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医療の質の指標

医療の質の指標とは、病院の様々な機能を適切な指標を用いて表したものです。
これを分析し、その改善を促すことにより医療サービスの質の向上を図ります。

統計情報

病院全体に関する指標(令和元~令和3年度)


  • 入院患者数関係①(単位:人)

      延入院患者数 1日平均入院患者数
    令和元年度 163,614 447.0
    令和2年度 149,977 410.9
    令和3年度 149,211 408.8
  • 入院患者数関係②(単位:人)

      新入院 緊急入院 救急車搬送
    令和元年度 11,089 3,938 2,085
    令和2年度 10,075 3,751 2,137
    令和3年度 10,427 3,847 2,129
  • 平均在院日数【一般床全体】(単位:日)

    平均在院日数 = 在院患者延べ日数÷((入院患者数+退院患者数)÷2)

      平均在院日数
    令和元年度 15.7
    令和2年度 15.1
    令和3年度 14.2
  • 病床稼働率(単位:%)

    病床稼働率 = 入院延べ患者数÷(稼働病床数×歴日数)×100

    稼働病床数の推移

    • ・令和元年10月1日より療育C(1病棟60床)を統合、稼働床569床に変更 → 当該グラフには含めず。
      病床稼働率
    令和元年度 87.8
    令和2年度 80.7
    令和3年度 80.3
  • 死亡退院患者率(単位:人)

    死亡率 = 死亡数 ÷ 退院数

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      退院数 死亡患者数 死亡率
    令和元年度 11,111 589 5.3%
    令和2年度 10,092 580 5.7%
    令和3年度 10,399 557 5.4%
  • 外来患者数関係①(単位:人)

    ※初診数は再掲

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      延べ数 初診数 1日平均
    令和元年度 241,537 21,434 998.1
    令和2年度 217,368 17,302 894.5
    令和3年度 226,531 18,159 936.1
  • 救急患者数関係(単位:人)

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      救急患者 救急車搬送 救急応需率
    令和元年度 17,939 5,228 93.0%
    令和2年度 13,253 4,660 92.9%
    令和3年度 13,534 4,778 91.5%
  • 紹介率・逆紹介率(単位:%)

    ※地域医療支援病院の届出基準の計算式に基づき算出

    • ・紹介率 = (紹介患者+緊急入院)÷(初診患者-救急患者)×100
    • ・緊急入院患者数=入院にて初診料を算定した患者数
    • ・救急患者(初診料の時間外・休日・深夜加算算定患者数)
    • ・逆紹介率 = 逆紹介患者÷(初診患者-救急患者)
    • ・逆紹介患者数=診療情報提供料算定患者数

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      紹介率 逆紹介率
    令和元年度 72.1 93.0
    令和2年度 75.2 96.7
    令和3年度 75.9 101.6
  • 総手術件数(単位:件)

    ※診療報酬での手術点数算定件数

      総手術件数
    令和元年度 11,854
    令和2年度 11,188
    令和3年度 11,638
  • 手術室実施件数(再掲)(単位:件)

    ※診療報酬での手術点数算定件数

      手術室実施件数
    令和元年度 4,736
    令和2年度 4,187
    令和3年度 4,379
  • 剖検率

      令和元年度 令和2年度 令和3年度
    死亡数 589 580 557
    剖検数 3 6 6
    剖検率 0.51% 1.03% 1.08%
  • 疾病大分類別患者数統計(死亡患者)

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    疾病分類 死亡数 剖検数
    令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度
    感染症及び
    寄生虫症
    34 33 43 0 0 0
    新生物 162 147 139 1 2 1
    内分泌・栄養及び
    代謝疾患並びに
    免疫障害
    2 7 3 0 0 0
    血液及び
    造血器の疾患
    5 4 4 0 0 0
    精神障害 0 0 0 0 0 0
    神経系及び
    感覚器の疾患
    6 9 13 0 1 0
    循環系の疾患 114 141 130 1 1 0
    呼吸系の疾患 114 94 97 1 1 3
    消化系の疾患 21 33 20 0 0 2
    泌尿生殖系の
    疾患
    19 17 15 0 0 0
    妊娠・分娩及び
    産褥の合併症
    0 1 0 0 0 0
    皮膚及び
    皮下組織の疾患
    0 1 0 0 0 0
    筋骨格系及び
    結合組織の疾患
    2 2 0 0 0 0
    先天異常 1 0 0 0 0 0
    周産期に発生した
    主要病態
    0 0 0 0 0 0
    症状・微候及び
    診断名不明確の
    状態
    87 72 75 0 1 0
    損傷及び中毒 22 19 18 0 0 0
    589 580 557 3 6 6
  • 褥瘡発生率

    褥瘡発生率 = 院内発生件数÷実入院患者数×100

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      発生件数 発生率
    令和元年度 117 0.7%
    令和2年度 149 1.0%
    令和3年度 138 0.9%
  • 地区別患者割合【入院患者割合】(単位:%)

    地区別患者割合 = 地区別延べ患者数 ÷ 延べ患者数

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      静岡市駿河区 静岡市葵区 静岡市清水区 静岡市外 県外
    令和元年度 51.4 19.2 20.5 7.2 1.6
    令和2年度 52.6 18.9 18.9 8.2 1.4
    令和3年度 50.9 20.1 18.3 9.5 1.2
  • 地区別患者割合【外来患者割合】(単位:%)

    地区別患者割合 = 地区別延べ患者数 ÷ 延べ患者数

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      静岡市駿河区 静岡市葵区 静岡市清水区 静岡市外 県外
    令和元年度 56.6 18.5 17.6 6.6 0.8
    令和2年度 55.4 18.8 17.9 7.3 0.6
    令和3年度 56.1 18.7 17.7 7.0 0.6
  • 年齢別患者数割合 入院

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    年齢 令和元年度 令和2年度 令和3年度
    延べ数 構成比 延べ数 構成比 延べ数 構成比
    6,738 4.5% 5,829 3.9% 5,032 3.4%
    1~4 2,019 1.3% 1,002 0.7% 1,099 0.7%
    5~9 918 0.6% 500 0.3% 497 0.3%
    10~19 1,589 1.1% 1,323 0.9% 1,632 1.1%
    20~29 4,312 2.9% 4,144 2.8% 4,244 2.8%
    30~39 7,832 5.2% 6,770 4.5% 6,745 4.5%
    40~49 8,316 5.5% 7,594 5.1% 6,819 4.6%
    50~59 13,711 9.1% 11,775 7.9% 12,705 8.5%
    60~64 9,542 6.4% 7,933 5.3% 8,855 5.9%
    65~69 12,644 8.4% 9,822 6.6% 9,611 6.4%
    70~74 17,154 11.4% 17,132 11.5% 19,186 12.9%
    75~79 21,252 14.2% 21,556 14.4% 17,787 11.9%
    80~ 57,587 38.4% 54,597 36.6% 54,999 36.9%
    163,614 100% 149,977 100% 149,211 100%
  • 年齢別患者数割合 外来

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    年齢 令和元年度 令和2年度 令和3年度
    延べ数 構成比 延べ数 構成比 延べ数 構成比
    7,867 3.6% 6,416 2.8% 5,921 2.6%
    1~4 10,996 5.1% 7,559 3.3% 7,170 3.2%
    5~9 6,987 3.2% 5,959 2.6% 6,240 2.8%
    10~19 7,839 3.6% 7,104 3.1% 8,555 3.8%
    20~29 10,697 4.9% 9,849 4.3% 10,161 4.5%
    30~39 17,174 7.9% 15,282 6.7% 15,760 7.0%
    40~49 22,225 10.2% 20,333 9.0% 20,299 9.0%
    50~59 28,722 13.2% 26,514 11.7% 28,439 12.6%
    60~64 15,581 7.2% 14,337 6.3% 15,759 7.0%
    65~69 21,862 10.1% 17,723 7.8% 17,243 7.6%
    70~74 25,249 11.6% 24,900 11.0% 27,538 12.2%
    75~79 27,722 12.8% 24,753 10.9% 23,532 10.4%
    80~ 38,616 17.8% 36,639 16.2% 39,914 17.6%
    241,537 100% 217,368 100% 226,531 100%

診療科別に関する指標(統計)


  • 診療科別患者数【入院患者数】

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      令和元年度 令和2年度 令和3年度
    延べ数 1日平均 延べ数 1日平均 延べ数 1日平均
    小児外科 0 0.0 0 0.0 0 0.0
    外科 13,840 37.8 12,561 34.4 13,787 37.8
    脳神経外科 8,965 24.5 7,620 20.9 6,953 19.0
    心臓血管外科 4,418 12.1 3,570 9.8 2,789 7.6
    呼吸器外科 0 0.0 0 0.0 0 0.0
    循環器内科 7,943 21.7 8,010 21.9 7,037 19.3
    不整脈科 4,713 12.9 4,748 13.0 4,045 11.1
    腎臓内科 13,644 37.3 12,051 33.0 11,835 32.4
    内分泌代謝科 974 2.7 940 2.6 1,016 2.8
    緩和医療科 152 0.4 159 0.4 230 0.6
    総合診療科 182 0.5 67 0.2 60 0.2
    消化器内科 10,029 27.4 14,129 38.7 18,558 50.8
    神経内科 9,011 24.6 8,021 22.0 7,294 20.0
    呼吸器内科 14,927 40.8 11,600 31.8 11,338 31.1
    血液内科 8,129 22.2 4,834 13.2 6,043 16.6
    整形外科 28,629 78.2 28,157 77.1 26,218 71.8
    耳鼻咽喉科 6,469 17.7 4,723 12.9 5,216 14.3
    眼科 2,688 7.3 2,456 6.7 2,488 6.8
    小児科 9,839 26.9 7,385 20.2 6,767 18.5
    産婦人科 8,271 22.6 7,845 21.5 7,745 21.2
    皮膚科 1,371 3.7 1,945 5.3 1,341 3.7
    形成外科 1,472 4.0 1,132 3.1 1,850 5.1
    泌尿器科 6,683 18.3 7,114 19.5 5,640 15.5
    麻酔科 0 0.0 0 0.0 0 0.0
    精神科 0 0.0 0 0.0 0 0.0
    放射線科 0 0.0 0 0.0 0 0.0
    歯科 1,265 3.5 910 2.5 961 2.6
    163,614 447.0 149,977 410.9 149,211 408.8
    実日数 366 365 365
  • 診療科別患者数【外来患者数】

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      令和元年度 令和2年度 令和3年度
    延べ数 1日平均 延べ数 1日平均 延べ数 1日平均
    小児外科 0 0.0 0 0.0 0 0.0
    外科 13,214 54.6 12,615 51.9 13,004 53.7
    脳神経外科 10,248 42.3 9,167 37.7 9,355 38.7
    心臓血管外科 4,757 19.7 4,706 19.4 4,630 19.1
    呼吸器外科 0 0.0 0 0.0 0 0.0
    循環器内科 5,780 23.9 5,654 23.3 5,626 23.2
    不整脈科 2,738 11.3 2,901 11.9 3,285 13.6
    腎臓内科 14,800 61.2 14,339 59.0 14,409 59.5
    内分泌代謝科 5,848 24.2 5,401 22.2 5,234 21.6
    緩和医療科 665 2.7 483 2.0 498 2.1
    総合診療科 6,895 28.5 4,851 20.0 8,772 36.2
    消化器内科 7,689 31.8 9,425 38.8 10,899 45.0
    神経内科 7,558 31.2 6,813 28.0 6,793 28.1
    呼吸器内科 7,321 30.3 7,600 31.3 8,085 33.4
    血液内科 6,986 28.9 5,223 21.5 5,720 23.6
    整形外科 29,901 123.6 25,855 106.4 26,936 111.3
    耳鼻咽喉科 15,854 65.5 13,155 54.1 13,084 54.1
    眼科 10,831 44.8 10,293 42.4 10,782 44.6
    小児科 27,639 114.2 22,209 91.4 22,143 91.5
    産婦人科 15,707 64.9 14,146 58.2 13,805 57.0
    皮膚科 11,861 49.0 10,301 42.4 10,417 43.0
    形成外科 5,420 22.4 4,720 19.4 4,445 18.4
    泌尿器科 13,684 56.5 12,416 51.1 12,667 52.3
    麻酔科 24 0.1 25 0.1 45 0.2
    精神科 2,348 9.7 2,210 9.1 2,209 9.1
    放射線科 2,216 9.2 2,283 9.4 2,222 9.2
    歯科 11,553 47.7 10,577 43.5 11,466 47.4
    241,537 998.1 217,368 894.5 226,531 936.1
    実日数 242 243 243
  • 診療科別手術件数

    表は左右スクロールできます

      令和元年度 令和2年度 令和3年度
    総数 手術室 総数 手術室 総数 手術室
    小児外科 0 0 0 0 0 0
    外科 865 576 834 519 891 594
    脳神経外科 519 155 446 120 505 184
    心臓血管外科 367 197 359 176 342 171
    呼吸器外科 0 0 0 0 0 0
    循環器内科 310 0 332 0 244 1
    不整脈科 194 0 175 0 188 0
    腎臓内科 298 84 323 105 309 102
    内分泌代謝科 0 0 1 0 1 0
    緩和医療科 0 0 0 0 0 0
    総合診療科 3 0 6 0 5 0
    消化器内科 535 0 787 0 923 0
    神経内科 3 0 5 0 5 0
    呼吸器内科 9 0 16 0 10 0
    血液内科 1 0 0 0 2 0
    整形外科 2,429 1,464 2,299 1,371 2,156 1,343
    耳鼻咽喉科 464 211 397 201 513 253
    眼科 868 623 712 481 736 525
    小児科 313 0 309 0 258 0
    産婦人科 889 368 899 342 883 355
    皮膚科 154 78 197 109 195 110
    形成外科 979 396 673 274 813 171
    泌尿器科 940 408 762 326 835 390
    麻酔科 0 0 0 0 0 0
    精神科 0 0 1 0 0 0
    放射線科 0 0 0 0 0 0
    歯科 1,713 189 1,655 162 1,812 180
    11,854 4,736 11,188 4,186 11,626 4,379

DPCデータに基づく病院情報

当院はDPCデータから、全国統一の定義と形式に基づいた病院指標を自ら作成し、情報公開を進めています。この指標の公開は、医療の質向上および当院の特徴、急性期医療の現状を理解していただく事を目的としています。

【DPC/PDPS(診断群分類別包括支払制度)とは】

入院患者さんの病名や症状をもとに、手術や処置などの診療行為の有無に応じて厚生労働省が定めた1日当たりの定額点数から入院医療費を計算する制度です。 この制度に基づくデータが、DPCデータと言われるもので、定期的に厚生労働省に提出しています。
DPCの制度では、疾患を一定の定義に従って18種類に分類(主要診断群分類)し、さらに診療内容などにより14桁のDPCコードへ細分化します。 そのため、各指標で表記されているDPCコードおよび名称と診療科の名称が合致しない場合があります。

令和4年度 静岡済生会総合病院 病院指標

【対象データ】

令和4年度(令和4年4月1日~令和5年3月31日)中に当院を退院した患者さんのデータを集計対象としています。
ただし、健康保険(公費、生活保護を含む)を使用した患者さんを対象とし、自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さんは含まれません。

  1. 1.年齢階級別退院患者数
  2. 2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 4.成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 5.脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. 7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
1.年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 789 197 360 591 634 883 1,247 2,230 1,918 657
【解説】
当院は、静岡市駿河区にある唯一の公的医療機関であり、地域医療支援病院として幅広い年齢層の患者さんを診察しております。
特に小児の患者さんは、静岡医療圏において小児専門病院に次ぐ患者数となっております。
また、60歳以上の患者さんが病院全体の6割を超えており、症状が比較的重症になりやすい高齢者の入院が多くなる傾向にあります。
2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内分泌代謝科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり 17 10.71 14.28 0.00% 70.35  
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 10 15.10 13.43 0.00% 61.90  
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2なし - - 10.80 - -  
10006xxxxxx0xx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2なし - - 8.86 - -  
10006xxxxxx1xx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり - - 13.16 - -  
【解説】
糖尿病治療をこれから始める方、糖尿病コントロールの悪い方、進行した糖尿病合併症のある方に必要な糖尿病教育入院の患者さんが多くいらっしゃいます。当院には糖尿病認定看護師や糖尿病療養指導士など糖尿病専門スタッフが複数在籍しており、日常生活の指導、自己血糖測定指導、インスリン自己注射指導、服薬指導などを行っております。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) なし 手術・処置等2なし 69 9.16 6.13 4.35% 0.01  
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1あり 64 1.11 2.09 0.00% 3.16 食物アレルギー
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 53 4.19 5.89 0.00% 0.92 急性気管支炎
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 52 4.87 6.05 1.92% 3.10  
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 46 3.54 5.70 0.00% 4.61 ウイルス性腸炎
【解説】
当院は、地域周産期母子医療センターに指定されているため、DPCでは診療内容によって細分化され件数が分散していますが、新生児に関する症例を数多く受け入れております。2番目に多い症例は食物アレルギー検査のための入院で、基本は日帰り入院で検査を実施しています。また、特に多い症例は急性の呼吸器感染症です。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 99 4.09 4.59 2.02% 70.40 鼠径ヘルニア
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし 70 10.90 9.99 0.00% 62.39
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 41 6.29 6.93 0.00% 64.00 胆嚢炎等
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 36 7.53 9.00 2.78% 70.92
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 34 5.24 5.32 0.00% 37.09 虫垂炎
【解説】
当院では「がんトータルケア」のコンセプトのもとに、「治す医療」と「支える医療」の両面からがん診療に力を入れております。
乳がん、大腸がんを罹患する患者さんが増加しており、当院で治療を受ける方も増えています。
2022年10月には、内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチXi」を導入しました。ロボット支援手術では、傷口(手術跡)が小さくすみ術後の痛みが軽減できるなど、身体への負担が少なく早期回復も期待されています。まずは、結腸がんの手術から導入を行っています。
がん以外では、鼠径部ヘルニアの手術症例が多く、また、救急医療に力を注いでいることもあり、腸閉塞、胆嚢炎、虫垂炎などの腹部救急疾患の入院症例が上位を占めています。腸閉塞は点滴や経鼻チューブなどで保存的に治療することも多い疾患ですが、手術が必要となった場合には可能な限り腹腔鏡下手術を行い、良好な成績を得ています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 204 24.76 26.42 63.24% 81.97 骨折観血的手術(大腿)
160760xx97xx0x 前腕の骨折 あり 定義副傷病なし 65 3.51 4.86 0.00% 51.34 前腕の骨折
160850xx01xxxx 足関節・足部の骨折・脱臼 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他等 42 25.17 18.34 16.67% 54.10
070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等2 1あり 36 3.83 2.62 0.00% 69.47 脊柱管狭窄
160780xx97xx0x 手関節周辺の骨折・脱臼 手術あり 定義副傷病なし 34 2.76 4.10 0.00% 28.03 手関節周辺の骨折
【解説】
最も多い症例は大腿骨骨折で、骨折手術や人工骨頭挿入手術などを行っています。大腿骨骨折では、地域の連携医療機関と治療計画を共有(地域連携パス)することで、リハビリ病院などへ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。また、外傷患者や救急患者の受け入れが多くなっています。上肢の外科を専門とする手外科・マイクロサージャリーセンターを有していることから、それらの症例も数多く対応しています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 あり 手術・処置等2なし 16 2.06 2.90 0.00% 75.06 眼瞼下垂
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 15 3.07 4.72 0.00% 25.27
070395xx970xxx 壊死性筋膜炎 手術あり 手術・処置等1なし - - 35.86 - -
080250xx9701xx 褥瘡潰瘍 手術あり 手術・処置等1なし 手術・処置等2あり - - 45.92 - -
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし - - 3.94 - -
【解説】
加齢等によりまぶたを開ける筋肉(眼瞼挙筋)の作用が弱くなることで、まぶたが下がり、眼の瞳孔(ひとみ)にかぶさる状態となる眼瞼下垂に対する手術が最も多い症例です。これは、基本的に1泊2日の早期に退院されます。2番目に多い症例は鼻骨骨折の整復手術でした。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 38 24.00 19.58 65.79% 68.87
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 32 9.91 10.14 6.25% 79.78
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷等2なし 定義副傷病なし 29 10.62 8.54 0.00% 63.28
010200xx01x00x 水頭症 水頭症手術 脳室穿破術(神経内視鏡手術によるもの)等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 23 13.43 19.18 8.70% 75.61
010200xx99x00x 水頭症 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 23 2.09 6.57 0.00% 82.43
【解説】
脳振盪や外傷性くも膜下出血、急性硬膜下血腫、外傷性慢性硬膜下血腫の症例が多数を占め、早期退院を心がけ患者さんの負担のないよう努めています。
次いで多い症例は、非外傷性の脳出血です。脳の視床や被殻といったところからの出血が多くみられ、出血量が多い場合には手術(脳内血栓除去術)を選択することもあります。また、急性期を脱し状態が落ち着くとリハビリ目的に転院する割合が高くなっています。正常圧水頭症の専門外来を設けていることから、その手術を目的とした入院件数も徐々に増加しています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし 15 12.27 10.62 0.00% 74.27 ステントグラフト
050163xx03x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2 1あり 13 12.46 15.26 0.00% 77.69
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 12 5.25 7.59 8.33% 68.83  
050161xx9900xx 解離性大動脈瘤 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 10 25.10 16.55 10.00% 71.60  
050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 10 26.30 21.78 0.00% 74.20  
【解説】
最も多いのは、非破裂性大動脈瘤に対しステントグラフト内挿術を行った症例で、開放手術に比べ患者さんの負担が軽減され、在院日数も短縮できます。
次に多い症例は、閉塞性動脈疾患です。閉塞した血管を拡張する手術や詰まった血管を人工血管に替える手術等を実施しています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 98 8.97 9.38 0.00% 34.12 帝王切開術(選択的)
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 39 5.74 5.98 0.00% 46.46 腹腔鏡下膣式子宮全摘術
120160xx01xxxx 妊娠高血圧症候群関連疾患 子宮破裂手術等 39 10.33 12.84 0.00% 34.62
120180xx99xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 手術なし 37 7.97 6.62 0.00% 33.27
120260x001xxxx 分娩の異常(分娩時出血量2000ml未満) 子宮破裂手術等 34 10.44 9.37 0.00% 33.24 帝王切開術(選択的)
【解説】
当院は地域周産期母子医療センターに指定されており、周産期に関する患者を多く受け入れています。
既往術後妊娠や骨盤位などによる帝王切開が最も多い症例で、パスを使用しているため7泊8日で退院される患者さんが多いです。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030428xxxxxxxx 突発性難聴 84 10.36 8.56 0.00% 57.90 突発性難聴
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 35 5.57 5.69 0.00% 36.89
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 35 4.60 4.79 2.86% 63.00
030440xx01xxxx 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術 30 5.70 6.83 0.00% 52.93 慢性化膿性中耳炎
100020xx010xxx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの)等 手術・処置等1なし 29 6.03 8.06 0.00% 56.76
【解説】
最も多い症例の突発性難聴は、副腎皮質ホルモンの投与を中心に血管拡張剤などの点滴と、高気圧酸素療法などを組み合わせて治療を行います。次いで多いのは、めまいの症例となります。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 53 19.09 15.97 35.85% 75.02
010060x2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 4あり 定義副傷病1あり 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 22 18.41 17.76 36.36% 80.36
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 – 2あり 定義副傷病なし 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 14 16.64 16.01 35.71% 76.21
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 13 11.31 7.33 7.69% 59.85
010060x2990421 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 – 4あり 定義副傷病2あり 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 - - 31.04 - -
【解説】
多数を占める症例は脳梗塞です。エダラボン(脳保護剤)投与による治療の症例が多数となります。前提条件はありますが、血栓溶解療法(t-PA治療)を行う症例も数多く見られます。急性期を脱した後、後遺障害のリハビリ目的のために転院する割合が高くなっております。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 42 13.17 13.50 2.38% 67.48  
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 26 7.81 9.25 3.85% 63.85 帯状疱疹
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし - - 7.29 - -  
080100xxxx0x0x 薬疹、中毒疹 手術・処置等1なし 定義副傷病なし - - 10.74 - -  
080190xxxxxxxx 脱毛症 - - 3.34 - -  
【解説】
最も多い急性膿皮症は細菌感染で起こる蜂巣炎や丹毒です。外来治療では十分な治療を行えない重症患者さんの入院治療を行っております。
次いで多い症例の帯状疱疹は痛みを伴う紅斑や水疱を症状とする疾患で、抗ウイルス薬による治療を行います。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1あり 90 2.04 2.45 0.00% 72.17 前立腺の悪性腫瘍
120090xx97xxxx 生殖器脱出症 手術あり 73 5.23 8.07 0.00% 74.55 生殖器脱出症
11012xxx03xxxx 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 72 1.35 2.49 0.00% 58.72 上部尿路疾患_体外衝撃波腎・尿路結石破砕術
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし 70 4.80 5.29 0.00% 64.93 上部尿路疾患_経尿道的尿路結石除去術.
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 66 5.58 6.85 1.52% 76.20 膀胱腫瘍・膀胱悪性腫瘍手術
【解説】
最も多い症例は前立腺癌が疑われる方への針生検で、1泊2日の入院となります。
2番目に多い症例は子宮脱や膀胱脱といった骨盤臓器脱で、主に腹腔鏡下腟仙骨固定術を行っており、女性泌尿器科を専門で設けています。腎結石、尿管結石に対する経尿道的結石破砕術(TUL)や体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行った症例が3番目に多くあります。
2022年10月には内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチXi」を導入しました。傷口(手術跡)が小さくすみ、術後の痛みが軽減できるなど、身体への負担が少なく、早期回復も期待されています。現在前立腺がん・骨盤臓器脱の手術でロボット支援手術を行っています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 87 22.24 18.57 5.75% 75.82
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 - 2あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 43 3.65 3.05 0.00% 70.37
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 23 26.61 21.11 17.39% 83.00
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 19 14.16 13.49 0.00% 76.42
040040xx99041x 肺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病あり 19 12.42 14.42 0.00% 61.53
【解説】
最も多い症例は間質性肺炎で、特発性間質性肺炎、膠原病肺、過敏性肺臓炎、薬剤性肺障害などの診療を行っております。
2、4、5番目に多い症例は肺の悪性腫瘍です。健康診断などのレントゲン撮影検査で異常陰影を指摘された際に気管支鏡検査を行い診断をつけます。手術適応がある場合には、呼吸器外科と連携して治療を行います。年齢や病期によって手術適応がない場合には、化学療法・放射線療法・免疫療法などを患者さんに合わせ実施しております。緩和ケアチームにサポートをしていただくこともあります。
3番目は高齢者に多い肺炎です。必要に応じて嚥下機能評価やリハビリテーション、抗生剤による肺炎治療だけでなく、地域連携室の介入によって患者さんに合わせた退院までのサポートを行っております。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 150 2.47 3.04 0.00% 69.82 CAG
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1/2あり 手術・処置等2なし 109 4.90 4.26 0.92% 67.80 PCI
050130xx9900xx 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 65 16.08 16.67 16.92 84.06
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 42 20.79 21.11 33.33% 82.52
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 36 11.33 11.59 0.00% 67.72
【解説】
最も多い症例は、狭心症などに対する心臓カテーテル検査のための入院で、全症例の3割以上を占めます。この検査の結果、心臓カテーテル治療が必要となった症例が2番目に多い症例に該当します。
虚血性心疾患が多くなっており、緊急手術にも対応しております。
不整脈科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 139 4.94 4.65 0.72% 63.49 頻脈性不整脈
050210xx97000x 徐脈性不整脈 あり 手術・処置等1なし、1/3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 39 11.59 9.89 0.00% 77.00 徐脈性不整脈(PM挿入術)
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 重症度等他の病院・診療所の病棟からの転院以外 33 18.64 17.54 15.15% 79.58
050070xx99000x 頻脈性不整脈 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 19 3.63 6.24 0.00% 68.42
050130xx97000x 心不全 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 14 21.50 22.51 7.14% 77.57
【解説】
最も多いのは、心室期外収縮や心房細動などの頻脈性不整脈に対して経皮的カテーテル心筋焼灼術(アブレーション)を行った症例です。また、心室性不整脈を有する方では突然死のリスクがあるため、必要に応じて植え込み型除細動器(ICD)の移植も行っております。
2番目に多い徐脈性不整脈は、房室ブロックや洞不全症候群などに対しペースメーカー移植術などを行ったものです。インターネット回線を通じて、自宅にいる患者さんの情報を見ることができるホームモニタリングシステムも順次導入しており、異常を早期に発見することができ、将来的には患者さんの通院負担軽減に役立つと期待されています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 46 12.91 7.59 6.52% 69.83
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 41 15.32 11.77 19.51% 63.20
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 なし 28 16.36 13.61 0.00% 75.86
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 26 29.42 21.11 26.92% 84.77
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2 1あり 23 41.39 33.82 13.04% 69.57
【解説】
検尿異常、腎機能低下のため健診やかかりつけ医から紹介され、腎生検により診断を確定、治療を行う患者さんが徐々に増加しています。バスキュラーアクセス関連の手術(血液透析導入時の内シャント増設、維持透析患者のシャント血管拡張術、シャント血栓除去術、シャント再建術)が他院からの手術依頼も含め、増加傾向にあります。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 116 8.79 8.94 5.17% 76.67
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 なし 43 6.70 7.63 2.33% 70.07
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし 42 20.07 21.11 30.95% 82.76
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 手術なし 手術・処置等2なし 42 7.10 8.76 0.00% 69.83
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 37 13.86 13.61 5.41% 77.51
【解説】
最も多い症例は、総胆管結石性胆管炎や急性胆管炎などで内視鏡による治療を行ったもので、緊急入院も数多く受け入れています。
消化管の緊急症例、及び緊急の内視鏡検査も数多く対応しております。
3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 22 - 10 16 15 16 1 8
大腸癌 14 28 16 20 45 27 1 8
乳癌 51 29 - - - 27 1 8
肺癌 20 - 13 44 54 51 1 8
肝癌 - - - - - 15 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【解説】
5大癌とは、日本で発症症例が多いとされる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌のことです。UICC(国際対がん連合)が定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発巣の大きさと浸潤度)、N(所属リンパ節への転移状況)、M(遠隔転移の有無)を評価し、これらの要素によってがんをⅠ~Ⅳの病期(がん種によって0期もあり)に分類します。
外科では、胃癌、大腸癌、乳癌の患者さんが多く、肝癌は消化器内科で多くの方を診療しております。肺癌は呼吸器内科にて診療をしており、2022年度より呼吸器外科医が赴任したことで院内で手術が実施できるようになりました。
当院は、健康管理センターを併設しており、早期発見・早期治療を目指しております。癌が見つかった場合、「がんトータルケア」のコンセプトのもとに、手術や化学療法、放射線療法といった「治す医療」に加え、緩和医療や生活支援など「支える医療」にも力を入れており、個々の患者さんに合わせた切れ目のない診療を目指しております。
4.成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
  患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 15 12.47 61.40
中等症 98 21.99 80.77
重症 37 26.73 84.14
超重症 11 38.82 84.18
不明 - - -
【解説】
当院の成人市中肺炎の患者さんは、中等症から重症にかけて割合が高い傾向です。平均年齢も高く、A-DROPスコアの年齢の評価項目に該当しているためと考えられます。また、重症度に比例して平均在院日数も長くなっています。なお、新型コロナ感染症は含まれません。
5.脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
I63$ 脳梗塞 3日以内 197 24.85 78.73 37.56%
その他 18 23.50 72.72 27.78%
【解説】
脳梗塞の中でも、特に発症日から3日以内の急性期脳梗塞が集計全体の9割以上を占めています。平均年齢が75歳と後期高齢者の方が多くなっています。
急性期を脱し症状が落ち着くと3割程度の患者さんがリハビリ専門病院などへ転院しています。
6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
小児科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) 120 0.00 22.80 0.83% 0.00
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) - - - - -
K7151 腸重積症整復術(非観血的) - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
K653-3 内視鏡的食道及び胃内異物摘出術 - - - - -
【解説】
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けております。NICUでの新生児医療分野では、極小未熟児から成熟児を中心とした新生児急性疾患を多数受け入れているため、新生児に関する手術が多くなっております。
外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 59 2.53 5.22 3.39% 63.68 腹腔鏡下胆嚢摘出術
K6335 鼠径ヘルニア手術 56 0.46 2.29 1.79% 74.20 鼠径ヘルニア手術
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 52 1.13 8.31 0.00% 63.27 乳腺悪性腫瘍手術
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 45 1.20 2.31 2.22% 65.16 腹腔鏡下鼠径ヘルニア
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 36 0.44 3.78 0.00% 39.33 虫垂炎
【解説】
鼠径ヘルニア手術は患者さんの年齢・全身状態・ご希望などを考慮し、鼠径部切開による従来法か、腹腔鏡下手術かを選択しております。虫垂切除術はほぼ全例、胆嚢摘出術は一部の腫瘍を疑う症例を除いて、腹腔鏡下手術を行っております。
がん手術では、乳がん手術が増えており、ご希望もうかがいながら、それぞれの患者さんに適した医療を選択しております。
大腸がん(結腸がん・直腸がん)の手術例も多く、安全性・根治性を考慮し、積極的にロボット支援手術・腹腔鏡下手術を行っております。ロボット支援手術は、2022年10月に内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチXi」を導入し、まずは結腸がんの手術を行っています。
この他に、胃がんなど症例の多いがんもガイドラインに沿って、可能な限り腹腔鏡下に手術を行っております。
腹腔鏡下手術は患者さんの体への負担に配慮した低侵襲手術であり、当科では安全性に十分配慮した上で施行しております。
整形外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 168 1.22 19.71 51.79% 79.86 骨折観血的手術(大腿)
K0462 骨折観血的手術(前腕) 80 1.23 4.05 2.50% 62.85 骨折観血的手術(前腕)
K0811 人工骨頭挿入術(股) 67 3.09 23.12 67.16% 81.37 人工骨頭挿入術(股)
K0463 骨折観血的手術 49 1.33 7.94 6.12% 54.45  
K0483 骨内異物(挿入物を含む。)除去術 49 0.98 1.39 0.00% 50.39 骨内異物除去術
【解説】
1、3番目に対する症例の多くは大腿骨骨折です。高齢者の骨折が増加している現在、手術が必要と考えられたら、全身状態がよければ可能な限り早く手術を行い、早期リハビリ、早期社会復帰を目指しています。
当科では地域の連携医療機関と治療計画を共有することで、術後、リハビリ病院等へ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。
形成外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2193 眼瞼下垂症手術 その他のもの 10 0.00 1.00 0.00% 73.90 眼瞼下垂
K2191 眼瞼下垂症手術 眼瞼挙筋前転法 - - - - -
K333 鼻骨骨折整復固定術 - - - - -
K227 眼窩骨折観血的手術(眼窩ブローアウト骨折手術を含む) - - - - -
K084 四肢切断術 - - - - -
【解説】
1番目に多い術式は眼瞼下垂改善の手術です。2番目に多い術式は乳癌に対する乳房切除後の再建です。日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会の再建実施認定施設として保険診療による再建も可能です。
脳神経外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 36 0.94 9.11 2.78% 80.69 慢性硬膜下血腫
K1742 水頭症手術(シャント手術) 29 2.17 14.34 13.79% 75.66
K178-4 経皮的脳血栓回収術 14 0.00 22.36 64.29% 79.00
K1781 脳血管内手術 1箇所 13 12.69 30.23 53.85% 67.62
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 11 6.73 25.00 45.45% 78.91
【解説】
救命救急センターを併設しておりますので、救急疾患の割合が多く、頭部外傷と脳血管障害で入院される患者さんが多くを占めています。そのため、それら疾患に対する手術数が多くなっています。
当科では早期より神経内視鏡手術を導入し、特発性正常圧水頭症に対しLPシャント(腰椎-腹腔短絡術)を積極的に選択しています。
心臓血管外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5612ロ ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 22 1.64 8.50 0.00% 75.95 ステントグラフト
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) 20 1.45 6.35 5.00% 69.45
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 - - - - -
K5552 弁置換術(2弁) - - - - -
K6144 血管移植術、バイパス移植術 頭、頸部動脈 - - - - -
【解説】
腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術を多く実施しています。開放手術よりも患者さんの負担が軽減され、入院期間も短縮できます。動脈硬化や血栓などによる血管のつまりに対する人工血管を用いた手術も多く実施しています。
産婦人科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 100 2.98 7.56 0.00% 33.09 帝王切開術(緊急)
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 91 3.26 6.89 0.00% 34.52 帝王切開術(選択的)
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 44 1.00 4.23 0.00% 47.09 腹腔鏡下膣式子宮全摘術
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) 38 0.92 3.13 2.63% 43.03 子宮附属器腫瘍摘出術
K9091イ 流産手術(妊娠11週まで)(手動真空吸引法) 24 0.04 1.00 0.00% 35.17 流産手術
【解説】
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けています。ハイリスク妊娠・分娩の管理入院、緊急母体搬送など可能な限り対応していますので、予定・緊急共に帝王切開術の術数が多くなっています。
耳鼻咽喉科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 38 1.18 6.47 0.00% 32.97 口蓋扁桃手術
K3192 鼓室形成手術(耳小骨再建術) 26 1.00 3.77 0.00% 55.31 慢性化膿性中耳炎
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 24 1.00 3.38 0.00% 54.42
K4611 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術 片葉のみの場合 17 1.00 4.00 0.00% 61.47
K3191 鼓室形成手術(耳小骨温存術) 14 1.00 2.93 0.00% 45.00 慢性化膿性中耳炎
【解説】
1番目は扁桃炎を繰り返す方、もしくは手術にて睡眠時無呼吸の大幅な改善が見込める方に行う手術です。
3番目は慢性副鼻腔炎に対する手術です。原則的にまずは薬物治療を2~3ヶ月行い、効果が得られない場合は入院していただき鼻内内視鏡を用いて手術を行います。
2、5番目は慢性・真珠腫性中耳炎に対する手術です。早期退院を心がけています。
泌尿器科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 71 0.00 0.35 0.00% 58.62 上部尿路疾患_体外衝撃波腎・尿路結石破砕術
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 69 1.04 3.33 0.00% 65.35 上部尿路疾患_経尿道的尿路結石除去術
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 63 1.30 3.02 1.59% 76.22 膀胱腫瘍・膀胱悪性腫瘍手術
K865-2 腹腔鏡下仙骨腟固定術 49 1.00 3.22 0.00% 73.10 腹腔鏡下仙骨膣固定術
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 34 1.97 6.74 2.94% 72.32
【解説】
1、2番目は尿路結石症に対する手術です。早期に退院可能で負担も少なくなるよう努めております。
3番目は膀胱がんに対する手術となっております。病期・状態に応じて手術、放射線、化学療法を選択します。
また、当院は女性泌尿器科を有しておりますので、子宮脱、及び骨盤臓器脱に対する手術が増加しております。
2022年10月に内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチXi」を導入し、現在は前立腺がん・骨盤臓器脱の手術でロボット支援手術を行っています。
循環器内科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 83 4.41 4.31 3.61% 68.42 PCI
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの 37 0.16 14.81 2.70% 69.89 PCI
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの 32 0.09 9.50 3.13% 68.91 PCI
K5463 経皮的冠動脈形成術 その他のもの 17 0.71 2.71 0.00% 66.88
K5481 経皮的冠動脈形成術(特殊カテーテルによるもの) 高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテルによるもの - - - - -
【解説】
虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療の手術が上位を占めました。
一刻を争う緊急治療も数多く対応しています。
不整脈科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 109 1.20 2.59 0.00% 64.62 頻脈性不整脈
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) 41 2.83 2.93 2.44% 60.78
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 31 2.61 13.81 9.68% 79.29 徐脈性不整脈(PM挿入術)
K597-2 ペースメーカー交換術 11 0.18 11.36 0.00% 81.55 ペースメーカー交換術
K599-42 両室ペーシング機能付き植込型除細動器交換術(経静脈電極) - - - - -
【解説】
1、2番目は頻脈性不整脈に対する手術です。カテーテルアブレーションと呼ばれます。この手術のような最新の侵襲的治療と薬物療法を中心とした非侵襲的治療をうまく組み合わせながら患者さんにとってよりよい方向に進むような治療を行っていきます。
3、4番目は徐脈性不整脈に対する手術です。ペースメーカーを移植された患者さんの情報をインターネット回線を通じてみることができるホームモニタリングシステムも順次導入しております。
腎臓内科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 55 5.53 9.87 3.64% 69.24 内シャント造設術
K6147 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈 13 12.15 29.69 23.08% 70.62
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) 12 2.83 8.00 0.00% 70.92
K607-3 上腕動脈表在化法 - - - - -
K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施) - - - - -
【解説】
バスキュラーアクセス関連の手術件数は増加傾向にあります。自己血管だけでなく、人工血管を用いたバスキュラーアクセス作成も行っています。腹膜透析のためのカテーテル挿入術も当科で実施しています。
消化器内科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 102 1.53 14.28 2.94% 77.10
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 33 1.12 5.52 3.03% 75.55
K654 内視鏡的消化管止血術 30 3.03 10.33 6.67% 73.20
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 24 1.71 7.88 4.17% 76.17
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 24 1.71 2.13 0.00% 68.83
【解説】
当科は内視鏡的治療を積極的に実施しております。
高齢者の患者さんが増加しており、より低侵襲の検査・治療、入院期間の短縮を心がけております。
7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 2 0.13%
異なる 10 0.18%
180010 敗血症 同一 36 0.41%
異なる 42 0.52%
180035 その他の真菌感染症 同一 1 0.11%
異なる 4 0.13%
180040 手術・処置等の合併症 同一 31 0.33%
異なる 2 0.12%
【解説】
感染症重篤状態で受診され敗血症が契機となり入院される症例が多く見られます。播性血管内凝固症候群(DIC)は重篤な合併症ですが、当院は救命救急センターを有しており重篤な患者さんを受け入れているために、一定の発生率になると思われます。
手術や処置などは、合併症を起こさないよう細心の注意を払って診療・治療を行っております。臨床上ゼロにするのは難しいことですが、より確率が低くなるよう最善を尽くしております。

令和3年度 静岡済生会総合病院 病院指標

【対象データ】

令和:3年度(令和3年4月1日~令和4年3月31日)中に当院を退院した患者さんのデータを集計対象としています。
ただし、健康保険(公費、生活保護を含む)を使用した患者さんを対象とし、自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さんは含まれません。

  1. 1.年齢階級別退院患者数
  2. 2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 4.成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 5.脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. 7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
1.年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 635 199 350 519 616 885 1,103 2,063 1,792 635
【解説】
当院は、静岡市駿河区唯一の公的医療機関であり、地域医療支援病院として幅広い年齢層の患者さんを診察しております。
特に小児の患者さんは、静岡医療圏において小児専門病院に次ぐ患者数となっております。
また、60歳以上の患者さんが病院全体の6割を超えており、症状が比較的重症になりやすい高齢者の入院が多くなる傾向にあります。
2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内分泌代謝科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり 33 11.48 14.41 0.00% 70  
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 16 12.25 13.25 0.00% 65.31  
10006xxxxxx1xx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり - - 13.42 - -  
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2なし - - 11.15 - -  
050130xx9900xx 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし - - 17.35 - -  
【解説】
糖尿病治療をこれから始める方、糖尿病コントロールの悪い方、進行した糖尿病合併症のある方に必要な糖尿病教育入院の患者さんが多くいらっしゃいます。当院には糖尿病専門スタッフ(糖尿病認定看護師、糖尿病療養指導士、看護師、薬剤師、管理栄養士)が複数在籍しており、日常生活の指導、自己血糖測定指導、インスリン自己注射指導、服薬指導などを行っております。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病なし 68 5.47 5.83 0.00% 0.76  
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1あり 50 1 2.13 0.00% 2.4  
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) なし 手術・処置等2なし 44 9.91 6.13 2.27% 0  
140010x197x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) あり 手術・処置等2なし 35 13.23 7.78 5.71% 0  
030270xxxxxxxx 上気道炎 32 3.75 4.78 0.00% 2.03  
【解説】
当科で特に多い症例は1番目と5番目の急性の呼吸器感染症です。2番目に多い症例は食物アレルギー検査のための入院です。基本は日帰り入院で検査を実施していきます。当院は、地域周産期母子医療センターに指定されており、新生児の受け入れが多くなっております。DPCでは診療内容によって細分化され件数が分散していますが、 2番目から3番目は新生児に関する症例であり数多く受け入れております。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 75 4.27 4.74 0.00% 71.15
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし 65 10.2 10.15 0.00% 60.63
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 55 8.24 9.0 0.00% 65.84
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 39 7.36 7.11 0.00% 57.77
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 31 5.55 5.4 0.00% 33.9
【解説】
当院では「がんトータルケア」のコンセプトのもとに、「治す医療」と「支える医療」の両面からがん診療に力を入れております。
乳がん、大腸がん、を罹患する患者さんが増加しており、当院で治療を受ける方も増えています。
がん以外では、鼠径部ヘルニアの手術症例が多く、また、救急医療に力を注いでいることもあり、当科では腸閉塞、胆嚢炎、虫垂炎などの腹部救急疾患の入院症例が上位を占めています。腸閉塞は点滴や経鼻チューブなどで保存的に治療することも多い疾患ですが、手術が必要となった場合は可能な限り腹腔鏡下手術を行い、良好な成績を得ています。虫垂炎はDPC分類の影響で症例が分散しておりますが、トータルではイレウスを超える症例数です。虫垂炎、胆嚢炎については手術適応があれば、ほぼ全例腹腔鏡下手術を行っております。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 226 26.75 25.32 62.39% 82.23
070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 なし 手術・処置等21あり 52 3.5 2.68 0.00% 70.87
160760xx97xx0x 前腕の骨折 あり 定義副傷病なし 42 4.05 4.99 4.76% 49.93
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 40 32.73 23.02 7.50% 75.2
160850xx01xxxx 足関節・足部の骨折・脱臼 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他等 36 30.69 18.36 11.11% 52.53
【解説】
最も多い症例は、大腿骨骨折で骨折手術や人工骨頭挿入手術などを行っている症例です。高齢化に伴い骨粗鬆症などで転倒により生じやすい病気です。地域の連携医療機関と治療計画を共有(地域連携パス)することで、リハビリ病院などへ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。外傷患者、救急患者の受け入れが多くなっています。当院では、上肢の外科を専門とする手外科・マイクロサージャリーセンターを有しており、その症例も数多く対応しています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 あり 手術・処置等2なし 18 2.17 2.94 0.00% 71.61
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 11 3.55 5.16 0.00% 41.55
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし - - 4.66 - -
090010xx04xxxx 乳房の悪性腫瘍 組織拡張器による再建手術(一連につき) 乳房(再建手術)の場合等 - - 8.1 - -
070010xx010xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1なし - - 5.49 - -
【解説】
当科で最も多い症例は、加齢等によりまぶたを開ける筋肉(眼瞼挙筋)の作用が弱く、まぶたが下がり、眼の瞳孔(ひとみ)にかぶさる状態である眼瞼下垂に対する手術入院です。基本1泊2日の早期退院です。2番目に多い症例は鼻骨骨折の整復手術でした。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 52 11.67 9.78 13.46% 73.87
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 45 9.18 8.3 8.89% 64.96
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 35 21.8 18.9 65.71% 73.57
010200xx01x00x 水頭症 水頭症手術 脳室穿破術(神経内視鏡手術によるもの)等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 26 20.5 20.18 3.85% 76.5
010200xx99x00x 水頭症 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 20 2.3 6.71 5.00% 78.15
【解説】
当科で多数を占める症例は、脳振盪や外傷性くも膜下出血、急性硬膜下血腫、外傷性慢性硬膜下血腫です。手術の有無で分かれます。早期退院を心がけ、患者さんの負担のないよう、努めています。
次いで多い症例は、非外傷性の脳出血で脳の視床や被殻といったところからの出血が多くみられます。出血量が多い場合には手術(脳内血栓除去術)を選択することもあります。急性期を脱し状態が落ち着くと、リハビリ目的に転院する割合が高くなっています。当科では正常圧水頭症の専門外来を設けており、その手術を目的とした入院件数が徐々に増加しています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし 16 15.75 11.06 6.25% 71.81
050170xx02000x 閉塞性動脈疾患 動脈形成術、吻合術 指(手、足)の動脈等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 15.85 - -
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 9.86 - -  
050161xx9900xx 解離性大動脈瘤 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし - - 16.85 - -  
050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり - - 21.93 - -  
【解説】
最も多い症例は、非破裂性大動脈瘤に対しステントグラフト内挿術を行った症例が該当します。開放手術に比べ患者さんの負担が軽減され、在院日数も短縮できます。
次に多い症例は、閉塞性動脈疾患です。閉塞した血管を拡張する手術や詰まった血管を人工血管に替える手術等を実施しています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 78 9.19 9.39 0.00% 33.69
120170x199xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) なし 36 25.03 21.53 0.00% 31.75
120180xx99xx0x 胎児及び胎児付属物の異常 なし 定義副傷病なし 36 7.42 6.01 2.78% 32.17
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2なし 32 3.22 3.05 0.00% 42.44
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 31 2.68 4.34 0.00% 69.81
【解説】
最も多い症例は、既往術後妊娠や骨盤位などにより帝王切開が必要となった症例が該当します。当院ではパスを使用しており8泊9日で退院される患者さんが多いです。
当院は地域周産期母子医療センターに指定されており、周産期に関する患者を多く受け入れています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030428xxxxxxxx 突発性難聴 100 9.73 8.75 1.00% 56.46
030400xx99xxxx 前庭機能障害 なし 48 5.23 4.92 0.00% 66.44
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 なし 44 5.14 5.71 0.00% 42.23
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 36 8.47 7.84 0.00% 19.61
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 28 6.43 6.47 0.00% 49.61
【解説】
最も多い症例の突発性難聴は、副腎皮質ホルモンの投与を中心に血管拡張剤などの点滴と、高気圧酸素療法などを組み合わせて治療を行います。平均在院日数が全国よりも若干長いのは、当院は高気圧酸素治療室を有しており、高気圧酸素療法を10日間施行しているためと思われます。
2番目に多い症例は、めまいの症例が該当します。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 76 16.21 15.63 34.21% 70.09
010230xx99x00x てんかん なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 21 9.67 7.22 9.52% 68.57
010060x2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病1あり 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 20 23.3 17.48 40.00% 81.3
010060x2990421 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病2あり 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 16 29.75 29.68 31.25% 80.25
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし 11 24.18 20.57 27.27% 78.18
【解説】
当科で多数を占める症例は脳梗塞です。エダラボン(脳保護剤)投与による治療の症例が多数となります。前提条件はありますが、血栓溶解療法(t-PA治療)を行う症例も数多く見られます。急性期を脱した後、後遺障害のリハビリ目的のために転院する割合が高くなっております。
5番目に多い誤嚥性肺炎は、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などを併存し嚥下機能障害がみられる患者さんに発生しやすい病気です。平均年齢も高く、症状が安定した後も転院し治療継続される患者さんが多いのも特徴です。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 31 11.39 13.07 0.00% 64.19  
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 26 7.85 9.22 0.00% 62  
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし - - 7.68 - -  
080110xxxxx0xx 水疱症 手術・処置等2なし - - 29.17 - -  
070560xx99x00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 14.75 - -  
【解説】
最も多い急性膿皮症は細菌感染で起こる蜂巣炎や丹毒です。外来治療では十分な治療を行えない重症患者さんの入院治療を行っております。
次いで多い症例の帯状疱疹は痛みを伴う紅斑や水疱を症状とする疾患で、抗ウイルス薬による治療を行います。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1あり 83 2.54 2.5 0.00% 70.06
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 70 4.83 5.56 1.43% 60.73
120090xx97xxxx 生殖器脱出症 あり 70 5.84 8.31 0.00% 71.81
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 66 5.33 7.02 0.00% 74.39
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 なし 47 13.38 13.14 4.26% 77.47
【解説】
最も多い症例は前立腺癌が疑われる方への針生検です。1泊2日の入院となります。
2番目に多い症例は腎結石、尿管結石に対する経尿道的結石破砕術(TUL)や体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行った症例です。
3番目に多い症例は子宮脱や膀胱脱といった骨盤臓器脱の症例です。主に腹腔鏡下腟仙骨固定術を行っております。当科は女性泌尿器科を専門で設けています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 69 24.45 18.42 2.90% 73.58
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 52 3.67 3.3 0.00% 67.52
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 17 14.06 13.12 00.00% 77.76
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし 17 35.59 20.57 23.53% 85.12
040040xx99041x 肺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病あり 16 20.63 14.96 0.00% 74.31
【解説】
最も多い症例は間質性肺炎で、特発性間質性肺炎、膠原病肺、過敏性肺臓炎、薬剤性肺障害などの診療を行っております。
2、3、5番目症例は肺の悪性腫瘍です。健康診断などのレントゲンなどで異常陰影を指摘された際に気管支鏡検査を行い、診断をつけます。手術適応がある場合には、4月から呼吸器外科医師が赴任されましたので、連携して治療を行います。年齢や病期によって手術適応がない場合には、化学療法・放射線療法・免疫療法などを当院で実施しております。緩和ケアチームにサポートをしていただくこともあります。
4番目は高齢者に多い肺炎です。必要に応じて嚥下機能評価やリハビリテーション、地域連携室に介入してもらい、抗生剤による肺炎治療だけでなく、患者様に合わせた退院までのサポートを行っております。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 146 2.81 3.06 0.00% 67.81
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1/2あり 手術・処置等2なし 104 6.13 4.36 1.92% 68.54
050130xx9900xx 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 60 20.82 17.35 26.67% 81.62
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 33 15.03 11.87 0.00% 64.18
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし 25 16.68 20.57 20.00% 87.2
【解説】
最も多い症例は、狭心症などに対する心臓カテーテル検査のための入院で、当科全症例の3割以上を占めます。この検査の結果、心臓カテーテル治療が必要となった症例が2番目に多い症例に該当します。
虚血性心疾患の症例が多くなっており、緊急手術にも対応しております。
不整脈科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 84 4.7 4.79 0.00% 62.35
050130xx9900xx 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 41 20.37 17.35 7.32% 81.71
050210xx97000x 徐脈性不整脈 あり 手術・処置等1なし、1/3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 40 8.35 10.24 2.50% 76.6
050070xx01x10x 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等21あり 定義副傷病なし 19 5.68 6.84 0.00% 62.11
050130xx97000x 心不全 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 11 17.73 22.07 0.00% 77
【解説】
最も多い症例は、心室期外収縮や心房細動などの頻脈性不整脈に対して経皮的カテーテル心筋焼灼術(アブレーション)を行った症例です。また、心室性不整脈を有する方では突然死のリスクがあるため、必要に応じて植え込み型除細動器(ICD)の移植も行っております。3番目に多い徐脈性不整脈は、房室ブロックや洞不全症候群などに対しペースメーカー移植術などを行った症例です。インターネット回線を通じて、自宅にいる患者さんの情報を見ることができるホームモニタリングシステムも順次導入しており、異常を早期に発見することができ、将来的には患者さんの通院負担軽減に役立つと期待されています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 51 7.33 7.87 0.00% 69.47
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 41 9.44 10.39 4.88% 54.61
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし 30 31.7 20.57 30.00% 82.67
050130xx9900xx 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 22 18.23 17.35 4.55% 82.95
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 なし 22 18.55 13.14 13.64% 80.18
【解説】
検尿異常、腎機能低下のため健診やかかりつけ医から紹介され、腎生検により診断を確定し、治療する患者さんが徐々に増加しています。バスキュラーアクセス関連の手術(血液透析導入時の内シャント増設、維持透析患者のシャント血管拡張術、シャント血栓除去術、シャント再建術)が増加傾向にあり、他院からの手術依頼も増加傾向にあります。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130060xx97x40x 骨髄異形成症候群 あり 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 10 14.2 18.76 0.00% 69.5
130030xx99x8xx 非ホジキンリンパ腫 なし 手術・処置等28あり - - 14.52 - -
130110x0xxx0xx 出血性疾患(その他)(16歳以上) 手術・処置等2なし - - 16.28 - -
130030xx99x9xx 非ホジキンリンパ腫 なし 手術・処置等29あり - - 12.99 - -
130060xx97x00x 骨髄異形成症候群 あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 14.55 - -
【解説】
疾患別症例数では、非ホジキンリンパ腫(44例)、骨髄異形成症候群(20例)、多発性骨髄腫(17例)の順に多いのですが、同じ疾患でも治療が異なるためDPCコードが異なり、患者数が分散したため、このような順位となっております。
特殊な薬剤を使用しなければならない症例などは、DPC対象外となってしまい、上記表には含まれませんが、当科では様々な血液疾患を診療しております。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 76 10.91 9.21 2.63% 78.42
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 なし 50 17.08 13.14 10.00% 80.66
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし 45 29.8 20.57 26.67% 82.6
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 なし 42 6.74 7.7 0.00% 72.55
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 37 4.62 2.65 0.00% 71.62
【解説】
最も多い症例は、総胆管結石性胆管炎や急性胆管炎などで内視鏡による治療を行ったものとなります。緊急入院も数多く受け入れています。
消化管の緊急症例、及び緊急の内視鏡検査も数多く対応しております。
3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 23 7 15 10 17 16 1 8
大腸癌 15 33 28 22 45 29 1 8
乳癌 53 27 13 2 4 11 1 8
肺癌 2 1 10 43 66 20 1 8
肝癌 8 5 1 6 7 18 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【解説】
5大癌とは、日本で発症症例が多いとされる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌のことです。
UICC(国際対がん連合)が定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発巣の大きさと浸潤度)、N(所属リンパ節への転移状況)、M(遠隔転移の有無)を評価し、これらの要素によってがんをⅠ~Ⅳの病期(がん種によって0期もあり)に分類します。
外科では、胃癌、大腸癌、乳癌の患者さんが多く、肝癌は消化器内科で多くの方を診療しております。肺癌は呼吸器内科にて診療をしており手術適用な場合は他院と連携を行っています。2022年度より呼吸器外科医が赴任しましたので院内で手術が実施できるようになりました。
当院は、健康管理センターを併設しており、早期発見・早期治療を目指しております。癌が見つかった場合、「がんトータルケア」のコンセプトのもとに、手術や化学療法、放射線療法といった「治す医療」に加え、緩和医療や生活支援など「支える医療」にも力を入れており、個々の患者さんに合わせた切れ目のない診療を目指しております。
4.成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
  患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 12 9.75 56.25
中等症 133 19.98 81.38
重症 37 27.00 84.57
超重症 10 27.10 83.80
不明 - - -
【解説】
当院の成人市中肺炎の患者さんは、中等症から重症にかけて割合が高い傾向です。平均年齢も高く、A-DROPスコアの年齢の評価項目に該当しているためと考えられます。また、重症度に比例して平均在院日数も長くなっています。新型コロナ感染症は含まれません。
5.脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
I63$ 脳梗塞 3日以内 194 22.08 75.71 36.08%
その他 9 44.00 77.22 55.56%
【解説】
脳梗塞の中でも、特に発症日から3日以内の急性期脳梗塞が集計全体の9割以上を占めています。平均年齢が75歳と後期高齢者の方が多くなっています。
急性期を脱し症状が落ち着くと3割程度の患者さんがリハビリ専門病院などへ転院します。また、5割程度の患者さんは、地域包括ケア病棟へ転棟しリハビリを実施したのち自宅へ退院されています。
6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
小児科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) 116 0.00 24.28 2.59% 0.00
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) - - - - -
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) - - - - -
K7151 腸重積症整復術(非観血的) - - - - -
【解説】
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けております。NICUでの新生児医療分野では、極小未熟児から成熟児を中心とした新生児急性疾患を多数受け入れているため、新生児に関する手術が多くなっております。
外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 63 3.02 4.59 0.00% 59.98
K6335 鼠径ヘルニア手術 50 0.94 2.36 0.00% 76.04
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 43 1 7.53 0.00% 60.07
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 39 5.26 13.05 5.13% 72.41
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 31 0.29 4.26 0.00% 33.9
【解説】
鼠径ヘルニア手術は患者さんの年齢・全身状態・ご希望などを考慮し、鼠径部切開による従来法か、腹腔鏡下手術かを選択しております。虫垂切除術はほぼ全例、胆嚢摘出術は一部の腫瘍を疑う症例を除いて、腹腔鏡下手術を行っております。
がん手術では、乳がん手術が増えており、ご希望もうかがいながら、それぞれの患者さんに適した医療を選択しております。
大腸がん(結腸がん・直腸がん)の手術例も多く、安全性・根治性を考慮し、積極的に腹腔鏡下手術を行っております。
この他に、胃がんなど症例の多いがんもガイドラインに沿って、可能な限り腹腔鏡下に手術を行っております。
腹腔鏡下手術は患者さんの体への負担に配慮した低侵襲手術であり、当科では安全性に十分配慮した上で施行しております。
整形外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 160 1.71 21.25 48.13% 80.2
K0811 人工骨頭挿入術(股) 68 3.76 20.37 70.59% 83.07
K0821 人工関節置換術(膝) 56 4.02 28.45 12.50% 74.61
K0462 骨折観血的手術(前腕) 52 2.62 15.46 7.69% 57.79  
K0731 関節内骨折観血的手術(肘) 49 1.65 23.18 46.94% 72.49  
【解説】
1、2位の術式に対する症例の多くは大腿骨骨折です。高齢者の骨折が増加している現在、手術が必要と考えられたら、全身状態がよければ可能な限り早く手術を行い、早期リハビリ、早期社会復帰を目指しています。
当科では地域の連携医療機関と治療計画を共有することで、術後、リハビリ病院等へ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。
形成外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 14 0.07 1.14 0.00% 71
K476-4 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) - - - - -
K333 鼻骨骨折整復固定術 - - - - -
K227 眼窩骨折観血的手術(眼窩ブローアウト骨折手術を含む) - - - - -
K0064 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径12cm以上) - - - - -
【解説】
1番目に多い術式は眼瞼下垂改善の手術です。2番目に多い術式は乳癌に対する乳房切除後の再建です。日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会の再建実施認定施設として保険診療による再建も可能です。
脳神経外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 49 0.31 8.86 8.16% 76.45
K1742 水頭症手術(シャント手術) 29 5.93 17.76 13.79% 76.45
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 24 0.58 36.83 41.67% 69.04
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) 11 1.73 14 18.18 55.73
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) - - - - -
【解説】
救命救急センターを併設しておりますので、救急疾患の割合が多く、頭部外傷と脳血管障害で入院される患者さんが多くを占めています。そのため、それら疾患に対する手術数が多くなっています。
当科では早期より神経内視鏡手術を導入し、特発性正常圧水頭症に対しLPシャント(腰椎-腹腔短絡術)を積極的に選択しています。
心臓血管外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5612ロ ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 18 5.78 11.28 5.56% 74.72
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) 15 2.33 13.93 0.00% 71.6
K5612イ ステントグラフト内挿術(胸部大動脈) 11 9.36 9.09 9.09% 69.45
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) - - - - -
K5552 弁置換術(2弁) - - - - -
【解説】
腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術を多く実施しています。開放手術よりも患者さんの負担が軽減され、入院期間も短縮できます。動脈硬化や血栓などによる血管のつまりに対する人工血管を用いた手術も多く実施しています。
産婦人科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 87 4.53 6.92 0.00% 34
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 59 2.05 6.98 0.00% 32.86
K8962 会陰(腟壁)裂創縫合術(分娩時)(肛門に及ぶ) 29 3.28 5.45 0.00% 33.24
K867 子宮頸部(腟部)切除術 28 1.04 1.14 0.00% 42.71
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 28 1 5.18 0.00% 48.61
【解説】
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けています。ハイリスク妊娠・分娩の管理入院、緊急母体搬送など可能な限り対応していますので、予定・緊急共に帝王切開術の術数が多くなっています。
耳鼻咽喉科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 37 1.51 6.16 0.00% 20.95
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 27 1 4.56 0.00% 50.41
K3192 鼓室形成手術(耳小骨再建術) 16 1 3.63 0.00% 53.44
K3191 鼓室形成手術(耳小骨温存術) 14 1 3.29 0.00% 45.5
K347 鼻中隔矯正術 12 1 4.17 0.00% 38.25
【解説】
1位は扁桃炎を繰り返す方、もしくは手術にて睡眠時無呼吸の大幅な改善が見込める方に行う手術です。
次いで慢性副鼻腔炎に対する手術です。原則的にまずは薬物治療を2~3ヶ月行い、効果が得られない場合は入院していただき鼻内内視鏡を用いて手術を行います。
3.、4位は慢性中耳炎に対する手術です。早期退院を心がけています。
泌尿器科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 68 1.35 3.01 1.47% 61.82
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 63 1.05 3.05 0.00% 74.65
K865-2 腹腔鏡下仙骨腟固定術 51 1.18 3.61 0.00% 68.27
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 36 1.94 17.86 2.78% 76.11
K8231 尿失禁手術(恥骨固定式膀胱頸部吊上術を行うもの) 22 1.14 3 0.00% 70.18
【解説】
1位は尿路結石症に対する手術です。内視鏡での結石破砕を行います。早期に退院可能で負担も少なくなるよう努めております。
2位は膀胱がんに対する手術となっております。病期・状態に応じて手術、放射線、化学療法を選択します。
また、当院は女性泌尿器科を有しておりますので、子宮脱、及び骨盤臓器脱に対する手術が増加しております。
循環器内科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 81 3.86 3.67 1.23% 68.8
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 (不安定狭心症) 28 0.18 12.39 3.57% 68.93
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 22 0 15.09 0.00% 65.73
K5481 経皮的冠動脈形成術(高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテル) 14 3.07 4.29 0.00% 76
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 10 3.8 2.7 0.00% 63.9
【解説】
虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療の手術が上位を占めました。
一刻を争う緊急治療も数多く対応しています。
不整脈科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 75 1.68 3.12 0.00% 64.2
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) 33 1.12 2.48 0.00% 59.21
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 30 3.47 10.87 3.33% 80.47
K597-2 ペースメーカー交換術 - - - - -
K599-22 植込型除細動器交換術(その他) - - - - -
【解説】
1、2位は頻脈性不整脈に対する手術です。カテーテルアブレーションと呼ばれます。この手術のような最新の侵襲的治療と薬物療法を中心とした非侵襲的治療をうまく組み合わせながら患者さんにとってよりよい方向に進むような治療を行っていきます。
3位は徐脈性不整脈に対する手術です。ペースメーカーを移植された患者さんの情報をインターネット回線を通じてみることができるホームモニタリングシステムも順次導入しております。
腎臓内科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 64 10.97 12.00 3.13% 67.86
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) 15 6.47 18.40 13.33% 77.07
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) 14 1.86 16.29 21.43% 71.86
K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施) - - - - -
K607-3 上腕動脈表在化法 - - - - -
【解説】
バスキュラーアクセス関連の手術件数は増加傾向にあります。自己血管だけでなく、人工血管を用いたバスキュラーアクセス作成も行っています。腹膜透析のためのカテーテル挿入術も当科で実施しています。
消化器内科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 91 1.26 17.45 3.30% 77.24
K654 内視鏡的消化管止血術 40 1.08 14.55 10.00% 75.03
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 36 1.75 3.47 0.00% 73.36
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 29 1.28 3.72 0.00% 68.21
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 25 0.72 11.84 4.00% 75.28
【解説】
当科は内視鏡的治療を積極的に実施しております。
高齢者の患者さんが増加しており、より低侵襲の検査・治療、入院期間の短縮を心がけております。
7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 6 0.21%
180010 敗血症 同一 34 0.39%
異なる 18 0.24%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる 1 0.14%
180040 手術・処置等の合併症 同一 22 0.30%
異なる 3 0.20%
【解説】
感染症重篤状態で受診され敗血症を契機となり入院される症例が多く見られます。播性血管内凝固症候群(DIC)は重篤な合併症ですが、当院は救命センターを有しており重篤な患者さんを受け入れているため一定の発生率になると思われます。
手術や処置などは、合併症を起こさないよう細心の注意を払って診療・治療を行っております。臨床上ゼロにするのは難しいことですが、より確率が低くなるよう最善を尽くしてまいります。

令和2年度 静岡済生会総合病院 病院指標

【対象データ】

令和:2年度(令和2年4月1日~令和3年3月31日)中に当院を退院した患者さんのデータを集計対象としています。
ただし、健康保険(公費、生活保護を含む)を使用した患者さんを対象とし、自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さんは含まれません。

  1. 1.年齢階級別退院患者数
  2. 2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 4.成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 5.脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. 7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
1.年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 608 171 305 478 576 740 1,142 2,055 1,766 576
【解説】
当院は、静岡市駿河区唯一の公的医療機関であり、地域医療支援病院として幅広い年齢層の患者さんを診察しております。
特に小児の患者さんは、静岡医療圏において小児専門病院に次ぐ患者数となっております。
また、60歳以上の患者さんが病院全体の6割を超えており、症状が比較的重症になりやすい高齢者の入院が多くなる傾向にあります。
2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内分泌代謝科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり 26 12.38 14.60 0.00% 63.15  
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 16 13.94 13.33 0.00% 61.31  
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2なし - - - - -  
100040xxxxx01x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病あり - - - - -  
100250xx99x20x 下垂体機能低下症 なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし - - - - -  
【解説】
糖尿病治療をこれから始める方、糖尿病コントロールの悪い方、進行した糖尿病合併症のある方に必要な糖尿病教育入院の患者さんが多くいらっしゃいます。当院には糖尿病専門スタッフ(糖尿病認定看護師、糖尿病療養指導士、看護師、薬剤師、栄養士)が複数在籍しており、日常生活の指導、自己血糖測定指導、インスリン自己注射指導、服薬指導などを行っております。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1あり 69 1.20 2.12 0.00% 2.59  
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) なし 手術・処置等2なし 52 10.81 6.13 1.92% 0.00  
140010x297x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) あり 手術・処置等2なし 39 20.03 15.15 2.56% 0.00  
140010x197x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) あり 手術・処置等2なし 32 12.53 8.37 0.00% 0.00  
060380xxxxx00x ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 29 4.59 5.86 0.00% 4.28  
【解説】
当科で1番目に多い症例は、食物アレルギー検査のための入院です。基本は日帰り入院で検査を実施していきます。当院は、地域周産期母子医療センターに指定されており、新生児の受け入れが多くなっております。DPCでは診療内容によって細分化され件数が分散していますが、 2番目から4番目は新生児に関する症例であり数多く受け入れております。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし 77 10.64 10.30 0.00% 60.39
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 70 4.49 4.86 0.00% 67.59
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 49 8.51 9.08 0.00% 69.80
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 36 6.75 7.23 2.78% 59.92
060150xx02xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの等 24 10.25 9.76 4.17% 43.71
【解説】
当院では「がんトータルケア」のコンセプトのもとに、「治す医療」と「支える医療」の両面からがん診療に力を入れております。
乳がん、大腸がん、を罹患する患者さんが増加しており、当院で治療を受ける方も増えています。
がん以外では、鼠径部ヘルニアの手術症例が多く、また、救急医療に力を注いでいることもあり、当科では腸閉塞、胆嚢炎、虫垂炎などの腹部救急疾患の入院症例が上位を占めています。腸閉塞は点滴や経鼻チューブなどで保存的に治療することも多い疾患ですが、手術が必要となった場合は可能な限り腹腔鏡下手術を行い、良好な成績を得ています。虫垂炎はDPC分類の影響で症例が分散しておりますが、トータルではイレウスを超える症例数です。虫垂炎、胆嚢炎については手術適応があれば、ほぼ全例腹腔鏡下手術を行っております。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 202 27.42 25.09 58.42% 81.66
160760xx97xx0x 前腕の骨折 あり 定義副傷病なし 59 5.51 5.18 0.00% 52.15
070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 なし 手術・処置等21あり 36 3.86 2.68 2.78% 70.81
160780xx97xx0x 手関節周辺の骨折・脱臼 あり 定義副傷病なし 36 2.5 4.35 0.00% 35.03
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 35 36.37 23.36 0.00% 74.94
【解説】
最も多い症例は、大腿骨骨折で骨折手術や人工骨頭挿入手術などを行っている症例です。高齢化に伴い骨粗鬆症などで転倒により生じやすい病気です。地域連携病院と治療計画を共有(地域連携パス)することで、リハビリ病院などへ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。外傷患者、救急患者の受け入れが多くなっています。当院では、上肢の外科を専門とする手外科・マイクロサージャリーセンターを有しており、その症例も数多く対応しています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 48 8.54 8.18 10.42% 54.52
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 47 23.32 18.86 48.94% 69.98
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 38 11.13 9.68 2.63% 76.05
010040x199x0xx 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) なし 手術・処置等2なし 15 20.07 22.35 40.0% 80.80
010200xx01x00x 水頭症 水頭症手術 脳室穿破術(神経内視鏡手術によるもの)等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 15 30.00 21.03 6.67% 74.20
【解説】
当科で多数を占める症例は、脳振盪や外傷性くも膜下出血、急性硬膜下血腫、外傷性慢性硬膜下血腫です。手術の有無で分かれます。早期退院を心がけ、患者さんの負担のないよう、努めています。
次いで多い症例は、非外傷性の脳出血で脳の視床や被殻といったところからの出血が多くみられます。出血量が多い場合には手術(脳内血栓除去術)を選択することもあります。急性期を脱し状態が落ち着くと、リハビリ目的に転院する割合が高くなっています。当科では正常圧水頭症の専門外来を設けており、その手術を目的とした入院件数が徐々に増加しています。
胸部・心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし 14 13.21 11.56 0.00% 80.00
050130xx9900xx 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 11 24.91 17.23 0.00% 72.45
050170xx02000x 閉塞性動脈疾患 動脈形成術、吻合術 指(手、足)の動脈等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 11 12.73 16.13 0.00% 76.64  
050200xx97xxxx 循環器疾患(その他) あり - - - - -  
050161xx9900xx 解離性大動脈瘤 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし - - - - -  
【解説】
最も多い症例は、非破裂性大動脈瘤に対しステントグラフト内挿術を行った症例が該当します。開放手術に比べ患者さんの負担が軽減され、在院日数も短縮できます。
次に多い症例は、閉塞性動脈疾患です。閉塞した血管を拡張する手術や詰まった血管を人工血管に替える手術等を実施しています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 103 9.72 9.45 0.00% 33.39
120170x199xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) なし 29 24.24 21.68 0.00% 32.17
120180xx99xx0x 胎児及び胎児付属物の異常 なし 定義副傷病なし 27 6.93 6.13 0.00% 32.11
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 25 9.24 9.57 0.00% 45.48
120180xx02xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 骨盤位娩出術等 24 7.38 7.97 0.00% 32.33
【解説】
最も多い症例は、既往術後妊娠や骨盤位などにより帝王切開が必要となった症例が該当します。当院ではパスを使用しており8泊9日で退院される患者さんが多いです。
当院は地域周産期母子医療センターに指定されており、周産期に関する患者を多く受け入れています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030428xxxxxxxx 突発性難聴 86 10.34 8.81 1.16% 59.57
030400xx99xxxx 前庭機能障害 なし 43 4.28 4.94 2.33% 66.37
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 なし 39 5.87 5.63 0.00% 42.13
030440xx01xxxx 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術 29 6.28 7.52 0.00% 48.24
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 27 8.63 7.94 0.00% 24.93
【解説】
最も多い症例の突発性難聴は、副腎皮質ホルモンの投与を中心に血管拡張剤などの点滴と、高気圧酸素療法などを組み合わせて治療を行います。平均在院日数が全国よりも若干長いのは、当院は高気圧酸素治療室を有しており、高気圧酸素療法を10日間施行しているためと思われます。
2番目に多い症例は、めまいの症例が該当します。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 65 16.74 15.64 26.15% 71.92
010060x2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病1あり 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 35 19.66 17.35 28.57% 77.23
010230xx99x00x てんかん なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 19 6.79 7.48 5.26% 67.74
010060x2990421 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病2あり 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 13 67.77 28.59 38.46% 82.62
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし 11 38.09 20.51 36.36% 80.00
【解説】
当科で多数を占める症例は脳梗塞です。エダラボン(脳保護剤)投与による治療の症例が多数となります。前提条件はありますが、血栓溶解療法(t-PA治療)を行う症例も数多く見られます。急性期を脱した後、後遺障害のリハビリ目的のために転院する割合が高くなっております。
5番目に多い誤嚥性肺炎は、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などを併存し嚥下機能障害がみられる患者さんに発生しやすい病気です。平均年齢も高く、症状が安定した後も転院し治療継続される患者さんが多いのも特徴です。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 49 17.35 12.87 4.08% 69.98  
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 30 7.90 9.12 0.00% 73.77  
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 13 9.46 7.71 7.69% 80.31  
161060xx99x0xx 詳細不明の損傷等 なし 手術・処置等2なし - - - - -  
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし - - - - -  
【解説】
最も多い急性膿皮症は細菌感染で起こる蜂巣炎や丹毒です。外来治療では十分な治療を行えない重症患者さんの入院治療を行っております。
次いで多い症例の帯状疱疹は痛みを伴う紅斑や水疱を症状とする疾患で、抗ウイルス薬による治療を行います。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1あり 82 2.77 2.54 0.00% 72.01
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 54 6.06 7.13 1.85% 74.22
120090xx97xxxx 生殖器脱出症 あり 51 5.16 8.43 0.00% 72.98
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 なし 48 12.35 13.00 2.08% 75.10
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 43 5.19 5.67 0.00% 64.09
【解説】
最も多い症例は前立腺癌が疑われる方への針生検です。1泊2日の入院となります。
2番目に多い症例は膀胱癌に対して手術を行った症例です。経尿道的腫瘍切除術が大半ですが、浸潤癌の場合は膀胱全摘出術を行った例も含まれています。
3番目に多い症例は子宮脱や膀胱脱といった骨盤臓器脱の症例です。主に腹腔鏡下腟仙骨固定術を行っております。当科は女性泌尿器科を専門で設けています。
5番目に多い症例は腎結石、尿管結石に対する経尿道的結石破砕術(TUL)や体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行った症例です。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 66 21.56 18.61 4.55% 71.85
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 42 4.33 3.39 0.00% 71.05
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし 27 31.52 20.51 40.74% 80.37
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 18 16.44 13.30 0.00% 76.83
040190xx99xxxx 胸水、胸膜の疾患(その他) なし 17 19.12 16.43 5.88% 77.29
【解説】
最も多い症例は間質性肺炎で、特発性間質性肺炎、膠原病肺、過敏性肺臓炎などの診療を行っております。
2番目と4番目の症例は肺の悪性腫瘍です。手術適応がある場合には他院と連携して治療を行います。化学療法・放射線療法・免疫療法は当院で実施しております。
3番目は高齢者に多い肺炎です。必要に応じて嚥下機能評価やリハビリテーション、地域連携室に介入してもらい、抗生剤による肺炎治療だけでなく、患者様に合わせた退院までのサポートを行っております。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 162 2.72 3.07 0.00% 70.28
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1/2あり 手術・処置等2なし 148 6.17 4.44 0.00% 68.86
050130xx9900xx 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 69 16.54 17.23 20.29% 78.04
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし 34 24.38 20.51 47.06% 84.53
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 30 16.17 12.09 3.33% 68.27
【解説】
最も多い症例は、狭心症などに対する心臓カテーテル検査のための入院で、当科全症例の3割以上を占めます。この検査の結果、心臓カテーテル治療が必要となった症例が2番目に多い症例に該当します。
虚血性心疾患の症例が多くなっており、緊急手術にも対応しております。
不整脈科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 83 5.43 4.95 0.00% 60.00
050130xx9900xx 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 47 17.62 17.23 6.38% 82.68
050210xx97000x 徐脈性不整脈 あり 手術・処置等1なし、1/3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 39 8.74 10.56 0.00% 76.54
050070xx01x10x 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等21あり 定義副傷病なし 14 4.93 7.14 0.00% 62.07
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし 10 34.60 20.51 70.00% 81.10
【解説】
最も多い症例は、心室期外収縮や心房細動などの頻脈性不整脈に対して経皮的カテーテル心筋焼灼術(アブレーション)を行った症例です。また、心室性不整脈を有する方では突然死のリスクがあるため、必要に応じて植え込み型除細動器(ICD)の移植も行っております。
3番目に多い徐脈性不整脈は、房室ブロックや洞不全症候群などに対しペースメーカー移植術などを行った症例です。インターネット回線を通じて、自宅にいる患者さんの情報を見ることができるホームモニタリングシステムも順次導入しており、異常を早期に発見することができ、将来的には患者さんの通院負担軽減に役立つと期待されています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 52 7.44 8.15 1.92% 71.77
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 44 11.11 11.04 4.55% 65.34
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 なし 40 21.85 13.00 10.00% 78.70
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし 27 27.63 20.51 29.63% 82.56
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 27 14.52 14.01 3.70% 68.67
【解説】
検尿異常、腎機能低下のため検診やかかりつけ医から紹介され、精査のため腎生検を行い、治療する患者さんが徐々に増加しています。バスキュラーアクセス関連の手術(血液透析導入時の内シャント増設、維持透析患者のシャント血管拡張術、シャント血栓除去術)が増加傾向にあり、他院からの手術依頼も増加傾向にあります。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx97x50x 非ホジキンリンパ腫 あり 手術・処置等25あり 定義副傷病なし 11 65.36 31.90 0.00% 80.27
130060xx97x40x 骨髄異形成症候群 あり 手術・処置等24あり 定義副傷病なし - - - - -
130030xx99x4xx 非ホジキンリンパ腫 なし 手術・処置等24あり - - - - -
130010xx97x2xx 急性白血病 あり 手術・処置等22あり - - - - -
130030xx99x6xx 非ホジキンリンパ腫 なし 手術・処置等26あり - - - - -
【解説】
疾患別症例数では、非ホジキンリンパ腫(44例)、骨髄異形成症候群(15例)、骨髄異形成症候群(6例)の順に多いのですが、同じ疾患でも治療が異なるためDPCコードが異なり、患者数が分散したため、このような順位となっております。
特殊な薬剤を使用しなければならない症例などは、DPC対象外となってしまい、上記表には含まれませんが、当科では様々な血液疾患を診療しております。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 107 9.91 9.53 0.93% 75.79
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし 37 28.57 20.51 27.03% 80.54
060140xx97x0xx 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし 34 10.18 10.83 2.94% 75.82
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 なし 手術・処置等2なし 34 6.88 8.83 2.94% 71.85
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 27 5.63 2.66 0.00% 68.85
【解説】
最も多い症例は、総胆管結石性胆管炎や急性胆管炎などで内視鏡による治療を行ったものとなります。緊急入院も数多く受け入れています。
消化管の緊急症例、及び緊急の内視鏡検査も数多く対応しております。
3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 22 3 10 6 16 16 1 8
大腸癌 12 16 33 28 20 30 1 8
乳癌 55 45 14 5 6 11 1 8
肺癌 - 2 15 33 47 30 1 8
肝癌 2 4 3 9 12 20 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【解説】
5大癌とは、日本で発症症例が多いとされる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌のことです。
UICC(国際対がん連合)が定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発巣の大きさと浸潤度)、N(所属リンパ節への転移状況)、M(遠隔転移の有無)を評価し、これらの要素によってがんをⅠ~Ⅳの病期(がん種によって0期もあり)に分類します。
外科では、胃癌、大腸癌、乳癌の患者さんが多く、肝癌は消化器内科で多くの方を診療しております。肺癌は呼吸器内科にて診療をしており手術適用な場合は他院と連携を行っています。
当院は、健康管理センターを併設しており、早期発見・早期治療を目指しております。癌が見つかった場合、「がんトータルケア」のコンセプトのもとに、手術や化学療法、放射線療法といった「治す医療」に加え、緩和医療や生活支援など「支える医療」にも力を入れており、個々の患者さんに合わせた切れ目のない診療を目指しております。
4.成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
  患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 11 12.91 62.09
中等症 117 21.97 82.31
重症 38 27.92 84.74
超重症 14 28.29 83.50
不明 - - -
【解説】
当院の成人市中肺炎の患者さんは、中等症から重症にかけて割合が高い傾向です。平均年齢も高く、A-DROPスコアの年齢の評価項目に該当しているためと考えられます。また、重症度に比例して平均在院日数も長くなっています。
5.脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
I63$ 脳梗塞 3日以内 205 28.64 76.78 35.12%
その他 11 23.73 78.45 63.64%
【解説】
脳梗塞の中でも、特に発症日から3日以内の急性期脳梗塞が集計全体の9割以上を占めています。平均年齢が75歳と後期高齢者の方が多くなっています。
急性期を脱し症状が落ち着くと3割程度の患者さんがリハビリ専門病院などへ転院します。また、5割程度の患者さんは、地域包括ケア病棟へ転棟しリハビリを実施したのち自宅へ退院されています。
6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
小児科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) 164 0.00 23.09 1.22% 0.00
K7151 腸重積症整復術(非観血的) - - - - -
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) - - - - -
K718-22 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの) - - - - -
K6252 リンパ管腫摘出術(長径5cm以上) - - - - -
【解説】
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けております。NICUでの新生児医療分野では、極小未熟児から成熟児を中心とした新生児急性疾患を多数受け入れているため、新生児に関する手術が多くなっております。
外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 69 4.10 5.64 1.45% 60.06
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 56 1.43 8.04 0.00% 62.25
K6335 鼠径ヘルニア手術 53 1.42 2.34 0.00% 70.38
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 26 3.46 12.65 7.69% 75.38
K718-22 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの) 22 1.09 8.18 4.55% 44.68
【解説】
鼠径ヘルニア手術は患者さんの年齢・全身状態・ご希望などを考慮し、鼠径部切開による従来法か、腹腔鏡下手術かを選択しております。虫垂切除術はほぼ全例、胆嚢摘出術は一部の腫瘍を疑う症例を除いて、腹腔鏡下手術を行っております。
がん手術では、乳がん手術が増えており、ご希望もうかがいながら、それぞれの患者さんに適した医療を選択しております。
大腸がん(結腸がん・直腸がん)の手術例も多く、安全性・根治性を考慮し、積極的に腹腔鏡下手術を行っております。
この他に、胃がんなど症例の多いがんもガイドラインに沿って、可能な限り腹腔鏡下に手術を行っております。
腹腔鏡下手術は患者さんの体への負担に配慮した低侵襲手術であり、当科では安全性に十分配慮した上で施行しております。
整形外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 156 1.83 18.24 44.23% 77.44
K0462 骨折観血的手術(前腕) 75 1.44 6.59 4.00% 59.75
K0811 人工骨頭挿入術(股) 73 3.75 20.97 63.01% 81.30
K0821 人工関節置換術(膝) 49 3.18 17.04 4.08% 72.69  
K0731 関節内骨折観血的手術(肘) 41 0.88 13.22 19.51% 71.56  
【解説】
1、3位の術式に対する症例の多くは大腿骨骨折です。高齢者の骨折が増加している現在、手術が必要と考えられたら、全身状態がよければ可能な限り早く手術を行い、早期リハビリ、早期社会復帰を目指しています。
当科では地域連携病院と治療計画を共有することで、術後、リハビリ病院等へ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。
形成外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K476-4 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) 13 1.00 9.85 0.00% 50.69
K0151 皮弁作成術、移動術、切断術、遷延皮弁術(25cm2未満) - - - - -
K333 鼻骨骨折整復固定術 - - - - -
K013-21 全層植皮術(25cm2未満) - - - - -
K013-22 全層植皮術(25cm2以上100cm2未満) - - - - -
【解説】
1位の術式は乳癌に対する乳房切除後の再建です。日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会の再建実施認定施設として保険診療による再建も可能です。
脳神経外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 35 0.49 11.11 11.43% 77.54
K1742 水頭症手術(シャント手術) 17 8.76 24.06 11.76% 75.29
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 10 1.20 21.60 20.00% 62.90
K1642 頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜下) - - - - -
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) - - - - -
【解説】
救命救急センターを併設しておりますので、救急疾患の割合が多く、頭部外傷と脳血管障害で入院される患者さんが多くを占めています。そのため、それら疾患に対する手術数が多くなっています。
当科では早期より神経内視鏡手術を導入し、特発性正常圧水頭症に対しLPシャント(腰椎-腹腔短絡術)を積極的に選択しています。
胸部・心臓血管外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 14 1.64 9.00 0.00% 76.43
K5552 弁置換術(2弁) 13 13.00 21.08 0.00% 68.92
K5612ロ ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 13 3.46 9.15 0.00% 79.77
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) - - - - -
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) - - - - -
【解説】
腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術を多く実施しています。開放手術よりも患者さんの負担が軽減され、入院期間も短縮できます。動脈硬化や血栓などによる血管のつまりに対する人工血管を用いた手術も多く実施しています。
2位は弁膜症に対する手術です。術前から術後まで慎重に管理させていただいています。
産婦人科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術 選択帝王切開 115 5.03 6.96 0.00% 33.59
K8981 帝王切開術 緊急帝王切開 59 3.44 7.24 0.00% 33.44
K877 子宮全摘術 21 1.00 8.48 0.00% 50.52
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 21 1.24 3.52 0.00% 41.67
K861 子宮内膜掻爬術 19 0.00 1.21 0.00% 54.32
【解説】
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けています。ハイリスク妊娠・分娩の管理入院、緊急母体搬送など可能な限り対応していますので、予定・緊急共に帝王切開術の術数が多くなっています。
眼科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 10 0.00 1.40 0.00% 67.30
K225-2 結膜腫瘍摘出術 - - - - -
K224 翼状片手術(弁の移植を要する) - - - - -
K269 虹彩整復・瞳孔形成術 - - - - -
K278 硝子体注入・吸引術 - - - - -
【解説】
1位は白内障に対する術式です。ほとんどの該当症例は地域包括ケア病棟に入院していただいておりますので、この計算上計上されていませんが該当手術は数多く実施しています。眼科は白内障に限らずほとんどの症例がDPC対象外病棟に入院のため症例数に計上されていません。
耳鼻咽喉科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 25 1.48 6.40 0.00% 27.08
K3191 鼓室形成手術(耳小骨温存術) 20 1.75 3.45 0.00% 42.05
K3932 喉頭腫瘍摘出術(直達鏡) 18 1.44 1.00 0.00% 59.78
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 17 1.41 5.29 0.00% 61.00
K3192 鼓室形成手術(耳小骨再建術) - - - - -
【解説】
1位は扁桃炎を繰り返す方、もしくは手術にて睡眠時無呼吸の大幅な改善が見込める方に行う手術です。
次いで慢性中耳炎に対する手術です。短期の退院を心がけています。
3位は声帯ポリープ・喉頭腫瘍等を直達喉頭鏡を用いて切除する手術となっております。
4位は慢性副鼻腔炎に対する手術です。原則的にまずは薬物治療を2~3ヶ月行い、効果が得られない場合は入院していただき鼻内内視鏡を用いて手術を行います。
皮膚科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 15 0.87 6.93 6.67% 80.20
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上) - - - - -
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) - - - - -
K013-21 全層植皮術(25cm2未満) - - - - -
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) - - - - -
【解説】
皮膚悪性腫瘍切除術は扁平上皮癌や基底細胞癌などの悪性腫瘍の手術です。高齢者の患者さんが増加しており、より低侵襲の検査・治療、入院期間の短縮を心がけております。
泌尿器科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036 イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 55 1.60 4.58 1.82% 74.25
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 54 1.02 2.48 0.00% 62.56
K865-2 腹腔鏡下仙骨腟固定術 43 1.02 3.35 0.00% 72.44
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 40 2.48 9.10 7.50% 72.90
K843-2 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術 18 2.00 14.61 5.56% 70.50
【解説】
1位は膀胱がんに対する手術となっております。病期・状態に応じて手術、放射線、化学療法を選択します。
2位は尿路結石症に対する手術です。内視鏡での結石破砕を行います。早期に退院可能で負担も少なくなるよう努めております。
また、当院は女性泌尿器科を有しておりますので、子宮脱、及び骨盤臓器脱に対する手術が増加しております。
循環器内科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 126 3.56 4.19 0.00% 70.13
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 (不安定狭心症) 32 0.38 8.91 3.13% 65.03
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 25 0.04 15.04 4.00% 67.80
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 17 3.76 3.35 0.00% 65.59
K5481 経皮的冠動脈形成術(高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテル) - - - - -
【解説】
虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療の手術が上位を占めました。
一刻を争う緊急治療も数多く対応しています。
不整脈科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 67 2.06 3.24 0.00% 61.90
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) 34 1.94 4.29 0.00% 57.74
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 24 2.92 10.50 0.00% 81.58
K597-2 ペースメーカー交換術 10 1.30 2.80 0.00% 79.60
K5993 植込型除細動器移植術(皮下植込型リード) - - - - -
【解説】
1、2位は頻脈性不整脈に対する手術です。カテーテルアブレーションと呼ばれます。この手術のような最新の侵襲的治療と薬物療法を中心とした非侵襲的治療をうまく組み合わせながら患者さんにとってよりよい方向に進むような治療を行っていきます。
3位は徐脈性不整脈に対する手術です。ペースメーカーを移植された患者さんの情報をインターネット回線を通じてみることができるホームモニタリングシステムも順次導入しております。
腎臓内科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 60 5.53 9.10 5.00% 71.20
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) 24 5.42 8.33 20.83% 69.38
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) 13 3.69 13.31 0.00% 71.00
K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施) - - - - -
K607-3 上腕動脈表在化法 - - - - -
【解説】
バスキュラーアクセス関連の手術件数は増加傾向にあります。自己血管だけでなく、人工血管を用いたバスキュラーアクセス作成も行っています。腹膜透析のためのカテーテル挿入術も当科で実施しています。
消化器内科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 79 2.75 15.11 5.06% 77.77
K654 内視鏡的消化管止血術 42 0.98 9.26 4.76% 75.50
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの 29 1.55 7.48 3.45% 74.52
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 28 1.75 7.71 0.00% 73.54
K6872 内視鏡的乳頭切開術 胆道砕石術を伴うもの 23 1.74 8.39 8.70% 79.83
【解説】
当科は内視鏡的治療を積極的に実施しております。
高齢者の患者さんが増加しており、より低侵襲の検査・治療、入院期間の短縮を心がけております。
7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 1 0.14%
異なる 2 0.15%
180010 敗血症 同一 29 0.38%
異なる 17 0.31%
180035 その他の真菌感染症 同一 2 0.15%
異なる 2 0.14%
180040 手術・処置等の合併症 同一 37 0.52%
異なる - -
【解説】
感染症重篤状態で受診され敗血症を契機となり入院される症例が多く見られます。播種性血管内凝固症候群(DIC)は重篤な合併症ですが、当院は救命センターを有しており重篤な患者さんを受け入れているため一定の発生率になると思われます。
手術や処置などは、合併症を起こさないよう細心の注意を払って診療・治療を行っております。臨床上ゼロにするのは難しいことですが、より確率が低くなるよう最善を尽くしてまいります。

令和元年度 静岡済生会総合病院 病院指標

【対象データ】

令和:元年度(令和元年4月1日~令和2年3月31日)中に当院を退院した患者さんのデータを集計対象としています。
ただし、健康保険(公費、生活保護を含む)を使用した患者さんを対象とし、自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さんは含まれません。

  1. 1.年齢階級別退院患者数
  2. 2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 4.成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 5.脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. 7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
1.年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1,033 213 304 539 649 829 1,327 2,072 1,666 561
【解説】
当院は、静岡市駿河区唯一の公的医療機関であり、地域医療支援病院として幅広い年齢層の患者さんを診察しております。
特に小児の患者さんは、静岡医療圏において小児専門病院に次ぐ患者数となっております。
また、60歳以上の患者さんが病院全体の6割を超えており、症状が比較的重症になりやすい高齢者の入院が多くなる傾向にあります。
2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内分泌代謝科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 12 13.33 13.41 8.33% 59.17  
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 12 21.25 13.72 8.33% 61.25 糖尿病教育入院
100071xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) なし 手術・処置等21あり 定義副傷病あり 重症度等85歳未満 - - - - -  
100070xx99x010 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) なし 手術・処置等2なし 定義副傷病あり 重症度等85歳未満 - - - - -  
100070xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) なし 手術・処置等21あり 定義副傷病あり 重症度等85歳未満 - - - - -  
【解説】
糖尿病治療をこれから始める方、糖尿病コントロールの悪い方、進行した糖尿病合併症のある方に必要な糖尿病教育入院の患者さんが多くいらっしゃいます。当院には糖尿病専門スタッフ(糖尿病認定看護師、糖尿病療養指導士、看護師、薬剤師、栄養士)が複数おり、日常生活の指導、自己血糖測定指導、インスリン自己注射指導、服薬指導などを行っております。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし 115 5.25 6.19 4.35% 1.59 小児肺炎・急性気管支炎
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1あり 108 1.16 2.15 0.00% 2.30 食物負荷試験
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 59 4.10 5.39 0.00% 4.78
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 59 8.07 6.17 1.69% 0.02  
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし 52 5.88 6.64 0.00% 2.92 小児喘息様気管支炎
【解説】
当科では、気管支炎や肺炎といった小児呼吸器疾患の症例が多くなっております。 2番目に多い症例は、食物アレルギー検査のための入院です。基本は日帰り入院で検査を実施していきます。当院は、地域周産期母子医療センターに指定されており、新生児の受け入れが多くなっております。DPCでは診療内容によって細分化され件数が分散していますが、 新生児に関する症例は多く占めています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2なし 75 9.77 10.34 0.00% 63.03 乳腺切除術
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上)ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 69 4.59 4.85 0.00% 68.58 鼠径ヘルニア手術
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 52 7.33 8.89 0.00% 69.83
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 28 16.32 15.02 3.57% 70.64 結腸切除術
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 28 5.50 54.45 0.00% 29.50 虫垂切除術
【解説】
当院では「がんトータルケア」のコンセプトのもとに、「治す医療」と「支える医療」の両面からがん診療に力を入れております。
乳がん、大腸がん、を罹患する患者さんが増加しており、当院で治療を受ける方も増えています。
がん以外では、鼠径部ヘルニアの手術症例が多く、また、救急医療に力を注いでいることもあり、当科では腸閉塞、胆嚢炎、虫垂炎などの腹部救急疾患の入院症例が上位を占めています。腸閉塞は点滴や経鼻チューブなどで保存的に治療することも多い疾患ですが、手術が必要となった場合は可能な限り腹腔鏡下手術を行い、良好な成績を得ています。虫垂炎はDPC分類の影響で症例が分散しておりますが、トータルではイレウスを超える症例数です。虫垂炎、胆嚢炎については手術適応があれば、ほぼ全例腹腔鏡下手術を行っております。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 227 30.69 25.94 61.23% 81.99 大腿骨頸部骨折手術
160760xx97xxxx 前腕の骨折 手術あり 81 3.56 5.54 0.00% 61.21
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 定義副傷病なし 46 34.80 19.40 41.30% 81.54
160780xx97xx0x 手関節周辺骨折脱臼 手術あり 定義副傷病なし 45 4.24 4.11 0.00% 41.82
070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 なし 手術・処置等21あり 36 3.36 2.73 0.00% 71.36 脊髄造影検査
【解説】
最も多い症例は、大腿骨骨折で骨折手術や人工骨頭挿入手術などを行っている症例です。高齢化に伴い骨粗鬆症などで転倒により生じやすい病気です。地域連携病院と治療計画を共有(地域連携パス)することで、リハビリ病院などへ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。外傷患者、救急患者の受け入れが多くなっています。当院では、上肢の外科を専門とする手外科・マイクロサージャリーセンターを有しており、その症例も数多く対応しています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 あり 手術・処置等2なし 12 2.33 3.10 0.00% 71.08
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし 11 7.00 4.67 0.00% 54.36
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし - - - - -
100100xx97x1xx 糖尿病足病変 あり 手術・処置等2あり - - - - -
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし - - - - -
【解説】
当科で最も多い症例は、加齢等によりまぶたを開ける筋肉(眼瞼挙筋)の作用が弱く、まぶたが下がり、眼の瞳孔(ひとみ)にかぶさる状態である眼瞼下垂に対する手術入院です。基本1泊2日の早期退院です。2番目に多い症例は良性腫瘍の摘出手術です。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 33 21.76 18.81 69.70% 68.42
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 32 12.25 9.67 6.25% 76.63
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 31 10.55 7.34 3.23% 66.97
160100xx99x01x 頭蓋・頭蓋内損傷 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病あり 14 38.07 21.73 28.57 77.71
010040x199x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 13 25.38 20.96 53.85% 70.62
【解説】
当科で多数を占める症例は、脳振盪や外傷性くも膜下出血、急性硬膜下血腫、外傷性慢性硬膜下血腫です。手術の有無で分かれます。早期退院を心がけ、患者さんの負担のないよう、努めています。
次いで多い症例は、非外傷性の脳出血で脳の視床や被殻といったところからの出血が多くみられます。出血量が多い場合には手術(脳内血栓除去術)を選択することもあります。急性期を脱し状態が落ち着くと、リハビリ目的に転院する割合が高くなっています。
胸部・心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし 16 9.81 11.75 0.00% 77.00 大動脈ステント留置術
050161xx99000x 解離性大動脈瘤 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 11 19.73 17.34 0.00% 80.73
050170xx02000x 閉塞性動脈疾患 動脈形成術、吻合術 指(手、足)の動脈等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 11 15.00 16.61 0.00% 75.36  
050130xx99000x 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 10 21.80 17.71 0.00% 72.60  
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 定義副傷病なし - - - - -  
【解説】
最も多い症例は、非破裂性大動脈瘤に対しステントグラフト内挿術を行った症例が該当します。開放手術に比べ患者さんの負担が軽減され、在院日数も短縮できます。
次に多い症例は、解離性大動脈瘤です。該当年度は手術を実施せず保存治療の症例件数が多かった傾向ですが、必要に応じて手術も検討していきます。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 90 9.88 9.66 0.00% 33.69 帝王切開術
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし 41 24.32 19.06 9.76% 30.88
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2なし 38 4.13 3.13 0.00% 41.97 円錐切除術
120180xx99xxxx 胎児及び胎児付属物の異常なし 37 9.00 6.69 0.00% 33.27
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 32 10.13 9.71 0.00% 44.41 腹式単純子宮全摘術
【解説】
最も多い症例は、既往術後妊娠や骨盤位などにより帝王切開が必要となった症例が該当します。当院ではパスを使用しており8泊9日で退院される患者さんが多いです。
当院は地域周産期母子医療センターに指定されており、周産期に関する患者を多く受け入れています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030428xxxxxxxx 突発性難聴 111 10.23 8.93 0.00% 63.58 突発性難聴
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 82 5.37 5.45 0.00% 42.78
030400xx99xxxx 前庭機能障害 なし 60 4.87 5.01 0.00% 66.40
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 52 8.25 7.80 0.00% 23.17 扁桃摘出術
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 29 9.90 9.00 0.00% 52.97 ハント症候群
【解説】
最も多い症例の突発性難聴は、副腎皮質ホルモンの投与を中心に血管拡張剤などの点滴と、高気圧酸素療法などを組み合わせて治療を行っています。点滴自体は10日間なので全国平均と変わりありませんが、当院の平均在院日数が全国よりも長いのは、当院は高気圧酸素治療室を有しており、遠方からの紹介患者さんが多く、毎日の通院が困難にて入院のまま継続していただいているのが要因と考えられます。駿河区・葵区の患者さんはほぼ10日間の入院です。
2番目に多い症例は、扁桃周囲膿瘍や急性化膿性扁桃炎などで抗生剤などの点滴による治療を行った症例が該当します。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 74 16.45 16.13 25.68% 72.12
010060x2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病1あり 発症前Rankin Scale 0、1又は2 32 17.13 18.24 21.88% 77.16
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 21 21.24 20.84 23.81% 83.95
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 17 27.82 16.16 52.94% 69.65
010061xxxxx0xx 一過性脳虚血発作 手術・処置など2なし 15 6.13 6.22 0.00% 69.47
【解説】
当科で多数を占める症例は脳梗塞です。エダラボン(脳保護剤)投与による治療の症例が多数となります。前提条件はありますが、血栓溶解療法(t-PA治療)を行う症例も数多く見られます。急性期を脱した後、後遺障害のリハビリ目的のために転院する割合が高くなっております。
3番目に多い誤嚥性肺炎は、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などを併存し嚥下機能障害がみられる患者さんに発生しやすい病気です。平均年齢も高く、症状が安定した後も転院し治療継続される患者さんが多いのも特徴です。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 46 14.35 12.55 0.00% 63.00  
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 35 8.00 9.00 2.86% 68.40 帯状疱疹
080100xxxx0xxx 薬疹、中毒疹 手術・処置等1なし - - - - -  
080030xxxxxxxx 疱疹(帯状疱疹を除く。)、その類症 - - - - -  
080080xxxxxxxx 痒疹、蕁麻疹 - - - - -  
080270xxxx0xxx 食物アレルギー 手術・処置等1なし - - - - -  
【解説】
最も多い急性膿皮症は細菌感染で起こる蜂巣炎や丹毒です。外来治療では十分な治療を行えない重症患者さんの入院治療を行っております。
次いで多い症例の帯状疱疹は痛みを伴う紅斑や水疱を症状とする疾患で、抗ウイルス薬による治療を行います。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1あり 定義副傷病なし 97 2.02 2.49 0.00% 70.91 前立腺生検検査
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 88 5.42 7.07 1.14% 73.41 経尿道的膀胱腫瘍切除術
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし 62 4.87 5.61 0.00% 57.76 経尿道的尿管結石砕石術
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 なし 定義副傷病なし 56 12.80 12.58 1.79% 71.66
120090xx97xxxx 生殖器脱出症 あり 50 5.32 8.65 0.00% 72.02 膣仙骨固定術
【解説】
最も多い症例は前立腺癌が疑われる方への針生検です。1泊2日の入院となります。
2番目に多い症例は膀胱癌に対して手術を行った症例です。経尿道的腫瘍切除術が大半ですが、浸潤癌の場合は膀胱全摘出術を行った例も含まれています。
3番目に多い症例は腎結石、尿管結石に対する経尿道的結石破砕術(TUL)や体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行った症例です。
5番目に多い症例は子宮脱や膀胱脱といった骨盤臓器脱の症例です。主に腹腔鏡下腟仙骨固定術を行っております。当科は女性泌尿器科を専門で設けています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 57 4.44 3.34 1.75% 70.68 気管支鏡検査
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 53 22.36 18.84 3.77% 70.77
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 46 32.28 20.84 26.09% 80.26
050130xx99000x 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 22 24.95 17.71 13.64% 83.73
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 なし 定義副傷病なし 21 29.71 12.58 9.52% 77.29
【解説】
最も多い症例は肺の悪性腫瘍です。手術適応がある場合には他院と連携して治療を行います。化学療法・放射線療法・免疫療法は当院で実施しております。
2番目に多い症例は間質性肺炎で、特発性間質性肺炎、膠原病肺、過敏性肺臓炎などの診療を行っております。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 173 2.65 3.01 0.00% 69.27 冠動脈造影検査(CAG)橈骨
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 112 5.86 4.40 0.00% 69.43 冠動脈治療(PCI)橈骨
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 45 17.02 17.71 8.89% 78.04
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 42 15.76 12.37 2.38% 68.95
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 40 24.90 20.84 42.50% 85.68
【解説】
最も多い症例は、狭心症などに対する心臓カテーテル検査のための入院で、当科全症例の3割以上を占めます。この検査の結果、心臓カテーテル治療が必要となった症例が2番目に多い症例に該当します。
虚血性心疾患の症例が多くなっており、緊急手術にも対応しております。
不整脈科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 78 4.87 5.02 0.00% 58.63 経皮的心筋焼灼術(アブレーション)
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 45 17.64 17.71 4.44% 80.84
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 39 10.08 10.80 2.56% 78.38 ペースメーカー・ICD新規植え込み手術
050070xx01x10x 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2あり 副傷病なし 20 5.05 7.20 0.00% 60.50
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 12 38.83 20.84 16.67% 87.58
【解説】
最も多い症例は、心室期外収縮や心房細動などの頻脈性不整脈に対して経皮的カテーテル心筋焼灼術(アブレーション)を行った症例です。また、心室性不整脈を有する方では突然死のリスクがあるため、必要に応じて植え込み型除細動器(ICD)の移植も行っております。
3番目に多い徐脈性不整脈は、房室ブロックや洞不全症候群などに対しペースメーカー移植術などを行った症例です。インターネット回線を通じて、自宅にいる患者さんの情報を見ることができるホームモニタリングシステムも順次導入しており、異常を早期に発見することができ、将来的には患者さんの通院負担軽減に役立つと期待されています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 49 13.18 11.67 20.41% 70.29
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 副傷病なし 38 5.74 8.48 2.63% 64.95 シャント増設手術
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 37 35.38 20.84 32.43% 81.62
050130xx99000x 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 25 21.56 17.71 8.00% 73.92
110280xx991x0x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病なし 22 6.18 7.00 0.00% 48.95 腎生検
【解説】
検尿異常、腎機能低下のため検診やかかりつけ医から紹介され、精査のため腎生検を行い、治療する患者さんが徐々に増加しています。バスキュラーアクセス関連の手術(血液透析導入時の内シャント増設、維持透析患者のシャント血管拡張術、シャント血栓除去術)が増加傾向にあり、他院からの手術依頼も増加傾向にあります。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx97x40x 非ホジキンリンパ腫 あり 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 20 101.25 31.30 0.00% 75.40
130060xx97x40x 骨髄異形成症候群 あり 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 15 63.47 20.30 0.00% 81.27
130110x0xxx00x 出血性疾患(その他) (16歳以上) 手術・処置等2なし  定義副傷病なし - - - - -
130040xx99x5xx 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 なし 手術・処置等2 5あり - - - - -
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし - - - - -
【解説】
疾患別症例数では、非ホジキンリンパ腫(42例)、骨髄異形成症候群(22例)、多発性骨髄腫(55例)、の順に多いのですが、同じ疾患でも治療が異なるためDPCコードが異なり、患者数が分散したため、このような順位となっております。特殊な薬剤を使用しなければならない症例などは、DPC対象外となってしまい、上記表には含まれませんが、当科では様々な血液疾患を診療しております。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 74 9.16 9.79 0.00% 75.65
060280xxxxxxxx アルコール性肝障害 26 14.19 14.62 0.00% 55.62
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 18 13.06 10.49 0.00% 72.83
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 なし 17 6.82 7.65 0.00% 71.88
060340xx99x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 17 15.47 9.68 0.00% 79.24
【解説】
最も多い症例は、総胆管結石性胆管炎や急性胆管炎などで内視鏡による治療を行ったものとなります。
消化管の緊急症例、及び緊急の内視鏡検査も数多く対応しております。
3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 12 - - - 17 11 1 8
大腸癌 15 32 29 28 22 19 1 8
乳癌 71 24 - - - 21 1 8
肺癌 - - 15 49 46 24 1 8
肝癌 - - - - - 12 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【解説】
5大癌とは、日本で発症症例が多いとされる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌のことです。
UICC(国際対がん連合)が定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発巣の大きさと浸潤度)、N(所属リンパ節への転移状況)、M(遠隔転移の有無)を評価し、これらの要素によってがんをⅠ~Ⅳの病期(がん種によって0期もあり)に分類します。
外科では、胃癌、大腸癌、乳癌の患者さんが多く、肝癌は消化器内科で多くの方を診療しております。
肺癌に関しては、平成28年度より呼吸器内科の常勤医師が着任いたしましたので、年々症例数が増加しております。
当院は、健康管理センターを併設しており、早期発見・早期治療を目指しております。癌が見つかった場合、「がんトータルケア」のコンセプトのもとに、手術や化学療法、放射線療法といった「治す医療」に加え、緩和医療や生活支援など「支える医療」にも力を入れており、個々の患者さんに合わせた切れ目のない診療を目指しております。
4.成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
  患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 36 13.47 51.56
中等症 163 22.63 78.12
重症 49 22.80 82.45
超重症 16 25.94 87.06
不明 - - -
【解説】
当院の成人市中肺炎の患者さんは、中等症から重症にかけて割合が高い傾向です。平均年齢も高く、A-DROPスコアの年齢の評価項目に該当しているためと考えられます。また、重症度に比例して平均在院日数も長くなっています。
5.脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
I63$ 脳梗塞 3日以内 236 23.28 75.63 33.47%
その他 11 18.27 71.82 9.09%
【解説】
脳梗塞の中でも、特に発症日から3日以内の急性期脳梗塞が集計全体の8割以上を占めています。平均年齢が75歳と後期高齢者の方が多くなっています。
急性期を脱し症状が落ち着くと3割程度の患者さんがリハビリ専門病院などへ転院します。また、5割程度の患者さんは、そのまま自宅へ退院されています。
6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
小児科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの 137 0.00 21.26 1.46% 0.00
K9132 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの 13 0.00 66.62 15.38% 0.00
K7151 腸重積症整復術(非観血的) - - - - -
K331 鼻腔粘膜焼灼術 - - - - -
K626-2 リンパ節膿瘍切開術 - - - - -
【解説】
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けております。NICUでの新生児医療分野では、極小未熟児から成熟児を中心とした新生児急性疾患を多数受け入れているため、新生児に関する手術が多くなっております。
外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 61 2.41 4.67 0.00% 61.07 腹腔鏡下胆嚢摘出術
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 51 1.00 7.31 0.00% 62.27 乳腺切除術
K6335 鼠径ヘルニア手術 42 0.86 2.10 0.00% 71.55 鼠径ヘルニア手術
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 41 6.00 15.39 4.88% 71.29 腹腔鏡下結腸切除術
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周辺膿瘍を伴わないもの) 27 0.26 4.19 0.00% 29.67 虫垂切除術
【解説】
鼠径ヘルニア手術は患者さんの年齢・全身状態・ご希望などを考慮し、鼠径部切開による従来法か、腹腔鏡下手術かを選択しております。虫垂切除術はほぼ全例、胆嚢摘出術は一部の腫瘍を疑う症例を除いて、腹腔鏡下手術を行っております。
がん手術では、乳がん手術が増えており、ご希望もうかがいながら、それぞれの患者さんに適した医療を選択しております。
大腸がん(結腸がん・直腸がん)の手術例も多く、安全性・根治性を考慮し、積極的に腹腔鏡下手術を行っております。
この他に、胃がんなど症例の多いがんもガイドラインに沿って、可能な限り腹腔鏡下に手術を行っております。
腹腔鏡下手術は患者さんの体への負担に配慮した低侵襲手術であり、当科では安全性に十分配慮した上で施行しております。
整形外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 182 1.79 24.25 48.35% 78.10 大腿骨頸部骨折手術
K0462 骨折観血的手術(前腕) 85 1.21 9.58 2.35% 62.86
K0811 人工骨頭挿入術(股) 72 3.97 25.76 66.67% 81.15
K0463 骨折観血的手術(鎖骨) 43 1.35 7.05 4.65% 51.35  
K0731 関節内骨折観血的手術(肘) 41 2.61 23.37 24.39% 63.61  
【解説】
1、3位の術式に対する症例の多くは大腿骨骨折です。高齢者の骨折が増加している現在、手術が必要と考えられたら、全身状態がよければ可能な限り早く手術を行い、早期リハビリ、早期社会復帰を目指しています。
当科では地域連携病院と治療計画を共有することで、術後、リハビリ病院等へ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。
脳神経外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 33 1.33 14.24 15.15% 80.67
K1742 水頭症手術(シャント手術) 14 22.36 36.93 28.57% 72.50
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 13 1.77 28.77 38.46% 68.00
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの 11 5.00 43.55 0.00% 65.55
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) - - - - -
【解説】
救命救急センターを併設しておりますので、救急疾患の割合が多く、頭部外傷と脳血管障害で入院される患者さんが多くを占めています。そのため、それら疾患に対する手術数が多くなっています。
当科では早期より神経内視鏡手術を導入し、特発性正常圧水頭症に対しLPシャント(腰椎-腹腔短絡術)を積極的に選択しています。
胸部・心臓血管外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5612ロ ステントグラフト内挿術 腹部大動脈 18 2.11 10.17 0.00% 74.28 大動脈ステント留置術
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) 18 8.72 17.78 0.00% 75.39
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) 11 8.55 18.18 0.00% 63.18
K5552 弁置換術(2弁) 11 8.00 21.27 0.00% 71.91
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 - - - - -
【解説】
腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術を多く実施しています。開放手術よりも患者さんの負担が軽減され、入院期間も短縮できます。動脈硬化や血栓などによる血管のつまりに対する人工血管を用いた手術も多く実施しています。
3位は虚血性心疾患に対する手術、4位は弁膜症に対する手術です。術前から術後まで慎重に管理させていただいています。
産婦人科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術 選択帝王切開 103 4.65 6.97 0.00% 34.06 帝王切開術
K8981 帝王切開術 緊急帝王切開 55 2.84 7.24 0.00% 32.78 緊急帝王切開術
K867 子宮頸部(膣部)切除術 35 0.97 2.17 0.00% 42.43 円錐切除術
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 35 1.09 3.29 0.00% 37.86 子宮附属器腫瘍摘出術
K877 子宮全摘術 28 0.96 9.14 0.00% 50.64 腹腔鏡下子宮全摘術
【解説】
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けています。ハイリスク妊娠・分娩の管理入院、緊急母体搬送など可能な限り対応していますので、予定・緊急共に帝王切開術の術数が多くなっています。
耳鼻咽喉科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 52 0.98 6.42 0.00% 23.90 扁桃摘出術
K3932 喉頭腫瘍摘出術 直達鏡によるもの 23 1.26 1.83 0.00% 61.09 喉頭顕微鏡下手術(2泊3日)喉頭顕微鏡下手術(6泊7日)
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 22 1.27 5.45 0.00% 58.59 慢性副鼻腔炎手術
K4611 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術(片葉のみ) 13 1.00 5.08 0.00% 59.69 甲状腺全摘術
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 - - - - -
【解説】
1位は扁桃炎を繰り返す方、もしくは手術にて睡眠時無呼吸の大幅な改善が見込める方に行う手術です。
次いで声帯ポリープ・喉頭腫瘍等を直達喉頭鏡を用いて切除する手術となっております。
3位は慢性副鼻腔炎に対する手術です。原則的にまずは薬物治療を2~3ヶ月行い、効果が得られない場合は入院していただき鼻内内視鏡を用いて手術を行います。
泌尿器科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036 イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 84 1.27 3.38 1.19% 73.23 経尿道的膀胱腫瘍切除術
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 72 1.13 2.47 0.00% 58.08 経尿道的尿管結石砕石術
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 45 1.91 11.80 2.22% 69.09
K865-2 腹腔鏡下仙骨腟固定術 44 1.16 3.23 0.00% 71.18 膣仙骨固定術
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) 23 1.09 5.70 0.00% 72.91 経尿道的前立腺切除術
【解説】
1位は膀胱がんに対する手術となっております。病期・状態に応じて手術、放射線、化学療法を選択します。
2位は尿路結石症に対する手術です。内視鏡での結石破砕を行います。早期に退院可能で負担も少なくなるよう努めております。
また、当院は女性泌尿器科を有しておりますので、子宮脱、及び骨盤臓器脱に対する手術が増加しております。
循環器内科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 98 3.23 3.28 0.00% 69.52 冠動脈治療(PCI)橈骨
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの 29 0.14 17.38 6.90% 72.10
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの 24 0.04 15.79 4.17% 67.79
K5481 経皮的冠動脈形成術(高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテル) 15 3.00 6.60 0.00% 73.73
K5463 経皮的冠動脈形成術 その他のもの 13 4.62 3.31 0.00% 65.77
【解説】
虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療の手術が上位を占めました。
一刻を争う緊急治療も数多く対応しています。
不整脈科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの 81 1.27 3.32 0.00% 60.07 経皮的心筋焼灼術
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術 その他のもの 25 2.12 2.56 0.00% 57.28
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 24 3.38 10.21 4.17% 79.96 ペースメーカー・ICD植え込み術
K597-2 ペースメーカー交換術 13 2.00 4.23 0.00% 81.46 ペースメーカー・ICD交換術
K5973 植込型心電図記録計移植術 - - - - -
【解説】
1、2位は頻脈性不整脈に対する手術です。カテーテルアブレーションと呼ばれます。この手術のような最新の侵襲的治療と薬物療法を中心とした非侵襲的治療をうまく組み合わせながら患者さんにとってよりよい方向に進むような治療を行っていきます。
3位は徐脈性不整脈に対する手術です。ペースメーカーを移植された患者さんの情報をインターネット回線を通じてみることができるホームモニタリングシステムも順次導入しております。
腎臓内科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 69 3.65 4.83 33.33% 69.83
K610-3 内シャント設置術 52 7.90 18.62 7.69% 64.60 シャント造設術1泊シャント造設術2泊
K6147 血管移植術,バイパス移植術 その他の動脈 - - - - -
K607-3 上腕動脈表在化法 - - - - -
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
【解説】
バスキュラーアクセス関連の手術件数は増加傾向にあります。自己血管だけでなく、人工血管を用いたバスキュラーアクセス作成も行っています。腹膜透析のためのカテーテル挿入術も当科で実施しています。
消化器内科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 48 1.19 15.77 4.17% 79.08
K6872 内視鏡的乳頭切開術 胆道砕石術を伴うもの 25 0.80 7.08 0.00% 74.40
K654 内視鏡的消化管止血術 24 0.38 17.21 12.50% 70.71
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの 17 2.41 11.82 0.00% 71.12
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 14 6.71 5.57 0.00% 60.93
【解説】
当科は内視鏡的治療を積極的に施行しております。
高齢者の患者さんが増加しており、より低侵襲の検査・治療、入院期間の短縮を心がけております。
7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 11 0.20%
180010 敗血症 同一 45 0.49%
異なる 27 0.29%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 19 0.31%
異なる - -
【解説】
感染症重篤状態で受診され敗血症を契機となり入院される症例が多く見られます。播種性血管内凝固症候群(DIC)は重篤な合併症ですが、当院は救命センターを有しており重篤な患者さんを受け入れているため一定の発生率になると思われます。
手術や処置などは、合併症を起こさないよう細心の注意を払って診療・治療を行っております。臨床上ゼロにするのは難しいことですが、より確率が低くなるよう最善を尽くしてまいります。

平成30年度 静岡済生会総合病院 病院指標

【対象データ】

平成30年度(平成30年4月1日~平成31年3月31日)中に当院を退院した患者さんのデータを集計対象としています。
ただし、健康保険(公費、生活保護を含む)を使用した患者さんを対象とし、自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さんは含まれません。

  1. 1.年齢階級別退院患者数
  2. 2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 4.成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 5.脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. 7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
1.年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1,062 213 333 621 640 848 1,423 2,100 1,885 617
【解説】
当院は、静岡市駿河区唯一の公的医療機関であり、地域医療支援病院として幅広い年齢層の患者さんを診察しております。
特に小児の患者さんは、静岡医療圏において小児専門病院に次ぐ患者数となっております。
また、60歳以上の患者さんが病院全体の6割を超えており、症状が比較的重症になりやすい高齢者の入院が多くなる傾向にあります。
2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
内分泌代謝科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2あり 副傷病なし 85歳未満 11 11.09 13.90 0.00% 57.27 糖尿病教育入院
100070xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2あり 副傷病あり85歳未満 - - - - -  
100071xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2あり 副傷病あり 85歳未満 - - - - -  
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 副傷病なし - - - - -
100070xx99x000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 85歳未満 - - - - -  
【解説】
糖尿病治療をこれから始める方、糖尿病コントロールの悪い方、進行した糖尿病合併症のある方に必要な糖尿病教育入院の患者さんが多くいらっしゃいます。当院には糖尿病専門スタッフ(糖尿病認定看護師、糖尿病療養指導士、看護師、薬剤師、栄養士)が複数おり、日常生活の指導、自己血糖測定指導、インスリン自己注射指導、服薬指導などを行っております。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし 96 6.05 6.19 0.00% 1.06 小児肺炎・急性気管支炎
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 90 8.21 6.17 2.22% 0.00
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1あり 86 1.06 2.14 0.00% 2.30 食物負荷試験
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 64 4.56 5.42 0.00% 3.63
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし 63 5.79 6.62 1.59% 2.79 小児喘息様気管支炎
【解説】
当科では、気管支炎や肺炎といった小児呼吸器疾患の症例が多くなっております。2番目に多い症例は、羊水大量吸引症候群や新生児黄疸などの新生児疾患ですが、DPCコードは出生体重によって細分化されているため患者数が分散されております。出生体重による細分化を除外すると、当科で最も多い疾患となります。当院は、地域周産期母子医療センターに指定されており、新生児の受け入れが多くなっております。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 100 4.59 4.96 0.00% 66.35 鼠径ヘルニア手術
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2なし 61 10.98 10.59 0.00% 60.59 乳腺切除術
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 56 8.04 8.95 3.57% 65.50
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 28 6.46 7.30 0.00% 60.46 腹腔鏡下胆嚢摘出術
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 26 5.54 5.49 0.00% 40.08 虫垂切除術
【解説】
当院では「がんトータルケア」のコンセプトのもとに、「治す医療」と「支える医療」の両面からがん診療に力を入れております。 乳がん、大腸がん、を罹患する患者さんが増加しており、当院で治療を受ける方も増えています。
がん以外では、鼠径部ヘルニアの手術症例が多く、また、救急医療に力を注いでいることもあり、当科では腸閉塞、胆嚢炎、虫垂炎などの腹部救急疾患の入院症例が上位を占めています。腸閉塞は点滴や経鼻チューブなどで保存的に治療することも多い疾患ですが、手術が必要となった場合は可能な限り腹腔鏡下手術を行い、良好な成績を得ています。虫垂炎はDPC分類の影響で症例が分散しておりますが、トータルではイレウスを超える症例数です。虫垂炎、胆嚢炎については手術適応があれば、ほぼ全例腹腔鏡下手術を行っております。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 249 26.53 26.30 60.64% 82.26 大腿骨頸部骨折手術
160760xx97xxxx 前腕の骨折 手術あり 73 4.88 5.68 0.00% 61.75
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし 52 30.35 19.61 38.46% 77.37
160780xx97xx0x 手関節周辺骨折脱臼 手術あり 副傷病なし 43 5.21 4.13 0.00% 37.07
160740xx01xx0x 肘関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 副傷病なし 42 5.98 5.55 0.00% 23.62
【解説】
最も多い症例は、大腿骨骨折で骨折手術や人工骨頭挿入手術などを行っている症例です。高齢化に伴い骨粗鬆症などで転倒により生じやすい病気です。地域連携病院と治療計画を共有(地域連携パス)することで、リハビリ病院などへ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。外傷患者、救急患者の受け入れが多くなっています。当院では、上肢の外科を専門とする手外科・マイクロサージャリーセンターを有しており、その症例も数多く対応しています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 15 19.93 12.51 13.33% 69.07
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 12 6.67 5.37 0.00% 33.08 鼻骨骨折手術
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし 10 4.60 4.86 0.00% 45.90
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし - - - - -
080250xx9701xx 褥瘡潰瘍 手術あり 手術・処置等1なし 手術・処置等2あり - - - - -
【解説】
当科で最も多い症例は、細菌感染で起こる蜂窩織炎です。抗生剤の適切な使用等で早期退院を心がけています。2番目に多い症例は、顔面損傷で鼻骨や頬骨・下顎骨など顔面の骨折が該当します。治療は手術による観血的整復術と、傷を作らない徒手整復術があり、平均在院日数も短く早期に退院している患者さんが多くなっております。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 53 13.98 9.69 11.32% 78.92
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 39 5.87 7.35 0.00% 64.67
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 26 26.19 18.72 42.31% 73.42
010040x199x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 17 25.18 21.23 52.94% 70.18
010200xx99x00x 水頭症 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 16 2.50 7.07 0.00% 77.31
【解説】
当科で多数を占める症例は、脳振盪や外傷性くも膜下出血、急性硬膜下血腫、外傷性慢性硬膜下血腫です。手術の有無で分かれます。早期退院を心がけ、患者さんの負担のないよう、努めています。
次いで多い症例は、非外傷性の脳出血で脳の視床や被殻といったところからの出血が多くみられます。出血量が多い場合には手術(脳内血栓除去術)を選択することもあります。急性期を脱し状態が落ち着くと、リハビリ目的に転院する割合が高くなっています。
胸部・心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。)ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等2あり 副傷病なし 17 23.71 24.00 0.00% 71.59  
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし 13 11.46 12.01 7.69% 77.00 大動脈ステント留置術
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 12 12.33 17.66 0.00% 80.42  
050161xx99000x 解離性大動脈瘤 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - - - -  
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 - - - - -  
【解説】
最も多い症例は、大動脈弁や僧帽弁の狭窄症・閉鎖不全症に対し弁置換術などを行った症例が該当します。人工心肺を使用する大がかりな手術のため、平均在院日数も比較的長い疾患になります。次に多い症例は、非破裂性大動脈瘤に対しステントグラフト内挿術を行った症例が該当します。開放手術に比べ患者さんの負担が軽減され、在院日数も短縮できます。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 113 9.55 9.70 0.00% 33.41 帝王切開術
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし 39 22.51 19.69 5.13% 31.56
120180xx99xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 手術なし 38 7.00 6.52 0.00% 31.89
120260xx01xxxx 分娩の異常 子宮破裂手術等 37 9.43 9.63 0.00% 34.08
120160xx01xxxx 妊娠高血圧症候群関連疾患 子宮破裂手術等 27 13.00 13.66 0.00% 34.37
【解説】
最も多い症例は、既往術後妊娠や骨盤位などにより帝王切開が必要となった症例が該当します。当院ではパスを使用しており8泊9日で退院される患者さんが多いです。
当院は地域周産期母子医療センターに指定されており、周産期に関する患者を多く受け入れています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 24 2.83 2.84 4.17% 74.29 白内障
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり 片眼 - - - -
020210xx99x0xx 網膜血管閉塞症 手術なし 手術・処置等2なし - - - - -
020130xxxxxxxx 原田病 - - - - -
020280xx99xxxx 角膜の障害 手術なし - - - - -
【解説】
白内障をはじめとして、網膜剥離、糖尿病性網膜症に対する硝子体手術など、眼科疾患全般に幅広く対応していますが、当科の入院はDPC対象病棟ではない地域包括ケア病棟に入院することが多いため、ほとんどの疾患は上記の表には含まれません。地域包括ケア病棟が満床の場合などに他の病棟に入院となった症例のみ、上記表に記載されます。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030428xxxxxxxx 突発性難聴 97 10.14 9.02 0.00% 58.74 突発性難聴
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり 92 2.00 2.04 0.00% 55.36 PSG検査
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 62 6.21 5.43 0.00% 43.87
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 55 5.53 5.10 0.00% 66.71
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 36 8.14 7.89 0.00% 25.22 扁桃摘出手術
【解説】
最も多い症例の突発性難聴は、副腎皮質ホルモンの投与を中心に血管拡張剤などの点滴と、高気圧酸素療法などを組み合わせて治療を行います。点滴自体は10日間なので全国平均と変わりありませんが、当院の平均在院日数が全国よりも長いのは、当院は高気圧酸素治療室を有しており、遠方からの紹介患者さんが多く、毎日の通院が困難にて入院のまま継続していただいているのが要因と考えられます。駿河区・葵区の患者さんはほぼ10日間の入院です。
2番目に多い症例は、睡眠時無呼吸症候群の検査入院です。
3番目に多い症例は、扁桃周囲膿瘍や急性化膿性扁桃炎などで抗生剤などの点滴による治療を行った症例が該当します。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 84 20.90 16.18 32.14% 70.31
010060x2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病1あり 発症前Rankin Scale 0、1又は2 26 17.35 18.22 30.77 78.58
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 26 35.96 20.92 19.23 84.08
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 24 13.79 7.28 4.17 70.63
010060x2990400 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 発症前Rankin Scale3、4又は5 - - - - -
【解説】
当科で多数を占める症例は脳梗塞です。エダラボン(脳保護剤)投与による治療の症例が多数となります。前提条件はありますが、血栓溶解療法(t-PA治療)を行う症例も数多く見られます。急性期を脱した後、後遺障害のリハビリ目的のために転院する割合が高くなっております。
2番目に多い誤嚥性肺炎は、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などを併存し嚥下機能障害がみられる患者さんに発生しやすい病気です。平均年齢も高く、症状が安定した後も転院し治療継続される患者さんが多いのも特徴です。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 41 12.02 12.51 0.00% 63.63  
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 26 8.38 8.98 0.00% 71.04 帯状疱疹
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし - - - - -  
080100xxxx0xxx 薬疹、中毒疹 手術・処置等1なし - - - - -  
080190xxxxxxxx 脱毛症 - - - - -  
【解説】
最も多い急性膿皮症は細菌感染で起こる蜂巣炎や丹毒です。外来治療では十分な治療を行えない重症患者さんの入院治療を行っております。
次いで多い症例の帯状疱疹は痛みを伴う紅斑や水疱を症状とする疾患で、抗ウイルス薬による治療を行います。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 75 15.77 12.58 9.33% 72.88  
110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病なし 62 2.00 2.53 0.00% 72.48 前立腺生検検査
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし 61 4.66 5.62 0.00% 62.46 経尿道的尿管結石砕石術
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 57 6.89 7.20 1.75% 71.26 経尿道的膀胱腫瘍切除術
120090xx97xxxx 生殖器脱出症 手術あり 52 6.10 8.86 0.00% 72.37
【解説】
最も多い症例は尿路の感染症です。主な疾患は急性腎盂腎炎や急性前立腺炎などです。
2番目に多い症例は前立腺癌が疑われる方への針生検であり、1泊2日でおこなっております。
3番目に多い症例は腎結石、尿管結石に対する経尿道的結石破砕術(TUL)や体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行った症例です。
4番目に多い症例は膀胱癌に対して手術を行った症例です。経尿道的腫瘍切除術が大半ですが、浸潤癌の場合は膀胱全摘出術を行った例も含まれています。
5番目に多い症例は子宮脱や膀胱脱といった骨盤臓器脱の症例です。主に腹腔鏡下腟仙骨固定術を行っております。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 83 24.67 20.92 15.66% 84.49
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 44 22.84 19.06 4.55% 70.02
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 33 4.03 3.43 0.00% 72.27 気管支鏡検査
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 30 7.87 10.00 0.00% 68.90
0400801499x002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし A-DROPスコア2 28 18.86 15.17 7.14% 83.36
【解説】
最も多い症例は肺炎、特に高齢の患者さんにみられる誤嚥性肺炎です。様々な基礎疾患を有する患者さんが多いです。2番目に多い症例は間質性肺炎で、特発性間質性肺炎、膠原病肺、過敏性肺臓炎などの診療を行っております。3、4番目に多い多い症例は肺の悪性腫瘍です。手術適応がある場合には他院と連携して治療を行います。化学療法・放射線療法・免疫療法は当院で実施しております。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 249 2.62 3.01 0.40% 69.23 冠動脈造影検査(CAG)橈骨
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 140 6.28 4.47 0.00% 71.94 冠動脈治療(PCI)橈骨
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 63 20.48 17.66 12.70% 82.00
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 43 20.74 20.92 27.91% 84.35
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 37 15.84 12.52 0.00% 70.95
【解説】
最も多い症例は、狭心症などに対する心臓カテーテル検査のための入院で、当科全症例の3割以上を占めます。この検査の結果、心臓カテーテル治療が必要となった症例が2番目に多い症例に該当します。
虚血性心疾患の症例が多くなっており、緊急手術にも対応しております。
不整脈科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 83 4.83 5.15 0.00% 61.39 経皮的心筋焼灼術(アブレーション)
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 44 8.57 11.01 0.00% 73.39 ペースメーカー・ICD新規植え込み手術
050070xx01x10x 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2あり 副傷病なし 32 6.75 8.25 0.00% 63.00
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 28 14.64 17.66 10.71% 80.25
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - - - -
【解説】
最も多い症例は、心室期外収縮や心房細動などの頻脈性不整脈に対して経皮的カテーテル心筋焼灼術(アブレーション)を行った症例です。また、心室性不整脈を有する方では突然死のリスクがあるため、必要に応じて植え込み型除細動器(ICD)の移植も行っております。
次いで多い徐脈性不整脈は、房室ブロックや洞不全症候群などに対しペースメーカー移植術などを行った症例です。インターネット回線を通じて、自宅にいる患者さんの情報を見ることができるホームモニタリングシステムも順次導入しており、異常を早期に発見することができ、将来的には患者さんの通院負担軽減に役立つと期待されています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 66 13.53 12.05 12.12% 66.47
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 57 25.35 20.92 15.79% 81.75
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 副傷病なし 46 8.70 8.75 4.35% 68.15 シャント増設手術
110280xx991x0x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病なし 37 7.05 7.18 0.00% 52.30 腎生検
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 31 22.74 17.66 9.68% 82.06
【解説】
検尿異常、腎機能低下のため健診やかかりつけ医から紹介され、精査のため腎生検を行い、治療する患者さんが徐々に増加しています。バスキュラーアクセス関連の手術(血液透析導入時の内シャント増設、維持透析患者のシャント血管拡張術、シャント血栓除去術)が増加傾向にあり、他院からの手術依頼も増加傾向にあります。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130060xx97x40x 骨髄異形成症候群 手術あり 手術・処置等24あり 副傷病なし 28 30.07 21.33 7.14% 79.04
130060xx99x4xx 骨髄異形成症候群 手術なし 手術・処置等24あり 16 9.44 10.62 0.00% 86.63
130030xx97x40x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等24あり 副傷病なし 10 43.90 32.36 0.00% 72.50
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等22あり - - - - -
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし - - - - -
【解説】
疾患別症例数では、非ホジキンリンパ腫(42例)、多発性骨髄腫(22例)、骨髄異形成症候群(55例)の順に多いのですが、同じ疾患でも治療が異なるためDPCコードが異なり、患者数が分散したため、このような順位となっております。
特殊な薬剤を使用しなければならない症例などは、DPC対象外となってしまい、上記表には含まれませんが、当科では様々な血液疾患を診療しております。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 75 9.03 10.08 1.33% 75.53
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 37 9.22 10.58 2.70% 70.89
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 27 23.93 20.92 7.41% 85.85
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 25 7.08 7.75 0.00% 69.88
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 20 20.20 12.58 5.00% 79.95
【解説】
最も多い症例は、総胆管結石性胆管炎や急性胆管炎などで内視鏡による治療を行ったものとなります。
消化管の緊急症例、及び緊急の内視鏡検査も数多く対応しております。
3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 20 - - - 12 15 1 7
大腸癌 11 20 18 12 13 34 1 7
乳癌 40 21 - - 11 24 1 7
肺癌 - - 17 34 23 57 1 7
肝癌 - - - - - 18 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【解説】
5大癌とは、日本で発症症例が多いとされる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌のことです。
UICC(国際対がん連合)が定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発巣の大きさと浸潤度)、N(所属リンパ節への転移状況)、M(遠隔転移の有無)を評価し、これらの要素によってがんをⅠ~Ⅳの病期(がん種によって0期もあり)に分類します。
外科では、胃癌、大腸癌、乳癌の患者さんが多く、肝癌は消化器内科で多くの方を診療しております。
肺癌に関しては、平成28年度より呼吸器内科の常勤医師が着任いたしましたので、年々症例数が増加しております。
肝癌の症例数が多いのは、肝動脈塞栓術などを目的とする患者さんが繰り返し入院されることが要因と考えられます。
当院は、健康管理センターを併設しており、早期発見・早期治療を目指しております。癌が見つかった場合、「がんトータルケア」のコンセプトのもとに、手術や化学療法、放射線療法といった「治す医療」に加え、緩和医療や生活支援など「支える医療」にも力を入れており、個々の患者さんに合わせた切れ目のない診療を目指しております。
4.成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
  患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 31 10.74 57.29
中等症 173 19.52 78.23
重症 67 22.04 84.21
超重症 17 25.24 84.47
不明 - - -
【解説】
当院の成人市中肺炎の患者さんは、中等症から重症にかけて割合が高い傾向です。平均年齢も高く、A-DROPスコアの年齢の評価項目に該当しているためと考えられます。また、重症度に比例して平均在院日数も長くなっています。
5.脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
I63$ 脳梗塞 3日以内 215 25.94 75.21 38.14%
その他 - - - -
【解説】
脳梗塞の中でも、特に発症日から3日以内の急性期脳梗塞が集計全体の8割以上を占めています。平均年齢が75歳と後期高齢者の方が多くなっています。
急性期を脱し症状が落ち着くと4割程度の患者さんがリハビリ専門病院などへ転院します。また、5割程度の患者さんは、そのまま自宅へ退院されています。
6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
小児科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの 157 0.00 20.54 1.27% 0.00
K9132 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの 18 0.00 37.83 5.56% 0.00
K7151 腸重積症整復術(非観血的) - - - - -
K2762 網膜光凝固術(その他特殊) - - - - -
K367 咽後膿瘍切開術 - - - - -
【解説】
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けております。NICUでの新生児医療分野では、極小未熟児から成熟児を中心とした新生児急性疾患を多数受け入れているため、新生児に関する手術が多くなっております。
外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 57 1.18 2.12 0.00% 71.12 鼠径ヘルニア手術
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 51 2.08 4.51 0.00% 58.20 腹腔鏡下胆嚢摘出術
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 44 1.00 2.95 0.00% 59.41 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 39 1.00 7.85 0.00% 59.38 乳腺切除術
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 28 5.68 13.04 0.00% 73.25 腹腔鏡下結腸切除術
【解説】
鼠径ヘルニア手術は患者さんの年齢・全身状態・ご希望などを考慮し、鼠径部切開による従来法か、腹腔鏡下手術かを選択しております。虫垂切除術は全例、胆嚢摘出術は一部の腫瘍を疑う症例を除いて全例、腹腔鏡下手術を行っております。
がん手術では、乳がん手術が増えており、ご希望もうかがいながら、それぞれの患者さんに適した医療を選択しております。大腸がん(結腸がん・直腸がん)の手術例も多く、安全性・根治性を考慮し、積極的に腹腔鏡下手術を行っております。
この他に、胃がんなど症例の多いがんもガイドラインに沿って手術を行っております。
腹腔鏡下手術は患者さんの体への負担に配慮した低侵襲手術であり、当科では安全性に十分配慮した上で施行しております。
整形外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 186 1.56 21.98 48.39% 78.76 大腿骨頸部骨折手術
K0811 人工骨頭挿入術 股 93 3.37 22.61 61.29% 82.97 大腿骨頸部骨折手術
K0462 骨折観血的手術 前腕、腿、手舟状骨 80 1.61 9.23 3.75% 59.56 橈骨遠位端骨折手術
K0463 骨折観血的手術(鎖骨) 46 1.43 12.46 2.17% 49.37  
K0821 人工関節置換術 膝 43 2.56 27.63 6.98% 73.60  
【解説】
1、2位の術式に対する症例の多くは大腿骨骨折です。高齢者の骨折が増加している現在、手術が必要と考えられたら、全身状態がよければ可能な限り早く手術を行い、早期リハビリ、早期社会復帰を目指しています。
当科では地域連携病院と治療計画を共有することで、術後、リハビリ病院等へ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。
脳神経外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 49 1.49 17.57 18.37% 80.12
K1742 水頭症手術(シャント手術) 19 12.16 22.05 21.05% 78.58
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 17 1.35 44.12 58.82% 62.65
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの 11 7.36 34.55 18.18% 64.36
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) - - - - -
【解説】
救命救急センターを併設しておりますので、救急疾患の割合が多く、頭部外傷と脳血管障害で入院される患者さんが多くを占めています。そのため、それら疾患に対する手術数が多くなっています。
当科では早期より神経内視鏡手術を導入し、特発性正常圧水頭症に対しLPシャント(腰椎-腹腔短絡術)を積極的に選択しています。
胸部・心臓血管外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5612 ロ ステントグラフト内挿術 腹部大動脈 14 1.36 11.07 14.29% 77.29 大動脈ステント留置術
K5552 弁置換術(2弁) 12 19.08 19.83 0.00% 70.58
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 - - - - -
K5551 弁置換術(1弁) - - - - -
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 - - - - -
【解説】
当科では「下肢静脈瘤・血管治療センター」を開設し、下肢静脈瘤および末梢動脈を含めた血管疾患全般の診療を積極的に行っています。手術数もそれら該当疾患に対するものが上位となっております。
2位の下肢静脈瘤の手術に関しまして、新しいレーザー治療装置と高周波治療装置を使用し、合併症が少なく、疼痛や皮下出血といった症状も格段に少なくなりました。95%以上の患者さんが外来での日帰り手術となり、この統計には表れてきません。入院の場合でも、入院期間は一泊二日です。
産婦人科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術 選択帝王切開 139 4.22 7.08 0.00% 33.60 帝王切開術
K8981 帝王切開術 緊急帝王切開 62 2.02 7.39 0.00% 33.85 緊急帝王切開術
K877 子宮全摘術 38 1.18 8.03 0.00% 51.82 腹腔鏡下子宮全摘術
K8962 会陰(腟壁)裂創縫合術(分娩時)(肛門に及ぶ) 24 1.67 6.17 0.00% 33.04  
K9091 ロ 流産手術(妊娠11週まで) 23 0.00 1.00 0.00% 34.70 流産手術②
【解説】
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けています。ハイリスク妊娠・分娩の管理入院、緊急母体搬送など可能な限り対応していますので、予定・緊急共に帝王切開術の術数が多くなっています。
眼科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821 ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 24 0.00 1.83 4.17% 74.29 白内障
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの - - - - -  
K226 眼窩膿瘍切開術 - - - - -  
K246 角膜・強膜縫合術 - - - - -  
K275 網膜復位術 - - - - -  
【解説】
白内障をはじめとして、網膜剥離、糖尿病性網膜症に対する硝子体手術など数多く行っておりますが、当科の入院はDPC対象病棟ではない地域包括ケア病棟に入院することが多いため、ほとんどの疾患は上記表には含まれません。地域包括ケア病棟が満床の場合などに他の病棟に入院となった症例のみ、上記表に記載されます。
耳鼻咽喉科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 39 0.97 6.85 0.00% 24.92 扁桃摘出術
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 30 0.97 5.23 0.00% 59.70 慢性副鼻腔炎手術
K3932 喉頭腫瘍摘出術 直達鏡によるもの 16 1.00 3.19 0.00% 69.44 喉頭顕微鏡下手術(2泊3日)喉頭顕微鏡下手術(6泊7日)
K4611 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術(片葉のみ) 14 1.07 5.50 0.00% 53.36 甲状腺全摘術
K6261 リンパ節摘出術(長径3cm未満) 11 0.18 1.27 0.00% 64.73
【解説】
1位は扁桃炎を繰り返す方、もしくは手術にて睡眠時無呼吸の大幅な改善が見込める方に行う手術です。
次いで慢性副鼻腔炎に対する手術です。原則的にまずは薬物治療を2~3ヶ月行い、効果が得られない場合は入院していただき鼻内内視鏡を用いて手術を行います。
3位は声帯ポリープ・喉頭腫瘍等を直達喉頭鏡を用いて切除する手術となっております。
泌尿器科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 76 0.83 2.97 1.32% 62.43 経尿道的尿管結石砕石術
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 46 0.85 8.80 6.52% 71.22
K8036 イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 46 1.61 4.43 2.17% 70.43 経尿道的膀胱腫瘍切除術
K865-2 腹腔鏡下仙骨腟固定術 38 1.00 3.26 0.00% 70.50 膣仙骨固定術
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) 21 1.38 6.14 0.00% 73.71 経尿道的前立腺切除術
【解説】
1位は尿路結石症に対する手術です。内視鏡での結石破砕を行います。早期に退院可能で負担も少なくなるよう努めております。
3位は膀胱がんに対する手術となっております。病期・状態に応じて手術、放射線、化学療法を選択します。
また、当院は女性泌尿器科を有しておりますので、子宮脱、及び骨盤臓器脱に対する手術が増加しております。
循環器内科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 122 4.41 4.44 0.82% 72.73 冠動脈治療(PCI)橈骨
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの 29 0.10 11.52 0.00% 73.03
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの 23 0.00 19.52 8.70% 69.57
K5463 経皮的冠動脈形成術 その他のもの 18 1.78 2.94 0.00% 70.67
K5481 経皮的冠動脈形成術(高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテル) - - - - -
【解説】
虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療の手術が上位を占めました。
一刻を争う緊急治療も数多く対応しています。
不整脈科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの 84 1.69 3.11 0.00% 62.73 経皮的心筋焼灼術
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術 その他のもの 33 1.15 2.42 0.00% 60.39
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 21 2.43 10.90 4.76% 78.71 ペースメーカー・ICD植え込み術
K5973 植込型心電図記録計移植術 12 4.67 7.75 8.33% 80.42
K597-2 ペースメーカー交換術 - - - - - ペースメーカー・ICD交換術
【解説】
1、2位は頻脈性不整脈に対する手術です。カテーテルアブレーションと呼ばれます。この手術のような最新の侵襲的治療と薬物療法を中心とした非侵襲的治療をうまく組み合わせながら患者さんにとってよりよい方向に進むような治療を行っていきます。
3位は徐脈性不整脈に対する手術です。ペースメーカーを移植された患者さんの情報をインターネット回線を通じてみることができるホームモニタリングシステムも順次導入しております。
腎臓内科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 103 0.80 4.81 21.36% 71.60
K610-3 内シャント設置術 66 5.26 15.12 4.55% 70.58 シャント造設術1泊シャント造設術2泊
K6147 血管移植術,バイパス移植術 その他の動脈 16 18.31 55.13 18.75% 72.75
K607-3 上腕動脈表在化法 - - - - -
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
【解説】
バスキュラーアクセス関連の手術件数は増加傾向にあります。自己血管だけでなく、人工血管を用いたバスキュラーアクセス作成も行っています。腹膜透析のためのカテーテル挿入術も今年度から当科で行うようになりました。
消化器内科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 44 0.82 13.98 0.00% 76.39
K654 内視鏡的消化管止血術 40 1.15 11.50 5.00% 72.93
K6872 内視鏡的乳頭切開術 胆道砕石術を伴うもの 27 0.48 11.59 3.70% 75.63
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの 22 1.55 7.50 0.00% 74.09
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 20 1.25 5.80 5.00% 70.90
【解説】
当科は内視鏡的治療を積極的に施行しております。
高齢者の患者さんが増加しており、より低侵襲の検査・治療、入院期間の短縮を心がけております。
7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 48 0.49%
異なる 30 0.31%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 24 0.33%
異なる - -
【解説】
播種性血管内凝固症候群(DIC)や敗血症はDPCにて高額な点数が設定されており、臨床的に根拠のある診断でなければアップコーディング(不適切な高額点数の請求)を疑われかねない病名とされ、DPC/PDPS傷病名コーディングテキスト(厚生労働省保険局医療課発行)でも明記されております。
厚生労働省による平成27年度DPC対象病院データ集計では、全症例に対する各疾患の割合は、播種性血管内凝固症候群0.17%、敗血症0.58%、その他真菌症0.04%、手術・処置などの合併症0.72%と公開されております。
全国値と比べ当院は、敗血症は同等、播種性血管内凝固症候群とその他真菌症は低く、手術・処置等の合併症は高い結果となりました。
手術・処置等の合併症は、入院契機と「異なる」場合の症例は少ないので、当初の目的のための手術や処置を行ったあと発生した合併症は少ないと考えられます。
手術や処置などは、合併症を起こさないよう細心の注意を払って診療・治療を行っております。臨床上ゼロにするのは難しいことですが、より確率が低くなるよう最善を尽くしてまいります。

平成29年度 静岡済生会総合病院 病院指標

【対象データ】

平成29年度(平成29年4月1日~平成30年3月31日)中に当院を退院した患者さんのデータを集計対象としています。
ただし、健康保険(公費、生活保護を含む)を使用した患者さんを対象とし、自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さんは含まれません。

1.年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢
区分
0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1,056 249 420 656 772 976 1,791 2,265 2,024 641
【解説】
当院は、静岡市駿河区唯一の公的医療機関であり、地域医療支援病院として幅広い年齢層の患者さんを診察しております。
特に小児の患者さんは、静岡医療圏において小児専門病院に次ぐ患者数となっております。
また、60歳以上の患者さんが病院全体の6割を超えており、症状が比較的重症になりやすい高齢者の入院が多くなる傾向にあります。
2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

内分泌代謝科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 23 11.09 14.27 0.00% 62.83 糖尿病教育入院
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 副傷病なし 10 13.3 13.57 0.00% 51.5
100070xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病あり85歳未満 15.87  
100071xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2あり 副傷病あり85歳未満 15.63  
100071xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 14.63  
【解説】
糖尿病治療をこれから始める方、糖尿病コントロールの悪い方、進行した糖尿病合併症のある方に必要な糖尿病教育入院の患者さんが多くいらっしゃいます。当院には糖尿病専門スタッフ(糖尿病認定看護師、糖尿病療養指導士、看護師、薬剤師、栄養士)が複数おり、日常生活の指導、自己血糖測定指導、インスリン自己注射指導、服薬指導などを行っております。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし 110 5.83 5.94 0.00% 1.54 小児肺炎・急性気管支炎
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 88 8.17 6.18 0.00% 0.00
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 75 4.4 5.50 0.00% 3.37

140010x197x0xx

妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術あり 手術・処置等2なし 51 9.84 8.41 1.96% 0.00  
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし 50 6.04 6.32 0.00% 3.42  
【解説】
当科では、気管支炎や肺炎といった小児呼吸器疾患の症例が多くなっております。2番目に多い症例は、羊水大量吸引症候群や新生児黄疸などの新生児疾患ですが、DPCコードは出生体重によって細分化されているため患者数が分散されております。出生体重による細分化を除外すると、当科で最も多い疾患となります。当院は、地域周産期母子医療センターに指定されており、新生児の受け入れが多くなっております。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 64 6.73 8.98 3.13% 68.83
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 43 6.67 7.4 0.00% 61.72
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 35 4.86 5.56 0.00% 40.23
060150xx02xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの等 31 8.42 9.88 0.00% 53.32
060150xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術)等 手術・処置等2なし 30 10.5 10.15 3.33% 58.83
【解説】
当院では救急医療に力を注いでいることもあり、当科ではイレウス(腸閉塞)、大腸憩室炎、虫垂炎、胆嚢炎などの腹部救急疾患の入院症例が上位を占めています。イレウスは点滴や経鼻チューブなどで保存的に治癒することも多い疾患ですが、手術が必要となった場合は可能な限り腹腔鏡下手術を行い良好な成績を得ています。憩室炎は、ほとんどが抗生剤投与などの保存的治療で治癒します。虫垂炎はDPC分類の影響で症例が分散していますが、トータルではイレウスを超える症例数です。虫垂炎、胆嚢炎については手術適応があれば、ほぼ全例腹腔鏡下手術を行っています。この他に虫垂炎同様DPC分類の影響で上位に入ってきませんが、大腸癌、乳癌の症例も多数入院加療しています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 225 24.21 27.09 68.44% 81.2 大腿骨頸部骨折手術
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし 64 27.09 19.94 39.06% 76.47
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし 57 4.63 5.21 0.00% 49.72 橈骨遠位端骨折手術
070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等21あり 53 3.23 2.93 0.00% 70.49 ミエログラフィー
160780xx97xx0x 手関節周辺骨折脱臼 手術あり 副傷病なし 50 2.54 4.17 0.00% 38.36
【解説】
最も多い症例は、大腿骨骨折で骨折手術や人工骨頭挿入手術などを行っている症例です。高齢化に伴い骨粗鬆症などで転倒により生じやすい病気です。地域連携病院と治療計画を共有(地域連携パス)することで、リハビリ病院などへ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。外傷患者、救急患者の受け入れが多くなっています。当院では、上肢の外科を専門とする手外科・マイクロサージャリーセンターを有しており、その症例も数多く対応しています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 14 6.79 5.6 0.00% 39 鼻骨骨折手術
180040xx97x0xx 手術・処置等の合併症 その他の手術あり 手術・処置等2なし 13 6.69 15.25 0.00% 47.38
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 10 19 11.73 0.00% 72.6
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし 4.86
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 3.29
【解説】
当科で最も多い症例は、顔面損傷で鼻骨や頬骨・下顎骨など顔面の骨折が該当します。
治療は手術による観血的整復術と、傷を作らない徒手整復術があり、平均在院日数も短く早期に退院している患者さんが多くなっております。2番目に多い症例は、乳がん術後の乳房再建目的の入院です。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 56 6.71 7.34 3.57% 54.89
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 43 9.4 9.68 6.98% 70.79
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 35 25.8 19.1 51.43% 71.57
010040x199x01x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病あり 17 54.53 34.28 70.59% 76.59
160100xx97x01x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病あり 17 32.18 23.94 17.65% 73.41
【解説】
当科で多数を占める症例は、脳振盪や外傷性くも膜下出血、急性硬膜下血腫、外傷性慢性硬膜下血腫です。手術の有無で分かれます。早期退院を心がけ、患者さんの負担のないよう、努めています。
次いで多い症例は、非外傷性の脳出血で脳の視床や被殻といったところからの出血が多くみられます。出血量が多い場合には手術(脳内血栓除去術)を選択することもあります。急性期を脱し状態が落ち着くと、リハビリ目的に転院する割合が高くなっています。
胸部・心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx97xxxx 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり 18 2.83 3.2 0.00% 69.28 下肢静脈瘤抜去術(局麻)下肢静脈瘤抜去術(腰麻)
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし 17 11.12 12.51 0.00% 76.06  
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 副傷病なし 13 23.69 23.93 0.00% 72.15  
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 13 19.69 17.71 0.00% 75  
050161xx9900xx 解離性大動脈瘤 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 13 17.92 17.95 7.69% 63.92  
【解説】
最も多い症例は、下肢静脈瘤に対し血管内焼灼術(レーザーや高周波焼灼術)や静脈抜去術を行った症例が該当します。患者さんの症状や状態に合わせ、ほとんどは外来での日帰り手術で行っており、年間約350例ありますので、入院の症例数としては減少しています。(入院ではありませんので、上記統計には表れません。)
次に多い症例は、非破裂性大動脈瘤に対しステントグラフト内挿術を行った症例が該当します。開放手術に比べ患者さんの負担が軽減され、在院日数も短縮できます。
4番目に多い症例は、大動脈弁や僧帽弁の狭窄症・閉鎖不全症に対し弁置換術などを行った症例が該当します。人工心肺を使用する大がかりな手術のため、平均在院日数も比較的長い疾患になります。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 123 9.15 9.75 0.00% 33.41 帝王切開術
120140xxxxxxxx 流産 50 2.16 2.43 0.00% 33.36
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし 42 21.57 20.41 2.38% 32.38
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 32 9.66 9.91 0.00% 44.19
120180xx99xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 手術なし 30 8.73 6.7 3.33% 30.3
【解説】
最も多い症例は、既往術後妊娠や骨盤位などにより帝王切開が必要となった症例が該当します。当院ではパスを使用しており8泊9日で退院される患者さんが多いです。
当院は地域周産期母子医療センターに指定されており、周産期に関する患者を多く受け入れています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり片眼 39 14.56 10.21 0.00% 51.38
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2なし片眼 29 10.93 7.96 0.00% 54.97
020220xx97xxx0 緑内障 手術あり 重症度等片眼 26 14.54 8.51 0.00% 64.12
020320xx99xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術なし 17 6.65 8.46 0.00% 58.18
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 15 10.6 7.31 0.00% 67.73
【解説】
白内障をはじめとして、網膜剥離、糖尿病性網膜症に対する硝子体手術など、眼科疾患全般に幅広く対応しています。当科で最も多い症例は、白内障ですがDPC対象症例ではない(短期滞在手術等基本料3に該当)ため、上記の表には含まれません。また、救命救急センターを併設しているため外傷などの救急疾患も多く受け入れております。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030428xxxxxxxx 突発性難聴 109 10.71 9.18 0.00% 55.17 突発性難聴
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 69 4.64 5.15 0.00% 64.13
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 65 6.17 5.48 0.00% 43.54
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 30 8.17 7.23 0.00% 55.87
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 29 7.79 8.01 0.00% 20.41
【解説】
最も多い症例の突発性難聴は、副腎皮質ホルモンの投与を中心に血管拡張剤などの点滴と、高気圧酸素療法などを組み合わせて治療を行います。点滴自体は10日間なので全国平均と変わりありませんが、当院の平均在院日数が全国よりも長いのは、当院は高気圧酸素治療室を有しており、遠方からの紹介患者さんが多く、毎日の通院が困難にて入院のまま継続していただいているのが要因と考えられます。駿河区・葵区の患者さんはほぼ10日間の入院です。
2番目に多い症例は、耳性めまいやメニエール病が含まれます。
3番目に多い症例は、扁桃周囲膿瘍や急性化膿性扁桃炎などで抗生剤などの点滴による治療を行った症例が該当します。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 75 20.75 16.38 36.00% 69.99
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 32 25.88 20.83 18.75% 82.72
010060x2990501 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等25あり 副傷病なし 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 20 23.9 18.76 40.00% 70.8
010060x2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病1あり 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 18 18 18.34 27.78% 75.67
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2なし 17 22.59 19.01 17.65% 79.35
【解説】
当科で多数を占める症例は脳梗塞です。エダラボン(脳保護剤)投与による治療の症例が多数となります。前提条件はありますが、血栓溶解療法(t-PA治療)を行う症例も数多く見られます。急性期を脱した後、後遺障害のリハビリ目的のために転院する割合が高くなっております。
2番目に多い誤嚥性肺炎は、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などを併存し嚥下機能障害がみられる患者さんに発生しやすい病気です。平均年齢も高く、症状が安定した後も転院し治療継続される患者さんが多いのも特徴です。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 39 13.59 11.73 2.56% 65.97  
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 35 7.37 8.95 0.00% 67.14 帯状疱疹
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 10 10.1 8.5 0.00% 75.9  
080190xxxxxxxx 脱毛症 10 3.1 3.6 0.00% 39.8  
161060xx99x0xx 詳細不明の損傷等 手術なし 手術・処置等2なし 4.01  
【解説】
最も多い急性膿皮症は細菌感染で起こる蜂巣炎や丹毒です。外来治療では十分な治療を行えない重症患者さんの入院治療を行っております。
次いで多い症例の帯状疱疹は痛みを伴う紅斑や水疱を症状とする疾患で、抗ウイルス薬による治療を行います。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 81 6.26 7.31 1.23% 73.33 経尿道的膀胱腫瘍切除術
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 68 11.88 12.34 2.94% 68.47  
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし 58 4.67 5.75 0.00% 60.21 経尿道的尿管結石砕石術
11012xxx040x0x 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 手術・処置等1なし 副傷病なし 51 1 2.73 0.00% 55.43 ESWL日帰りESWL1泊
110310xx01xx0x 腎臓または尿路の感染症 経皮的腎(腎盂)瘻造設術等 副傷病なし 36 12.78 14.59 2.78% 67.56
【解説】
最も多い症例は、膀胱癌に対し経尿道的膀胱腫瘍切除を行った症例です。このほか、膀胱全摘手術や全摘後の尿路変向法など、年齢やがんの状態を考慮し選択しております。
3、4番目に多い症例は、尿管結石や腎結石となっており、内視鏡での結石破砕(TUL)、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行う症例です。結石の再発予防のための食事療法指導や運動指導も行っております。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 76 27.49 20.83 34.21% 84.24
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 43 26.47 19.65 6.98% 77.47
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 41 4.07 3.59 0.00% 70.88
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 38 11.05 11.99 2.63% 70.74
040150xx99x0xx 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術なし 手術・処置等2なし 18 30.61 23.68 38.89% 73.11
【解説】
最も多い症例は肺炎、特に高齢の患者さんにみられる誤嚥性肺炎です。様々な基礎疾患を有する患者さんが多いです。2番目に多い症例は間質性肺炎で、特発性間質性肺炎、膠原病肺、過敏性肺臓炎などの診療を行っております。3、4番目に多いのは肺の悪性腫瘍です。手術適応がある場合には他院と連携して治療を行います。化学療法・放射線療法・免疫療法については、当院で実施しております。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 180 2.58 3.03 0.00% 69.44 冠動脈造影検査(CAG)橈骨
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 134 6.72 4.62 0.00% 71.24 冠動脈治療(PCI)橈骨
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 65 21.11 17.71 6.15% 81.26
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 39 17.36 12.72 2.56% 65.23
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 34 18.91 20.83 20.59% 83.44
【解説】
最も多い症例は、狭心症などに対する心臓カテーテル検査のための入院で、当科全症例の3割以上を占めます。この検査の結果、心臓カテーテル治療が必要となった症例が2番目に多い症例に該当します。
虚血性心疾患の症例が多くなっており、緊急手術にも対応しております。
不整脈科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 75 4.63 5.3 0.00% 56.89 経皮的心筋焼灼術(アブレーション)
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 44 8.61 11.21 0.00% 72.07 ペースメーカー・ICD新規植え込み手術
050070xx01x10x 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2あり 副傷病なし 29 5.03 8.4 0.00% 61.93
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 21 14.86 17.71 4.76% 75.24
050130xx9901xx 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 11 20.64 19.53 9.09% 81.91
【解説】
最も多い症例は、心室期外収縮や心房細動などの頻脈性不整脈に対して経皮的カテーテル心筋焼灼術(アブレーション)を行った症例です。また、心室性不整脈を有する方では突然死のリスクがあるため、必要に応じて植え込み型除細動器(ICD)の移植も行っております。
次いで多い徐脈性不整脈は、房室ブロックや洞不全症候群などに対しペースメーカー移植術などを行った症例です。インターネット回線を通じて、自宅にいる患者さんの情報を見ることができるホームモニタリングシステムも順次導入しており、異常を早期に発見することができ、将来的には患者さんの通院負担軽減に役立つと期待されています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 48 33.06 20.83 31.25% 84.25
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 38 15.66 12.23 5.26% 63.03
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 副傷病なし 32 4.31 8.5 0.00% 71.84
110280xx991x0x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病なし 29 5.79 7.35 0.00% 48.34
110280xx99010x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 副傷病なし 28 14.5 14.55 0.00% 73.43
【解説】
検尿異常、腎機能低下のため健診やかかりつけ医から紹介され、精査のため腎生検を行い、治療をする患者さんが徐々に増加しています。バスキュラーアクセス関連の手術(血液透析導入時の内シャント増設、維持透析患者のシャント血管拡張術、シャント血栓除去術)が増加傾向にあり、他院からの手術依頼も増加傾向にあります。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130060xx99x4xx 骨髄異形成症候群 手術なし 手術・処置等24あり 15 33.73 10.6 0.00% 71.4
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 10 31.6 16.48 0.00% 68.3
130060xx99x0xx 骨髄異形成症候群 手術なし 手術・処置等2なし 12.26
0400801499x001 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 重症度等A-DROP スコア1 13.51
130110x0xxx00x 出血性疾患(その他)(16歳以上) 手術・処置等2なし 副傷病なし 17.05
【解説】
疾患別症例数では、非ホジキンリンパ腫(32例)、多発性骨髄腫(25例)、骨髄異形成症候群(25例)の順に多いのですが、同じ疾患でも治療が異なるためDPCコードが異なり、患者数が分散したため、このような順位となっております。
特殊な薬剤を使用しなければならない症例などは、DPC対象外となってしまい、上記表には含まれませんが、当科では様々な血液疾患を診療しております。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 70 10.1 10.61 0.00% 74.21
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 57 25.07 20.83 17.54% 84.79
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 39 7.97 7.87 5.13% 73.05
060130xx99000x 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 31 11.03 7.39 6.45% 69.32
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 29 9.45 10.71 0.00% 73.24
【解説】
最も多い症例は、総胆管結石性胆管炎や急性胆管炎などで内視鏡による治療を行ったものとなります。
消化管の緊急症例、及び緊急の内視鏡検査も数多く対応しております。
緩和診療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 14.6
060010xx99x0xx 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等2なし 11.71
090010xx99x01x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病あり 14.62
12002xxx99x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 9.46
090010xx99x00x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 9.58
【解説】
ガンと向き合う患者さんの苦痛を和らげ、その人らしく暮らしていけるようサポートする医療を提供しております。悪性腫瘍に対する緩和目的の診療を行っております。
3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 14 - - 21 17 - 1 7
大腸癌 11 29 21 25 13 22 1 7
乳癌 32 22 - - - 24 1 7
肺癌 - - 24 57 16 42 1 7
肝癌 - - - 13 - 25 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【解説】
5大癌とは、日本で発症症例が多いとされる5つの癌(胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌)の事をいいます。UICC(国際対がん連合)が定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発巣の大きさと浸潤度)、N(所属リンパ節への転移状況)、M(遠隔転移の有無)を評価し、これらの要素によってがんを病期Stage0~StageⅣに分類しています。
外科では胃癌、大腸癌、乳癌の患者さんが多く、消化器内科では肝癌の患者さんを多く診療しています。
肺癌に関しては、平成28年度より呼吸器内科の常勤医師が着任いたしましたので前年度よりかなり症例数が増加しました。
肝癌の再発症例が多いのは、肝動脈塞栓術などを目的とする患者さんが繰り返し入院されることが要因と考えられます。
当院は、健康管理センターを併設しており早期発見・早期治療を目指しております。
癌が見つかってからも、手術や化学療法、放射線療法、緩和治療など、個々の患者さんに合わせた治療を目指しております。
4.成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
  患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 38 12.03 57.5
中等症 165 18.42 79.27
重症 44 22.55 83.25
超重症 14 21.86 83.71
不明
【解説】
当院の成人市中肺炎の患者さんは、中等症から重症にかけて割合が高い傾向です。平均年齢も高く、A-DROPスコアの年齢の評価項目に該当しているためと考えられます。また、重症度に比例して平均在院日数も長くなっています。
5.脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
I63$ 脳梗塞 3日以内 219 27.32 74.24 38.36%
その他 - - - -
【解説】
脳梗塞の中でも、特に発症日から3日以内の急性期脳梗塞が集計全体の8割以上を占めています。平均年齢が75歳と後期高齢者の方が多くなっています。
急性期を脱し症状が落ち着くと4割程度の患者さんがリハビリ専門病院などへ転院します。また、5割程度の患者さんは、そのまま自宅へ退院されています。
6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

小児科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K913 1 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの 176 0.26 19.7 2.84% 0.00
K715 1 腸重積症整復術 非観血的なもの - - - - -
K913 2 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの - - - - -
K300 鼓膜切開術 - - - - -
    - - - - -
【解説】
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けております。NICUでの新生児医療分野では、極小未熟児から成熟児を中心とした新生児急性疾患を多数受け入れているため、新生児に関する手術が多くなっております。
外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 65 1.83 4.53 0.00% 61.37 腹腔鏡下胆のう摘出術
K633 5 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 53 0.74 2.53 0.00% 69.3 鼠径ヘルニア2泊鼠径ヘルニア3泊
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 51 1.27 3.1 0.00% 64.88
K718-2 1 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 34 0.47 3.44 0.00% 38.76
K718-2 2 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの 30 0.33 6.73 0.00% 53  
【解説】
鼠径ヘルニア手術は患者さんの年齢・全身状態・ご希望などを考慮し、鼠径部切開による従来法か腹腔鏡下手術かを選択しています。虫垂切除術は全例、胆嚢摘出術は一部の腫瘍を疑う症例を除いて全例を腹腔鏡下に施行しています。大腸癌(結腸癌・直腸癌)の手術例も多く、安全性・根治性を考慮して積極的に腹腔鏡下手術を行っています。この他に乳癌、胃癌といった症例の多い癌もガイドラインに沿って手術を行っています。
腹腔鏡下手術は患者さんの体への負担に配慮した低侵襲手術であり、当科では安全性に十分配慮したうえで施行しています。
整形外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K046 1 骨折観血的手術 肩甲骨,上腕,大腿 162 1.7 19.56 58.02% 76.95 大腿骨頸部骨折手術
K081 1 人工骨頭挿入術 股 91 2.85 20.19 73.63% 80.75 大腿骨頸部骨折手術
K046 2 骨折観血的手術 前腕,下腿,手舟状骨 88 1.18 14.4 9.09% 56.99 橈骨遠位端骨折手術
K048 3 骨内異物(挿入物を含む)除去術 前腕,下腿 59 1.22 1.92 0.00% 52.1  
K082 1 人工関節置換術 膝 44 2.52 24.52 6.82% 69.61  
【解説】
1、2位の術式に対する症例の多くは大腿骨骨折です。高齢者の骨折が増加している現在、手術が必要と考えられたら、全身状態がよければ可能な限り早く手術を行い、早期リハビリ、早期社会復帰を目指しています。
当科では地域連携病院と治療計画を共有することで、術後、リハビリ病院等へ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。
形成外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K476-4 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) - - - - -  
K427 頬骨骨折観血的整復術 - - - - -
K084 1 四肢切断術 大腿 - - - - -
K219 1 眼瞼下垂症手術 眼瞼挙筋前転法 - - - - -
K030 1 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 下腿 - - - - - 皮膚軟部腫瘍摘出術
【解説】
1位は乳がん術後の乳房再建術です。がん患者さんのトータルケアに注力しています。
脳神経外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 44 1.61 17.18 6.82% 74.48
K177 1 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所 19 1.68 32.42 42.11% 62.16
K174 2 水頭症手術 シャント手術 16 8.19 31.5 43.75% 70.63
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの 11 6.73 43.18 0.00% 59.64
K609 2 動脈血栓内膜摘出術 内頸動脈 10 9.4 9.8 0.00% 72.3
【解説】
救命救急センターを併設しておりますので、救急疾患の割合が多く、頭部外傷と脳血管障害で入院される患者さんが多くを占めています。そのため、それら疾患に対する手術数が多くなっています。
当科では早期より神経内視鏡手術を導入し、特発性正常圧水頭症に対しLPシャント(腰椎-腹腔短絡術)を積極的に選択しています。
胸部・心臓血管外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K561 2 ステントグラフト内挿術 腹部大動脈 20 3.7 8.05 0.00% 76.7
K614 7 血管移植術,バイパス移植術 その他の動脈 18 6.06 9.78 5.56% 74.39
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 16 2.0 3.25 0.00% 74.69
K552 2 冠動脈、大動脈バイパス移植術 2吻合以上のもの 11 14.55 21.45 9.09% 69
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 - - - - -
【解説】
当科では「下肢静脈瘤・血管治療センター」を開設し、下肢静脈瘤および末梢動脈を含めた血管疾患全般の診療を積極的に行っています。手術数もそれら該当疾患に対するものが上位となっております。
2位の下肢静脈瘤の手術に関しまして、新しいレーザー治療装置と高周波治療装置を使用し、合併症が少なく、疼痛や皮下出血といった症状も格段に少なくなりました。95%以上の患者さんが外来での日帰り手術となり、この統計には表れてきません。入院の場合でも、入院期間は一泊二日です
産婦人科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K898 2 帝王切開術 選択帝王切開 125 6.82 7.07 0.00% 34.09 帝王切開術
K898 1 帝王切開術 緊急帝王切開 82 2.29 7.2 1.22% 32.38 帝王切開術
K909 1 流産手術 40 0.00 1.0 0.00% 33.92  
K877 子宮全摘術 38 1.34 8.29 0.00% 49.42 腹式単純子宮全摘術
K888 1 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 開腹によるもの 30 1.73 9.77 0.00% 51.63  
【解説】
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けています。ハイリスク妊娠・分娩の管理入院、緊急母体搬送など可能な限り対応していますので、予定・緊急共に帝王切開術の術数が多くなっています。
眼科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K282 1 ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 489 0.03 1.92 0.20% 73.76 白内障
K280 1 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの 69 0.93 11.16 0.00% 58.54  
K280 2 硝子体茎顕微鏡下離断術 その他のもの 28 1.11 8.25 3.57% 62.96  
K282 1 イ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 縫着レンズを挿入するもの 12 0.17 3.75 0.00% 71.58  
K268 4 緑内障手術 緑内障治療用インプラント挿入術(プレートのないもの) 11 0.64 13.45 0.00% 69.27  
【解説】
1位は白内障に対する手術です。短期滞在手術等基本料3に該当する手術であり、入院期間を短くすることによって、患者さんの入院の負担を軽減できるよう努めております。
次いで網膜剥離、糖尿病性網膜症などに対して施行される手術となっております。
耳鼻咽喉科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K377 2 口蓋扁桃手術 摘出 36 1.0 5.97 0.00% 23.5 扁桃摘出術
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 19 1.0 6.0 0.00% 54.84 慢性副鼻腔炎手術(火曜手術)慢性副鼻腔炎手術(木曜手術)
K393 2 喉頭腫瘍摘出術 直達鏡によるもの 17 1.0 1.47 0.00% 64.53 喉頭顕微鏡下手術(2泊)喉頭顕微鏡下手術(6泊)
K333 鼻骨骨折整復固定術 13 1.15 1.54 0.00% 24.92
K461 1 甲状腺部分切除術,甲状腺腫摘出術 片葉のみの場合 12 1.0 5.5 0.00% 46.92
【解説】
1位は扁桃炎を繰り返す方、もしくは手術にて睡眠時無呼吸の大幅な改善が見込める方に行う手術です。
次いで慢性副鼻腔炎に対する手術です。原則的にまずは薬物治療を2~3ヶ月行い、効果が得られない場合は入院していただき鼻内内視鏡を用いて手術を行います。
3位は声帯ポリープ・喉頭腫瘍等を直達喉頭鏡を用いて切除する手術となっております。
泌尿器科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 103 0.0 0.5 0.00% 54.94 ESWL日帰りESWL1泊
K781 1 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 73 0.79 4.33 1.37% 60.77 経尿道的尿管結石砕石術
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 63 1.27 9.76 1.59% 67.17
K803 6 ロ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 その他のもの 58 1.52 5.14 3.45% 70.53 経尿道的膀胱腫瘍切除術
K865-2 腹腔鏡下仙骨腟固定術 27 1.0 3.89 0.00% 64.0
【解説】
1位は尿路結石症に対する手術です。体への負担が少なく、日帰り入院可能な手術となり患者さんの負担が軽減されます。体外衝撃波結石破砕術で結石が破砕困難であれば、2位の術式である内視鏡での破砕を行います。
次いで膀胱がんに対する手術となっております。病期・状態に応じて手術、放射線、化学療法を選択します。
また、当院は女性泌尿器科を有しておりますので、子宮脱、及び骨盤臓器脱に対する手術が増加しております。
循環器内科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K549 3 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 117 4.38 4.02 0.85% 71.79 冠動脈治療(PCI)橈骨
K549 2 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの 31 0.16 13.65 3.23% 63.55
K549 1 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの 28 0.07 19.71 3.57% 71.07
K546 3 経皮的冠動脈形成術 その他のもの 22 2.73 2.91 0.00% 70.95
K597 2 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 - - - - -
【解説】
虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療の手術が上位を占めました。
一刻を争う緊急治療も数多く対応しています。
不整脈科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K595 1 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの 79 1.0 2.82 0.00% 59.48 経皮的心筋焼灼術(アブレーション)AF
K597 2 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 35 2.83 10.63 0.00% 76.66 ペースメーカー・ICD新規植え込み術
K595 2 経皮的カテーテル心筋焼灼術 その他のもの 27 2.11 2.52 0.00% 55.04 経皮的心筋焼灼術(アブレーション)PSVT
K597-2 ペースメーカー交換術 13 1.15 2.08 0.00% 73.08
K599 1 植込型除細動器移植術 経静脈リードを用いるもの - - - - -
【解説】
1、3位は頻脈性不整脈に対する手術です。カテーテルアブレーションと呼ばれます。この手術のような最新の侵襲的治療と薬物療法を中心とした非侵襲的治療をうまく組み合わせながら患者さんにとってよりよい方向に進むような治療を行っていきます。
2、4位は徐脈性不整脈に対する手術です。ペースメーカーを移植された患者さんの情報をインターネット回線を通じてみることができるホームモニタリングシステムも順次導入しております。
腎臓内科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 115 0.83 2.29 20.87% 70.72
K610-3 内シャント設置術 61 8.48 15.95 8.20% 71.23 シャント造設術1泊シャント造設術2泊
K614 7 血管移植術,バイパス移植術 その他の動脈 - - - - -
K607-3 上腕動脈表在化法 - - - - -
K721 1 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 - - - - -
【解説】
バスキュラーアクセス関連の手術件数は増加傾向にあります。自己血管だけでなく、人工血管を用いたバスキュラーアクセス作成も行っています。腹膜透析のためのカテーテル挿入術も今年度から当科で行うようになりました。
消化器内科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K654 内視鏡的消化管止血術 43 1.6 10.49 4.65% 73.49
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 37 3.49 24.32 5.41% 75.16
K687 2 内視鏡的乳頭切開術 胆道砕石術を伴うもの 31 0.81 12.97 3.23% 75.10
K687 1 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの 29 1.55 7.59 0.00% 74.07
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 27 3.33 6.0 0.00% 72.22
【解説】
当科は内視鏡的治療を積極的に施行しております。
高齢者の患者さんが増加しており、より低侵襲の検査・治療、入院期間の短縮を心がけております。
7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 55 0.51%
異なる 48 0.44%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 170 1.57%
異なる - -
【解説】
播種性血管内凝固症候群(DIC)や敗血症はDPCにて高額な点数が設定されており、臨床的に根拠のある診断でなければアップコーディング(不適切な高額点数の請求)を疑われかねない病名とされ、DPC/PDPS傷病名コーディングテキスト(厚生労働省保険局医療課発行)でも明記されております。
厚生労働省による平成27年度DPC対象病院データ集計では、全症例に対する各疾患の割合は、播種性血管内凝固症候群0.17%、敗血症0.58%、その他真菌症0.04%、手術・処置などの合併症0.72%と公開されております。
全国値と比べ当院は、敗血症は同等、播種性血管内凝固症候群とその他真菌症は低く、手術・処置等の合併症は高い結果となりました。この手術・処置等の合併症に該当した症例の6割が、透析シャント狭窄や閉塞の患者さんです。透析センターを有し血液透析に必要なバスキュラーアクセス(シャント)関連の診療も多く行っている当院ではどうしても多くなってしまう症例です。入院契機と「異なる」場合の症例は少ないので、当初の目的のための手術や処置を行ったあと発生した合併症は少ないと考えられます。
手術や処置などは、合併症を起こさないよう細心の注意を払って診療・治療を行っております。臨床上ゼロにするのは難しいことですが、より確率が低くなるよう最善を尽くしてまいります。

平成28年度 静岡済生会総合病院 病院指標

【対象データ】

平成28年度(平成28年4月1日~平成29年3月31日)中に当院を退院した患者さんのデータを集計対象としています。
ただし、健康保険(公費、生活保護を含む)を使用した患者さんを対象とし、自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さんは含まれません。

1.年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢
区分
0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 902 239 374 614 787 949 1749 2138 2038 590
【解説】
当院は、静岡市駿河区唯一の公的医療機関であり、地域医療支援病院として幅広い年齢層の患者さんを診察しております。
特に小児の患者さんは、静岡医療圏において小児専門病院に次ぐ患者数となっております。
また、60歳以上の患者さんが病院全体の6割を超えており、症状が比較的重症になりやすい高齢者の入院が多くなる傾向にあります。
2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
内分泌代謝科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 40 11.28 14.61 0.00% 65.43 糖尿病教育入院
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 副傷病なし 11 16.09 13.78 0.00% 59.18
100071xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 10 14.30 14.91 0.00% 68.10  
100070xx99x000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし85歳未満 11.48  
100070xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病あり85歳未満 16.31  
【解説】
糖尿病治療をこれから始める方、糖尿病コントロールの悪い方、進行した糖尿病合併症のある方に必要な糖尿病教育入院の患者さんが多くいらっしゃいます。当院には糖尿病専門スタッフ(糖尿病認定看護師、糖尿病療養指導士、看護師、薬剤師、栄養士)が複数おり、日常生活の指導、自己血糖測定指導、インスリン自己注射指導、服薬指導などを行っております。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし 78 5.38 6.02 0.00% 1.17 小児肺炎・急性気管支炎
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 73 6.44 6.18 0.00% 0.00
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 53 3.91 5.50 0.00% 4.70
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 52 5.56 5.79 0.00% 3.48  
140010x197x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術あり 手術・処置等2なし 51 10.47 8.28 1.96% 0.00  
【解説】
当科では、気管支炎や肺炎といった小児呼吸器疾患の症例が多くなっております。 2番目に多い症例は、羊水大量吸引症候群や新生児黄疸などの新生児疾患ですが、DPCコードは出生体重によって細分化されているため患者数が分散されております。出生体重による細分化を除外すると、当科で最も多い疾患となります。当院は、地域周産期母子医療センターに指定されており、新生児の受け入れが多くなっております。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 63 7.21 9.08 1.59% 69.62
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 37 7.84 7.89 0.00% 47.49
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 29 4.76 5.6 0.00% 35.69
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 27 7.00 7.61 0.00% 63.37
060150xx02xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの等 24 10.71 9.91 0.00% 53.25
【解説】
当院では救急医療に力を注いでいることもあり、当科ではイレウス(腸閉塞)、大腸憩室炎、虫垂炎、胆嚢炎などの腹部救急疾患の入院症例が上位を占めています。イレウスは点滴や経鼻チューブなどで保存的に治癒することも多い疾患ですが、手術が必要となった場合は可能な限り腹腔鏡下手術を行い良好な成績を得ています。憩室炎はほとんどが抗生剤投与などの保存的治療で治癒します。虫垂炎はDPC分類の影響で症例が分散していますが、トータルではイレウスに次ぐ症例数です。虫垂炎、胆嚢炎については手術適応があれば、ほぼ全例腹腔鏡下手術を行っています。この他に虫垂炎同様DPC分類の影響で上位に入ってきませんが、大腸癌、乳癌の症例も多数入院加療しています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 190 20.29 27.63 66.84% 83.37 大腿骨頸部骨折手術
160760xx97xx0x 前腕の骨折
手術あり 副傷病なし
79 3.58 5.49 0.00% 53.99 橈骨遠位端骨折手術
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし 60 22.80 20.57 48.33% 76.93
070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等21あり 57 4.28 3.07 1.75% 70.75 ミエログラフィー
160780xx97xx0x 手関節周辺骨折脱臼 手術あり 副傷病なし 51 3.84 4.37 0.00% 70.75
【解説】
最も多い症例は、大腿骨骨折で骨折手術や人工骨頭挿入手術などを行っている症例です。高齢化に伴い骨粗鬆症などで転倒により生じやすい病気です。地域連携病院と治療計画を共有(地域連携パス)することで、リハビリ病院などへ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。外傷患者、救急患者の受け入れが多くなっています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 15 4.33 5.80 0.00% 26.87 鼻骨骨折手術
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 13 11.15 11.97 15.38 81.92
080011xx970xxx 急性膿皮症 手術あり 手術・処置等1なし 10 17.10 18.22 0.00 60.90
080250xx971xxx 褥瘡潰瘍 手術あり 手術・処置等1あり 61.48
070010xx010x0x 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1なし 副傷病なし 5.94
【解説】
当科で最も多い症例は、顔面損傷で鼻骨や頬骨・下顎骨など顔面の骨折が該当します。
治療は手術による観血的整復術と、傷を作らない徒手整復術があり、平均在院日数も短く早期に退院している患者さんが多くなっております。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 53 9.53 7.52 1.89% 56.40
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 47 24.55 19.35 40.43% 66.77
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 42 11.93 9.87 7.14% 67.69
160100xx99x01x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病あり 18 23.94 22.08 5.56% 80.17
010040x199x01x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病あり 13 70.00 33.91 69.23% 75.31
【解説】
1番目に多い症例は、脳振盪や外傷性くも膜下出血や急性硬膜下血腫でも手術に至らなかった症例が該当します。次いで多い症例は、非外傷性の脳出血で脳の視床や被殻といったところからの出血が多くみられます。出血量が多い場合には手術(脳内血栓除去術)を選択することもあります。急性期を脱し状態が落ち着くと、リハビリ目的に転院する割合が高くなっています。次いで、外傷性慢性硬膜下血腫や外傷性脳内血腫、外傷性くも膜下出血などとなっています。
胸部・心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx97xxxx 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり 23 2.70 3.34 0.00% 62.52 下肢静脈瘤抜去術
050170xx02000x 閉塞性動脈疾患 動脈形成術、吻合術 指(手、足)の動脈等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 14 13.50 17.39 0.00% 68.21  
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 11 12.27 17.95 0.00% 80.64  
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 副傷病なし 24.7  
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 10.09  
【解説】
最も多い症例は、下肢静脈瘤に対し血管内焼灼術(レーザーや高周波焼灼術)や静脈抜去術を行った症例が該当します。患者さんの症状や状態に合わせ、ほとんどは外来での日帰り手術で行っており、年間約350例あります。(入院ではありませんので、上記統計には表れません。)
次に多い症例は、下肢閉塞性動脈硬化症に対し血栓除去や血管移植、バイパス移植を行った症例が該当します。動脈硬化症・下肢の虚血については、軽症から重症まで、外来通院から入院まで、内服・運動治療からカテーテル治療・手術・点滴治療まで、と全般にわたっての診断・治療を進めております。
4番目に多い症例は、大動脈弁や僧帽弁の狭窄症・閉鎖不全症に対し弁置換術などを行った症例が該当します。人工心肺を使用する大がかりな手術のため、平均在院日数も比較的長い疾患になります。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 126 9.21 9.88 0.00% 33.87 帝王切開術
120260xx01xxxx 分娩の異常 子宮破裂手術等 42 8.93 9.77 0.00% 33.45
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 36 10.72 10.05 0.00% 45.03
120170xx01x0xx 早産、切迫早産 子宮破裂手術等 手術・処置等2なし 32 31.25 32.16 0.00% 33.50
120140xxxxxxxx 流産 29 2.55 2.43 0.00% 33.79
【解説】
最も多い症例は、既往術後妊娠や骨盤位などにより帝王切開が必要となった症例が該当します。当院ではパスを使用しており8泊9日で退院される患者さんが多いです。
当院は地域周産期母子医療センターに指定されており、周産期に関する患者を多く受け入れています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり片眼 26 15.12 10.53 0.00% 55.58
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2なし片眼 21 14.24 8.27 0.00% 57.48
020370xx99xxxx 視神経の疾患 手術なし 17 3.76 11.09 0.00% 58.71
020220xx97xxx0 緑内障 手術あり片眼 16 15.69 9.15 0.00% 72.13
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり片眼 16 13.31 7.01 0.00% 67.44
【解説】
白内障をはじめとして、網膜剥離、糖尿病性網膜症に対する硝子体手術など、眼科疾患全般に幅広く対応しています。当科で最も多い症例は、白内障ですがDPC対象症例ではない(短期滞在手術等基本料3に該当)ため、上記の表には含まれません。また、救命救急センターを併設しているため外傷などの救急疾患も多く受け入れております。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030428xxxxxxxx 突発性難聴 98 12.59 9.37 0.00% 58.19 突発性難聴
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 78 6.12 5.50 0.00% 39.63
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 65 5.65 5.24 0.00% 64.28
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 41 9.12 8.12 0.00% 20.32
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 29 8.34 7.47 0.00% 54.38
【解説】
最も多い症例の突発性難聴は、副腎皮質ホルモンの投与を中心に血管拡張剤などの点滴と、高気圧酸素療法などを組み合わせて治療を行います。点滴自体は10日間なので全国平均と変わりありませんが、当院の平均在院日数が全国よりも長いのは、当院は高気圧酸素治療室を有しており、遠方からの紹介患者さんが多く、毎日の通院が困難にて入院のまま継続していただいているのが要因と考えられます。駿河区・葵区の患者さんはほぼ10日間の入院です。
2番目に多い症例は、扁桃周囲膿瘍や急性化膿性扁桃炎などで抗生剤などの点滴による治療を行った症例が該当します。3番目に多い症例は、耳性めまいやメニエール病が含まれます。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 80 19.91 16.54 21.25% 69.03
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 31 22.84 21.25 19.35% 85.00
010060x2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病1あり発症前Rankin Scale 0、1又は2 19 17.68 18.76 10.53% 74.21
010061xxxxx0xx 一過性脳虚血発作 手術・処置等2なし 15 8.13 6.38 0.00% 74.60
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 14 12.79 7.12 7.14% 58.79
【解説】
1番目と3番目の症例は脳梗塞です。エダラボン(脳保護剤)投与による治療の症例が多数となります。副傷病の有無で分かれています。急性期を脱した後、後遺障害のリハビリ目的のために転院する割合が高くなっております。
2番目に多い誤嚥性肺炎は、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などを併存し嚥下機能障害がみられる患者さんに発生しやすい病気です。平均年齢も高く、症状が安定した後も転院し治療継続される患者さんが多いのも特徴です。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 54 8.20 8.96 0.00% 66.00 帯状疱疹
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 47 12.19 11.97 2.13% 62.81  
080080xxxxxxxx 痒疹、蕁麻疹 6.58  
080100xxxx0xxx 薬疹、中毒疹 手術・処置等1なし 11.28  
050170xx99001x 閉塞性動脈疾患 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病あり 18.12  
【解説】
最も多い症例の帯状疱疹は痛みを伴う紅斑や水疱を症状とする疾患で、抗ウイルス薬による治療を行います。
次いで多い急性膿皮症は細菌感染で起こる蜂巣炎や丹毒です。外来治療では十分な治療を行えない重症患者さんの入院治療を行っております。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 81 7.16 7.44 0.00% 74.79 経皮的膀胱腫瘍切除術
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし 64 5.70 5.83 3.13% 61.69 経尿道的尿管結石採石術
11012xxx040x0x 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 手術・処置等1なし 副傷病なし 61 1.02 2.82 0.00% 54.79 ESWL日帰りESWL1泊
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 45 9.56 12.43 2.22% 76.64
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 副傷病なし 28 10.96 7.08 7.14% 74.18
【解説】
最も多い症例は、膀胱癌に対し経尿道的膀胱腫瘍切除を行った症例です。このほか、膀胱全摘手術や全摘後の尿路変向法など、年齢やがんの状態を考慮し選択しております。
次いで尿管結石や腎結石となっており、内視鏡での結石破砕(TUL)、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行う症例です。結石の再発予防のための食事療法指導や運動指導も行っております。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 37 18.89 21.25 24.32% 85.41
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 26 26.50 19.92 7.69% 72.35
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 24 4.33 3.68 0.00% 68.29
040120xx99000x 慢性閉塞性肺疾患 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 19 18.37 13.85 5.26% 79.68
040150xx99x0xx 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術なし 手術・処置等2なし 15 23.13 23.87 13.33% 67.40
【解説】
最も多い症例は肺炎、特に高齢の患者さんにみられる誤嚥性肺炎です。様々な基礎疾患を有する患者さんが多くいです。2番目に多い症例は間質性肺炎で,特発性間質性肺炎,膠原病肺,過敏性肺臓炎などの診療を行っております。3番目に多いのは肺の悪性腫瘍です。手術適応がある場合には他院と連携して治療を行います。化学療法・放射線療法・免疫療法については,当院で実施しております。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 210 2.63 3.06 0.00% 68.11 冠動脈造影検査(CAG)橈骨
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 96 5.42 4.71 1.04% 72.91 冠動脈治療(PCI)橈骨
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 77 20.36 17.95 6.49% 80.51
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 46 16.91 13.02 0.00% 69.02
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 43 20.33 21.25 16.28% 85.40
【解説】
も多い症例は、狭心症などに対する心臓カテーテル検査のための入院で、当科全症例の3割以上を占めます。この検査の結果、心臓カテーテル治療が必要となった症例が2番目に多い症例に該当します。
虚血性心疾患の症例が多くなっており、緊急手術にも対応しております。
不整脈科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 106 5.17 5.51 0.00% 59.31 経皮的心筋焼灼術(アブレーション)
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 50 9.36 11.38 2.00% 72.72 ペースメーカー・ICD新規植え込み手術
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 21 17.71 17.95 4.76% 75.86
050070xx99000x 頻脈性不整脈 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 11 4.64 7.92 0.00% 70.36
050130xx97000x 心不全 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 24.62
【解説】
最も多い症例は、心室期外収縮や心房細動などの頻脈性不整脈に対して経皮的カテーテル心筋焼灼術(アブレーション)を行った症例です。また、心室性不整脈を有する方では突然死のリスクがあるため、必要に応じて植え込み型除細動器(ICD)の移植も行っております。
次いで多い徐脈性不整脈は、房室ブロックや洞不全症候群などに対しペースメーカー移植術などを行った症例です。インターネット回線を通じて、自宅にいる患者さんの情報を見ることができるホームモニタリングシステムも順次導入しており、異常を早期に発見することができ、将来的には患者さんの通院負担軽減に役立つと期待されています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 44 27.55 21.25 43.18% 87.73
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等21あり 33 37.70 37.06 3.03% 65.55
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 29 18.69 12.84 0.00% 66.07
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 副傷病なし 28 6.68 8.87 0.00% 68.61
110280xx991x0x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病なし 26 7.35 7.58 0.00% 58.81
【解説】
慢性腎不全で透析を行っている患者さんで、透析シャントが狭窄・閉塞し、シャント拡張術・血栓除去を行った症例が多くなっております
当院では、透析センターを有していることから、血液透析に必要なバスキュラーアクセス(シャント)関連の診療も多く行っております。
慢性腎不全などの腎臓疾患は、ほかの病気との関連が多いことも特徴であるため、様々な診療科と連携して治療を行っております。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等22あり 41.96
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 16.83
130030xx97x3xx 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等23あり 36.08
130060xx97x40x 骨髄異形成症候群 手術あり 手術・処置等24あり 副傷病なし 21.92
130040xx97x5xx 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 手術あり 手術・処置等25あり 43.48
【解説】
疾患別症例数では、非ホジキンリンパ腫(18例)、急性白血病(15例)、骨髄異形成症候群(10例)の順に多いのですが、同じ疾患でも治療が異なるためDPCコードが異なり、患者数が分散したため、このような順位となっております。
特殊な薬剤を使用しなければならない症例などは、DPC対象外となってしまい、上記表には含まれませんが、当科では様々な血液疾患を診療しております。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 83 11.41 11.06 1.20% 71.99
060130xx99000x 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 47 10.55 7.44 0.00% 68.57
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 40 22.58 21.25 12.50% 84.68
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 36 9.03 10.93 0.00% 73.22
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 35 6.29 7.89 2.86% 69.40
【解説】
最も多い症例は、総胆管結石性胆管炎や急性胆管炎などで内視鏡による治療を行ったものとなります。
消化管の緊急症例に多く対応しております。
緩和診療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 14 26.64 21.25 14.29% 84.93
110070xx99x0xx 膀胱腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 10.42
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 14.93
100380xxxxxxxx 体液量減少症 9.33
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 12.43
【解説】
ガンと向き合う患者さんの苦痛を和らげ、その人らしく暮らしていけるようサポートする医療を提供しております。悪性腫瘍に対する緩和目的の診療を行っております。
3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 19 - - 20 - - 1 7
大腸癌 14 - - 20 51 32 1 7
乳癌 33 - - - - 10 1 7
肺癌 - - - 33 17 - 1 7
肝癌 - 13 - - - 24 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【解説】
5大癌とは、日本で発症症例が多いとされる5つの癌(胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌)の事をいいます。UICC(国際対がん連合)が定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発巣の大きさと浸潤度)、N(所属リンパ節への転移状況)、M(遠隔転移の有無)を評価し、これらの要素によってがんを病期Stage0~StageⅣに分類しています。
外科では胃癌、大腸癌、乳癌の患者さんが多く、消化器内科では肝癌の患者さんを多く診療しています。
肺癌に関しては、平成28年度より呼吸器内科の常勤医師が着任いたしましたので前年度よりかなり症例数が増加しました。
肝癌の再発症例が多いのは、肝動脈塞栓術などを目的とする患者さんが繰り返し入院されることが要因と考えられます。
当院は、健康管理センターを併設しており早期発見・早期治療を目指しております。
癌が見つかってからも、手術や化学療法、放射線療法、緩和治療など、個々の患者さんに合わせた治療を目指しております。
4.成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
  患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 25 9.96 50.60
中等症 136 17.78 80.07
重症 61 34.36 84.97
超重症 28 33.14 83.75
不明
【解説】
当院の成人市中肺炎の患者さんは、中等症から重症にかけて割合が高い傾向です。平均年齢も高く、A-DROPスコアの年齢の評価項目に該当しているためと考えられます。また、重症度に比例して平均在院日数も長くなっています。
5.脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 17 8.00 74.71 0.00%
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 201 25.46 74.41 29.72%
その他 11 36.45 76.09 0.47%
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 - - - -
その他 - - - -
【解説】
中でもI63$(脳梗塞)に分類される症例の割合が高く、特に発症日から3日以内の急性期脳梗塞が集計全体の8割以上を占めています。平均年齢が75歳と後期高齢者の方が多くなっています。
急性期を脱し症状が落ち着くと3割程度の患者さんがリハビリ専門病院などへ転院します。また、5割程度の患者さんは、そのまま自宅へ退院されています。
6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

小児科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの 135 0.00 16.76 4.44% 0.00
K9132 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの 44 0.00 23.55 4.55% 0.00
K7151 腸重積症整復術 非観血的なもの - - - - -
K2762 網膜光凝固術 その他特殊なもの(一連につき) - - - - -
K653-2 食道・胃内異物除去摘出術(マグネットカテーテルによるもの) - - - - -
【解説】
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けております。NICUでの新生児医療分野では、極小未熟児から成熟児を中心とした新生児急性疾患を多数受け入れているため、新生児に関する手術が多くなっております。
外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 59 0.92 2.22 0.00% 71.78 鼠径ヘルニア2泊鼠径ヘルニア3泊
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 55 1.42 4.53 0.00% 61.67 冠動脈造影検査(CAG)橈骨
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 30 1.07 3.40 0.00% 58.60
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 30 0.33 3.43 0.00% 35.97
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 29 5.21 18.55 0.00% 70.03 結腸切除術
【解説】
鼠径ヘルニア手術は患者さんの年齢・全身状態・ご希望などを考慮し、鼠径部切開による従来法か腹腔鏡下手術かを選択しています。虫垂切除術は全例、胆嚢摘出術は一部の腫瘍を疑う症例を除いて全例を腹腔鏡下に施行しています。大腸癌(結腸癌・直腸癌)の手術例も多く、安全性・根治性を考慮して積極的に腹腔鏡下手術を行っています。この他に乳癌、胃癌といった症例の多い癌もガイドラインに沿って手術を行っています。
腹腔鏡下手術は患者さんの体への負担に配慮した低侵襲手術であり、当科では安全性に十分配慮したうえで施行しています。
整形外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨,上腕,大腿 145 1.48 19.48 59.31% 82.01 大腿骨頸部骨折手術
K0462 骨折観血的手 (前腕,下腿,手舟状骨 94 1.63 13.32 5.32% 54.60 橈骨遠位端骨折手術
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術 前腕,下腿 67 0.97 1.24 0.00% 48.39
K0811 人工骨頭挿入術 股 67 3.00 17.34 68.66% 81.61 大腿骨頸部骨折手術
K0731 関節内骨折観血的手術 肩,股,膝,肘 53 1.68 14.79 30.19% 60.58
【解説】
1、2位の術式に対する症例の多くは大腿骨骨折です。高齢者の骨折が増加している現在、手術が必要と考えられたら、全身状態がよければ可能な限り早く手術を行い、早期リハビリ、早期社会復帰を目指しています。
当科では地域連携病院と治療計画を共有することで、術後、リハビリ病院等へ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。
形成外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 下腿 11 1.00 3.55 0.00% 62.36 皮膚軟部腫瘍摘出術
K427 頬骨骨折観血的整復術 - - - - -
K016 動脈(皮)弁術,筋(皮)弁術 - - - - -
K0021 デブリードマン 100cm2未満 - - - - -
K0064 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径12cm以上) - - - - -
【解説】
1位は良性腫瘍に対する摘出術です。入院期間を短くし、患者さんの入院の負担軽減に努めております。
脳神経外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 32 3.13 13.47 3.13% 79.03
K1742 水頭症手術 シャント手術 18 10.78 26.11 27.78% 78.00
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所 12 0.67 46.08 58.33% 64.33
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの - - - - -
K164-5 内視鏡下脳内血腫除去術 - - - - -
【解説】
救命救急センターを併設しておりますので、救急疾患の割合が多く、頭部外傷と脳血管障害で入院される患者さんが多くを占めています。そのため、それら疾患に対する手術数が多くなっています。
当科では早期より神経内視鏡手術を導入し、特発性正常圧水頭症に対しLPシャント(腰椎-腹腔短絡術)を積極的に選択しています。
胸部・心臓血管外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6147 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈 19 4.68 10.63 0.00% 71.89
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 16 0.44 1.19 0.00% 62.38
K5612 ステントグラフト内挿術 腹部大動脈 10 1.90 8.30 0.00% 73.10
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 10 2.60 2.00 0.00% 67.90
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) - - - - -
【解説】
当科では「下肢静脈瘤・血管治療センター」を開設し、下肢静脈瘤および末梢動脈を含めた血管疾患全般の診療を積極的に行っています。手術数もそれら該当疾患に対するものが上位となっております。
2位の下肢静脈瘤の手術に関しまして、新しいレーザー治療装置と高周波治療装置を使用し、合併症が少なく、疼痛や皮下出血といった症状も格段に少なくなりました。95%以上の患者さんが外来での日帰り手術となり、この統計には表れてきません。 入院の場合でも、入院期間は一泊二日です
産婦人科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術 選択帝王切開 155 4.99 6.94 0.00% 34.05 帝王切開術
K8981 帝王切開術 緊急帝王切開 79 2.61 7.32 0.00% 33.35 帝王切開術
K877 子宮全摘術 37 1.00 8.41 0.00% 47.78 腹式単純子宮全摘術
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 開腹によるもの 31 1.68 8.61 0.00% 49.13
K867 子宮頸部(腟部)切除術 27 0.89 1.93 0.00% 42.00
【解説】
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けています。ハイリスク妊娠・分娩の管理入院、緊急母体搬送など可能な限り対応していますので、予定・緊急共に帝王切開術の術数が多くなっています。
眼科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 439 0.04 1.92 0.00% 74.36 白内障
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの 63 0.90 13.81 0.00% 59.65
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術 その他のもの 42 0.76 11.29 0.00% 65.17
K281 増殖性硝子体網膜症手術 11 1.45 14.00 0.00% 47.00
K224 翼状片手術 弁の移植を要するもの - - - - -
【解説】
1位は白内障に対する手術です。短期滞在手術等基本料3に該当する手術であり、入院期間を短くすることによって、患者さんの入院の負担を軽減できるよう努めております。
次いで網膜剥離、糖尿病性網膜症などに対して施行される手術となっております。
耳鼻咽喉科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 42 1.00 7.10 0.00% 21.38 扁桃摘出術
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 20 1.00 6.20 0.00% 53.65 慢性副鼻腔炎手術
K3932 喉頭腫瘍摘出術 直達鏡によるもの 14 1.29 1.86 0.00% 61.21 喉頭顕微鏡下手術
K4611 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術 片葉のみの場合 13 1.08 6.15 0.00% 55.85
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 11 0.55 5.36 0.00% 46.64
【解説】
1位は扁桃炎を繰り返す方、もしくは手術にて睡眠時無呼吸の大幅な改善が見込める方に行う手術です。
次いで慢性副鼻腔炎に対する手術です。原則的にまずは薬物治療を2~3ヶ月行い、効果が得られない場合は入院していただき鼻内内視鏡を用いて手術を行います。
3位は声帯ポリープ・喉頭腫瘍等を直達喉頭鏡を用いて切除する手術となっております。
泌尿器科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 113 0.00 0.39 0.00% 53.80 ESWL日帰りESWL1泊
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 その他のもの 84 2.39 3.99 0.00% 74.88 経皮的膀胱腫瘍切除術
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 49 1.84 13.55 12.24% 73.61
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 41 1.22 3.56 4.88% 60.46 経尿道的尿管結石採石術
K7812 経尿道的尿路結石除去術 その他のもの 24 2.17 2.67 0.00% 64.17
【解説】
1位は尿路結石症に対する手術です。体への負担が少なく、日帰り入院可能な手術となり患者さんの負担が軽減されます。体外衝撃波結石破砕術で結石が破砕困難であれば、4位の術式である内視鏡での破砕を行います。
次いで膀胱がんに対する手術となっております。病期・状態に応じて手術、放射線、化学療法を選択します。
循環器内科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 77 4.39 4.19 2.60% 73.56 冠動脈治療(PCI)橈骨
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの 45 0.13 15.42 0.00% 71.64
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの 26 0.08 20.08 3.85% 71.81
K5463 経皮的冠動脈形成術 その他のもの 14 9.57 4.00 0.00% 71.36
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 - - - - -
【解説】
虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療の手術が上位を占めました。
一刻を争う緊急治療も数多く対応しています。
不整脈科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺、心外膜アプローチを伴うもの 67 2.03 3.15 0.00% 60.09 経皮的心筋焼灼術(アブレーション)AF
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術 その他のもの 49 2.59 3.04 0.00% 60.16 経皮的心筋焼灼術(アブレーション)PSVT
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 36 2.64 10.39 5.56% 76.83 ペースメーカー・ICD新規植え込み術
K597-2 ペースメーカー交換術 11 1.00 2.55 9.09% 70.73
K5991 植込型除細動器移植術 経静脈リードを用いるもの - - - - -
【解説】
1、2位は頻脈性不整脈に対する手術です。カテーテルアブレーションと呼ばれます。この手術のような最新の侵襲的治療と薬物療法を中心とした非侵襲的治療をうまく組み合わせながら患者さんにとってよりよい方向に進むような治療を行っていきます。
3位は徐脈性不整脈に対する手術です。ペースメーカーを移植された患者さんの情報をインターネット回線を通じてみることができるホームモニタリングシステムも順次導入しております。
腎臓内科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 86 0.80 4.13 10.47% 70.72
K610-3 内シャント設置術 85 9.94 20.20 7.06% 68.72 シャント造設術1泊シャント造設術2泊
K721 1 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 2cm未満 - - - - -
K607-3 上腕動脈表在化法 - - - - -
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 - - - - -
【解説】
当院では透析センターを有しており、血液透析に必要なバスキュラー・アクセス(シャント)関連の診療が多く見られます。また、他医療機関で透析治療を行っている患者さんのシャントトラブルの紹介も多く見られます。
手術に関してはやはりこの疾患に対するものが上位を占めています。
消化器内科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K654 内視鏡的消化管止血術 51 0.78 8.76 1.96% 72.86
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 46 1.96 18.17 4.35% 73.93
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの 40 2.30 7.23 0.00% 69.90
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 33 3.45 4.70 0.00% 73.15
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等) 選択的動脈化学塞栓術 23 4.65 8.04 0.00% 75.74
【解説】
当科は内視鏡的治療を積極的に施行しております。
高齢者の患者さんが増加しており、より低侵襲の検査・治療、入院期間の短縮を心がけております。
7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 44 0.42%
異なる 26 0.25%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 147 1.42%
異なる - -
【解説】
播種性血管内凝固症候群(DIC)や敗血症はDPCにて高額な点数が設定されており、臨床的に根拠のある診断でなければアップコーディング(不適切な高額点数の請求)を疑われかねない病名とされ、DPC/PDPS傷病名コーディングテキスト(厚生労働省保険局医療課発行)でも明記されております。
厚生労働省による平成27年度DPC対象病院データ集計では、全症例に対する各疾患の割合は、播種性血管内凝固症候群0.17%、敗血症0.58%、その他真菌症0.04%、手術・処置などの合併症0.72%と公開されております。
全国値と比べ当院は、敗血症は同等、播種性血管内凝固症候群とその他真菌症は低く、手術・処置等の合併症は高い結果となりました。この手術・処置等の合併症に該当した症例の6割が、透析シャント狭窄や閉塞の患者さんです。透析センターを有し血液透析に必要なバスキュラーアクセス(シャント)関連の診療も多く行っている当院ではどうしても多くなってしまう症例です。入院契機と「異なる」場合の症例は少ないので、当初の目的のための手術や処置を行ったあと発生した合併症は少ないと考えられます。
手術や処置などは、合併症を起こさないよう細心の注意を払って診療・治療を行っております。臨床上ゼロにするのは難しいことですが、より確率が低くなるよう最善を尽くしてまいります。

平成27年度 静岡済生会総合病院 病院指標

【対象データ】

平成27年度(平成27年4月1日~平成28年3月31日)中に当院を退院した患者さんのデータを集計対象としています。
ただし、健康保険(公費、生活保護を含む)を使用した患者さんを対象とし、自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さんは含まれません。

1.年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード

定義・用語説明
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 902 239 374 614 787 949 1749 2138 2038 590
【解説】
当院は、静岡市駿河区唯一の公的医療機関であり、地域医療支援病院として幅広い年齢層の患者さんを診察しております。
特に小児の患者さんは、静岡医療圏において小児専門病院に次ぐ患者数となっております。
また、60歳以上の患者さんが病院全体の6割を超えており、症状が比較的重症になりやすい高齢者の入院が多くなる傾向にあります。
2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)

定義・用語説明
内分泌代謝科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xxxxxxxx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 69 10.16 15.35 0.00% 62.62 糖尿病教育入院
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 副傷病なし 11 8.91 14.20 0.00% 49.27
100060xxxxxxxx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) - - 14.30 - -  
【解説】
糖尿病治療をこれから始める方、糖尿病コントロールの悪い方、進行した糖尿病合併症のある方に必要な糖尿病教育入院の患者さんが多くいらっしゃいます。当院には糖尿病専門スタッフ(糖尿病認定看護師、糖尿病療養指導士、看護師、薬剤師、栄養士)が複数おり、日常生活の指導、自己血糖測定指導、インスリン自己注射指導、服薬指導などを行っております。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x1xxx0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳未満)手術・処置等2なし 119 5.82 5.72 0.00% 1.71 小児肺炎・急性気管支炎
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上)手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 67 6.19 6.17 7.46% 0.00
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし 58 6.29 6.31 0.00% 4.45 小児喘息様気管支炎
【解説】
当科では、肺炎や喘息といった小児呼吸器疾患の症例が多くなっています。2番目に多い症例は、羊水大量吸引症候群や新生児黄疸などの新生児疾患ですが、DPCコードは出生体重によって細分化されているため患者数が分散されています。出生体重による細分化を除外すると、当科で最も多い疾患となります。当院は、地域周産期母子医療センターに指定されており、新生児の受け入れはとても多くなっています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 56 7.09 9.17 1.79% 71.55
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 30 16.57 17.41 0.00% 73.87 結腸切除術
060335xx0200xx 胆嚢水腫、胆嚢炎等
腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし
29 6.86 7.84 0.00% 56.14 腹腔鏡下胆のう摘出術
【解説】
当科で最も多い入院症例は、手術を行わずに治療した腸閉塞(イレウス)です。点滴や経鼻チューブなどで保存的に治療しています。すべての症例が予定外・緊急入院ですが、平均在院日数も短く早期に退院しています。手術が必要となった場合は可能な限り腹腔鏡下手術を行い良好な成績を得ています。
次いで多い症例は結腸の悪性腫瘍です。全国癌統計において、結腸癌は男性4位、女性2位の死亡数の多い病気です。症例を選んで腹腔鏡下手術を積極的に取り入れ低侵襲手術を施行しています。進行癌に対しては、転移巣も含めた切除と化学療法を併用し治癒率の向上を目指しています。
3番目に多い症例には、急性胆嚢炎・胆石性胆嚢炎などが該当します。診療ガイドラインに沿って安全性に十分配慮した上で腹腔鏡下手術を行っています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 184 25.17 28.70 70.65% 82.83 大腿骨頸部骨折手術
160760xx97xx0x 前腕の骨折
手術あり 副傷病なし
89 4.35 5.70 0.00% 53.93 橈骨遠位端骨折手術
070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等21あり 73 3.16 3.11 0.00% 69.41 ミエログラフィー
【解説】
最も多い症例は、大腿骨骨折で骨折手術や人工骨頭挿入手術などを行っている症例です。高齢化に伴い骨粗鬆症などで転倒により生じやすい病気です。地域連携病院と治療計画を共有(地域連携パス)することで、リハビリ病院などへ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。
2番目に多い症例は、前腕の骨折ですが橈骨遠位端骨折が多くを占め、骨折手術や術後しばらくしてから固定に使用したボルトを抜く手術をした症例が含まれます。
3番目に多い症例は、腰部脊柱管狭窄症に対し脊髄造影検査を行った症例です。この検査により、手術の必要性や治療法を検討します。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 11 4.82 5.86 0.00% 28.09 鼻骨骨折手術
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 3.54
070010xx010x0x 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1なし 副傷病なし 6.14
【解説】
当科で最も多い症例は、顔面損傷で鼻骨や頬骨・下顎骨など顔面の骨折が該当します。
治療は手術による観血的整復術と、傷を作らない徒手整復術があり、平均在院日数も短く早期に退院している患者さんが多いです。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 47 12.02 10.02 2.13% 74.57
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 46 12.76 7.52 6.52% 50.52
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 39 26.28 19.32 38.46% 63.85
【解説】
1番目に多い症例は、外傷性慢性硬膜下血腫や外傷性脳内血腫、外傷性くも膜下出血などが該当します。
2番目に多い症例は、脳振盪や外傷性くも膜下出血や急性硬膜下血腫でも手術に至らなかった症例が該当します。
3番目に多い症例は、非外傷性の脳出血で脳の視床や被殻といったところからの出血が多くみられます。出血量が多い場合には手術(脳内血栓除去術)を選択することもあります。急性期を脱し状態が落ち着くと、リハビリ目的に転院する割合が高くなっています。
胸部・心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx97xx0x 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり 副傷病なし 30 2.90 3.46 0.00% 69.53 下肢静脈瘤抜去術
050170xx02000x 閉塞性動脈疾患 動脈形成術、吻合術 指(手、足)の動脈等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 16 13.25 17.43 6.25% 75.00  
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 副傷病なし 15 34.87 25.69 0.00% 70.00  
【解説】
最も多い症例は、下肢静脈瘤に対し血管内焼灼術(レーザーや高周波焼灼術)や静脈抜去術を行った症例が該当します。患者さんの症状や状態に合わせ、ほとんどは外来での日帰り手術で行っており、年間約350例あります。
次に多い症例は、下肢閉塞性動脈硬化症に対し血栓除去や血管移植、バイパス移植を行った症例が該当します。動脈硬化症・下肢の虚血については、軽症から重症まで、外来通院から入院まで、内服・運動治療からカテーテル治療・手術・点滴治療まで、と全般にわたっての診断・治療を進めています。
3番目に多い症例は、大動脈弁や僧帽弁の狭窄症・閉鎖不全症に対し弁置換術などを行った症例が該当します。人工心肺を使用する大がかりな手術のため、平均在院日数も比較的長い疾患になります。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 122 9.48 9.94 0.00% 33.35 帝王切開術
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし 44 21.52 20.87 2.27% 30.07 出産後
120170xx01x0xx 早産、切迫早産 子宮破裂手術等 手術・処置等2なし 42 20.31 31.78 0.00% 32.12 帝王切開術
【解説】
1番目に多い症例は、既往術後妊娠や骨盤位などにより帝王切開が必要となった症例が該当します。当院ではパスを使用しており8泊9日で退院される患者さんが多いです。
2番目に多い症例は、切迫早産などで安静目的の入院、3番目に多い症例は、切迫早産で帝王切開によって出産となった症例が該当します。安静目的の入院のため、平均在院日数が長くなる傾向にあります。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり片眼 30 15.63 11.08 0.00% 58.03
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2なし片眼 25 13.16 8.62 0.00% 54.84
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 17 14.94 7.99 0.00% 67.88
【解説】
白内障をはじめとして、網膜剥離、糖尿病性網膜症に対する硝子体手術など、眼科疾患全般に幅広く対応しています。当科で最も多い症例は、白内障ですがDPC対象症例ではない(短期滞在手術等基本料3に該当)ため、上記の表には含まれません。
また、救命救急センターを併設しているため外傷などの救急疾患も多く受け入れています。
加齢黄斑変性症に対する抗VEGF療法(ルセンティス、アイリーア硝子体注射)にも対応しています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030428xxxxxxxx 突発性難聴 94 14.11 9.60 0.00% 59.26 突発性難聴
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 83 5.81 5.53 0.00% 37.96
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 74 4.70 5.31 0.00% 64.32
【解説】
最も多い症例の突発性難聴は、副腎皮質ホルモンの投与を中心に血管拡張剤などの点滴と、高気圧酸素療法などを組み合わせて治療を行います。点滴自体は10日間なので全国平均と変わりありませんが、当院の平均在院日数が全国よりも長いのは、当院は高気圧酸素治療室を有しており、遠方からの紹介患者さんが多く、毎日の通院が困難にて入院のまま継続していただいているのが要因と考えられます。駿河区・葵区の患者さんはほぼ10日間の入院です。
2番目に多い症例は、扁桃周囲膿瘍や急性化膿性扁桃炎などで抗生剤などの点滴による治療を行った症例が該当します。
3番目に多い症例は、耳性めまいやメニエール病が含まれます。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり 副傷病なし 118 21.89 18.08 25.42% 73.66
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 25 23.64 21.69 20.00% 82.12
010060x099040x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 20 27.40 20.87 40.00% 72.15
【解説】
1番目と3番目の症例は脳梗塞ですが、行った治療がエダラボン(脳保護剤)投与によるものと、t-PA治療(血栓溶解療法)かによって分けられています。急性期を脱した後、後遺障害のリハビリ目的のために転院する割合が高くなっております。
2番目に多い誤嚥性肺炎は、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などを併存し嚥下機能障害がみられる患者さんに発生しやすい病気です。平均年齢も高く、症状が安定した後も転院し治療継続される患者さんが多いのも特徴です。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 46 8.41 8.97 0.00% 67.70 帯状疱疹
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 36 13.22 11.97 2.78% 62.81  
161060xx99x0xx 詳細不明の損傷等 手術なし 手術・処置等2なし 3.71  
【解説】
最も多い症例の帯状疱疹は痛みを伴う紅斑や水疱を症状とする疾患で、抗ウイルス薬による治療を行います。
次いで多い急性膿皮症は細菌感染で起こる蜂巣炎や丹毒です。外来治療では十分な治療を行えない重症患者さんの入院治療を行っております。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
11012xxx040x0x 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 手術・処置等1なし 副傷病なし 141 1.63 2.89 0.00% 53.84 ESWL日帰りESWL1泊
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 68 7.16 7.59 0.00% 73.04 経皮的膀胱腫瘍切除術
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし 63 5.40 5.91 0.00% 62.03 経尿道的尿管結石採石術
【解説】
最も多い症例は、尿管結石や腎結石に体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行った症例です。破砕困難な場合は、内視鏡での結石破砕(TUL)を行います。これは3番目の症例に該当します。また、結石の再発予防のための食事療法指導や運動指導も行っております。
2番目に多い症例は、膀胱癌に対し経尿道的膀胱腫瘍切除を行った症例です。このほか、膀胱全摘手術や全摘後の尿路変向法など、年齢やがんの状態を考慮し選択しています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 191 2.76 3.07 0.00% 68.88 冠動脈造影検査(CAG)橈骨
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 91 5.82 4.87 1.10% 70.49 冠動脈治療(PCI)橈骨
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 58 22.66 18.30 3.45% 80.78
【解説】
最も多い症例は、狭心症などに対する心臓カテーテル検査のための入院で、当科全症例の3割以上を占めます。この検査の結果、心臓カテーテル治療が必要となった症例が2番目に多い症例に該当します。
3番目に多い症例は心不全です。平均年齢も高いため、急性期を脱してもケアが必要な患者さんも多く、転院して治療継続されています。
不整脈科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 118 5.36 5.68 0.00% 61.79 経皮的心筋焼灼術(アブレーション)
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 49 9.69 11.76 0.00% 71.08 ペースメーカー・ICD新規植え込み手術
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 21 14.14 18.30 0.00% 77.10
【解説】
最も多い症例は、心室期外収縮や心房細動などの頻脈性不整脈に対して経皮的カテーテル心筋焼灼術(アブレーション)を行った症例です。また、心室性不整脈を有する方は突然死のリスクがあるため、必要に応じて植え込み型除細動器(ICD)の移植も行っております。
次いで多い徐脈性不整脈は、房室ブロックや洞不全症候群などに対しペースメーカ移植術などを行った症例です。インターネット回線を通じて、自宅にいる患者さんのペースメーカ情報を見ることができるホームモニタリングシステムも順次導入しており、異常を早期に発見することができ、将来的には患者さんの通院負担軽減に役立つと期待されています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
180040xx02x0xx 手術・処置等の合併症 内シャント血栓除去術等 手術・処置等2なし 87 4.86 3.40 19.54% 71.78 シャント造設術1泊シャント造設術2泊
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 60 20.03 14.34 8.33% 80.90
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 33 23.12 13.64 3.03% 65.36
【解説】
最も多い症例は、慢性腎不全で透析を行っている患者さんで、透析シャントが狭窄・閉塞し、シャント拡張術・血栓除去を行った症例が該当します。当院では、透析センターを有していることから、血液透析に必要なバスキュラーアクセス(シャント)関連の診療も多く行っています。
慢性腎不全などの腎臓疾患は、ほかの病気との関連が多いことも特徴であるため、様々な診療科と連携して治療を行っています。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 11 9.91 14.34 0.00% 70.64
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等22あり 10 66.30 43.59 0.00% 68.90
130060xx97x40x 骨髄異形成症候群 手術あり 手術・処置等24あり 副傷病なし 23.04
【解説】
最も多い症例は肺炎ですが、当科での診療はベースに血液疾患を持つ患者さんが多いのが特徴です。
疾患別症例数では、非ホジキンリンパ腫(18例)、急性白血病(15例)、骨髄異形成症候群(10例)の順に多いのですが、同じ疾患でも治療が異なるためDPCコードが異なり、患者数が分散したため、このような順位となっています。
特殊な薬剤を使用しなければならない症例などは、DPC対象外となってしまい、上記表には含まれませんが、当科では様々な血液疾患を診療しております。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 59 11.61 10.93 3.39% 77.32
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 56 22.48 14.34 10.71% 80.13
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 50 11.28 11.00 0.00% 71.94
【解説】
最も多い症例は、総胆管結石性胆管炎や急性胆管炎などで内視鏡による治療を行ったものとなります。
3番目に多い症例は、出血性胃潰瘍や十二指腸潰瘍など消化管からの出血にて内視鏡による止血を行った症例です。
2番目に多い症例の肺炎は、当科特有の疾患ではありませんが、呼吸器内科が不在の期間(2016年4月より再開)、内科系診療科で協力して治療を行っていました。
緩和診療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 22 19.95 14.34 27.27% 82.27
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 22 23.73 21.69 13.64% 86.05
060060xx99x0xx 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 18 7.06 12.94 0.00% 80.28
【解説】
ガンと向き合う患者さんの苦痛を和らげ、その人らしく暮らしていけるようサポートする医療を提供する緩和医療科ですが、呼吸器内科が不在の期間(2016年4月より再開)肺炎・誤嚥性肺炎などの呼吸器疾患を多く診療しました。
3番目に多い症例は、胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍(胆管癌、胆嚢癌など)に対し、手術や化学療法は行っていない緩和医療による症例となります。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
定義・用語説明
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 17 - - 25 10 13 1 7
大腸癌 - - - 23 43 38 1 6,7
乳癌 21 19 11 - - 11 1 6,7
肺癌 - - - - - - 1 7
肝癌 10 13 - 10 - 30 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【解説】
5大癌とは、日本で発症症例が多いとされる5つの癌(胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌)の事をいいます。UICC(国際対がん連合)が定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発巣の大きさと浸潤度)、N(所属リンパ節への転移状況)、M(遠隔転移の有無)を評価し、これらの要素によってがんを病期Stage0~StageⅣに分類しています。
外科では胃癌、大腸癌、乳癌の患者さんが多く、消化器内科では肝癌の患者さんを多く診療しています。肺癌に関しては、平成27年度は呼吸器内科の常勤医師が不在のため患者さんが少なくなっています。肝癌の再発症例が多いのは、肝動脈塞栓術などを目的とする患者さんが繰り返し入院されることが要因と考えられます。
当院は、健康管理センターを併設しており早期発見・早期治療を目指しております。癌が見つかってからも、手術や化学療法、放射線療法、緩和治療など、個々の患者さんに合わせた治療を目指しております。
4.成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
定義・用語説明
  患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 15 11.93 53.87
重症度 1 41 18.05 79.56
重症度 2 45 17.20 83.20
重症度 3 39 16.87 83.00
重症度 4 14 29.64 84.07
重症度 5 - - -
不明 12 19.17 79.83
【解説】
当院の成人市中肺炎の患者さんは、中等症から重症にかけて割合が高い傾向です。平均年齢も高く、A-DROPスコアの年齢の評価項目に該当しているためと考えられます。また、重症度に比例して平均在院日数も長くなっています。
平成27年度は呼吸器内科の常勤医師が不在のため、肺炎の患者さんのほとんどは施設からの紹介などで緊急搬送された方です。よって高齢の患者さんも多く、重症度もおのずと高い患者さんが多かったと考えられます。
5.脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
定義・用語説明
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 14 5.93 70.71 0.00%
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群
I63$ 脳梗塞 3日以内 199 27.84 75.08 29.91%
その他 15 24.93 70.80 2.34%
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症>
I679 脳血管疾患,詳細不明
【解説】
中でもI63$(脳梗塞)に分類される症例の割合が高く、特に発症日から3日以内の急性期脳梗塞が集計全体の8割以上を占めています。平均年齢が75歳と後期高齢者の方が多くなっています。
急性期を脱し症状が落ち着くと3割程度の患者さんがリハビリ専門病院などへ転院します。また、5割程度の患者さんは、そのまま自宅へ退院されています。
6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
定義・用語説明
小児科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの 102 0.00 13.76 0.98% 0.00
K9132 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの 67 0.00 26.97 4.48% 0.00
K7151 小児腸重積整復術 - - - - -
【解説】
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けています。NICUでの新生児医療分野では、極小未熟児から成熟児を中心とした新生児急性疾患を多数受け入れているため、新生児に関する手術が多くなっています。
外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 57 2.04 4.30 0.00% 57.79 腹腔鏡下胆のう摘出術
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 45 1.27 2.29 0.00% 69.87 鼠径ヘルニア2泊鼠径ヘルニア3泊
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 29 4.86 12.72 0.00% 74.28 結腸切除術
【解説】
1位・3位の腹腔鏡下手術は患者さんの体への負担に配慮した低侵襲手術であり、当科では安全性に十分配慮した上で施行しています。
2位のヘルニア手術は短期滞在手術等基本料3に該当する手術であり、在院日数を短くし、患者さんの負担が少なくなるよう努めています。別のKコードとなるためここには掲載していませんが、腹腔鏡下ヘルニア手術も積極的に行っています。
整形外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 129 1.36 19.75 58.14% 79.16 大腿骨頸部骨折手術
K0811 人工骨頭挿入術(股) 73 3.67 22.71 75.34% 82.48 大腿骨頸部骨折手術
K0462 骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨) 67 1.42 14.45 11.94% 52.81 橈骨遠位端骨折手術
【解説】
1、2位の術式に対する症例の多くは大腿骨骨折です。高齢者の骨折が増加している現在、手術が必要と考えられたら、全身状態がよければ可能な限り早く手術を行い、早期リハビリ、早期社会復帰を目指しています。
当科では地域連携病院と治療計画を共有することで、術後、リハビリ病院等へ転院する患者さんが多くいらっしゃいます。
形成外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(下腿) 16 0.88 7.75 0.00% 52.44 皮膚軟部腫瘍摘出術
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) - - - - -
K016 動脈(皮)弁術,筋(皮)弁術 - - - - -
【解説】
1位は良性腫瘍に対する摘出術です。入院期間を短くし、患者さんの入院の負担軽減に努めています。
脳神経外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 42 0.55 11.90 4.76% 77.17
K1742 水頭症手術 シャント手術 18 8.28 21.00 0.00% 78.39
K1642 頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜下) 12 2.17 59.42 50.00% 76.17
【解説】
救命救急センターを併設しておりますので、救急疾患の割合が多く、頭部外傷と脳血管障害で入院される患者さんが多くを占めています。そのため、それら疾患に対する手術数が多くなっています。
当科では早期より神経内視鏡手術を導入し、特発性正常圧水頭症に対しLPシャント(腰椎-腹腔短絡術)を積極的に選択しています。
胸部・心臓血管外科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6146 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈 23 6.83 18.65 8.70% 72.91
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 21 0.00 1.10 0.00% 68.48
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 13 2.00 3.23 0.00% 74.69
【解説】
当科では「下肢静脈瘤・血管治療センター」を開設し、下肢静脈瘤および末梢動脈を含めた血管疾患全般の診療を積極的に行っています。手術数もそれら該当疾患に対するものが上位となっております。
2位の下肢静脈瘤の手術に関しまして、新しいレーザー治療装置と高周波治療装置を保険適用になったの機にいち早く導入しております。合併症が少なく、疼痛や皮下出血といった症状も格段に少なくなり、ほとんどの患者さんは外来での日帰り手術となっています。入院症例でも、入院期間は短縮して、患者さんにより負担の少ない治療を施行できます。
産婦人科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術 選択帝王切開 132 4.52 7.02 0.00% 34.39 帝王切開術
K8981 帝王切開術 緊急帝王切開 83 3.39 7.57 0.00% 30.52 帝王切開術
K877 子宮全摘術 41 1.78 9.20 0.00% 52.02 腹式単純子宮全摘術
【解説】
当院は地域周産期母子医療センターの指定を受けています。ハイリスク妊娠・分娩の管理入院、緊急母体搬送など可能な限り対応していますので、予定・緊急共に帝王切開術の術数が多くなっています。
眼科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 472 0.14 1.94 0.00% 74.33 白内障
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの 70 1.21 13.49 0.00% 60.81
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他のもの) 43 0.58 11.51 0.00% 61.81
【解説】
1位は白内障に対する手術です。短期滞在手術等基本料3に該当する手術であり、入院期間を短くすることによって、患者さんの入院の負担を軽減できるよう努めています。
2、3位は網膜剥離、糖尿病性網膜症等に対して施行される手術です。
耳鼻咽喉科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 31 0.97 6.16 0.00% 25.90 扁桃摘出術
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的副鼻腔手術) 16 0.94 5.63 0.00% 52.81 慢性副鼻腔炎手術
K3932 喉頭腫瘍摘出術(直達鏡によるもの) 12 2.75 7.50 0.00% 60.83 喉頭顕微鏡下手術
【解説】
1位は扁桃炎を繰り返す方、もしくは手術にて睡眠時無呼吸の大幅な改善が見込める方に行う手術です。
2位は慢性副鼻腔炎に対する手術です。原則的にまずは薬物治療を2~3ヶ月行い、効果が得られない場合は入院していただき鼻内内視鏡を用いて手術を行います。
3位は声帯ポリープ・喉頭腫瘍等を直達喉頭鏡を用いて切除する手術です。
泌尿器科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 141 0.10 0.53 0.00% 53.84 ESWL日帰りESWL1泊
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 その他のもの 77 2.52 6.25 0.00% 73.35 経皮的膀胱腫瘍切除術
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 39 1.97 2.95 0.00% 61.59 経尿道的尿管結石採石術
【解説】
1位は尿路結石症に対する手術です。体への負担が少なく、日帰り入院可能な手術となり患者さんの負担が軽減されます。体外衝撃波結石破砕術で結石が破砕困難であれば、3位の術式である内視鏡での破砕を行います。
2位は膀胱がんに対する手術です。病期・状態に応じて手術、放射線、化学療法を選択します。
循環器内科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 63 2.48 3.46 0.00% 69.68 冠動脈治療(PCI)橈骨
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの 23 0.00 22.78 0.00% 72.35
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 20 0.15 14.45 0.00% 60.75
【解説】
虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療の手術が1~3位を占めました。
一刻を争う緊急治療も数多く対応しています。
不整脈科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 68 1.38 3.28 0.00% 60.74 経皮的心筋焼灼術(アブレーション)AF
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) 52 1.87 2.29 0.00% 63.65 経皮的心筋焼灼術(アブレーション)PSVT
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 28 3.57 9.79 0.00% 79.21 ペースメーカー・ICD新規植え込み術
【解説】
1、2位は頻脈性不整脈に対する手術です。カテーテルアブレーションと呼ばれます。この手術のような侵襲的治療と、薬物療法を中心とした非侵襲的治療をうまく組み合わせながら、患者さんにとってよりよい方向に進むような治療を行っていきます。
3位は徐脈性不整脈に対する手術です。ペースメーカを移植された患者さんの情報をインターネット回線を通じてみることができる、ホームモニタリングシステムも順次導入しています。
腎臓内科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 93 1.74 3.33 20.43% 71.09
K610-3 内シャント設置術 46 7.04 14.54 2.17% 69.11 シャント造設術1泊シャント造設術2泊
K6146 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈 11 39.27 28.36 9.09% 70.27
【解説】
当院では透析センターを有しており、血液透析に必要なバスキュラー・アクセス(シャント)関連の診療が多く見られます。また、他医療機関で透析治療を行っている患者さんのシャントトラブルの紹介も多く見られます。
手術に関してはやはりこの疾患に対するものが上位を占めています。
消化器内科
Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K654 内視鏡的消化管止血術 51 0.18 12.10 0.00% 73.24
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 37 2.14 16.00 5.41% 78.22
K721-21 内視鏡的大腸ポリープ切除術(2cm未満) 28 4.54 3.07 0.00% 72.68
【解説】
当科は内視鏡的治療を積極的に施行しています。
高齢者の患者さんが増加しており、より低侵襲の検査・治療、入院期間の短縮を心がけています。
7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
定義・用語説明
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 13 0.13%
180010 敗血症 同一 35 0.36%
異なる 19 0.20%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 164 1.70%
異なる - -
【解説】
播種性血管内凝固症候群(DIC)や敗血症はDPCにて高額な点数が設定されており、臨床的に根拠のある診断でなければアップコーディング(不適切な高額点数の請求)を疑われかねない病名とされ、DPC/PDPS傷病名コーディングテキスト(厚生労働省保険局医療課発行)でも明記されております。
厚生労働省による平成26年度DPC対象病院データ集計では、全症例に対する各疾患の割合は、播種性血管内凝固症候群0.17%、敗血症0.56%、その他真菌症0.04%、手術・処置などの合併症0.70%と公開されております。
全国値と比べ当院は、敗血症は同等、播種性血管内凝固症候群とその他真菌症は低く、手術・処置等の合併症は高い結果となりました。
この手術・処置等の合併症に該当した症例の6割が、透析シャント狭窄や閉塞の患者さんです。透析センターを有し血液透析に必要なバスキュラーアクセス(シャント)関連の診療も多く行っている当院ではどうしても多くなってしまう症例です。入院契機と「異なる」場合の症例は少ないので、当初の目的のための手術や処置を行ったあと発生した合併症は少ないと考えられます。
手術や処置などは、合併症を起こさないよう細心の注意を払って診療・治療を行っております。臨床上ゼロにするのは難しいことですが、より確率が低くなるよう最善を尽くしてまいります。
更新履歴
2023/9/29
令和4年度DPCデータに基づく病院情報を公開しました
2022/9/30
令和3年度DPCデータに基づく病院情報を公開しました
2021/9/27
令和2年度DPCデータに基づく病院情報を公開しました
2020/9/28
令和元年度DPCデータに基づく病院情報を公開しました
2019/9/27
平成30年度DPCデータに基づく病院情報を公開しました
2018/9/28
平成29年度DPCデータに基づく病院情報を公開しました
2017/10/19
誤植を修正しました
2017/9/29
平成28年度DPCデータに基づく病院情報を公開しました
2016/9/30
誤植を修正しました
2016/9/28
平成27年度DPCデータに基づく病院情報を公開しました