行っております。
腹腔鏡下手術は患者さんの体への負担に配慮した低侵襲手術であり、当科では安全性に十分配慮した上で施行しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) | 156 | 1.83 | 18.24 | 44.23% | 77.44 | |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕) | 75 | 1.44 | 6.59 | 4.00% | 59.75 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 73 | 3.75 | 20.97 | 63.01% | 81.30 | |
K0821 | 人工関節置換術(膝) | 49 | 3.18 | 17.04 | 4.08% | 72.69 | |
K0731 | 関節内骨折観血的手術(肘) | 41 | 0.88 | 13.22 | 19.51% | 71.56 |
1、3位の術式に対する症例の多くは大腿骨骨折です。高齢者の骨折が増加している現在、手術が必要と考えられたら、全身状態がよければ可能な限り早く手術を行い、早期リハビリ、早期社会復帰を目指しています。
当科では地域連携病院と治療計画を共有することで、術後、リハビリ病院等へ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K476-4 | ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) | 13 | 1.00 | 9.85 | 0.00% | 50.69 | |
K0151 | 皮弁作成術、移動術、切断術、遷延皮弁術(25cm2未満) | - | - | - | - | - | |
K333 | 鼻骨骨折整復固定術 | - | - | - | - | - | |
K013-21 | 全層植皮術(25cm2未満) | - | - | - | - | - | |
K013-22 | 全層植皮術(25cm2以上100cm2未満) | - | - | - | - | - |
1位の術式は乳癌に対する乳房切除後の再建です。日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会の再建実施認定施設として保険診療による再建も可能です。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 35 | 0.49 | 11.11 | 11.43% | 77.54 | |
K1742 | 水頭症手術(シャント手術) | 17 | 8.76 | 24.06 | 11.76% | 75.29 | |
K1771 | 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) | 10 | 1.20 | 21.60 | 20.00% | 62.90 | |
K1642 | 頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜下) | - | - | - | - | - | |
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) | - | - | - | - | - |
救命救急センターを併設しておりますので、救急疾患の割合が多く、頭部外傷と脳血管障害で入院される患者さんが多くを占めています。そのため、それら疾患に対する手術数が多くなっています。
当科では早期より神経内視鏡手術を導入し、特発性正常圧水頭症に対しLPシャント(腰椎-腹腔短絡術)を積極的に選択しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 14 | 1.64 | 9.00 | 0.00% | 76.43 | |
K5552 | 弁置換術(2弁) | 13 | 13.00 | 21.08 | 0.00% | 68.92 | |
K5612ロ | ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) | 13 | 3.46 | 9.15 | 0.00% | 79.77 | |
K6147 | 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) | - | - | - | - | - | |
K6153 | 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) | - | - | - | - | - |
腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術を多く実施しています。開放手術よりも患者さんの負担が軽減され、入院期間も短縮できます。動脈硬化や血栓などによる血管のつまりに対する人工血管を用いた手術も多く実施しています。
2位は弁膜症に対する手術です。術前から術後まで慎重に管理させていただいています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8982 | 帝王切開術 選択帝王切開 | 115 | 5.03 | 6.96 | 0.00% | 33.59 | |
K8981 | 帝王切開術 緊急帝王切開 | 59 | 3.44 | 7.24 | 0.00% | 33.44 | |
K877 | 子宮全摘術 | 21 | 1.00 | 8.48 | 0.00% | 50.52 | |
K8882 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) | 21 | 1.24 | 3.52 | 0.00% | 41.67 | |
K861 | 子宮内膜掻爬術 | 19 | 0.00 | 1.21 | 0.00% | 54.32 |
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けています。ハイリスク妊娠・分娩の管理入院、緊急母体搬送など可能な限り対応していますので、予定・緊急共に帝王切開術の術数が多くなっています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821ロ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) | 10 | 0.00 | 1.40 | 0.00% | 67.30 | |
K225-2 | 結膜腫瘍摘出術 | - | - | - | - | - | |
K224 | 翼状片手術(弁の移植を要する) | - | - | - | - | - | |
K269 | 虹彩整復・瞳孔形成術 | - | - | - | - | - | |
K278 | 硝子体注入・吸引術 | - | - | - | - | - |
1位は白内障に対する術式です。ほとんどの該当症例は地域包括ケア病棟に入院していただいておりますので、この計算上計上されていませんが該当手術は数多く実施しています。眼科は白内障に限らずほとんどの症例がDPC対象外病棟に入院のため症例数に計上されていません。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K3772 | 口蓋扁桃手術 摘出 | 25 | 1.48 | 6.40 | 0.00% | 27.08 | |
K3191 | 鼓室形成手術(耳小骨温存術) | 20 | 1.75 | 3.45 | 0.00% | 42.05 | |
K3932 | 喉頭腫瘍摘出術(直達鏡) | 18 | 1.44 | 1.00 | 0.00% | 59.78 | |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 17 | 1.41 | 5.29 | 0.00% | 61.00 | |
K3192 | 鼓室形成手術(耳小骨再建術) | - | - | - | - | - |
1位は扁桃炎を繰り返す方、もしくは手術にて睡眠時無呼吸の大幅な改善が見込める方に行う手術です。
次いで慢性中耳炎に対する手術です。短期の退院を心がけています。
3位は声帯ポリープ・喉頭腫瘍等を直達喉頭鏡を用いて切除する手術となっております。
4位は慢性副鼻腔炎に対する手術です。原則的にまずは薬物治療を2~3ヶ月行い、効果が得られない場合は入院していただき鼻内内視鏡を用いて手術を行います。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0072 | 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) | 15 | 0.87 | 6.93 | 6.67% | 80.20 | |
K0053 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上) | - | - | - | - | - | |
K0052 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) | - | - | - | - | - | |
K013-21 | 全層植皮術(25cm2未満) | - | - | - | - | - | |
K0063 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) | - | - | - | - | - |
皮膚悪性腫瘍切除術は扁平上皮癌や基底細胞癌などの悪性腫瘍の手術です。高齢者の患者さんが増加しており、より低侵襲の検査・治療、入院期間の短縮を心がけております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8036 イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) | 55 | 1.60 | 4.58 | 1.82% | 74.25 | |
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) | 54 | 1.02 | 2.48 | 0.00% | 62.56 | |
K865-2 | 腹腔鏡下仙骨腟固定術 | 43 | 1.02 | 3.35 | 0.00% | 72.44 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 40 | 2.48 | 9.10 | 7.50% | 72.90 | |
K843-2 | 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術 | 18 | 2.00 | 14.61 | 5.56% | 70.50 |
1位は膀胱がんに対する手術となっております。病期・状態に応じて手術、放射線、化学療法を選択します。
2位は尿路結石症に対する手術です。内視鏡での結石破砕を行います。早期に退院可能で負担も少なくなるよう努めております。
また、当院は女性泌尿器科を有しておりますので、子宮脱、及び骨盤臓器脱に対する手術が増加しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) | 126 | 3.56 | 4.19 | 0.00% | 70.13 | |
K5492 | 経皮的冠動脈ステント留置術 (不安定狭心症) | 32 | 0.38 | 8.91 | 3.13% | 65.03 | |
K5491 | 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) | 25 | 0.04 | 15.04 | 4.00% | 67.80 | |
K5463 | 経皮的冠動脈形成術(その他) | 17 | 3.76 | 3.35 | 0.00% | 65.59 | |
K5481 | 経皮的冠動脈形成術(高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテル) | - | - | - | - | - |
虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療の手術が上位を占めました。
一刻を争う緊急治療も数多く対応しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5951 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) | 67 | 2.06 | 3.24 | 0.00% | 61.90 | |
K5952 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) | 34 | 1.94 | 4.29 | 0.00% | 57.74 | |
K5972 | ペースメーカー移植術(経静脈電極) | 24 | 2.92 | 10.50 | 0.00% | 81.58 | |
K597-2 | ペースメーカー交換術 | 10 | 1.30 | 2.80 | 0.00% | 79.60 | |
K5993 | 植込型除細動器移植術(皮下植込型リード) | - | - | - | - | - |
1、2位は頻脈性不整脈に対する手術です。カテーテルアブレーションと呼ばれます。この手術のような最新の侵襲的治療と薬物療法を中心とした非侵襲的治療をうまく組み合わせながら患者さんにとってよりよい方向に進むような治療を行っていきます。
3位は徐脈性不整脈に対する手術です。ペースメーカーを移植された患者さんの情報をインターネット回線を通じてみることができるホームモニタリングシステムも順次導入しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6121イ | 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) | 60 | 5.53 | 9.10 | 5.00% | 71.20 | |
K616-41 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) | 24 | 5.42 | 8.33 | 20.83% | 69.38 | |
K6147 | 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) | 13 | 3.69 | 13.31 | 0.00% | 71.00 | |
K616-42 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施) | - | - | - | - | - | |
K607-3 | 上腕動脈表在化法 | - | - | - | - | - |
バスキュラーアクセス関連の手術件数は増加傾向にあります。自己血管だけでなく、人工血管を用いたバスキュラーアクセス作成も行っています。腹膜透析のためのカテーテル挿入術も当科で実施しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 79 | 2.75 | 15.11 | 5.06% | 77.77 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 42 | 0.98 | 9.26 | 4.76% | 75.50 | |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの | 29 | 1.55 | 7.48 | 3.45% | 74.52 | |
K722 | 小腸結腸内視鏡的止血術 | 28 | 1.75 | 7.71 | 0.00% | 73.54 | |
K6872 | 内視鏡的乳頭切開術 胆道砕石術を伴うもの | 23 | 1.74 | 8.39 | 8.70% | 79.83 |
当科は内視鏡的治療を積極的に実施しております。
高齢者の患者さんが増加しており、より低侵襲の検査・治療、入院期間の短縮を心がけております。
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | 1 | 0.14% |
異なる | 2 | 0.15% | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 29 | 0.38% |
異なる | 17 | 0.31% | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | 2 | 0.15% |
異なる | 2 | 0.14% | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 37 | 0.52% |
異なる | - | - |
感染症重篤状態で受診され敗血症を契機となり入院される症例が多く見られます。播種性血管内凝固症候群(DIC)は重篤な合併症ですが、当院は救命センターを有しており重篤な患者さんを受け入れているため一定の発生率になると思われます。
手術や処置などは、合併症を起こさないよう細心の注意を払って診療・治療を行っております。臨床上ゼロにするのは難しいことですが、より確率が低くなるよう最善を尽くしてまいります。
令和元年度 静岡済生会総合病院 病院指標
【対象データ】
令和:元年度(令和元年4月1日~令和2年3月31日)中に当院を退院した患者さんのデータを集計対象としています。
ただし、健康保険(公費、生活保護を含む)を使用した患者さんを対象とし、自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さんは含まれません。
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 1,033 | 213 | 304 | 539 | 649 | 829 | 1,327 | 2,072 | 1,666 | 561 |
当院は、静岡市駿河区唯一の公的医療機関であり、地域医療支援病院として幅広い年齢層の患者さんを診察しております。
特に小児の患者さんは、静岡医療圏において小児専門病院に次ぐ患者数となっております。
また、60歳以上の患者さんが病院全体の6割を超えており、症状が比較的重症になりやすい高齢者の入院が多くなる傾向にあります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
100040xxxxx00x | 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 12 | 13.33 | 13.41 | 8.33% | 59.17 | |
100070xx99x100 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 | 12 | 21.25 | 13.72 | 8.33% | 61.25 | 糖尿病教育入院 |
100071xx99x110 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) なし 手術・処置等21あり 定義副傷病あり 重症度等85歳未満 | - | - | - | - | - | |
100070xx99x010 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) なし 手術・処置等2なし 定義副傷病あり 重症度等85歳未満 | - | - | - | - | - | |
100070xx99x110 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) なし 手術・処置等21あり 定義副傷病あり 重症度等85歳未満 | - | - | - | - | - |
糖尿病治療をこれから始める方、糖尿病コントロールの悪い方、進行した糖尿病合併症のある方に必要な糖尿病教育入院の患者さんが多くいらっしゃいます。当院には糖尿病専門スタッフ(糖尿病認定看護師、糖尿病療養指導士、看護師、薬剤師、栄養士)が複数おり、日常生活の指導、自己血糖測定指導、インスリン自己注射指導、服薬指導などを行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし | 115 | 5.25 | 6.19 | 4.35% | 1.59 | 小児肺炎・急性気管支炎 |
080270xxxx1xxx | 食物アレルギー 手術・処置等1あり | 108 | 1.16 | 2.15 | 0.00% | 2.30 | 食物負荷試験 |
060380xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし | 59 | 4.10 | 5.39 | 0.00% | 4.78 | |
140010x199x00x | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 59 | 8.07 | 6.17 | 1.69% | 0.02 | |
040100xxxxx00x | 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし | 52 | 5.88 | 6.64 | 0.00% | 2.92 | 小児喘息様気管支炎 |
当科では、気管支炎や肺炎といった小児呼吸器疾患の症例が多くなっております。 2番目に多い症例は、食物アレルギー検査のための入院です。基本は日帰り入院で検査を実施していきます。当院は、地域周産期母子医療センターに指定されており、新生児の受け入れが多くなっております。DPCでは診療内容によって細分化され件数が分散していますが、 新生児に関する症例は多く占めています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
090010xx01x0xx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2なし | 75 | 9.77 | 10.34 | 0.00% | 63.03 | 乳腺切除術 |
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上)ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 69 | 4.59 | 4.85 | 0.00% | 68.58 | 鼠径ヘルニア手術 |
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 52 | 7.33 | 8.89 | 0.00% | 69.83 | |
060035xx01000x | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 28 | 16.32 | 15.02 | 3.57% | 70.64 | 結腸切除術 |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 | 28 | 5.50 | 54.45 | 0.00% | 29.50 | 虫垂切除術 |
当院では「がんトータルケア」のコンセプトのもとに、「治す医療」と「支える医療」の両面からがん診療に力を入れております。
乳がん、大腸がん、を罹患する患者さんが増加しており、当院で治療を受ける方も増えています。
がん以外では、鼠径部ヘルニアの手術症例が多く、また、救急医療に力を注いでいることもあり、当科では腸閉塞、胆嚢炎、虫垂炎などの腹部救急疾患の入院症例が上位を占めています。腸閉塞は点滴や経鼻チューブなどで保存的に治療することも多い疾患ですが、手術が必要となった場合は可能な限り腹腔鏡下手術を行い、良好な成績を得ています。虫垂炎はDPC分類の影響で症例が分散しておりますが、トータルではイレウスを超える症例数です。虫垂炎、胆嚢炎については手術適応があれば、ほぼ全例腹腔鏡下手術を行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 227 | 30.69 | 25.94 | 61.23% | 81.99 | 大腿骨頸部骨折手術 |
160760xx97xxxx | 前腕の骨折 手術あり | 81 | 3.56 | 5.54 | 0.00% | 61.21 | |
160690xx99xx0x | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 定義副傷病なし | 46 | 34.80 | 19.40 | 41.30% | 81.54 | |
160780xx97xx0x | 手関節周辺骨折脱臼 手術あり 定義副傷病なし | 45 | 4.24 | 4.11 | 0.00% | 41.82 | |
070343xx99x1xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 なし 手術・処置等21あり | 36 | 3.36 | 2.73 | 0.00% | 71.36 | 脊髄造影検査 |
最も多い症例は、大腿骨骨折で骨折手術や人工骨頭挿入手術などを行っている症例です。高齢化に伴い骨粗鬆症などで転倒により生じやすい病気です。地域連携病院と治療計画を共有(地域連携パス)することで、リハビリ病院などへ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。外傷患者、救急患者の受け入れが多くなっています。当院では、上肢の外科を専門とする手外科・マイクロサージャリーセンターを有しており、その症例も数多く対応しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020230xx97x0xx | 眼瞼下垂 あり 手術・処置等2なし | 12 | 2.33 | 3.10 | 0.00% | 71.08 | |
070010xx970xxx | 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし | 11 | 7.00 | 4.67 | 0.00% | 54.36 | |
080010xxxx0xxx | 膿皮症 手術・処置等1なし | - | - | - | - | - | |
100100xx97x1xx | 糖尿病足病変 あり 手術・処置等2あり | - | - | - | - | - | |
080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし | - | - | - | - | - |
当科で最も多い症例は、加齢等によりまぶたを開ける筋肉(眼瞼挙筋)の作用が弱く、まぶたが下がり、眼の瞳孔(ひとみ)にかぶさる状態である眼瞼下垂に対する手術入院です。基本1泊2日の早期退院です。2番目に多い症例は良性腫瘍の摘出手術です。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 33 | 21.76 | 18.81 | 69.70% | 68.42 | |
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 32 | 12.25 | 9.67 | 6.25% | 76.63 | |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 31 | 10.55 | 7.34 | 3.23% | 66.97 | |
160100xx99x01x | 頭蓋・頭蓋内損傷 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病あり | 14 | 38.07 | 21.73 | 28.57 | 77.71 | |
010040x199x00x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 13 | 25.38 | 20.96 | 53.85% | 70.62 |
当科で多数を占める症例は、脳振盪や外傷性くも膜下出血、急性硬膜下血腫、外傷性慢性硬膜下血腫です。手術の有無で分かれます。早期退院を心がけ、患者さんの負担のないよう、努めています。
次いで多い症例は、非外傷性の脳出血で脳の視床や被殻といったところからの出血が多くみられます。出血量が多い場合には手術(脳内血栓除去術)を選択することもあります。急性期を脱し状態が落ち着くと、リハビリ目的に転院する割合が高くなっています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050163xx03x0xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし | 16 | 9.81 | 11.75 | 0.00% | 77.00 | 大動脈ステント留置術 |
050161xx99000x | 解離性大動脈瘤 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 11 | 19.73 | 17.34 | 0.00% | 80.73 | |
050170xx02000x | 閉塞性動脈疾患 動脈形成術、吻合術 指(手、足)の動脈等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 11 | 15.00 | 16.61 | 0.00% | 75.36 | |
050130xx99000x | 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 10 | 21.80 | 17.71 | 0.00% | 72.60 | |
050080xx01010x | 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 定義副傷病なし | - | - | - | - | - |
最も多い症例は、非破裂性大動脈瘤に対しステントグラフト内挿術を行った症例が該当します。開放手術に比べ患者さんの負担が軽減され、在院日数も短縮できます。
次に多い症例は、解離性大動脈瘤です。該当年度は手術を実施せず保存治療の症例件数が多かった傾向ですが、必要に応じて手術も検討していきます。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 | 90 | 9.88 | 9.66 | 0.00% | 33.69 | 帝王切開術 |
120170xx99x0xx | 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし | 41 | 24.32 | 19.06 | 9.76% | 30.88 | |
12002xxx02x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2なし | 38 | 4.13 | 3.13 | 0.00% | 41.97 | 円錐切除術 |
120180xx99xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常なし | 37 | 9.00 | 6.69 | 0.00% | 33.27 | |
120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 | 32 | 10.13 | 9.71 | 0.00% | 44.41 | 腹式単純子宮全摘術 |
最も多い症例は、既往術後妊娠や骨盤位などにより帝王切開が必要となった症例が該当します。当院ではパスを使用しており8泊9日で退院される患者さんが多いです。
当院は地域周産期母子医療センターに指定されており、周産期に関する患者を多く受け入れています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030428xxxxxxxx | 突発性難聴 | 111 | 10.23 | 8.93 | 0.00% | 63.58 | 突発性難聴 |
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし | 82 | 5.37 | 5.45 | 0.00% | 42.78 | |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 なし | 60 | 4.87 | 5.01 | 0.00% | 66.40 | |
030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 | 52 | 8.25 | 7.80 | 0.00% | 23.17 | 扁桃摘出術 |
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 29 | 9.90 | 9.00 | 0.00% | 52.97 | ハント症候群 |
最も多い症例の突発性難聴は、副腎皮質ホルモンの投与を中心に血管拡張剤などの点滴と、高気圧酸素療法などを組み合わせて治療を行っています。点滴自体は10日間なので全国平均と変わりありませんが、当院の平均在院日数が全国よりも長いのは、当院は高気圧酸素治療室を有しており、遠方からの紹介患者さんが多く、毎日の通院が困難にて入院のまま継続していただいているのが要因と考えられます。駿河区・葵区の患者さんはほぼ10日間の入院です。
2番目に多い症例は、扁桃周囲膿瘍や急性化膿性扁桃炎などで抗生剤などの点滴による治療を行った症例が該当します。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010060x2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 74 | 16.45 | 16.13 | 25.68% | 72.12 | |
010060x2990411 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病1あり 発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 32 | 17.13 | 18.24 | 21.88% | 77.16 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 21 | 21.24 | 20.84 | 23.81% | 83.95 | |
010060x2990201 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 17 | 27.82 | 16.16 | 52.94% | 69.65 | |
010061xxxxx0xx | 一過性脳虚血発作 手術・処置など2なし | 15 | 6.13 | 6.22 | 0.00% | 69.47 |
当科で多数を占める症例は脳梗塞です。エダラボン(脳保護剤)投与による治療の症例が多数となります。前提条件はありますが、血栓溶解療法(t-PA治療)を行う症例も数多く見られます。急性期を脱した後、後遺障害のリハビリ目的のために転院する割合が高くなっております。
3番目に多い誤嚥性肺炎は、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などを併存し嚥下機能障害がみられる患者さんに発生しやすい病気です。平均年齢も高く、症状が安定した後も転院し治療継続される患者さんが多いのも特徴です。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080010xxxx0xxx | 膿皮症 手術・処置等1なし | 46 | 14.35 | 12.55 | 0.00% | 63.00 | |
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 35 | 8.00 | 9.00 | 2.86% | 68.40 | 帯状疱疹 |
080100xxxx0xxx | 薬疹、中毒疹 手術・処置等1なし | - | - | - | - | - | |
080030xxxxxxxx | 疱疹(帯状疱疹を除く。)、その類症 | - | - | - | - | - | |
080080xxxxxxxx | 痒疹、蕁麻疹 | - | - | - | - | - | |
080270xxxx0xxx | 食物アレルギー 手術・処置等1なし | - | - | - | - | - |
最も多い急性膿皮症は細菌感染で起こる蜂巣炎や丹毒です。外来治療では十分な治療を行えない重症患者さんの入院治療を行っております。
次いで多い症例の帯状疱疹は痛みを伴う紅斑や水疱を症状とする疾患で、抗ウイルス薬による治療を行います。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110080xx991x0x | 前立腺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1あり 定義副傷病なし | 97 | 2.02 | 2.49 | 0.00% | 70.91 | 前立腺生検検査 |
110070xx0200xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 88 | 5.42 | 7.07 | 1.14% | 73.41 | 経尿道的膀胱腫瘍切除術 |
11012xxx020x0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし | 62 | 4.87 | 5.61 | 0.00% | 57.76 | 経尿道的尿管結石砕石術 |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 なし 定義副傷病なし | 56 | 12.80 | 12.58 | 1.79% | 71.66 | |
120090xx97xxxx | 生殖器脱出症 あり | 50 | 5.32 | 8.65 | 0.00% | 72.02 | 膣仙骨固定術 |
最も多い症例は前立腺癌が疑われる方への針生検です。1泊2日の入院となります。
2番目に多い症例は膀胱癌に対して手術を行った症例です。経尿道的腫瘍切除術が大半ですが、浸潤癌の場合は膀胱全摘出術を行った例も含まれています。
3番目に多い症例は腎結石、尿管結石に対する経尿道的結石破砕術(TUL)や体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行った症例です。
5番目に多い症例は子宮脱や膀胱脱といった骨盤臓器脱の症例です。主に腹腔鏡下腟仙骨固定術を行っております。当科は女性泌尿器科を専門で設けています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 57 | 4.44 | 3.34 | 1.75% | 70.68 | 気管支鏡検査 |
040110xxxxx0xx | 間質性肺炎 手術・処置等2なし | 53 | 22.36 | 18.84 | 3.77% | 70.77 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 46 | 32.28 | 20.84 | 26.09% | 80.26 | |
050130xx99000x | 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 22 | 24.95 | 17.71 | 13.64% | 83.73 | |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 なし 定義副傷病なし | 21 | 29.71 | 12.58 | 9.52% | 77.29 |
最も多い症例は肺の悪性腫瘍です。手術適応がある場合には他院と連携して治療を行います。化学療法・放射線療法・免疫療法は当院で実施しております。
2番目に多い症例は間質性肺炎で、特発性間質性肺炎、膠原病肺、過敏性肺臓炎などの診療を行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050050xx99100x | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 173 | 2.65 | 3.01 | 0.00% | 69.27 | 冠動脈造影検査(CAG)橈骨 |
050050xx02000x | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 112 | 5.86 | 4.40 | 0.00% | 69.43 | 冠動脈治療(PCI)橈骨 |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 45 | 17.02 | 17.71 | 8.89% | 78.04 | |
050030xx97000x | 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 42 | 15.76 | 12.37 | 2.38% | 68.95 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 40 | 24.90 | 20.84 | 42.50% | 85.68 |
最も多い症例は、狭心症などに対する心臓カテーテル検査のための入院で、当科全症例の3割以上を占めます。この検査の結果、心臓カテーテル治療が必要となった症例が2番目に多い症例に該当します。
虚血性心疾患の症例が多くなっており、緊急手術にも対応しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050070xx01x0xx | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし | 78 | 4.87 | 5.02 | 0.00% | 58.63 | 経皮的心筋焼灼術(アブレーション) |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 45 | 17.64 | 17.71 | 4.44% | 80.84 | |
050210xx97000x | 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 39 | 10.08 | 10.80 | 2.56% | 78.38 | ペースメーカー・ICD新規植え込み手術 |
050070xx01x10x | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2あり 副傷病なし | 20 | 5.05 | 7.20 | 0.00% | 60.50 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 12 | 38.83 | 20.84 | 16.67% | 87.58 |
最も多い症例は、心室期外収縮や心房細動などの頻脈性不整脈に対して経皮的カテーテル心筋焼灼術(アブレーション)を行った症例です。また、心室性不整脈を有する方では突然死のリスクがあるため、必要に応じて植え込み型除細動器(ICD)の移植も行っております。
3番目に多い徐脈性不整脈は、房室ブロックや洞不全症候群などに対しペースメーカー移植術などを行った症例です。インターネット回線を通じて、自宅にいる患者さんの情報を見ることができるホームモニタリングシステムも順次導入しており、異常を早期に発見することができ、将来的には患者さんの通院負担軽減に役立つと期待されています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110280xx99000x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 49 | 13.18 | 11.67 | 20.41% | 70.29 | |
110280xx02x00x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 副傷病なし | 38 | 5.74 | 8.48 | 2.63% | 64.95 | シャント増設手術 |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 37 | 35.38 | 20.84 | 32.43% | 81.62 | |
050130xx99000x | 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 25 | 21.56 | 17.71 | 8.00% | 73.92 | |
110280xx991x0x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病なし | 22 | 6.18 | 7.00 | 0.00% | 48.95 | 腎生検 |
検尿異常、腎機能低下のため検診やかかりつけ医から紹介され、精査のため腎生検を行い、治療する患者さんが徐々に増加しています。バスキュラーアクセス関連の手術(血液透析導入時の内シャント増設、維持透析患者のシャント血管拡張術、シャント血栓除去術)が増加傾向にあり、他院からの手術依頼も増加傾向にあります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
130030xx97x40x | 非ホジキンリンパ腫 あり 手術・処置等24あり 定義副傷病なし | 20 | 101.25 | 31.30 | 0.00% | 75.40 | |
130060xx97x40x | 骨髄異形成症候群 あり 手術・処置等24あり 定義副傷病なし | 15 | 63.47 | 20.30 | 0.00% | 81.27 | |
130110x0xxx00x | 出血性疾患(その他) (16歳以上) 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | - | - | - | - | - | |
130040xx99x5xx | 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 なし 手術・処置等2 5あり | - | - | - | - | - | |
130030xx99x40x | 非ホジキンリンパ腫 なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし | - | - | - | - | - |
疾患別症例数では、非ホジキンリンパ腫(42例)、骨髄異形成症候群(22例)、多発性骨髄腫(55例)、の順に多いのですが、同じ疾患でも治療が異なるためDPCコードが異なり、患者数が分散したため、このような順位となっております。特殊な薬剤を使用しなければならない症例などは、DPC対象外となってしまい、上記表には含まれませんが、当科では様々な血液疾患を診療しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし | 74 | 9.16 | 9.79 | 0.00% | 75.65 | |
060280xxxxxxxx | アルコール性肝障害 | 26 | 14.19 | 14.62 | 0.00% | 55.62 | |
060140xx97x00x | 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 18 | 13.06 | 10.49 | 0.00% | 72.83 | |
060102xx99xxxx | 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 なし | 17 | 6.82 | 7.65 | 0.00% | 71.88 | |
060340xx99x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 17 | 15.47 | 9.68 | 0.00% | 79.24 |
最も多い症例は、総胆管結石性胆管炎や急性胆管炎などで内視鏡による治療を行ったものとなります。
消化管の緊急症例、及び緊急の内視鏡検査も数多く対応しております。
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 12 | - | - | - | 17 | 11 | 1 | 8 |
大腸癌 | 15 | 32 | 29 | 28 | 22 | 19 | 1 | 8 |
乳癌 | 71 | 24 | - | - | - | 21 | 1 | 8 |
肺癌 | - | - | 15 | 49 | 46 | 24 | 1 | 8 |
肝癌 | - | - | - | - | - | 12 | 1 | 8 |
5大癌とは、日本で発症症例が多いとされる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌のことです。
UICC(国際対がん連合)が定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発巣の大きさと浸潤度)、N(所属リンパ節への転移状況)、M(遠隔転移の有無)を評価し、これらの要素によってがんをⅠ~Ⅳの病期(がん種によって0期もあり)に分類します。
外科では、胃癌、大腸癌、乳癌の患者さんが多く、肝癌は消化器内科で多くの方を診療しております。
肺癌に関しては、平成28年度より呼吸器内科の常勤医師が着任いたしましたので、年々症例数が増加しております。
当院は、健康管理センターを併設しており、早期発見・早期治療を目指しております。癌が見つかった場合、「がんトータルケア」のコンセプトのもとに、手術や化学療法、放射線療法といった「治す医療」に加え、緩和医療や生活支援など「支える医療」にも力を入れており、個々の患者さんに合わせた切れ目のない診療を目指しております。
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 36 | 13.47 | 51.56 |
中等症 | 163 | 22.63 | 78.12 |
重症 | 49 | 22.80 | 82.45 |
超重症 | 16 | 25.94 | 87.06 |
不明 | - | - | - |
当院の成人市中肺炎の患者さんは、中等症から重症にかけて割合が高い傾向です。平均年齢も高く、A-DROPスコアの年齢の評価項目に該当しているためと考えられます。また、重症度に比例して平均在院日数も長くなっています。
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|---|---|
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 236 | 23.28 | 75.63 | 33.47% |
その他 | 11 | 18.27 | 71.82 | 9.09% |
脳梗塞の中でも、特に発症日から3日以内の急性期脳梗塞が集計全体の8割以上を占めています。平均年齢が75歳と後期高齢者の方が多くなっています。
急性期を脱し症状が落ち着くと3割程度の患者さんがリハビリ専門病院などへ転院します。また、5割程度の患者さんは、そのまま自宅へ退院されています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K9131 | 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの | 137 | 0.00 | 21.26 | 1.46% | 0.00 | |
K9132 | 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの | 13 | 0.00 | 66.62 | 15.38% | 0.00 | |
K7151 | 腸重積症整復術(非観血的) | - | - | - | - | - | |
K331 | 鼻腔粘膜焼灼術 | - | - | - | - | - | |
K626-2 | リンパ節膿瘍切開術 | - | - | - | - | - |
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けております。NICUでの新生児医療分野では、極小未熟児から成熟児を中心とした新生児急性疾患を多数受け入れているため、新生児に関する手術が多くなっております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 61 | 2.41 | 4.67 | 0.00% | 61.07 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 |
K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) | 51 | 1.00 | 7.31 | 0.00% | 62.27 | 乳腺切除術 |
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 42 | 0.86 | 2.10 | 0.00% | 71.55 | 鼠径ヘルニア手術 |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 41 | 6.00 | 15.39 | 4.88% | 71.29 | 腹腔鏡下結腸切除術 |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周辺膿瘍を伴わないもの) | 27 | 0.26 | 4.19 | 0.00% | 29.67 | 虫垂切除術 |
鼠径ヘルニア手術は患者さんの年齢・全身状態・ご希望などを考慮し、鼠径部切開による従来法か、腹腔鏡下手術かを選択しております。虫垂切除術はほぼ全例、胆嚢摘出術は一部の腫瘍を疑う症例を除いて、腹腔鏡下手術を行っております。
がん手術では、乳がん手術が増えており、ご希望もうかがいながら、それぞれの患者さんに適した医療を選択しております。
大腸がん(結腸がん・直腸がん)の手術例も多く、安全性・根治性を考慮し、積極的に腹腔鏡下手術を行っております。
この他に、胃がんなど症例の多いがんもガイドラインに沿って、可能な限り腹腔鏡下に手術を行っております。
腹腔鏡下手術は患者さんの体への負担に配慮した低侵襲手術であり、当科では安全性に十分配慮した上で施行しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) | 182 | 1.79 | 24.25 | 48.35% | 78.10 | 大腿骨頸部骨折手術 |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕) | 85 | 1.21 | 9.58 | 2.35% | 62.86 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 72 | 3.97 | 25.76 | 66.67% | 81.15 | |
K0463 | 骨折観血的手術(鎖骨) | 43 | 1.35 | 7.05 | 4.65% | 51.35 | |
K0731 | 関節内骨折観血的手術(肘) | 41 | 2.61 | 23.37 | 24.39% | 63.61 |
1、3位の術式に対する症例の多くは大腿骨骨折です。高齢者の骨折が増加している現在、手術が必要と考えられたら、全身状態がよければ可能な限り早く手術を行い、早期リハビリ、早期社会復帰を目指しています。
当科では地域連携病院と治療計画を共有することで、術後、リハビリ病院等へ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 33 | 1.33 | 14.24 | 15.15% | 80.67 | |
K1742 | 水頭症手術(シャント手術) | 14 | 22.36 | 36.93 | 28.57% | 72.50 | |
K1771 | 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) | 13 | 1.77 | 28.77 | 38.46% | 68.00 | |
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの | 11 | 5.00 | 43.55 | 0.00% | 65.55 | |
K1643 | 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) | - | - | - | - | - |
救命救急センターを併設しておりますので、救急疾患の割合が多く、頭部外傷と脳血管障害で入院される患者さんが多くを占めています。そのため、それら疾患に対する手術数が多くなっています。
当科では早期より神経内視鏡手術を導入し、特発性正常圧水頭症に対しLPシャント(腰椎-腹腔短絡術)を積極的に選択しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5612ロ | ステントグラフト内挿術 腹部大動脈 | 18 | 2.11 | 10.17 | 0.00% | 74.28 | 大動脈ステント留置術 |
K6147 | 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) | 18 | 8.72 | 17.78 | 0.00% | 75.39 | |
K5522 | 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) | 11 | 8.55 | 18.18 | 0.00% | 63.18 | |
K5552 | 弁置換術(2弁) | 11 | 8.00 | 21.27 | 0.00% | 71.91 | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | - | - | - | - | - |
腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術を多く実施しています。開放手術よりも患者さんの負担が軽減され、入院期間も短縮できます。動脈硬化や血栓などによる血管のつまりに対する人工血管を用いた手術も多く実施しています。
3位は虚血性心疾患に対する手術、4位は弁膜症に対する手術です。術前から術後まで慎重に管理させていただいています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8982 | 帝王切開術 選択帝王切開 | 103 | 4.65 | 6.97 | 0.00% | 34.06 | 帝王切開術 |
K8981 | 帝王切開術 緊急帝王切開 | 55 | 2.84 | 7.24 | 0.00% | 32.78 | 緊急帝王切開術 |
K867 | 子宮頸部(膣部)切除術 | 35 | 0.97 | 2.17 | 0.00% | 42.43 | 円錐切除術 |
K8882 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) | 35 | 1.09 | 3.29 | 0.00% | 37.86 | 子宮附属器腫瘍摘出術 |
K877 | 子宮全摘術 | 28 | 0.96 | 9.14 | 0.00% | 50.64 | 腹腔鏡下子宮全摘術 |
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けています。ハイリスク妊娠・分娩の管理入院、緊急母体搬送など可能な限り対応していますので、予定・緊急共に帝王切開術の術数が多くなっています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K3772 | 口蓋扁桃手術 摘出 | 52 | 0.98 | 6.42 | 0.00% | 23.90 | 扁桃摘出術 |
K3932 | 喉頭腫瘍摘出術 直達鏡によるもの | 23 | 1.26 | 1.83 | 0.00% | 61.09 | 喉頭顕微鏡下手術(2泊3日)、喉頭顕微鏡下手術(6泊7日) |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 22 | 1.27 | 5.45 | 0.00% | 58.59 | 慢性副鼻腔炎手術 |
K4611 | 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術(片葉のみ) | 13 | 1.00 | 5.08 | 0.00% | 59.69 | 甲状腺全摘術 |
K368 | 扁桃周囲膿瘍切開術 | - | - | - | - | - |
1位は扁桃炎を繰り返す方、もしくは手術にて睡眠時無呼吸の大幅な改善が見込める方に行う手術です。
次いで声帯ポリープ・喉頭腫瘍等を直達喉頭鏡を用いて切除する手術となっております。
3位は慢性副鼻腔炎に対する手術です。原則的にまずは薬物治療を2~3ヶ月行い、効果が得られない場合は入院していただき鼻内内視鏡を用いて手術を行います。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8036 イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) | 84 | 1.27 | 3.38 | 1.19% | 73.23 | 経尿道的膀胱腫瘍切除術 |
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) | 72 | 1.13 | 2.47 | 0.00% | 58.08 | 経尿道的尿管結石砕石術 |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 45 | 1.91 | 11.80 | 2.22% | 69.09 | |
K865-2 | 腹腔鏡下仙骨腟固定術 | 44 | 1.16 | 3.23 | 0.00% | 71.18 | 膣仙骨固定術 |
K8411 | 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) | 23 | 1.09 | 5.70 | 0.00% | 72.91 | 経尿道的前立腺切除術 |
1位は膀胱がんに対する手術となっております。病期・状態に応じて手術、放射線、化学療法を選択します。
2位は尿路結石症に対する手術です。内視鏡での結石破砕を行います。早期に退院可能で負担も少なくなるよう努めております。
また、当院は女性泌尿器科を有しておりますので、子宮脱、及び骨盤臓器脱に対する手術が増加しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの | 98 | 3.23 | 3.28 | 0.00% | 69.52 | 冠動脈治療(PCI)橈骨 |
K5492 | 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの | 29 | 0.14 | 17.38 | 6.90% | 72.10 | |
K5491 | 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの | 24 | 0.04 | 15.79 | 4.17% | 67.79 | |
K5481 | 経皮的冠動脈形成術(高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテル) | 15 | 3.00 | 6.60 | 0.00% | 73.73 | |
K5463 | 経皮的冠動脈形成術 その他のもの | 13 | 4.62 | 3.31 | 0.00% | 65.77 |
虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療の手術が上位を占めました。
一刻を争う緊急治療も数多く対応しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5951 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの | 81 | 1.27 | 3.32 | 0.00% | 60.07 | 経皮的心筋焼灼術 |
K5952 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術 その他のもの | 25 | 2.12 | 2.56 | 0.00% | 57.28 | |
K5972 | ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 | 24 | 3.38 | 10.21 | 4.17% | 79.96 | ペースメーカー・ICD植え込み術 |
K597-2 | ペースメーカー交換術 | 13 | 2.00 | 4.23 | 0.00% | 81.46 | ペースメーカー・ICD交換術 |
K5973 | 植込型心電図記録計移植術 | - | - | - | - | - |
1、2位は頻脈性不整脈に対する手術です。カテーテルアブレーションと呼ばれます。この手術のような最新の侵襲的治療と薬物療法を中心とした非侵襲的治療をうまく組み合わせながら患者さんにとってよりよい方向に進むような治療を行っていきます。
3位は徐脈性不整脈に対する手術です。ペースメーカーを移植された患者さんの情報をインターネット回線を通じてみることができるホームモニタリングシステムも順次導入しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K616-4 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 | 69 | 3.65 | 4.83 | 33.33% | 69.83 | |
K610-3 | 内シャント設置術 | 52 | 7.90 | 18.62 | 7.69% | 64.60 | シャント造設術1泊、シャント造設術2泊 |
K6147 | 血管移植術,バイパス移植術 その他の動脈 | - | - | - | - | - | |
K607-3 | 上腕動脈表在化法 | - | - | - | - | - | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | - | - | - | - | - |
バスキュラーアクセス関連の手術件数は増加傾向にあります。自己血管だけでなく、人工血管を用いたバスキュラーアクセス作成も行っています。腹膜透析のためのカテーテル挿入術も当科で実施しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 48 | 1.19 | 15.77 | 4.17% | 79.08 | |
K6872 | 内視鏡的乳頭切開術 胆道砕石術を伴うもの | 25 | 0.80 | 7.08 | 0.00% | 74.40 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 24 | 0.38 | 17.21 | 12.50% | 70.71 | |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの | 17 | 2.41 | 11.82 | 0.00% | 71.12 | |
K635 | 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 | 14 | 6.71 | 5.57 | 0.00% | 60.93 |
当科は内視鏡的治療を積極的に施行しております。
高齢者の患者さんが増加しており、より低侵襲の検査・治療、入院期間の短縮を心がけております。
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | 11 | 0.20% | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 45 | 0.49% |
異なる | 27 | 0.29% | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 19 | 0.31% |
異なる | - | - |
感染症重篤状態で受診され敗血症を契機となり入院される症例が多く見られます。播種性血管内凝固症候群(DIC)は重篤な合併症ですが、当院は救命センターを有しており重篤な患者さんを受け入れているため一定の発生率になると思われます。
手術や処置などは、合併症を起こさないよう細心の注意を払って診療・治療を行っております。臨床上ゼロにするのは難しいことですが、より確率が低くなるよう最善を尽くしてまいります。
平成30年度 静岡済生会総合病院 病院指標
【対象データ】
平成30年度(平成30年4月1日~平成31年3月31日)中に当院を退院した患者さんのデータを集計対象としています。
ただし、健康保険(公費、生活保護を含む)を使用した患者さんを対象とし、自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さんは含まれません。
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 1,062 | 213 | 333 | 621 | 640 | 848 | 1,423 | 2,100 | 1,885 | 617 |
当院は、静岡市駿河区唯一の公的医療機関であり、地域医療支援病院として幅広い年齢層の患者さんを診察しております。
特に小児の患者さんは、静岡医療圏において小児専門病院に次ぐ患者数となっております。
また、60歳以上の患者さんが病院全体の6割を超えており、症状が比較的重症になりやすい高齢者の入院が多くなる傾向にあります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
100070xx99x100 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2あり 副傷病なし 85歳未満 | 11 | 11.09 | 13.90 | 0.00% | 57.27 | 糖尿病教育入院 |
100070xx99x110 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2あり 副傷病あり85歳未満 | - | - | - | - | - | |
100071xx99x110 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2あり 副傷病あり 85歳未満 | - | - | - | - | - | |
100040xxxxx00x | 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 副傷病なし | - | - | - | - | - | |
100070xx99x000 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 85歳未満 | - | - | - | - | - |
糖尿病治療をこれから始める方、糖尿病コントロールの悪い方、進行した糖尿病合併症のある方に必要な糖尿病教育入院の患者さんが多くいらっしゃいます。当院には糖尿病専門スタッフ(糖尿病認定看護師、糖尿病療養指導士、看護師、薬剤師、栄養士)が複数おり、日常生活の指導、自己血糖測定指導、インスリン自己注射指導、服薬指導などを行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし | 96 | 6.05 | 6.19 | 0.00% | 1.06 | 小児肺炎・急性気管支炎 |
140010x199x00x | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 90 | 8.21 | 6.17 | 2.22% | 0.00 | |
080270xxxx1xxx | 食物アレルギー 手術・処置等1あり | 86 | 1.06 | 2.14 | 0.00% | 2.30 | 食物負荷試験 |
060380xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし | 64 | 4.56 | 5.42 | 0.00% | 3.63 | |
040100xxxxx00x | 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし | 63 | 5.79 | 6.62 | 1.59% | 2.79 | 小児喘息様気管支炎 |
当科では、気管支炎や肺炎といった小児呼吸器疾患の症例が多くなっております。2番目に多い症例は、羊水大量吸引症候群や新生児黄疸などの新生児疾患ですが、DPCコードは出生体重によって細分化されているため患者数が分散されております。出生体重による細分化を除外すると、当科で最も多い疾患となります。当院は、地域周産期母子医療センターに指定されており、新生児の受け入れが多くなっております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 100 | 4.59 | 4.96 | 0.00% | 66.35 | 鼠径ヘルニア手術 |
090010xx01x0xx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2なし | 61 | 10.98 | 10.59 | 0.00% | 60.59 | 乳腺切除術 |
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 56 | 8.04 | 8.95 | 3.57% | 65.50 | |
060335xx02000x | 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 28 | 6.46 | 7.30 | 0.00% | 60.46 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 | 26 | 5.54 | 5.49 | 0.00% | 40.08 | 虫垂切除術 |
当院では「がんトータルケア」のコンセプトのもとに、「治す医療」と「支える医療」の両面からがん診療に力を入れております。 乳がん、大腸がん、を罹患する患者さんが増加しており、当院で治療を受ける方も増えています。
がん以外では、鼠径部ヘルニアの手術症例が多く、また、救急医療に力を注いでいることもあり、当科では腸閉塞、胆嚢炎、虫垂炎などの腹部救急疾患の入院症例が上位を占めています。腸閉塞は点滴や経鼻チューブなどで保存的に治療することも多い疾患ですが、手術が必要となった場合は可能な限り腹腔鏡下手術を行い、良好な成績を得ています。虫垂炎はDPC分類の影響で症例が分散しておりますが、トータルではイレウスを超える症例数です。虫垂炎、胆嚢炎については手術適応があれば、ほぼ全例腹腔鏡下手術を行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 249 | 26.53 | 26.30 | 60.64% | 82.26 | 大腿骨頸部骨折手術 |
160760xx97xxxx | 前腕の骨折 手術あり | 73 | 4.88 | 5.68 | 0.00% | 61.75 | |
160690xx99xx0x | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし | 52 | 30.35 | 19.61 | 38.46% | 77.37 | |
160780xx97xx0x | 手関節周辺骨折脱臼 手術あり 副傷病なし | 43 | 5.21 | 4.13 | 0.00% | 37.07 | |
160740xx01xx0x | 肘関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 副傷病なし | 42 | 5.98 | 5.55 | 0.00% | 23.62 |
最も多い症例は、大腿骨骨折で骨折手術や人工骨頭挿入手術などを行っている症例です。高齢化に伴い骨粗鬆症などで転倒により生じやすい病気です。地域連携病院と治療計画を共有(地域連携パス)することで、リハビリ病院などへ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。外傷患者、救急患者の受け入れが多くなっています。当院では、上肢の外科を専門とする手外科・マイクロサージャリーセンターを有しており、その症例も数多く対応しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080010xxxx0xxx | 膿皮症 手術・処置等1なし | 15 | 19.93 | 12.51 | 13.33% | 69.07 | |
160200xx0200xx | 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 12 | 6.67 | 5.37 | 0.00% | 33.08 | 鼻骨骨折手術 |
070010xx970xxx | 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし | 10 | 4.60 | 4.86 | 0.00% | 45.90 | |
020230xx97x0xx | 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし | - | - | - | - | - | |
080250xx9701xx | 褥瘡潰瘍 手術あり 手術・処置等1なし 手術・処置等2あり | - | - | - | - | - |
当科で最も多い症例は、細菌感染で起こる蜂窩織炎です。抗生剤の適切な使用等で早期退院を心がけています。2番目に多い症例は、顔面損傷で鼻骨や頬骨・下顎骨など顔面の骨折が該当します。治療は手術による観血的整復術と、傷を作らない徒手整復術があり、平均在院日数も短く早期に退院している患者さんが多くなっております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 53 | 13.98 | 9.69 | 11.32% | 78.92 | |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 39 | 5.87 | 7.35 | 0.00% | 64.67 | |
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 26 | 26.19 | 18.72 | 42.31% | 73.42 | |
010040x199x00x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 17 | 25.18 | 21.23 | 52.94% | 70.18 | |
010200xx99x00x | 水頭症 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 16 | 2.50 | 7.07 | 0.00% | 77.31 |
当科で多数を占める症例は、脳振盪や外傷性くも膜下出血、急性硬膜下血腫、外傷性慢性硬膜下血腫です。手術の有無で分かれます。早期退院を心がけ、患者さんの負担のないよう、努めています。
次いで多い症例は、非外傷性の脳出血で脳の視床や被殻といったところからの出血が多くみられます。出血量が多い場合には手術(脳内血栓除去術)を選択することもあります。急性期を脱し状態が落ち着くと、リハビリ目的に転院する割合が高くなっています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050080xx01010x | 弁膜症(連合弁膜症を含む。)ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等2あり 副傷病なし | 17 | 23.71 | 24.00 | 0.00% | 71.59 | |
050163xx03x0xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし | 13 | 11.46 | 12.01 | 7.69% | 77.00 | 大動脈ステント留置術 |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 12 | 12.33 | 17.66 | 0.00% | 80.42 | |
050161xx99000x | 解離性大動脈瘤 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | - | - | - | - | - | |
050180xx02xxxx | 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 | - | - | - | - | - |
最も多い症例は、大動脈弁や僧帽弁の狭窄症・閉鎖不全症に対し弁置換術などを行った症例が該当します。人工心肺を使用する大がかりな手術のため、平均在院日数も比較的長い疾患になります。次に多い症例は、非破裂性大動脈瘤に対しステントグラフト内挿術を行った症例が該当します。開放手術に比べ患者さんの負担が軽減され、在院日数も短縮できます。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 | 113 | 9.55 | 9.70 | 0.00% | 33.41 | 帝王切開術 |
120170xx99x0xx | 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし | 39 | 22.51 | 19.69 | 5.13% | 31.56 | |
120180xx99xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 手術なし | 38 | 7.00 | 6.52 | 0.00% | 31.89 | |
120260xx01xxxx | 分娩の異常 子宮破裂手術等 | 37 | 9.43 | 9.63 | 0.00% | 34.08 | |
120160xx01xxxx | 妊娠高血圧症候群関連疾患 子宮破裂手術等 | 27 | 13.00 | 13.66 | 0.00% | 34.37 |
最も多い症例は、既往術後妊娠や骨盤位などにより帝王切開が必要となった症例が該当します。当院ではパスを使用しており8泊9日で退院される患者さんが多いです。
当院は地域周産期母子医療センターに指定されており、周産期に関する患者を多く受け入れています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 | 24 | 2.83 | 2.84 | 4.17% | 74.29 | 白内障 |
020160xx97xxx0 | 網膜剥離 手術あり 片眼 | ‐ | - | - | - | - | |
020210xx99x0xx | 網膜血管閉塞症 手術なし 手術・処置等2なし | - | - | - | - | - | |
020130xxxxxxxx | 原田病 | - | - | - | - | - | |
020280xx99xxxx | 角膜の障害 手術なし | - | - | - | - | - |
白内障をはじめとして、網膜剥離、糖尿病性網膜症に対する硝子体手術など、眼科疾患全般に幅広く対応していますが、当科の入院はDPC対象病棟ではない地域包括ケア病棟に入院することが多いため、ほとんどの疾患は上記の表には含まれません。地域包括ケア病棟が満床の場合などに他の病棟に入院となった症例のみ、上記表に記載されます。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030428xxxxxxxx | 突発性難聴 | 97 | 10.14 | 9.02 | 0.00% | 58.74 | 突発性難聴 |
030250xx991xxx | 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり | 92 | 2.00 | 2.04 | 0.00% | 55.36 | PSG検査 |
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし | 62 | 6.21 | 5.43 | 0.00% | 43.87 | |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 手術なし | 55 | 5.53 | 5.10 | 0.00% | 66.71 | |
030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 | 36 | 8.14 | 7.89 | 0.00% | 25.22 | 扁桃摘出手術 |
最も多い症例の突発性難聴は、副腎皮質ホルモンの投与を中心に血管拡張剤などの点滴と、高気圧酸素療法などを組み合わせて治療を行います。点滴自体は10日間なので全国平均と変わりありませんが、当院の平均在院日数が全国よりも長いのは、当院は高気圧酸素治療室を有しており、遠方からの紹介患者さんが多く、毎日の通院が困難にて入院のまま継続していただいているのが要因と考えられます。駿河区・葵区の患者さんはほぼ10日間の入院です。
2番目に多い症例は、睡眠時無呼吸症候群の検査入院です。
3番目に多い症例は、扁桃周囲膿瘍や急性化膿性扁桃炎などで抗生剤などの点滴による治療を行った症例が該当します。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010060x2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 84 | 20.90 | 16.18 | 32.14% | 70.31 | |
010060x2990411 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病1あり 発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 26 | 17.35 | 18.22 | 30.77 | 78.58 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 26 | 35.96 | 20.92 | 19.23 | 84.08 | |
010230xx99x00x | てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 24 | 13.79 | 7.28 | 4.17 | 70.63 | |
010060x2990400 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 発症前Rankin Scale3、4又は5 | - | - | - | - | - |
当科で多数を占める症例は脳梗塞です。エダラボン(脳保護剤)投与による治療の症例が多数となります。前提条件はありますが、血栓溶解療法(t-PA治療)を行う症例も数多く見られます。急性期を脱した後、後遺障害のリハビリ目的のために転院する割合が高くなっております。
2番目に多い誤嚥性肺炎は、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などを併存し嚥下機能障害がみられる患者さんに発生しやすい病気です。平均年齢も高く、症状が安定した後も転院し治療継続される患者さんが多いのも特徴です。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080010xxxx0xxx | 膿皮症 手術・処置等1なし | 41 | 12.02 | 12.51 | 0.00% | 63.63 | |
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 26 | 8.38 | 8.98 | 0.00% | 71.04 | 帯状疱疹 |
080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし | - | - | - | - | - | |
080100xxxx0xxx | 薬疹、中毒疹 手術・処置等1なし | - | - | - | - | - | |
080190xxxxxxxx | 脱毛症 | - | - | - | - | - |
最も多い急性膿皮症は細菌感染で起こる蜂巣炎や丹毒です。外来治療では十分な治療を行えない重症患者さんの入院治療を行っております。
次いで多い症例の帯状疱疹は痛みを伴う紅斑や水疱を症状とする疾患で、抗ウイルス薬による治療を行います。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし | 75 | 15.77 | 12.58 | 9.33% | 72.88 | |
110080xx991x0x | 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病なし | 62 | 2.00 | 2.53 | 0.00% | 72.48 | 前立腺生検検査 |
11012xxx020x0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし | 61 | 4.66 | 5.62 | 0.00% | 62.46 | 経尿道的尿管結石砕石術 |
110070xx0200xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 57 | 6.89 | 7.20 | 1.75% | 71.26 | 経尿道的膀胱腫瘍切除術 |
120090xx97xxxx | 生殖器脱出症 手術あり | 52 | 6.10 | 8.86 | 0.00% | 72.37 |
最も多い症例は尿路の感染症です。主な疾患は急性腎盂腎炎や急性前立腺炎などです。
2番目に多い症例は前立腺癌が疑われる方への針生検であり、1泊2日でおこなっております。
3番目に多い症例は腎結石、尿管結石に対する経尿道的結石破砕術(TUL)や体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行った症例です。
4番目に多い症例は膀胱癌に対して手術を行った症例です。経尿道的腫瘍切除術が大半ですが、浸潤癌の場合は膀胱全摘出術を行った例も含まれています。
5番目に多い症例は子宮脱や膀胱脱といった骨盤臓器脱の症例です。主に腹腔鏡下腟仙骨固定術を行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 83 | 24.67 | 20.92 | 15.66% | 84.49 | |
040110xxxxx0xx | 間質性肺炎 手術・処置等2なし | 44 | 22.84 | 19.06 | 4.55% | 70.02 | |
040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 33 | 4.03 | 3.43 | 0.00% | 72.27 | 気管支鏡検査 |
040040xx99040x | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし | 30 | 7.87 | 10.00 | 0.00% | 68.90 | |
0400801499x002 | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし A-DROPスコア2 | 28 | 18.86 | 15.17 | 7.14% | 83.36 |
最も多い症例は肺炎、特に高齢の患者さんにみられる誤嚥性肺炎です。様々な基礎疾患を有する患者さんが多いです。2番目に多い症例は間質性肺炎で、特発性間質性肺炎、膠原病肺、過敏性肺臓炎などの診療を行っております。3、4番目に多い多い症例は肺の悪性腫瘍です。手術適応がある場合には他院と連携して治療を行います。化学療法・放射線療法・免疫療法は当院で実施しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050050xx99100x | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 249 | 2.62 | 3.01 | 0.40% | 69.23 | 冠動脈造影検査(CAG)橈骨 |
050050xx02000x | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 140 | 6.28 | 4.47 | 0.00% | 71.94 | 冠動脈治療(PCI)橈骨 |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 63 | 20.48 | 17.66 | 12.70% | 82.00 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 43 | 20.74 | 20.92 | 27.91% | 84.35 | |
050030xx97000x | 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 37 | 15.84 | 12.52 | 0.00% | 70.95 |
最も多い症例は、狭心症などに対する心臓カテーテル検査のための入院で、当科全症例の3割以上を占めます。この検査の結果、心臓カテーテル治療が必要となった症例が2番目に多い症例に該当します。
虚血性心疾患の症例が多くなっており、緊急手術にも対応しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050070xx01x0xx | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし | 83 | 4.83 | 5.15 | 0.00% | 61.39 | 経皮的心筋焼灼術(アブレーション) |
050210xx97000x | 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 44 | 8.57 | 11.01 | 0.00% | 73.39 | ペースメーカー・ICD新規植え込み手術 |
050070xx01x10x | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2あり 副傷病なし | 32 | 6.75 | 8.25 | 0.00% | 63.00 | |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 28 | 14.64 | 17.66 | 10.71% | 80.25 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | - | - | - | - | - |
最も多い症例は、心室期外収縮や心房細動などの頻脈性不整脈に対して経皮的カテーテル心筋焼灼術(アブレーション)を行った症例です。また、心室性不整脈を有する方では突然死のリスクがあるため、必要に応じて植え込み型除細動器(ICD)の移植も行っております。
次いで多い徐脈性不整脈は、房室ブロックや洞不全症候群などに対しペースメーカー移植術などを行った症例です。インターネット回線を通じて、自宅にいる患者さんの情報を見ることができるホームモニタリングシステムも順次導入しており、異常を早期に発見することができ、将来的には患者さんの通院負担軽減に役立つと期待されています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110280xx99000x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 66 | 13.53 | 12.05 | 12.12% | 66.47 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 57 | 25.35 | 20.92 | 15.79% | 81.75 | |
110280xx02x00x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 副傷病なし | 46 | 8.70 | 8.75 | 4.35% | 68.15 | シャント増設手術 |
110280xx991x0x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病なし | 37 | 7.05 | 7.18 | 0.00% | 52.30 | 腎生検 |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 31 | 22.74 | 17.66 | 9.68% | 82.06 |
検尿異常、腎機能低下のため健診やかかりつけ医から紹介され、精査のため腎生検を行い、治療する患者さんが徐々に増加しています。バスキュラーアクセス関連の手術(血液透析導入時の内シャント増設、維持透析患者のシャント血管拡張術、シャント血栓除去術)が増加傾向にあり、他院からの手術依頼も増加傾向にあります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
130060xx97x40x | 骨髄異形成症候群 手術あり 手術・処置等24あり 副傷病なし | 28 | 30.07 | 21.33 | 7.14% | 79.04 | |
130060xx99x4xx | 骨髄異形成症候群 手術なし 手術・処置等24あり | 16 | 9.44 | 10.62 | 0.00% | 86.63 | |
130030xx97x40x | 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等24あり 副傷病なし | 10 | 43.90 | 32.36 | 0.00% | 72.50 | |
130010xx97x2xx | 急性白血病 手術あり 手術・処置等22あり | - | - | - | - | - | |
130030xx99x40x | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし | - | - | - | - | - |
疾患別症例数では、非ホジキンリンパ腫(42例)、多発性骨髄腫(22例)、骨髄異形成症候群(55例)の順に多いのですが、同じ疾患でも治療が異なるためDPCコードが異なり、患者数が分散したため、このような順位となっております。
特殊な薬剤を使用しなければならない症例などは、DPC対象外となってしまい、上記表には含まれませんが、当科では様々な血液疾患を診療しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし | 75 | 9.03 | 10.08 | 1.33% | 75.53 | |
060140xx97x00x | 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 37 | 9.22 | 10.58 | 2.70% | 70.89 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 27 | 23.93 | 20.92 | 7.41% | 85.85 | |
060102xx99xxxx | 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし | 25 | 7.08 | 7.75 | 0.00% | 69.88 | |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし | 20 | 20.20 | 12.58 | 5.00% | 79.95 |
最も多い症例は、総胆管結石性胆管炎や急性胆管炎などで内視鏡による治療を行ったものとなります。
消化管の緊急症例、及び緊急の内視鏡検査も数多く対応しております。
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 20 | - | - | - | 12 | 15 | 1 | 7 |
大腸癌 | 11 | 20 | 18 | 12 | 13 | 34 | 1 | 7 |
乳癌 | 40 | 21 | - | - | 11 | 24 | 1 | 7 |
肺癌 | - | - | 17 | 34 | 23 | 57 | 1 | 7 |
肝癌 | - | - | - | - | - | 18 | 1 | 7 |
5大癌とは、日本で発症症例が多いとされる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌のことです。
UICC(国際対がん連合)が定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発巣の大きさと浸潤度)、N(所属リンパ節への転移状況)、M(遠隔転移の有無)を評価し、これらの要素によってがんをⅠ~Ⅳの病期(がん種によって0期もあり)に分類します。
外科では、胃癌、大腸癌、乳癌の患者さんが多く、肝癌は消化器内科で多くの方を診療しております。
肺癌に関しては、平成28年度より呼吸器内科の常勤医師が着任いたしましたので、年々症例数が増加しております。
肝癌の症例数が多いのは、肝動脈塞栓術などを目的とする患者さんが繰り返し入院されることが要因と考えられます。
当院は、健康管理センターを併設しており、早期発見・早期治療を目指しております。癌が見つかった場合、「がんトータルケア」のコンセプトのもとに、手術や化学療法、放射線療法といった「治す医療」に加え、緩和医療や生活支援など「支える医療」にも力を入れており、個々の患者さんに合わせた切れ目のない診療を目指しております。
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 31 | 10.74 | 57.29 |
中等症 | 173 | 19.52 | 78.23 |
重症 | 67 | 22.04 | 84.21 |
超重症 | 17 | 25.24 | 84.47 |
不明 | - | - | - |
当院の成人市中肺炎の患者さんは、中等症から重症にかけて割合が高い傾向です。平均年齢も高く、A-DROPスコアの年齢の評価項目に該当しているためと考えられます。また、重症度に比例して平均在院日数も長くなっています。
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|---|---|
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 215 | 25.94 | 75.21 | 38.14% |
その他 | - | - | - | - |
脳梗塞の中でも、特に発症日から3日以内の急性期脳梗塞が集計全体の8割以上を占めています。平均年齢が75歳と後期高齢者の方が多くなっています。
急性期を脱し症状が落ち着くと4割程度の患者さんがリハビリ専門病院などへ転院します。また、5割程度の患者さんは、そのまま自宅へ退院されています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K9131 | 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの | 157 | 0.00 | 20.54 | 1.27% | 0.00 | |
K9132 | 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの | 18 | 0.00 | 37.83 | 5.56% | 0.00 | |
K7151 | 腸重積症整復術(非観血的) | - | - | - | - | - | |
K2762 | 網膜光凝固術(その他特殊) | - | - | - | - | - | |
K367 | 咽後膿瘍切開術 | - | - | - | - | - |
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けております。NICUでの新生児医療分野では、極小未熟児から成熟児を中心とした新生児急性疾患を多数受け入れているため、新生児に関する手術が多くなっております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 57 | 1.18 | 2.12 | 0.00% | 71.12 | 鼠径ヘルニア手術 |
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 51 | 2.08 | 4.51 | 0.00% | 58.20 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 44 | 1.00 | 2.95 | 0.00% | 59.41 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術 |
K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) | 39 | 1.00 | 7.85 | 0.00% | 59.38 | 乳腺切除術 |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 28 | 5.68 | 13.04 | 0.00% | 73.25 | 腹腔鏡下結腸切除術 |
鼠径ヘルニア手術は患者さんの年齢・全身状態・ご希望などを考慮し、鼠径部切開による従来法か、腹腔鏡下手術かを選択しております。虫垂切除術は全例、胆嚢摘出術は一部の腫瘍を疑う症例を除いて全例、腹腔鏡下手術を行っております。
がん手術では、乳がん手術が増えており、ご希望もうかがいながら、それぞれの患者さんに適した医療を選択しております。大腸がん(結腸がん・直腸がん)の手術例も多く、安全性・根治性を考慮し、積極的に腹腔鏡下手術を行っております。
この他に、胃がんなど症例の多いがんもガイドラインに沿って手術を行っております。
腹腔鏡下手術は患者さんの体への負担に配慮した低侵襲手術であり、当科では安全性に十分配慮した上で施行しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 | 186 | 1.56 | 21.98 | 48.39% | 78.76 | 大腿骨頸部骨折手術 |
K0811 | 人工骨頭挿入術 股 | 93 | 3.37 | 22.61 | 61.29% | 82.97 | 大腿骨頸部骨折手術 |
K0462 | 骨折観血的手術 前腕、腿、手舟状骨 | 80 | 1.61 | 9.23 | 3.75% | 59.56 | 橈骨遠位端骨折手術 |
K0463 | 骨折観血的手術(鎖骨) | 46 | 1.43 | 12.46 | 2.17% | 49.37 | |
K0821 | 人工関節置換術 膝 | 43 | 2.56 | 27.63 | 6.98% | 73.60 |
1、2位の術式に対する症例の多くは大腿骨骨折です。高齢者の骨折が増加している現在、手術が必要と考えられたら、全身状態がよければ可能な限り早く手術を行い、早期リハビリ、早期社会復帰を目指しています。
当科では地域連携病院と治療計画を共有することで、術後、リハビリ病院等へ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 49 | 1.49 | 17.57 | 18.37% | 80.12 | |
K1742 | 水頭症手術(シャント手術) | 19 | 12.16 | 22.05 | 21.05% | 78.58 | |
K1771 | 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) | 17 | 1.35 | 44.12 | 58.82% | 62.65 | |
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの | 11 | 7.36 | 34.55 | 18.18% | 64.36 | |
K1643 | 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) | - | - | - | - | - |
救命救急センターを併設しておりますので、救急疾患の割合が多く、頭部外傷と脳血管障害で入院される患者さんが多くを占めています。そのため、それら疾患に対する手術数が多くなっています。
当科では早期より神経内視鏡手術を導入し、特発性正常圧水頭症に対しLPシャント(腰椎-腹腔短絡術)を積極的に選択しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5612 ロ | ステントグラフト内挿術 腹部大動脈 | 14 | 1.36 | 11.07 | 14.29% | 77.29 | 大動脈ステント留置術 |
K5552 | 弁置換術(2弁) | 12 | 19.08 | 19.83 | 0.00% | 70.58 | |
K617-4 | 下肢静脈瘤血管内焼灼術 | - | - | - | - | - | |
K5551 | 弁置換術(1弁) | - | - | - | - | - | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | - | - | - | - | - |
当科では「下肢静脈瘤・血管治療センター」を開設し、下肢静脈瘤および末梢動脈を含めた血管疾患全般の診療を積極的に行っています。手術数もそれら該当疾患に対するものが上位となっております。
2位の下肢静脈瘤の手術に関しまして、新しいレーザー治療装置と高周波治療装置を使用し、合併症が少なく、疼痛や皮下出血といった症状も格段に少なくなりました。95%以上の患者さんが外来での日帰り手術となり、この統計には表れてきません。入院の場合でも、入院期間は一泊二日です。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8982 | 帝王切開術 選択帝王切開 | 139 | 4.22 | 7.08 | 0.00% | 33.60 | 帝王切開術 |
K8981 | 帝王切開術 緊急帝王切開 | 62 | 2.02 | 7.39 | 0.00% | 33.85 | 緊急帝王切開術 |
K877 | 子宮全摘術 | 38 | 1.18 | 8.03 | 0.00% | 51.82 | 腹腔鏡下子宮全摘術 |
K8962 | 会陰(腟壁)裂創縫合術(分娩時)(肛門に及ぶ) | 24 | 1.67 | 6.17 | 0.00% | 33.04 | |
K9091 ロ | 流産手術(妊娠11週まで) | 23 | 0.00 | 1.00 | 0.00% | 34.70 | 流産手術② |
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けています。ハイリスク妊娠・分娩の管理入院、緊急母体搬送など可能な限り対応していますので、予定・緊急共に帝王切開術の術数が多くなっています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821 ロ | 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの | 24 | 0.00 | 1.83 | 4.17% | 74.29 | 白内障 |
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの | - | - | - | - | - | |
K226 | 眼窩膿瘍切開術 | - | - | - | - | - | |
K246 | 角膜・強膜縫合術 | - | - | - | - | - | |
K275 | 網膜復位術 | - | - | - | - | - |
白内障をはじめとして、網膜剥離、糖尿病性網膜症に対する硝子体手術など数多く行っておりますが、当科の入院はDPC対象病棟ではない地域包括ケア病棟に入院することが多いため、ほとんどの疾患は上記表には含まれません。地域包括ケア病棟が満床の場合などに他の病棟に入院となった症例のみ、上記表に記載されます。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K3772 | 口蓋扁桃手術 摘出 | 39 | 0.97 | 6.85 | 0.00% | 24.92 | 扁桃摘出術 |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 30 | 0.97 | 5.23 | 0.00% | 59.70 | 慢性副鼻腔炎手術 |
K3932 | 喉頭腫瘍摘出術 直達鏡によるもの | 16 | 1.00 | 3.19 | 0.00% | 69.44 | 喉頭顕微鏡下手術(2泊3日)、喉頭顕微鏡下手術(6泊7日) |
K4611 | 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術(片葉のみ) | 14 | 1.07 | 5.50 | 0.00% | 53.36 | 甲状腺全摘術 |
K6261 | リンパ節摘出術(長径3cm未満) | 11 | 0.18 | 1.27 | 0.00% | 64.73 |
1位は扁桃炎を繰り返す方、もしくは手術にて睡眠時無呼吸の大幅な改善が見込める方に行う手術です。
次いで慢性副鼻腔炎に対する手術です。原則的にまずは薬物治療を2~3ヶ月行い、効果が得られない場合は入院していただき鼻内内視鏡を用いて手術を行います。
3位は声帯ポリープ・喉頭腫瘍等を直達喉頭鏡を用いて切除する手術となっております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの | 76 | 0.83 | 2.97 | 1.32% | 62.43 | 経尿道的尿管結石砕石術 |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 46 | 0.85 | 8.80 | 6.52% | 71.22 | |
K8036 イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) | 46 | 1.61 | 4.43 | 2.17% | 70.43 | 経尿道的膀胱腫瘍切除術 |
K865-2 | 腹腔鏡下仙骨腟固定術 | 38 | 1.00 | 3.26 | 0.00% | 70.50 | 膣仙骨固定術 |
K8411 | 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) | 21 | 1.38 | 6.14 | 0.00% | 73.71 | 経尿道的前立腺切除術 |
1位は尿路結石症に対する手術です。内視鏡での結石破砕を行います。早期に退院可能で負担も少なくなるよう努めております。
3位は膀胱がんに対する手術となっております。病期・状態に応じて手術、放射線、化学療法を選択します。
また、当院は女性泌尿器科を有しておりますので、子宮脱、及び骨盤臓器脱に対する手術が増加しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの | 122 | 4.41 | 4.44 | 0.82% | 72.73 | 冠動脈治療(PCI)橈骨 |
K5492 | 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの | 29 | 0.10 | 11.52 | 0.00% | 73.03 | |
K5491 | 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの | 23 | 0.00 | 19.52 | 8.70% | 69.57 | |
K5463 | 経皮的冠動脈形成術 その他のもの | 18 | 1.78 | 2.94 | 0.00% | 70.67 | |
K5481 | 経皮的冠動脈形成術(高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテル) | - | - | - | - | - |
虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療の手術が上位を占めました。
一刻を争う緊急治療も数多く対応しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5951 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの | 84 | 1.69 | 3.11 | 0.00% | 62.73 | 経皮的心筋焼灼術 |
K5952 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術 その他のもの | 33 | 1.15 | 2.42 | 0.00% | 60.39 | |
K5972 | ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 | 21 | 2.43 | 10.90 | 4.76% | 78.71 | ペースメーカー・ICD植え込み術 |
K5973 | 植込型心電図記録計移植術 | 12 | 4.67 | 7.75 | 8.33% | 80.42 | |
K597-2 | ペースメーカー交換術 | - | - | - | - | - | ペースメーカー・ICD交換術 |
1、2位は頻脈性不整脈に対する手術です。カテーテルアブレーションと呼ばれます。この手術のような最新の侵襲的治療と薬物療法を中心とした非侵襲的治療をうまく組み合わせながら患者さんにとってよりよい方向に進むような治療を行っていきます。
3位は徐脈性不整脈に対する手術です。ペースメーカーを移植された患者さんの情報をインターネット回線を通じてみることができるホームモニタリングシステムも順次導入しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K616-4 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 | 103 | 0.80 | 4.81 | 21.36% | 71.60 | |
K610-3 | 内シャント設置術 | 66 | 5.26 | 15.12 | 4.55% | 70.58 | シャント造設術1泊、シャント造設術2泊 |
K6147 | 血管移植術,バイパス移植術 その他の動脈 | 16 | 18.31 | 55.13 | 18.75% | 72.75 | |
K607-3 | 上腕動脈表在化法 | - | - | - | - | - | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | - | - | - | - | - |
バスキュラーアクセス関連の手術件数は増加傾向にあります。自己血管だけでなく、人工血管を用いたバスキュラーアクセス作成も行っています。腹膜透析のためのカテーテル挿入術も今年度から当科で行うようになりました。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 44 | 0.82 | 13.98 | 0.00% | 76.39 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 40 | 1.15 | 11.50 | 5.00% | 72.93 | |
K6872 | 内視鏡的乳頭切開術 胆道砕石術を伴うもの | 27 | 0.48 | 11.59 | 3.70% | 75.63 | |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの | 22 | 1.55 | 7.50 | 0.00% | 74.09 | |
K722 | 小腸結腸内視鏡的止血術 | 20 | 1.25 | 5.80 | 5.00% | 70.90 |
当科は内視鏡的治療を積極的に施行しております。
高齢者の患者さんが増加しており、より低侵襲の検査・治療、入院期間の短縮を心がけております。
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 48 | 0.49% |
異なる | 30 | 0.31% | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 24 | 0.33% |
異なる | - | - |
播種性血管内凝固症候群(DIC)や敗血症はDPCにて高額な点数が設定されており、臨床的に根拠のある診断でなければアップコーディング(不適切な高額点数の請求)を疑われかねない病名とされ、DPC/PDPS傷病名コーディングテキスト(厚生労働省保険局医療課発行)でも明記されております。
厚生労働省による平成27年度DPC対象病院データ集計では、全症例に対する各疾患の割合は、播種性血管内凝固症候群0.17%、敗血症0.58%、その他真菌症0.04%、手術・処置などの合併症0.72%と公開されております。
全国値と比べ当院は、敗血症は同等、播種性血管内凝固症候群とその他真菌症は低く、手術・処置等の合併症は高い結果となりました。
手術・処置等の合併症は、入院契機と「異なる」場合の症例は少ないので、当初の目的のための手術や処置を行ったあと発生した合併症は少ないと考えられます。
手術や処置などは、合併症を起こさないよう細心の注意を払って診療・治療を行っております。臨床上ゼロにするのは難しいことですが、より確率が低くなるよう最善を尽くしてまいります。
平成29年度 静岡済生会総合病院 病院指標
【対象データ】
平成29年度(平成29年4月1日~平成30年3月31日)中に当院を退院した患者さんのデータを集計対象としています。
ただし、健康保険(公費、生活保護を含む)を使用した患者さんを対象とし、自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さんは含まれません。
年齢 区分 |
0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 1,056 | 249 | 420 | 656 | 772 | 976 | 1,791 | 2,265 | 2,024 | 641 |
当院は、静岡市駿河区唯一の公的医療機関であり、地域医療支援病院として幅広い年齢層の患者さんを診察しております。
特に小児の患者さんは、静岡医療圏において小児専門病院に次ぐ患者数となっております。
また、60歳以上の患者さんが病院全体の6割を超えており、症状が比較的重症になりやすい高齢者の入院が多くなる傾向にあります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
100070xx99x100 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 | 23 | 11.09 | 14.27 | 0.00% | 62.83 | 糖尿病教育入院 |
100040xxxxx00x | 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 副傷病なし | 10 | 13.3 | 13.57 | 0.00% | 51.5 | |
100070xx99x110 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病あり85歳未満 | ‐ | ‐ | 15.87 | ‐ | ‐ | |
100071xx99x110 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2あり 副傷病あり85歳未満 | ‐ | ‐ | 15.63 | ‐ | ‐ | |
100071xx99x100 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 | ‐ | ‐ | 14.63 | ‐ | ‐ |
糖尿病治療をこれから始める方、糖尿病コントロールの悪い方、進行した糖尿病合併症のある方に必要な糖尿病教育入院の患者さんが多くいらっしゃいます。当院には糖尿病専門スタッフ(糖尿病認定看護師、糖尿病療養指導士、看護師、薬剤師、栄養士)が複数おり、日常生活の指導、自己血糖測定指導、インスリン自己注射指導、服薬指導などを行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし | 110 | 5.83 | 5.94 | 0.00% | 1.54 | 小児肺炎・急性気管支炎 |
140010x199x00x | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 88 | 8.17 | 6.18 | 0.00% | 0.00 | |
150010xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし | 75 | 4.4 | 5.50 | 0.00% | 3.37 | |
140010x197x0xx |
妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術あり 手術・処置等2なし | 51 | 9.84 | 8.41 | 1.96% | 0.00 | |
040100xxxxx00x | 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし | 50 | 6.04 | 6.32 | 0.00% | 3.42 |
当科では、気管支炎や肺炎といった小児呼吸器疾患の症例が多くなっております。2番目に多い症例は、羊水大量吸引症候群や新生児黄疸などの新生児疾患ですが、DPCコードは出生体重によって細分化されているため患者数が分散されております。出生体重による細分化を除外すると、当科で最も多い疾患となります。当院は、地域周産期母子医療センターに指定されており、新生児の受け入れが多くなっております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 64 | 6.73 | 8.98 | 3.13% | 68.83 | |
060335xx02000x | 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 43 | 6.67 | 7.4 | 0.00% | 61.72 | |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 | 35 | 4.86 | 5.56 | 0.00% | 40.23 | |
060150xx02xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの等 | 31 | 8.42 | 9.88 | 0.00% | 53.32 | |
060150xx02xxxx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術)等 手術・処置等2なし | 30 | 10.5 | 10.15 | 3.33% | 58.83 |
当院では救急医療に力を注いでいることもあり、当科ではイレウス(腸閉塞)、大腸憩室炎、虫垂炎、胆嚢炎などの腹部救急疾患の入院症例が上位を占めています。イレウスは点滴や経鼻チューブなどで保存的に治癒することも多い疾患ですが、手術が必要となった場合は可能な限り腹腔鏡下手術を行い良好な成績を得ています。憩室炎は、ほとんどが抗生剤投与などの保存的治療で治癒します。虫垂炎はDPC分類の影響で症例が分散していますが、トータルではイレウスを超える症例数です。虫垂炎、胆嚢炎については手術適応があれば、ほぼ全例腹腔鏡下手術を行っています。この他に虫垂炎同様DPC分類の影響で上位に入ってきませんが、大腸癌、乳癌の症例も多数入院加療しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 225 | 24.21 | 27.09 | 68.44% | 81.2 | 大腿骨頸部骨折手術 |
160690xx99xx0x | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし | 64 | 27.09 | 19.94 | 39.06% | 76.47 | |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし | 57 | 4.63 | 5.21 | 0.00% | 49.72 | 橈骨遠位端骨折手術 |
070343xx99x1xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等21あり | 53 | 3.23 | 2.93 | 0.00% | 70.49 | ミエログラフィー |
160780xx97xx0x | 手関節周辺骨折脱臼 手術あり 副傷病なし | 50 | 2.54 | 4.17 | 0.00% | 38.36 |
最も多い症例は、大腿骨骨折で骨折手術や人工骨頭挿入手術などを行っている症例です。高齢化に伴い骨粗鬆症などで転倒により生じやすい病気です。地域連携病院と治療計画を共有(地域連携パス)することで、リハビリ病院などへ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。外傷患者、救急患者の受け入れが多くなっています。当院では、上肢の外科を専門とする手外科・マイクロサージャリーセンターを有しており、その症例も数多く対応しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160200xx0200xx | 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 14 | 6.79 | 5.6 | 0.00% | 39 | 鼻骨骨折手術 |
180040xx97x0xx | 手術・処置等の合併症 その他の手術あり 手術・処置等2なし | 13 | 6.69 | 15.25 | 0.00% | 47.38 | |
080011xx99xxxx | 急性膿皮症 手術なし | 10 | 19 | 11.73 | 0.00% | 72.6 | |
070010xx970xxx | 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし | ‐ | ‐ | 4.86 | ‐ | ‐ | |
020230xx97x0xx | 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし | ‐ | ‐ | 3.29 | ‐ | ‐ |
当科で最も多い症例は、顔面損傷で鼻骨や頬骨・下顎骨など顔面の骨折が該当します。
治療は手術による観血的整復術と、傷を作らない徒手整復術があり、平均在院日数も短く早期に退院している患者さんが多くなっております。2番目に多い症例は、乳がん術後の乳房再建目的の入院です。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 56 | 6.71 | 7.34 | 3.57% | 54.89 | |
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 43 | 9.4 | 9.68 | 6.98% | 70.79 | |
010040x099x00x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 35 | 25.8 | 19.1 | 51.43% | 71.57 | |
010040x199x01x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病あり | 17 | 54.53 | 34.28 | 70.59% | 76.59 | |
160100xx97x01x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病あり | 17 | 32.18 | 23.94 | 17.65% | 73.41 |
当科で多数を占める症例は、脳振盪や外傷性くも膜下出血、急性硬膜下血腫、外傷性慢性硬膜下血腫です。手術の有無で分かれます。早期退院を心がけ、患者さんの負担のないよう、努めています。
次いで多い症例は、非外傷性の脳出血で脳の視床や被殻といったところからの出血が多くみられます。出血量が多い場合には手術(脳内血栓除去術)を選択することもあります。急性期を脱し状態が落ち着くと、リハビリ目的に転院する割合が高くなっています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050180xx97xxxx | 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり | 18 | 2.83 | 3.2 | 0.00% | 69.28 | 下肢静脈瘤抜去術(局麻)、下肢静脈瘤抜去術(腰麻) |
050163xx03x0xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし | 17 | 11.12 | 12.51 | 0.00% | 76.06 | |
050080xx01010x | 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 副傷病なし | 13 | 23.69 | 23.93 | 0.00% | 72.15 | |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 13 | 19.69 | 17.71 | 0.00% | 75 | |
050161xx9900xx | 解離性大動脈瘤 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 13 | 17.92 | 17.95 | 7.69% | 63.92 |
最も多い症例は、下肢静脈瘤に対し血管内焼灼術(レーザーや高周波焼灼術)や静脈抜去術を行った症例が該当します。患者さんの症状や状態に合わせ、ほとんどは外来での日帰り手術で行っており、年間約350例ありますので、入院の症例数としては減少しています。(入院ではありませんので、上記統計には表れません。)
次に多い症例は、非破裂性大動脈瘤に対しステントグラフト内挿術を行った症例が該当します。開放手術に比べ患者さんの負担が軽減され、在院日数も短縮できます。
4番目に多い症例は、大動脈弁や僧帽弁の狭窄症・閉鎖不全症に対し弁置換術などを行った症例が該当します。人工心肺を使用する大がかりな手術のため、平均在院日数も比較的長い疾患になります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 | 123 | 9.15 | 9.75 | 0.00% | 33.41 | 帝王切開術 |
120140xxxxxxxx | 流産 | 50 | 2.16 | 2.43 | 0.00% | 33.36 | |
120170xx99x0xx | 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし | 42 | 21.57 | 20.41 | 2.38% | 32.38 | |
120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 | 32 | 9.66 | 9.91 | 0.00% | 44.19 | |
120180xx99xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 手術なし | 30 | 8.73 | 6.7 | 3.33% | 30.3 |
最も多い症例は、既往術後妊娠や骨盤位などにより帝王切開が必要となった症例が該当します。当院ではパスを使用しており8泊9日で退院される患者さんが多いです。
当院は地域周産期母子医療センターに指定されており、周産期に関する患者を多く受け入れています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020160xx97xxx0 | 網膜剥離 手術あり片眼 | 39 | 14.56 | 10.21 | 0.00% | 51.38 | |
020180xx97x0x0 | 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2なし片眼 | 29 | 10.93 | 7.96 | 0.00% | 54.97 | |
020220xx97xxx0 | 緑内障 手術あり 重症度等片眼 | 26 | 14.54 | 8.51 | 0.00% | 64.12 | |
020320xx99xxxx | 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術なし | 17 | 6.65 | 8.46 | 0.00% | 58.18 | |
020200xx9710xx | 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 15 | 10.6 | 7.31 | 0.00% | 67.73 |
白内障をはじめとして、網膜剥離、糖尿病性網膜症に対する硝子体手術など、眼科疾患全般に幅広く対応しています。当科で最も多い症例は、白内障ですがDPC対象症例ではない(短期滞在手術等基本料3に該当)ため、上記の表には含まれません。また、救命救急センターを併設しているため外傷などの救急疾患も多く受け入れております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030428xxxxxxxx | 突発性難聴 | 109 | 10.71 | 9.18 | 0.00% | 55.17 | 突発性難聴 |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 手術なし | 69 | 4.64 | 5.15 | 0.00% | 64.13 | |
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし | 65 | 6.17 | 5.48 | 0.00% | 43.54 | |
030350xxxxxxxx | 慢性副鼻腔炎 | 30 | 8.17 | 7.23 | 0.00% | 55.87 | |
030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 | 29 | 7.79 | 8.01 | 0.00% | 20.41 |
最も多い症例の突発性難聴は、副腎皮質ホルモンの投与を中心に血管拡張剤などの点滴と、高気圧酸素療法などを組み合わせて治療を行います。点滴自体は10日間なので全国平均と変わりありませんが、当院の平均在院日数が全国よりも長いのは、当院は高気圧酸素治療室を有しており、遠方からの紹介患者さんが多く、毎日の通院が困難にて入院のまま継続していただいているのが要因と考えられます。駿河区・葵区の患者さんはほぼ10日間の入院です。
2番目に多い症例は、耳性めまいやメニエール病が含まれます。
3番目に多い症例は、扁桃周囲膿瘍や急性化膿性扁桃炎などで抗生剤などの点滴による治療を行った症例が該当します。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010060x2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 75 | 20.75 | 16.38 | 36.00% | 69.99 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 32 | 25.88 | 20.83 | 18.75% | 82.72 | |
010060x2990501 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等25あり 副傷病なし 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 20 | 23.9 | 18.76 | 40.00% | 70.8 | |
010060x2990411 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病1あり 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 18 | 18 | 18.34 | 27.78% | 75.67 | |
180010x0xxx0xx | 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2なし | 17 | 22.59 | 19.01 | 17.65% | 79.35 |
当科で多数を占める症例は脳梗塞です。エダラボン(脳保護剤)投与による治療の症例が多数となります。前提条件はありますが、血栓溶解療法(t-PA治療)を行う症例も数多く見られます。急性期を脱した後、後遺障害のリハビリ目的のために転院する割合が高くなっております。
2番目に多い誤嚥性肺炎は、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などを併存し嚥下機能障害がみられる患者さんに発生しやすい病気です。平均年齢も高く、症状が安定した後も転院し治療継続される患者さんが多いのも特徴です。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080011xx99xxxx | 急性膿皮症 手術なし | 39 | 13.59 | 11.73 | 2.56% | 65.97 | |
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 35 | 7.37 | 8.95 | 0.00% | 67.14 | 帯状疱疹 |
080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし | 10 | 10.1 | 8.5 | 0.00% | 75.9 | |
080190xxxxxxxx | 脱毛症 | 10 | 3.1 | 3.6 | 0.00% | 39.8 | |
161060xx99x0xx | 詳細不明の損傷等 手術なし 手術・処置等2なし | - | - | 4.01 | - | - |
最も多い急性膿皮症は細菌感染で起こる蜂巣炎や丹毒です。外来治療では十分な治療を行えない重症患者さんの入院治療を行っております。
次いで多い症例の帯状疱疹は痛みを伴う紅斑や水疱を症状とする疾患で、抗ウイルス薬による治療を行います。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110070xx0200xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 81 | 6.26 | 7.31 | 1.23% | 73.33 | 経尿道的膀胱腫瘍切除術 |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし | 68 | 11.88 | 12.34 | 2.94% | 68.47 | |
11012xxx020x0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし | 58 | 4.67 | 5.75 | 0.00% | 60.21 | 経尿道的尿管結石砕石術 |
11012xxx040x0x | 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 手術・処置等1なし 副傷病なし | 51 | 1 | 2.73 | 0.00% | 55.43 | ESWL日帰り、ESWL1泊 |
110310xx01xx0x | 腎臓または尿路の感染症 経皮的腎(腎盂)瘻造設術等 副傷病なし | 36 | 12.78 | 14.59 | 2.78% | 67.56 |
最も多い症例は、膀胱癌に対し経尿道的膀胱腫瘍切除を行った症例です。このほか、膀胱全摘手術や全摘後の尿路変向法など、年齢やがんの状態を考慮し選択しております。
3、4番目に多い症例は、尿管結石や腎結石となっており、内視鏡での結石破砕(TUL)、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行う症例です。結石の再発予防のための食事療法指導や運動指導も行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 76 | 27.49 | 20.83 | 34.21% | 84.24 | |
040110xxxxx0xx | 間質性肺炎 手術・処置等2なし | 43 | 26.47 | 19.65 | 6.98% | 77.47 | |
040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 41 | 4.07 | 3.59 | 0.00% | 70.88 | |
040040xx99040x | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし | 38 | 11.05 | 11.99 | 2.63% | 70.74 | |
040150xx99x0xx | 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術なし 手術・処置等2なし | 18 | 30.61 | 23.68 | 38.89% | 73.11 |
最も多い症例は肺炎、特に高齢の患者さんにみられる誤嚥性肺炎です。様々な基礎疾患を有する患者さんが多いです。2番目に多い症例は間質性肺炎で、特発性間質性肺炎、膠原病肺、過敏性肺臓炎などの診療を行っております。3、4番目に多いのは肺の悪性腫瘍です。手術適応がある場合には他院と連携して治療を行います。化学療法・放射線療法・免疫療法については、当院で実施しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050050xx99100x | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 180 | 2.58 | 3.03 | 0.00% | 69.44 | 冠動脈造影検査(CAG)橈骨 |
050050xx02000x | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 134 | 6.72 | 4.62 | 0.00% | 71.24 | 冠動脈治療(PCI)橈骨 |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 65 | 21.11 | 17.71 | 6.15% | 81.26 | |
050030xx97000x | 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 39 | 17.36 | 12.72 | 2.56% | 65.23 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 34 | 18.91 | 20.83 | 20.59% | 83.44 |
最も多い症例は、狭心症などに対する心臓カテーテル検査のための入院で、当科全症例の3割以上を占めます。この検査の結果、心臓カテーテル治療が必要となった症例が2番目に多い症例に該当します。
虚血性心疾患の症例が多くなっており、緊急手術にも対応しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050070xx01x0xx | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし | 75 | 4.63 | 5.3 | 0.00% | 56.89 | 経皮的心筋焼灼術(アブレーション) |
050210xx97000x | 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 44 | 8.61 | 11.21 | 0.00% | 72.07 | ペースメーカー・ICD新規植え込み手術 |
050070xx01x10x | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2あり 副傷病なし | 29 | 5.03 | 8.4 | 0.00% | 61.93 | |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 21 | 14.86 | 17.71 | 4.76% | 75.24 | |
050130xx9901xx | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり | 11 | 20.64 | 19.53 | 9.09% | 81.91 |
最も多い症例は、心室期外収縮や心房細動などの頻脈性不整脈に対して経皮的カテーテル心筋焼灼術(アブレーション)を行った症例です。また、心室性不整脈を有する方では突然死のリスクがあるため、必要に応じて植え込み型除細動器(ICD)の移植も行っております。
次いで多い徐脈性不整脈は、房室ブロックや洞不全症候群などに対しペースメーカー移植術などを行った症例です。インターネット回線を通じて、自宅にいる患者さんの情報を見ることができるホームモニタリングシステムも順次導入しており、異常を早期に発見することができ、将来的には患者さんの通院負担軽減に役立つと期待されています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 48 | 33.06 | 20.83 | 31.25% | 84.25 | |
110280xx99000x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 38 | 15.66 | 12.23 | 5.26% | 63.03 | |
110280xx02x00x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 副傷病なし | 32 | 4.31 | 8.5 | 0.00% | 71.84 | |
110280xx991x0x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病なし | 29 | 5.79 | 7.35 | 0.00% | 48.34 | |
110280xx99010x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 副傷病なし | 28 | 14.5 | 14.55 | 0.00% | 73.43 |
検尿異常、腎機能低下のため健診やかかりつけ医から紹介され、精査のため腎生検を行い、治療をする患者さんが徐々に増加しています。バスキュラーアクセス関連の手術(血液透析導入時の内シャント増設、維持透析患者のシャント血管拡張術、シャント血栓除去術)が増加傾向にあり、他院からの手術依頼も増加傾向にあります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
130060xx99x4xx | 骨髄異形成症候群 手術なし 手術・処置等24あり | 15 | 33.73 | 10.6 | 0.00% | 71.4 | |
130030xx99x40x | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし | 10 | 31.6 | 16.48 | 0.00% | 68.3 | |
130060xx99x0xx | 骨髄異形成症候群 手術なし 手術・処置等2なし | ‐ | ‐ | 12.26 | ‐ | ‐ | |
0400801499x001 | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 重症度等A-DROP スコア1 | ‐ | ‐ | 13.51 | ‐ | ‐ | |
130110x0xxx00x | 出血性疾患(その他)(16歳以上) 手術・処置等2なし 副傷病なし | ‐ | ‐ | 17.05 | ‐ | ‐ |
疾患別症例数では、非ホジキンリンパ腫(32例)、多発性骨髄腫(25例)、骨髄異形成症候群(25例)の順に多いのですが、同じ疾患でも治療が異なるためDPCコードが異なり、患者数が分散したため、このような順位となっております。
特殊な薬剤を使用しなければならない症例などは、DPC対象外となってしまい、上記表には含まれませんが、当科では様々な血液疾患を診療しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし | 70 | 10.1 | 10.61 | 0.00% | 74.21 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 57 | 25.07 | 20.83 | 17.54% | 84.79 | |
060102xx99xxxx | 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし | 39 | 7.97 | 7.87 | 5.13% | 73.05 | |
060130xx99000x | 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 31 | 11.03 | 7.39 | 6.45% | 69.32 | |
060140xx97x00x | 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 29 | 9.45 | 10.71 | 0.00% | 73.24 |
最も多い症例は、総胆管結石性胆管炎や急性胆管炎などで内視鏡による治療を行ったものとなります。
消化管の緊急症例、及び緊急の内視鏡検査も数多く対応しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040040xx99000x | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | ‐ | ‐ | 14.6 | ‐ | ‐ | |
060010xx99x0xx | 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等2なし | ‐ | ‐ | 11.71 | ‐ | ‐ | |
090010xx99x01x | 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病あり | ‐ | ‐ | 14.62 | ‐ | ‐ | |
12002xxx99x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし | ‐ | ‐ | 9.46 | ‐ | ‐ | |
090010xx99x00x | 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | ‐ | ‐ | 9.58 | ‐ | ‐ |
ガンと向き合う患者さんの苦痛を和らげ、その人らしく暮らしていけるようサポートする医療を提供しております。悪性腫瘍に対する緩和目的の診療を行っております。
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 14 | - | - | 21 | 17 | - | 1 | 7 |
大腸癌 | 11 | 29 | 21 | 25 | 13 | 22 | 1 | 7 |
乳癌 | 32 | 22 | - | - | - | 24 | 1 | 7 |
肺癌 | - | - | 24 | 57 | 16 | 42 | 1 | 7 |
肝癌 | - | - | - | 13 | - | 25 | 1 | 7 |
5大癌とは、日本で発症症例が多いとされる5つの癌(胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌)の事をいいます。UICC(国際対がん連合)が定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発巣の大きさと浸潤度)、N(所属リンパ節への転移状況)、M(遠隔転移の有無)を評価し、これらの要素によってがんを病期Stage0~StageⅣに分類しています。
外科では胃癌、大腸癌、乳癌の患者さんが多く、消化器内科では肝癌の患者さんを多く診療しています。
肺癌に関しては、平成28年度より呼吸器内科の常勤医師が着任いたしましたので前年度よりかなり症例数が増加しました。
肝癌の再発症例が多いのは、肝動脈塞栓術などを目的とする患者さんが繰り返し入院されることが要因と考えられます。
当院は、健康管理センターを併設しており早期発見・早期治療を目指しております。
癌が見つかってからも、手術や化学療法、放射線療法、緩和治療など、個々の患者さんに合わせた治療を目指しております。
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 38 | 12.03 | 57.5 |
中等症 | 165 | 18.42 | 79.27 |
重症 | 44 | 22.55 | 83.25 |
超重症 | 14 | 21.86 | 83.71 |
不明 | ‐ | ‐ | ‐ |
当院の成人市中肺炎の患者さんは、中等症から重症にかけて割合が高い傾向です。平均年齢も高く、A-DROPスコアの年齢の評価項目に該当しているためと考えられます。また、重症度に比例して平均在院日数も長くなっています。
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|---|---|
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 219 | 27.32 | 74.24 | 38.36% |
その他 | - | - | - | - |
脳梗塞の中でも、特に発症日から3日以内の急性期脳梗塞が集計全体の8割以上を占めています。平均年齢が75歳と後期高齢者の方が多くなっています。
急性期を脱し症状が落ち着くと4割程度の患者さんがリハビリ専門病院などへ転院します。また、5割程度の患者さんは、そのまま自宅へ退院されています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K913 1 | 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの | 176 | 0.26 | 19.7 | 2.84% | 0.00 | |
K715 1 | 腸重積症整復術 非観血的なもの | - | - | - | - | - | |
K913 2 | 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの | - | - | - | - | - | |
K300 | 鼓膜切開術 | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - |
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けております。NICUでの新生児医療分野では、極小未熟児から成熟児を中心とした新生児急性疾患を多数受け入れているため、新生児に関する手術が多くなっております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 65 | 1.83 | 4.53 | 0.00% | 61.37 | 腹腔鏡下胆のう摘出術 |
K633 5 | ヘルニア手術 鼠径ヘルニア | 53 | 0.74 | 2.53 | 0.00% | 69.3 | 鼠径ヘルニア2泊、鼠径ヘルニア3泊 |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 51 | 1.27 | 3.1 | 0.00% | 64.88 | |
K718-2 1 | 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの | 34 | 0.47 | 3.44 | 0.00% | 38.76 | |
K718-2 2 | 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの | 30 | 0.33 | 6.73 | 0.00% | 53 |
鼠径ヘルニア手術は患者さんの年齢・全身状態・ご希望などを考慮し、鼠径部切開による従来法か腹腔鏡下手術かを選択しています。虫垂切除術は全例、胆嚢摘出術は一部の腫瘍を疑う症例を除いて全例を腹腔鏡下に施行しています。大腸癌(結腸癌・直腸癌)の手術例も多く、安全性・根治性を考慮して積極的に腹腔鏡下手術を行っています。この他に乳癌、胃癌といった症例の多い癌もガイドラインに沿って手術を行っています。
腹腔鏡下手術は患者さんの体への負担に配慮した低侵襲手術であり、当科では安全性に十分配慮したうえで施行しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K046 1 | 骨折観血的手術 肩甲骨,上腕,大腿 | 162 | 1.7 | 19.56 | 58.02% | 76.95 | 大腿骨頸部骨折手術 |
K081 1 | 人工骨頭挿入術 股 | 91 | 2.85 | 20.19 | 73.63% | 80.75 | 大腿骨頸部骨折手術 |
K046 2 | 骨折観血的手術 前腕,下腿,手舟状骨 | 88 | 1.18 | 14.4 | 9.09% | 56.99 | 橈骨遠位端骨折手術 |
K048 3 | 骨内異物(挿入物を含む)除去術 前腕,下腿 | 59 | 1.22 | 1.92 | 0.00% | 52.1 | |
K082 1 | 人工関節置換術 膝 | 44 | 2.52 | 24.52 | 6.82% | 69.61 |
1、2位の術式に対する症例の多くは大腿骨骨折です。高齢者の骨折が増加している現在、手術が必要と考えられたら、全身状態がよければ可能な限り早く手術を行い、早期リハビリ、早期社会復帰を目指しています。
当科では地域連携病院と治療計画を共有することで、術後、リハビリ病院等へ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K476-4 | ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) | - | - | - | - | - | |
K427 | 頬骨骨折観血的整復術 | - | - | - | - | - | |
K084 1 | 四肢切断術 大腿 | - | - | - | - | - | |
K219 1 | 眼瞼下垂症手術 眼瞼挙筋前転法 | - | - | - | - | - | |
K030 1 | 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 下腿 | - | - | - | - | - | 皮膚軟部腫瘍摘出術 |
1位は乳がん術後の乳房再建術です。がん患者さんのトータルケアに注力しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 44 | 1.61 | 17.18 | 6.82% | 74.48 | |
K177 1 | 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所 | 19 | 1.68 | 32.42 | 42.11% | 62.16 | |
K174 2 | 水頭症手術 シャント手術 | 16 | 8.19 | 31.5 | 43.75% | 70.63 | |
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの | 11 | 6.73 | 43.18 | 0.00% | 59.64 | |
K609 2 | 動脈血栓内膜摘出術 内頸動脈 | 10 | 9.4 | 9.8 | 0.00% | 72.3 |
救命救急センターを併設しておりますので、救急疾患の割合が多く、頭部外傷と脳血管障害で入院される患者さんが多くを占めています。そのため、それら疾患に対する手術数が多くなっています。
当科では早期より神経内視鏡手術を導入し、特発性正常圧水頭症に対しLPシャント(腰椎-腹腔短絡術)を積極的に選択しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K561 2 | ステントグラフト内挿術 腹部大動脈 | 20 | 3.7 | 8.05 | 0.00% | 76.7 | |
K614 7 | 血管移植術,バイパス移植術 その他の動脈 | 18 | 6.06 | 9.78 | 5.56% | 74.39 | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 16 | 2.0 | 3.25 | 0.00% | 74.69 | |
K552 2 | 冠動脈、大動脈バイパス移植術 2吻合以上のもの | 11 | 14.55 | 21.45 | 9.09% | 69 | |
K617-4 | 下肢静脈瘤血管内焼灼術 | - | - | - | - | - |
当科では「下肢静脈瘤・血管治療センター」を開設し、下肢静脈瘤および末梢動脈を含めた血管疾患全般の診療を積極的に行っています。手術数もそれら該当疾患に対するものが上位となっております。
2位の下肢静脈瘤の手術に関しまして、新しいレーザー治療装置と高周波治療装置を使用し、合併症が少なく、疼痛や皮下出血といった症状も格段に少なくなりました。95%以上の患者さんが外来での日帰り手術となり、この統計には表れてきません。入院の場合でも、入院期間は一泊二日です
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K898 2 | 帝王切開術 選択帝王切開 | 125 | 6.82 | 7.07 | 0.00% | 34.09 | 帝王切開術 |
K898 1 | 帝王切開術 緊急帝王切開 | 82 | 2.29 | 7.2 | 1.22% | 32.38 | 帝王切開術 |
K909 1 | 流産手術 | 40 | 0.00 | 1.0 | 0.00% | 33.92 | |
K877 | 子宮全摘術 | 38 | 1.34 | 8.29 | 0.00% | 49.42 | 腹式単純子宮全摘術 |
K888 1 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 開腹によるもの | 30 | 1.73 | 9.77 | 0.00% | 51.63 |
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けています。ハイリスク妊娠・分娩の管理入院、緊急母体搬送など可能な限り対応していますので、予定・緊急共に帝王切開術の術数が多くなっています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K282 1 ロ | 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの | 489 | 0.03 | 1.92 | 0.20% | 73.76 | 白内障 |
K280 1 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの | 69 | 0.93 | 11.16 | 0.00% | 58.54 | |
K280 2 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 その他のもの | 28 | 1.11 | 8.25 | 3.57% | 62.96 | |
K282 1 イ | 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 縫着レンズを挿入するもの | 12 | 0.17 | 3.75 | 0.00% | 71.58 | |
K268 4 | 緑内障手術 緑内障治療用インプラント挿入術(プレートのないもの) | 11 | 0.64 | 13.45 | 0.00% | 69.27 |
1位は白内障に対する手術です。短期滞在手術等基本料3に該当する手術であり、入院期間を短くすることによって、患者さんの入院の負担を軽減できるよう努めております。
次いで網膜剥離、糖尿病性網膜症などに対して施行される手術となっております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K377 2 | 口蓋扁桃手術 摘出 | 36 | 1.0 | 5.97 | 0.00% | 23.5 | 扁桃摘出術 |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 19 | 1.0 | 6.0 | 0.00% | 54.84 | 慢性副鼻腔炎手術(火曜手術)、慢性副鼻腔炎手術(木曜手術) |
K393 2 | 喉頭腫瘍摘出術 直達鏡によるもの | 17 | 1.0 | 1.47 | 0.00% | 64.53 | 喉頭顕微鏡下手術(2泊)、喉頭顕微鏡下手術(6泊) |
K333 | 鼻骨骨折整復固定術 | 13 | 1.15 | 1.54 | 0.00% | 24.92 | |
K461 1 | 甲状腺部分切除術,甲状腺腫摘出術 片葉のみの場合 | 12 | 1.0 | 5.5 | 0.00% | 46.92 |
1位は扁桃炎を繰り返す方、もしくは手術にて睡眠時無呼吸の大幅な改善が見込める方に行う手術です。
次いで慢性副鼻腔炎に対する手術です。原則的にまずは薬物治療を2~3ヶ月行い、効果が得られない場合は入院していただき鼻内内視鏡を用いて手術を行います。
3位は声帯ポリープ・喉頭腫瘍等を直達喉頭鏡を用いて切除する手術となっております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K768 | 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) | 103 | 0.0 | 0.5 | 0.00% | 54.94 | ESWL日帰り、ESWL1泊 |
K781 1 | 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの | 73 | 0.79 | 4.33 | 1.37% | 60.77 | 経尿道的尿管結石砕石術 |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 63 | 1.27 | 9.76 | 1.59% | 67.17 | |
K803 6 ロ | 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 その他のもの | 58 | 1.52 | 5.14 | 3.45% | 70.53 | 経尿道的膀胱腫瘍切除術 |
K865-2 | 腹腔鏡下仙骨腟固定術 | 27 | 1.0 | 3.89 | 0.00% | 64.0 |
1位は尿路結石症に対する手術です。体への負担が少なく、日帰り入院可能な手術となり患者さんの負担が軽減されます。体外衝撃波結石破砕術で結石が破砕困難であれば、2位の術式である内視鏡での破砕を行います。
次いで膀胱がんに対する手術となっております。病期・状態に応じて手術、放射線、化学療法を選択します。
また、当院は女性泌尿器科を有しておりますので、子宮脱、及び骨盤臓器脱に対する手術が増加しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K549 3 | 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの | 117 | 4.38 | 4.02 | 0.85% | 71.79 | 冠動脈治療(PCI)橈骨 |
K549 2 | 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの | 31 | 0.16 | 13.65 | 3.23% | 63.55 | |
K549 1 | 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの | 28 | 0.07 | 19.71 | 3.57% | 71.07 | |
K546 3 | 経皮的冠動脈形成術 その他のもの | 22 | 2.73 | 2.91 | 0.00% | 70.95 | |
K597 2 | ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 | - | - | - | - | - |
虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療の手術が上位を占めました。
一刻を争う緊急治療も数多く対応しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K595 1 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの | 79 | 1.0 | 2.82 | 0.00% | 59.48 | 経皮的心筋焼灼術(アブレーション)AF |
K597 2 | ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 | 35 | 2.83 | 10.63 | 0.00% | 76.66 | ペースメーカー・ICD新規植え込み術 |
K595 2 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術 その他のもの | 27 | 2.11 | 2.52 | 0.00% | 55.04 | 経皮的心筋焼灼術(アブレーション)PSVT |
K597-2 | ペースメーカー交換術 | 13 | 1.15 | 2.08 | 0.00% | 73.08 | |
K599 1 | 植込型除細動器移植術 経静脈リードを用いるもの | - | - | - | - | - |
1、3位は頻脈性不整脈に対する手術です。カテーテルアブレーションと呼ばれます。この手術のような最新の侵襲的治療と薬物療法を中心とした非侵襲的治療をうまく組み合わせながら患者さんにとってよりよい方向に進むような治療を行っていきます。
2、4位は徐脈性不整脈に対する手術です。ペースメーカーを移植された患者さんの情報をインターネット回線を通じてみることができるホームモニタリングシステムも順次導入しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K616-4 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 | 115 | 0.83 | 2.29 | 20.87% | 70.72 | |
K610-3 | 内シャント設置術 | 61 | 8.48 | 15.95 | 8.20% | 71.23 | シャント造設術1泊、シャント造設術2泊 |
K614 7 | 血管移植術,バイパス移植術 その他の動脈 | - | - | - | - | - | |
K607-3 | 上腕動脈表在化法 | - | - | - | - | - | |
K721 1 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 | - | - | - | - | - |
バスキュラーアクセス関連の手術件数は増加傾向にあります。自己血管だけでなく、人工血管を用いたバスキュラーアクセス作成も行っています。腹膜透析のためのカテーテル挿入術も今年度から当科で行うようになりました。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 43 | 1.6 | 10.49 | 4.65% | 73.49 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 37 | 3.49 | 24.32 | 5.41% | 75.16 | |
K687 2 | 内視鏡的乳頭切開術 胆道砕石術を伴うもの | 31 | 0.81 | 12.97 | 3.23% | 75.10 | |
K687 1 | 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの | 29 | 1.55 | 7.59 | 0.00% | 74.07 | |
K722 | 小腸結腸内視鏡的止血術 | 27 | 3.33 | 6.0 | 0.00% | 72.22 |
当科は内視鏡的治療を積極的に施行しております。
高齢者の患者さんが増加しており、より低侵襲の検査・治療、入院期間の短縮を心がけております。
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 55 | 0.51% |
異なる | 48 | 0.44% | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 170 | 1.57% |
異なる | - | - |
播種性血管内凝固症候群(DIC)や敗血症はDPCにて高額な点数が設定されており、臨床的に根拠のある診断でなければアップコーディング(不適切な高額点数の請求)を疑われかねない病名とされ、DPC/PDPS傷病名コーディングテキスト(厚生労働省保険局医療課発行)でも明記されております。
厚生労働省による平成27年度DPC対象病院データ集計では、全症例に対する各疾患の割合は、播種性血管内凝固症候群0.17%、敗血症0.58%、その他真菌症0.04%、手術・処置などの合併症0.72%と公開されております。
全国値と比べ当院は、敗血症は同等、播種性血管内凝固症候群とその他真菌症は低く、手術・処置等の合併症は高い結果となりました。この手術・処置等の合併症に該当した症例の6割が、透析シャント狭窄や閉塞の患者さんです。透析センターを有し血液透析に必要なバスキュラーアクセス(シャント)関連の診療も多く行っている当院ではどうしても多くなってしまう症例です。入院契機と「異なる」場合の症例は少ないので、当初の目的のための手術や処置を行ったあと発生した合併症は少ないと考えられます。
手術や処置などは、合併症を起こさないよう細心の注意を払って診療・治療を行っております。臨床上ゼロにするのは難しいことですが、より確率が低くなるよう最善を尽くしてまいります。
平成28年度 静岡済生会総合病院 病院指標
【対象データ】
平成28年度(平成28年4月1日~平成29年3月31日)中に当院を退院した患者さんのデータを集計対象としています。
ただし、健康保険(公費、生活保護を含む)を使用した患者さんを対象とし、自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さんは含まれません。
年齢 区分 |
0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 902 | 239 | 374 | 614 | 787 | 949 | 1749 | 2138 | 2038 | 590 |
当院は、静岡市駿河区唯一の公的医療機関であり、地域医療支援病院として幅広い年齢層の患者さんを診察しております。
特に小児の患者さんは、静岡医療圏において小児専門病院に次ぐ患者数となっております。
また、60歳以上の患者さんが病院全体の6割を超えており、症状が比較的重症になりやすい高齢者の入院が多くなる傾向にあります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
100070xx99x100 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 | 40 | 11.28 | 14.61 | 0.00% | 65.43 | 糖尿病教育入院 |
100040xxxxx00x | 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 副傷病なし | 11 | 16.09 | 13.78 | 0.00% | 59.18 | |
100071xx99x100 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 | 10 | 14.30 | 14.91 | 0.00% | 68.10 | |
100070xx99x000 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし85歳未満 | ‐ | ‐ | 11.48 | ‐ | ‐ | |
100070xx99x110 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病あり85歳未満 | ‐ | ‐ | 16.31 | ‐ | ‐ |
糖尿病治療をこれから始める方、糖尿病コントロールの悪い方、進行した糖尿病合併症のある方に必要な糖尿病教育入院の患者さんが多くいらっしゃいます。当院には糖尿病専門スタッフ(糖尿病認定看護師、糖尿病療養指導士、看護師、薬剤師、栄養士)が複数おり、日常生活の指導、自己血糖測定指導、インスリン自己注射指導、服薬指導などを行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし | 78 | 5.38 | 6.02 | 0.00% | 1.17 | 小児肺炎・急性気管支炎 |
140010x199x00x | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 73 | 6.44 | 6.18 | 0.00% | 0.00 | |
150010xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし | 53 | 3.91 | 5.50 | 0.00% | 4.70 | |
0400801199x00x | 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 52 | 5.56 | 5.79 | 0.00% | 3.48 | |
140010x197x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術あり 手術・処置等2なし | 51 | 10.47 | 8.28 | 1.96% | 0.00 |
当科では、気管支炎や肺炎といった小児呼吸器疾患の症例が多くなっております。 2番目に多い症例は、羊水大量吸引症候群や新生児黄疸などの新生児疾患ですが、DPCコードは出生体重によって細分化されているため患者数が分散されております。出生体重による細分化を除外すると、当科で最も多い疾患となります。当院は、地域周産期母子医療センターに指定されており、新生児の受け入れが多くなっております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 63 | 7.21 | 9.08 | 1.59% | 69.62 | |
060102xx99xxxx | 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし | 37 | 7.84 | 7.89 | 0.00% | 47.49 | |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 | 29 | 4.76 | 5.6 | 0.00% | 35.69 | |
060335xx02000x | 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 27 | 7.00 | 7.61 | 0.00% | 63.37 | |
060150xx02xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの等 | 24 | 10.71 | 9.91 | 0.00% | 53.25 |
当院では救急医療に力を注いでいることもあり、当科ではイレウス(腸閉塞)、大腸憩室炎、虫垂炎、胆嚢炎などの腹部救急疾患の入院症例が上位を占めています。イレウスは点滴や経鼻チューブなどで保存的に治癒することも多い疾患ですが、手術が必要となった場合は可能な限り腹腔鏡下手術を行い良好な成績を得ています。憩室炎はほとんどが抗生剤投与などの保存的治療で治癒します。虫垂炎はDPC分類の影響で症例が分散していますが、トータルではイレウスに次ぐ症例数です。虫垂炎、胆嚢炎については手術適応があれば、ほぼ全例腹腔鏡下手術を行っています。この他に虫垂炎同様DPC分類の影響で上位に入ってきませんが、大腸癌、乳癌の症例も多数入院加療しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 190 | 20.29 | 27.63 | 66.84% | 83.37 | 大腿骨頸部骨折手術 |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし |
79 | 3.58 | 5.49 | 0.00% | 53.99 | 橈骨遠位端骨折手術 |
160690xx99xx0x | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし | 60 | 22.80 | 20.57 | 48.33% | 76.93 | |
070343xx99x1xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等21あり | 57 | 4.28 | 3.07 | 1.75% | 70.75 | ミエログラフィー |
160780xx97xx0x | 手関節周辺骨折脱臼 手術あり 副傷病なし | 51 | 3.84 | 4.37 | 0.00% | 70.75 |
最も多い症例は、大腿骨骨折で骨折手術や人工骨頭挿入手術などを行っている症例です。高齢化に伴い骨粗鬆症などで転倒により生じやすい病気です。地域連携病院と治療計画を共有(地域連携パス)することで、リハビリ病院などへ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。外傷患者、救急患者の受け入れが多くなっています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160200xx0200xx | 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 15 | 4.33 | 5.80 | 0.00% | 26.87 | 鼻骨骨折手術 |
080011xx99xxxx | 急性膿皮症 手術なし | 13 | 11.15 | 11.97 | 15.38 | 81.92 | |
080011xx970xxx | 急性膿皮症 手術あり 手術・処置等1なし | 10 | 17.10 | 18.22 | 0.00 | 60.90 | |
080250xx971xxx | 褥瘡潰瘍 手術あり 手術・処置等1あり | ‐ | ‐ | 61.48 | ‐ | ‐ | |
070010xx010x0x | 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1なし 副傷病なし | ‐ | ‐ | 5.94 | ‐ | ‐ |
当科で最も多い症例は、顔面損傷で鼻骨や頬骨・下顎骨など顔面の骨折が該当します。
治療は手術による観血的整復術と、傷を作らない徒手整復術があり、平均在院日数も短く早期に退院している患者さんが多くなっております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 53 | 9.53 | 7.52 | 1.89% | 56.40 | |
010040x099x00x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 47 | 24.55 | 19.35 | 40.43% | 66.77 | |
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 42 | 11.93 | 9.87 | 7.14% | 67.69 | |
160100xx99x01x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病あり | 18 | 23.94 | 22.08 | 5.56% | 80.17 | |
010040x199x01x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病あり | 13 | 70.00 | 33.91 | 69.23% | 75.31 |
1番目に多い症例は、脳振盪や外傷性くも膜下出血や急性硬膜下血腫でも手術に至らなかった症例が該当します。次いで多い症例は、非外傷性の脳出血で脳の視床や被殻といったところからの出血が多くみられます。出血量が多い場合には手術(脳内血栓除去術)を選択することもあります。急性期を脱し状態が落ち着くと、リハビリ目的に転院する割合が高くなっています。次いで、外傷性慢性硬膜下血腫や外傷性脳内血腫、外傷性くも膜下出血などとなっています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050180xx97xxxx | 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり | 23 | 2.70 | 3.34 | 0.00% | 62.52 | 下肢静脈瘤抜去術 |
050170xx02000x | 閉塞性動脈疾患 動脈形成術、吻合術 指(手、足)の動脈等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 14 | 13.50 | 17.39 | 0.00% | 68.21 | |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 11 | 12.27 | 17.95 | 0.00% | 80.64 | |
050080xx01010x | 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 副傷病なし | ‐ | ‐ | 24.7 | ‐ | ‐ | |
040200xx01x00x | 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 副傷病なし | ‐ | ‐ | 10.09 | ‐ | ‐ |
最も多い症例は、下肢静脈瘤に対し血管内焼灼術(レーザーや高周波焼灼術)や静脈抜去術を行った症例が該当します。患者さんの症状や状態に合わせ、ほとんどは外来での日帰り手術で行っており、年間約350例あります。(入院ではありませんので、上記統計には表れません。)
次に多い症例は、下肢閉塞性動脈硬化症に対し血栓除去や血管移植、バイパス移植を行った症例が該当します。動脈硬化症・下肢の虚血については、軽症から重症まで、外来通院から入院まで、内服・運動治療からカテーテル治療・手術・点滴治療まで、と全般にわたっての診断・治療を進めております。
4番目に多い症例は、大動脈弁や僧帽弁の狭窄症・閉鎖不全症に対し弁置換術などを行った症例が該当します。人工心肺を使用する大がかりな手術のため、平均在院日数も比較的長い疾患になります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 | 126 | 9.21 | 9.88 | 0.00% | 33.87 | 帝王切開術 |
120260xx01xxxx | 分娩の異常 子宮破裂手術等 | 42 | 8.93 | 9.77 | 0.00% | 33.45 | |
120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 | 36 | 10.72 | 10.05 | 0.00% | 45.03 | |
120170xx01x0xx | 早産、切迫早産 子宮破裂手術等 手術・処置等2なし | 32 | 31.25 | 32.16 | 0.00% | 33.50 | |
120140xxxxxxxx | 流産 | 29 | 2.55 | 2.43 | 0.00% | 33.79 |
最も多い症例は、既往術後妊娠や骨盤位などにより帝王切開が必要となった症例が該当します。当院ではパスを使用しており8泊9日で退院される患者さんが多いです。
当院は地域周産期母子医療センターに指定されており、周産期に関する患者を多く受け入れています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020160xx97xxx0 | 網膜剥離 手術あり片眼 | 26 | 15.12 | 10.53 | 0.00% | 55.58 | |
020180xx97x0x0 | 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2なし片眼 | 21 | 14.24 | 8.27 | 0.00% | 57.48 | |
020370xx99xxxx | 視神経の疾患 手術なし | 17 | 3.76 | 11.09 | 0.00% | 58.71 | |
020220xx97xxx0 | 緑内障 手術あり片眼 | 16 | 15.69 | 9.15 | 0.00% | 72.13 | |
020240xx97xxx0 | 硝子体疾患 手術あり片眼 | 16 | 13.31 | 7.01 | 0.00% | 67.44 |
白内障をはじめとして、網膜剥離、糖尿病性網膜症に対する硝子体手術など、眼科疾患全般に幅広く対応しています。当科で最も多い症例は、白内障ですがDPC対象症例ではない(短期滞在手術等基本料3に該当)ため、上記の表には含まれません。また、救命救急センターを併設しているため外傷などの救急疾患も多く受け入れております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030428xxxxxxxx | 突発性難聴 | 98 | 12.59 | 9.37 | 0.00% | 58.19 | 突発性難聴 |
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし | 78 | 6.12 | 5.50 | 0.00% | 39.63 | |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 手術なし | 65 | 5.65 | 5.24 | 0.00% | 64.28 | |
030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 | 41 | 9.12 | 8.12 | 0.00% | 20.32 | |
030350xxxxxxxx | 慢性副鼻腔炎 | 29 | 8.34 | 7.47 | 0.00% | 54.38 |
最も多い症例の突発性難聴は、副腎皮質ホルモンの投与を中心に血管拡張剤などの点滴と、高気圧酸素療法などを組み合わせて治療を行います。点滴自体は10日間なので全国平均と変わりありませんが、当院の平均在院日数が全国よりも長いのは、当院は高気圧酸素治療室を有しており、遠方からの紹介患者さんが多く、毎日の通院が困難にて入院のまま継続していただいているのが要因と考えられます。駿河区・葵区の患者さんはほぼ10日間の入院です。
2番目に多い症例は、扁桃周囲膿瘍や急性化膿性扁桃炎などで抗生剤などの点滴による治療を行った症例が該当します。3番目に多い症例は、耳性めまいやメニエール病が含まれます。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010060x2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 80 | 19.91 | 16.54 | 21.25% | 69.03 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 31 | 22.84 | 21.25 | 19.35% | 85.00 | |
010060x2990411 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病1あり発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 19 | 17.68 | 18.76 | 10.53% | 74.21 | |
010061xxxxx0xx | 一過性脳虚血発作 手術・処置等2なし | 15 | 8.13 | 6.38 | 0.00% | 74.60 | |
010230xx99x00x | てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 14 | 12.79 | 7.12 | 7.14% | 58.79 |
1番目と3番目の症例は脳梗塞です。エダラボン(脳保護剤)投与による治療の症例が多数となります。副傷病の有無で分かれています。急性期を脱した後、後遺障害のリハビリ目的のために転院する割合が高くなっております。
2番目に多い誤嚥性肺炎は、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などを併存し嚥下機能障害がみられる患者さんに発生しやすい病気です。平均年齢も高く、症状が安定した後も転院し治療継続される患者さんが多いのも特徴です。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 54 | 8.20 | 8.96 | 0.00% | 66.00 | 帯状疱疹 |
080011xx99xxxx | 急性膿皮症 手術なし | 47 | 12.19 | 11.97 | 2.13% | 62.81 | |
080080xxxxxxxx | 痒疹、蕁麻疹 | - | - | 6.58 | - | - | |
080100xxxx0xxx | 薬疹、中毒疹 手術・処置等1なし | - | - | 11.28 | - | - | |
050170xx99001x | 閉塞性動脈疾患 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病あり | - | - | 18.12 | - | - |
最も多い症例の帯状疱疹は痛みを伴う紅斑や水疱を症状とする疾患で、抗ウイルス薬による治療を行います。
次いで多い急性膿皮症は細菌感染で起こる蜂巣炎や丹毒です。外来治療では十分な治療を行えない重症患者さんの入院治療を行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110070xx0200xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 81 | 7.16 | 7.44 | 0.00% | 74.79 | 経皮的膀胱腫瘍切除術 |
11012xxx020x0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし | 64 | 5.70 | 5.83 | 3.13% | 61.69 | 経尿道的尿管結石採石術 |
11012xxx040x0x | 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 手術・処置等1なし 副傷病なし | 61 | 1.02 | 2.82 | 0.00% | 54.79 | ESWL日帰り、ESWL1泊 |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし | 45 | 9.56 | 12.43 | 2.22% | 76.64 | |
11012xxx97xx0x | 上部尿路疾患 その他の手術あり 副傷病なし | 28 | 10.96 | 7.08 | 7.14% | 74.18 |
最も多い症例は、膀胱癌に対し経尿道的膀胱腫瘍切除を行った症例です。このほか、膀胱全摘手術や全摘後の尿路変向法など、年齢やがんの状態を考慮し選択しております。
次いで尿管結石や腎結石となっており、内視鏡での結石破砕(TUL)、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行う症例です。結石の再発予防のための食事療法指導や運動指導も行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 37 | 18.89 | 21.25 | 24.32% | 85.41 | |
040110xxxxx0xx | 間質性肺炎 手術・処置等2なし | 26 | 26.50 | 19.92 | 7.69% | 72.35 | |
040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 24 | 4.33 | 3.68 | 0.00% | 68.29 | |
040120xx99000x | 慢性閉塞性肺疾患 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 19 | 18.37 | 13.85 | 5.26% | 79.68 | |
040150xx99x0xx | 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術なし 手術・処置等2なし | 15 | 23.13 | 23.87 | 13.33% | 67.40 |
最も多い症例は肺炎、特に高齢の患者さんにみられる誤嚥性肺炎です。様々な基礎疾患を有する患者さんが多くいです。2番目に多い症例は間質性肺炎で,特発性間質性肺炎,膠原病肺,過敏性肺臓炎などの診療を行っております。3番目に多いのは肺の悪性腫瘍です。手術適応がある場合には他院と連携して治療を行います。化学療法・放射線療法・免疫療法については,当院で実施しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050050xx99100x | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 210 | 2.63 | 3.06 | 0.00% | 68.11 | 冠動脈造影検査(CAG)橈骨 |
050050xx02000x | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 96 | 5.42 | 4.71 | 1.04% | 72.91 | 冠動脈治療(PCI)橈骨 |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 77 | 20.36 | 17.95 | 6.49% | 80.51 | |
050030xx97000x | 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 46 | 16.91 | 13.02 | 0.00% | 69.02 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 43 | 20.33 | 21.25 | 16.28% | 85.40 |
も多い症例は、狭心症などに対する心臓カテーテル検査のための入院で、当科全症例の3割以上を占めます。この検査の結果、心臓カテーテル治療が必要となった症例が2番目に多い症例に該当します。
虚血性心疾患の症例が多くなっており、緊急手術にも対応しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050070xx01x0xx | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし | 106 | 5.17 | 5.51 | 0.00% | 59.31 | 経皮的心筋焼灼術(アブレーション) |
050210xx97000x | 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 50 | 9.36 | 11.38 | 2.00% | 72.72 | ペースメーカー・ICD新規植え込み手術 |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 21 | 17.71 | 17.95 | 4.76% | 75.86 | |
050070xx99000x | 頻脈性不整脈 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 11 | 4.64 | 7.92 | 0.00% | 70.36 | |
050130xx97000x | 心不全 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | ‐ | ‐ | 24.62 | ‐ | ‐ |
最も多い症例は、心室期外収縮や心房細動などの頻脈性不整脈に対して経皮的カテーテル心筋焼灼術(アブレーション)を行った症例です。また、心室性不整脈を有する方では突然死のリスクがあるため、必要に応じて植え込み型除細動器(ICD)の移植も行っております。
次いで多い徐脈性不整脈は、房室ブロックや洞不全症候群などに対しペースメーカー移植術などを行った症例です。インターネット回線を通じて、自宅にいる患者さんの情報を見ることができるホームモニタリングシステムも順次導入しており、異常を早期に発見することができ、将来的には患者さんの通院負担軽減に役立つと期待されています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 44 | 27.55 | 21.25 | 43.18% | 87.73 | |
110280xx02x1xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等21あり | 33 | 37.70 | 37.06 | 3.03% | 65.55 | |
110280xx99000x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 29 | 18.69 | 12.84 | 0.00% | 66.07 | |
110280xx02x00x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 副傷病なし | 28 | 6.68 | 8.87 | 0.00% | 68.61 | |
110280xx991x0x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病なし | 26 | 7.35 | 7.58 | 0.00% | 58.81 |
慢性腎不全で透析を行っている患者さんで、透析シャントが狭窄・閉塞し、シャント拡張術・血栓除去を行った症例が多くなっております
当院では、透析センターを有していることから、血液透析に必要なバスキュラーアクセス(シャント)関連の診療も多く行っております。
慢性腎不全などの腎臓疾患は、ほかの病気との関連が多いことも特徴であるため、様々な診療科と連携して治療を行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
130010xx97x2xx | 急性白血病 手術あり 手術・処置等22あり | ‐ | ‐ | 41.96 | ‐ | ‐ | |
130030xx99x40x | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし | ‐ | ‐ | 16.83 | ‐ | ‐ | |
130030xx97x3xx | 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等23あり | ‐ | ‐ | 36.08 | ‐ | ‐ | |
130060xx97x40x | 骨髄異形成症候群 手術あり 手術・処置等24あり 副傷病なし | ‐ | ‐ | 21.92 | ‐ | ‐ | |
130040xx97x5xx | 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 手術あり 手術・処置等25あり | ‐ | ‐ | 43.48 | ‐ | ‐ |
疾患別症例数では、非ホジキンリンパ腫(18例)、急性白血病(15例)、骨髄異形成症候群(10例)の順に多いのですが、同じ疾患でも治療が異なるためDPCコードが異なり、患者数が分散したため、このような順位となっております。
特殊な薬剤を使用しなければならない症例などは、DPC対象外となってしまい、上記表には含まれませんが、当科では様々な血液疾患を診療しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし | 83 | 11.41 | 11.06 | 1.20% | 71.99 | |
060130xx99000x | 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 47 | 10.55 | 7.44 | 0.00% | 68.57 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 40 | 22.58 | 21.25 | 12.50% | 84.68 | |
060140xx97x00x | 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 36 | 9.03 | 10.93 | 0.00% | 73.22 | |
060102xx99xxxx | 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし | 35 | 6.29 | 7.89 | 2.86% | 69.40 |
最も多い症例は、総胆管結石性胆管炎や急性胆管炎などで内視鏡による治療を行ったものとなります。
消化管の緊急症例に多く対応しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 14 | 26.64 | 21.25 | 14.29% | 84.93 | |
110070xx99x0xx | 膀胱腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし | ‐ | ‐ | 10.42 | ‐ | ‐ | |
040040xx99000x | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | ‐ | ‐ | 14.93 | ‐ | ‐ | |
100380xxxxxxxx | 体液量減少症 | ‐ | ‐ | 9.33 | ‐ | ‐ | |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし | ‐ | ‐ | 12.43 | ‐ | ‐ |
ガンと向き合う患者さんの苦痛を和らげ、その人らしく暮らしていけるようサポートする医療を提供しております。悪性腫瘍に対する緩和目的の診療を行っております。
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 19 | - | - | 20 | - | - | 1 | 7 |
大腸癌 | 14 | - | - | 20 | 51 | 32 | 1 | 7 |
乳癌 | 33 | - | - | - | - | 10 | 1 | 7 |
肺癌 | - | - | - | 33 | 17 | - | 1 | 7 |
肝癌 | - | 13 | - | - | - | 24 | 1 | 7 |
5大癌とは、日本で発症症例が多いとされる5つの癌(胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌)の事をいいます。UICC(国際対がん連合)が定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発巣の大きさと浸潤度)、N(所属リンパ節への転移状況)、M(遠隔転移の有無)を評価し、これらの要素によってがんを病期Stage0~StageⅣに分類しています。
外科では胃癌、大腸癌、乳癌の患者さんが多く、消化器内科では肝癌の患者さんを多く診療しています。
肺癌に関しては、平成28年度より呼吸器内科の常勤医師が着任いたしましたので前年度よりかなり症例数が増加しました。
肝癌の再発症例が多いのは、肝動脈塞栓術などを目的とする患者さんが繰り返し入院されることが要因と考えられます。
当院は、健康管理センターを併設しており早期発見・早期治療を目指しております。
癌が見つかってからも、手術や化学療法、放射線療法、緩和治療など、個々の患者さんに合わせた治療を目指しております。
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 25 | 9.96 | 50.60 |
中等症 | 136 | 17.78 | 80.07 |
重症 | 61 | 34.36 | 84.97 |
超重症 | 28 | 33.14 | 83.75 |
不明 | ‐ | ‐ | ‐ |
当院の成人市中肺炎の患者さんは、中等症から重症にかけて割合が高い傾向です。平均年齢も高く、A-DROPスコアの年齢の評価項目に該当しているためと考えられます。また、重症度に比例して平均在院日数も長くなっています。
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|---|---|
G45$ | 一過性脳虚血発作及び関連症候群 | 3日以内 | 17 | 8.00 | 74.71 | 0.00% |
その他 | - | - | - | - | ||
G46$ | 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - | ||
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 201 | 25.46 | 74.41 | 29.72% |
その他 | 11 | 36.45 | 76.09 | 0.47% | ||
I65$ | 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - | ||
I66$ | 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - | ||
I675 | もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - | ||
I679 | 脳血管疾患,詳細不明 | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - |
中でもI63$(脳梗塞)に分類される症例の割合が高く、特に発症日から3日以内の急性期脳梗塞が集計全体の8割以上を占めています。平均年齢が75歳と後期高齢者の方が多くなっています。
急性期を脱し症状が落ち着くと3割程度の患者さんがリハビリ専門病院などへ転院します。また、5割程度の患者さんは、そのまま自宅へ退院されています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K9131 | 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの | 135 | 0.00 | 16.76 | 4.44% | 0.00 | |
K9132 | 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの | 44 | 0.00 | 23.55 | 4.55% | 0.00 | |
K7151 | 腸重積症整復術 非観血的なもの | - | - | - | - | - | |
K2762 | 網膜光凝固術 その他特殊なもの(一連につき) | - | - | - | - | - | |
K653-2 | 食道・胃内異物除去摘出術(マグネットカテーテルによるもの) | - | - | - | - | - |
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けております。NICUでの新生児医療分野では、極小未熟児から成熟児を中心とした新生児急性疾患を多数受け入れているため、新生児に関する手術が多くなっております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 59 | 0.92 | 2.22 | 0.00% | 71.78 | 鼠径ヘルニア2泊、鼠径ヘルニア3泊 |
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 55 | 1.42 | 4.53 | 0.00% | 61.67 | 冠動脈造影検査(CAG)橈骨 |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 30 | 1.07 | 3.40 | 0.00% | 58.60 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの | 30 | 0.33 | 3.43 | 0.00% | 35.97 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 29 | 5.21 | 18.55 | 0.00% | 70.03 | 結腸切除術 |
鼠径ヘルニア手術は患者さんの年齢・全身状態・ご希望などを考慮し、鼠径部切開による従来法か腹腔鏡下手術かを選択しています。虫垂切除術は全例、胆嚢摘出術は一部の腫瘍を疑う症例を除いて全例を腹腔鏡下に施行しています。大腸癌(結腸癌・直腸癌)の手術例も多く、安全性・根治性を考慮して積極的に腹腔鏡下手術を行っています。この他に乳癌、胃癌といった症例の多い癌もガイドラインに沿って手術を行っています。
腹腔鏡下手術は患者さんの体への負担に配慮した低侵襲手術であり、当科では安全性に十分配慮したうえで施行しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術 肩甲骨,上腕,大腿 | 145 | 1.48 | 19.48 | 59.31% | 82.01 | 大腿骨頸部骨折手術 |
K0462 | 骨折観血的手 (前腕,下腿,手舟状骨 | 94 | 1.63 | 13.32 | 5.32% | 54.60 | 橈骨遠位端骨折手術 |
K0483 | 骨内異物(挿入物を含む)除去術 前腕,下腿 | 67 | 0.97 | 1.24 | 0.00% | 48.39 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術 股 | 67 | 3.00 | 17.34 | 68.66% | 81.61 | 大腿骨頸部骨折手術 |
K0731 | 関節内骨折観血的手術 肩,股,膝,肘 | 53 | 1.68 | 14.79 | 30.19% | 60.58 |
1、2位の術式に対する症例の多くは大腿骨骨折です。高齢者の骨折が増加している現在、手術が必要と考えられたら、全身状態がよければ可能な限り早く手術を行い、早期リハビリ、早期社会復帰を目指しています。
当科では地域連携病院と治療計画を共有することで、術後、リハビリ病院等へ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0301 | 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 下腿 | 11 | 1.00 | 3.55 | 0.00% | 62.36 | 皮膚軟部腫瘍摘出術 |
K427 | 頬骨骨折観血的整復術 | - | - | - | - | - | |
K016 | 動脈(皮)弁術,筋(皮)弁術 | - | - | - | - | - | |
K0021 | デブリードマン 100cm2未満 | - | - | - | - | - | |
K0064 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径12cm以上) | - | - | - | - | - |
1位は良性腫瘍に対する摘出術です。入院期間を短くし、患者さんの入院の負担軽減に努めております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 32 | 3.13 | 13.47 | 3.13% | 79.03 | |
K1742 | 水頭症手術 シャント手術 | 18 | 10.78 | 26.11 | 27.78% | 78.00 | |
K1771 | 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所 | 12 | 0.67 | 46.08 | 58.33% | 64.33 | |
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの | - | - | - | - | - | |
K164-5 | 内視鏡下脳内血腫除去術 | - | - | - | - | - |
救命救急センターを併設しておりますので、救急疾患の割合が多く、頭部外傷と脳血管障害で入院される患者さんが多くを占めています。そのため、それら疾患に対する手術数が多くなっています。
当科では早期より神経内視鏡手術を導入し、特発性正常圧水頭症に対しLPシャント(腰椎-腹腔短絡術)を積極的に選択しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6147 | 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈 | 19 | 4.68 | 10.63 | 0.00% | 71.89 | |
K617-4 | 下肢静脈瘤血管内焼灼術 | 16 | 0.44 | 1.19 | 0.00% | 62.38 | |
K5612 | ステントグラフト内挿術 腹部大動脈 | 10 | 1.90 | 8.30 | 0.00% | 73.10 | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 10 | 2.60 | 2.00 | 0.00% | 67.90 | |
K5522 | 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) | - | - | - | - | - |
当科では「下肢静脈瘤・血管治療センター」を開設し、下肢静脈瘤および末梢動脈を含めた血管疾患全般の診療を積極的に行っています。手術数もそれら該当疾患に対するものが上位となっております。
2位の下肢静脈瘤の手術に関しまして、新しいレーザー治療装置と高周波治療装置を使用し、合併症が少なく、疼痛や皮下出血といった症状も格段に少なくなりました。95%以上の患者さんが外来での日帰り手術となり、この統計には表れてきません。 入院の場合でも、入院期間は一泊二日です
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8982 | 帝王切開術 選択帝王切開 | 155 | 4.99 | 6.94 | 0.00% | 34.05 | 帝王切開術 |
K8981 | 帝王切開術 緊急帝王切開 | 79 | 2.61 | 7.32 | 0.00% | 33.35 | 帝王切開術 |
K877 | 子宮全摘術 | 37 | 1.00 | 8.41 | 0.00% | 47.78 | 腹式単純子宮全摘術 |
K8881 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 開腹によるもの | 31 | 1.68 | 8.61 | 0.00% | 49.13 | |
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | 27 | 0.89 | 1.93 | 0.00% | 42.00 |
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けています。ハイリスク妊娠・分娩の管理入院、緊急母体搬送など可能な限り対応していますので、予定・緊急共に帝王切開術の術数が多くなっています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821ロ | 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの | 439 | 0.04 | 1.92 | 0.00% | 74.36 | 白内障 |
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの | 63 | 0.90 | 13.81 | 0.00% | 59.65 | |
K2802 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 その他のもの | 42 | 0.76 | 11.29 | 0.00% | 65.17 | |
K281 | 増殖性硝子体網膜症手術 | 11 | 1.45 | 14.00 | 0.00% | 47.00 | |
K224 | 翼状片手術 弁の移植を要するもの | - | - | - | - | - |
1位は白内障に対する手術です。短期滞在手術等基本料3に該当する手術であり、入院期間を短くすることによって、患者さんの入院の負担を軽減できるよう努めております。
次いで網膜剥離、糖尿病性網膜症などに対して施行される手術となっております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K3772 | 口蓋扁桃手術 摘出 | 42 | 1.00 | 7.10 | 0.00% | 21.38 | 扁桃摘出術 |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 20 | 1.00 | 6.20 | 0.00% | 53.65 | 慢性副鼻腔炎手術 |
K3932 | 喉頭腫瘍摘出術 直達鏡によるもの | 14 | 1.29 | 1.86 | 0.00% | 61.21 | 喉頭顕微鏡下手術 |
K4611 | 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術 片葉のみの場合 | 13 | 1.08 | 6.15 | 0.00% | 55.85 | |
K368 | 扁桃周囲膿瘍切開術 | 11 | 0.55 | 5.36 | 0.00% | 46.64 |
1位は扁桃炎を繰り返す方、もしくは手術にて睡眠時無呼吸の大幅な改善が見込める方に行う手術です。
次いで慢性副鼻腔炎に対する手術です。原則的にまずは薬物治療を2~3ヶ月行い、効果が得られない場合は入院していただき鼻内内視鏡を用いて手術を行います。
3位は声帯ポリープ・喉頭腫瘍等を直達喉頭鏡を用いて切除する手術となっております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K768 | 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) | 113 | 0.00 | 0.39 | 0.00% | 53.80 | ESWL日帰り、ESWL1泊 |
K8036ロ | 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 その他のもの | 84 | 2.39 | 3.99 | 0.00% | 74.88 | 経皮的膀胱腫瘍切除術 |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 49 | 1.84 | 13.55 | 12.24% | 73.61 | |
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの | 41 | 1.22 | 3.56 | 4.88% | 60.46 | 経尿道的尿管結石採石術 |
K7812 | 経尿道的尿路結石除去術 その他のもの | 24 | 2.17 | 2.67 | 0.00% | 64.17 |
1位は尿路結石症に対する手術です。体への負担が少なく、日帰り入院可能な手術となり患者さんの負担が軽減されます。体外衝撃波結石破砕術で結石が破砕困難であれば、4位の術式である内視鏡での破砕を行います。
次いで膀胱がんに対する手術となっております。病期・状態に応じて手術、放射線、化学療法を選択します。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) | 77 | 4.39 | 4.19 | 2.60% | 73.56 | 冠動脈治療(PCI)橈骨 |
K5492 | 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの | 45 | 0.13 | 15.42 | 0.00% | 71.64 | |
K5491 | 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの | 26 | 0.08 | 20.08 | 3.85% | 71.81 | |
K5463 | 経皮的冠動脈形成術 その他のもの | 14 | 9.57 | 4.00 | 0.00% | 71.36 | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | - | - | - | - | - |
虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療の手術が上位を占めました。
一刻を争う緊急治療も数多く対応しています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5951 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺、心外膜アプローチを伴うもの | 67 | 2.03 | 3.15 | 0.00% | 60.09 | 経皮的心筋焼灼術(アブレーション)AF |
K5952 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術 その他のもの | 49 | 2.59 | 3.04 | 0.00% | 60.16 | 経皮的心筋焼灼術(アブレーション)PSVT |
K5972 | ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 | 36 | 2.64 | 10.39 | 5.56% | 76.83 | ペースメーカー・ICD新規植え込み術 |
K597-2 | ペースメーカー交換術 | 11 | 1.00 | 2.55 | 9.09% | 70.73 | |
K5991 | 植込型除細動器移植術 経静脈リードを用いるもの | - | - | - | - | - |
1、2位は頻脈性不整脈に対する手術です。カテーテルアブレーションと呼ばれます。この手術のような最新の侵襲的治療と薬物療法を中心とした非侵襲的治療をうまく組み合わせながら患者さんにとってよりよい方向に進むような治療を行っていきます。
3位は徐脈性不整脈に対する手術です。ペースメーカーを移植された患者さんの情報をインターネット回線を通じてみることができるホームモニタリングシステムも順次導入しております。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K616-4 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 | 86 | 0.80 | 4.13 | 10.47% | 70.72 | |
K610-3 | 内シャント設置術 | 85 | 9.94 | 20.20 | 7.06% | 68.72 | シャント造設術1泊、シャント造設術2泊 |
K721 1 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 2cm未満 | - | - | - | - | - | |
K607-3 | 上腕動脈表在化法 | - | - | - | - | - | |
K635-3 | 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 | - | - | - | - | - |
当院では透析センターを有しており、血液透析に必要なバスキュラー・アクセス(シャント)関連の診療が多く見られます。また、他医療機関で透析治療を行っている患者さんのシャントトラブルの紹介も多く見られます。
手術に関してはやはりこの疾患に対するものが上位を占めています。
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 51 | 0.78 | 8.76 | 1.96% | 72.86 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 46 | 1.96 | 18.17 | 4.35% | 73.93 | |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの | 40 | 2.30 | 7.23 | 0.00% | 69.90 | |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 | 33 | 3.45 | 4.70 | 0.00% | 73.15 | |
K6152 | 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等) 選択的動脈化学塞栓術 | 23 | 4.65 | 8.04 | 0.00% | 75.74 |
当科は内視鏡的治療を積極的に施行しております。
高齢者の患者さんが増加しており、より低侵襲の検査・治療、入院期間の短縮を心がけております。
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 44 | 0.42% |
異なる | 26 | 0.25% | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 147 | 1.42% |
異なる | - | - |
播種性血管内凝固症候群(DIC)や敗血症はDPCにて高額な点数が設定されており、臨床的に根拠のある診断でなければアップコーディング(不適切な高額点数の請求)を疑われかねない病名とされ、DPC/PDPS傷病名コーディングテキスト(厚生労働省保険局医療課発行)でも明記されております。
厚生労働省による平成27年度DPC対象病院データ集計では、全症例に対する各疾患の割合は、播種性血管内凝固症候群0.17%、敗血症0.58%、その他真菌症0.04%、手術・処置などの合併症0.72%と公開されております。
全国値と比べ当院は、敗血症は同等、播種性血管内凝固症候群とその他真菌症は低く、手術・処置等の合併症は高い結果となりました。この手術・処置等の合併症に該当した症例の6割が、透析シャント狭窄や閉塞の患者さんです。透析センターを有し血液透析に必要なバスキュラーアクセス(シャント)関連の診療も多く行っている当院ではどうしても多くなってしまう症例です。入院契機と「異なる」場合の症例は少ないので、当初の目的のための手術や処置を行ったあと発生した合併症は少ないと考えられます。
手術や処置などは、合併症を起こさないよう細心の注意を払って診療・治療を行っております。臨床上ゼロにするのは難しいことですが、より確率が低くなるよう最善を尽くしてまいります。
平成27年度 静岡済生会総合病院 病院指標
【対象データ】
平成27年度(平成27年4月1日~平成28年3月31日)中に当院を退院した患者さんのデータを集計対象としています。
ただし、健康保険(公費、生活保護を含む)を使用した患者さんを対象とし、自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さんは含まれません。
定義・用語説明
年齢階級別退院患者数
定義
- ・集計期間内に退院された患者さんの人数を、10歳刻みの年齢階級別に集計しています。
- ・年齢は入院日の満年齢となります。
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 902 | 239 | 374 | 614 | 787 | 949 | 1749 | 2138 | 2038 | 590 |
当院は、静岡市駿河区唯一の公的医療機関であり、地域医療支援病院として幅広い年齢層の患者さんを診察しております。
特に小児の患者さんは、静岡医療圏において小児専門病院に次ぐ患者数となっております。
また、60歳以上の患者さんが病院全体の6割を超えており、症状が比較的重症になりやすい高齢者の入院が多くなる傾向にあります。
定義・用語説明
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
各診療科別に患者数の多いDPC14桁分類について、「DPCコード」「DPC名称」「患者数」「平均在院日数(自院)」「平均在院日数(全国)」「転院率」「平均年齢」「患者用パス」を示したものです。
※診断群分類の名称およびDPCコードと診療科の名称が合致しない場合があります。
定義
- ・最終的な自院の退院を持って1カウントとします。
- ・転院は、最終的な退院先が「転院」の患者さんとします。
- ・患者数が10未満の症例については、各数値を(-)で表記します。
用語説明
- 【DPCコード】
- 診断群分類を表すコードです。病気と治療の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療が異なればDPCコードも異なります。
- 【DPC名称】
- DPCコードが、どのような病気と治療で分類されているかを表します。
- 【平均在院日数(自院)】
- 入院日数(在院日数)を症例ごとに集計し、その値を症例数で割った平均値です。
- 【平均在院日数(全国)】
- 厚生労働省より公表されている、平成27年度における全国DPC対象病院での平均在院日数です。
- 【転院率】
- 該当する症例のうち、当院から他病院に移動して入院継続(転院)することとなった患者さんの割合です。
- 【平均年齢】
- 該当する症例での平均年齢となります。
- 【患者用パス】
- 入院時に患者さんにお渡しするスケジュール表です。診療の効率化を図り、安全な医療を提供するため、治療や看護の手順を標準化し、検査・治療・手術・看護ケアなどの内容を時間軸に沿ってまとめたものです。
※呼吸器内科、総合診療科につきましては、上位3位までのすべての患者数が10未満の為、表示しておりません。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
100070xxxxxxxx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) | 69 | 10.16 | 15.35 | 0.00% | 62.62 | 糖尿病教育入院 |
100040xxxxx00x | 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 副傷病なし | 11 | 8.91 | 14.20 | 0.00% | 49.27 | |
100060xxxxxxxx | 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) | - | - | 14.30 | - | - |
糖尿病治療をこれから始める方、糖尿病コントロールの悪い方、進行した糖尿病合併症のある方に必要な糖尿病教育入院の患者さんが多くいらっしゃいます。当院には糖尿病専門スタッフ(糖尿病認定看護師、糖尿病療養指導士、看護師、薬剤師、栄養士)が複数おり、日常生活の指導、自己血糖測定指導、インスリン自己注射指導、服薬指導などを行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040080x1xxx0xx | 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳未満)手術・処置等2なし | 119 | 5.82 | 5.72 | 0.00% | 1.71 | 小児肺炎・急性気管支炎 |
140010x199x00x | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上)手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 67 | 6.19 | 6.17 | 7.46% | 0.00 | |
040100xxxxx00x | 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし | 58 | 6.29 | 6.31 | 0.00% | 4.45 | 小児喘息様気管支炎 |
当科では、肺炎や喘息といった小児呼吸器疾患の症例が多くなっています。2番目に多い症例は、羊水大量吸引症候群や新生児黄疸などの新生児疾患ですが、DPCコードは出生体重によって細分化されているため患者数が分散されています。出生体重による細分化を除外すると、当科で最も多い疾患となります。当院は、地域周産期母子医療センターに指定されており、新生児の受け入れはとても多くなっています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 56 | 7.09 | 9.17 | 1.79% | 71.55 | |
060035xx0100xx | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 30 | 16.57 | 17.41 | 0.00% | 73.87 | 結腸切除術 |
060335xx0200xx | 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし |
29 | 6.86 | 7.84 | 0.00% | 56.14 | 腹腔鏡下胆のう摘出術 |
当科で最も多い入院症例は、手術を行わずに治療した腸閉塞(イレウス)です。点滴や経鼻チューブなどで保存的に治療しています。すべての症例が予定外・緊急入院ですが、平均在院日数も短く早期に退院しています。手術が必要となった場合は可能な限り腹腔鏡下手術を行い良好な成績を得ています。
次いで多い症例は結腸の悪性腫瘍です。全国癌統計において、結腸癌は男性4位、女性2位の死亡数の多い病気です。症例を選んで腹腔鏡下手術を積極的に取り入れ低侵襲手術を施行しています。進行癌に対しては、転移巣も含めた切除と化学療法を併用し治癒率の向上を目指しています。
3番目に多い症例には、急性胆嚢炎・胆石性胆嚢炎などが該当します。診療ガイドラインに沿って安全性に十分配慮した上で腹腔鏡下手術を行っています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 184 | 25.17 | 28.70 | 70.65% | 82.83 | 大腿骨頸部骨折手術 |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし |
89 | 4.35 | 5.70 | 0.00% | 53.93 | 橈骨遠位端骨折手術 |
070343xx99x1xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等21あり | 73 | 3.16 | 3.11 | 0.00% | 69.41 | ミエログラフィー |
最も多い症例は、大腿骨骨折で骨折手術や人工骨頭挿入手術などを行っている症例です。高齢化に伴い骨粗鬆症などで転倒により生じやすい病気です。地域連携病院と治療計画を共有(地域連携パス)することで、リハビリ病院などへ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。
2番目に多い症例は、前腕の骨折ですが橈骨遠位端骨折が多くを占め、骨折手術や術後しばらくしてから固定に使用したボルトを抜く手術をした症例が含まれます。
3番目に多い症例は、腰部脊柱管狭窄症に対し脊髄造影検査を行った症例です。この検査により、手術の必要性や治療法を検討します。
当院は、静岡市駿河区唯一の公的医療機関であり、地域医療支援病院として幅広い年齢層の患者さんを診察しております。
特に小児の患者さんは、静岡医療圏において小児専門病院に次ぐ患者数となっております。
また、60歳以上の患者さんが病院全体の6割を超えており、症状が比較的重症になりやすい高齢者の入院が多くなる傾向にあります。